JP2594920Y2 - スピニングリール - Google Patents

スピニングリール

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JP2594920Y2
JP2594920Y2 JP1992068990U JP6899092U JP2594920Y2 JP 2594920 Y2 JP2594920 Y2 JP 2594920Y2 JP 1992068990 U JP1992068990 U JP 1992068990U JP 6899092 U JP6899092 U JP 6899092U JP 2594920 Y2 JP2594920 Y2 JP 2594920Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転枠の糸繰り出し方
向への逆転を阻止するストッパ機構を設けるとともに、
前記ストッパ機構を、前記回転枠の逆転を許すストッパ
切り状態と、前記回転枠の逆転を阻止するストッパ入り
状態とに切り換えるストッパ切換摘みを設けてあるスピ
ニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記ストッパ切換摘みが、前記ス
トッパ入り状態に対応した入り操作位置、或いは、前記
ストッパ切り状態に対応した切り操作位置にある状態
で、互いに反対側操作位置へ向けて移動するのを、阻止
する積極的な機構を設けたものはなかった(例えば、実
開昭64−38963号公報)。具体的に説明すると、
リール本体後面に設けたストッパ切換摘みよりリール本
体を前後に貫通する状態で操作軸を掛け渡し、この操作
軸の前端に後記する係合爪に作用するカム面を形成して
いる。一方、ストッパ機構を、回転枠への回転系に介装
したラチェット歯車とこのラチェット歯車に係合して回
転枠の逆転を阻止すべく入り付勢された係合爪とで構成
し、ストッパ入り状態では、操作軸のカム面を係合爪よ
り離間した位置に維持し、ストッパ切り状態では、操作
軸のカム面を係合爪に作用させて係合爪をラチェット歯
車より離間させている。したがって、ストッパ切換摘み
はその各操作位置では移動可能な状態にある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記構成のように、ス
トッパ切換摘みがその操作位置においてある程度切り替
わる余地を残しているので、実釣り時において、魚の当
りに呼応して合わせて竿操作をした場合にその竿操作の
振動等でストッパ切換摘みが入り操作位置より切り操作
位置に切り替わることがあり、ストッパ機構が全く効か
ず、実質的には合わせ操作が全く効かないことがあっ
た。また、投げ釣り等においては、遠投した場合にその
振動によって、入り操作位置に設定したストッパ切換摘
みが移動して、不測に切り操作位置に切り替わっている
といった事態も起こることがあった。本第1考案の目的
は、切り操作位置への不測の切り替わりを抑えて、スト
ッパ機構を有効に利用して、釣り操作を円滑に行えるも
のを提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本第1考案による特徴構
成は、前記ストッパ切換摘みに、前記ストッパ切換摘み
が前記ストッパ入り状態を維持するロック姿勢と、前記
ストッパ切換摘みが前記ストッパ入り状態に対応した入
り操作位置より前記ストッパ切り状態に対応した切り操
作位置への切り換わりを許容するロック解除姿勢とに、
人為的に姿勢変更自在なロック具を設けてある点にあ
り、その作用効果は次の通りである。
【0005】
【作用】つまり、ストッパ切換摘みを前記入り操作位置
に切換え、ロック具をストッパ切換摘みに対して姿勢を
変更してロック姿勢に切り換えると、そのロック具が固
定側の係合部に係合して、ストッパ切換摘みを入り操作
位置に維持する。ロック具をロック解除姿勢に切り換え
ると、ストッパ切換摘みを切り操作位置に切り換えるこ
とができる。
【0006】
【考案の効果】従って、不測にストッパ機構が切り操作
位置に移行せず回転枠が逆転するといったことを未然に
防止でき、合わせ操作等の釣り操作を確実円滑に行え
る。そして、ロック具がストッパ切換摘みに設けてある
ので、ストッパ切換摘みを入り操作位置に切り換えても
ロック具のストッパ切換摘みに対する姿勢は変化しな
い。したがって、ロック具を操作する釣り人は、ロック
具がストッパ切換摘みとは別の部位、例えば、リール本
体に設けている場合には、ストッパ切換摘みを切換操作
しながら、そのストッパ切換摘みを操作する手とは反対
側の手でロック具を操作しなければならないが、ロック
具がストッパ切換摘みに設けてあるので、ストッパ切換
摘みを操作する手指を持ち替える等の操作によって簡単
にロック具の姿勢切換操作を行うことができる効果もあ
る。特にロック具が人為的に操作するものであるため
に、釣り人が意識を持って操作しなければロック具の姿
勢が切り換わることはなく、例えば、メインテナンス時
において、ストッパ切換摘みだけを連続的に操作してス
トッパ機構を入り切り操作しながら、ストッパ機構の入
り切り状態とストッパ切換摘みの入り切り操作位置との
関係の調節操作時には、ロック具をロック解除姿勢に維
持する等の操作形態が可能である。本第2考案の目的
は、入り切り操作位置への不測の切り替わりを抑えて、
ストッパ機構を有効に利用して、釣り操作を円滑に行え
るものを提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第2考案による特徴構
成は、回転枠の糸繰り出し方向への逆転を阻止するスト
ッパ機構を設けるとともに、前記ストッパ機構を、前記
回転枠の逆転を許すストッパ切り状態と、前記回転枠の
逆転を阻止するストッパ入り状態とに切り換えるストッ
パ切換摘みを設けてあるスピニングリールであって、前
記ストッパ切換摘みに、前記ストッパ切換摘みが前記ス
トッパ入り状態に対応した入り操作位置又は前記ストッ
パ切換摘みが前記ストッパ切り状態に対応した切り操作
位置にある状態を維持するロック姿勢と、前記ストッパ
切換摘みが前記切り操作位置又は前記入り操作位置への
切り換わりを許容するロック解除姿勢とに、人為的に姿
勢変更自在なロック具を設けてある点にあり、その作用
効果は次の通りである。
【0008】
【作用】つまり、ストッパ切換摘みを前記入り操作位置
又は前記切り操作位置に切換え、ロック具をストッパ切
換摘みに対して姿勢を変更してロック姿勢に切り換える
と、そのロック具が固定側の係合部に係合して、ストッ
パ切換摘みを入り操作位置に又は前記切り操作位置に維
持する。ロック具をロック解除姿勢に切り換えると、ス
トッパ切換摘みを切り操作位置又は入り操作位置に切り
換えることができる。
【0009】
【考案の効果】その結果、ストッパ機構の入り切りを従
来に比してより確実に行うことができ、それだけ、合わ
せ操作等の釣り操作を迅速に行うことができる。
【0010】本第3考案の目的は、第1考案等のロック
具が係合する対象を簡単な構造に形成できるものを提供
する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本第3考案による特徴構
成は、本第1考案による特徴構成において、前記ロック
具と係合して前記ストッパ切換摘みを前記入り操作位置
に保持する凹入部又はカム面をリール本体の外面に形成
してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0012】〔作用効果〕 つまり、ロック具が係合する対象となる凹入部等をリー
ル本体の外面を利用して形成するので、そのための別部
品を設ける必要がない。また、このように、凹入部等を
リール本体の表面に形成しているので、内部に設けてい
る場合に比べてロック具の状態が目視し易く、ストッパ
切換摘みがロック状態にあるかどうかの確認が容易で操
作間違いがない。
【0013】本第4考案の目的は、第1考案等のロック
具が係合する対象を簡単な構造に形成できるものを提供
する点にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本第4考案による特徴構
成は、本第1考案による特徴構成において、前記ストッ
パ切換摘みに対して揺動可能に前記ロック具を取り付
け、前記ロック具を揺動突出作動させて前記ロック姿勢
に設定する点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0015】〔作用効果〕 つまり、ロック姿勢では揺動突出するロック具をロック
姿勢においてはストッパ切換摘みに突出しない状態で収
納できるので、ストッパ切換摘みを操作する際に、ロッ
ク解除姿勢にあるロック具がストッパ切換摘みを握る手
の邪魔に成りにくい。
【0016】本第5考案の目的は、ストッパ切換摘みと
ロック具との兼用による効果を達成できるものを提供す
る点にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本第5考案による特徴構
成は、本第1考案又は本第2考案による特徴構成におい
て、前記ストッパ機構を、前記ストッパ切り状態と、前
記ストッパ入り状態とに切り換える切換カムをストッパ
操作軸に形成するととも、前記ストッパ切換摘みを前記
ストッパ操作軸と一体回転可能でかつそのストッパ操作
軸の軸芯方向にスライド移動自在に外嵌し、前記ストッ
パ切換摘みを、スライド移動させて前記ロック姿勢とロ
ック解除姿勢とに切換わるロック具に兼用構成してある
点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0018】〔作用効果〕 つまり、ストッパ機構を切り換えるには、ストッパ切換
摘みでストッパ操作軸を回転させることによって、切換
カムでストッパを入り状態と切り状態とに切り換えるこ
とができる。そのストッパ入り状態又は切り状態に切り
換えた状態で、ストッパ切換摘みをストッパ軸に対して
スライド移動させるとロック姿勢を解除でき、その儘ス
トッパ切換摘みを回転させるとストッパを切り状態に切
り換えることができる。このように、ストッパ切換摘み
をロック具に兼用構成できるので、ストッパ切換摘みを
回転操作してストッパの入り切り状態を切り換えてその
ままロック姿勢に切換ることができるので、持ち替える
必要がない。
【0019】
【実施例】図1に示すように、ハンドル1を軸支したリ
ール本体2よりスプール軸3を延出するとともに、この
スプール軸3にスプール4を遊嵌してある。スプール軸
3の基端部に筒軸6を遊嵌するとともに、筒軸6に回転
枠7を一体回転可能に装着し、筒軸6におけるリール本
体2内に位置する部分にピニオンギヤ9を形成し、この
ピニオンギヤ9とハンドル軸に装着されたメインギヤ1
0との咬合によって、ハンドル1操作による回転枠7の
糸巻き取り作動を行うことができ、回転枠7の回転に連
動する螺旋軸8の回転作動に連れて一定ストロークで往
復移動するオシレーティング機構Aを形成してスピニン
グリールを構成する。
【0020】次に回転枠7のストッパ機構Bについて説
明する。図1、図3及び図4(イ)(ロ)に示すよう
に、ピニオンギヤ9よりスプール4側に位置させて筒軸
6に一体回転可能に外嵌装着されたラチェット歯車11
とこのラチェット歯車11に咬合する天秤アーム式のラ
チェット爪12とでストッパ機構Bを形成し、ラチェッ
ト爪12をスプール軸3に直交するハンドル軸5と平行
な軸芯周りで揺動可能に軸支する。一方、筒軸6におい
てラチェット歯車11に隣接した部分に、回転カム体1
3を遊嵌するとともに、この回転カム体13に隣接して
巻きバネ14を配置し、筒軸6に一体回転する状態で取
り付けたスペーサリング15に巻きバネ14の基端部を
遊嵌するとともに先端部を回転カム体13に係止して、
巻きバネ14と回転カム体13とを一体回転可能にして
ある。つまり、巻きバネ14の基端部はスペーサリング
15に対して適度な圧接力で一巻きだけ巻回してあり、
筒軸6の回転に連れてスペーサリング15と一体で回転
する。又、回転カム体13の回転角を一定角度に制限す
べく止めピン(図示せず)を設け、この止めピンに回転
カム体13が接当すると、巻きバネ14はスペーサリン
グ15に対して滑りを生じ、回転カム体13の回転が停
止する。更に、ラチェット爪12をバネ17で咬合付勢
するとともに、回転カム体13の一端をラチェット爪1
2に接当作用させて、ラチェット爪12を非咬合姿勢に
切換維持すべく構成する。以上より、ラチェット爪12
がラチェット歯車11に咬合する状態を、ストッパ機構
Bの入り状態といい、ラチェット爪12がラチェット歯
車11に咬合しない状態を、ストッパ機構Bの切り状態
とする。
【0021】このストッパ機構Bを入り状態と切り状態
に切換操作する操作構造について説明する。図2及び図
3(イ)(ロ)に示すように、リール本体2の後端より
後方に突出するストッパ切換摘み18を設け、ストッパ
切換摘み18に連係する操作軸19を、リール本体2を
前後に貫通する状態でリール本体2に架設し、その操作
軸19の先端をラチェット爪12近くまで延出し、その
延出端に切換カム20を形成し、ラチェット爪12にお
ける非作用端を切換カム20で押さえラチェット爪12
を非咬合姿勢に切り換える。したがって、図4(イ)に
示すように、ストッパ切換摘み18を一方に操作する
と、切換カム20がラチェット爪12に作用して非咬合
姿勢に切り換え、回転枠7の糸繰り出し方向及び糸巻き
取り方向のいずれの方向へも回転可能なストッパ機構B
の切り状態と、ストッパ切換摘み18を他方に操作する
と、図4(ロ)に示すように、切換カム20がラチェッ
ト爪12より離れラチェット爪12の咬合姿勢への切り
換わりを許容し、回転枠7の糸繰り出し方向への回転を
阻止し糸巻き取り方向への回転を許容するストッパ機構
Bの入り状態とに切り換えできる。以上のような構成よ
り、ストッパ機構Bの入り状態に対応したストッパ切換
摘み18の操作位置を入り操作位置Yと称し、ストッパ
機構Bの切り状態に対応したストッパ切換摘み18の操
作位置を切り操作位置Xと称する。
【0022】次に、ストッパ切換摘み18の入り操作位
置で切り操作位置への移動に抵抗を付与する移動抵抗付
与手段Cについて説明する。図3に示すように、操作軸
19の後端を細径化してリール本体2の後端より突設す
るとともに、操作軸19の後端に断面小判型のディスク
21を固着する。一方、ストッパ切換摘み18の操作軸
19挿通部位に、後方に向けて開口する凹入部18Aを
形成し、この凹入部18A内に操作軸19の後端に取り
付けた断面小判型のディスク21が入り込む状態にスト
ッパ切換摘み18を操作軸19に装着する。ストッパ切
換摘み18の凹入部18Aを、ディスク21を内嵌する
小判型の嵌合孔に形成しストッパ切換摘み18と操作軸
19とを一体回転可能に構成するとともに、操作軸19
に装着したストッパ切換摘み18の凹入部18A内に付
勢バネ22を装入して、この付勢バネ22をディスク2
1と凹入部18Aの奥壁面との間に装着し、ストッパ切
換摘み18を操作軸19に対してスライド移動可能に構
成してある。図2に示すように、リール本体2の後面に
略T字状の凹入部2Aを形成するとともに、T字の交差
位置に操作軸19を位置させ、ストッパ切換摘み18を
左に寝せた状態で、前記した入り操作位置Yとなるよう
にしてある。この状態では、T字型凹入部2Aを形成す
る立上壁面2aに遮られて、図2において、更に左回り
にストッパ切換摘み18を回転させることはできない。
但し、右回りに回転させて上向きの切り操作位置Xに切
換えることはできる。上記した入り操作位置Yにストッ
パ切換摘み18を設定した状態で、図3(ロ)に示すよ
うに、ストッパ切換摘み18を後方に引き出すと、スト
ッパ切換摘み18をして凹入部2Aの立上壁面を乗り越
えさせて、下向きのロック位置Zに移行させることがで
き、このロック位置Zでストッパ切換摘み18に対する
後方引っ張り状態を解除して元に戻すと、T字状凹入部
2A内にストッパ切換摘み18を落とし込むことができ
ストッパ切換摘み18の回転を規制することができる。
このようにT字状の凹入部2Aを形成することによっ
て、ストッパ切換摘み18が不測に入り操作ロック位置
Zより移動することはなく、ストッパ機構Bが効かなく
なることを未然に回避できる。ここにストッパ切換摘み
18をストッパ入り操作位置Yに維持するロック具と称
する。そして、ストッパ切換摘み18をストッパ操作軸
19に対してスライド移動させて後方に移動させ凹入部
2Aより脱出させた状態をロック解除姿勢といい、凹入
部2A内に位置させた状態をロック姿勢という。
【0023】〔別実施例〕 次に、ストッパ切換摘み18に入り操作位置Yで切
り操作位置Xへの移動に抵抗を付与する移動抵抗付与手
段Cの別実施構造について説明する。図5に示すよう
に、ストッパ切換摘み18の凹入部18Aにおける内周
面に、ディスク21を内嵌する四角形の嵌合孔18aを
形成するとともに、この四角形の嵌合孔18aより更に
奥側にディスク21の入り込みを許容する円形周面を形
成している。そして、ストッパ切換摘み18の凹入部1
8A内に付勢バネ22を装入して、この付勢バネ22を
ディスク21と凹入部18Aの奥壁面との間に装着して
ある。この付勢バネ22によって、図5及び図6(イ)
(ロ)に示すように、ストッパ切換摘み18をリール本
体2の後端に押し付けるとともに、ディスク21を四角
形の嵌合孔18aに内嵌合して、ストッパ切換摘み18
と操作軸19とを一体化してある。このような構成によ
ってストッパ切換摘み18を操作軸19周りに回転操作
すると、入り切り操作位置に切換操作できる。この状態
より、ストッパ切換摘み18を付勢バネ22の付勢力に
抗して後方に移動させると、図5(イ)(ロ)に示すよ
うに、ディスク21が凹入部18Aの奥側に相対的に移
動し、ストッパ切換摘み18とディスク21、ひいて
は、ストッパ切換摘み18と操作軸19との一体化を解
除でき、ストッパ切換摘み18を操作軸19周りに相対
回転させることができる。図6(イ)(ロ)に示すよう
に、ストッパ切換摘み18を左に寝せて、上記した入り
操作位置Yにストッパ切換摘み18を設定した状態で、
ストッパ切換摘み18を後方に引き出すと、ストッパ切
換摘み18と操作軸19との連係を解除してストッパ切
換摘み18を凹入部2Aの立上壁面2aを乗り越えさせ
て、下向きのロック位置Zに移行させることができ、こ
のロック位置Zでストッパ切換摘み18を元に戻すとス
トッパ切換摘み18と操作軸19とを連係させるととも
に、T字状凹入部2Aでストッパ切換摘み18の相対回
転を規制することができる。このT字状の凹入部2Aを
ストッパ切換摘み18に作用する移動抵抗付与手段Cと
称するとともに、ストッパ切換摘み18をロック具と称
して、ストッパ切換摘み18自体を、入り操作位置Yで
その状態を維持するロック具に兼用構成したものを示し
ている。尚、操作軸19には、切換カム20の作用位置
を保持するトッグルバネ(図示せず)を作用させてあ
る。このようにT字状の凹入部2Aを形成することによ
って、ストッパ切換摘み18が不測に入り操作ロック位
置Zより移動することはなく、ストッパ機構Bが効かな
くなることを未然に回避できる。
【0024】 ストッパ切換摘み18に対する移動抵
抗付与手段Cの別形態について説明する。ストッパ切換
摘み18と操作軸19との連結関係は図8に示すように
前記した実施例のものと同様であり、付勢バネ22に抗
してストッパ切換摘み18を操作軸19に対して相対移
動可能である。このような構成を踏まえて更に、リール
本体2の後面に乗り上がりカム面23Aを形成し、入り
操作位置Yにあるストッパ切換摘み18が切り操作位置
Xに移行するのをその乗り上がりカム面23Aで規制す
るようにしてある。この乗り上がりカム面23Aは頂上
面より切り操作位置Xに向けてなだらかな緩傾斜面23
aを呈し、入り操作位置Y側においては急傾斜面23b
を呈している。このような傾斜面構造を呈しているの
で、実際の操作に当たっては、ストッパ切換摘み18を
切り操作位置Xにセットした状態から、入り操作位置Y
に向けて移動させると、付勢バネ22の付勢力に抗して
ストッパ切換摘み18が操作軸19に対して相対移動し
て後方に位置を変えながら、緩傾斜面23aに沿って回
転し、乗り上がりカム面23Aの頂上面を越えて入り操
作位置Yに至る。この場合の操作としては、ストッパ切
換摘み18をもって移動させるだけでよく、乗り上がり
カム面23Aを越える為の後方へ引っ張り上げる操作は
必要としない。次に、その入り操作位置Yより切り操作
位置Xに戻すには、今度は急傾斜面23bを乗り越える
必要があるので、ストッパ切換摘み18を回転させると
同時に引っ張り上げる操作を必要とする。したがって、
ストッパ切換摘み18を入り操作位置Yに設定すれば、
乗り上がりカム面23Aによって、切り操作位置Xへの
移動を規制できる。以上のように構成した乗り上がりカ
ム面23Aをストッパ切換摘み18に対する移動抵抗付
与手段Cと称するとともに、ストッパ切換摘み18をロ
ック具と称して、ストッパ切換摘み18自体を、入り操
作位置Yでその状態を維持するロック具に兼用構成した
ものを示している。
【0025】 で記載した乗り上がりカム面23A
と対称に、図7の二点鎖線で示すように、もう一つの乗
り上がりカム面23Bを設けてもよい。この場合には、
急傾斜面23cを切り操作位置X側に設けて、切り操作
位置Xに位置するストッパ切換摘み18の移動を規制す
るものに形成してもよい。ここに、一対の乗り上がりカ
ム面23A,23Bを移動抵抗付与手段Cと称するとと
もに、ストッパ切換摘み18をロック具と称して、スト
ッパ切換摘み18自体を、入り操作位置Yでその状態を
維持するロック具に兼用構成したものを示している。
【0026】 ストッパ切換摘み18に対する移動抵
抗付与手段Cの別形態について説明する。図9及び図1
0に示すように、ストッパ切換摘み18に開閉揺動する
係止部材18Aを設け、この係止部材18Aの先端部に
折り返しを形成して係止片18aを設けてある。一方、
リール本体2の後面における入り操作位置Yに対応する
位置に係止凹部2Bを形成し、ストッパ切換摘み18を
入り操作位置Yに設定した状態で、係止部材18Aを開
放揺動させてストッパ切換摘み18本体より反対側に反
転させて、係止片18aを係止凹部2Bに係合させる。
この係合状態は、外れ難いように、スナップフィット式
に弾性的に係合するような状態とする。更に、完全を期
す為に、係止部材18Aを係合方向に付勢するスプリン
グを揺動軸部位に設けてもよい。ここに、係止部材18
Aをロック具と称し、ロック具をストッパ切換摘み18
と別体に設けたものを示した。
【0027】 以上3つの実施例を説明したが、いず
れも、移動抵抗付与手段Cをリール本体2の表面に形成
しているので、内部に設けている場合に比べて目視確認
がし易く、ストッパ切換摘み18が移動抵抗付与手段C
の作用を受けているかどうかがはっきりし、操作間違い
がない。
【0028】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】リールの縦断側面図
【図2】リールの背面図
【図3】(イ) ストッパ切換摘みと操作軸との連係状
態を示す縦断側面図 (ロ)(イ)の状態よりストッパ切換摘みを引き出した
状態を示す縦断側面図
【図4】(イ) ストッパ機構を切り状態にした状態を
示す作用図 (ロ) ストッパ機構を入り状態にした状態を示す作用
【図5】図3に対応した別実施例を示す縦断側面図
【図6】図4に対応した別実施例を示す縦断側面図
【図7】移動抵抗付与手段の別実施例を示す背面図
【図8】図7における縦断側面図
【図9】移動抵抗付与手段の別実施例を示す背面図
【図10】図9における横断底面図
【符号の説明】
2 リール本体 2A 凹入部 7 回転枠 18 ストッパ切換摘み 18A ロック具 19 ストッパ操作軸 20 切換カム 23A カム面 B ストッパ機構 C 移動抵抗付与手段 X 切り操作位置 Y 入り操作位置

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転枠(7)の糸繰り出し方向への逆転
    を阻止するストッパ機構(B)を設けるとともに、前記
    ストッパ機構(B)を、前記回転枠(7)の逆転を許す
    ストッパ切り状態と、前記回転枠(7)の逆転を阻止す
    るストッパ入り状態とに切り換えるストッパ切換摘み
    (18)を設けてあるスピニングリールであって、 前記ストッパ切換摘み(18)に、前記ストッパ切換摘
    み(18)が前記ストッパ入り状態を維持するロック姿
    勢と、前記ストッパ切換摘み(18)が前記ストッパ入
    り状態に対応した入り操作位置(Y)より前記ストッパ
    切り状態に対応した切り操作位置(X)への切り換わり
    を許容するロック解除姿勢とに、人為的に姿勢変更自在
    なロック具を設けてあるスピニングリール。
  2. 【請求項2】 回転枠(7)の糸繰り出し方向への逆転
    を阻止するストッパ機構(B)を設けるとともに、前記
    ストッパ機構(B)を、前記回転枠(7)の逆転を許す
    ストッパ切り状態と、前記回転枠(7)の逆転を阻止す
    るストッパ入り状態とに切り換えるストッパ切換摘み
    (18)を設けてあるスピニングリールであって、 前記ストッパ切換摘み(18)に、前記ストッパ切換摘
    み(18)が前記ストッパ入り状態に対応した入り操作
    位置(Y)又は前記ストッパ切換摘み(18)が前記ス
    トッパ切り状態に対応した切り操作位置(X)にある状
    態を維持するロック姿勢と、前記ストッパ切換摘み(1
    8)が前記切り操作位置(X)又は前記入り操作位置
    (Y)への切り換わりを許容するロック解除姿勢とに、
    人為的に姿勢変更自在なロック具を設けてあるスピニン
    グリール。
  3. 【請求項3】 前記ロック具と係合して前記ストッパ切
    換摘み(18)を前記入り操作位置(Y)に保持する凹
    入部(2A)又はカム面(23A)をリール本体(2)
    の外面に形成してある請求項1記載のスピニングリー
    ル。
  4. 【請求項4】 前記ストッパ切換摘み(18)に対して
    揺動可能に前記ロック具(18A)を取り付け、前記ロ
    ック具(18A)を揺動突出作動させて前記ロック姿勢
    に設定する請求項1記載のスピニングリール。
  5. 【請求項5】 前記ストッパ機構(B)を、前記ストッ
    パ切り状態と、前記ストッパ入り状態とに切り換える切
    換カム(20)をストッパ操作軸(19)に形成すると
    とも、前記ストッパ切換摘み(18)を前記ストッパ操
    作軸(19)と一体回転可能でかつそのストッパ操作軸
    (19)の軸芯方向にスライド移動自在に外嵌し、前記
    ストッパ切換摘み(18)を、スライド移動させて前記
    ロック姿勢とロック解除姿勢とに切換わるロック具に兼
    用構成してある請求項1又は請求項2記載のスピニング
    リール。
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