JP2592789B2 - ブロツク状磁気標識体 - Google Patents
ブロツク状磁気標識体Info
- Publication number
- JP2592789B2 JP2592789B2 JP63064090A JP6409088A JP2592789B2 JP 2592789 B2 JP2592789 B2 JP 2592789B2 JP 63064090 A JP63064090 A JP 63064090A JP 6409088 A JP6409088 A JP 6409088A JP 2592789 B2 JP2592789 B2 JP 2592789B2
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- Japan
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- magnetic
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- shaped magnetic
- marker
- metal
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- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Navigation (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、誘導路に沿って配置された標識体を磁気セ
ンサーで検知しながら視覚障害者や無人搬送車等を誘導
する磁気誘導システムに用いるブロック状磁気標識体に
関する。
ンサーで検知しながら視覚障害者や無人搬送車等を誘導
する磁気誘導システムに用いるブロック状磁気標識体に
関する。
(従来の技術) 工場や倉庫或いはゴルフ場等において、荷物の移送を
目的として、無人搬送車が多々利用されている。この無
人搬送車の移動は、たとえば、埋設したトウパスワイヤ
ーに流れる低周波電流による磁界を、搬送車上の左右2
個のピックアップコイル(センサー)で検出し、トウパ
スワイヤとコイルとの距離を一定に保つようにして搬送
車を移動させる方式や、ペイント状又はシート状のフェ
ライト(マーカー)を床面に塗付し、このマーカーをセ
ンサーで検知する電磁方式のものがある。勿論、これと
は別に、光学反射方式、レーザビーム方式、画像認識方
式等がある。
目的として、無人搬送車が多々利用されている。この無
人搬送車の移動は、たとえば、埋設したトウパスワイヤ
ーに流れる低周波電流による磁界を、搬送車上の左右2
個のピックアップコイル(センサー)で検出し、トウパ
スワイヤとコイルとの距離を一定に保つようにして搬送
車を移動させる方式や、ペイント状又はシート状のフェ
ライト(マーカー)を床面に塗付し、このマーカーをセ
ンサーで検知する電磁方式のものがある。勿論、これと
は別に、光学反射方式、レーザビーム方式、画像認識方
式等がある。
このような誘導方式を盲人等の視覚障害者に応用する
場合、標識体として、軟磁性体を用いるが、軟磁性磁気
標識体として現在最も一般的に採用されているのはフェ
ライトの粉末をセメントや樹脂、或いはアスファルト等
と混合して固めた成型体である。
場合、標識体として、軟磁性体を用いるが、軟磁性磁気
標識体として現在最も一般的に採用されているのはフェ
ライトの粉末をセメントや樹脂、或いはアスファルト等
と混合して固めた成型体である。
(本発明が解決しようとする課題) 然しながらこれ等の標識体は成型体としての軟磁気特
性の値が充分でないために感度が不充分である事。感度
を或程度の値に維持するためには成型時にフェライト粉
末の充填率を高める必要があり(通常60重量%以上、好
ましくは80重量%以上)この事は成型体を工業的に製造
する上で技術的な困難を伴うと共に成型体の強度も充分
なものが得られないと言う欠点をもっていた。一方フェ
ライト粉末の代りに軟磁性金属粉末を採用する事も実験
されているが、これ等を用いた成型体も又磁気特性が不
充分で標識体としての感度が悪く、又、耐食性も問題で
特に使用環境の酷しい屋外使用等の場合特性が劣化する
等の欠点を有するため本法の標識体として採用されるに
は至っていない。
性の値が充分でないために感度が不充分である事。感度
を或程度の値に維持するためには成型時にフェライト粉
末の充填率を高める必要があり(通常60重量%以上、好
ましくは80重量%以上)この事は成型体を工業的に製造
する上で技術的な困難を伴うと共に成型体の強度も充分
なものが得られないと言う欠点をもっていた。一方フェ
ライト粉末の代りに軟磁性金属粉末を採用する事も実験
されているが、これ等を用いた成型体も又磁気特性が不
充分で標識体としての感度が悪く、又、耐食性も問題で
特に使用環境の酷しい屋外使用等の場合特性が劣化する
等の欠点を有するため本法の標識体として採用されるに
は至っていない。
(課題を解決するための手段とその応用) 本発明は在来の欠点を改良した軟磁性磁気標識体を提
供する事を目的とする。
供する事を目的とする。
軟磁性磁気誘導方式は、磁気標識体として軟磁性材料
を用い、磁気センサーによって検出する方式である。励
磁周波数は数10KHzと高いため、磁気標識体には、高周
波領域での透磁率が高いことが要求される。
を用い、磁気センサーによって検出する方式である。励
磁周波数は数10KHzと高いため、磁気標識体には、高周
波領域での透磁率が高いことが要求される。
即ち本発明の場合、軟磁性材をセメント、樹脂やアス
ファルト等の非磁性物質で固めて、所望のブロック状に
成型した磁気標識体に於て使用する軟磁性材にフレーク
状の非晶質軟磁性金属を採用して、そのセンサーで検知
する磁気的感度を高める。又使用する非晶質金属は耐食
性に富むので環境の酷しい所に設置し使用しても特性の
劣化が少い。更に加えて本発明の場合フレーク状の非晶
質金属を軟磁性材に採用する事で、比較的少量の混合割
合で所望の感度を得る事が出来る。従って、成型体の強
度が大きい等の特長を有する。
ファルト等の非磁性物質で固めて、所望のブロック状に
成型した磁気標識体に於て使用する軟磁性材にフレーク
状の非晶質軟磁性金属を採用して、そのセンサーで検知
する磁気的感度を高める。又使用する非晶質金属は耐食
性に富むので環境の酷しい所に設置し使用しても特性の
劣化が少い。更に加えて本発明の場合フレーク状の非晶
質金属を軟磁性材に採用する事で、比較的少量の混合割
合で所望の感度を得る事が出来る。従って、成型体の強
度が大きい等の特長を有する。
本発明の磁気標識体は使用する軟磁性材に在来のフェ
ライト粉末の代りに磁気的特性の優れた非晶質金属を採
用する事を特長とする。
ライト粉末の代りに磁気的特性の優れた非晶質金属を採
用する事を特長とする。
然しながらただ単にフェライトの粉末を非晶質金属の
粉末に置換しただけでは、感度も改良されず目的とする
特性の標識体は得られなかった。これは粉末の場合非晶
質金属の優れた磁気特性例えば透磁率が小さくなるため
であると考えられる。又非晶質金属で最も一般的に市販
されているリボン状(薄板状)のものは、セメントや樹
脂等で固めて成型体にする事が難かしい。それで本願発
明人等は種々研究の結果所望の寸法を有するフレーク状
の非晶質軟磁性金属を採用する事で在来のフェライトの
標識体に比べ格段と感度が優れ、且つセメントや樹脂と
混合して比較的容易に成型が出来る事を見出し、非晶質
軟磁性金属の磁気標識体を初めて提供する事に成功した
ものである。
粉末に置換しただけでは、感度も改良されず目的とする
特性の標識体は得られなかった。これは粉末の場合非晶
質金属の優れた磁気特性例えば透磁率が小さくなるため
であると考えられる。又非晶質金属で最も一般的に市販
されているリボン状(薄板状)のものは、セメントや樹
脂等で固めて成型体にする事が難かしい。それで本願発
明人等は種々研究の結果所望の寸法を有するフレーク状
の非晶質軟磁性金属を採用する事で在来のフェライトの
標識体に比べ格段と感度が優れ、且つセメントや樹脂と
混合して比較的容易に成型が出来る事を見出し、非晶質
軟磁性金属の磁気標識体を初めて提供する事に成功した
ものである。
本発明に採用するフレーク状非晶質金属の望ましい形
状寸法は厚みが5〜100μm好ましくは20〜60μmでア
スペクト比が10〜15000、好ましくは100〜2000のものを
使用する。寸法はこれよりも小になれば磁気的な感度が
劣り、大きくなれば成型が困難になるので好ましくな
い。
状寸法は厚みが5〜100μm好ましくは20〜60μmでア
スペクト比が10〜15000、好ましくは100〜2000のものを
使用する。寸法はこれよりも小になれば磁気的な感度が
劣り、大きくなれば成型が困難になるので好ましくな
い。
使用するフレーク状非晶質金属の固形化物質であるセ
メントや樹脂等との望ましい混合割合いは在来のフェラ
イトを用いた場合の混合比が重量比で60%以上望ましく
は80%以上であったのに比べ略0.5〜50%の混合比で充
分、所望の感度を得る事が出来る。0.5%以下である
と、検出感度が低下し、50%以上であると混練が難しい
ため、0.5%〜50%が良好で、好ましくは5〜20%であ
る。また、フレークは標識体に均一に分布しているより
は表面近傍に集合している方が望ましい。又本発明では
セメントや樹脂等の固形化材の割合を多くとれるので成
形加工が容易で得られる標識体の強度も大きい。
メントや樹脂等との望ましい混合割合いは在来のフェラ
イトを用いた場合の混合比が重量比で60%以上望ましく
は80%以上であったのに比べ略0.5〜50%の混合比で充
分、所望の感度を得る事が出来る。0.5%以下である
と、検出感度が低下し、50%以上であると混練が難しい
ため、0.5%〜50%が良好で、好ましくは5〜20%であ
る。また、フレークは標識体に均一に分布しているより
は表面近傍に集合している方が望ましい。又本発明では
セメントや樹脂等の固形化材の割合を多くとれるので成
形加工が容易で得られる標識体の強度も大きい。
磁気標識体は前述した様に道路上等での誘導に使われ
るので一般に屋外で使用される場合が多い。従って雨風
にされされる等酷しい環境下でも特性が劣化しない事が
望まれる。非晶質金属は金属材料の中でも耐食性の優れ
た材料である事が知られており、このような酷しい環境
下でも特性の劣化は比較的小さい。この様な径時変化を
更に小さくするためには、使用する非晶質金属の組成を
選定し軟磁性が優れていると共に耐食性の良好な例えば
Fe−Co−Si系等を選べば更に望ましい標識体を得る事が
出来る。
るので一般に屋外で使用される場合が多い。従って雨風
にされされる等酷しい環境下でも特性が劣化しない事が
望まれる。非晶質金属は金属材料の中でも耐食性の優れ
た材料である事が知られており、このような酷しい環境
下でも特性の劣化は比較的小さい。この様な径時変化を
更に小さくするためには、使用する非晶質金属の組成を
選定し軟磁性が優れていると共に耐食性の良好な例えば
Fe−Co−Si系等を選べば更に望ましい標識体を得る事が
出来る。
(実施例) Co69.8Fe4.2Si17B9(元素記号に付した数字は当該元
素の原子%を表す)組成の非晶質金属フレークをキャビ
テーション法にて作製した。
素の原子%を表す)組成の非晶質金属フレークをキャビ
テーション法にて作製した。
このキャビテーション法は、特開昭58−6907号公報に
開示されるが、熔融金属に対して漏れ性の小さな表面層
を有し、高速で回転しているロール表面に熔融金属を供
給し、この熔融金属を微細な熔融金属滴に分断した後、
引続いてこの熔融金属滴を高速で回転する金属回転体に
衝突させて急速凝固させる方式である。
開示されるが、熔融金属に対して漏れ性の小さな表面層
を有し、高速で回転しているロール表面に熔融金属を供
給し、この熔融金属を微細な熔融金属滴に分断した後、
引続いてこの熔融金属滴を高速で回転する金属回転体に
衝突させて急速凝固させる方式である。
耐食性が良好で透磁率の高い磁歪ゼロのCo−Fe−Si−
B系を選べば更に望ましい標識体を得ることができる。
この組織において、磁歪ゼロ組織を得るため、Feは3.5
〜5.0at%が望ましく、非晶質合金を得るための半金属
として、Si:13〜19at%、B:5〜15at%が好ましい。残部
はCoである。
B系を選べば更に望ましい標識体を得ることができる。
この組織において、磁歪ゼロ組織を得るため、Feは3.5
〜5.0at%が望ましく、非晶質合金を得るための半金属
として、Si:13〜19at%、B:5〜15at%が好ましい。残部
はCoである。
このようなキャビテーション法により製造されたこの
非晶質金属片の平均厚さは40μm、アスペクト比300〜7
00である。
非晶質金属片の平均厚さは40μm、アスペクト比300〜7
00である。
この非晶質合金フレークをセメント1:砂2の配合の中
に、22.5g添加、混合して、300mm×300mm×10mm厚のブ
ロックを作製した。
に、22.5g添加、混合して、300mm×300mm×10mm厚のブ
ロックを作製した。
このブロックに視覚障害者用磁気誘導専用白杖で検出
距離を測定すると、ブロック表面より6mmの高さまで有
効であり充分実用可能である。
距離を測定すると、ブロック表面より6mmの高さまで有
効であり充分実用可能である。
(効 果) 本発明によるブロック状磁気標識体は、感度が良好に
して、風雨に強いので、一般公道や階段等に敷設するの
に適するので、視覚障害者用の標識体として最適であ
る。
して、風雨に強いので、一般公道や階段等に敷設するの
に適するので、視覚障害者用の標識体として最適であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】厚みが5〜100μm、アスペクト比(最大
長さ対最大厚さの比)が10〜15000であるフレーク形状
の非晶質合金を少なくとも重量比で0.5〜50%固形化物
質に含有させて所望形状に固めて成形したブロック状磁
気標識体において、固形化物質がセメントと砂からなる
ことを特徴とするブロック状磁気標識体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63064090A JP2592789B2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 | ブロツク状磁気標識体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63064090A JP2592789B2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 | ブロツク状磁気標識体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01237410A JPH01237410A (ja) | 1989-09-21 |
JP2592789B2 true JP2592789B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=13248029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63064090A Expired - Lifetime JP2592789B2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 | ブロツク状磁気標識体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592789B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6890381B2 (en) * | 2000-04-28 | 2005-05-10 | Sumitomo Osaka Cemet Co., Ltd. | Hydraulic-composition bonded magnet |
US10730267B2 (en) * | 2018-08-06 | 2020-08-04 | Ford Global Technologies, Llc | Amorphous metal badge |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59119802A (ja) * | 1982-12-27 | 1984-07-11 | Seiko Epson Corp | 異方性複合軟磁性材料 |
JPH0715390B2 (ja) * | 1986-01-24 | 1995-02-22 | 株式会社小松製作所 | 無人車誘導用方向検出器の較正方法 |
-
1988
- 1988-03-17 JP JP63064090A patent/JP2592789B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01237410A (ja) | 1989-09-21 |
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