JP2591328Y2 - 電子表示機器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、小型電子表示機器の
接続部に使用される、ヒートシールあるいはこれに相当
するシート状の接続ケーブルの保護をするモジュール構
造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図３に示すように、表示パネル２
と、駆動回路５とをヒートシール４によって電気的導通
をとっていた。前記表示パネル２の振動を防ぐためクッ
ション６を前記表示パネル２と前記駆動部５の間に介在
させ、フレーム１に挿入させ、固定ねじ７によって固定
していた。

【０００３】また、図４に示すように前記ヒートシール
４の駆動部５側がモジュールの外部に取付けられている
ため保護シート８が貼り付けられていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のモジュ
ール構造では、前記止ねじ７により、前記駆動部５をフ
レーム１に固定するため、固定部の強度を得るには、表
示パネル外部にねじ径と補強肉寸法に対しねじ締強度を
保つ必要から、断面方向への肉厚が必要となり、モジュ
ールの小型化が図れない。また、図４に示すように、ヒ
ートシール４と駆動部５と接続された部分には、前記ヒ
ートシール４を保護するための保護シート８を設けなけ
ればならないという課題があった。

【０００５】そこで、この考案の目的は従来のこのよう
な問題を解決するため、フレームと固定枠によってモジ
ュールの締着を得ることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この考案は小型電子表示機器構造において、固定枠
によりモジュールの一側面を固定することで、前記モジ
ュールの締着が図れるようにした。

【０００７】

【作用】上記のように構成された小型電子機器において
は、前記フレーム１に表示パネル２と駆動部５とをヒー
トシール４によって接続し、電気的導通をとる。前記表
示パネル２と、駆動部５との間にクッション６を設け、
振動防止をはかり、前記表示パネル２と駆動部５とを押
し広げ、かつ固定する方向に力が働くようにすることに
より、固定枠３での固定が容易にできる。また、固定枠
３によってヒートシール４が保護されることとなる。

【０００８】

【実施例】以下にこの考案の実施例を図面に基づいて説
明する。図１は、この考案の断面図であり、図２はこの
考案の平面図である。図において、１はフレームであ
り、断面コの字形の枠体からなり、その平面形状は長方
形であり、その上面の一辺に沿って段部２１が形成され
ている。

【０００９】フレーム１の一辺の上面に形成された段部
２１のほぼ中央部分には突起部２２が設けられている。
フレーム１には、この突起部２２が形成された一辺の下
方に開口部が形成されている。すなわち、フレーム１の
突起部２２が形成された一辺の下部は切欠部（開口部）
となっているので、この切欠部から後述するモジュール
を挿入できるようになっている。２はフレーム１に収納
された表示パネルである。３はフレーム１の切欠部を囲
って設けた断面コの字形の固定枠であり、その上面およ
び下面はフレーム１と同じ高さで同一平面を形成してお
り、上部の内側にはフレーム１の突起部２２に嵌合する
凹部がありフックを形成している。フレーム１と固定枠
３とは嵌合状態では外力によっては取はずれない構造と
なっている。４はヒートシールであり、フレーム１上部
下面と液晶パネル２の上面との間に一側が挿入され、固
定枠３の内側に沿って湾曲して設けられている。５は表
示パネルの駆動部であり、図示省略の電気素子を搭載し
ており、フレーム１の下部と固定枠３の下部に収納され
ている。ヒートシール４の他側は、駆動部５下面と固定
枠３の下部のコの字形上面との間に挟持されている。６
は弾性材からなるクッションであり、表示パネル２の下
面の外周部と駆動部５の外周部上面との間に設けられて
いる。駆動部５の下面はフレーム１の下部と、固定枠３
の下部によって囲まれた空所があるので、図示省略の電
気素子を配置することができ、そのぶんクッション６の
厚さを薄くすることができるので、表示パネル１、ヒー
トシール４、駆動部５を含むモジュール全体の厚さを薄
くすることができる。

【００１０】

【考案の効果】この考案は、以上説明したようにフレー
ム内にヒートシール接合した表示パネルと駆動部の間に
クッションを介在させ挿入し、フレームの一側面に固定
枠を挿入しフック部で固定するという構成としたことに
より、小型電子表示機器の小型、薄型化が図れるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の断面図である。

【図２】この考案の平面図である。

【図３】従来例のヒートシールを内側に配設した断面図
である。

【図４】従来例のヒートシールの一方を外側に配設した
断面図である。

【符号の説明】

１ フレーム ２ 表示パネル ３ 固定枠 ４ ヒートシール ５ 駆動部 ６ クッション ７ 止ねじ ８ 保護シート ２１ 段部 ２２ 突起部 ３１ 凹部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) G02F 1/1345 G02F 1/1333 G09F 9/00 - 9/35

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 平面形状が方形の枠体であるフレーム
   と、 前記フレームに収納される表示素子と、 前記表示素子に駆動信号を供給する駆動部と、 前記表示素子と前記駆動部との間に設けられたクッショ
   ン材と、 断面コの字形の固定枠と、を備え、 前記フレームは、一辺の上面に突起部が形成されるとと
   もに、前記突起部が形成された一辺の下方に開口部を有
   し、 前記固定枠は、その一辺に前記突起部に嵌合する凹部を
   有すとともに、前記フレームと同じ高さの表面をなし、 前記突起部が形成されたフレームの一辺と、前記凹部が
   形成された固定枠の一辺と対向する固定枠の対向辺との
   間に、前記表示素子と前記駆動部が前記クッション材を
   介して固定されることを特徴とする電子表示機器。