JP2599205Y2 - ガソリンエンジンの点火装置 - Google Patents
ガソリンエンジンの点火装置Info
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- JP2599205Y2 JP2599205Y2 JP1991108267U JP10826791U JP2599205Y2 JP 2599205 Y2 JP2599205 Y2 JP 2599205Y2 JP 1991108267 U JP1991108267 U JP 1991108267U JP 10826791 U JP10826791 U JP 10826791U JP 2599205 Y2 JP2599205 Y2 JP 2599205Y2
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- Japan
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- ignition
- rotational speed
- engine
- speed
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、ガソリンエンジンの点
火装置に関し、詳しくは、エンジン過回転防止手段を備
えたガソリンエンジンの点火装置に関する。
火装置に関し、詳しくは、エンジン過回転防止手段を備
えたガソリンエンジンの点火装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ガソリンエンジンにおいては、急に負荷
が減少または無くなると、オーバーラン（過回転）の状
態となり、不都合が生じる。このオーバーランは、例え
ば小型滑走艇の場合には、水面上でジャンプし噴射ポン
プ等の推進機の負荷が無くなる時などに生じる。そこ
で、エンジンのオーバーランを防止するために、設定回
転数に達した時に点火進角を遅らせて馬力を低下させる
方式、設定回転数に達した時に失火（点火の停止）させ
る方式、あるいは設定回転数に達した時に吸気管内に余
分の燃料を噴射して馬力を低下させる方式などが提案さ
れている。従来技術を開示する文献には、例えば、特公
昭５８−３１４５８号公報がある。
が減少または無くなると、オーバーラン（過回転）の状
態となり、不都合が生じる。このオーバーランは、例え
ば小型滑走艇の場合には、水面上でジャンプし噴射ポン
プ等の推進機の負荷が無くなる時などに生じる。そこ
で、エンジンのオーバーランを防止するために、設定回
転数に達した時に点火進角を遅らせて馬力を低下させる
方式、設定回転数に達した時に失火（点火の停止）させ
る方式、あるいは設定回転数に達した時に吸気管内に余
分の燃料を噴射して馬力を低下させる方式などが提案さ
れている。従来技術を開示する文献には、例えば、特公
昭５８−３１４５８号公報がある。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のオーバーラン防止方法においては、エンジン失火時
に未燃焼ガスが排気系に溜まり、その後の着火時の燃焼
遅れによって排気系に溜まった未燃焼ガスにも着火し、
アフターバーニング現象が発生し易いおそれがある。ま
た、上記従来のオーバーラン防止方法では、許容回転数
にバラツキがあるため制限すべき回転数の精度が低くな
ったり、あるいは点火プラグに燃料かぶりが生じ、その
後のエンジンレスポンスが低下するという不都合なども
ある。
来のオーバーラン防止方法においては、エンジン失火時
に未燃焼ガスが排気系に溜まり、その後の着火時の燃焼
遅れによって排気系に溜まった未燃焼ガスにも着火し、
アフターバーニング現象が発生し易いおそれがある。ま
た、上記従来のオーバーラン防止方法では、許容回転数
にバラツキがあるため制限すべき回転数の精度が低くな
ったり、あるいは点火プラグに燃料かぶりが生じ、その
後のエンジンレスポンスが低下するという不都合なども
ある。
【０００４】本考案はこのような従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、本考案の目的は、エンジンを失火させ
てオーバーランを防止するに際し、回転数の上限近傍領
域における未燃焼ガスの量を減らすとともに燃焼ガスの
温度及び圧力を低く抑え、かつ失火させた後の再着火時
の燃焼遅れを無くすことにより、再着火時のアフターバ
ーニングを防止するとともに上限回転数を高精度で制御
することができるガソリンエンジンの点火装置を提供す
ることである。
れたものであり、本考案の目的は、エンジンを失火させ
てオーバーランを防止するに際し、回転数の上限近傍領
域における未燃焼ガスの量を減らすとともに燃焼ガスの
温度及び圧力を低く抑え、かつ失火させた後の再着火時
の燃焼遅れを無くすことにより、再着火時のアフターバ
ーニングを防止するとともに上限回転数を高精度で制御
することができるガソリンエンジンの点火装置を提供す
ることである。
【０００５】
【課題解決のための手段】本考案は、上記目的を達成す
るため、エンジン回転数が予め設定された失火回転数Ｎ
１まで上昇した時に点火を停止してオーバーランを防止
するガソリンエンジンの点火装置において、前記失火回
転数Ｎ１より若干低い回転数に設定された進角回転数Ｎ
２より高い回転数領域で、点火時期を通常の点火時期よ
り所定角度だけ進角させることを特徴とする。
るため、エンジン回転数が予め設定された失火回転数Ｎ
１まで上昇した時に点火を停止してオーバーランを防止
するガソリンエンジンの点火装置において、前記失火回
転数Ｎ１より若干低い回転数に設定された進角回転数Ｎ
２より高い回転数領域で、点火時期を通常の点火時期よ
り所定角度だけ進角させることを特徴とする。
【０００６】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図１は本考案を適用した点火装置を有するガソリ
ンエンジンの概略構成を２サイクルエンジンの場合につ
いて示す模式図である。図１において、１はクランクケ
ース、２はクランクシャフト、３はシリンダ、４はシリ
ンダヘッド、５はシリンダ３内に摺動可能に嵌合される
ピストン、６はクランクシャフト２とピストン５を連結
するコンロッドである。ピストン５の頂面とシリンダヘ
ッド４との間には燃焼室７が形成され、シリンダヘッド
４には燃焼室７内の燃料ガスに点火するための点火プラ
グ８が取り付けられている。シリンダ３には吸気孔９お
よび排気孔１０が形成され、吸気孔９には気化器１１が
接続され、排気孔１０には排気管１２が接続されてい
る。
する。図１は本考案を適用した点火装置を有するガソリ
ンエンジンの概略構成を２サイクルエンジンの場合につ
いて示す模式図である。図１において、１はクランクケ
ース、２はクランクシャフト、３はシリンダ、４はシリ
ンダヘッド、５はシリンダ３内に摺動可能に嵌合される
ピストン、６はクランクシャフト２とピストン５を連結
するコンロッドである。ピストン５の頂面とシリンダヘ
ッド４との間には燃焼室７が形成され、シリンダヘッド
４には燃焼室７内の燃料ガスに点火するための点火プラ
グ８が取り付けられている。シリンダ３には吸気孔９お
よび排気孔１０が形成され、吸気孔９には気化器１１が
接続され、排気孔１０には排気管１２が接続されてい
る。
【０００７】図１のエンジンでは、エンジン回転数を検
知し、該回転数に基づいて点火プラグ８による点火の有
無および点火時期をコントロールする点火制御装置１３
が設けられている。そこで、この点火制御装置１３は、
エンジン回転数が予め設定された失火回転数まで上昇し
た時に点火を停止するとともに、前記失火回転数より若
干低い回転数に設定された進角回転数より高い回転数領
域で点火時期を通常の点火時期より所定角度だけ進角さ
せるように動作する。
知し、該回転数に基づいて点火プラグ８による点火の有
無および点火時期をコントロールする点火制御装置１３
が設けられている。そこで、この点火制御装置１３は、
エンジン回転数が予め設定された失火回転数まで上昇し
た時に点火を停止するとともに、前記失火回転数より若
干低い回転数に設定された進角回転数より高い回転数領
域で点火時期を通常の点火時期より所定角度だけ進角さ
せるように動作する。
【０００８】図２は本考案を適用したガソリンエンジン
の点火装置の一実施例における点火の有無とエンジン回
転数との関係を示すグラフである。図２において、エン
ジン回転数が設定回転数（失火回転数）Ｎ１に達すると
エンジン点火を無効にして失火させる。この失火回転数
Ｎ１はエンジンによって種々の値に設定することがで
き、例えば、４０００ｒｐｍ〜８０００ｒｐｍの範囲内
の所望の値に設定することができる。また、上記エンジ
ンの失火は、エンジン回転数を検知するとともにその検
知信号に基づいて点火回路の一次回路または二次回路を
アースするなどの方法で実行することができる。
の点火装置の一実施例における点火の有無とエンジン回
転数との関係を示すグラフである。図２において、エン
ジン回転数が設定回転数（失火回転数）Ｎ１に達すると
エンジン点火を無効にして失火させる。この失火回転数
Ｎ１はエンジンによって種々の値に設定することがで
き、例えば、４０００ｒｐｍ〜８０００ｒｐｍの範囲内
の所望の値に設定することができる。また、上記エンジ
ンの失火は、エンジン回転数を検知するとともにその検
知信号に基づいて点火回路の一次回路または二次回路を
アースするなどの方法で実行することができる。
【０００９】図２のような点火制御によれば、回転数が
Ｎ１に達した時に失火させると、この失火による馬力低
下（出力零の状態）によって回転数が低下し、回転数Ｎ
１以下になると再び点火（着火）が開始され回転数が上
昇する。そこで、回転数がＮ１に達すると再び失火状態
となり回転数がＮ１以下に低下する。以下これを繰り返
すことにより、エンジン回転数がＮ１以下に抑えられ、
オーバーランが防止される。
Ｎ１に達した時に失火させると、この失火による馬力低
下（出力零の状態）によって回転数が低下し、回転数Ｎ
１以下になると再び点火（着火）が開始され回転数が上
昇する。そこで、回転数がＮ１に達すると再び失火状態
となり回転数がＮ１以下に低下する。以下これを繰り返
すことにより、エンジン回転数がＮ１以下に抑えられ、
オーバーランが防止される。
【００１０】図３は本考案を適用したガソリンエンジン
の点火装置の一実施例における点火時期とエンジン回転
数との関係を示すグラフである。前記点火時期は、点火
プラグ８による着火時期の上死点前のクランク角度で表
されており、進角させると角度が大きくなる。図３にお
いて、エンジン回転数が予め設定された前記失火回転数
Ｎ１より若干低い回転数に設定された進角回転数Ｎ２よ
り高い回転数領域では、点火時期を通常の点火時期より
所定角度だけ進角させるように制御される。すなわち、
点火時期は、図３に示すように、通常運転時には前記進
角回転数Ｎ２より低い回転数領域に示すように高々１４
度〜１６度の角度に設定されており、回転数がこの進角
回転数Ｎ２に達すると約２３度へ進角させ、それ以上の
回転数領域ではこの進角状態に維持される。例えば、失
火回転数Ｎ１が７０００ｒｐｍの場合には進角回転数Ｎ
２を６２００〜６９００ｒｐｍ程度に、また、失火回転
数Ｎ１が５０００ｒｐｍの場合には進角回転数Ｎ２を４
５００〜４９５０ｒｐｍ程度に、それぞれ設定すること
ができる。
の点火装置の一実施例における点火時期とエンジン回転
数との関係を示すグラフである。前記点火時期は、点火
プラグ８による着火時期の上死点前のクランク角度で表
されており、進角させると角度が大きくなる。図３にお
いて、エンジン回転数が予め設定された前記失火回転数
Ｎ１より若干低い回転数に設定された進角回転数Ｎ２よ
り高い回転数領域では、点火時期を通常の点火時期より
所定角度だけ進角させるように制御される。すなわち、
点火時期は、図３に示すように、通常運転時には前記進
角回転数Ｎ２より低い回転数領域に示すように高々１４
度〜１６度の角度に設定されており、回転数がこの進角
回転数Ｎ２に達すると約２３度へ進角させ、それ以上の
回転数領域ではこの進角状態に維持される。例えば、失
火回転数Ｎ１が７０００ｒｐｍの場合には進角回転数Ｎ
２を６２００〜６９００ｒｐｍ程度に、また、失火回転
数Ｎ１が５０００ｒｐｍの場合には進角回転数Ｎ２を４
５００〜４９５０ｒｐｍ程度に、それぞれ設定すること
ができる。
【００１１】このようにオーバーラン防止回転領域で点
火時期を進角させと、前記失火させた後の着火時の燃焼
遅れを防止でき、これによりアフターバーニングを防止
することができる。すなわち、点火時期を進角させる
と、燃焼室７内の爆発が比較的早い時期に行なわれ、排
気孔１０を開いて排気する時点で、未燃焼ガスの量を減
らす（または無くす）とともに、燃焼ガスの温度および
圧力を比較的低く抑えることができるので、失火した後
で着火を開始する際の排気通路内の未燃焼ガスの後燃
焼、すなわち、アフターバーニングを防止することがで
きる。
火時期を進角させと、前記失火させた後の着火時の燃焼
遅れを防止でき、これによりアフターバーニングを防止
することができる。すなわち、点火時期を進角させる
と、燃焼室７内の爆発が比較的早い時期に行なわれ、排
気孔１０を開いて排気する時点で、未燃焼ガスの量を減
らす（または無くす）とともに、燃焼ガスの温度および
圧力を比較的低く抑えることができるので、失火した後
で着火を開始する際の排気通路内の未燃焼ガスの後燃
焼、すなわち、アフターバーニングを防止することがで
きる。
【００１２】図４は本考案の点火装置によりオーバーラ
ンを防止する場合のエンジン出力特性を例示するグラフ
である。図４において、回転数が失火回転数Ｎ１に上昇
すると失火によって回転数が抑えられ、続いて回転数が
若干でも低下すると着火が開始されて再び回転数が失火
回転数Ｎ１まで上昇することになる。これを繰り返すこ
とにより回転数が予め設定された失火回転数Ｎ１以下に
抑えられ、オーバーラン（Ｎ１以上の回転）が防止され
る。なお、図４中のＮ０は、エンジン出力とエンジン内
部摩擦損失出力との合致点であり、オーバーラン防止を
行なわない場合の最高回転数を示す。Ｎ２は前記点火時
期を進角させるために予め設定された進角回転数を示
す。
ンを防止する場合のエンジン出力特性を例示するグラフ
である。図４において、回転数が失火回転数Ｎ１に上昇
すると失火によって回転数が抑えられ、続いて回転数が
若干でも低下すると着火が開始されて再び回転数が失火
回転数Ｎ１まで上昇することになる。これを繰り返すこ
とにより回転数が予め設定された失火回転数Ｎ１以下に
抑えられ、オーバーラン（Ｎ１以上の回転）が防止され
る。なお、図４中のＮ０は、エンジン出力とエンジン内
部摩擦損失出力との合致点であり、オーバーラン防止を
行なわない場合の最高回転数を示す。Ｎ２は前記点火時
期を進角させるために予め設定された進角回転数を示
す。
【００１３】図５は本考案を適用したガソリンエンジン
の点火装置の動作シーケンスの一例を示すフローチャー
トである。図５において、点火制御が起動すると、ステ
ップＳ１でエンジン回転数を測定し、回転数が前記進角
回転数Ｎ２（図３、図４）になるまでは、ステップＳ２
で、回転数に適した点火進角（例えば、１４度〜１６
度）で点火する。そこで、ステップＳ３で回転数が進角
回転数Ｎ２以上であるか否かを判断し、Ｎ２以下であれ
ば、ステップＳ４でそのまま点火を続けて出力運転を続
行する。また、ステップＳ３で回転数がＮ２以上と判断
された場合には、ステップＳ５へ進んで点火進角を通常
の点火時期より所定角度だけ進角させることにより所定
の進角値（例えば、２３度）に設定する。
の点火装置の動作シーケンスの一例を示すフローチャー
トである。図５において、点火制御が起動すると、ステ
ップＳ１でエンジン回転数を測定し、回転数が前記進角
回転数Ｎ２（図３、図４）になるまでは、ステップＳ２
で、回転数に適した点火進角（例えば、１４度〜１６
度）で点火する。そこで、ステップＳ３で回転数が進角
回転数Ｎ２以上であるか否かを判断し、Ｎ２以下であれ
ば、ステップＳ４でそのまま点火を続けて出力運転を続
行する。また、ステップＳ３で回転数がＮ２以上と判断
された場合には、ステップＳ５へ進んで点火進角を通常
の点火時期より所定角度だけ進角させることにより所定
の進角値（例えば、２３度）に設定する。
【００１４】次いで、ステップＳ６で回転数が図２〜図
４に示す失火回転数Ｎ１（Ｎ１＞Ｎ２）以上であるか否
かを判断し、Ｎ１以下であれば、ステップＳ４へ進み、
そのまま点火を続けて出力運転を続行する。一方、ステ
ップＳ６で回転数がＮ１以上であると判断されると、ス
テップＳ７へ進んでエンジンを失火（点火停止）させ
る。以上のような制御動作を繰り返し実行することによ
り、エンジンのオーバーランを防止する。なお、図５に
おけるエンジン点火制御は、デジタル式またはアナログ
式のいずれの制御方式にも適用することができる。
４に示す失火回転数Ｎ１（Ｎ１＞Ｎ２）以上であるか否
かを判断し、Ｎ１以下であれば、ステップＳ４へ進み、
そのまま点火を続けて出力運転を続行する。一方、ステ
ップＳ６で回転数がＮ１以上であると判断されると、ス
テップＳ７へ進んでエンジンを失火（点火停止）させ
る。以上のような制御動作を繰り返し実行することによ
り、エンジンのオーバーランを防止する。なお、図５に
おけるエンジン点火制御は、デジタル式またはアナログ
式のいずれの制御方式にも適用することができる。
【００１５】図６は本考案を適用したガソリンエンジン
の点火装置の動作シーケンスの他の例を示すフローチャ
ートである。図６において、点火制御が起動すると、ス
テップＳ１１でエンジン回転数を測定し、ステップＳ１
２で、図３に示す回転−点火進角のマップに基づいて点
火進角を制御する。このマップは、回転数が進角回転数
Ｎ２（図３、図４）になるまでは図３に示すように回転
数により決められた点火進角（例えば、１４度〜１６
度）に基づいて進角させ、回転数がＮ２に達すると例え
ば２３度に進角させるように設定されている。そこで、
ステップＳ１３で回転数が前記失火回転数Ｎ１（Ｎ１＞
Ｎ２）以上であるか否かを判断し、Ｎ１以下であれば、
ステップＳ１４へ進み、そのまま点火を続けて出力運転
を続行する。一方、ステップＳ１３で回転数がＮ１以上
と判断された場合には、ステップＳ１５へ進んでエンジ
ンを失火（点火停止）させる。以上のような制御動作を
繰り返し実行することにより、エンジンのオーバーラン
を防止する。なお、図６におけるエンジン点火制御は、
図３に示すような回転数−点火進角のマップを使用する
ことから、デジタル式の制御に適用可能である。
の点火装置の動作シーケンスの他の例を示すフローチャ
ートである。図６において、点火制御が起動すると、ス
テップＳ１１でエンジン回転数を測定し、ステップＳ１
２で、図３に示す回転−点火進角のマップに基づいて点
火進角を制御する。このマップは、回転数が進角回転数
Ｎ２（図３、図４）になるまでは図３に示すように回転
数により決められた点火進角（例えば、１４度〜１６
度）に基づいて進角させ、回転数がＮ２に達すると例え
ば２３度に進角させるように設定されている。そこで、
ステップＳ１３で回転数が前記失火回転数Ｎ１（Ｎ１＞
Ｎ２）以上であるか否かを判断し、Ｎ１以下であれば、
ステップＳ１４へ進み、そのまま点火を続けて出力運転
を続行する。一方、ステップＳ１３で回転数がＮ１以上
と判断された場合には、ステップＳ１５へ進んでエンジ
ンを失火（点火停止）させる。以上のような制御動作を
繰り返し実行することにより、エンジンのオーバーラン
を防止する。なお、図６におけるエンジン点火制御は、
図３に示すような回転数−点火進角のマップを使用する
ことから、デジタル式の制御に適用可能である。
【００１６】なお、以上の実施例では、本考案を２サイ
クルエンジンに適用する場合を説明したが、本考案は４
サイクルエンジンにおいても同様に適用することがで
き、同様の作用効果を達成し得るものである。
クルエンジンに適用する場合を説明したが、本考案は４
サイクルエンジンにおいても同様に適用することがで
き、同様の作用効果を達成し得るものである。
【００１７】
【考案の効果】以上の説明から明らかなごとく、本考案
によれば、エンジン回転数が予め設定された失火回転数
Ｎ１まで上昇した時に点火を停止してオーバーランを防
止するガソリンエンジンの点火装置において、前記失火
回転数Ｎ１より若干低い回転数に設定された進角回転数
Ｎ２より高い回転数領域で、点火時期を通常の点火時期
より所定角度だけ進角させる構成としたので、エンジン
を失火させてオーバーランを防止するに際し、回転数の
上限近傍領域における未燃焼ガスの量を減らすとともに
燃焼ガスの温度及び圧力を低く抑えることができ、さら
に失火させた後の再着火時の燃焼遅れが無いことから、
再着火時のアフターバーニングを防止するとともに上限
回転数を高精度で制御することができ、加えて、点火プ
ラグのかぶりも防止することができるガソリンエンジン
の点火装置が提供される。
によれば、エンジン回転数が予め設定された失火回転数
Ｎ１まで上昇した時に点火を停止してオーバーランを防
止するガソリンエンジンの点火装置において、前記失火
回転数Ｎ１より若干低い回転数に設定された進角回転数
Ｎ２より高い回転数領域で、点火時期を通常の点火時期
より所定角度だけ進角させる構成としたので、エンジン
を失火させてオーバーランを防止するに際し、回転数の
上限近傍領域における未燃焼ガスの量を減らすとともに
燃焼ガスの温度及び圧力を低く抑えることができ、さら
に失火させた後の再着火時の燃焼遅れが無いことから、
再着火時のアフターバーニングを防止するとともに上限
回転数を高精度で制御することができ、加えて、点火プ
ラグのかぶりも防止することができるガソリンエンジン
の点火装置が提供される。
【図１】本考案を適用したガソリンエンジンの一実施例
の概略構成を示す模式図である。
の概略構成を示す模式図である。
【図２】本考案を適用したガソリンエンジンの点火装置
におけるエンジン回転数と点火および失火の状態を例示
するグラフである。
におけるエンジン回転数と点火および失火の状態を例示
するグラフである。
【図３】本考案を適用したガソリンエンジンの点火装置
におけるエンジン回転数と点火時期（進角）の状態を例
示するグラフである。
におけるエンジン回転数と点火時期（進角）の状態を例
示するグラフである。
【図４】本考案を適用したガソリンエンジンの出力特性
を例示するグラフである。
を例示するグラフである。
【図５】本考案を適用したガソリンエンジンの点火装置
の動作シーケンスの一例を示すフローチャートである。
の動作シーケンスの一例を示すフローチャートである。
【図６】本考案を適用したガソリンエンジンの点火装置
の動作シーケンスの他の例を示すフローチャートであ
る。
の動作シーケンスの他の例を示すフローチャートであ
る。
１ クランクケース ２ クランクシャフト ３ シリンダ ４ シリンダヘッド ５ ピストン ７ 燃焼室 ８ 点火プラグ ９ 吸気孔 １０ 排気孔 １３ 点火制御装置 Ｎ１ 失火回転数 Ｎ２ 進角回転数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−14916（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−240772（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−300066（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−47468（ＪＰ，Ｕ) 特公 平４−25435（ＪＰ，Ｂ２) 特許2843366（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F02D 17/00 - 17/04 F02D 43/00 - 45/00 F02P 1/00 - 17/12
Claims (1)
- 【請求項１】 エンジン回転数が予め設定された失火
回転数Ｎ１まで上昇した時に点火を停止してオーバーラ
ンを防止するガソリンエンジンの点火装置において、前
記失火回転数Ｎ１より若干低い回転数に設定された進角
回転数Ｎ２より高い回転数領域で、点火時期を通常の点
火時期より所定角度だけ進角させることを特徴とするガ
ソリンエンジンの点火装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991108267U JP2599205Y2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | ガソリンエンジンの点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991108267U JP2599205Y2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | ガソリンエンジンの点火装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0550077U JPH0550077U (ja) | 1993-07-02 |
| JP2599205Y2 true JP2599205Y2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=14480320
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991108267U Expired - Fee Related JP2599205Y2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | ガソリンエンジンの点火装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2599205Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9080545B2 (en) | 2010-02-02 | 2015-07-14 | Husqvarna Ab | Alternating ignition angle before TDC |
| JP5818226B2 (ja) | 2011-08-19 | 2015-11-18 | 日立工機株式会社 | エンジン及びエンジン作業機 |
| JP6609178B2 (ja) * | 2015-12-24 | 2019-11-20 | 株式会社やまびこ | ２サイクル内燃エンジン |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2843366B2 (ja) | 1989-07-31 | 1999-01-06 | 三信工業株式会社 | 多気筒２サイクルエンジンの過回転防止装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5514916A (en) * | 1978-07-17 | 1980-02-01 | Kokusan Denki Co Ltd | Over revolution preventing system for internal combustion engine |
| JPH0663499B2 (ja) * | 1988-03-22 | 1994-08-22 | 新電元工業株式会社 | コンデンサ充放電式点火装置 |
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1991
- 1991-12-03 JP JP1991108267U patent/JP2599205Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0550077U (ja) | 1993-07-02 |
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