JP2600391Y2 - 包装用シート - Google Patents
包装用シートInfo
- Publication number
- JP2600391Y2 JP2600391Y2 JP1993060373U JP6037393U JP2600391Y2 JP 2600391 Y2 JP2600391 Y2 JP 2600391Y2 JP 1993060373 U JP1993060373 U JP 1993060373U JP 6037393 U JP6037393 U JP 6037393U JP 2600391 Y2 JP2600391 Y2 JP 2600391Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulp
- corrugated cardboard
- corrugated
- packaging
- cardboard structure
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Packaging Frangible Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、吸湿,吸水性をもつ包
装用シートの改善に関する。
装用シートの改善に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来この種包装用シートとして
は、吸湿,吸水を目的としたものにあっては段ボール紙
などによって代表される。段ボール紙は箱詰めされる果
物,野菜類の中仕切として用いられ、段ボール紙特有の
吸湿,吸水効果、および、クッション性は高く評価され
ているが、吸湿,吸水効果に多少の不足があるのと、剛
直性であるため、例えば果物などを包み込む包装ができ
ないという課題がある。
は、吸湿,吸水を目的としたものにあっては段ボール紙
などによって代表される。段ボール紙は箱詰めされる果
物,野菜類の中仕切として用いられ、段ボール紙特有の
吸湿,吸水効果、および、クッション性は高く評価され
ているが、吸湿,吸水効果に多少の不足があるのと、剛
直性であるため、例えば果物などを包み込む包装ができ
ないという課題がある。
【0003】果物類を個々に包み込む従来の包装手段と
しては、図6で示すように、筒状の合成樹脂製ネットを
折り返して2重構造としたネット包装体によって包み込
む手段が一般的であった。このような包装手段ではそれ
なりのクッション性と通気性が得られ、特に高級果物の
包装手段としてそれなりの効果はあるが、ネットそれ自
身に吸湿,吸水効果に欠けることと、ネット包装体が合
成樹脂材料によって構成されていることから、廃棄によ
る公害問題の解決が依然として残されており、これらの
解決が望まれているのが実情である。
しては、図6で示すように、筒状の合成樹脂製ネットを
折り返して2重構造としたネット包装体によって包み込
む手段が一般的であった。このような包装手段ではそれ
なりのクッション性と通気性が得られ、特に高級果物の
包装手段としてそれなりの効果はあるが、ネットそれ自
身に吸湿,吸水効果に欠けることと、ネット包装体が合
成樹脂材料によって構成されていることから、廃棄によ
る公害問題の解決が依然として残されており、これらの
解決が望まれているのが実情である。
【0004】本考案の目的は、包装体としての機能に優
れ、かつ、廃棄,焼却,再生の適応性が高く、公害問題
の全くない包装用シート材料を提供することにある。
れ、かつ、廃棄,焼却,再生の適応性が高く、公害問題
の全くない包装用シート材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来技術の課題を解決す
る本考案の構成は、片面段ボールを形成する波板の表面
に、パルプ原料を乾式で仕上げた2枚の抄成紙板間にポ
ーラス構造のパルプ層を介装した柔軟性をもつパルプ紙
板を付設して可撓性のある段ボール構造体を構成したこ
と、片面段ボールを形成する波板の表面に、パルプ原料
を乾式で仕上げた2枚の抄成紙板間にポーラス構造のパ
ルプ層を介装した柔軟性をもつパルプ紙板を付設して可
撓性のある長方形状の段ボール構造体を構成し、該段ボ
ール構造体の長辺側下側に、段ボール構造体の長手軸線
方向と交わる多数の切り込みをもつ底形成板部を設けた
こと、および前記長方形状とした段ボール構造体の前記
底形成板部を除いた包装板部の両端部に、係合手段を設
けたものである。
る本考案の構成は、片面段ボールを形成する波板の表面
に、パルプ原料を乾式で仕上げた2枚の抄成紙板間にポ
ーラス構造のパルプ層を介装した柔軟性をもつパルプ紙
板を付設して可撓性のある段ボール構造体を構成したこ
と、片面段ボールを形成する波板の表面に、パルプ原料
を乾式で仕上げた2枚の抄成紙板間にポーラス構造のパ
ルプ層を介装した柔軟性をもつパルプ紙板を付設して可
撓性のある長方形状の段ボール構造体を構成し、該段ボ
ール構造体の長辺側下側に、段ボール構造体の長手軸線
方向と交わる多数の切り込みをもつ底形成板部を設けた
こと、および前記長方形状とした段ボール構造体の前記
底形成板部を除いた包装板部の両端部に、係合手段を設
けたものである。
【0006】
【作用】本考案の包装用シートは、従来の段ボール紙に
比べて剛直性が全くなく平坦な姿勢は勿論のこと、被包
装物の形態に順応して包み込むことが可能で、吸湿,吸
水効果が要求される被包装物の包装にきわめて有効であ
る。また、全てが紙、即ち、パルプ原料によって構成さ
れていることから、廃棄,焼却,再生が任意である。
比べて剛直性が全くなく平坦な姿勢は勿論のこと、被包
装物の形態に順応して包み込むことが可能で、吸湿,吸
水効果が要求される被包装物の包装にきわめて有効であ
る。また、全てが紙、即ち、パルプ原料によって構成さ
れていることから、廃棄,焼却,再生が任意である。
【0007】
【実施例】次に、図面について本考案実施例の詳細を説
明する。図1は本考案包装用シートの断面図、図2は果
実の包装用シートの展開正面図、図3は果実の包装用シ
ートの別実施例を示す展開正面図、図4は果実の包装状
態を示す縦断正面図、図5は果実の包装状態の斜視図で
ある。
明する。図1は本考案包装用シートの断面図、図2は果
実の包装用シートの展開正面図、図3は果実の包装用シ
ートの別実施例を示す展開正面図、図4は果実の包装状
態を示す縦断正面図、図5は果実の包装状態の斜視図で
ある。
【0008】図1について、包装用シートの基本構造を
説明する。1は片面段ボールであって、該片面段ボール
1は平面板1aとそれに接着した波板1bとによって構
成されている。また2は、柔軟性をもつパルプ紙板で、
このパルプ紙板2は、パルプ原料を乾式で仕上げた2枚
の薄い抄成紙板2a間に、純粋100%のパルプに接着
剤を混じたポーラス構造のパルプ層2bをサンドイッチ
状に介装し、このパルプ層2bを前記抄成紙板2aにか
らませ接着したものによって構成されている。そして、
パルプ紙板2を構成する一方の抄成紙板2aを前記波板
1bに接着し、可撓性のある段ボール構造体Aを構成し
たものである。また、前記波板1bに接着される一方の
抄成紙板2aに溌水性処理を加工し、段ボール構造体A
の吸湿,吸水作用が波板1bに及ぼし、両者の接着効果
が失われるのを防止するようにしたものである。このよ
うにして得られた包装用シートは、果物等の梱包の中仕
切として平坦のまま使用され、外気温度の変化により果
実類の表面に生ずる結露などを吸湿,給水し、果物の鮮
度,味覚を維持させるとともに、クッション効果により
果物の損傷を有効に防ぐことができる。
説明する。1は片面段ボールであって、該片面段ボール
1は平面板1aとそれに接着した波板1bとによって構
成されている。また2は、柔軟性をもつパルプ紙板で、
このパルプ紙板2は、パルプ原料を乾式で仕上げた2枚
の薄い抄成紙板2a間に、純粋100%のパルプに接着
剤を混じたポーラス構造のパルプ層2bをサンドイッチ
状に介装し、このパルプ層2bを前記抄成紙板2aにか
らませ接着したものによって構成されている。そして、
パルプ紙板2を構成する一方の抄成紙板2aを前記波板
1bに接着し、可撓性のある段ボール構造体Aを構成し
たものである。また、前記波板1bに接着される一方の
抄成紙板2aに溌水性処理を加工し、段ボール構造体A
の吸湿,吸水作用が波板1bに及ぼし、両者の接着効果
が失われるのを防止するようにしたものである。このよ
うにして得られた包装用シートは、果物等の梱包の中仕
切として平坦のまま使用され、外気温度の変化により果
実類の表面に生ずる結露などを吸湿,給水し、果物の鮮
度,味覚を維持させるとともに、クッション効果により
果物の損傷を有効に防ぐことができる。
【0009】次に、図2の実施例について説明する。横
長長方形状に断裁した段ボール構造体Aの長辺側下側に
底形成板部aを設け、この底形成板部aに前記段ボール
構造体Aの長手軸線と斜交する切り込み3をもつ多数の
ノッチ部4を形成する。一方前記段ボール構造体Aの一
側端に突構造の係合片5を、他側部に前記係合片5が挿
嵌する係合切り込み6を設けたものである。また、この
係合切り込み6は複数段並設せしめ、包装する果物の大
小に適応しうるように形成する。即ち、図4,図5に示
すように、段ボール構造体Aを果物に巻きつけ、係合片
5を係合切り込み6に挿嵌して保定し、底形成板部aを
内方に折り曲げて底部を形成し、果物を安定包装するも
のである。
長長方形状に断裁した段ボール構造体Aの長辺側下側に
底形成板部aを設け、この底形成板部aに前記段ボール
構造体Aの長手軸線と斜交する切り込み3をもつ多数の
ノッチ部4を形成する。一方前記段ボール構造体Aの一
側端に突構造の係合片5を、他側部に前記係合片5が挿
嵌する係合切り込み6を設けたものである。また、この
係合切り込み6は複数段並設せしめ、包装する果物の大
小に適応しうるように形成する。即ち、図4,図5に示
すように、段ボール構造体Aを果物に巻きつけ、係合片
5を係合切り込み6に挿嵌して保定し、底形成板部aを
内方に折り曲げて底部を形成し、果物を安定包装するも
のである。
【0010】図3に示す実施例は、底形成板部aに図2
で示すようなノッチ部4を形成する代りに、多数の直線
状切り込み7を形成したもので、果物を包み込み包装す
る手段は図2の実施例と同様である。
で示すようなノッチ部4を形成する代りに、多数の直線
状切り込み7を形成したもので、果物を包み込み包装す
る手段は図2の実施例と同様である。
【0011】また、特に図示してないが図2,図3に示
す実施例において、係合片5と係合切り込み6を設けな
い実施例がある。この実施例によれば、段ボール構造体
Aで果物を包み込み、段ボール構造体Aの重合端部をセ
ロハンテープで接着結合し、然るのちに底形成板部aを
内方に折り曲げて底部を形成し、果物を安定包装するこ
とができ、係合切り込み6に対して係合片5を挿入係止
する手間が省けるという特徴がある。この構成は請求項
2に該当するものである。
す実施例において、係合片5と係合切り込み6を設けな
い実施例がある。この実施例によれば、段ボール構造体
Aで果物を包み込み、段ボール構造体Aの重合端部をセ
ロハンテープで接着結合し、然るのちに底形成板部aを
内方に折り曲げて底部を形成し、果物を安定包装するこ
とができ、係合切り込み6に対して係合片5を挿入係止
する手間が省けるという特徴がある。この構成は請求項
2に該当するものである。
【0012】
【考案の効果】上述のように本考案の構成によれば、次
のような効果が得られる。 (a)片面段ボールの波板表面に、パルプ原料を主体と
したサンドイッチ構造のパルプ紙板を付設し、可撓性の
ある段ボール構造体を形成したことにより、従来の段ボ
ール紙では望むことのできない吸湿,吸水効果が得られ
るばかりでなく、可撓性により被包装物の形態に順応さ
せ包装効果の向上を図ることができ、特に果実などの包
装に用いて好適である。 (b)果実類の包装に当っては、段ボール構造体がもつ
可撓性と、パルプ紙板がもつ柔軟性と優れた吸湿,吸水
効果とによって包装が自由で、かつ、適度の吸湿,吸水
効果によって果実の鮮度,味覚が長期にわたって保持で
きる。
のような効果が得られる。 (a)片面段ボールの波板表面に、パルプ原料を主体と
したサンドイッチ構造のパルプ紙板を付設し、可撓性の
ある段ボール構造体を形成したことにより、従来の段ボ
ール紙では望むことのできない吸湿,吸水効果が得られ
るばかりでなく、可撓性により被包装物の形態に順応さ
せ包装効果の向上を図ることができ、特に果実などの包
装に用いて好適である。 (b)果実類の包装に当っては、段ボール構造体がもつ
可撓性と、パルプ紙板がもつ柔軟性と優れた吸湿,吸水
効果とによって包装が自由で、かつ、適度の吸湿,吸水
効果によって果実の鮮度,味覚が長期にわたって保持で
きる。
【図1】本考案包装用シートの断面図である。
【図2】果実の包装用シートの展開正面図である。
【図3】果実の包装用シートの別実施例を示す展開正面
図である。
図である。
【図4】果実の包装状態を示す縦断正面図である。
【図5】果実の包装状態の斜視図である。
【図6】従来の果実包装手段の斜視図である。
A 段ボール構造体 1 片面段ボール 1a 平面板 1b 波板 2 パルプ紙板 2a 抄成紙板 2b パルプ層 3 切り込み 4 ノッチ部 5 係合片 6 係合切り込み 7 直線状切り込み a 底形成板部
Claims (3)
- 【請求項1】 片面段ボールを形成する波板の表面に、
パルプ原料を乾式で仕上げた2枚の抄成紙板間にポーラ
ス構造のパルプ層を介装した柔軟性をもつパルプ紙板を
付設して可撓性のある段ボール構造体を構成したことを
特徴とする包装用シート。 - 【請求項2】 片面段ボールを形成する波板の表面に、
パルプ原料を乾式で仕上げた2枚の抄成紙板間にポーラ
ス構造のパルプ層を介装した柔軟性をもつパルプ紙板を
付設して可撓性のある長方形状の段ボール構造体を構成
し、該段ボール構造体の長辺側下側に、段ボール構造体
の長手軸線方向と交わる多数の切り込みをもつ底形成板
部を設けたことを特徴とする包装用シート。 - 【請求項3】 前記長方形状とした段ボール構造体の前
記底形成板部を除いた包装板部の両端部に、係合手段を
設けた請求項2記載の包装用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060373U JP2600391Y2 (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 包装用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060373U JP2600391Y2 (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 包装用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0726123U JPH0726123U (ja) | 1995-05-16 |
JP2600391Y2 true JP2600391Y2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13140274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993060373U Expired - Fee Related JP2600391Y2 (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 包装用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600391Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-15 JP JP1993060373U patent/JP2600391Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0726123U (ja) | 1995-05-16 |
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Date | Code | Title | Description |
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