JP2591876Y2 - シートダンパ装置 - Google Patents

シートダンパ装置

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JP2591876Y2
JP2591876Y2 JP1993036365U JP3636593U JP2591876Y2 JP 2591876 Y2 JP2591876 Y2 JP 2591876Y2 JP 1993036365 U JP1993036365 U JP 1993036365U JP 3636593 U JP3636593 U JP 3636593U JP 2591876 Y2 JP2591876 Y2 JP 2591876Y2
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damper
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、船舶の操縦席や車両
の運転席等に利用するシートダンパ装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、船舶の操縦席や車両の運転席等
は、所謂クッションを効かせると共にその高さ調整を可
能にすることが多く、そのため、従来から種々のシート
ダンパ装置が提案されている。
【0003】例えば、実開平1−112745号に係る
提案にあっては、シートの下端に連設される上方フレー
ムと床等に連設される下方フレームとの間をXリンクで
連結して上方フレームの下方フレームに対する上下動を
可能にする一方で、上方フレームと下方フレームの間に
所定の減衰機能を発揮するダンパを配設している。
【0004】因に、該ダンパは、これを伸側方向に附勢
する懸架バネの下端位置を上下方向に変更し得るとし、
該ダンパの長さ調整、即ち、該ダンパの上端位置の高さ
調整を可能にするように構成されている。
【0005】それ故、上記従来の提案によれば、ダンパ
における懸架バネの下端位置を工具利用等の外部操作で
変更するでその上端位置の高さが調整されることにな
り、従って、シートの床等に対する高さ位置の調整が可
能になる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の提案にあっては、以下のような不具合が指摘されて
いる。
【0007】即ち、上記提案では、懸架バネの下端位置
を変更するに際して工具利用等の外部操作が必須とな
り、それ故、所謂ワンタッチ操作で懸架バネの下端位置
を変更できない。
【0008】従って、船舶の操縦中に懸架バネの下端位
置の変更、即ち、シートの高さ位置の変更ができず、船
舶の操縦中における最適なシート位置への調整ができな
い不都合がある。
【0009】しかも、懸架バネの下端位置調整を行う場
合には、操作者がシートの下方を所謂覗き込むようにし
て行わなければならず、極めて具合が悪い不都合もあ
る。
【0010】さらに、上記提案で大きいストロークでの
高さ調整を実現できるように設定すると、それに伴って
大きい操作力が必要になり、操作が負担になる不具合を
招来する危惧もある。
【0011】この考案は、前記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、大きい操
作力を要しない所謂ワンタッチ操作でシートの高さ位置
を変更でき、しかも装置全体の軽量化やコストの低廉化
が可能になり、その汎用性の向上を期待するに最適とな
るシートダンパ装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この考案に係るシートダンパ装置の構成を、シ
ートの下端に連設される上方フレームと床等に連設され
る下方フレームとをXリンクで連結して上方フレームの
下方フレームに対する上下動を可能にする一方で、上方
フレームと下方フレームの間に配設されて所定の減衰機
能を発揮するダンパと、上方フレームを上昇方向に附勢
するスプリングと、該スプリングに直列に配設されて該
スプリングの伸縮を可能にする調整シリンダと、を有し
てなり、ダンパがシリンダ内にピストンによって区画さ
れるピストン側油室と、シリンダ内にピストンによって
区画される一方で外部からの作動油の供給でピストンの
摺動方向に膨張する油溜室を区画してなるロッド側油室
と、を有してなり、調整シリンダが外部操作で開閉作動
する開閉弁と、該開閉弁の開放作動時に外部からの作動
油の流入を許容する油室と、該油室への作動油の供給時
に外部に突出して上記スプリングを圧縮するロッド体
と、を有してなり、上記開閉弁の開放作動時に上記油溜
室と上記油室とが管路を介して連通されるように形成さ
れてなるとするものである。
【0013】
【作用】それ故、外部からの作動油がダンパのロッド側
油室内に区画形成の油溜室に供給されると、該油溜室が
ピストンの摺動方向に膨張してシリンダ内におけるピス
トンのストローク量を小さくする。
【0014】即ち、シリンダに対するピストンロッドの
突出量を小さくする。
【0015】逆に、上記油溜室の作動油を外部に排出す
ると、油溜室が収縮してシリンダ内におけるピストンの
上昇量を大きくする。
【0016】即ち、シリンダに対するピストンロッドの
突出量を大きくする。
【0017】従って、シリンダ内におけるピストン側油
室がガス圧による背圧を受けているが故に、外部からの
油溜室に対する作動油の給排でシリンダ内におけるピス
トンの摺動位置、即ち、ダンパの伸縮調整が可能にな
る。
【0018】一方、外部からの作動油が調整シリンダの
油室に供給されると、該調整シリンダが伸長作動してス
プリングを押し縮めるようになり、このとき、スプリン
グのバネ力を大きくする。
【0019】逆に、上記油室の作動油を外部に排出する
と、該調整シリンダが収縮作動してスプリングの伸長を
許容し、スプリングのバネ力を小さくする。
【0020】従って、外部からの油室に対する作動油の
給排で調整シリンダの伸縮、即ち、スプリングのバネ力
調整が可能になる。
【0021】そして、開閉弁に対する外部操作で該開放
弁が開放されると、上記油溜室と上記油室とが連通され
るが故に、ダンパにおいてこれが伸長されると、スプリ
ングにおいてバネ力が低くならないようにバネ力調整さ
れ、ダンパにおいてこれが収縮されると、スプリングに
おいてバネ力が高くならないようにバネ力調整されるこ
とになる。
【0022】その結果、ダンパにおける所望の高さ調整
とその際のスプリングにおける好ましいバネ力調整とが
所謂ワンタッチ操作で可能になる。
【0023】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいてこの考案を
詳細に説明するが、図1に示すように、この考案の一実
施例に係るシートダンパ装置は、シートSの下端に連設
される上方フレームF1と床Gに連設される下方フレー
ムF2とをXリンクLで連結して上方フレームF1の下
方フレームF2に対する上下動を可能にするように構成
されている。
【0024】そして、該シートダンパ装置は、上方フレ
ームF1と下方フレームF2の間に配設されて所定の減
衰機能を発揮するダンパDと、上方フレームF1を上昇
方向に附勢するスプリングSpと、該スプリングSpの
伸縮を可能にする調整シリンダCyと、を有してなる。
【0025】少しく説明すると、XリンクLは、リンク
部材L1,L2がその長さ方向のそれぞれの中央で枢着
されて所謂折り畳可能に形成されているもので、各リン
ク部材L1,L2の一端が上方フレームF1あるいは下
方フレームF2のいずれか一方に選択的に枢着されると
共に、各リンク部材L1,L2の他端がそこに連設のロ
ーラ等(符示せず)を介して上方フレームF1あるいは
下方フレームF2のいずれか一方に選択的に当接され
て、該各フレームF1,F2に副って図中で左右方向と
なる各フレームF1,F2の配設方向に移動可能とされ
ている。
【0026】ダンパDは、図2に示すように、図2中で
下端側部材とされているシリンダ1に対して図2中で上
端側部材とされているピストンロッド2の図2中で下端
側となる先端側を出没可能に挿通している。
【0027】そして、該ダンパDは、ピストンロッド2
の先端にシリンダ1内に摺動可能に収装され該シリンダ
1内にロッド側油室R1とピストン側油室R2とを区画
するピストン3を有してなる。
【0028】該ピストン3は、バルブ30を有してな
り、該バルブ30を介しての上記ロッド側油室R1とピ
ストン側油室R2との相互の連通を可能にしている。
【0029】上記ピストン3に配設のバルブ30は、基
本的には、図3に示すように、積層状態に配設される環
状リーフバルブ31と、該環状リーフバルブ31の外周
側端を附勢する附勢バネ32と、を有する構造に構成さ
れている。
【0030】そして、環状リーフバルブ31は、ピスト
ン側油室R2に連通するようにピストン3に開穿された
ポート3aの上端が開口する環状溝3bをピストン側油
室R1側から閉塞するように配設されている。
【0031】また、該環状リーフバルブ31の外周側端
は、附勢バネ32の外周側端でピストン3の外周側上端
に形成のシート部3cに押し付けられており、該環状リ
ーフバルブ31の内周側端は、同レベルでピストンロッ
ド2の先端インロー部2aの外周に介装された間座34
の外周に対向していて、その下方への撓みが許容されて
いる。
【0032】一方、附勢バネ32は、外周側が下方に折
り曲げられた環状リーフバルブ状に形成されてなり、そ
の内周側端が上記間座34とピストンロッド2に形成の
段差部2bに係止されるバルブストッパ35の内周側端
との間に挟持されている。
【0033】そして、該附勢バネ32の外周側には、開
口32aが開穿されていて、ロッド側油室R1の作動油
が上記環状リーフバルブ31の受圧面側に作用し得るよ
うにしている。
【0034】それ故、該バルブ30によれば、ピストン
3がシリンダ1内を上昇する伸側作動時には、高圧側と
なるロッド側油室R1からの作動油が環状リーフバルブ
31の内周側端を下方に撓ませるようにしてピストン側
油室Bに流入し、上記環状リーフバルブ31の内周側端
の撓み時に所定の伸側減衰力が発生される。
【0035】また、ピストン3がシリンダ1内を下降す
る圧側作動時には、高圧側となるピストン側油室R2か
らの作動油が環状リーフバルブ31を上方に持ち上げる
ようにして、ロッド側油室R1に流入する。
【0036】一方、該ダンパDは、図示例にあって、図
2に示すように、ピストン側油室R2にフリーピストン
4を有して、該フリーピストン4の背後側にガス室Rg
を区画し、該ガス室Rgにおけるガス圧によってピスト
ン側油室R2が背圧を受ける構成としている。
【0037】そして、該ダンパDは、ロッド側油室R1
内に外部からの作動油の供給でピストン3の摺動方向に
膨張する油溜室Rを区画形成してなる。
【0038】該油溜室Rは、図示例にあっては、筒状の
蛇腹状に形成された金属ダイアフラム20と、該金属ダ
イアフラム20の上端にピストンロッド2の挿通を許容
しながら該上端を閉塞するように連設される摺動材21
と、上記金属ダイアフラム20の下端に連設され前記バ
ルブストッパ35(図2参照)として機能しながら該下
端を閉塞する固定部材22と、によって区画形成されて
いる。
【0039】即ち、上記摺動材21は、その内周がシー
ル21aの介在下にピストンロッド2の外周に摺接さ
れ、上記固定部材22は、その内周がシール22aの介
在下にピストンロッド2の下端インロー部2aの外周に
密接されている。
【0040】それ故、上記金属ダイアフラム20の内周
側に、ロッド側油室R1から分離独立された油溜室Rが
形成され、上記金属ダイアフラム20の外周側がロッド
側油室R1部分として残存される。
【0041】上記油溜室Rは、上記の金属ダイアフラム
20を利用する構造に代えて、図4に示すように、ラム
式シリンダの構造に形成されるとしても良い。
【0042】即ち、このラム式シリンダの構造は、前記
固定部材22(図2参照)が変形されて、上方に延在さ
れる筒状部を有するシリンダ態様に形成された固定部材
23と、ピストンロッド2の外周に摺動可能に介装され
たピストン態様の出没体24と、からなる。
【0043】そして、該出没体24は、図中で下端とな
るその先端側が上記固定部材23の内部に出没可能に挿
通されてなるとしている。
【0044】この実施例による場合には、前記した金属
ダイアフラム20利用の場合に比較して、油溜室Rにつ
いての高い耐久性を確保できる利点がある。
【0045】次に、上記油溜室Rは、図2に示すよう
に、ピストンロッド2に開穿の通路、即ち、該ピストン
ロッド2の軸芯部に開穿され該ピストンロッド2の上端
で開口する縦孔2cと、該ピストンロッド2の下端側に
径方向に開穿され上記縦孔2cの下端に連通する横孔2
dとを介して外部に連通されるとしている。
【0046】もっとも、図示例にあって、ピストンロッ
ド2の上端は、ブラケットB1に連結されており、従っ
て、上記縦孔2cは、該ブラケットB1に開穿のポート
2eを介して外部に連通されている。
【0047】スプリングSpは、図示例にあって、図1
に示すように、その下端が前記下方フレームF2に連設
のバネ受けS1を介して該下方フレームF2に係止され
ると共に、その上端が前記上方フレームF1に向けて延
在され、調整シリンダCyに連設のバネ受けS2を介し
て該調整シリンダCyに係止されている。
【0048】即ち、図示例にあって、スプリングSp
は、上方フレームF1と下方フレームF2の間に、しか
も垂直に配設されるとしてるが、これによって、スプリ
ングSpの伸縮方向と上方フレームF1の上下動方向と
が同一となるので、所謂エネルギーロスが招来されない
効果が得られる。
【0049】調整シリンダCyは、図示例にあって、図
1に示すように、その所謂上端側が前記上方フレームF
1に連設されて保持され、図2に示すように、シリンダ
部40内からのロッド体41が下方、即ち、上記スプリ
ングSpの上端に向けて突出するように構成されてい
る。
【0050】そして、該調整シリンダCyは、上記シリ
ンダ部40内に摺動可能に収装されたピストン42で該
シリンダ部40内に油室43を区画すると共に、ピスト
ン42を上記ロッド体41の基端に連設してなる。
【0051】また、該調整シリンダCyは、上記油室4
3と外部との連通を許容するポート44を有してなると
共に、外部からの螺合操作で進退して該ポート44を開
閉する開閉弁Vを有してなる。
【0052】それ故、該調整シリンダCyにあっては、
上記開閉弁Vの開閉操作で上記油室43に対する外部か
らの作動油の給排が可能になり、油室43内への作動油
の供給があるときには、シリンダ部40内でピストン4
2が図中の下降方向に移動して、ロッド体41の下降、
即ち、ロッド体41がスプリングSpに向けて突出さ
れ、該スプリングSpを圧縮することになる。
【0053】また、上記と逆に、開閉弁Vの開閉操作で
上記油室43からの作動油が外部に排出される場合に
は、シリンダ部40内でピストン42が図中の上昇方向
に移動し、ロッド体41の上昇、即ち、ロッド体41が
シリンダ部40内に没入されてスプリングSpの伸長を
可能にする。
【0054】ところで、図示例にあって、上記調整シリ
ンダCyには、油量調整ポンプ50が連設されており、
上記調整シリンダCyにおける油室43に対して給排さ
れる作動油の流量を変更し得るようにしている。
【0055】即ち、該油量調整ポンプ50は、上記調整
シリンダCyを構成するシリンダ部40に一体に連設の
ハウジング部51内に摺動可能に収装されたピストン5
2を有してなり、該ピストン52によって区画される油
室53を有してなる。
【0056】そして、該油量調整ポンプ50は、上記ピ
ストン52にその先端が連設されると共に、上記ハウジ
ング部51に螺装される操作桿54を有してなり、該操
作桿54の回動、即ち、螺合操作で上記油室53内の作
動油がポート55を介して前記開閉弁V基側に流出され
るように構成されている。
【0057】それ故、該油量調整ポンプ50によれば、
上記調整シリンダCyにおける油室43内での作動油が
不足するときに、その補給が可能になり、また、上記調
整シリンダCyにおけるロッド体41のシリンダ部40
に対する大きいストロークでの出没を可能にし得ること
になる。
【0058】以上のように形成されたに調整シリンダC
yにおける油室43は、前記ダンパDのロッド側油室R
1内に区画形成されている油溜室Rに、開閉弁Vの介在
があるが、管路Pを介して連通されている。
【0059】それ故、以上のように形成されたこの実施
例に係るシートダンパ装置にあっては、作動油がダンパ
D内のロッド側油室R1に区画形成の油溜室Rに供給さ
れると、該油溜室Rの容積が増大されて該油溜室Rがピ
ストン3の摺動方向に膨張される。
【0060】その結果、該油溜室Rは、ピストン3に連
設されているから、シリンダ1内において、ピストン3
のその摺動方向の長さが大きくなることになり、該ピス
トン3の摺動量、即ち、ピストン3の上昇量を小さく抑
えることになる。
【0061】そして、このとき、ダンパDにおいては、
その長さが短くなり、従って、該ダンパDにおける頂部
の高さが低くなる。
【0062】また、逆に、上記油溜室Rの作動油を外部
に排出すると、油溜室Rが収縮してシリンダ1内におけ
るピストン3の上昇量を大きくし、該ダンパDにおける
頂部の高さを高くする。
【0063】従って、外部からの作動油の油溜室Rに対
する給排操作でシリンダ1内におけるピストン3の摺動
位置、即ち、該ダンパDの高さ調整が可能になる。
【0064】一方、調整シリンダCyに外部からの作動
油が供給されると、該調整シリンダCyが作動して、即
ち、シリンダ部40内からロッド体41が突出するよう
になり、スプリングSpを押し縮め、該スプリングSp
のバネ力を高くする。
【0065】また、逆に、調整シリンダCyの作動油を
外部に排出すると、該調整シリンダCyが所謂収縮作動
してスプリングSpの伸長を許容することになり、該ス
プリングSpのバネ力を低くする。
【0066】ところで、調整シリンダCyにおける開放
弁Vの開放操作で、該調整シリンダCyにおける油室4
3とシリンダ1内の油溜室Rとが管路Pを介して連通さ
れることになる。
【0067】その結果、油室43と油溜室Rとの間の油
圧がバランスするまで、両者間に作動油の流通が招来さ
れる。
【0068】また一方、上方フレームF1に作用して該
上方フレームF1を下方に押し下げるようにしていた外
力が排除されると、スプリングSpの附勢力で該スプリ
ングSpの上端を係止する調整シリンダCy、即ち、該
調整シリンダCyが連設されている上方フレームF1が
上昇されることになり、このとき、調整シリンダCyに
おけるロッド体41がシリンダ部40内に押し込まれる
ようになる。
【0069】従って、上記の外力の排除時に開閉弁Vが
開放されると、シリンダ1内において、ガス室Rgにお
けるガス圧とシリンダ1内の油圧とがバランスするまで
ピストン3がシリンダ1内を伸側方向に摺動すると共
に、油溜室Rと油室43との間における油圧がバランス
するまでピストン3がシリンダ1内を伸側方向に摺動す
ることになる。
【0070】その結果、この発明にあっては、シリンダ
1内からのピストンロッド2の突出がスプリングSpの
バネ力とガス室Rgにおけるガス圧と共働で実行される
ことになる。
【0071】上記の開閉弁Vを閉鎖すると、管路Pを介
しての油溜室Rと油室43との連通が遮断されることに
なり、それぞれが所謂オイルロック状態になる。
【0072】このとき、油溜室Rが収縮した分だけ油室
43には作動油が供給されていることになるから、調整
シリンダCyは、油室43に流入された作動油でロッド
体41がシリンダ部40から突出し、伸長作動したこと
になる。
【0073】その結果、該調整シリンダCyの伸長作動
でスプリングSpがロッド体41の突出分だけ収縮され
ることになり、シリンダ1内におけるピストン3の収装
位置、即ち、シリンダ1内におけるピストン3の高さ位
置が変更されても、スプリングSpの附勢力を変更させ
ないようにすることが可能になる。
【0074】従って、スプリングSpのバネ力調整とは
独立にダンパDにおける高さ調整が可能になるのは勿論
のこと、ロッド側油室R1内に区画の油溜室Rにおける
作動油の給排制御に併せてスプリングSpのバネ力が調
整されるので、該ダンパDにおける所望の高さ調整とそ
の際のスプリングSpにおける好ましいバネ力調整とが
同時に可能になる。
【0075】図5は、この考案の他の実施例に係るダン
パDを示すものであるが、この実施例にあってもダンパ
Dの基本的な構成は、前記した実施例と同一であるの
で、その構成の同一なる部分については、図中に同一の
符号を付のみとしてその説明を省略し、以下には、この
実施例における特徴的な部分のみを説明する。
【0076】即ち、この実施例に係るダンパDは、油溜
室Rが金属ダイアフラム20の外周側に区画されるとす
る。
【0077】即ち、この実施例にあって、金属ダイアフ
ラム20の上端には、ピストンロッド2の挿通を許容し
ながら該上端を閉塞するように蓋部材25が連設される
と共に、該金属ダイアフラム20の下端には、前記バル
ブストッパ35に離着座可能とされる環状部材26が連
設されてなるとしている。
【0078】そして、上記蓋部材25は、その外周がシ
ール25aを介在させながらシリンダ1の内周に密接さ
れており、シリンダ1への外周側からの絞り加工と上方
側に配設のストッパ14でシリンダ1内の上端側に定着
されている。
【0079】また、上記環状部材26は、その外周がシ
ール26aを介在させながらシリンダ1の内周に摺動可
能に密接されていると共に、上記ストッパ35に対向す
るその下端面に切欠溝26bを有してなる。
【0080】それ故、上記金属ダイアフラム20の外周
側に、ロッド側油室R1から分離独立された油溜室Rが
形成され、上記金属ダイアフラム20の内周側がロッド
側油室R1部分になる。
【0081】尚、この実施例における油溜室Rは、外部
との連通をシリンダ1に開穿されたポート1aを介して
実現するとしている。
【0082】この実施例による場合には、油溜室Rがシ
リンダ1側に固定的に配設されることになるから、ピス
トン3の摺動性の低下を招来しない上に、ピストン3に
改変を招来させない利点がある。
【0083】図6は、この考案に係るシートダンパ装置
の他の実施例を示すもので、この実施例にあっては、ス
プリングSp及び調整シリンダCyが上方フレームF1
に所謂横置き状態に配設されるとすると共に、スプリン
グSpの一端がXリンクLを構成する一方のリンク部材
L1に回動可能に枢支されてなるとしている。
【0084】そして、該スプリングSpの他端を係止す
る調整シリンダCyの基端側が上方フレームF1に連設
保持されてなるとしている。
【0085】この実施例による場合には、上方フレーム
F1と下方フレームF2との間にはXリンクLとダンパ
Dとが配設されるのみで、スプリングSp及び調整シリ
ンダCyが上方フレームF1に連設されてなるとするこ
とから、該シートダンパ装置を利用する座席の所謂足元
部分が外観上でスッキリする利点がある。
【0086】前記した実施例にあって、ダンパDは、フ
リーピストン4によって区画されるガス室Rgを有する
と共に、該ガス室Rgにおけるガス圧によってピストン
側油室R2が背圧を受けるように構成されてなるとした
が、この考案の意図するところからすれば、該ダンパD
が複筒型に形成されてリザーバ室におけるガス圧によっ
て上記ピストン側油室R2に所定の背圧が作用するよう
に構成するとしても良いこと勿論である。
【0087】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、スプ
リングのバネ力調整とは独立にダンパにおける高さ調整
が可能になるのは勿論のこと、ロッド側油室内に区画の
油溜室における作動油の給排制御の際に併せてスプリン
グのバネ力が調整されるので、ダンパにおける所望の高
さ調整とその際のスプリングにおける好ましいバネ力調
整とが同時に可能になる利点がある。
【0088】また、この考案によれば、スプリングの附
勢力とガス圧との共働でシリンダ内からピストンロッド
を突出させることが可能になるので、ガス圧のみでピス
トンロッドを突出させるように設定する必要がなく、従
って、ガス圧を所謂高目に設定する必要がない利点があ
る。
【0089】その結果、シートダンパ装置を構成するダ
ンパが高いガス圧を保持できるように堅牢な構造に形成
される必要がなくなり、従って、例えば、シリンダ部材
等が薄肉に設定されても良いことになり、シートダンパ
装置全体の重量の低減化が可能になると共に、コストの
低廉化が可能になり、その汎用性の向上を期待できるこ
とになる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係るシートダンパ装置を
示す立面図である。
【図2】ダンパと調整シリンダを示す縦断面図である。
【図3】バルブの実施例を示す部分拡大縦断面図であ
る。
【図4】油室の他の実施例を示す部分拡大縦断面図であ
る。
【図5】他の実施例に係るダンパを示す縦断面図であ
る。
【図6】この考案の他の実施例に係るシートダンパ装置
を示す立面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 3 ピストン 41 ロッド体 43 油室 Cy 調整シリンダ D ダンパ F1 上方フレーム F2 下方フレーム G 床 L Xリンク P 管路 R 油溜室 R1 ロッド側室 R2 ピストン側油室 Rg ガス室 S シート Sp スプリング V 開閉弁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの下端に連設される上方フレーム
    と床等に連設される下方フレームとをXリンクで連結し
    て上方フレームの下方フレームに対する上下動を可能に
    する一方で、上方フレームと下方フレームの間に配設さ
    れて所定の減衰機能を発揮するダンパと、上方フレーム
    を上昇方向に附勢するスプリングと、該スプリングに直
    列に配設されて該スプリングの伸縮を可能にする調整シ
    リンダと、を有してなり、ダンパがシリンダ内にピスト
    ンによって区画されるピストン側油室と、シリンダ内に
    ピストンによって区画される一方で外部からの作動油の
    供給でピストンの摺動方向に膨張する油溜室を区画して
    なるロッド側油室と、を有してなり、調整シリンダが外
    部操作で開閉作動する開閉弁と、該開閉弁の開放作動時
    に外部からの作動油の流入を許容する油室と、該油室へ
    の作動油の供給時に外部に突出して上記スプリングを圧
    縮するロッド体と、を有してなり、上記開閉弁の開放作
    動時に上記油溜室と上記油室とが管路を介して連通され
    るように形成されてなることを特徴とするシートダンパ
    装置
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