JP2599175Y2 - クランプ付リトラクター - Google Patents

クランプ付リトラクター

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JP2599175Y2
JP2599175Y2 JP1993058830U JP5883093U JP2599175Y2 JP 2599175 Y2 JP2599175 Y2 JP 2599175Y2 JP 1993058830 U JP1993058830 U JP 1993058830U JP 5883093 U JP5883093 U JP 5883093U JP 2599175 Y2 JP2599175 Y2 JP 2599175Y2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/42Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency having means for acting directly upon the belt, e.g. by clamping or friction

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、シートベルトのリト
ラクター(巻取装置)に関し、特に緊急時にウェビング
を直接挟持してウェビング引き出し量を最少限にするク
ランプ機構を備えたクランプ付リトラクターの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の乗員等を座席に安全に保持
するためのシートベルト装置は、シートベルトが使用さ
れている状態でも、リトラクターの巻取り軸にはかなり
の長さのウェビングが巻きついたままになっている。こ
のため、例えば急な加速、衝突又は減速に反応する慣性
感知手段によってリトラクターの巻取り軸のウェビング
引き出し方向の回転を物理的にロックする緊急ロック機
構を備えた緊急ロック式リトラクターにおいても、緊急
時に巻取り軸のウェビング引き出し方向の回転がロック
されるにもかかわらず、ウェビングに作用する張力によ
り巻取り軸に巻かれているウェビングが巻締まりを生じ
るので、該リトラクターがウェビングの伸び出しを生じ
るといった問題がある。このようなウェビングの伸び出
しは、乗員の拘束性能を損なうことになるので、緊急時
におけるリトラクターからのウェビング引き出し量を最
少限に抑える必要がある。
【0003】従って、上記の如き緊急時におけるリトラ
クターからのウェビング引き出し量を最少限に抑える為
に、リトラクターの出口側にてウェビングを直接挟持す
るクランプ機構を備えたクランプ付リトラクターが種々
提案されている。例えば、特開平3−99960号及び
同3−112750号公報等に開示されているクランプ
機構は、ウェビングをリトラクターのベース背面との間
で締め付け係合するためのクランプと、該クランプを揺
動回転自在に保持するクランプホルダーとからなるクラ
ンプ部材を有しており、緊急ロック機構を構成するラッ
チ部材の回転動作に従動して揺動し、リトラクターの巻
取り軸に取り付けられた爪車に係合する係止部材が伝達
部材に軸支されている。そして、前記ラッチ部材が巻取
り軸と共にウェビング引き出し方向に回転した際には、
伝達部材が前記係止部材を介して伝達された巻取り軸の
回転力により揺動回転させられ、前記クランプ部材をウ
ェビング挟持方向に揺動回転させる。そこで、クランプ
部材がウェビングをリトラクターのベース背面との間で
締め付け係合し、緊急時におけるリトラクターからのウ
ェビングの引き出しを阻止している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如きクランプ機構においては、緊急ロック機構が作動し
て回転させられたラッチ部材が係止部材を揺動回転さ
せ、該係止部材が巻取り軸の爪車に係合してから、巻取
り軸の回転力により揺動回転させられた伝達部材がクラ
ンプホルダーを揺動回転させることによって、クランプ
がウェビングを締め付け係合している。
【0005】このため、ラッチ部材の回転をクランプの
挟持動作に伝達するのに多くの伝達部材を介しており、
各伝達部の取付けガタ等によるロスも多いので、慣性感
知手段が衝突を感知してからクランプがウェビングを挟
持するまでの作動タイミングが遅いという問題がある。
このようなクランプの作動タイミングの遅れは乗員の拘
束性能の低下につながり好ましくない。又、部品点数が
多く構造も複雑になるので製造コストが高くなり易い。
【0006】即ち、本考案の目的は上記課題を解消する
ことにあり、衝突等の緊急時に巻取り軸のウェビング引
き出し方向の回転をロックする緊急ロック機構を備えた
リトラクターであって、該リトラクターに組付けられる
ウェビングのクランプ機構が簡単な構造で、且つ速やか
にウェビングの引出しを阻止することができる安価なク
ランプ付リトラクターを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の上記目的は、
ースの両側板に回転自在に支持され、ウェビングを巻装
するリトラクターの巻取り軸と、対向する前記各側板に
設けられた貫通孔及び長穴を挿通して橋架されており、
前記貫通孔との係合部を中心として外方端側軸部が長穴
に沿って揺動可能なポールピンと、前記巻取り軸に取り
付けられた爪車と、前記巻取り軸に追従して回転する慣
性部材と、前記ポールピンの外方端側に回動自在に支持
される爪部材と、巻取り軸と共にウェビング引き出し方
向に回転することにより爪部材を前記爪車に係合させ
て巻取り軸のウェビング引き出し方向の回転をロックす
るラッチ部材と、前記慣性部材が巻取り軸に対して回転
遅れを生ずるとラッチ部材を巻取り軸に連結するロック
手段とからなる緊急ロック機構を有すると共に、移動可
能なクランプ部材とリトラクターのベース背面との間で
ウェビングを挟持することによってウェビングの引き出
しを阻止することができるクランプ機構を有するクラン
プ付リトラクターであって、前記クランプ部材をウェビ
ング挟持方向に移動させてウェビングの引き出しを阻止
し得る第1の位置とウェビングの引き出しを可能とする
第2の位置とにそれぞれ位置させる制御手段が、前記爪
車と同一の回転軸を中心に回動可能に配設され、前記ラ
ッチ部材をウェビング巻取り方向へ付勢すると共に前記
ポールピンの外方端側軸部に嵌挿される貫通孔を有する
テンションプレートと、該テンションプレートの回動に
従動して前記クランプ部材を前記第1の位置又は前記第
2の位置にもたらす連動手段とによって構成されるクラ
ンプ付リトラクターにより達成される。又、本考案の上
記目的は、移動可能なクランプ部材とリトラクターのベ
ース背面との間でウェビングを挟持することによってウ
ェビングの引き出しを阻止することができるクランプ機
構を有するクランプ付リトラクターであって、前記クラ
ンプ機構が、前記クランプ部材をウェビング挟持方向へ
案内するように、ベースの対向する両側板に形成された
貫通口に両端部を嵌装された案内部材と、前記案内部材
の長手方向の移動を規制するべく前記両側板間に取付け
られると 共に、該案内部材の両端部を前記貫通口に圧接
させる所定方向に付勢する弾性変形部を備えた取付け部
材と、前記クランプ部材をウェビング挟持方向に移動さ
せてウェビングの引き出しを阻止し得る第1の位置とウ
ェビングの引き出しを可能とする第2の位置とにそれぞ
れ位置させる制御手段とを有するクランプ付リトラクタ
ーにより達成される。
【0008】尚、前記連動手段としては、一端部が前記
テンションプレートと係合すると共に他端部が前記クラ
ンプ部材と係合するようにリトラクターに回動可能に軸
支されたレバー部材や、前記テンションプレートと前記
クランプ部材との間に設けられたカム面と係合突起とか
らなるカム機構等を用いることができる。
【0009】
【作用】本考案の上記構成によれば、緊急ロック機構の
ロック手段が作動し、ウェビング引き出し方向に回転さ
せられたラッチ部材により爪部材が爪車に係合させられ
て、前記テンションプレートがウェビング引き出し方向
に回転させられると、その回転に従動して前記連動手段
がクランプ部材をウェビングの引き出しを阻止し得る第
1の位置へ移動させて確実にウェビングの引出しを阻止
することができ、従来のクランプ機構における伝達部材
のように、巻取り軸に取り付けられた爪車に係合するた
めの係止部材を爪部材と別に設ける必要がない。更に、
爪部材を外方端側に回動自在に支持している前記ポール
ピンは、一方の側板に設けられた貫通孔との係合部を中
心として外方端側軸部が他方の側板に設けられた長穴に
沿って揺動可能となっている。そこで、爪車に係合させ
られた爪部材がポールピンの外方端側軸部を介して前記
テンションプレートをウェビング引き出し方向に回転さ
せる際に過大な荷重が作用しても、該爪部材は爪車に係
合させられたままの状態を確実に維持することができる
と共に、爪部材を回動自在に支持するポールピンの外方
端側部分は、一方の側板に設けられた貫通孔との係合部
との間のスパンを長く取れるため、該ポールピンに過大
な曲げモーメントが作用して曲がってしまうのを防止で
きる。また、本考案の他の構成によれば、両側板に形成
された貫通口に両端部を嵌装された案内部材に取付け部
材を固定し、該取付け部材を前記両側板間に取付ける際
には、該取付け部材の弾性変形部が案内部材の両端部を
前記貫通口に圧接させる所定方向に付勢するので、前記
取付け部材は案内部材の固定位置及び傾斜角度等を貫通
口により確実に規定することができ、取付けガタも防止
できる。そこで、取付け部材とベースとのとの寸法誤差
により案内部材の取付け位置が決まらずガタツキを生じ
たり、取付け部材と案内部材との固定が不完全となるこ
とがない。
【0010】また、前記連動手段として前記テンション
プレートと前記クランプ部材との間に設けられたカム面
と係合突起とからなるカム機構を用いれば、ラッチ部材
の回転をクランプ部材の挟持動作に伝達するのに必要な
伝達部材の部品点数を更に減らし、各伝達部の取付けガ
タ等によるロスを減少することができる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本考案の一実施例
を詳細に説明する。図1及び図2に示すクランプ付きリ
トラクターの分解斜視図において、ベース1はその大部
分がコの字断面を有し、対向する各側板1aには対向し
てそれぞれ貫通孔1cが穿設されており、該貫通孔1c
にはウェビングが巻回されるボビン2を固設した巻取り
軸4が左右のプラスチックブッシュ3a,3bを介して
回動自在に軸架されている。該巻取り軸4の一端には、
公知のテンションレデューサー5が配置されており、巻
取り軸4はウェビングを巻取る方向に常時付勢されてい
る。
【0012】一方、巻取り軸4の他端には緊急時にウェ
ビングの引き出しを阻止するための緊急ロック機構が配
置されている。この緊急ロック機構は、巻取り軸4の他
端部に固定された爪車であるラッチプレート4aを有
し、その外方には巻取り軸4の一部が突出され、そこに
は貫通孔9cを挿通されたテンションプレート9と、内
歯13aを有するラッチ部材であるラッチカップ13と
が遊嵌されている。なお、ラッチカップ13に形成され
たスプリングハンガ13bとテンションプレート9に形
成されたスプリングハンガ9aとにはリターンスプリン
グ12が装着され、ラッチカップ13は矢印X2 方向に
回動する付勢力が作用されている。そして、前記ラッチ
カップ13の外側に位置する巻取り軸4には、図示しな
い公知のロック手段及び慣性部材が配置されており、衝
突等の緊急時にウェビングにテンションがかかり、巻取
り軸4に所定以上の衝撃的なウェビング引き出し方向
(矢印X1 方向)の回動力が作用されると、前記ラッチ
カップ13をリターンスプリング12の付勢力に抗して
矢印X1 方向へ回動する。
【0013】また、前記ラッチプレート4aに係合する
ことによりラッチプレート4aのウェビング引き出し方
向(矢印X1 方向)の回転を抑止する爪部材であるポー
ル11が、ポールピン10を介してラッチプレート4a
から係脱可能に側板1a外方に軸支されている。該ポー
ルピン10は、対向する各側板1aに穿設された貫通孔
27及び長穴21を挿通して橋架されており、貫通孔2
7との係合部を中心として外方端側軸部10bが長穴2
1に沿って揺動可能となっている。更に、該ポールピン
の外方端側軸部10bには、前記テンションプレート9
の第1揺動端部に形成された貫通孔9bが嵌挿される。
そこで、前記ポール11は、長穴21に沿って揺動回転
中心を変位することができる。そして、ポール11には
ポールガイド突起11bが突設され、該ポールガイド突
起11bはラッチカップ13の外周部に突出形成されて
いるポールガイド孔13cに挿入される。
【0014】更に、前記側板1aの下部には車体加速度
感知手段30を構成するセンサーケース31が固設さ
れ、この中空部内にはセンサーであるボールウエイト3
3が載置されると共に、係止突起32aを有するセンサ
ーアーム32が揺動可能に取り付けられている。そし
て、これら緊急ロック機構を覆う側板1aの外側にはセ
ンサーカバー14が配設されている。
【0015】前記ベース1の内方には、ウェビングを直
接挟持することによってウェビングの引き出しを阻止す
るクランプ機構が設けられている。図3に示す部分破断
側面図を併せ参照して説明すると、前記クランプ機構
は、平面部にウェビング26を締め付け係合するための
クランプ歯部6cが形成された楔形状のクランプ部材で
あるクランプ6と、前記クランプ歯部6cが形成された
平面部と反対側の平面部6dと摺接する案内部材である
アッパープレート20を保持しているアッパーステー1
9とを有している。
【0016】前記アッパーステー19は、その取付け孔
19bを側板1aの突起1dに嵌合させ、その取付け板
19aにアッパープレート20をビス固定することによ
り、該アッパープレート20の長手方向の移動を規制す
る取付け部材である。図7に示すように、アッパーステ
ー19は、例えば所望の形状に打ち抜いた金属薄板等の
弾性を有する部材から成り、取付け板19aの両端部に
は側板1aの縁部に掛止される掛止部19cが折り曲げ
成形されている。そして、取付け孔19bを有する各掛
止部19cの端部には、該アッパーステー19をベース
1に固定した際に側板1aの上端縁部を押圧付勢する押
圧片19eと、側板1aの外側面をベース内方へ押圧付
勢する押圧部19dとが設けられている。更に、前記ア
ッパーステー19は、図8(a),(b) に示すように、取付
け板19aに対する掛止部19cのベース組付け前の折
り曲げ角度θ1 が、ベース組付け後の折り曲げ角度θ2
より大きくなるように成形されている。
【0017】そこで、側板1aに形成された貫通口24
に両端部を嵌装されたアッパープレート20に取付け板
19aをビス固定し、該アッパーステー19を側板1a
に取り付ける際には、前記掛止部19cの折り曲げ角度
θ1 が折り曲げ角度θ2 に狭まるように弾性変形するの
で、この弾性復帰力によりアッパープレート20は図8
(b) 中の矢印A方向へ付勢される。また同時に、前記押
圧片19eが側板1aの上端縁部を押圧付勢することに
より、アッパープレート20はほぼ上方へ付勢される。
従って、アッパープレート20は、図9に示すようにベ
ース1に対して図中矢印A方向及び矢印B方向へ付勢さ
れ、その両端部が貫通口24の上方隅に圧接されて正確
に位置決めされる。更に、前記アッパーステー19の各
押圧部19dが側板1aの外側面をベース内方へそれぞ
れ押圧付勢することにより、アッパープレート20は長
手方向のガタつきを生じることなくベース1に組付けら
れる。
【0018】即ち、前記アッパーステー19は、アッパ
ープレート20を所定方向へ付勢可能な弾性変形部(掛
止部19c,押圧部19d,押圧片19e)を有するこ
とにより、アッパープレート20の固定位置及び傾斜角
度等を貫通口24により確実に規定することができ、取
付けガタも防止できる。そこで、アッパーステー19と
ベース1との寸法誤差によりアッパープレート20の取
付け位置が決まらずガタツキを生じたり、アッパーステ
ー19とアッパープレート20とが密着せずにビス固定
が不完全となることがない。
【0019】前記アッパープレート20は、対向する側
板1aに形成された貫通口24に両端部を嵌装された
後、アッパーステー19の取付け板19aに固定される
ことによって、前記クランプ6をウェビング締め付け係
合位置へ案内するその摺接面20aがベース1のベース
背板1bに固定されたロアプレート16に対して上方側
で近接する所定の傾斜角度を持つように配設される。
【0020】そして、狭窄状先端部が上方側に位置し、
その平面部6dがアッパープレート20の摺接面20a
に面接触状態で位置決めされるクランプ6のクランプ歯
部6cは、挟持するウェビング26の表面に対して常に
平行に配設されるので、アッパープレート20の摺接面
20aに沿って摺動するクランプ6はウェビング26を
均等に締め付け係合することができる。又、クランプ6
の後端側に突設された係合部6bとアッパープレート2
0の後端面20bとの間にはリターンスプリング15が
配設されており、該クランプ6をウェビング26と非係
合な方向に付勢している。
【0021】前記クランプ6の下方には、前記リターン
スプリング15により付勢されているクランプ6の移動
を規制するクランプレバー7が配設されており、該クラ
ンプレバー7は側板1aの内側に配設されて前記テンシ
ョンプレート9に係合するアウタープレート8と共に、
緊急ロック機構に連動して前記クランプ6をウェビング
締め付け方向に移動させる連動手段であるレバー部材を
構成している。
【0022】前記クランプレバー7は、クランプ6の側
壁に突設された枢軸6aに係合する切り欠き部7fを形
成された一対の板状部材7a,7bと、これらに架け渡
されてクランプ6の後端壁に当接する連結部7cとから
成り、その孔7dが対向する側板1aに形成した貫通孔
23に挿通したレバーピン17により回動自在に軸支さ
れる。前記アウタープレート8は、前記貫通孔23を貫
通したレバーピン17の一端部にその孔8bが貫通さ
れ、側板1aに沿って回動自在に軸支されている。更
に、該アウタープレート8は、内方へ突出することによ
り側板1aの長穴22を挿通して板状部材7aの係合穴
7eに係合する内方側軸部8aと、前記テンションプレ
ート9の第2揺動端部に形成された係合部9dに係合す
る当接部8cとを有している。
【0023】そして、クランプレバー7は、長孔22に
係止される内方側軸部8aによって下方への回転を阻止
されることにより、リターンスプリング15の付勢力に
抗してクランプ6の移動を規制している。即ち、クラン
プ6は枢軸6aが板状部材7a,7bの揺動端側に形成
された切り欠き部7fに支持され、その後端壁が連結部
7cに支持されることにより、そのクランプ歯部6cが
ウェビング26と非係合な位置に保持されている。従っ
て、アウタープレート8が上方へ回転すると、内方側軸
部8aを介してクランプレバー7が上方へ回転させられ
る。上方へ回転させられたクランプレバー7は、リター
ンスプリング15の付勢力に抗してクランプ6の枢軸6
aを押圧することによって、平面部6dをアッパープレ
ート20の摺接面20aに沿って摺動させながら該クラ
ンプ6をウェビング26と係合する方向に移動させる。
この時、前記長穴22が内方側軸部8aと干渉すること
はない。
【0024】更に、前記テンションプレート9は、前記
リターンスプリング12の付勢力より大きなリターンス
プリング15の付勢力が作用しているアウタープレート
8によって、前記第2揺動端部の係合部9dを図中の下
方へ押圧され、矢印X2 方向へ回転付勢されている。そ
こで、前記ポールピン10は長穴21の背板側端面21
a側でウェビング巻取り方向に付勢されている。
【0025】従って、クランプレバー7とアウタープレ
ート8とからなる前記レバー部材と、前記テンションプ
レート9とによって、前記クランプ6をウェビング挟持
方向に移動させてウェビング26の引き出しを阻止し得
る第1の位置とウェビング26の引き出しを可能とする
第2の位置とにそれぞれ位置させる制御手段が構成され
ている。
【0026】次に、上記クランプ付リトラクターの作動
について説明する。先ず、通常使用時においては、図3
に示す如く、クランプレバー7の係合穴7eに係合する
アウタープレート8の内方側軸部8aがリターンスプリ
ング15の付勢力により前記長穴22内の下側端に位置
しており、クランプ6はリターンスプリング15の付勢
力によってウェビング26と非係合な方向に付勢されて
いる。又、図6に示すように、ラッチカップ13はスプ
リングハンガ13bとテンションプレート9のスプリン
グハンガ9aとに装着されたリターンスプリング12の
付勢力によって、矢印X2 方向に付勢されており、ポー
ルガイド孔13cにポールガイド突起11bが係合する
ポール11は、ラッチプレート4aと非係合な方向に付
勢されているので、ウェビング26の引き出しは自在で
ある。更に、ウェビング26は側板1aの上方に穿設さ
れた貫通孔25に挿通されたウェビングガイドピン18
と前記連結部7cとにより、クランプ歯部6cとの非接
触状態を保障されている。
【0027】しかして、衝突等の緊急時にウェビング2
6にテンションがかかり、巻取り軸4に所定以上の衝撃
的なウェビング引き出し方向(矢印X1 方向)の回動力
が作用されると、図示しない慣性部材が慣性力を受けて
巻取り軸4のウェビング引き出し方向の回転に対し回転
遅れを生じる。すると、ロック手段が作動し、ロック部
材28の係合部28aがラッチカップ13の内歯13a
に係合するので、フランジ27の回動力がラッチカップ
13に伝達され、図4に示すように該ラッチカップ13
をリターンスプリング12の付勢力に抗して矢印X1
向へ回動する。そして、ポールガイド突起11bに係合
するポールガイド孔13cがこのポールガイド突起11
bを介してポール11を矢印Z方向へ回動してラッチプ
レート4aに係合部11aを係合させる。
【0028】ポール11の係合部11aがラッチプレー
ト4aに係合した状態で、巻取り軸4が更に矢印X1
向へ回動すると、図5に示すように、ポール11を軸支
しているポールピン10がテンションプレート9を介し
て作用しているリターンスプリング15の付勢力に抗し
て前記長穴21内の背板側端面21aから正面側端面2
1b方向に移動するので、テンションプレート9は矢印
1 方向へ回動させられる。すると、テンションプレー
ト9の係合部9dがアウタープレート8の当接部8cを
介して該アウタープレート8を矢印Y方向へ回動するの
で、長穴22を挿通した内方側軸部8aを介してクラン
プレバー7も矢印Y方向へ回動させられる。
【0029】そこで、クランプレバー7の揺動端側に形
成された切り欠き部7fに支持されたクランプ6は、ア
ッパープレート20の摺接面20aに沿って上方へ直ち
に揺動させられる。該摺接面20aは、前記ロアプレー
ト16に対して上方側が近接するように傾斜しているの
で、リターンスプリング15の付勢力に抗して上方へ揺
動させられた楔形状のクランプ6はウェビング挟持方向
(矢印W方向)へ移動し、摺接面20aとロアプレート
16との間に食い込むようにしてウェビング26を挟持
する。従って、ウェビング26はクランプ6とロアプレ
ート16に挟持されて引き出しが阻止される。
【0030】尚、ポール11を軸支しているポールピン
10は、前記長穴21内の正面側端面21bに当接した
時点で移動が停止し、巻取り軸4の矢印X1 方向への回
動を阻止するが、このポールピン10が正面側端面21
bに当接するタイミングは、前記クランプ歯部6cがウ
ェビング26に完全に食い込んだ直後に当接するタイミ
ングに合わせられる。このクランプ6とポール11の作
動タイミングは、前記当接部8c及び長穴21の形状を
それぞれ適宜変更することにより、任意に変えることが
できる。
【0031】また、車両が緊急時、所定以上の速度変化
を受けた場合にも、前記車体加速度感知手段30がロッ
ク手段を作動させて上述の如くクランプ機構及び緊急ロ
ック機構が作動する。そして、ウェビング26に作用さ
れたテンションが解除された時には、クランプ6を挟持
方向に保持する力がなくなり、クランプ6はリターンス
プリング15の付勢力によってウェビング26と非係合
な方向に付勢され、クランプ機構が解除される。それと
同時にテンションプレート9も解除方向(矢印X2
向)に回転し、クランプ6とテンションプレート9は初
期位置へ戻る。更にウェビング26を巻き込ませると、
ポール11が矢印Z方向と反対方向に回動され、ラッチ
プレート4aと係合部11aとのロックが解除される。
更にウェビング26を巻き込ませると、ロック部材28
の係合部28aとラッチカップ13の内歯13aとの係
合が解除され、ラッチカップ13はリターンスプリング
12の付勢力によって矢印X2 方向に回動されて初期位
置に戻され、ウェビング26の引き出しが自在となる。
【0032】即ち、上記の如き構成によれば、緊急ロッ
ク機構のロック手段が作動して前記ラッチカップ13が
ウェビング引き出し方向に回転すると、該ラッチカップ
13によりポール11がラッチプレート4aに係合させ
られ、巻取り軸4の回転力により前記テンションプレー
ト9をウェビング引き出し方向に回転すると共に、クラ
ンプレバー7とアウタープレート8とから成るレバー部
材が、テンションプレート9により回動させられて、ク
ランプ6をウェビング挟持方向に移動させるので、確実
にウェビング26の引出しを阻止することができる。ま
た、従来のクランプ機構における伝達部材のように、巻
取り軸4に取り付けられたラッチプレート4aに係合す
る係止部材をポール11と別に設ける必要がなく、部品
点数を減らすことができるので、構造が簡単になり製造
コストを下げることができる。更に、ポール11を外方
端側に回動自在に支持している前記ポールピン10は、
一方の側板1aに設けられた貫通孔27との係合部を中
心として外方端側軸部10bが他方の側板1aに設けら
れた長穴21に沿って揺動可能となっている。そこで、
ラッチプレート4aに係合させられたポール11がポー
ルピン10の外方端側軸部10bを介して前記テンショ
ンプレート9をウェビング引き出し方向に回転させる際
に過大な荷重が作用しても、該ポール11の係合部11
aはラッチプレート4aに係合させられたままの状態を
確実に維持することができると共に、ポール11を回動
自在に支持するポールピン10の外方端側部分は、一方
の側板1aに設けられた貫通孔27との係合部との間の
スパンを長く取れるため、該ポールピン10に過大な曲
げモーメントが作用して曲がってしまうのを防止でき
る。
【0033】更に、本考案の他の実施例によれば、側板
1aに設けた長穴を挿通可能な係合突起を前記クランプ
6に突設すると共に、テンションプレート9の回動に従
動してクランプ6をウェビング26の引き出しを阻止し
得る第1の位置又はウェビング26の引き出しを可能と
する第2の位置にもたらすように前記係合突起と係合す
るカム面を前記テンションプレート9に形成することに
より、テンションプレート9とクランプ6との間に連動
手段としてカム機構を構成することもできる。
【0034】この場合、ラッチカップ13の回転をクラ
ンプ6の挟持動作に伝達するのに必要な伝達部材の部品
点数を更に減らすことができ、各伝達部の取付けガタ等
によるロスを減少することができるので、速やかにウェ
ビング26の引出しを阻止することができ、慣性感知手
段が衝突を感知してからクランプ6がウェビング26を
挟持するまでの作動タイミングの遅れを防止することが
できる。
【0035】尚、本考案における制御手段を構成する連
動手段であるクランプレバー及びアウタープレートや、
テンションプレート等は、上記実施例の形状に限定され
るものではなく、種々の変更が可能であることは勿論で
ある。例えば、図10は他の実施例に基づくアッパース
テー40の取付け状態を示す部分断面図である。該アッ
パーステー40における取付け板40aの両端部には側
板1aの縁部に掛止される掛止部40cが折り曲げ成形
されている。そして、取付け孔40bを有する各掛止部
40cの端部には、該アッパーステー40をベース1に
固定した際に側板1aの上端縁部を押圧付勢する押圧片
40eと、側板1aの外側面をベース内方へ押圧付勢す
る押圧部40dとが設けられている。更に、前記取付け
板40aと各掛止部40cとの連結部には、それぞれ弾
性屈曲部41が形成されており、両端部が貫通口24に
嵌装されたベース取付け後のアッパープレート20に対
して図中矢印A方向の付勢力を付与するべく、取付け板
40aがベース背板1b側へ平行移動可能とされてい
る。そこで、アッパーステー40は前記弾性屈曲部41
の弾性復帰力によりアッパープレート20を図中の矢印
A方向へ付勢すると共に、その押圧片40eが側板1a
の上端縁部を押圧付勢するので、アッパープレート20
は両端部が貫通口24の上方隅に圧接されて正確に位置
決めされる。
【0036】図11に示した他の実施例に基づくアッパ
ーステー42における取付け板42aの両端部には、側
板1aの縁部に掛止される掛止部42cが折り曲げ成形
されている。そして、取付け孔42bを有する各掛止部
42cの端部には、該アッパーステー42をベース1に
固定した際に側板1aの上端縁部を押圧付勢する押圧片
42eと、側板1aの外側面をベース内方へ押圧付勢す
る押圧部42dとが設けられている。更に、掛止部42
cの内側には、側板1aの内側面に対向する内壁面と前
記取付け孔42bの内壁面とを段差なく連絡するための
ビード43が設けられている。そこで、アッパーステー
42を側板1aに取り付ける際には、該側板1aの突起
1dが掛止部42cの内側壁面に沿って摺接し、該掛止
部42cを内側に弾性変形させるが、この時、該突起1
dは前記ビード43に案内されて取付け孔42bにスム
ースに嵌合することができるので、組立て作業性が向上
する。
【0037】図12に示した他の実施例に基づくアッパ
ーステー44における取付け板44aの両端部には、側
板1aの縁部に掛止される掛止部44cが折り曲げ成形
されている。そして、取付け孔44bを有する各掛止部
44cの端部には、該アッパーステー44をベース1に
固定した際に側板1aの上端縁部を押圧付勢する押圧片
44eと、側板1aの外側面をベース内方へ押圧付勢す
る押圧部44dとが設けられている。更に、前記掛止部
44cは、側板1aの内側面に対向する内壁面と前記取
付け孔44bの内壁面とが殆ど段差を生じない位置に屈
曲部を有するように折り曲げ形成されている。そこで、
アッパーステー44を側板1aに取り付ける際には、該
側板1aの突起1dが掛止部44cの内側壁面に沿って
摺接し、該掛止部44cを内側に弾性変形させると共
に、取付け孔44bにスムースに嵌合することができる
ので、組立て作業性が向上する。
【0038】また、前記実施例におけるクランプ機構で
は、楔形状に形成されたクランプ部材であるクランプ6
をアッパープレート20に沿って移動させることによ
り、ウェビング26をロアプレート16との間で挟持し
ているが、例えば揺動自在に軸支されたクランプホルダ
ーの揺動側端にクランプを保持させたクランプ部材を用
いることも可能である。この場合、テンションプレート
の第2揺動端部に形成された係合部に当接する当接部を
有するレバー部材の揺動端部をクランプホルダーに係合
させ、テンションプレートの回転によりクランプホルダ
ーがウェビング挟持方向に揺動されるように構成した
り、或いは、テンションプレートの第2揺動端部に形成
されたカム面に係合する係合突起をクランプホルダーに
突設し、テンションプレートの回転によりクランプホル
ダーがウェビング挟持方向に直接揺動されるように構成
すれば良い。
【0039】更に本考案は上記実施例の如き緊急ロック
機構の構成に限らず、他の慣性感知手段やロック手段を
備えた緊急ロック機構を有するクランプ付リトラクター
に応用することも可能である。
【0040】
【考案の効果】即ち、クランプ部材をウェビング挟持方
向に移動させてウェビングの引き出しを阻止し得る第1
の位置とウェビングの引き出しを可能とする第2の位置
とにそれぞれ位置させる本考案の制御手段は、爪車と同
一の回転軸を中心に回動可能に配設され、ラッチ部材を
ウェビング巻取り方向へ付勢すると共に爪部材を回動自
在に軸支するテンションプレートと、該テンションプレ
ートの回動に従動して前記クランプ部材を前記第1の位
置又は前記第2の位置にもたらす連動手段とによって構
成されるので、従来のクランプ機構における伝達部材の
ように、巻取り軸に取り付けられた爪車に係合するため
の係止部材を爪部材と別に設ける必要がなく、部品点数
を減らすことができるので、構造が簡単になり製造コス
トを下げることができる。更に、爪部材を外方端側に回
動自在に支持している前記ポールピンは、一方の側板に
設けられた貫通孔との係合部を中心として外方端側軸部
が他方の側板に設けられた長穴に沿って揺動可能となっ
ている。そこで、爪車に係合させられた爪部材がポール
ピンの外方端側軸部を介して前記テンションプレートを
ウェビング引き出し方向に回転させる際に過大な荷重が
作用しても、該爪部材は爪車に係合させられたままの状
態を確実に維持することができると共に、爪部材を回動
自在に支持するポールピンの外方端側部分は、一方の側
板に設けられた貫通孔との係合部との間のスパンを長く
取れるため、該ポールピンに過大な曲げモーメントが作
用して曲がってしまうのを防止できる。また、本考案の
クランプ機構が、前記クランプ部材をウェビング挟持方
向へ案内するように、ベースの対向する両側板に形成さ
れた貫通口に両端部を嵌装された案内部材と、前記案内
部材の長手方向の移動を規制するべく前記両側板間に取
付けられると共に、該案内部材の両端部を前記貫通口に
圧接させる所定方向に付勢する弾性変形部を備えた取付
け部材とを有する他の構成によれば、両側板に形成され
た貫通口に両端部を嵌装された案内部材に取付け部材を
固定し、該取付け部材を前記両側板間に取付ける際に
は、該取付け部材の弾性変形部が案内部材の両端部を前
記貫通口に圧接させる所定方向に付勢するので、前記取
付け部材は案 内部材の固定位置及び傾斜角度等を貫通口
により確実に規定することができ、取付けガタも防止で
きる。そこで、取付け部材とベースとのとの寸法誤差に
より案内部材の取付け位置が決まらずガタツキを生じた
り、取付け部材と案内部材との固定が不完全となること
がない。
【0041】また、前記連動手段としてテンションプレ
ートとクランプ部材との間に設けられたカム面と係合突
起とからなるカム機構を用いれば、ラッチ部材の回転を
クランプ部材の挟持動作に伝達するのに必要な伝達部材
の部品点数を更に減らし、各伝達部の取付けガタ等によ
るロスを減少することができるので、速やかにウェビン
グの引出しを阻止することができ、慣性感知手段が衝突
を感知してからクランプ部材がウェビングを挟持するま
での作動タイミングの遅れを防止することができる。
【0042】従って、衝突等の緊急時に巻取り軸のウェ
ビング引き出し方向の回転をロックする緊急ロック機構
を備えたリトラクターであって、該リトラクターに組付
けられるウェビングのクランプ機構が簡単な構造で、且
つ速やかにウェビングの引出しを阻止することができる
安価なクランプ付リトラクターを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に基づくクランプ付リトラク
ターの分解斜視図の一部である。
【図2】図1に示したクランプ付リトラクターの残り部
分の分解斜視図である。
【図3】図1に示したクランプ付リトラクターのクラン
プ機構の作動説明用の部分破断側面図である。
【図4】図1に示したクランプ付リトラクターのクラン
プ機構の作動説明用の部分破断側面図である。
【図5】図1に示したクランプ付リトラクターのクラン
プ機構の作動説明用の部分破断側面図である。
【図6】図1に示したクランプ付リトラクターの緊急ロ
ック機構の作動説明用の要部拡大図である。
【図7】図1に示したアッパーステーの拡大斜視図であ
る。
【図8】(a) は図7に示したアッパーステーのベース取
付け前の状態を示す部分断面図であり、(b) はベース取
付け後の状態を示す部分断面図である。
【図9】図1に示したアッパーステーのベース取付け状
態を説明するための要部拡大側面である。
【図10】他の実施例によるアッパーステーのベース取
付け後の状態を示す部分断面図である。
【図11】他の実施例によるアッパーステーのベース取
付け前の状態を示す部分断面図である。
【図12】他の実施例によるアッパーステーのベース取
付け前の状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 ベース 1a 側板 1b ベース背板 4 巻取り軸 4a ラッチプレート 6 クランプ 6a 枢軸 6b 係合部 6c クランプ歯部 6d 平面部 7 クランプレバー 8 アウタープレート 8a 内方側軸部 8c 当接部 9 テンションプレート 9a スプリングハンガ 9b 貫通孔 9c 貫通孔 9d 係合部 10 ポールピン 11 ポール 12 リターンスプリング 13 ラッチカップ 13a 内歯 13b スプリングハンガ 13c ポールガイド孔 14 センサーカバー 15 リターンスプリング 16 ロアプレート 17 レバーピン 18 ウェビングガイドピン 19 アッパーステー 20 アッパープレート 21 長穴 22 長穴 23 貫通孔 24 貫通口 25 貫通孔 26 ウェビング 30 車体加速度感知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−127059(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 22/42

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースの両側板に回転自在に支持され、
    ウェビングを巻装するリトラクターの巻取り軸と、対向
    する前記各側板に設けられた貫通孔及び長穴を挿通して
    橋架されており、前記貫通孔との係合部を中心として外
    方端側軸部が長穴に沿って揺動可能なポールピンと、前
    巻取り軸に取り付けられた爪車と、前記巻取り軸に追
    従して回転する慣性部材と、前記ポールピンの外方端側
    に回動自在に支持される爪部材と、巻取り軸と共にウェ
    ビング引き出し方向に回転することにより爪部材を前
    記爪車に係合させて巻取り軸のウェビング引き出し方向
    の回転をロックするラッチ部材と、前記慣性部材が巻取
    り軸に対して回転遅れを生ずるとラッチ部材を巻取り軸
    に連結するロック手段とからなる緊急ロック機構を有す
    ると共に、移動可能なクランプ部材とリトラクターのベ
    ース背面との間でウェビングを挟持することによってウ
    ェビングの引き出しを阻止することができるクランプ機
    構を有するクランプ付リトラクターであって、 前記クランプ部材をウェビング挟持方向に移動させてウ
    ェビングの引き出しを阻止し得る第1の位置とウェビン
    グの引き出しを可能とする第2の位置とにそれぞれ位置
    させる制御手段が、前記爪車と同一の回転軸を中心に回
    動可能に配設され、前記ラッチ部材をウェビング巻取り
    方向へ付勢すると共に前記ポールピンの外方端側軸部に
    嵌挿される貫通孔を有するテンションプレートと、該テ
    ンションプレートの回動に従動して前記クランプ部材を
    前記第1の位置又は前記第2の位置にもたらす連動手段
    とによって構成されるクランプ付リトラクター。
  2. 【請求項2】 移動可能なクランプ部材とリトラクター
    のベース背面との間でウェビングを挟持することによっ
    てウェビングの引き出しを阻止することができるクラン
    プ機構を有するクランプ付リトラクターであって、 前記クランプ機構が、前記クランプ部材をウェビング挟
    持方向へ案内するように、ベースの対向する両側板に形
    成された貫通口に両端部を嵌装された案内部材と、 前記案内部材の長手方向の移動を規制するべく前記両側
    板間に取付けられると共に、該案内部材の両端部を前記
    貫通口に圧接させる所定方向に付勢する弾性変形部を備
    えた取付け部材と、 前記クランプ部材をウェビング挟持方向に移動させてウ
    ェビングの引き出しを阻止し得る第1の位置とウェビン
    グの引き出しを可能とする第2の位置とにそれぞれ位置
    させる制御手段とを有するクランプ付リトラクター。
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