JP2591652Y2

JP2591652Y2 - 板材搬出装置

Info

Publication number: JP2591652Y2
Application number: JP1993070810U
Authority: JP
Inventors: 龍一久松
Original assignee: Amada Co Ltd
Current assignee: Amada Co Ltd
Priority date: 1993-12-28
Filing date: 1993-12-28
Publication date: 1999-03-10
Anticipated expiration: 2008-12-28
Also published as: JPH0742320U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、例えばタレットパンチ
プレス、レーザ加工機のごとき板材加工機におけるテー
ブルから、このテーブルの一側方に配置した板材支持装
置に板材（製品、残材）を搬出する板材搬出装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】タレットパンチプレスのごとき板材加工
機における従来の板材搬出装置について説明する。

【０００３】タレットパンチプレスの右側には左右方向
（搬送方向）へ延伸した支持フレームが適宜の支柱を介
して設けてあり、この支持フレームには走行ローダが左
右方向へ移動可能に設けてある。上記走行ローダには昇
降フレームが昇降可能に設けてあり、この昇降フレーム
には前後に離隔し、かつ手動により前後方向へ位置調節
可能な一対の支持バーを備えている。各支持バーには板
材の上面を吸着保持する複数の板材保持部材を左右方向
へ適宜間隔に設けてある。

【０００４】したがって、タレットパンチプレスにより
板材に対して所望のパンチング加工を行った後に、昇降
フレームを下降させることにより複数の板材保持部材を
一体的に下降させて板材の上面に押し付けて、複数の板
材保持部材により板材の上面を吸着保持する。このと
き、予め走行ローダはテーブルに近接する位置に位置し
ており、また、板材保持部材の前後方向の位置は搬送す
べき板材（製品）の形状、大きさに対応して手動的に調
節してある。

【０００５】複数の板材保持部材により板材の上面を吸
着保持した後に、昇降フレームを上昇させて板材保持部
材を一体的に上昇させることにより板材を持上げる。そ
して、走行ローダを右方向へ移動させて、板材支持装置
に近接した位置に位置せしめることにより、上記板材を
板材支持装置の上側位置（又は上方位置）に位置せしめ
ることができる。

【０００６】板材を板材支持装置の上側位置に位置せし
めた後に、昇降フレームを下降させて板材を板材支持装
置に十分に支持せしめ、板材保持部材と板材の吸着保持
状態を解除せしめる。これによって、板材を板材支持装
置に搬送（搬出）せしめることができる。

【０００７】板材を板材支持装置に搬送せしめた後に、
昇降フレームを上昇させて、走行ローダを左方向へ移動
させて待機位置に位置せしめる。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】しかし、前述のごとき
従来の板材搬出装置においては、板材保持部材の搬送方
向に対して直交する方向の位置調節は手動的に行ってい
るため、多数回の板材加工中に素材から取出す製品の形
状、大きさが変わると、製品として板材を十分な数の板
材保持部材により吸着保持することができない場合が生
じる。このような場合、搬送中に板材（製品）が板材保
持部材から外れて、板材を正確かつ適切に板材支持装置
に搬出することができないという問題があった。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前述のごとき問題に鑑み
て、本考案は、板材加工機のテーブル上から側方に配置
した板材支持装置へ板材を搬出する板材搬出装置におい
て、前記板材加工機の上方位置から前記板材支持装置の
上方位置に渡って設けた複数のガイド部材を、板材の搬
出方向に対して直交する水平方向に並列に設け、上記各
ガイド部材に移動自在に支持された各走行ロ−ダに、板
材の上面を吸着保持する複数の板材保持部材を支持した
昇降部材を昇降可能に設け、前記走行ローダを走行せし
めるべく設けた走行モータに対して各走行ローダを個別
に接続遮断自在に設けた構成である。

【００１０】

【実施例】以下、本考案に係る実施例について図面を参
照して説明する。

【００１１】図１を参照するに、本実施例に係る板材加
工機としてのパンチ・レーザ複合加工機１はブリッジ型
の本体フレーム３をベースにしており、この本体フレー
ム３は上下（図１において紙面に向って表裏）に対向し
た上部フレーム５と下部フレーム７を備えている。上記
本体フレーム３における下部フレーム７には板材Ｗを支
持する固定テーブル９が固定して設けてあり、下部フレ
ーム７におけるこの固定テーブル９の左右（図１におい
て左右）両側には板材Ｗを支持する可動テーブル１１，
１３が前後方向（図１において下上方向）へ移動可能に
設けてある。なお、一方の可動テーブル１３の右側には
補助テーブル１５が設けてある。

【００１２】一対の可動テーブル１１，１３の前側には
板材移動位置決め装置１７の一部を構成するキャレッジ
ベース１９が左右方向へ延伸しかつ一体的に設けてあ
り、このキャレッジ１９には板材Ｗの前端部を把持する
複数のクランプ装置２１を備えたキャレッジ２３が左右
方向へ移動可能に設けてある。

【００１３】上記本体フレーム３における固定テーブル
９の後方位置には板材Ｗに対してパンチング加工を行な
うパンチング加工部２５が設けてあり、このパンチング
加工部２５は、多数のパンチを保持する上部タレット、
多数のダイを保持する下部タレット、パンチを打圧する
ストライカ等を備えている。上記本体フレーム３におけ
るパンチング加工部２５の前側には板材Ｗに対してレー
ザ加工を行なうレーザ加工部２７が設けてあり、このレ
ーザ加工部２７は、レーザビームを照射するレーザ加工
ヘッドを備えている。上記レーザ加工ヘッドは、本体フ
レーム３の後側に配置したレーザ発振器２９に光学的に
接続してある。

【００１４】なお、上記複合加工機１の構成は公知であ
るため、複合加工機１の構成の詳細、及び作用について
は省略する。

【００１５】図１，図５，図６を参照するに、上記複合
加工機１における補助テーブル１５の右方（図１，図
５，図６において右方）には複数の製品ＷＡを支持する
製品支持装置３１が設けてあり、この製品支持装置３１
は、複数の製品ＷＡをパレットＰを介して積載支持する
製品リフタテーブル３３と、この製品リフタテーブル３
３を前後方向（図１において下上方向、図５，図６にお
いて紙面に向って表裏方向）へ移動可能に支持するガイ
ドレール３５を備えている。上記製品リフタテーブル３
３の構成及び作用は公知であり、製品リフタテーブル３
３は前後方向の適宜位置に位置決めしたり、光電スイッ
チ等の適宜手段を用いて最上部の製品ＷＡをパスライン
とほぼ同じ高さ位置に位置せしめることができる。

【００１６】上記複合加工機１における補助テーブル１
５と製品支持装置３１の間にはスケルトン状の複数の残
材ＷＢを支持する残材支持装置３７が設けてあり、この
残材支持装置３７は、複数の残材ＷＢをパレットＰを介
して積載支持する残材リフタテーブル３９と、この残材
リフタテーブル３９の周囲を覆うように設けたスラット
コンベア４１を備えている。上記残材リフタテーブル３
９の構成及び作用は公知であり、光電スイッチ等の適宜
手段を用いて上部の残材ＷＢをパスラインとほぼ同じ高
さ位置に位置せしめることができる。上記スラットコン
ベア４１の構成及び作用は公知であり、このスラットコ
ンベア４１は図６に示すように一対のエンドレスチエン
４３と一対のエンドレスチエン４３の間に設けた多数の
支持ローラ４５等からなっている。

【００１７】図１〜図４を参照するに、複合加工機１に
おけるテーブル１３，１５の右側（図１，図２において
右側、図３，図４において紙面に向って裏側）には板材
搬出装置４７が設けてあり、この板材搬出装置４７は、
テーブル１３，１５から製品支持装置３１へ製品ＷＡを
搬出したり、上記テーブル１３，１５から残材支持装置
３７へスケルトン状の残材ＷＢを搬出せしめるものであ
る。

【００１８】上記板材搬出装置４７の詳細について説明
すると、複合加工機１におけるテーブル１３，１５の右
側には左右方向（搬送方向）へ延伸した支持フレーム４
９が設けてあり、この支持フレーム４９は、左右方向へ
延伸しかつ前後方向（図１において下上方向、図２にお
いて紙面に向って表裏方向、図３，図４において左右方
向）へ並設した複数のガイド部材としてのガイドパイプ
５１と、複数のガイドパイプ５１を連結し左右方向へ適
宜間隔に立設した左側，中央，右側スタンドビーム５
３，５５，５７とを備えている。

【００１９】各ガイドパイプ５１におけるレール部５９
には走行ローダ６１が複数の上部ピンチローラ６３、複
数の下部ピンチローラ６５を介して左右方向へ移動自在
に設けてある。各走行ローダ６１を左右方向へ移動させ
るため、各ガイドパイプ５１には左右方向へ走行可能な
走行ベルト６７が右側プーリ６９、左側プーリ（図示省
略）を介して設けてあり、走行ローダ６１が図４に示す
ようにこの走行ベルト６７の適宜部分に一体的に連結し
てある。

【００２０】ここで、各右側プーリ６９におけるプーリ
軸７１は、図３に示すようにガイドパイプ５１の右端部
に設けた軸受部材７３，７５に回転自在に支持されてい
る。製品ＷＡ又は残材ＷＢの大きさ，形状に対応して選
択した走行ローダ６１のみを左右方向へ移動できるよう
に構成してある。

【００２１】即ち、図３，図２に示すように、各プーリ
軸７１は電磁ブレーキ７７の作用により上記軸受部材７
３に対して接続遮断可能に構成してあり、各プーリ軸７
１の端部には従動プーリ７９が一体的に設けてある。上
記右側スタンドビーム５７の上部には支持プレート８１
が設けてあり、この支持プレート８１には複数の駆動プ
ーリ８３を適宜に備えた駆動軸８５がベアリング８７を
介して回転可能に設けてある。各従動プーリ７９と対応
する駆動プーリ８３は連結ベルト８９を介して連動連結
してあり、右側スタンドビーム５７の適宜位置には各連
結ベルト８９がたわまないように付勢する付勢ローラ９
１がそれぞれ設けてある。

【００２２】ここで、各駆動プーリ８３は電磁クラッチ
９３の作用により駆動軸８５に個別に接続遮断可能に構
成してある。そして、上記駆動軸８５を回転駆動させる
ため、上記支持プレート８１にはサーボモータのごとき
走行モータ９５が設けてあり、この走行モータ９５の出
力軸が連結プーリ９７，９９、連結ベルト１０１を介し
て駆動軸８５に連動連結してある。

【００２３】上記構成により、選択した適数の走行ロー
ダ６１を左右方向へ移動させる場合について説明する。
なお、板材搬出装置４７における前側から複数の走行ロ
ーダ６１を第１、第２、第３、第４走行ローダ６１とし
て区別して称し、同様に複数の走行ベルト６７、複数の
電磁クラッチ９３、複数の電磁ブレーキ７７等について
も第１、第２、第３、第４を用いて区別して称する。

【００２４】例えば第１、第２走行ローダ６１を選択
し、第１、第２走行ローダ６１のみを左右方向へ移動さ
せる場合には、第１、第２電磁クラッチ９３の作用によ
り第１、第２駆動プーリ８３を駆動軸８５に接続して一
体化せしめると共に、第１、第２電磁ブレーキ７７の作
用に第１、第２プーリ軸７１と第１、第２軸受部材７３
の接続状態をそれぞれ遮断して第１、第２プーリ軸７１
を回転自在な状態にする。

【００２５】また、第３、第４電磁クラッチ９３の作用
により第３、第４駆動プーリ８３と駆動軸８５の接続状
態を遮断して第３、第４駆動プーリ８３を回転自在な状
態とすると共に、第３、第４電磁ブレーキ７７の作用に
より第３、第４プーリ軸７１を第３、第４軸受部材７３
にそれぞれ接続して回転不能な状態にする。

【００２６】そして、走行モータ９５の駆動により駆動
軸８５を回転駆動させることにより、第１、第２駆動プ
ーリ８３、第１、第２連結ベルト８９、第１、第２従動
プーリ７９を介して第１、第２右側プーリ６９のみが回
転し、第１、第２走行ベルト６７を走行させて第１、第
２走行ローダ６１を左右方向へ移動させることができ
る。このとき、第３、第４右側プーリ６９は回転するこ
となく、第３、第４走行ローダ６１は左右方向へ移動す
ることがない。

【００２７】各走行ローダ６１には複数のガイド部１０
３が設けてあり、上記ガイド部１０３には左右方向へ伸
びたパイプ状の昇降部材１０５がガイドロッド１０７を
介して昇降可能に設けてある。上記昇降部材１０５を昇
降させるため、走行ローダ６１の左部適宜位置には下端
部が昇降部材１０５に連結したピストンロッド１０９を
備えた左側昇降シリンダ１１１が設けてあり、昇降部材
１０５の右部適宜位置には上端部が走行ローダ６１に連
結したピストンロッド１１３を備えた右側昇降シリンダ
１１５が設けてある。

【００２８】各昇降部材１０５には多数の支持リング１
１７が左右方向へ適宜間隔かつ前後に２列に設けてあ
り、各支持リング１１７には下端部に板材Ｗ（製品Ｗ
Ａ、残材ＷＢ）の上面を吸着保持する板材保持部材とし
ての電磁マグネット１１９を備えたマグネット支持バー
１２１が昇降可能に設けてある。そして、各マグネット
支持バー１２１の上端部に設けたフランジ１２３と支持
リング１１７の間にはマグネット支持バー１２１を上方
向へ付勢可能なスプリング１２５が設けてある。

【００２９】各昇降部材１０５の左端部には投光用の光
電スイッチ１２７が設けてあり、各昇降部材１０５の右
端部付近には受光用の光電スイッチ１２９が設けてあ
る。そして、複数の電磁マグネット１１９により製品Ｗ
Ａの上面を吸着保持して、この製品ＷＡを持上げるとき
に、一対の光電スイッチ１２７，１２９の間の光軸をマ
グネット支持バー１２１のフランジ１２３が通過する
と、切断不良（素材Ｗから製品ＷＡが完全に分離されて
いないこと）が生じたことがわかるものである。切断不
良が生じると、マグネット支持バー１２１はスプリング
１２５の付勢力に抗しつつ昇降部材１０５に対して相対
的に下降するからである。

【００３０】隣接する昇降部材１０５の間には、一方の
昇降部材１０５を他方の昇降部材１０５に接続遮断せし
める接続遮断装置１３１がそれぞれ設けてある。即ち、
一方の昇降部材１０５の後側中央部にはショットピン１
３３を備えたショットピンシリンダ１３５が設けてあ
り、他方の昇降部材１０５の前側中央部にはショットピ
ン１３３が係合可能な係合ブッシュ１３７が設けてあ
る。

【００３１】前述の構成に基づいて本実施例の作用につ
いて説明する。

【００３２】複合加工機１による所望のレーザ加工、又
はパンチング加工が終了する前に、製品ＷＡの形状、前
後方向の大きさに対応して適数（１以上）の走行ローダ
６１を選択し、選択した適数の走行ローダ６１のみをテ
ーブル１３，１５の上方位置（近接する位置の一側）に
位置せしめておく。ここで、例えば製品ＷＡの形状、前
後方向の大きさが図７に示すような場合には前述のごと
く第１、第２走行ローダ６１を選択し、第１、第２走行
ローダ６１のみを左方向へ移動させて、テーブル１３，
１５の上方位置に位置せしめておく。なお、適数の走行
ローダ６１を選択することは、適数の走行ローダ６１に
設けた適数の昇降部材１０５、適数の昇降部材１０５に
備えた複数の電磁マグネット１１９、複数の昇降シリン
ダ１０５，１０７を選択したことにもなる。

【００３３】複合加工機１により所望のレーザ加工又は
パンチ加工を行ない、板材移動位置決め装置１７の作動
により板材Ｗを前後、左右方向に適宜に移動させて製品
ＷＡを選択した適数の走行ローダ６１の垂直下方に位置
せしめる。そして、適宜の昇降シリンダ１１１，１１５
の作動により選択した適数の昇降部材１０５を下降させ
ることにより、選択した複数の電磁マグネット１１９を
一体的に下降させて製品ＷＡの上面に押付けて、選択し
た複数の電磁マグネット１１９により製品ＷＡの上面を
吸着保持することができる。

【００３４】選択した複数の電磁マグネット１１９によ
り製品ＷＡの上面を吸着保持した後に、選択した複数の
電磁マグネット１１９を一体的に上昇させて、上記製品
ＷＡを持上げることができる。このとき、前述のごとく
切断不良が生じている場合には光電スイッチ１２７，１
２９により所定の検出がされる。ここで、選択した昇降
部材１０５の数が複数の場合には、選択した複数の電磁
マグネット１１９により製品ＷＡの上面を吸着保持した
後であってこの製品ＷＡを持上げる前に、適宜の接続遮
断装置１３１を操作して選択した隣接する昇降部材１０
５を接続して一体化せしめておく。

【００３５】製品ＷＡを持上げた後に、前述のごとく選
択した適数の走行ローダ６１を右方向へ移動させて製品
支持装置３１における製品リフタテーブル３３に近接す
る所定位置に位置せしめることにより、上記製品ＷＡを
製品リフタテーブル３３の上方位置に位置せしめること
ができる。このとき、製品リフタテーブル３３に積載支
持された最上部の製品ＷＡ（製品ＷＡが支持されていな
い場合には製品リフタテーブル３３のテーブル面）はパ
スラインとほぼ同じ高さ位置に位置している。そして、
選択した適数の昇降部材１０５を下降させて、製品リフ
タテーブル３３に十分に積載支持せしめ、選択した複数
の電磁マグネット１１９と製品ＷＡの吸着保持状態を解
除することにより、上記製品ＷＡを製品リフタテーブル
３３に搬出せしめることができる。

【００３６】上記製品ＷＡを製品リフタテーブル３３に
搬出せしめた後に、選択した適数の昇降部材１０５を上
昇させて選択した複数の電磁マグネット１１９を一体的
に上昇させる。そして、次の搬出すべく製品ＷＡの形
状、前後方向の大きさに対応した適数の走行ローダ６１
を選択し、この選択した適数の走行ローダ６１をテーブ
ル１３，１５に近接する位置に位置せしめて、前述と同
様に次の製品ＷＡを製品リフタテーブル３３に搬出せし
める。なお、同じ形状、大きさの製品ＷＡごとに適宜に
区分して製品リフタテーブル３３に積載支持せしめるこ
とができる。

【００３７】１枚の板材Ｗから複数の製品ＷＡを搬出し
た後において、スケルトン状の残材ＷＢをテーブル１
３，１５から残材積載支持装置３７における残材リフタ
テーブル３９に搬出せしめる場合には、予め残材ＷＢの
形状、前後方向の大きさに対応して複数の走行ローダ６
１を選択し、選択した複数の走行ローダ６１をテーブル
１３，１５の上方位置に位置せしめておく。ここで、例
えば残材ＷＢの形状、前後方向の大きさが図８に示すよ
うな場合には第１〜第４走行ローダ６１を選択し、第１
〜第４の走行ローダ６１をテーブル１３，１５の上方位
置に位置せしめておく。

【００３８】選択した複数の走行ローダ６１をテーブル
１３，１５の上方位置に位置せしめた後に、選択した多
数の電磁マグネット１１９を下降させて、選択した多数
の電磁マグネット１１９のうち一部の電磁マグネット１
１９により残材ＷＢの上面を吸着保持する。そして、選
択した多数の電磁マグネット１１９を上昇させて残材Ｗ
Ｂを持上げて、選択した複数の走行ローダ６１を右方向
へ移動させて、スラットコンベア４１の上方位置に位置
せしめる。

【００３９】残材ＷＢをスラットコンベア４１の上方位
置に位置せしめた後に、選択した多数の電磁マグネット
１１９を下降させて残材ＷＢをスラットコンベア４１に
おける多数の支持ローラ４５に支持せしめる。そして、
エンドレスチエン４３を図６において反時計回り方向へ
走行させて、複数の支持ローラ４５により残材リフタテ
ーブル３９の上方を封鎖した状態から残材リフタテーブ
ル３９の上方を開放した状態に切換える。

【００４０】残材リフタテーブル３９の上方を開放した
状態に切換えた後に、残材リフタテーブル３９に積載支
持した最上部の残材ＷＢ（残材ＷＢが支持されていない
場合には残材リフタテーブル３９のテーブル面）をパス
ラインとほぼ同じ高さ位置に位置せしめる。そして電磁
マグネット１１９と残材ＷＢの吸着保持状態を解除す
る。これによって、上記残材ＷＢを残材リフタテーブル
３９に搬出することができる。

【００４１】本実施例によれば、多数回のパンチング加
工又はレーザ加工中に搬出すべく板材（製品ＷＡ、残材
ＷＢ）の形状、大きさが変わった場合においても、十分
な数の電磁マグネット１１９により製品ＷＡ、残材ＷＢ
の上面を吸着保持した状態の下で製品ＷＡ、残材ＷＢを
昇降させたり、搬送方向へ移送させることができる。し
たがって、昇降中及び搬送中に製品ＷＡ又は残材ＷＢが
電磁マグネット１１９から外れることがなく、製品ＷＡ
又は残材ＷＢを正確かつ適切に製品支持装置３１又は残
材支持装置３７に搬出することができ、作業能率向上の
効果を奏する。

【００４２】なお、本考案は、前述のごとき実施例の説
明に限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、
その他種々の態様で実施可能である。

【００４３】

【考案の効果】以上のごとき実施例の説明により理解さ
れるように、本考案においては、並列して設けた複数の
ガイド部材にそれぞれ走行ローダ６１が支持されてお
り、各走行ローダ６１には板材の上面を吸着保持する複
数の板材保持部材を支持した昇降部材１０５が昇降可能
に設けてあり、かつ前記走行ローダ６１を走行せしめる
べく設けた走行モータ９５に対して各走行ローダ６１は
個別に接続遮断自在に設けてあるから、板材加工機のテ
ーブル上から側方に配置した板材支持装置へ板材を搬出
するとき、板材の形状、寸法に対応して走行ローダ６１
を適宜に選択し、この選択された走行ローダ６１に備え
た複数の板材保持部材によって板材を保持し搬出するこ
とができ、板材の形状、寸法に対応しての搬出を容易に
行うことができることは勿論のこと、各走行ローダ６１
が走行モータ９５に対して個別に接続遮断自在であるこ
とにより、常に全ての走行ローダ６１を走行移動するも
のではなく、板材の形状、寸法に対応して必要な走行ロ
ーダ６１のみを走行移動するものであるから、走行モー
タ９５の負荷を抑えることができ、板材の搬出を迅速に
行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例に係る板材搬出装置の平面図である。

【図２】上記板材搬出装置の要部を示す図である。

【図３】図２における矢示部ＩＩＩを示す図である。

【図４】図２におけるＩＶ−ＩＶに沿った図である。

【図５】製品支持装置の説明図である。

【図６】残材支持装置の説明図である。

【図７】製品を搬出する作用説明図である。

【図８】残材を搬出する作用説明図である。

【符号の説明】

１パンチ・レーザ複合加工機４７板材搬出装置６１走行ローダ１０５昇降部材１１９電磁マグネット

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】板材加工機のテーブル上から側方に配置
した板材支持装置へ板材を搬出する板材搬出装置におい
て、前記板材加工機の上方位置から前記板材支持装置の
上方位置に渡って設けた複数のガイド部材（５１）を、
板材の搬出方向に対して直交する水平方向に並列に設
け、上記各ガイド部材（５１）に移動自在に支持された
各走行ロ−ダ（６１）に、板材の上面を吸着保持する複
数の板材保持部材（１１９）を支持した昇降部材（１０
５）を昇降可能に設け、前記走行ローダ（６１）を走行
せしめるべく設けた走行モータ（９５）に対して各走行
ローダ（６１）を個別に接続遮断自在に設けたことを特
徴とする板材搬出装置。