JP2590310Y2 - ヒンジ装置 - Google Patents

ヒンジ装置

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JP2590310Y2
JP2590310Y2 JP1992050935U JP5093592U JP2590310Y2 JP 2590310 Y2 JP2590310 Y2 JP 2590310Y2 JP 1992050935 U JP1992050935 U JP 1992050935U JP 5093592 U JP5093592 U JP 5093592U JP 2590310 Y2 JP2590310 Y2 JP 2590310Y2
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JP
Japan
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shaft
tapered surface
friction
fixed
pressing
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JP1992050935U
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誠 内藤
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はラップトップタイプの
パーソナルコンピュータやワードプロセッサなどのディ
スプレイ装置の角度調整や回転蓋の角度調整に適用する
ことができるヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より蓋、パネル等の開閉体を、任意
の位置で保持するヒンジ装置が種々提案されている。こ
の種ヒンジ装置としては、例えば、特開平3−1736
8号公報、実開平2−35214号公報、実開昭63−
5174号公報等に開示されているように、バネと軸体
を組み合わせ、その摩擦力を利用して任意の位置で保持
するものがある。
【0003】一方、図8に示すように、段つき軸体3
1、座金32、弾性体33、軸保持体34、摩擦体3
5、軸固定体36、とからなり、摩擦体35を軸体31
の段部37と 軸保持体34で挾み、軸体31をかしめ
て固定し、その押圧によって発生する摩擦力を利用する
ものも提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前述したヒ
ンジ装置においては、組み立てた後では、蓋、パネル等
の開閉体の重量に合わせ、摩擦力の調整をすることはで
きなかった。
【0005】一方、前記図8に示すヒンジ装置は、摩擦
体34が摩耗して摩擦力が低下した時、あるいは適度な
摩擦力を長期的に得、摩擦音を消す為に用いる潤滑剤が
きれた時、摩擦力を補正したり、潤滑剤を補充したりす
ることはできなかった。
【0006】さらに、高押圧力を加えた時、摩擦体34
が外側放射状に変形する為、高摩擦力を得ることができ
なかった。
【0007】また、軸体31と軸固定体36をかしめ
ず、軸体31を軸固定体36に設けられた穴に挿入し固
着して使用する時、必然的にクリアランスが生じる為、
軸保持体34、あるいは軸固定体36に固着された開閉
体がふらつくという問題があった。
【0008】この考案は、上述した問題点を解消するた
めになされたもので、ヒンジ装置を組み立てた後でも摩
擦力の調整を可能とし、高押圧力に耐え高摩擦力を得る
ことを可能とし、開閉体のふらつきを無くし、低コス
ト、簡易な組み立てが可能なヒンジ装置を提供すること
をその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案のヒンジ装置は、
片端に軸体1の円周方向に出っ張った段付き1aが形成
されると共に他端にネジが形成され、且つ、該他端の先
端1bに軸固定体8に係合する凸状のテーパ面が形成さ
れた軸体1と、この軸体1が回転自在に貫通されると共
に、該貫通孔に凹状のテーパ面2aが形成された軸保持
体2と、この軸保持体2に対して回転方向が固定され且
つ軸方向に移動自在に取り付けられると共に前記軸保持
体2方向の先端部に前記軸保持体2の摩擦面のテーパ形
状に対応した凸状のテーパ面3bが形成された摩擦体3
と、この摩擦体3を軸方向へ押圧し、前記軸保持体2の
凹状のテーパ面2aに凸状のテーパ面3bを当接させて
摩擦力を発生させると共に前記軸体1に形成されたネジ
に螺合するネジが形成された押圧体7と、前記軸体1の
凸状のテーパ面が形成された先端1bが係合固着される
係合穴8aが形成された軸固定体8とを備えてなる。
【0010】
【作用】この考案は、軸体の片端と軸保持体と摩擦体が
押圧体に押圧されることにより摩擦力を発生する。軸体
のもう一方の片端は軸固定体に固着される。そして、押
圧体を軸方向に移動させることにより、摩擦力の調整を
可能とするものである。
【0011】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面を参照して説
明をする。図1ないし図4はこの考案の第1の実施例を
示し、軸体1は片端1aが段付きになっており、軸保持
体2を回転自在に貫通し、段付き部分1aで軸方向が抑
止されている。 段付きの軸体1の片端1aと軸保持体
2と摩擦体3が押圧体7に押圧されることにより摩擦力
を発生する。軸体のもう一方の片端1bは小判型及びテ
ーパ面形状の穴8aを持った軸固定体8に固着する。
【0012】図3の分解斜視図に示すように、軸体1は
摩擦体3を貫通し、軸体1に設けられた丸穴1cと摩擦
体3に設けられた長穴3aにピン4を挿入させて、軸体
1に摩擦体3が取り付けられる。この結果、摩擦体3と
軸体1との回転方向は固定され、軸方向のみ長穴3aの
範囲内で移動可能なよう両者は構成される。そして、軸
体1は座金5、弾性体6を貫通し押圧体7で抑止され
る。座金5には小判状の穴5aが設けられており、軸方
向には移動できるが回転はしないように構成されてい
る。押圧力は軸方向に押圧体7を左側に移動させること
により調整される。
【0013】また、軸保持体2の摩擦体3と当接する摩
擦面は凹状のテーパ面2aに形成され、摩擦体3の軸保
持体2方向の先端部は軸保持体2の摩擦面のテーパ形状
に対応した凸状のテーパ面3bに形成されている。
【0014】一方、軸体1の段付き部1aと軸保持体2
は圧接し、また同様に押圧される軸保持体2と摩擦体3
は、テーパ面で圧接し摩擦力が発生する。この摩擦力は
押圧力を調整することにより、比例的に同時調整され
る。例えば、軸体1の先端に雄ネジ切っておき、押圧
体7をナットのようなもので構成すると、押圧体7(ナ
ット)を軸体1の左右に移動させることで、押圧力を特
別な治具を必要とせず、簡単に調整できる。即ち、摩擦
力を簡単に調整できる。
【0015】前述したように、軸保持体2には凹状のテ
ーパ面2aが形成され、摩擦体3には凸状のテーパ面3
bが形成されている。従って、押圧体7を図中左側に移
動させると摩擦3は軸保持体2に接触し、さらに押圧
体7を左側に移動させ押圧力を増すと、摩擦体3は軸保
持体2に圧接し、軸保持体2に形成された凹状のテーパ
面2a内側へ入り込み、大きな押圧力に耐え、高摩擦力
を得る。軸保持体2、軸固定体8をそれぞれ開閉体、不
動体に、あるいはその逆に固定することにより、開閉体
を任意の角度で保持するこができる。
【0016】なお、以上の実施例では、座金5に小判穴
5aを設け、回転方向を固定させているが、図4に示す
第2の実施例のように、座金5と軸固定体8を組み合わ
せ、回転方向を固定させても良い。なお、図4における
他の構成部分は第1の実施例と同様であるので、同一の
部分には同一符号を付し説明を省略する。
【0017】図5は軸体1の側面図と軸固定体8の断面
図で、軸体1の先端1bにテーパ面を形成している。図
に示すとおり、テーパの先端寸法をa、根本寸法をb、
軸固定体8の穴の間口寸法をcとした時a<c<bとす
れば、図6に示すとおり、軸体1のテーパ面途中で軸固
定体8は係合固着される。即ち、軸体1のテーパ面と軸
固定体8の小判形状の穴8aのc寸法の2面幅部とはク
リアランスが0となり、軸保持体2あるいは軸固定体8
に取り付けられた開閉体のふらつきは無くなる。
【0018】次に、水平軸線回りに回転してキーボード
の開放、被覆を行い、かつ液晶表示部(LCD)の露呈
・隠ぺいをする表示パネルつき蓋を回転自在に取り付け
る場合に、この考案のヒンジ装置を適用したラップトッ
プタイプの電子機器を図7に示す。(a)は表示パネル
つき蓋を閉成した状態示す上面図、(b)は表示パネル
つき蓋を開放した状態を示す正面図、(c)は同側面図
である。
【0019】機器本体20には、キーボード21とこの
内部に必要な電子機器が備えられている。キーボード2
1を使用者側に向けた場合における左右両側(図中A部
分)にこの考案におけるヒンジ装置が設けられている。
【0020】このヒンジ装置は図2に示す軸保持台2に
表示パネルつき蓋22がネジ穴2b、2cに、また軸保
持台8に機器本体20がネジ穴8b、8cにそれぞれネ
ジを挿入し、ネジ止め固定されことにより取り付けられ
る。なお、表示パネルつき蓋22と機器本体20との取
り付けを逆に行っても良いことはもちろんである。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、摩擦体3に凸状のテーパ面3bを形成し、これを
軸保持体2に形成した凹状のテーパ面2aに圧接させる
構成としており、このようにテーパ面を形成すること
で、摩擦面を広くすることができ、大きな摩擦力を得る
ことができると共に、摩擦体3を軸保持体2方向へ強く
押圧しても、テーパ面2aにより押さえられて摩擦体3
が外側放射状に変形することを防止でき、摩擦体3の割
れを防止することができる、又、軸体1と押圧体7は
ネジにより螺合しているため、押圧体7を移動すること
で簡単に摩擦力を調整することができる、また、軸体
1のテーパ面が形成された先端1bが軸固定体8の係合
穴8aに係合固着されるため、軸保持体2或いは軸固定
体8に取り付けられた開閉体にふらつきが生じない、と
いうすぐれた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す断面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同分解斜視図である。
【図4】この考案の他の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図5】この考案の寸法関係を示す断面図である。
【図6】この考案の寸法関係を示す断面図である。
【図7】この考案のヒンジ装置を適用したラップトップ
タイプの電子機器を示し、(a)は表示パネルつき蓋を
閉成した状態示す上面図、(b)は表示パネルつき蓋を
開放した状態を示す正面図、(c)は同側面図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 軸体 2 軸保持体 3 摩擦体 4 ピン 5 座金 6 弾性体 7 押圧体 8 軸固定体 31 軸体 32 座金 33 弾性体 34 軸保持体 35 摩擦体 36 軸固定体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】片端に軸体の円周方向に出っ張った段付き
    が形成されると共に他端にネジが形成され、且つ、該他
    端の先端に軸固定体に係合する凸状のテーパ面が形成さ
    れた軸体と、 この軸体が回転自在に貫通されると共に、該貫通孔に凹
    状のテーパ面が形成された軸保持体と、 この軸保持体に対して回転方向が固定され且つ軸方向に
    移動自在に取り付けられると共に前記軸保持体方向の先
    端部に前記軸保持体の摩擦面のテーパ形状に対応した凸
    状のテーパ面が形成された摩擦体と、 この摩擦体を軸方向へ押圧し、前記軸保持体の凹状のテ
    ーパ面に凸状のテーパ面を当接させて摩擦力を発生させ
    ると共に前記軸体に形成されたネジに螺合するネジが形
    成された押圧体と、 前記軸体の凸状のテーパ面が形成された先端が係合固着
    される係合穴が形成された軸固定体とからなるヒンジ装
    置。
JP1992050935U 1992-06-25 1992-06-25 ヒンジ装置 Expired - Lifetime JP2590310Y2 (ja)

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JPH066668U JPH066668U (ja) 1994-01-28
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