JP2595599B2 - 情報記録装置 - Google Patents

情報記録装置

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ産業上の利用分野 本発明は情報記録装置に関し、特にテープ状情報記録
媒体の表面に走査ビーム情報を記録し得るようにしたも
のである。
Ｂ発明の概要 本発明は、テープ状情報記録媒体に走査ビーム情報を
記録する情報記録装置において、規準案内板に形成した
記録用案内トラツクに走査ビームをトラツキングするこ
とにより、高密度な記録トラツクを形成することができ
る。
Ｃ従来の技術 例えば光記録媒体上に光走査ビーム情報を高密度記録
する方法としては、デイスク状光記録媒体を用いる方法
がある。
この方法は、デイスク状光記録媒体を製造する際に、
予め高精度カツテイングマシンを用いて原盤状上に案内
溝を形成し、この案内溝を光記録媒体に転写する手法が
採用されている。
このようにすれば、カツテイングマシンの機械的精度
に基づいて１〜２〔μｍ〕程度のピツチで原盤上に案内
溝を形成することができると共に、ほぼ同じ精度で光記
録媒体上に当該案内溝を転写することによりいわゆるプ
リグループを光記録媒体上に形成する。光走査ビーム情
報を記録、又は再生する際には、光記録媒体上のプリグ
ループをトラツキングサーボ手段によつてトラツキング
させながら光走査ビームを走査させることにより、１〜
２〔μｍ〕程度に高精度なトラツクピツチで記録トラツ
クを光記録媒体上に記録又は再生することができる。
Ｄ発明が解決しようとする問題点 ところがテープ状情報記録媒体を用いる場合に上述の
手法を適用しようとすれば、デイスク状光記録媒体の場
合に用いた原盤に相当する原テープから案内溝をテープ
状情報記録媒体に転写する転写工程において、テープ状
情報記録媒体に原テープを重ね合わせた状態で走行させ
ながら転写処理をすることが必要とされるが、欠陥の発
生を高い精度で保証しながら転写作業をすることは実際
上極めて困難であり、これを解決するための提案（特願
昭61−261726号）がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、テープ
状情報記録媒体に案内溝を転写する手法を用いることな
く、テープ状情報記録媒体上に高密度に記録トラツクを
形成し得るようにした情報記録装置を提案しようとする
ものである。
Ｅ問題点を解決するための手段 かかる問題点を解決するため本発明においては、テー
プ状情報記録媒体１に圧接した状態でテープ状情報記録
媒体１とともに移動し、テープ状情報記録媒体１に圧接
する面に当該移動方向を横切る方向に延長しかつ当該移
動方向に順次配列された複数の記録用案内トラツク３を
有する、光透過性材料でなる規準案内板２と、複数の記
録用案内トラツク３を１トラツクずつ順次トラッキング
するように走査ビーム４を走査し、規準案内板２を透過
した走査ビーム４によつて、テープ状情報記録媒体１
に、記録用案内トラツク３に沿つた記録トラツク６を形
成する走査ビーム照射手段とを設けるようにする。
Ｆ作用 記録モード時、規準案内板２に形成した記録用案内ト
ラツク３に走査ビーム４をトラツキング走査させること
により、テープ状情報記録媒体１上に記録用案内トラツ
ク３の精度とほぼ同程度の精度で高密度な記録トラツク
６を形成させることができる。
Ｇ実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
（G1）原理的構成 第１図は本発明による情報記録装置の原理的構成を示
すもので、テープ状情報記録媒体１は走行方向ａの方向
に連続的に（又は間欠的に）走行され、その記録面1Aに
圧接するように規準案内板２が設けられている。
規準案内板２は厚さｄ（例えば1.2〔mm〕程度）を有
する光透過性材料でなり、その記録面1Aに圧接する対向
表面2Aに、テープ状情報記録媒体１を横切るように、複
数の記録用案内トラツク３が形成され、例えば可視光で
なる走査ビーム４が走査方向ｂの方向に当該記録用案内
トラツク３を走査するように記録ヘツド（図示せず）に
設けられた収束手段５によつて収束される。
第１図の構成において、記録モード時、規準案内盤２
はテープ状情報記録媒体１の記録面1A上に例えば相対的
な位置変動がない状態（すなわち滑りがない状態）で圧
接し、この状態において記録情報によつて変調された走
査ビーム４が記録用案内トラツク３上に収束された状態
を維持しながら走査方向ｂの方向に走査され、かくして
規準案内板２に圧接しているテープ状情報記録媒体１の
記録面1A上に記録トラツク６が形成される。
ここで走査ビーム４の収束手段５を含んでなる記録ヘ
ツドは、走査ビーム４が記録用案内トラツク３上を走査
する際にトラツキングずれを生じた場合には、これをト
ラツキングエラーとして検出して収束手段５を走査方向
ｂに対して垂直方向に位置補正することにより、走査ビ
ーム４を記録用案内トラツク３上にトラツキングサーボ
動作させるようになされている。
これと共に収束手段５を含む記録ヘツドは、走査ビー
ム４が記録用案内トラツク３上を走査している間にデフ
オーカス状態になつたとき、当該フオーカスエラーを検
出して収束手段５を制御することにより、フオーカスサ
ーボ動作をするようになされている。
第１図の構成によれば、テープ状情報記録媒体１に圧
接する規準案内板２の対向表面2Aに形成された記録用案
内トラツク３を規準として、記録ヘツドから得られる走
査ビーム４を走査させながらテープ状情報記録媒体１上
に記録トラツク６を形成するようにしたことにより、各
記録トラツク６の記録パターンは、実際上規準案内板２
に形成された記録用案内トラツク３の精度によつて決ま
る精度をもつことになる。
従つて記録用案内トラツク３が実用上十分に高い精度
で規準案内板２の対向表面2A上に形成されていれば、ほ
ぼこれに対応する高い位置精度をもつ記録トラツク６を
テープ状情報記録媒体１上に形成することができる。
実際上記録用案内トラツク３は、規準案内板２を構造
する際に、例えば高精度カツテングマシンを用いて案内
溝として形成する。このようにすれば、デイスク状光記
録媒体について上述したと同程度の精度で、テープ状情
報記録媒体１上に記録トラツク６を形成させることがで
きる。
このようにしてテープ状情報記録媒体１上に形成され
た記録トラツク６に記録された走査ビーム情報は、再生
モード時に、再生ヘツドから得られる走査ビームを記録
トラツク６上にトラツキング制御することにより、再生
される。
（G2）第１実施例 第２図及び第３図は第１実施例で、第１図との対応部
分に同一符号を付して示す。
第２図において、規準案内板２を形成する円筒状ドラ
ム11が設けられ、テープ状情報記録媒体１が上半部11A
の上部外周面11Bに巻きつくように圧接しながら走行方
向ａの方向に走行すると共に、円筒状ドラム11はその上
部外周面11Bがテープ状情報記録媒体１との間に滑りが
ない状態で回転駆動される。
上部外周面11Bには、その幅方向を横切るように、例
えば案内溝でなる多数の記録用案内トラツク３が形成さ
れ、記録用案内トラツク３がテープ状情報記録媒体１の
記録面1Aに圧接した状態にあるとき、記録面1Aにおいて
走行方向ａに垂直な方向から僅かに傾斜した方向に横切
るように互いにほぼ平行な記録トラツク６を形成し得る
ようになされている。
円筒状ドラム11の内部には、ヘツド用ドラム12（第３
図）が設けられ、その円周上の所定の角度位置に記録再
生用ヘツド13が設けられ、記録モード時記録再生用ヘツ
ド13が円筒状ドラム11の上半部11Aに対応する回転位置
を移動する際に第１図について上述した走査ビーム４を
上半部11Aに内側から照射することにより、当該走査ビ
ーム４を上半部11Aの厚みを通して記録用案内トラツク
３に収束し得るようになされている。
円筒状ドラム11は矢印ｃで示すように、その回転軸の
延長方向に沿う方向すなわち上下方向にスライドし得る
ようになされ、記録コード時上半部11Aがテープ状情報
記録媒体１に圧接する状態になるように下方位置にシフ
トされた状態で回転駆動されるのに対して、再生モード
時には下半部11Cがテープ状情報記録媒体１に圧接する
ような上方位置にシフトされた状態で回転駆動される。
下半部11Cは、規準案内板２を構成する上半部11Aと同
様な厚さｄを有する光透過性材料で構成され、再生モー
ド時ヘツド用ドラム12の記録再生用ヘツド13から得られ
る走査ビーム４（第１図）を下半部11Cの厚みを通して
テープ状情報記録媒体１の記録面1A上に照射することに
より、記録面1A上の記録トラツク６に走査ビーム４をト
ラツキングさせることができるようになされている。
以上の構成によれば、記録モード時円筒状ドラム11の
上半部11Aの上部外周面11B上に形成された記録用案内ト
ラツク３に、記録再生用ヘツド13から走査ビーム４がト
ラツキング照射されることにより、テープ状情報記録媒
体１上に記録用案内トラツク３のパターンを転写したと
同様の記録トラツク６を形成することができる。
かくするにつき、規準案内板２が円筒状に形成される
と共に、その外周面にテープ状情報記録媒体１を巻きつ
けるように構成したことにより、テープ状情報記録媒体
１の記録面1A上に記録用案内トラツク３を無終端的に接
触させて行くことができることにより、記録面1A上に記
録トラツク６を連続的に形成し得る。
（G3）第２実施例 第４図は第２実施例を示し、第１図との対応部分に同
一符号を付して示すように、テープ状情報記録媒体１は
密閉ケース15の供給リール12A及び巻取リール12B間に装
架されている。
密封ケース15の前面には、光透過性密封板16が嵌め込
まれた窓17が設けられ、当該窓17を通じて外部から走査
ビーム４が照射される。
供給リール12Aから供給されたテープ状情報記録媒体
１は、窓17の両側に設けられた一対のピンチローラ18A
及び18Bと、当該ピンチローラ18A及び18B間において窓1
7に対向するように設けられたキヤプスタン19との間を
通つて巻取リール12Bに巻き取られるようになされ、こ
のテープ状情報記録媒体１の周囲を包囲するように規準
案内板２が配設されている。
この実施例の場合、規準案内板２は可撓性光透過性ゴ
ム材料でなり、記録モード時、キヤプスタン19に対して
一対のピンチローラ18A及び18Bが挟み付け動作したとき
窓17に対向する位置を、テープ状情報記録媒体１を規準
案内板２と重ね合わせ圧接させた状態で移動させ得るよ
うになされている。
第４図の構成において、記録モード時、ピンチローラ
18A及び18Bがキヤプスタン19に挟み付け動作することに
より、キヤプスタン19の回転速度によつて決まる送り速
度でテープ状情報記録媒体１及び規準案内板２が窓17に
対向する位置を移動して行くと共に、窓17を通つて走査
ビーム４が規準案内板２の背面に形成された記録用案内
トラツク３上をトラツキング走査する。
かくして第１図について上述した原理に基づいて、走
査ビーム４が記録用案内トラツク３上をトラツキングす
ることにより、テープ状情報記録媒体１上に記録トラツ
ク６が形成される。
ここでテープ状情報記録媒体１上に形成される記録ト
ラツク６の記録パターンは、規準案内板２の背面に形成
された記録用案内トラツク３の記録パターンを転写した
と同様の記録パターンをもつことになる。
この実施例の場合、ピンチローラ18A及び18Bの外側位
置におけるテープ状情報記録媒体１と、規準案内板２と
の間に、一対のガイドピン20A及び20Bが設けられ、再生
モード時ガイドピン20A及び20Bが矢印e1及びe2で示すよ
うにキヤプスタン19に近づく方向に移動するようになさ
れている。再生モード時これと同時にキヤプスタン19は
矢印ｆで示すように、窓17から遠ざかる方向（すなわち
後方）に移動するようになされ、かくして窓17に対向す
る位置にあるテープ状情報記録媒体１がガイドピン20A
及び20Bによつて規準案内板２から後方に引き離された
位置を通つて所定の再生速度で走行されるようになされ
ている。
このときテープ状情報記録媒体１が規準案内板２から
浮くことにより、走査ビーム４がテープ状情報記録媒体
１の表面に規準案内板２の記録用案内トラツク３の像を
結像しないことにより、その影響を受けることなく記録
トラツク６の情報を再生し得るようになされている。
以上の構成において、記録モード時規準案内板２がテ
ープ状情報記録媒体１に圧接した状態で窓17の位置を通
過することにより、走査ビーム４が窓17を通り、さらに
規準案内板２を通つてテープ状情報記録媒体１に圧接す
る記録用案内トラツク３上に照射され、その結果テープ
状情報記録媒体１上に記録情報が記録される。このとき
テープ状情報記録媒体１に形成される記録トラツク６の
パターンは、規準案内板２に形成された記録用案内トラ
ツク３のパターンを転写したと同様のパターンをもつて
いることにより、記録トラツク６の記録位置の精度を記
録案内板２の記録用案内トラツク３の精度と同程度にま
で高めることができる。
（G4）他の実施例 （１） 上述の実施例においては走査ビーム４として可
視光を用いた実施例について述べたが、走査ビーム４は
これに限らず、紫外線又は赤外線、Ｘ線等のビームを適
用しても良く、この明細書において「光」とは、これら
を含む広い意味に用いる。
（２） 上述の実施例においては記録用案内トラツク３
を互いにほぼ平行に形成するようにしたが、本発明はこ
れに限らず、記録用案内トラツク３相互間の位置関係を
必要に応じて所定の角度をもつように変更しても、上述
の場合と同様の効果を得ることができる。
（３） 上述の実施例の場合規準案内板２の記録用案内
トラツク３として、案内溝を用いるようにしたが、これ
に代え、***レール状の突条を用いたり、光透過率が異
なるパターン領域を有するパターンを形成する等、種々
の構成のものを適用し得る。
（４） 上述の実施例においては、テープ状情報記録媒
体１に対して規準案内板２を相対的に滑りがない状態
（すわなち速度差がない状態）を維持させるようにした
が、これに対して、テープ状情報記録媒体１及び規準案
内板２を所定の滑り量だけ滑らすようにしても、上述の
場合と同様の効果を得ることができる。
（５） 上述の実施例においては、規準案内板２をテー
プ状情報記録媒体１と連続的に走行させるようにした
が、これに代え、１つ又は複数の規準案内板２を用意
し、テープ状情報記録媒体１に記録用案内トラツク３に
基づく記録トラツク６を形成する際には、テープ状情報
記録媒体１の記録領域を規準案内板２に位置合わせした
状態で停止し、当該停止状態において記録トラツク６を
形成した後、テープ状情報記録媒体１を次の規準案内板
２の位置にまで移動させるようないわゆる間欠送りをし
ながら記録トラツク６を形成するようにしても良い。
（６） 上述の実施例においては、テープ状情報記録媒
体１の走行方向ａと直交する方向から僅かに傾斜するよ
うに斜めに記録トラツク６を形成させるようにしたが、
傾斜する角度を大きくすることにより（ヘツド用ドラム
12の回転軸を傾けることにより）記録トラツク６のトラ
ツク長を大きくしたり、走行方向ａに対してほぼ垂直方
向に記録トラツク６を形成したりしても、上述の場合と
同様の効果を得ることができる。
Ｈ発明の効果 上述のように本発明によれば、規準案内板に形成した
記録用案内トラツクを用いてテープ状情報記録媒体上に
記録トラツクを形成するようにしたことにより、伸長性
があるテープ状情報記録媒体上に高い精度で記録トラツ
クを容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明による情報記録装置の原理的構成を示す
略線的斜視図、第２図及び第３図はその第１実施例を示
す略線的斜視図、第４図は第２実施例を示す略線的斜視
図である。 １……テープ状情報記録媒体、２……規準案内板、３…
…記録用案内トラツク、４……走査ビーム、５……収束
手段、６……記録トラツク、11……円筒状ドラム、11A
……上半部、11B……上部外周面、11C……下半部、12
A、12B……供給、巻取リール、15……密封ケース、17…
…窓、18A、18B……ピンチローラ、19……キヤプスタ
ン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】テープ状情報記録媒体に圧接した状態で前
    記テープ状情報記録媒体とともに移動し、前記テープ状
    情報記録媒体に圧接する面に前記移動方向を横切る方向
    に延長しかつ前記移動方向に順次配列された複数の記録
    用案内トラツクを有する、光透過性材料でなる規準案内
    板と、 前記複数の記録用案内トラツクを１トラツクずつ順次ト
    ラッキングするように走査ビームを走査し、前記規準案
    内板を透過した前記走査ビームによつて、前記テープ状
    情報記録媒体に、前記記録用案内トラツクに沿つた記録
    トラツクを形成する走査ビーム照射手段と を具えることを特徴とする情報記録装置。
JP62336509A 1987-12-29 1987-12-29 情報記録装置 Expired - Fee Related JP2595599B2 (ja)

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