JP2588597B2 - 牛用飼料 - Google Patents
牛用飼料Info
- Publication number
- JP2588597B2 JP2588597B2 JP63264810A JP26481088A JP2588597B2 JP 2588597 B2 JP2588597 B2 JP 2588597B2 JP 63264810 A JP63264810 A JP 63264810A JP 26481088 A JP26481088 A JP 26481088A JP 2588597 B2 JP2588597 B2 JP 2588597B2
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- Japan
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- weight
- tallow
- feed
- beef
- parts
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- Fodder In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は牛用飼料に関し、特に牛脂に含有するものに
関する。
関する。
（従来の技術） 牛脂を含有する牛用飼料は、既に知られている（例え
ば特公昭58−36944号公報、雑誌『油脂』第40巻第７号
第36頁乃至第40頁など）。
ば特公昭58−36944号公報、雑誌『油脂』第40巻第７号
第36頁乃至第40頁など）。
これらにおいて牛脂が用いられる主な理由は下記のと
おりである。
おりである。
（１）牛脂は、エネルギー価が澱粉の2.25倍も高くエネ
ルギーの有効な供給源である。
ルギーの有効な供給源である。
（２）牛脂は、熱量増加即ち体内の化学変化で発生する
熱が少なく、エネルギーの利用効率が高い。
熱が少なく、エネルギーの利用効率が高い。
（３）牛脂は、ビタミンA,D,E,Kの利用率を促進する。
上記のような目的で牛脂は牛用飼料に添加されていた
が、融点が約54乃至57℃と牛の体温より10℃以上も高い
ので、飼料中の牛脂は牛の第１胃では殆ど変化を受けず
に腸に送られ小腸で胆汁酸および膵臓中の酸素ステアプ
シンの作用によって脂肪酸とグリセリンとに分解されて
いる。脂肪酸は胆汁酸塩と結合して水溶性となり腸壁を
通過し体内に吸収されている。一方グリセリンは遊離脂
肪酸と結合してレシチンとなって血液脂肪となり蓄積さ
れている。
が、融点が約54乃至57℃と牛の体温より10℃以上も高い
ので、飼料中の牛脂は牛の第１胃では殆ど変化を受けず
に腸に送られ小腸で胆汁酸および膵臓中の酸素ステアプ
シンの作用によって脂肪酸とグリセリンとに分解されて
いる。脂肪酸は胆汁酸塩と結合して水溶性となり腸壁を
通過し体内に吸収されている。一方グリセリンは遊離脂
肪酸と結合してレシチンとなって血液脂肪となり蓄積さ
れている。
（発明が解決しようとする問題点） 従って飼料としての牛脂は融点が約54乃至57℃と牛の
体温より10℃以上も高く、消化・吸収性に問題があっ
た。
体温より10℃以上も高く、消化・吸収性に問題があっ
た。
本発明者は、牛の第１胃が約40℃であることから添加
すべき牛脂の融点がこの温度の近傍であると第１胃内で
牛脂が融解または軟らかくなり小粒化乃至はエマルジョ
ン化されて消化・吸収が良くなることを知見した。本発
明はこの知見に基づくものである。
すべき牛脂の融点がこの温度の近傍であると第１胃内で
牛脂が融解または軟らかくなり小粒化乃至はエマルジョ
ン化されて消化・吸収が良くなることを知見した。本発
明はこの知見に基づくものである。
よって本発明の目的とするところは、好適な温度範囲
の牛脂を好適な割合で添加して、牛脂の消化・吸収が良
い牛用飼料を提供すること並びに脂肪が細かく分散され
たいわゆる『霜降り肉』と呼ばれる脂肪交雑が良好な牛
を生産し得る飼料を提供しようとするものである。
の牛脂を好適な割合で添加して、牛脂の消化・吸収が良
い牛用飼料を提供すること並びに脂肪が細かく分散され
たいわゆる『霜降り肉』と呼ばれる脂肪交雑が良好な牛
を生産し得る飼料を提供しようとするものである。
（発明の構成および作用） 本発明に用いる牛脂の融点は上昇融点で37乃至47℃の
ものが好ましく41乃至45℃のものがより好ましい。融点
が37℃より低いと夏期に外気温によりブロッキング現象
を起こし易くなるので取扱い上好ましくない。融点が47
℃を超えると第１胃で融解しないので、消化・吸収が悪
化する。牛脂の添加量は、飼料全体に対して１乃至５重
量％が好ましく２乃至５重量％がより好ましい。１重量
％より少ないとカロチンなど飼料効率が低下する。５重
量％より多いと半すう胃の機能が低下するためでであ
る。
ものが好ましく41乃至45℃のものがより好ましい。融点
が37℃より低いと夏期に外気温によりブロッキング現象
を起こし易くなるので取扱い上好ましくない。融点が47
℃を超えると第１胃で融解しないので、消化・吸収が悪
化する。牛脂の添加量は、飼料全体に対して１乃至５重
量％が好ましく２乃至５重量％がより好ましい。１重量
％より少ないとカロチンなど飼料効率が低下する。５重
量％より多いと半すう胃の機能が低下するためでであ
る。
乳量増加を目的とする場合は２乃至５重量％が好適で
ある。
ある。
本発明に用いる牛脂には融点以外には格別な制限はな
く、直分または硬分で軟質のものであっても良いことは
勿論である。
く、直分または硬分で軟質のものであっても良いことは
勿論である。
牛脂のブロッキングを抑制するためおよび脂肪の分解
消耗の防止のために澱粉や糖類を混合するのが好まし
い。その割合は牛脂に対して５乃至30重量％が好まし
く、10乃至20重量％がより好ましい。糖類としてはブド
ウ糖やショ糖など若干甘味のあるものが好ましい。特に
ブドウ糖を混入するとし好性が向上するとともに間接的
に脂肪の分解消耗が防止され脂肪の蓄積量の増加などエ
ネルギー利用率の改善が期待できる。
消耗の防止のために澱粉や糖類を混合するのが好まし
い。その割合は牛脂に対して５乃至30重量％が好まし
く、10乃至20重量％がより好ましい。糖類としてはブド
ウ糖やショ糖など若干甘味のあるものが好ましい。特に
ブドウ糖を混入するとし好性が向上するとともに間接的
に脂肪の分解消耗が防止され脂肪の蓄積量の増加などエ
ネルギー利用率の改善が期待できる。
本発明では牛脂を使用するのでこの加水分解防止剤と
して例えば大豆レシチン、などを添加したほうが良い。
して例えば大豆レシチン、などを添加したほうが良い。
また牛の胃内のpHが6.5乃至7.0とほぼ中性であるが、
牛脂分解で生ずる脂肪酸によりpHが酸性側に偏るのでこ
れを調整するために、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム等を用いるのが好ましい。
牛脂分解で生ずる脂肪酸によりpHが酸性側に偏るのでこ
れを調整するために、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム等を用いるのが好ましい。
（発明の効果） 上述の如くおよび以下に実験例で示すように本発明飼
料を牛に給与すると、体重の増加が著しくなるとともに
脂肪交雑が良好な牛肉を生産することができる。特に本
発明飼料を去勢されたオス牛に与えても脂肪交雑が良好
な牛肉を生産することができる利点を有している。
料を牛に給与すると、体重の増加が著しくなるとともに
脂肪交雑が良好な牛肉を生産することができる。特に本
発明飼料を去勢されたオス牛に与えても脂肪交雑が良好
な牛肉を生産することができる利点を有している。
（実施例１） 上昇融点41±１℃の直分牛脂80重量部、ブドウ糖10重
量部、乳糖8.5重量部、大豆レシチン１重量部および炭
酸ナトリウム0.5重量部の割合で混和して粉末の牛脂を
得た。上記以外の融点を有する牛脂についても同様にし
て粉末牛脂を作った。
量部、乳糖8.5重量部、大豆レシチン１重量部および炭
酸ナトリウム0.5重量部の割合で混和して粉末の牛脂を
得た。上記以外の融点を有する牛脂についても同様にし
て粉末牛脂を作った。
上述の粉末油脂が全体の２重量％となるように自家配
合飼料に添加した。自家配合飼料は、トウモロコシ50重
量部、フスマ５重量部、大麦20重量部、大豆粕６重量
部、サイレージ20重量部、炭酸カルシウム２、５重量
部、食塩１重量部、リン酸水素カルシウム０、35重量
部、ミネラル０、05重量部、ビタミンAD剤０、１重量部
からなるものである。
合飼料に添加した。自家配合飼料は、トウモロコシ50重
量部、フスマ５重量部、大麦20重量部、大豆粕６重量
部、サイレージ20重量部、炭酸カルシウム２、５重量
部、食塩１重量部、リン酸水素カルシウム０、35重量
部、ミネラル０、05重量部、ビタミンAD剤０、１重量部
からなるものである。
実験用に使用した牛は、ホルスタイン種の去勢された
オスでの平均体重が41乃至45kgであった。これらの牛１
群６頭にわけて６群とした。また比較のために牛脂を添
加しない群もテストした。
オスでの平均体重が41乃至45kgであった。これらの牛１
群６頭にわけて６群とした。また比較のために牛脂を添
加しない群もテストした。
実験期間は518乃至596日間である。実験結果は表１の
とおりである。
とおりである。
尚、脂肪交雑の度合いは、昭和63年４月に社団法人日
本食肉格付協会が発行した『新しい牛枝肉取引規格』に
記載された『脂肪交雑評価基準』により判定した。
本食肉格付協会が発行した『新しい牛枝肉取引規格』に
記載された『脂肪交雑評価基準』により判定した。
（実施例２） 牛脂の添加割合が異なることを除いて、上記実施例１
と同様にして牛肉飼料を作った。
と同様にして牛肉飼料を作った。
実験用に使用した牛は、ホルスタイン種の去勢された
オスで平均体重が40乃至46kgであった。
オスで平均体重が40乃至46kgであった。
これらの牛を１群６頭にわけて７群とした。
実験結果は表２のとおりで明らかに本発明飼料による
『脂肪交雑』の効果が見られる。特に牛脂添加量が２乃
至５重量％が好適である。
『脂肪交雑』の効果が見られる。特に牛脂添加量が２乃
至５重量％が好適である。
Claims (1)
- 【請求項１】融点が37乃至47℃の牛脂１乃至５重量％を
含有することを特徴とする牛用飼料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63264810A JP2588597B2 (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | 牛用飼料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63264810A JP2588597B2 (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | 牛用飼料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02109944A JPH02109944A (ja) | 1990-04-23 |
| JP2588597B2 true JP2588597B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=17408530
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63264810A Expired - Lifetime JP2588597B2 (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | 牛用飼料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2588597B2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57198054A (en) * | 1981-05-30 | 1982-12-04 | Nippon Haigou Shiryo Kk | Granular soft feed for animal |
-
1988
- 1988-10-20 JP JP63264810A patent/JP2588597B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57198054A (en) * | 1981-05-30 | 1982-12-04 | Nippon Haigou Shiryo Kk | Granular soft feed for animal |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02109944A (ja) | 1990-04-23 |
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