JP2599861Y2

JP2599861Y2 - 自動車用変速装置の変速操作装置

Info

Publication number: JP2599861Y2
Application number: JP1992044931U
Authority: JP
Inventors: 省吾西川; 律美石田
Original assignee: UD Trucks Corp
Current assignee: UD Trucks Corp
Priority date: 1992-06-29
Filing date: 1992-06-29
Publication date: 1999-09-20
Anticipated expiration: 2007-06-29
Also published as: JPH066057U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、リバース、中立、ホー
ルド、アップ、ダウンの５つの変速位置によって変速機
に変速信号を出力する自動車用変速機の変速操作装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】かかる装置に関し、本出願人は実開昭６
２−１５３１２９号公報において、シートの隣りに支柱
を立設し、その支柱の折曲自在な先端部にシフトレバー
を設けて変速操作を容易にする技術を提案し、実開昭６
２−１５３１５３号公報において、インストルメントパ
ネルの中に収納自在な部材を設け、その部材にシフトレ
バーを設けて変速操作を容易にする技術を提案し、ま
た、実開平３−３２５２４号公報において、シートのア
ームレストを回動自在に構成し、そのアームレストの先
端にシフトレバーを設けて変速操作を容易にする技術を
提案している。

【０００３】しかしながら、従来の変速操作装置は、構
成する部品点数が多く、構造が複雑で高価である。ま
た、運転席から助手席に移動しにくい。また、バスの場
合は、運転手の降車時又は着座時に邪魔になるなどの不
具合がある。

【０００４】また実開昭６０−７３６１８号公報には電
気接点とチェンジレバーからなる指令ユニットをひじ掛
けの先端に設けたものが開示されているが、アップ位置
やダウン位置を指令するもでは、操作が面倒であり、特
にアップやダウン位置ではリターン式にしなければ時間
の経過によってアップ又はダウン作業が継続できず不都
合である。また実開平４−７９２７号公報にはステアリ
ングホイールにシフトアップやシフトダウンを指示する
シフトレバーを設けたものが開示されているが、ステア
リングでは操作がしにくい。そして実開昭５４−１８０
５２９号公報には、座席のひじ掛けの先端に変速用押ボ
タンを設けたものが開示されているが、押ボタンでは例
えばホールド位置の場合に、押ボタンを押しつづけねば
ならず、そのために解除信号を必要とするために回路が
複雑となる。さらに実開平４−２６１３４号公報にはア
ームレストを進退および傾動する技術が開示されている
が、変速操作はできない。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】したがって、本考案の
目的は、リバース、中立、ホールドアップ、ダウンの５
つの変速位置を容易に指示でき、もって変速操作が簡単
であり、しかも非使用時に格納できる自動車用変速装置
の変速操作装置を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案によれば、リバー
ス、中立、ホールド、アップ、ダウンの５つの変速位置
によって変速機に変速信号を出力する自動車用変速機の
変速操作装置において、ドライバーズシート（１）のシ
ートバック（２）の一方の側にはひじ掛け（３）が傾動
自在に枢着されており、そのひじ掛け（３）の前端部の
内部に形成されたボス部（４）に変速指示レバー（５
Ａ）が枢着され、その変速指示レバー（５Ａ）は中間の
ホールド位置（Ｈ）と上下のアップ位置（Ｕ）およびダ
ウン位置（Ｄ）を指示するものであり、そして前記内部
に変速指示レバー（５Ａ）のアップ位置（Ｕ）で閉じる
アップ側スイッチ（６）と、変速指示レバー（５Ａ）の
ダウン位置（Ｄ）で閉じるダウン側スイッチ（７）とが
設けられ、さらに変速指示レバー（５Ａ）の左右側にリ
バース位置（Ｒ）を指示するリバース指示スイッチ
（８）と中立位置（Ｎ）を指示する中立指示スイッチ
（９）とが設けられ、そしてひじ掛け（３）がシートバ
ック（２）に傾動軸（１１）により枢着された第１の部
分（１２）とその第１の部分（１２）に伸縮自在に支持
された第２の部分（１８）とから構成され、それらの第
１および第２の部分（１２、１８）の間に係止手段（１
４、１５、１６、１７）を設け、第２の部分（１８）の
先端に変速指示レバー（５Ａ）を設けてある。

【０００７】また、本考案によれば、前記ひじ掛けを第
１の部分と第２の部分とで構成し、第２の部分を第１の
部分に対して伸縮自在に構成し、第２の部分を第１の部
分に係止する係止手段を設けている。

【０００８】

【０００９】

【００１０】

【００１１】

【作用効果の説明】したがって、本考案によれば、通常
手を置いているひじ掛けの先端部に変速指令レバーおよ
び指示スイッチを設けたので、操作が容易であり、この
種の変速位置を有するものにとって変速操作を片方の手
の指で簡単に行うことができる。

【００１２】そして、ひじ掛けが傾動自在に設けられて
いるで不使用時に邪魔にならず、さらにひじ掛けは伸縮
可能であるから、手の位置が調節でき、操作がより容易
となる。このように本考案では指でレバーやスイッチを
操作して変速操作を行うので、操作が簡単かつ容易であ
り、この種の変速機の操作に極めて好適である。

【００１３】

【実施例】以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

【００１４】図１において、ドライバーズシート１のシ
ートバック２の一方の側面（図示の例では左側面）に
は、ひじ掛け３が矢印方向に傾動自在に枢着されてお
り、そのひじ掛け３の前端部には、変速指示レバー５Ａ
が設けられている。

【００１５】図２において、このレバー５Ａは、ひじ掛
け３の内部に形成されたボス部４に枢着されている。そ
のレバー５Ａには、図示のホールド位置Ｈと、上方に回
動した場合のアップ位置Ｕと、下方に回動した場合のダ
ウン位置Ｄとが設けられている。或いは下方をアップ位
置で上方をダウン位置としてもよい。、そして、ひじ掛
け３の内部の上下には、レバー５Ａのアップ位置Ｕで閉
じるアップ側スイッチ６と、レバー５Ａのダウン位置で
閉じるダウン側スイッチ７とがそれぞれ設けられてい
る。

【００１６】そして図３および図４に示すように変速指
示レバー５Ａの左右側にそれぞれ押しボタン式でリバー
ス位置Ｒを指示するリバース指示スイッチ８と、中立位
置Ｎを指示する中立指示スイッチ９とが設けられてい
る。

【００１７】したがって、運転者がシート１に着席して
運転するに際し、右手でステアリングホイールＷを操作
する一方、左手の４指で変速指示レバー５Ａを操作して
ホールド位置Ｈ、アップ位置Ｕ及びダウン位置Ｄを指示
し、親指により、指示スイッチ８又は９を操作してリバ
ース位置又は中立位置を指示することができる。

【００１８】また、非使用時は、ひじ掛け３を矢印方向
に回動してシートバック２と一体にできる。したがっ
て、邪魔にならず、運転席から助手席に容易に移動する
ことができる。

【００１９】

【００２０】さらに本考案によれば、図３に示すよう
に、ひじ掛け３を、シートバック２（図１）に傾動軸１
１により枢着された第１の部分１２と、その第１の部分
１２にガイドピン１３と、パイプ１４及びパイプ１４に
係合するシャフト１６とにより伸縮自在に支持された第
２の部分１８とから構成し、両部分１２、１８の間に係
止手段であるパイプ１４に保持された公知のディテント
ボール１５及びシャフト１６に刻設した複数の環状溝１
７とを設け、第２の部分の端部に変速指示レバー５Ａを
設けた例である。なお、符号１９は両部分１２、１８の
間を覆うブーツである。したがって、運転者の手の位置
により、ひじ掛け３の長さを調節することができる。

【００２１】

【００２２】

【００２３】

【考案の効果】以上の通り本考案によれば、下記すぐれ
た効果を奏する。（ａ）通常、片方の手が位置するひじ掛けの先端部に
指令用のレバーやスイッチを設けたので操作が容易であ
る。しかもひじ掛けの長さが制御できるので、個人の腕
の長さに対応できる。（ｂ）指令用のレバーやスイッチはいずれも突出部が
少ないので、使用中に邪魔にならない。また不使用時は
ひじ掛けを傾動させるので、邪魔にならない。（ｃ）したがって、特にアップシフトやダウンシフト
が容易であるので、この種の変速機の変速操作装置とし
て極めて好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図。

【図２】本考案の要部を示す断面図。

【図３】図１の要部を示す左斜視図。

【図４】図２の要部を示す右斜視図。

【図５】本考案を実施したひじ掛けの側断面図。

【符号の説明】

Ｄ・・・ダウン位置Ｈ・・・ホールド位置Ｎ・・・中立位置Ｒ・・・リバース位置Ｕ・・・アップ位置１・・・ドライバーズシート２・・・シートバック３・・・ひじ掛け４・・・ボス部５Ａ・・・変速指示レバー６・・・アップ側スイッチ７・・・ダウン側スイッチ８・・・リバース指示スイッチ９・・・中立指示スイッチ１１・・・傾動軸１２・・・第１の部分１３・・・ガイドピン１４・・・パイプ１５・・・デテントボール１６・・・シャフト１７・・・環状溝１８・・・第２の部分１９・・・ブーツ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) F16H 59/00 - 59/12 B60K 20/00 - 20/08

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】リバース、中立、ホールド、アップ、ダ
ウンの５つの変速位置によって変速機に変速信号を出力
する自動車用変速機の変速操作装置において、ドライバ
ーズシート（１）のシートバック（２）の一方の側には
ひじ掛け（３）が傾動自在に枢着されており、そのひじ
掛け（３）の前端部の内部に形成されたボス部（４）に
変速指示レバー（５Ａ）が枢着され、その変速指示レバ
ー（５Ａ）は中間のホールド位置（Ｈ）と上下のアップ
位置（Ｕ）およびダウン位置（Ｄ）を指示するものであ
り、そして前記内部に変速指示レバー（５Ａ）のアップ
位置（Ｕ）で閉じるアップ側スイッチ（６）と、変速指
示レバー（５Ａ）のダウン位置（Ｄ）で閉じるダウン側
スイッチ（７）とが設けられ、さらに変速指示レバー
（５Ａ）の左右側にリバース位置（Ｒ）を指示するリバ
ース指示スイッチ（８）と中立位置（Ｎ）を指示する中
立指示スイッチ（９）とが設けられ、そしてひじ掛け
（３）がシートバック（２）に傾動軸（１１）により枢
着された第１の部分（１２）とその第１の部分（１２）
に伸縮自在に支持された第２の部分（１８）とから構成
され、それらの第１および第２の部分（１２、１８）の
間に係止手段（１４、１５、１６、１７）を設け、第２
の部分（１８）の先端に変速指示レバー（５Ａ）を設け
たことを特徴とする自動車用変速機の変速操作装置。