JP2595751Y2 - 洗剤用紙製容器 - Google Patents

洗剤用紙製容器

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JP2595751Y2
JP2595751Y2 JP1993013955U JP1395593U JP2595751Y2 JP 2595751 Y2 JP2595751 Y2 JP 2595751Y2 JP 1993013955 U JP1993013955 U JP 1993013955U JP 1395593 U JP1395593 U JP 1395593U JP 2595751 Y2 JP2595751 Y2 JP 2595751Y2
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進 斉藤
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Kyodo Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、粉末洗剤を収容する紙
製容器の改良、特に開封容易で粉漏れしない粉末洗剤の
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8、図9に示すように、1枚の
ブランクから組立てて正面および両側面を外箱と内胴の
二重構造とし、外箱の正面1および両側面2a,2bに
わたって設けた開封ジッパー13を介して背面4にヒン
ジ部5を形成した容器本体を開閉自在の開閉蓋部6と内
胴7とに二分した角筒状の洗剤用紙製容器が使用されて
いた(特許庁発行、周知・慣用技術集(包装産業)、第
291頁参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の洗剤用紙製容器は、開封ジッパー13は全体に平行
であり、開封ジッパー13の終端部13a(図8参照)
の切断に力を要するといった問題があった。さらに開閉
蓋部6と内胴7との切断部は、図10に示すように内胴
7の開閉蓋部6との切断部に円弧状の断続的な切込み8
を設けたのみであったため、開閉蓋部6の強制開封によ
る切込み8の引裂きに大きな力を要し、開閉蓋部6を内
胴7から分割するのに手間を要するばかりか容器の変形
につながることも多かった。本考案は、前記従来の問題
点を解消し、開封が容易であり、開封後の閉蓋も良好で
粉漏れのない洗剤用紙製容器を提供しようとするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記課題を解
決するための手段として、1枚のブランクから組立てて
正面および両側面を外箱と内胴の二重構造とし、外箱の
正面および両側面にわたって設けた開封ジッパーを介し
て、背面にヒンジ部を形成した開閉蓋部と残りの箱体胴
部とに2分し、前記開封ジッパーの開封により前記開閉
蓋部が内胴の上部で開閉自在な印籠式の角筒状の洗剤用
紙製容器において、前記開封ジッパーの終端を外箱の側
面と内胴側面との未接着端部における開閉蓋部のヒンジ
部に至る先細りとし、内胴側面のヒンジ部寄りの隅部と
前記開閉蓋部との接着部である切断部を断続した円弧状
切込みとしたことを特徴とする洗剤用紙製容器であり、
また前記円弧状切込みの各下端にU字状切込みの一端を
それぞれ連接し、他端を隣接する円弧状切込みの上端近
傍下側に設定することも好ましい。
【0005】
【作用】本考案の洗剤用紙製容器は、開封時に開封ジッ
パーを引裂くと、開封ジッパーは終端が先細りとなって
いるために、容易に開封ジッパーが除去されて、開閉蓋
部と残りの箱体胴部とに二分され、さらに開閉蓋部と内
胴側面との接着切断部の特異形状によって引裂き時の抵
抗が小で切断が容易であり、変形を生ずることなく開閉
蓋部が分離され、閉蓋状態も良好で粉漏れもほとんどな
い。
【0006】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて説明すれ
ば、図1は展開図を示し、外箱となる正面1、側面2
a,2bが折線を介して連接され、側面2aには折線を
介して背面4が連接されている。背面4には、側面2b
の内側に重なる内胴側面7c、正面1の内側に重なる内
胴正面7a、側面2aの内側に重なる内胴側面7bが順
次折線を介して連接され、内胴側面7cと側面2bとが
接着されることによって箱体胴部が形成される。外箱と
なる正面1、側面2a,2bにわたって開封ジッパー3
が設けられるが、この開封ジッパー3は容器の組立時に
外箱となる側面2aと内胴側面7bとの未接着端部にお
ける開閉蓋部6のヒンジ部5に至る先細りとなっている
(図2参照)。また、開閉蓋部6,6は正面1と背面4
に折線を介して連接され、組立時には二重に貼着され
る。10,10は内側の開閉蓋部6の貼着片である。図
1中、11,11は二重に貼着される底面で折線を介し
て正面1と背面4に連接され、12,12は貼着片、1
4,14は内胴側面7cと開閉蓋部6および底面11と
の補強片を示す。
【0007】さらに、開閉蓋部6と内胴側面7cとの切
離しを行うために、内胴側面7Cのヒンジ部5寄りの隅
部で接着されている切断部は、図3に示すように、開封
ジッパー3を引裂いた後に、開閉蓋部6を開封すると強
制的に切断されるが、この切断部は図4に示すように断
続した円弧状切込み15とし、上部の円弧状切込み15
の下端にU字状切込み16の一端を連接し、その他端を
隣接する円弧状切込み15の上端近傍の下側に設定した
ものとし、矢印方向の力により図5のように容易に縦裂
きが可能になる。この切断部についてさらに説明すれ
ば、図6に示すように、断続する円弧状切込み15の下
端に一端が連接するU字状切込み16の他端A点は隣接
する円弧状切込み15の上端近傍のB点の下側に近接さ
せてあり、B点は円弧状切込み15の上端C点より内側
にある。従って、引裂き力が加えられると、図7のよう
にA点から裂け始めてB点付近の円弧状切込み15に容
易に達し引裂き方向は安定し、従来のような大きな力を
要することなく容易に開封される。なお、円弧状切込み
15の長さおよびU字状切込み16の数は容器の大き
さ、厚さ等により任意に定められる。
【0008】
【考案の効果】以上説明したように本考案の洗剤用紙製
容器は、開封ジッパーの終端が先細りとなっているため
に開封終了が的確で容易であり、隣接する開閉蓋部6の
ヒンジ部5に悪影響を与えることがなく、また開閉蓋部
6は開封ジッパー3により残りの箱体胴部から容易にか
つ安定した方向に切断され、内胴との閉蓋状態も良好で
粉漏れもなく、また、開封した開閉蓋部6を再び閉蓋す
ると、開封時に切断された切断部がU字状切込み16に
より形成された凸部が対応する凹部に嵌合して仮閉蓋が
可能となり、未使用時の不用意な開蓋を防止することが
できる。さらに、開閉蓋部6と内胴側面7cとの切断部
が開閉蓋部6の内側にあるため、切断跡が外部から視認
できないため、再閉蓋後の見栄えを良好にするものであ
る。また、オール紙製であるので環境問題に悪影響を与
えることのないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すブランクの展開図であ
る。
【図2】図1の組立斜視図である。
【図3】使用状態を示す要部の側面図である。
【図4】内胴側面の切断部の説明図である。
【図5】内胴側面の切断部の説明図である。
【図6】内胴側面の切断部の拡大説明図である。
【図7】内胴側面の切断部の拡大説明図である。
【図8】従来容器の斜視図である。
【図9】図8の開封状態を示す斜視図である。
【図10】図8の内胴側面の切断部の説明図である。
【符号の説明】
1 正面 2a 側面 2b 側面 3 開封ジッパー 4 背面 5 ヒンジ部 6 開閉蓋部 7a 内胴正面 7b 内胴側面 7c 内胴側面 8 切込み 13 開封ジッパー 13a 開封ジッパーの終端部 15 円弧状切込み 16 U字状切込み

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚のブランクから組立てて正面(1)
    および両側面(2a,2b)を外箱と内胴の二重構造と
    し、外箱の正面(1)および両側面(2a,2b)にわ
    たって設けた開封ジッパー(3)を介して、背面(4)
    にヒンジ部(5)を形成した開閉蓋部(6)残りの箱
    体胴部とに2分し、前記開封ジッパー(3)の開封によ
    り前記開閉蓋部(6)が内胴の上部で開閉自在な印籠式
    角筒状の洗剤用紙製容器において、前記開ジッパー
    (3)の終端を外箱の側面(2a)と内胴側面(7b)
    との未接着端部における開閉蓋部(6)のヒンジ部
    (5)に至る先細りとし、内胴側面(7c)ヒンジ部
    (5)寄りの隅部と前記開閉蓋部(6)との接着部であ
    切断部を断続した円弧状切込み(15)としたことを
    特徴とする洗剤用紙製容器。
  2. 【請求項2】 前記円弧状切込み(15)下端にU
    字状切込み(16)の一端をそれぞれ連接し、他端を隣
    接する円弧状切込み(15)の上端近傍下側に設定した
    ことを特徴とする請求項1記載の洗剤用紙製容器。
JP1993013955U 1993-03-02 1993-03-02 洗剤用紙製容器 Expired - Fee Related JP2595751Y2 (ja)

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JPH0667318U JPH0667318U (ja) 1994-09-22
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101568928B1 (ko) * 2014-02-27 2015-11-13 씨제이제일제당 (주) 상품 포장용 상자 및 조립 방법
KR20180003671U (ko) * 2017-06-20 2018-12-28 주식회사 크라운제과 컵 겸용 과자 포장용 상자

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KR101568928B1 (ko) * 2014-02-27 2015-11-13 씨제이제일제당 (주) 상품 포장용 상자 및 조립 방법
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JPH0667318U (ja) 1994-09-22

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