JP2596955B2 - 圧力鋳造用中子 - Google Patents

圧力鋳造用中子

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孝昭 向井
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22—CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00—Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20—Accessories: Details
    • B22D17/22—Dies; Die plates; Die supports; Cooling equipment for dies; Accessories for loosening and ejecting castings from dies
    • B22D17/24—Accessories for locating and holding cores or inserts

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は圧力鋳造用中子の改良に関する。
（従来技術とその問題点） 従来、例えエンジンのシリンダブロックの鋳造に使用
される鋳型としては、第５図に示すように、上型１と下
型２との間に中空状ボア中子３が組付けられ、該ボア中
子３の外周囲にウォータジャケット中子４が組付けら
れ、該ウォータジャケット中子４は、外周面の幅木4a,4
aが上型１と下型２にそれぞれ嵌合支持されてなるもの
が提案されている（特開昭61−235039号公報参照）。
ところで、上記のような鋳型を用いて加圧鋳造をする
場合、第４図に示すようにキャビティ内に溶湯による静
水圧Ｐが発生するが、特に上記ウォータジャケット中子
４のような中空中子では、中子に一体化され、かつ上型
１と下型２に嵌合支持された幅木4a,4aの部分では、静
水圧Ｐが内圧として作用するものの、外圧としては作用
しないため、内外圧のバランスが幅木部分でくずれ、こ
の圧力アンバランスにより中子４がｙ方向の長軸を有す
る楕円形に変形するという問題があった。
（発明の目的） 本発明は上記従来の問題を解決するためになされたも
ので、圧力鋳造用中子の変形を簡単な構造で防止するこ
とを目的とするものである。
（発明の構成） このため本発明は、筒状の中空部材の圧力鋳造に用い
る中空状の圧力鋳造用中子において、幅木及びこれに続
く中子部分を剛性部材により一体成形し、該剛性部材が
中空中子部分に筒状中空部材の軸線と直角方向に貫通支
持されていることを特徴とするものである。
（発明の作用・効果） 本発明は、筒状の中空部材の圧力鋳造に用いる中空状
の圧力鋳造用中子において、剛性部材で一体成形した幅
木及びこれに続く中子部分を中空中子部分に筒状中空部
材の軸線と直角方向に貫通支持せしめたものである。
したがって、本発明にかかる圧力鋳造用中空中子の構
造では、内外圧がアンバランスとなる幅木部分が剛体で
形成されているので何らの変形を生ずることがなく、幅
木以外の部分はもともと内外圧がバランスしているの
で、中子の変形が簡単な構造で有効に防止できる。
また、幅木は剛性部材であり、鋳砂製である中空中子
と一体の従来の幅木のように、溶湯侵入防止のためのコ
ート層を必要としないので寸法精度が向上することか
ら、コート層の膜厚が過大のときに生じやすい型締め時
の幅木の割れ、コート層の膜厚が過小なときに生じやす
い幅木部への溶湯侵入も有効に防止できる。
（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面について詳細に説明
する。
第１図及び第２図に示すように、エンジンのシリンダ
ブロックの鋳造に使用される鋳型10は、シリンダブロッ
クの主として上半分を成形する上型11と、下半分を成形
する下型12と、内部を成型する内型13とで構成されてい
る。
上型11及び下型12と内型13との間にはキャビティ14が
形成される。
該キャビティ14の上部分には、シリンダブロックのウ
ォータジャケットを形成するウォータジャケット中子15
が組付けられている。
該中子15の下部には左右方向の貫通孔15a,…,15aが適
所に明けられ、該各貫通孔15aには鋼材製の軸状剛性部
材16が貫通支持されている。
該剛性部材16が幅木及び中子15の一部を形成してお
り、シリンダブロックのウォータジャケットの給排口を
形成する。
上記中子15は、珪砂やジルコサンドなどの鋳砂に熱硬
化性樹脂（レジン）を配合し、加熱硬化させて成形す
る。
そして、中子15への溶湯侵入防止のために、中子15の
表面にセラミック微粒子、リン片状黒鉛、雲母等を所定
厚さでコート（塗型）する。
この際、剛性部材16にはコートが不要であるからマス
キングをする。
上記中子15に貫通支持された剛性部材（幅木）16は、
上型11と下型12の合わせ面に形成された凹部17で嵌合支
持される。
しかして、各金型11〜13のキャビティ14内に中子15を
組付け、剛性部材16を上、下型11,12間の凹部17に嵌合
支持した後、アルミニウム合金（例えばJIS ADC 10）を
加圧鋳造し、冷却後、各金型11〜13を分割して鋳物を取
り出し、剛性部材16を鋳物から引き抜き、中子15の鋳砂
を排出すると、シリンダブロック素型材が完成する。
上記加圧鋳造時、第３図に示すようにキャビティ14内
に溶湯による静水圧Ｐが発生し、中子15に作用するが、
幅木（剛性部材16）は従来のように中子と一体ではな
く、中子15に貫通支持されているから、幅木16の部分で
の内外圧のアンバランスは他の部分に影響することなし
に幅木16自身によって剛体的に受合われ、中子15の鋳砂
部分では内外圧が完全にバランスするので、中子15の変
形が防止されるのである。
また、剛性部材16にはコート層が不要であることか
ら、型締め時の幅木の割れや幅木部への溶湯侵入も防止
される。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明に係る鋳造用鋳型の断面図、第２図は中
子及び剛性部材（幅木）の斜視図、第３図は中子への作
用圧力を示す説明図、第４図は従来の中子への作用圧力
を示す説明図、第５図は従来の鋳造用鋳型の断面図であ
る。 10……鋳型、11……上型、12……下型、13……内型、14
……キャビティ、15……ウォータジャケット中子、15a
……貫通孔、16……剛性部材。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−193266（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−84857（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−209745（ＪＰ，Ａ) 特公 昭59−42584（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭59−4222（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭47−7383（ＪＰ，Ｙ１)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】筒状の中空部材の圧力鋳造に用いる中空状
    の圧力鋳造用中子であって、幅木及びこれに続く中子部
    分を剛性部材により一体成形し、該剛性部材が中空中子
    部分に筒状中空部材の軸線と直角方向に貫通支持されて
    いることを特徴とする圧力鋳造用中子。
JP62314421A 1987-12-11 1987-12-11 圧力鋳造用中子 Expired - Fee Related JP2596955B2 (ja)

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