JP2595807B2 - 通帳類改頁機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、通帳類改頁機構に関し、特に摩擦力により
改頁を行う通帳類改頁機構に関する。

〔従来の技術〕 従来の通帳類改頁機構は、改頁ローラに通帳類を一定
の力にて押し付けるプレッシャプレートを有しており、
通帳類の該当頁を印字終了し、次頁に繰越し印字を行う
場合、改頁したい通帳類の頁を改頁ローラに一定の力で
通帳類の下側からプレッシャプレートにより押し付け、
改頁ローラを回転させ、通帳類内に生じる摩擦力により
改頁を行う。

〔発明が解決しようとする課題〕

この従来の通帳類改頁機構では、改頁ローラに通帳類
を押し付ける力が一定であるため、通帳類の状態（折
れ，反り），温度，湿度の環境条件などの影響によっ
て、通帳類内の摩擦力が変化するので、何度改頁動作を
行っても、例えば同時に２頁を改頁するか、又は改頁し
ない等の改頁不良が発生するという問題があった。

本発明の目的は、通帳類内の摩擦力が変化したとして
も、確実に改頁を行うようにいた通帳類改頁機構を提供
することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するため、本発明に係る通帳類改頁機
構は、搬送ローラ及びテンションローラの対と、改頁ロ
ーラと、プレッシャプレートとを有する通帳類改頁機構
であって、 搬送ローラ及びテンションローラの対は、通帳類を上
下方向から挟持し、該通帳類を改頁位置に搬送するもの
であり、 改頁ローラは、テンションローラの回転軸より上方に
ずれた位置に設けられ、通帳類に摩擦接触し、その回転
により通帳類の頁めくりを行うものであり、 プレッシャプレートは、改頁位置に搬送された通帳類
を改頁ローラに押圧するものであって、改頁ローラに対
向して配置された中心軸により傾動可能であり、改頁不
良が多数枚改頁により発生したか、或いは改頁が行われ
なかったことにより発生したかに応じて、テンションロ
ーラへの押圧力を弱め、或いは強めるようにしたもので
ある。

また前記改頁ローラとプレッシャプレートとは、組を
なし、通帳類の搬送路に沿って前後に配置して設けられ
たものである。

また前記プレッシャプレートは、傾動可能に枢支さ
れ、その傾斜角により改頁ローラに対する押圧力が調整
されるものである。

〔作用〕

プレッシャプレートは、傾動可能に枢支され、その傾
斜角により改頁ローラに対する押圧力が調整される。

改頁不良が生じた場合に、改頁不良の状態別に応じ
て、プレッシャプレートによる通帳類の改頁ローラに対
する押圧力を補正し、正確な改頁動作を行う。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示す構成図である。

図において、本発明は係る通帳類改頁機構は、搬送ロ
ーラ2a,2bとテンションローラ3a,3bとの対と、改頁ロー
ラ5a,5bと、プレッシャプレート4a,4bとを有する。

搬送ローラ2a,2bとテンションローラ3a,3bとは、通帳
類１を上下方向から挟持して通帳１を搬送するものであ
る。搬送ローラ2a,2bとは、通帳類１の搬送路の下側位
置に相前後して設けられている。テンションローラ3a,3
bは、ピン６を中心に回動するアーム７に支持されて各
搬送ローラ2a,2bに対向して配置され、通帳類１の搬送
路の上側位置に相前後して設けられ、図示しないバネで
付勢され相手方の各搬送ローラ2a,2bに弾接されてい
る。

改頁ローラ5a,5bは、通帳類１に摩擦接触し、その回
転により通帳類１の頁めくりを行うものであり、通帳類
１の搬送路の上側位置で、かつ、各テンションローラ3
a,3bの回転軸より上方にずれた位置にそれぞれ相前後し
て設けられている。改頁ローラ5a,5bは、その周面一部
に径方向に張出した改頁用の突起部5cをそれぞれ備えて
いる。

プレッシャプレート4a,4bは、改頁位置に搬送された
通帳類１を改頁ローラ5a,5bにそれぞれ押圧するもの
で、各改頁ローラ5a,5bに対向して配置されてピン８を
中心として傾動可能に枢支され、その傾斜角により改頁
ローラ5a,5bに対する押圧力が調整可能となっている。

実施例において、通帳類の改頁を行う場合には、第２
図（ａ）に示すように、改頁ローラ5a,5bの突起5cを上
方に向け、かつプレッシャプレート4a,4bを水平姿勢に
保持したままで、通帳類１の改頁をすべき部分を開き、
これを搬送ローラ2a,2bとテンションローラ3a,3bとの対
により改頁位置まで搬送する。

第２図（ｂ）に示すように、通帳類１の頁めくりを行
う側のプレッシャプレート（実施例では図中左側のプレ
ッシャプレート）4aをピン８のまわりに傾動させて通帳
類１を改頁ローラ5aに押圧させる。このときテンション
ローラ3aはプレッシャプレート4aにより上方に押上げら
れる。

第２図（ｃ）に示すように、改頁ローラ5aを反時計方
向に回動し、その突起5cを通帳類１に摩擦接触させて改
頁を行うページ1aの端部を図中右側に押し込めて、ペー
ジ1aのみを通帳１よりめくり上げる。

この状態で第２図（ｄ）に示すように、通帳類１を前
進させて改頁を行う。

最後にプレッシャプレート4aを第１図（ａ）に示す初
期位置に戻した状態で、搬送ローラ2a,2bとテンション
ローラ3a,3bとにより搬送し、改頁動作を終了させる。

ここで、多数頁改頁（改頁不良）が発生した場合に
は、プレッシャプレート4bと改頁ローラ5bとを使用して
改頁を行い、余分に頁めくりを行った頁文を逆方向に改
頁を行う。この場合、プレッシャポレート4bは、改頁不
良時のプレッシャプレート4aによる押圧力より弱く設定
して改頁動作を行う。

また、改頁が行なわれなかった場合には、改頁位置に
通帳類１を逆搬送し、前回の押圧力より強く設定して改
頁動作を行う。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、改頁ローラに通帳類を押
し付ける力を補正することにより、改頁不良発生後の再
改頁動作での改頁不良を防止することができるという効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す構成図、第２図
（ａ）〜（ｄ）は、動作説明図である。 １……通帳類 2a,2b……搬送ローラ 3a,3b……テンションローラ 4a,4b……プレッシャプレート 5a,5b……改頁ローラ

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】搬送ローラ及びテンションローラの対と、
   改頁ローラと、プレッシャプレートとを有する通帳類改
   頁機構であって、 搬送ローラ及びテンションローラの対は、通帳類を上下
   方向から挟持し、該通帳類を改頁位置に搬送するもので
   あり、 改頁ローラは、テンションローラの回転軸より上方にず
   れた位置に設けられ、通帳類に摩擦接触し、その回転に
   より通帳類の頁めくりを行うものであり、 プレッシャプレートは、改頁位置に搬送された通帳類を
   改頁ローラに押圧するものであって、改頁ローラに対向
   して配置された中心軸により傾動可能であり、改頁不良
   が多数枚改頁により発生したか、或いは改頁が行われな
   かったことにより発生したかに応じて、テンションロー
   ラへの押圧力を弱め、或いは強めるようにしたものであ
   ることを特徴とする通帳類改頁機構。
2. 【請求項２】前記改頁ローラとプレッシャプレートと
   は、組をなし、通帳類の搬送路に沿って前後に配置して
   設けられたものであることを特徴とする請求項（１）項
   記載の通帳類改頁機構。
3. 【請求項３】前記プレッシャプレートは、傾動可能に枢
   支され、その傾斜角により改頁ローラに対する押圧力が
   調整されるものであることを特徴とする請求項（１）
   項，第（２）項記載の通帳類改頁機構。