JP2588870Y2 - 体液処理物品の透液性表面シート - Google Patents
体液処理物品の透液性表面シートInfo
- Publication number
- JP2588870Y2 JP2588870Y2 JP1997002496U JP249697U JP2588870Y2 JP 2588870 Y2 JP2588870 Y2 JP 2588870Y2 JP 1997002496 U JP1997002496 U JP 1997002496U JP 249697 U JP249697 U JP 249697U JP 2588870 Y2 JP2588870 Y2 JP 2588870Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rib
- ribs
- body fluid
- topsheet
- adjacent
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、使い捨ておむつ、生
理用ナプキン等の体液処理物品に使用する透液性表面シ
ートに関する。
理用ナプキン等の体液処理物品に使用する透液性表面シ
ートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、体液処理物品の吸収体を被覆する
透液性表面シートには不織布や熱可塑性合成樹脂からな
る開孔シート等が使用されている。
透液性表面シートには不織布や熱可塑性合成樹脂からな
る開孔シート等が使用されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】体液処理物品の体液吸
収は速やかであることが望ましく、そのためには体液を
吸収体表面全体に速やかに行き渡らせるべく表面シート
において体液の流れに方向性を持たせたり、拡散性を持
たせてその拡散を所定方向に規制することが有効であ
る。ところで、表面シートが不織布であると構成繊維と
体液との間に生じる毛管作用によって体液の拡散を期待
できるが、一般に表面シートに使用する不織布は柔軟な
肌触りを得るために密度をあまり高くすることができ
ず、従って速やかな拡散性を得ること、および拡散の方
向を規制することが難しい。開孔シートの場合には、体
液がシート面上を流れることがあっても、その流れ方向
を規制することができない。
収は速やかであることが望ましく、そのためには体液を
吸収体表面全体に速やかに行き渡らせるべく表面シート
において体液の流れに方向性を持たせたり、拡散性を持
たせてその拡散を所定方向に規制することが有効であ
る。ところで、表面シートが不織布であると構成繊維と
体液との間に生じる毛管作用によって体液の拡散を期待
できるが、一般に表面シートに使用する不織布は柔軟な
肌触りを得るために密度をあまり高くすることができ
ず、従って速やかな拡散性を得ること、および拡散の方
向を規制することが難しい。開孔シートの場合には、体
液がシート面上を流れることがあっても、その流れ方向
を規制することができない。
【０００４】この考案は、透液性表面シートにおいて、
リブ構造を設けることにより、体液の流れを所定方向に
規制することが可能な表面シートを得ることを課題にし
ている。
リブ構造を設けることにより、体液の流れを所定方向に
規制することが可能な表面シートを得ることを課題にし
ている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この考案は、可撓性と体
液透過のための複数の開孔とを有する体液処理物品の透
液性表面シートの改良に係わる。
液透過のための複数の開孔とを有する体液処理物品の透
液性表面シートの改良に係わる。
【０００６】この考案は、前記表面シートにおいて、頂
部と該頂部の両側に連なって前記表面シートの裏面側へ
曲がる両側壁部とから形成され、断面が下向きのほぼＵ
字形を有し、互いに離間して前記物品の縦方向へ延びる
複数の第１リブと、頂部を有し、前記第１リブの前記両
側壁部の間に連なって互いに離間する複数の第２リブと
から構成されており、互いに隣接する２条の前記第１リ
ブと、これら２条の第１リブの間において互いに隣接す
る２条の前記第２リブとが、前記開孔を画成しており、
前記第２リブの前記頂部が前記第１リブの前記頂部より
も低く形成され、これによって互いに隣接する２条の前
記第１リブの間に前記縦方向へ延びる凹条溝が形成され
ていることを特徴とする。
部と該頂部の両側に連なって前記表面シートの裏面側へ
曲がる両側壁部とから形成され、断面が下向きのほぼＵ
字形を有し、互いに離間して前記物品の縦方向へ延びる
複数の第１リブと、頂部を有し、前記第１リブの前記両
側壁部の間に連なって互いに離間する複数の第２リブと
から構成されており、互いに隣接する２条の前記第１リ
ブと、これら２条の第１リブの間において互いに隣接す
る２条の前記第２リブとが、前記開孔を画成しており、
前記第２リブの前記頂部が前記第１リブの前記頂部より
も低く形成され、これによって互いに隣接する２条の前
記第１リブの間に前記縦方向へ延びる凹条溝が形成され
ていることを特徴とする。
【０００７】
【作用】この考案の表面シートでは、物品の縦方向に沿
って並行する第１リブ間隔が第２リブにより保たれる。
体液は、互いに隣接する第１リブの間に沿って流れ易
く 、各開孔から物品の内部へ吸収される。
って並行する第１リブ間隔が第２リブにより保たれる。
体液は、互いに隣接する第１リブの間に沿って流れ易
く 、各開孔から物品の内部へ吸収される。
【０００８】
【実施例】この考案の詳細を、添付の図に基づいて説明
すると、以下のとおりである。
すると、以下のとおりである。
【００１０】図１は、この考案に係る表面シート１の表
面形状を示す斜視図である。表面シート１は、互いに離
間並行する複数条の第１リブ２と、このリブ２と実質的
に直角に交差し互いに離間並行する複数条の第２リブ３
とから構成されている。互いに隣接する２条の第１リブ
２と、これらリブ２と交差し互いに隣接する２条の第２
リブ３とにより、透液性の開孔４が画成されている。第
１リブ２は、その長手方向に沿う頂部５と、頂部５の両
側に連なって下方向に曲がる両側壁部６とにより、下向
きのほぼＵ字形に形成されている。第２リブ３は、平坦
なシート状で、頂部７を有している。第２リブ３は、第
１リブ２との交差部位において第１リブ２の側壁部６に
下縁６Ａまたはその近傍で接続している。この接続によ
り、隣接して並行する第１リブ２が所定間隔を保ち、第
１リブ２の長手方向に沿って延在する凹条溝１０を形成
している。凹条溝１０の底部は第２リブ３と開孔４とで
構成されており、この開孔４は体液を透過させる。
面形状を示す斜視図である。表面シート１は、互いに離
間並行する複数条の第１リブ２と、このリブ２と実質的
に直角に交差し互いに離間並行する複数条の第２リブ３
とから構成されている。互いに隣接する２条の第１リブ
２と、これらリブ２と交差し互いに隣接する２条の第２
リブ３とにより、透液性の開孔４が画成されている。第
１リブ２は、その長手方向に沿う頂部５と、頂部５の両
側に連なって下方向に曲がる両側壁部６とにより、下向
きのほぼＵ字形に形成されている。第２リブ３は、平坦
なシート状で、頂部７を有している。第２リブ３は、第
１リブ２との交差部位において第１リブ２の側壁部６に
下縁６Ａまたはその近傍で接続している。この接続によ
り、隣接して並行する第１リブ２が所定間隔を保ち、第
１リブ２の長手方向に沿って延在する凹条溝１０を形成
している。凹条溝１０の底部は第２リブ３と開孔４とで
構成されており、この開孔４は体液を透過させる。
【００１０】図２は、図１におけるＸ−Ｘ線断面図であ
り、第１リブ２の下縁６Ａと第２リブ３の頂部７とが接
続する状態と、隣接する第１リブ２によって凹条溝１０
が形成される状態とを示す。
り、第１リブ２の下縁６Ａと第２リブ３の頂部７とが接
続する状態と、隣接する第１リブ２によって凹条溝１０
が形成される状態とを示す。
【００１１】図３は、図１と同様の斜視図であるが、こ
の場合には第２リブ３の頂部７が隣接する第１リブ２の
一方とはその下縁６Ａ近傍において接続し、他方の第１
リブ２とはその側部６の上方において接続している。こ
の場合にも凹条溝１０が形成される。
の場合には第２リブ３の頂部７が隣接する第１リブ２の
一方とはその下縁６Ａ近傍において接続し、他方の第１
リブ２とはその側部６の上方において接続している。こ
の場合にも凹条溝１０が形成される。
【００１２】表面シート１において、凹条溝１０の幅は
隣接する第１リブ２の下縁６Ａ間で０．１〜３ｍｍ、第
１，２リブ２，３の幅は０．３〜３ｍｍ、第１リブ２の
高さは０．２〜３ｍｍで第２リブ３の高さは第１リブ２
よりも低くし、開孔４は０．１〜９ｍｍ2の範囲にある
ことが好ましい。第１リブ２の厚みは０．０２〜０．２
ｍｍ、第２リブ３の厚みは第１リブ２と同じかそれより
も薄くしてある。この表面シート１は、例えば，ポリエ
チレンシート等の可撓性かつ熱可塑性合成樹脂シートを
熱成形することによって得ることができる。表面シート
が疎水性であれば、シート１表面に親水化処理を適宜施
して体液による濡れ易さを調整することができ、そうし
たものでは、凹条溝１０の側壁と体液との間の毛管作用
により、体液が第１リブ２の長手方向に速やかに広がる
効果が得られる。
隣接する第１リブ２の下縁６Ａ間で０．１〜３ｍｍ、第
１，２リブ２，３の幅は０．３〜３ｍｍ、第１リブ２の
高さは０．２〜３ｍｍで第２リブ３の高さは第１リブ２
よりも低くし、開孔４は０．１〜９ｍｍ2の範囲にある
ことが好ましい。第１リブ２の厚みは０．０２〜０．２
ｍｍ、第２リブ３の厚みは第１リブ２と同じかそれより
も薄くしてある。この表面シート１は、例えば，ポリエ
チレンシート等の可撓性かつ熱可塑性合成樹脂シートを
熱成形することによって得ることができる。表面シート
が疎水性であれば、シート１表面に親水化処理を適宜施
して体液による濡れ易さを調整することができ、そうし
たものでは、凹条溝１０の側壁と体液との間の毛管作用
により、体液が第１リブ２の長手方向に速やかに広がる
効果が得られる。
【００１３】図４は表面シート１を使用した生理用ナプ
キン２０の斜視図である。生理用ナプキン２０は、縦長
に作られており、表面シート１は第１リブ２の頂部５が
肌当接側となるようにし、かつ、凹条溝１０を縦方向に
一致させて使用してあるから、表面シート１上の体液は
凹条溝１０に沿って流れナプキンの両端近傍にまで到る
ことができる。したがって、ナプキン横幅方向への流れ
が少なくなる。
キン２０の斜視図である。生理用ナプキン２０は、縦長
に作られており、表面シート１は第１リブ２の頂部５が
肌当接側となるようにし、かつ、凹条溝１０を縦方向に
一致させて使用してあるから、表面シート１上の体液は
凹条溝１０に沿って流れナプキンの両端近傍にまで到る
ことができる。したがって、ナプキン横幅方向への流れ
が少なくなる。
【００１４】
【考案の効果】この考案に係る表面シートは、物品にお
いて第１リブにより画成される凹条溝を所定方向に向け
て使用することにより、体液の流れ方向を凹条溝の方向
へ規制することができ、それとともに凹条溝と交差する
方向からの体液漏れを防止することができる。また、こ
の考案に係る表面シートは、物品の着用状態において
は、第２リブの頂部が、第１リブのそれよりも低く着用
者の皮膚と実質的に離間する状態になるため、皮膚との
接触面積がそれだけ小さく、第１リブが体液で濡れてい
たとしても着用者に湿潤感を与えることが少なく、か
つ、皮膚との間における通気性も良好であって着用中に
蒸れることも少ない。
いて第１リブにより画成される凹条溝を所定方向に向け
て使用することにより、体液の流れ方向を凹条溝の方向
へ規制することができ、それとともに凹条溝と交差する
方向からの体液漏れを防止することができる。また、こ
の考案に係る表面シートは、物品の着用状態において
は、第２リブの頂部が、第１リブのそれよりも低く着用
者の皮膚と実質的に離間する状態になるため、皮膚との
接触面積がそれだけ小さく、第１リブが体液で濡れてい
たとしても着用者に湿潤感を与えることが少なく、か
つ、皮膚との間における通気性も良好であって着用中に
蒸れることも少ない。
【図１】この考案に係る表面シートの斜視図。
【図２】図１におけるＸ−Ｘ線断面図。
【図３】実施態様の一つを示す図１と同様の斜視図。
【図４】生理用ナプキンの斜視図。
１ 表面シート ２ 第１リブ ３ 第２リブ ４ 開孔 ５ 頂部 ６ 側壁部 ７ 頂部１０ 凹条溝
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A61F 13/15 A61F 5/44 A61F 13/54
Claims (1)
- 【請求項１】可撓性と体液透過のための複数の開孔とを
有する体液処理物品の透液性表面シートにおいて、 頂部と該頂部の両側に連なって前記表面シートの裏面側
へ曲がる両側壁部とから形成され、断面が下向きのほぼ
Ｕ字形を有し、互いに離間して前記物品の縦方向へ延び
る複数の第１リブと、 頂部を有し、前記第１リブの前記両側壁部の間に連なっ
て互いに離間する複数の第２リブとから構成されてお
り、 互いに隣接する２条の前記第１リブと、これら２条の第
１リブの間において互いに隣接する２条の前記第２リブ
とが、前記開孔を画成しており、 前記第２リブの前記頂部が前記第１リブの前記頂部より
も低く形成され、これによって互いに隣接する２条の前
記第１リブの間に前記縦方向へ延びる凹条溝が形成され
ていることを特徴とする前記表面シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1997002496U JP2588870Y2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 体液処理物品の透液性表面シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1997002496U JP2588870Y2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 体液処理物品の透液性表面シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10112U JPH10112U (ja) | 1998-05-06 |
| JP2588870Y2 true JP2588870Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=17196868
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1997002496U Expired - Lifetime JP2588870Y2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 体液処理物品の透液性表面シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2588870Y2 (ja) |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP1997002496U patent/JP2588870Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10112U (ja) | 1998-05-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981014 |
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