JP2597503B2 - クレーン巻胴の制御装置 - Google Patents

クレーン巻胴の制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は実公昭47−30721号公報や実公昭62−23904号
公報等に示されるアースドリルのケリーバーや振動式杭
打機等を昇降可能なクレーン巻胴の制御装置に関する。
〔従来の技術〕
このような巻胴制御装置は、ウインチモータとセンタ
バイパス形の方向切換弁との間における巻上げ時の高圧
側油路にカウンタバランス弁を挿入するのを普通とする
が、穿孔中のケリーバー等の自由降下を可能とする場合
は、実公昭51−48142号公報等に示されているように、
巻胴軸と巻胴との間に設けたクラツチを切断すると共に
巻胴ブレーキを開放し得るクラツチ及びブレーキの制御
弁装置を設け、又該ケリーバー等の自由降下を許さない
国に輸出する巻胴制御装置の場合は、少くも該クラツチ
を設けないようにしていた。又巻胴には実公昭58−1182
8号公報等に示すように、索押ローラを巻胴の巻付索の
外側に常時押圧賦勢する乱巻防止装置を取付けるのを普
通とするが、巻胴より繰出された巻胴索には何等かの吊
下重量物等によつて常時一定限度以上の張力を与えてお
かねばならなかつた。
〔発明が解決しようとする課題〕
この巻胴より繰出された巻胴索にアースドリルのケリ
ーバーを吊下げて、該ケリーバーの下端に取付けた鑽孔
バケツト等の掘さく具で穿孔する際は、先ずウインチ操
作レバーで方向切換弁を制御して巻胴を巻下げ駆動する
ことにより、該掘さく具を接地させるのであるが、ケリ
ーバーがその駆動用のロータリテーブルによつて垂直に
案内されているため、誤つて巻胴より巻胴索を繰出し過
ぎると、該巻胴とブーム先端の滑車との間の巻胴索が自
重により弛み、巻胴の巻付索が自己の弾力により膨出し
て乱巻き状となる恐れがあつた。
もし巻付索が乱巻き状になれば、ロータリテーブルで
ケリーバーを駆動回転して穿孔する際や、穿孔後に鑽孔
バケツト内の掘さく土を排出するためケリーバーを吊上
げる際などに、索に大きな張力が作用すると、巻胴の巻
付索同志が互いに強く擦れ合つて該索を迅速に破損させ
ることになるため、巻胴側にその巻付索の状態をクレー
ン運転者に知らせる作業員を配置して、該巻付索が乱巻
きとなるのを防止せねばならなかつた。
又ロータリテーブルによるケリーバーの駆動と、スラ
ストシリンダによるロータリテーブルの押下げとを同時
に制御せねばならぬ穿孔中も、掘さく具(鑽孔バケツ
ト)の穿孔下降を可能とするように、ウインチ操作レバ
ー或いはブレーキ開放操作レバー(ペダル)を操作し続
けなければならないし、穿孔操作と上記掘さく土の排出
操作との切換えが複雑なため、未熟練のクレーン運転者
による穿孔効率の低下は避けられなかつた。
本発明はケリーバー下端の掘さく具や振動式杭打機の
杭の下降接地時における巻胴索の弛みによつて生ずる巻
胴の乱巻きを自動的に防止することを目的とする。本発
明の第2の目的は、この乱巻防止装置を設けることによ
るアースドリルや振動式杭打機の制御の複雑化を防止し
て、未熟練クレーン運転者による穿孔効率の低下を防ぐ
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するため、ウインチモータ
(1)とセンタバイパス形の方向切換弁(2)との間に
おける巻上げ時の高圧側油路にカウンタバランス弁
(3)を挿入したクレーン巻胴の制御装置において、ウ
インチモータとカウンタバランス弁との間における巻上
時の高圧側油路と低圧側油路との間に、該高圧側油路よ
り低圧側油路への流れを阻止し得るパイロツトチエツク
弁(4)と、該パイロツトチエツク弁の一次側の油圧が
巻胴索の乱巻防止可能な圧力に達した時にそのパイロツ
ト油圧により開くリリーフ弁(5)とを直列に接続し、
且つ前記高圧側油路に逆止弁(6)を介してリリーフ弁
(5)のパイロツト設定圧力以上の圧力の油圧を供給す
る位置と、該逆止弁(6)の一次側及びこれとパイロツ
トチエツク弁(4)との間に設けたパイロツト油路
(7)をタンクに接続する位置とを備える切換弁(8)
を設けて、該パイロツトチエツク弁及び逆止弁のパイロ
ツト設定圧をリリーフ弁(5)のパイロツト設定圧力よ
りも低く設定したものである。
又ウインチモータ制御用方向切換弁(2)の出力側或
いはその操作機構に、これを巻上げ或いは巻下げのモー
タ駆動位置に切換えている間だけパイロツト油圧或いは
信号を発生する装置を取付け、該パイロツト油圧或いは
信号を受けて、逆止弁(6)の一次側及びこれとパイロ
ツトチエツク弁(4)との間に設けたパイロツト油路
(7)がタンクに接続されるように、切換弁(8)を切
換える切換装置を該切換弁に設けることができる。
更にクレーン巻胴の制御装置が、1個のウインチモー
タ(1)の出力軸に連動連結された主副両巻胴(9),
(10)の各駆動軸(11),(12)と、該各駆動軸と対応
巻胴との間に夫々常時切断賦勢させて設けたクラツチを
接続可能なクラツチシリンダ(13),(14)と、主副両
巻胴に夫々設けた常時制動賦勢されるブレーキを開放可
能なブレーキシリンダ(15),(16)と、主副両巻胴の
クラツチシリンダとブレーキシリンダとを夫々タンクに
接続する位置と油圧源(17)に接続する位置とを設けた
主副のクラツチ及びブレーキ制御弁(18),(19)とを
備え、該両クラツチ及びブレーキ制御弁のブレーキ開放
側プレツシヤポートと前記油圧源との間に、その間を接
続する切換位置と該ブレーキ開放側プレツシヤポートを
タンクに接続する常時位置とを備えるハイドロ弁(20)
を挿入した場合は、前記方向切換弁とカウンタバランス
弁との間の油圧回路或いは該方向切換弁操作用の油圧回
路に、該方向切換弁を巻上げ或いは巻下げのモータ駆動
位置に切換えている間だけパイロツト油圧を発生する第
1シヤトル弁(21)を接続し、該第1シヤトル弁の発す
るパイロツト油圧を受けて、逆止弁(6)の一次側及び
これとパイロツトチエツク弁(4)との間に設けたパイ
ロツト油路(7)がタンクに接続されるように、切換弁
(8)を切換えるパイロツト操作部を該切換弁に取付
け、且つ第1シヤトル弁より切換弁(8)のパイロツト
操作部へのパイロツト油路との逆止弁(6)の一次側油
路との間に、ハイドロ弁(20)の切換用パイロツト油圧
を取出す第2シヤトル弁(22)を接続する。
〔作用〕
本発明は上記構成よりなるから、アースドリルのケリ
ーバー等をジブクレーンのウインチモータにより昇降す
る際は、逆止弁(6)の一次側及びこれとパイロツトチ
エツク弁(4)との間のパイロツト油路(7)がタンク
に接続されるように、予め切換弁(8)を切換えておけ
ば、逆止弁(6)が閉じるのみならず、方向切換弁
(2)を中立位置より切換えてウインチモータを巻上げ
駆動する時はパイロツトチエツク弁(4)が閉じ、又該
ウインチモータを巻下げ駆動する時はパイロツトチエツ
ク弁の一次側油圧で作動するリリーフ弁(5)が閉じる
ため、該方向切換弁によつて従来同様にウインチモータ
を制御できる。
こうしてケリーバー下端の鑽孔バケツト等が接地する
までウインチモータを巻下げ駆動した後、方向切換弁
(2)を中立位置に復帰させた時は、前記パイロツト油
路(7)がリリーフ弁(5)のパイロツト設定圧力以上
の圧力を生ずる油圧ポンプ等の油圧源に接続されるよう
に、切換弁(8)を手動で切換える。そうすればカウン
タバランス弁(3)及びその附属逆止弁(3a)が閉じて
いる巻上時の高圧側油路に、逆止弁(6)を開いて供給
された該油圧源の油圧はウインチモータに流入し、その
戻り油は中立位置の方向切換弁(2)よりタンクに排出
されるから、該ウインチモータは巻上げ方向に回動賦勢
され、同時にパイロツトチエツク弁(4)がパイロツト
油路(7)の油圧により開くから、リリーフ弁(5)が
開いて巻上げ時の高圧側油路の圧力を巻胴索の乱巻防止
可能な圧力に維持する。
このため巻胴は、これとブーム先端の滑車との間の巻
胴索が弛んでいても、乱巻き防止可能な一定張力を生ず
るまで該巻胴索を巻取る。しかもロータリテーブルによ
りケリーバーを駆動回動して鑽孔バケツト等で穿孔する
際は、穿孔が進むにつれ、巻胴索の端末にケリーバー等
の大きな吊下荷重が作用するようになれば、該吊下荷重
により巻下げ方向に駆動されるウインチモータが、前記
油圧源より与えられるモータ背圧に打勝つて回動し、巻
胴の巻付索は穿孔が進むにつれ常に一定張力で該巻胴よ
り繰出される。
穿孔作動により鑽孔バケツト等に充填された掘さく土
を排出するため、ケリーバー及び鑽孔バケツトを地上に
吊上げる際は、切換弁(8)を切換えて、前記パイロツ
ト油路(7)をタンクに接続することにより、方向切換
弁(2)によるウインチモータの制御を可能とする。
しかし方向切換弁(2)或いはその操作機構に、これ
をモータ駆動位置に切換えている間だけパイロツト油圧
或いは信号を発生する装置を取付けて、該パイロツト油
圧或いは信号により前記パイロツト油路(7)をタンク
に接続する切換装置を切換弁(8)に設ければ、方向切
換弁をモータ駆動位置に切換えることにより、該パイロ
ツト油路をタンクに接続するよう切換弁(8)が自動的
に切換えられるから、前述の掘さく土の排出の際に該切
換弁を切換える操作が不要となる。しかも方向切換弁の
中立位置においてはパイロツト油圧或いは信号を生じな
いから、切換弁は自由に切換え得る。
又1個のウインチモータで主副両巻胴の一方を選択的
に駆動するようにするため、該各巻胴とその駆動軸との
間に夫々設けた常時切断型のクラツチを接続可能なクラ
ツチシリンダ(13),(14)と、該各巻胴毎に夫々設け
た常時制動型のブレーキを開放可能なブレーキシリンダ
(15),(16)と、主副両巻胴のクラツチシリンダとブ
レーキシリンダとを夫々タンクに接続する位置と油圧源
(17)に接続する位置とを設けた主副のクラツチ及びブ
レーキ制御弁(18),(19)とを設けて、所要巻胴のク
ラツチシリンダとブレーキシリンダに対する油圧の給排
を可能とした場合は、該両クラツチ及びブレーキ制御弁
のプレツシヤポートと油圧源(17)との間に前述のハイ
ドロ弁(20)を挿入すると共に、方向切換弁(2)とカ
ウンタバランス弁との間の油圧回路或いは該方向切換弁
操作用の油圧回路に、該方向切換弁がモータ駆動位置に
ある間だけ切換弁(8)の操作用パイロツト油圧を取出
せる第1シヤトル弁(21)を接続して、該第1シヤトル
弁と切換弁(8)の間のパイロツト油路と逆止弁(6)
の一次側油路との間に、ハイドロ弁切換用パイロツト油
圧を取出す第2シヤトル弁(22)を接続しておく。そう
すれば予め所要巻胴のクラツチ及びブレーキ制御弁(1
8)を、そのクラツチシリンダとブレーキシリンダが油
圧源(17)に接続されるように切換えてクラツチを接続
しておいて、方向切換弁(2)を中立位置よりモータ駆
動位置に切換えた時は、第1シヤトル弁より取出された
パイロツト油圧により切換弁(8)が切換え賦勢される
から、パイロツト油路(7)を油圧源に接続する位置に
あつた該切換弁はタンクへの接続位置に切換えられて、
パイロツトチエツク弁(4)と逆止弁(6)を閉じる。
同時に該第1シヤトル弁より取出されたパイロツト油圧
が第2シヤトル弁を経てハイドロ弁(20)のパイロツト
操作部に作用して該ハイドロ弁を切換位置に切換えるか
ら、ブレーキシリンダが油圧源に接続されてブレーキが
開放され、ウインチモータが巻胴を駆動してケリーバー
等の昇降を行い得る。
又方向切換弁をモータ駆動位置より中立位置に戻して
ウインチモータを停止させた時は、第1シヤトル弁がパ
イロツト油圧を生じなくなるから、ハイドロ弁(20)が
常時位置に戻つてブレーキシリンダをタンクに接続し、
従つて巻胴ブレーキが作動して、吊上げ或いは吊降した
ケリーバー等をその位置に拘束するが、巻胴クラツチは
接続されたまゝである。
従つて吊降して接地させたケリーバー及び鑽孔バケツ
トをロータリテーブルで駆動回転して穿孔する場合など
には、方向切換弁を中立位置にしたまゝ切換弁(8)を
切換えて、逆止弁(6)の一次側に、リリーフ弁(5)
のパイロツト設定圧力以上の油圧を供給すれば、該油圧
が第2シヤトル弁(22)より取出されてハイドロ弁(2
0)を切換位置に切換えるから、巻胴ブレーキが開放さ
れる。同時にリリーフ弁(5)の作用によつて巻胴索の
張力が乱巻きにならない一定張力に維持されることは前
述のとおりである。
〔実 施 例〕
第1図はウインチモータ(1)に巻胴(23)を常時連
動連結した場合における本発明の一実施例を示し、該ウ
インチモータと方向切換弁(2)との間における巻上げ
時の高圧側油路24に挿入したカウンタバランス弁3のパ
イロツト油路25は反対側の油路26に接続される。3aはカ
ウンタバランス弁に設けた逆止弁を示す。ウインチモー
タとカウンタバランス弁との間における両側油路24,26
の間にはパイロツトチエツク弁4とリリーフ弁5とが直
列に接続され、又該油路24に二次側を接続した逆止弁6
の一次側とパイロツトチエツク弁4のパイロツト操作部
との間に設けたパイロツト油路7は、手動の切換弁8を
介してタンクTと油圧ポンプ27の吐出口とに選択的に接
続される。
センタバイパス形方向切換弁2に油圧を供給する油圧
ポンプ28と油圧ポンプ27とは、ジブクレーンの他の油圧
機器作動用油圧ポンプ(図示せず)と共に、オールスピ
ード形ガバナで制御されるエンジン29で駆動される。30
はウインチモータとカウンタバランス弁との間における
両側油路24,26間に接続したウインチ保護用のリリーフ
弁で、該リリーフ弁30のパイロツト設定圧力は、油圧ポ
ンプ28の吐出口に接続したポンプ保護用のリリーフ弁31
のパイロツト設定圧よりも高い。
図中32は油圧ポンプ27の吐出口に接続したリリーフ
弁、33は方向切換弁2のセンタバイパス油路、34はウイ
ンチモータ1のドレン油路、35,36はフイルタを示し、
巻胴索の乱巻防止可能な圧力は、ウインチモータの巻上
げ或いは巻下げ駆動に必要な油圧よりも低いから、油圧
ポンプ27の吐出油圧を源圧弁により減圧して切換弁8に
供給することもできる。
第1図における切換弁8の自動切換装置は、方向切換
弁2とカウンタバランス弁3との間の両側油路24,26間
にシヤトル弁21を接続して、該シヤトル弁の出力ポート
と切換弁8のパイロツト操作部との間をパイロツト油路
37で接続しているが、シヤトル弁21は方向切換弁2の出
力側に直接組付けることもできる。このためウインチモ
ータの巻上駆動時における高圧側油路24の油圧はシヤト
ル弁21より取出されて切換弁8を切換え、逆止弁6の一
次側をタンクTに接続する。尚方向切換弁2の中立位置
において、該逆止弁6の一次側が油圧ポンプ27に接続さ
れるように切換弁8を手動で切換える際は、該切換弁の
パイロツト操作部の油圧がシヤトル弁21と方向切換弁2
とを順次経てタンクTに排出される。
切換弁8の自動切換装置は第1図の構成に限定される
ものではなく、第2図に示すように両側のパイロツト弁
38,39を操作レバー40で選択的に制御して、常時はタン
クTに接続されている方向切換弁2の両側パイロツト油
路41,42の一方に、蓄圧器のような低圧油圧源43の油圧
を供給して、該方向切換弁を巻上げ或いは巻下げのモー
タ駆動位置に切換えるようにしたウインチモータの制御
装置の場合は、切換弁8切換用のパイロツト油圧を取出
すシヤトル弁21を該両側パイロツト油路41,42間に接続
することができる。第2図中、第1図と同じ符号を付し
た部材は相対応する部材である。
又切換弁8の自動切換装置を油圧作動とすることは何
等本発明の必要条件ではなく、方向切換弁2の操作レバ
ーを巻上げ及び巻下げの何れのモータ駆動位置に切換え
た時にも、該操作レバーに連動して信号を発するスイツ
チを夫々設けて、該信号により逆止弁6の一次側がタン
クに接続されるよう切換弁8を切換えるソレノイド作動
形の切換装置を該切換弁に設けてもよい。
第3図はウインチモータ1の出力軸に減速歯車機構を
介して主副両巻胴9,10の駆動軸11,12を連動連結して、
主巻胴9側に、これと駆動軸11との間に設けた常時切断
賦勢されるクラツチを接続可能なクラツチシリンダ13
と、常時制動賦勢される巻胴ブレーキを開放可能なブレ
ーキシリンダ15とを取付け、又副巻胴10側にも同様なク
ラツチシリンダ14とブレーキシリンダ16とを取付けた場
合の実施例を示し、クラツチシリンダ13及びブレーキシ
リンダ15とクラツチ及びブレーキ制御弁18との間には、
該ブレーキシリンダをタンクTに接続する常時位置と該
ブレーキシリンダをクラツチ及びブレーキ制御弁18に接
続する切換位置とを備えるハイドロ弁44が設けられ、そ
のパイロツト操作油路45はクラツチシリンダに接続され
る。又クラツチシリンダ14及びブレーキシリンダ16とク
ラツチ及びブレーキ制御弁19との間にも、同様なハイド
ロ弁46が設けられ、そのパイロツト操作油路47がクラツ
チシリンダに接続されていることは、図より明らかであ
る。
このため各クラツチ及びブレーキ制御弁18,19が、共
に対応するクラツチシリンダとブレーキシリンダをタン
クTに接続する図示の下位置にある時は、ハイドロ弁4
4,46にパイロツト油圧が作用しないから、該ハイドロ弁
は図示のようにブレーキシリンダをタンクに接続するこ
とになり、クラツチは切断されて、ブレーキが巻胴を制
動している。しかし一方のクラツチ及びブレーキ制御弁
例えば18を図の上位置に切換えると、そのブレーキ開放
側プレツシヤポートはハイドロ弁20によりタンクに接続
されているため、クラツチ接続側のプレツシヤポートに
だけ高圧の蓄圧器のような油圧源17の油圧が供給され
て、クラツチシリンダ13によりクラツチが接続され、同
時にそのパイロツト油圧によつてハイドロ弁44が切換位
置に切換えられるが、ブレーキシリンダ15には油圧源17
の油圧は供給されず、巻胴は制動されたまゝである。
巻胴9のブレーキが開放されるのは、方向切換弁2を
巻上げ或いは巻下げのモータ駆動位置に切換えてウイン
チモータ1を駆動することにより、第1シヤトル弁21が
パイロツト油圧を発生するようにした場合と、方向切換
弁2の中立位置において、逆止弁6の一次側油路48に油
圧ポンプ27の吐出油圧を供給するよう切換弁8を切換え
ることにより、該ポンプ吐出油圧が第2シヤトル弁22に
供給されるようにした場合で、この両場合にのみ第2シ
ヤトル弁22が油路49を介してハイドロ弁20にパイロツト
油圧を供給し、該ハイドロ弁20が図の下位置に切換えら
れて、ブレーキシリンダ15に油圧源17の油圧を供給し、
巻胴ブレーキを開放する。尚第3図中、第1図と同一符
号を付した部材は相対応する部材を示す。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明した構成よりなるので、次のような
効果を奏する。
ウインチモータとカウンタバランス弁との間における
巻上時の高圧側油路と低圧側油路の間に、パイロツトチ
エツク弁(4)とリリーフ弁(5)とを直列に接続し、
且つ該高圧側油路に逆止弁(6)を介して切換弁(8)
を接続した発明によれば、該切換弁で逆止弁(6)の一
次側をタンクに連通した場合は、方向切換弁によるウイ
ンチモータの巻上げ或いは巻下げ駆動時に逆止弁(6)
とパイロツトチエツク弁(4)或いはリリーフ弁(5)
が閉じ、又方向切換弁の中立位置において切換弁(8)
で該逆止弁の一次側を油圧源に接続した場合は、該逆止
弁やパイロツトチエツク弁及びリリーフ弁(5)が開い
て、ウインチモータとカウンタバランス弁との間におけ
る巻上時の高圧側油路の油圧を巻胴索の乱巻防止可能な
圧力に維持するから、巻胴によつてケリーバー等を昇降
する際は方向切換弁のみを操作し、又接地したケリーバ
ーを駆動して穿孔する際や該穿孔によるケリーバーの降
下を停止する際等には切換弁(8)を切換えるだけでよ
く、該切換弁を操作し続ける必要がなくなり、操作容易
となる。又ウインチモータにより降下させたケリーバー
等の接地時に巻胴索が弛んでいても、切換弁(8)の切
換えにより巻胴が乱巻防止可能な油圧で巻胴索を巻き取
るのみならず、穿孔中はこの乱巻防止張力を巻胴索が維
持するから、巻胴が乱巻きとなる恐れがなく、巻胴の乱
巻き状態をクレーン運転車に警告する作業員も不要とな
る。
又方向切換弁の出力側或いはその操作機構に、これを
モータ駆動位置に切換えている間だけパイロツト油圧或
いは信号を発する装置を設けて、該パイロツト油圧或い
は信号によつて逆止弁(6)の一次側をタンクに接続す
るよう切換弁(8)を自動切換えさせれば、穿孔の開始
時に該切換弁を切換えるだけでよいから、穿孔の停止時
に該切換弁を切換える必要がなくなるのみならず、逆止
弁(6)の一次側に油圧が供給されてパイロツトチエツ
ク弁(4)とリリーフ弁(5)が開いている状態で誤つ
てウインチモータを巻上げ駆動する恐れが全く無くな
り、クレーン巻胴の制御が更に容易となる。
更に主副巻胴が夫々常時切断賦勢されるクラツチの接
続用クラツチシリンダと、常時制動賦勢されるブレーキ
の開放用ブレーキシリンダとを備える場合は、第1シヤ
トル弁(21)より切換弁へのパイロツト油路と逆止弁
(6)の一次側油路との間にハイドロ弁切換用のパイロ
ツト油圧を取出す第2シヤトル弁(22)を設けるだけ
で、ウインチモータの駆動時と前述の巻胴索の弛み防止
時の何れの場合にも、自動的に巻胴クラツチを接続して
巻胴ブレーキを開放することができ、クレーン巻胴の制
御が容易となつて、未熟練のクレーン運転者でも効率よ
く使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の油圧回路図、第2図は切換
弁の自動切換装置の他の実施例を示す油圧回路図、第3
図は主副両巻胴が夫々自動クラツチ及び自動ブレーキを
備える場合の実施例を示す油圧回路図である。 23……巻胴、24……巻上時の高圧側油路、26……巻上時
の低圧側油路、27,28……油圧ポンプ、29……エンジ
ン、33……センタバイパス油路、38,39……パイロツト
弁、40……操作レバー、41,42……パイロツト油路、43
……低圧油圧源、48……逆止弁の一次側油路。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウインチモータ(1)とセンタバイパス形
    の方向切換弁(2)との間における巻上げ時の高圧側油
    路にカウンタバランス弁(3)を挿入したクレーン巻胴
    の制御装置において、ウインチモータとカウンタバラン
    ス弁との間における巻上時の高圧側油路と低圧側油路と
    の間に、該高圧側油路より低圧側油路への流れを阻止し
    得るパイロツトチエツク弁(4)と、該パイロツトチエ
    ツク弁の一次側の油圧が巻胴索の乱巻防止可能な圧力に
    達した時にそのパイロツト油圧により開くリリーフ弁
    (5)とを直列に接続し、且つ前記高圧側油路に逆止弁
    (6)を介してリリーフ弁(5)のパイロツト設定圧力
    以上の圧力の油圧を供給する位置と、該逆止弁(6)の
    一次側及びこれとパイロツトチエツク弁(4)との間に
    設けたパイロツト油路(7)をタンクに接続する位置と
    を備える切換弁(8)を設けて、該パイロツトチエツク
    弁及び逆止弁のパイロツト設定圧をリリーフ弁(5)の
    パイロツト設定圧力よりも低く設定したことを特徴とす
    るクレーン巻胴の制御装置。
  2. 【請求項2】ウインチモータ制御用方向切換弁(2)の
    出力側或いはその操作機構に、これを巻上げ或いは巻下
    げのモータ駆動位置に切換えている間だけパイロツト油
    圧或いは信号を発生する装置を取付け、該パイロツト油
    圧或いは信号を受けて、逆止弁(6)の一次側及びこれ
    とパイロツトチエツク弁(4)との間に設けたパイロツ
    ト油路(7)がタンクに接続されるように、切換弁
    (8)を切換える切換装置を該切換弁に設けた請求項1
    記載のクレーン巻胴の制御装置。
  3. 【請求項3】1個のウインチモータ(1)の出力軸に共
    に連動連結された主副両巻胴(9),(10)の駆動軸
    (11),(12)と、該各駆動軸と対応巻胴との間に夫々
    常時切断賦勢させて設けたクラツチを接続可能なクラツ
    チシリンダ(13),(14)と、主副両巻胴に夫々設けた
    常時制動賦勢されるブレーキを開放可能なブレーキシリ
    ンダ(15),(16)と、該両巻胴のクラツチシリンダと
    ブレーキシリンダとを夫々タンクに接続する位置と油圧
    源(17)に接続する位置とを設けた主副のクラツチ及び
    ブレーキ制御弁(18),(19)とをクレーン巻胴の制御
    装置に設けて、該両クラツチ及びブレーキ制御弁のブレ
    ーキ開放側ブレツシヤポートと前記油圧源との間に、そ
    の間を接続する切換位置と該ブレーキ開放側プレツシヤ
    ポートをタンクに接続する常時位置とを備えるハイドロ
    弁(20)を挿入し、且つ前記方向切換弁とカウンタバラ
    ンス弁との間の油圧回路或いは該方向切換弁操作用の油
    圧回路に、該方向切換弁を巻上げ或いは巻下げのモータ
    駆動位置に切換えている間だけパイロツト油圧を発生す
    る第1シヤトル弁(21)を接続し、該第1シヤトル弁の
    発するパイロツト油圧を受けて、逆止弁(6)の一次側
    及びこれとパイロツトチエツク弁(4)との間に設けた
    パイロツト油路(7)がタンクに接続されるように、切
    換弁(8)を切換えるパイロツト操作部を該切換弁に取
    付け、且つ第1シヤトル弁より切換弁(8)のパイロツ
    ト操作部へのパイロツト油路と逆止弁(6)の一次側油
    路との間に、ハイドロ弁(20)の切換用パイロツト油圧
    を取出す第2シヤトル弁(22)を接続した請求項1記載
    のクレーン巻胴の制御装置。
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