JP2594316B2 - マグネトロン - Google Patents
マグネトロンInfo
- Publication number
- JP2594316B2 JP2594316B2 JP10456388A JP10456388A JP2594316B2 JP 2594316 B2 JP2594316 B2 JP 2594316B2 JP 10456388 A JP10456388 A JP 10456388A JP 10456388 A JP10456388 A JP 10456388A JP 2594316 B2 JP2594316 B2 JP 2594316B2
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- Japan
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- metal plate
- metal
- magnetron
- microwave
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子レンジ等のマイクロ波加熱機器に用い
られるマグネトロンに関するものである。
られるマグネトロンに関するものである。
従来の技術 一般に、電子レンジ等に用いられるマグネトロンは第
６図に示すように構成されており、円筒状の陽極筒体１
は、陰極２側へ突出して共振空洞を形成する多数の陽極
ベイン３を内周面に有し、陽極筒体１の両開口端部には
磁界集束用の漏斗状の第１および第２の磁極片4,5が、
相対向するように配設されている。そして、金属製の排
気管６にセラミックからなる絶縁管７を介して封着され
た鳩目状金属管８のフランジ部8aが、第１の磁極片４を
覆う関係に陽極筒体１の開口端部に封着されており、陽
極ベイン３から延び出たマイクロ波導出用導体９が排気
管６に接続されている。なお、排気管６には金属製帽状
のマイクロ波出力端子10が嵌着されており、第２の磁極
片５をフランジで覆う関係に陽極筒体１の他方の開口端
部に封着されたいま一つの鳩目状金属管11に、図示を省
略したが陰極端子導出用のステムが封着されてなる。
６図に示すように構成されており、円筒状の陽極筒体１
は、陰極２側へ突出して共振空洞を形成する多数の陽極
ベイン３を内周面に有し、陽極筒体１の両開口端部には
磁界集束用の漏斗状の第１および第２の磁極片4,5が、
相対向するように配設されている。そして、金属製の排
気管６にセラミックからなる絶縁管７を介して封着され
た鳩目状金属管８のフランジ部8aが、第１の磁極片４を
覆う関係に陽極筒体１の開口端部に封着されており、陽
極ベイン３から延び出たマイクロ波導出用導体９が排気
管６に接続されている。なお、排気管６には金属製帽状
のマイクロ波出力端子10が嵌着されており、第２の磁極
片５をフランジで覆う関係に陽極筒体１の他方の開口端
部に封着されたいま一つの鳩目状金属管11に、図示を省
略したが陰極端子導出用のステムが封着されてなる。
かかるマグネトロンは、通常、2450MHzを基本波とす
るマイクロ波発振動作をなし、その出力はマイクロ波出
力端子10からとり出される。マイクロ波出力中には基本
波成分と、その整数倍の周波数を有する高調波成分とが
含まれる。そして、とくに高次の高調波成分をシールド
するのは容易でなく、かかる高調波成分がもしも装置外
へ漏洩すると、通信妨害等の好ましくない結果をもたら
す。そこで、特公昭56−21215号公報等に開示されてい
るように、高調波成分阻止用のチョーク部材をマイクロ
波導出用導体に付設することが行なわれている。
るマイクロ波発振動作をなし、その出力はマイクロ波出
力端子10からとり出される。マイクロ波出力中には基本
波成分と、その整数倍の周波数を有する高調波成分とが
含まれる。そして、とくに高次の高調波成分をシールド
するのは容易でなく、かかる高調波成分がもしも装置外
へ漏洩すると、通信妨害等の好ましくない結果をもたら
す。そこで、特公昭56−21215号公報等に開示されてい
るように、高調波成分阻止用のチョーク部材をマイクロ
波導出用導体に付設することが行なわれている。
発明が解決しようとする課題 しかし、筒状のチョーク部材を管内に封入しようとす
ると、かなりのスペースを管内に確保せねばならず、マ
グネトロンの短小化が困難となる。
ると、かなりのスペースを管内に確保せねばならず、マ
グネトロンの短小化が困難となる。
課題を解決するための手段 本発明は、かかる従来の課題を解決すべくなされたも
ので、陽極筒体の一方の開口端部に金属管および絶縁管
を介して金属製の排気管を封着し、前記陽極筒体の内周
面から陰極側へ突出した陽極ベインより延び出たマイク
ロ波導出用導体を前記排気管に接続せしめてなるマグネ
トロンにおいて、前記金属管に前記マイクロ波導出用導
体を包囲する円環状の金属板部分を有せしめ、この金属
板部分に発振マイクロ波の任意次高調波成分の約４分の
１波長に相当する電気長のスロットを有せしめる。
ので、陽極筒体の一方の開口端部に金属管および絶縁管
を介して金属製の排気管を封着し、前記陽極筒体の内周
面から陰極側へ突出した陽極ベインより延び出たマイク
ロ波導出用導体を前記排気管に接続せしめてなるマグネ
トロンにおいて、前記金属管に前記マイクロ波導出用導
体を包囲する円環状の金属板部分を有せしめ、この金属
板部分に発振マイクロ波の任意次高調波成分の約４分の
１波長に相当する電気長のスロットを有せしめる。
作 用 このように構成すると、前記金属板部分によってマイ
クロストリップ線路型のチョークが構成されるので、す
なわち、前記マイクロ波導出用導体を伝ぱん路として管
外にふく射される高調波成分が、前記金属板部分のスロ
ットで共振して減衰または反射するので、当該高調波成
分の管外へのふく射量を軽減させることができる。
クロストリップ線路型のチョークが構成されるので、す
なわち、前記マイクロ波導出用導体を伝ぱん路として管
外にふく射される高調波成分が、前記金属板部分のスロ
ットで共振して減衰または反射するので、当該高調波成
分の管外へのふく射量を軽減させることができる。
実施例 つぎに、本発明を図面に示した実施例とともに詳しく
説明する。
説明する。
第１図に示す構成が第６図に示した従来の構成と異な
るところは、マイクロ波導出用導体９を包囲する円環状
の金属板12が鳩目状金属管８のネック部に付設されてい
る点であり、その他の構成には変わりがない。ただし、
金属板12は第２図に示すように４個のスロット13a,13b,
13c,13dを有しており、たとえば、スロット13aは第２高
調波成分の約４分の１波長に相当する電気長Laを、スロ
ット13bは第３高調波成分の約４分の１波長に相当する
電気長Lbをという具合に、それぞれが異なる高調波の約
４分の１波長に相当する電気長を有している。これらの
電気長は、金属板12の中央孔13によっても若干の影響を
受けるが、かかる構成となすによって、複数種のマイク
ロストリップ路線型チョークを具備したものとなる。
るところは、マイクロ波導出用導体９を包囲する円環状
の金属板12が鳩目状金属管８のネック部に付設されてい
る点であり、その他の構成には変わりがない。ただし、
金属板12は第２図に示すように４個のスロット13a,13b,
13c,13dを有しており、たとえば、スロット13aは第２高
調波成分の約４分の１波長に相当する電気長Laを、スロ
ット13bは第３高調波成分の約４分の１波長に相当する
電気長Lbをという具合に、それぞれが異なる高調波の約
４分の１波長に相当する電気長を有している。これらの
電気長は、金属板12の中央孔13によっても若干の影響を
受けるが、かかる構成となすによって、複数種のマイク
ロストリップ路線型チョークを具備したものとなる。
金属板12は単体のものでなくてもよい。第３図に示す
実施例のものでは、鳩目状金属管14の径小端面自体に円
環状の金属板部分14aを有せしめ、第４図に示すように
金属板部分14aに中央孔15および適数個のスロット15a,1
5bを設けている。
実施例のものでは、鳩目状金属管14の径小端面自体に円
環状の金属板部分14aを有せしめ、第４図に示すように
金属板部分14aに中央孔15および適数個のスロット15a,1
5bを設けている。
第５図に示す実施例では、金属板部分14の中央孔周縁
に筒状部14bを有せしめ、この筒状部14bを、任意高調波
の約４分の１波長の電気長となし、当該高調波のふく射
を阻止するチョークならしめている。
に筒状部14bを有せしめ、この筒状部14bを、任意高調波
の約４分の１波長の電気長となし、当該高調波のふく射
を阻止するチョークならしめている。
このように構成されたマグネトロンにおいては、金属
板12または金属板部分14aによって１種または複数種の
高調波成分をそれぞれ約40dB減衰させることができるの
であり、かかる金属板または金属板部分を複数段に配設
することによっては、さらに多くの高調波成分を減衰さ
せることができる。各スロットの電気長を揃えてももち
ろん構わない。
板12または金属板部分14aによって１種または複数種の
高調波成分をそれぞれ約40dB減衰させることができるの
であり、かかる金属板または金属板部分を複数段に配設
することによっては、さらに多くの高調波成分を減衰さ
せることができる。各スロットの電気長を揃えてももち
ろん構わない。
発明の効果 本発明は前述のように、出力側の在来の金属管内に環
状の金属板部分を有せしめるだけで、複数種のしかも偏
平なチョーク作用部が備わり、しかも、マグネトロンの
製造コストの低減および軸方向長の短縮も可能となる。
状の金属板部分を有せしめるだけで、複数種のしかも偏
平なチョーク作用部が備わり、しかも、マグネトロンの
製造コストの低減および軸方向長の短縮も可能となる。
第１図は本発明を実施したマグネトロンの一部破断側面
図、第２図は同マグネトロンの金属板の斜視図、第３図
は本発明の他の実施例の要部の側断面図、第４図は同実
施例の金属板部分の一部破断斜視図、第５図は本発明の
いま一つの実施例の金属板部分の一部破断斜視図、第６
図は従来のマグネトロンの一部破断側面図である。 １……陽極筒体、２……陰極、３……陽極ベイン、4,5
……磁極片、６……排気管、７……絶縁管、８……金属
管、９……マイクロ波導出用導体、12……金属板、13a,
13b,13c,13d……スロット、14……金属管、14a……金属
板部分、15a,15b……スロット。
図、第２図は同マグネトロンの金属板の斜視図、第３図
は本発明の他の実施例の要部の側断面図、第４図は同実
施例の金属板部分の一部破断斜視図、第５図は本発明の
いま一つの実施例の金属板部分の一部破断斜視図、第６
図は従来のマグネトロンの一部破断側面図である。 １……陽極筒体、２……陰極、３……陽極ベイン、4,5
……磁極片、６……排気管、７……絶縁管、８……金属
管、９……マイクロ波導出用導体、12……金属板、13a,
13b,13c,13d……スロット、14……金属管、14a……金属
板部分、15a,15b……スロット。
Claims (1)
- 【請求項１】陽極筒体の一方の開口端部に金属管および
絶縁管を介して金属製の排気管を封着し、前記陽極筒体
の内周面から陰極側へ突出した陽極ベインより延び出た
マイクロ波導出用導体を前記排気管に接続せしめてなる
マグネトロンにおいて、前記金属管に前記マイクロ波導
出用導体を包囲する円環状の金属板部分を有せしめ、こ
の金属板部分に発振マイクロ波の任意次高調波成分の約
４分の１波長に相当する電気長のスロットを有せしめて
なることを特徴とするマグネトロン。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10456388A JP2594316B2 (ja) | 1988-04-27 | 1988-04-27 | マグネトロン |
| EP89106538A EP0339374B1 (en) | 1988-04-25 | 1989-04-12 | A magnetron |
| DE68913331T DE68913331T2 (de) | 1988-04-25 | 1989-04-12 | Magnetron. |
| US07/338,022 US5021713A (en) | 1988-04-25 | 1989-04-14 | Magnetron |
| KR1019890005438A KR920010698B1 (ko) | 1988-04-25 | 1989-04-25 | 전자파의 누설을 차단하는 기능을 가지는 마그네트론 |
| KR1019910020646A KR920010656B1 (ko) | 1988-04-27 | 1991-11-20 | 전자파의 누설을 차단하는 기능을 가지는 마그네트론 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10456388A JP2594316B2 (ja) | 1988-04-27 | 1988-04-27 | マグネトロン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01276540A JPH01276540A (ja) | 1989-11-07 |
| JP2594316B2 true JP2594316B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=14383927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10456388A Expired - Fee Related JP2594316B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-27 | マグネトロン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2594316B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100783409B1 (ko) * | 2005-12-27 | 2007-12-11 | 엘지전자 주식회사 | 마그네트론 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109819578A (zh) * | 2017-11-21 | 2019-05-28 | 核工业西南物理研究院 | 一种电子回旋共振加热***滑动抽气波导 |
-
1988
- 1988-04-27 JP JP10456388A patent/JP2594316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100783409B1 (ko) * | 2005-12-27 | 2007-12-11 | 엘지전자 주식회사 | 마그네트론 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01276540A (ja) | 1989-11-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |