JP2592694Y2 - 印刷機シリンダ洗浄装置 - Google Patents

印刷機シリンダ洗浄装置

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JP2592694Y2 JP1993043657U JP4365793U JP2592694Y2 JP 2592694 Y2 JP2592694 Y2 JP 2592694Y2 JP 1993043657 U JP1993043657 U JP 1993043657U JP 4365793 U JP4365793 U JP 4365793U JP 2592694 Y2 JP2592694 Y2 JP 2592694Y2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41P2235/10Cleaning characterised by the methods or devices
    • B41P2235/20Wiping devices
    • B41P2235/23Brushes

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は印刷機シリンダ洗浄装置
に係り、特にブランケットシリンダ等に回転接触させる
洗浄ブラシを備え、シリンダから取り除いてブラシロー
ルに付着した紙粉等をブラシロールから除去するスクレ
ーパを有するタイプの印刷機シリンダ洗浄装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷機シリンダにはインキカスや
紙粉が付着するために定期的に洗浄を行うようにしてい
る。洗浄方式には各種提案されているが、このうちブラ
シロールを用いて洗浄する装置は、ボックス状のケーシ
ングに開口を形成しておき、この開口から一部が臨まれ
るように回転ブラシロールをケーシングに内蔵させてい
る。ブラシロールはモータによって回転駆動され、開口
部から臨んでいるブラシロールをブランケットシリンダ
に回転接触させ、シリンダ表面から紙粉やインキカスを
ブラシによって掻き落とすようにしている。ケーシング
内にはブラシに噛み込み接触するスクレーパを設けてお
き、ブラシに付着した粉塵をブラシから取除き、ケーシ
ング内に収容するものとしている。
【0003】ところで、従来のこの種の洗浄装置の場
合、スクレーパはブラシロールから粉塵を除去するため
に用いられ、これはケーシングの内部にて丁度ブラシロ
ールに一部が噛み込まれるように配置固定されている。
このスクレーパは粉塵除去効果を高めるために四角断面
とされ、その頂部がブラシロールに入り込むように設定
されている。そして、その接触部の接線方向がケーシン
グ下部の塵埃収容部に向けられるようにして除去粉塵が
飛散しないように配慮している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の印刷機
シリンダ洗浄装置にて洗浄作業を行うと、スクレーパが
ブラシロールのブラシに付着した粉塵を取り除いてケー
シング下部の塵埃収容部に落下させるが、スクレーパ自
身に付着する粉塵もあり、したがって長時間の使用後に
はスクレーパへの粉塵堆積量が多くなる問題と、ケーシ
ング下部へ粉塵が固まりとなって落下し、ケーシング部
での有効な粉塵搬送ができなくなる問題が発生し、定期
的にスクレーパの清掃作業を必要とする問題があった。
また、ブラシロールとスクレーパの接触部の接線方向に
除去粉塵が飛ばされるように設定されているものの、固
定スクレーパに付着した粉塵が邪魔になり、徐々に除去
粉塵の飛ぶ方向性が定まらず、したがって粉塵の多くの
部分は所定のケーシング内収容部に向かわず、ケーシン
グの壁面に付着することがあり、ケーシングの内部汚れ
が多くなるおそれがあった。
【0005】本考案は、上記従来の問題点に着目し、印
刷機シリンダ洗浄装置の特にスクレーパによるブラシロ
ールからの粉塵除去に際し、スクレーパへの粉塵付着を
抑制し、かつスクレーパにより除去される粉塵の方向性
を一定にしてケーシング内部での粉塵飛散角度を小さく
するようにした印刷機シリンダ洗浄装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る印刷機シリンダ洗浄装置は、第1に印
刷シリンダに対面して接離移動可能とされ、前記シリン
ダの表面に接触するブラシ繊維が植設されたブラシロー
ルと、このブラシロールを回転させる回転駆動手段とを
備え、前記ブラシロールをケーシングにより取囲み配置
し、ケーシング内には前記ブラシロールに噛み込み接触
するスクレーパを有し、当該スクレーパにより除去され
た塵埃の収集部を設けた印刷シリンダ洗浄装置におい
て、前記ブラシロールに噛み込み接触するスクレーパを
回転可能にケーシングに取り付け、ブラシロールの回転
に連れ回り可能としたものである。
【0007】第2には印刷シリンダに対面して接離移動
可能とされ、前記シリンダの表面に接触するブラシ繊維
が植設されたブラシロールと、このブラシロールを回転
させる回転駆動手段とを備え、前記ブラシロールをケー
シングにより取囲み配置し、ケーシング内には前記ブラ
シロールに噛み込み接触するスクレーパを有し、当該ス
クレーパにより除去された塵埃の収集部を設けた印刷シ
リンダ洗浄装置において、前記ブラシロールに噛み込み
接触するスクレーパを回転可能にケーシングに取り付け
るとともに、このスクレーパを回転駆動手段に連係して
駆動回転可能とし、ブラシロールに対して駆動回転接触
させるように構成した。
【0008】これの場合において、前記スクレーパは多
角形断面とし軸芯方向途中で軸芯回りに捩り形成し、あ
るいは表面部に軸芯方向に沿う凹部を形成するように構
成することができる。
【0009】
【作用】上記構成によれば、スクレーパ自身がブラシロ
ールと連れ回りあるいは駆動回転されるため、粉塵はス
クレーパに堆積することなく、ブラシロールとの接触部
接線方向に向けて飛ばされる。そして、ブラシロールお
よびスクレーパ共に回転し、なおかつ、常にスクレーパ
面がきれいで一定な状態に保たれるため、粉塵の飛ばさ
れる方向も一定となり、飛散角度も小さくなる。これに
より、スクレーパへの付着粉塵およびケーシング内壁面
への付着粉塵を少なくしてこれらの清掃作業を軽減する
ことができるのである。
【0010】
【実施例】以下に、本考案に係る印刷機シリンダ洗浄装
置の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0011】図1に実施例に係る印刷機シリンダ洗浄装
置の断面図を示す。この図に示すように、この洗浄装置
は印刷シリンダとしてのブランケットシリンダ10を洗
浄対象としており、このブランケットシリンダ10に対
面して前後移動可能とされた乾式ブラシロール12を備
えている。このブラシロール12は円筒状のロール芯1
4の外周面にブラシ繊維16を植設した基布を巻き付け
接着することにより一体化して構成されている。このよ
うな乾式ブラシロール12の各ブラシ繊維16は0.2〜
0.3φmm程度の直径をもつナイロン繊維から形成されて
いる。したがって、ブランケットシリンダ10に対向し
て回転接触するブラシ繊維16は、繊維端によるブラン
ケットシリンダ10表面の掻き取り摺動を行なって洗浄
を行うようになっている。乾式ブラシロール12は洗浄
対象のブランケットシリンダ10とほぼ同等なロール長
さを有して、回転駆動されつつブランケットシリンダ1
0に対して接離移動できるようにケーシング18に取付
けられている。
【0012】ケーシング18は前記ブラシロール12を
内包するボックス容器であり、図示しないエンゲージン
グ装置によってブランケットシリンダ10に接近あるい
は離反方向に移動可能になっている。かかるケーシング
18におけるブランケットシリンダ10に対面する前面
には窓20が開口されており、内包されたブラシロール
12の一部をこの窓20から突出させるようにしてい
る。また、ケーシング18の内部にはブラシロール12
のブラシ内部に喰い込まれるスクレーパ22が設置され
ている。このスクレーパ22はブラシロール12と同等
以上の長さを有する角形棒材により形成したもので、窓
20の反対側の位置においてブラシロール12と平行に
配置され、その外周部をブラシロール12の表面部にオ
ーバラップさせて喰い込ませたものである。したがっ
て、スクレーパ22はそのコーナをブラシ表面部に喰い
込ませた状態で回転駆動されるブラシロール12と接触
することによって、ブラシ繊維16中に混在した塵埃を
叩き落とすようにしている。また、ケーシング18の下
部は上部ケーシングに対し着脱可能とされたカセット容
器24とされ、ブラシロール12がブランケットシリン
ダ10の表面を剥離洗浄してケーシング18内に取込
み、前記スクレーパ22により叩き落とした紙粉、イン
キカス等の集塵容器とされている。
【0013】上記集塵容器として構成されているカセッ
ト容器24には、収集した粉塵を良好に排出するための
粉塵排出装置が形成されており、これは図示しないが、
カセット容器24における背面板26の端部寄りの位置
に粉塵排出口を形成し、これにエジェクターを取付けて
吸引負圧を発生させることによりカセット容器24内の
粉塵を吸引排出するようにしている。吸引負圧を発生さ
せるためエジェクター装置を接続するようにしている。
これによって排出口の通路中央に負圧を発生させて、カ
セット容器24から粉塵含有空気を排出するようにして
いる。また、粉塵排出口に粉塵を導くために、カセット
容器24にはブラシロール12やスクレーパ22と直交
する方向に伸びる複数のノズルパイプ38を取り付けて
おり、このノズルパイプ38からの吹出し空気によって
前記排出口に向けて流れる搬送エア層を形成するものと
している。
【0014】このような構成において、実施例に係る洗
浄装置のスクレーパ22は、ケーシング18に回転自在
に取り付けられ、モータの回転動力により回転している
ブラシロール12との接触によって連れ回りするように
構成したものである。この詳細を図2に示す。スクレー
パ22をケーシング18に取り付けるためにホルダ40
が設けられ、これは次のように構成されている。すなわ
ち、このホルダ40はケーシング18の背面への取付プ
レート42を有し、取付プレート42にはスクレーパ2
2がブラシロール12に対面する位置となるように取付
位置を調整するアーム43を介してホルダ本体44が設
けられている。ホルダ本体44は直接スクレーパ22を
支持するものであるが、これはスクレーパ22の両端に
対応して一対設けられ、スクレーパ22が回転できるよ
うに両端を軸支するブラケット46をそれぞれ設けてい
る。一対のブラケット46には同一軸線上に支軸突起4
8を取り付けており、この支軸突起48をスクレーパ2
2の端面に形成した軸受穴50に挿通し、これによりス
クレーパ22の自由回転ができるようにしている。
【0015】ここで、スクレーパ22は実施例では図3
(1)に示すように構成されている。すなわち、スクレ
ーパ22は多角形断面の棒材によって形成されており、
この例では6角断面の棒材となっている。そして、この
スクレーパ22の長手方向中央部にて左右の6角断面部
を軸芯回りに30度捩って形成している。このため、ス
クレーパ22は中央で左右の稜線51が円周方向に半ピ
ッチだけずれるように形成されているのである。このた
めスクレーパ22を軸芯方向から見ると図3(1)の左
図に示されるように、後方半部の稜線51が手前の稜線
51の間から臨まれるようになる。これにより、ブラシ
ロール12との接触状態ではスクレーパ22の稜線51
の食い込み状態が左右で異なるようになっている。
【0016】このように構成された洗浄装置では、ブラ
シロール12をモータによって回転駆動させることによ
りブラシ繊維16がブランケットシリンダ10の表面に
付着しているインキカスや紙粉を掻き落とし、ブラシ繊
維16中に混入させた状態でケーシング18の内部に取
り込まれる。ケーシング内部に設けられたスクレーパ2
2はホルダ40に回転できるように支持されており、ブ
ラシロール12の回転に伴って同時に回転される。そし
て回転時にスクレーパ22の多角形断面の稜線部分の食
い込み振動によりブラシ繊維16中の粉塵が叩き落とさ
れる。そして、スクレーパ22自身が回転するため、ス
クレーパ22の表面への塵埃付着が防止され、塵埃の堆
積を極めて少なくすることができる。また、ブラシロー
ル12とスクレーパ22とは接触部では同一方向に回転
するため、従来のようにスクレーパ自身がブラシロール
の回転障害となることがなく、したがって除去粉塵の飛
散方向は図1に示すように確実に両者の共通接線方向に
一致し、飛散角度も小さくなる。これによってケーシン
グ18の広い範囲に分離塵埃が飛散拡大することがな
い。また特にスクレーパ22は中央で左右断面を捩った
構造とすることによりより高い粉塵除去作用が得られた
ことが確認され、これはブラシ繊維16に対して左右領
域の叩き落とし周期が異なるために、有効な塵埃分離除
去作用が得られるものと考えられる。
【0017】なお、上記スクレーパ22の構造として
は、表面部に軸芯方向に沿う凹部を形成した構造として
もよく、これは例えば図3(2)に示すようにスクレー
パ22の外表面にスプライン52を形成し、あるいは図
3(3)に示すようにスクレーパ22の外表面をローレ
ット加工してメッシュ部54を形成した構造とすること
ができる。これによっても自由回転するスクレーパ22
によるブラシロール12から効果的に塵埃を分離除去す
ることができる。
【0018】また、上記実施例において、スクレーパ2
2を強制回転するように構成することができる。これは
ブラケット46の一方の支持突起48(ブラシ回転モー
タ設置側)をブラシモータに回転伝達機構を介して回転
させるように構成し、この駆動支持突起48をスクレー
パ22の端面にスプライン嵌合させることで容易に実現
できる。このようにすることにより、スクレーパ22は
独立して回転させることができ、ブラシロール12の回
転と一定の比率で強制回転できる。回転比を最大効果が
得られるように実験的に求めて設定すれば、より高い塵
埃分離作用を行わせることができる。この場合でも、図
3に示すスクレーパ22のいずれの構造も採用すること
ができる。
【0019】以上説明したように、本発明に係る印刷機
シリンダ洗浄装置によれば、印刷シリンダに対面して接
離移動可能とされ、前記シリンダの表面に接触するブラ
シ繊維が植設されたブラシロールと、このブラシロール
を回転させる回転駆動手段とを備え、前記ブラシロール
をケーシングにより取囲み配置し、ケーシング内には前
記ブラシロールに噛み込み接触するスクレーパを有し、
当該スクレーパにより除去された塵埃の収集部を設けた
印刷シリンダ洗浄装置において、前記ブラシロールに噛
み込み接触するスクレーパを回転可能にケーシングに
り付けることによりブラシロールの回転に連れ回り可能
もしくは駆動回転可能とし、当該スクレーパを多角形断
面とし軸芯方向途中で軸芯回りに捩じり形成したので、
スクレーパにインキカスや紙粉等の粉塵が付着すること
が防止でき、もってメンテナンス作業の軽減化を図るこ
とができ、特にブラシ繊維に対する左右領域の叩き落し
周期を異なるようにして、有効な塵埃分離除去作用を発
揮させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る印刷機シリンダ洗浄装置の断面図
である。
【図2】スクレーパホルダの構成平面図および図1のA
矢視図である。
【図3】スクレーパの構造例を示す端面図および側面図
である。
【符号の説明】
10 ブランケットシリンダ 12 ブラシロール 14 ロール芯 16 ブラシ繊維 18 ケーシング 20 窓 22 スクレーパ 24 カセット容器 26 背面板 38 ノズルパイプ 40 スクレーパホルダ 42 取付プレート 43 アーム 44 ホルダ本体 46 ブラケット 48 支軸突起 50 軸受穴 51 稜線 52 スプライン 54 メッシュ部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷シリンダに対面して接離移動可能と
    され、前記シリンダの表面に接触するブラシ繊維が植設
    されたブラシロールと、このブラシロールを回転させる
    回転駆動手段とを備え、前記ブラシロールをケーシング
    により取囲み配置し、ケーシング内には前記ブラシロー
    ルに噛み込み接触するスクレーパを有し、当該スクレー
    パにより除去された塵埃の収集部を設けた印刷シリンダ
    洗浄装置において、前記ブラシロールに噛み込み接触す
    るスクレーパを回転可能にケーシングに取り付けること
    によりブラシロールの回転に連れ回り可能とし、当該ス
    クレーパを多角形断面とし軸芯方向途中で軸芯回りに捩
    じり形成したことを特徴とする印刷シリンダ洗浄装置。
  2. 【請求項2】 印刷シリンダに対面して接離移動可能と
    され、前記シリンダの表面に接触するブラシ繊維が植設
    されたブラシロールと、このブラシロールを回転させる
    回転駆動手段とを備え、前記ブラシロールをケーシング
    により取囲み配置し、ケーシング内には前記ブラシロー
    ルに噛み込み接触するスクレーパを有し、当該スクレー
    パにより除去された塵埃の収集部を設けた印刷シリンダ
    洗浄装置において、前記ブラシロールに噛み込み接触す
    るスクレーパを回転可能にケーシングに取り付けるとと
    もに当該スクレーパを多角形断面とし軸芯方向途中で軸
    芯回りに捩じり形成してなり、このスクレーパを回転駆
    動手段に連係して駆動回転可能とし、ブラシロールに対
    して駆動回転接触させることをことを特徴とする印刷シ
    リンダ洗浄装置。
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