JP2588271B2 - 蓄積性蛍光体シートの自動挿入機構 - Google Patents

蓄積性蛍光体シートの自動挿入機構

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JP2588271B2 JP1080765A JP8076589A JP2588271B2 JP 2588271 B2 JP2588271 B2 JP 2588271B2 JP 1080765 A JP1080765 A JP 1080765A JP 8076589 A JP8076589 A JP 8076589A JP 2588271 B2 JP2588271 B2 JP 2588271B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、蓄積性蛍光体シートを収納した蓄積性蛍光
体シート用ホルダを、例えば、放射線画像情報読取装置
内の遮光された暗室内に自動的に移送し、前記ホルダを
自動的に開蓋し、前記ホルダ内の蓄積性蛍光体シートを
自重により自然落下させて、前記暗室外へ移送し、例え
ば前記読取装置の読取部へ搬送する蓄積性蛍光体シート
の自動挿入機構に関する。
〈従来の技術〉 最近、蓄積性蛍光体を利用した放射線画像情報記録再
生システムが注目されている。
ここで蓄積性蛍光体とは、放射線(X線、α線、β
線、γ線、電子線、紫外線等)の照射を受けるとその放
射線エネルギの一部を蓄積し、のちに可視光等の励起光
の照射を受けた場合に、蓄積されたエネルギに応じた輝
尽発光を示す蛍光体をいう。
前記放射線画像情報記録再生システムはこの蓄積性蛍
光体を利用したものであって、被検体から発せられたあ
るいは被写体を透過した放射線を、蓄積性蛍光体からな
る層を有するシート(以下、蓄積性蛍光体シートとい
う)に一旦蓄積記録し、この蓄積性蛍光体シートをレー
ザ等の励起光で走査して輝尽発光光を生じさせ、得られ
た輝尽発光光を光電的に読み取り画像信号を得たのち、
この画像信号に基づき被検体あるいは被写体の放射線画
像を写真感光材料等の記録材料あるいはCRT等に可視像
として出力させるものである。
蓄積性蛍光体シートは放射線画像変換パネルとも呼ば
れ、通常は長方形、正方形などの形状(その一辺の長さ
は約20〜50cm)のシートであり、その基本構造は、支持
体と、その片面に設けられた蛍光体層とからなるもので
ある。なお、この蛍光体層の表面には一般に、高分子物
質からなる透明な保護膜が設けられていて、蛍光体層を
化学的な変質あるいは物理的な衝撃から保護している。
上述の放射線画像情報記録再生システムは、従来のX
線フィルムを用いる放射線写真法に比較して、はるかに
少ない放射線被爆線量で情報量の豊富な放射線画像を得
ることができるという理由から、 1)生物体、生物体の組織、および、生物体の組織およ
び/または生物体由来の物質を含む媒体等の試料(以
下、単に生物体試料という)に含まれる放射性標識物質
の一次元的および二次元的な位置情報を検出して、例え
ば、生物体における投与物質の代謝、吸収、***の経
路、状態の研究および、生物体における遺伝情報の研究
を行うためのオートラジオグラフィ、および 2)人体を被写体とする医療診断を目的とするX線撮影
等の直接医療用放射線撮影等において極めて有利に利用
されている。
上記放射線画像情報記録再生システムにおいては、蓄
積性蛍光体シートは最終的に画像情報を記録するための
ものではなく、前記のように記録媒体に画像を与えるた
めに一時的に放射線画像情報を保持するだけのものであ
るから、励起光の照射により読み取りが行なわれた後蓄
積性蛍光体シートに残存する放射線エネルギーを光の照
射によって放出させてその残存する放射線画像を消去
し、この蓄積性蛍光体シートを繰り返し使用するように
すれば極めて経済的であり、かつ便利である。
なお、上記放射線画像情報記録再生システムは、例え
ば、特開昭55−12429号、同56−11395号、同55−163472
号、同56−104645号および同55−116340号公報等に開示
され、特に、該システムのオートラジオグラフィへの適
用は、特開昭59−83057号および同60−10174号公報等に
開示されている。
上記放射線画像情報記録再生システムにおいて、放射
線画像情報を蓄積記録するための蓄積性蛍光体シート
は、放射線撮影における撮影の前後あるいはオートラジ
オグラフィにおける密着露光の前後および蓄積記録され
た放射線画像情報の読み取り前は、暗所に保管し、光が
当たらないようにしなければならない。これは、自然
光、室内光等に含まれる励起光成分(輝尽発光を生じさ
せる成分)およびノイズとなるエネルギ蓄積を生じさせ
る紫外線成分が、蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された
放射線エネルギの一部を放出させたり、ノイズとして蓄
積記録されたりするためである。したがって、放射線撮
影後あるいは密着露光後の蓄積性蛍光体シートの取扱い
は暗所で行うなど厳重な注意が必要であり、また取扱性
向上のため、シートはカセッテ、ホルダあるいはマガジ
ン等に収容され遮光状態で取扱われるのが一般的であ
る。
ところで、オートラジオグラフィにおいては、放射性
標識物質を含む被検体を蓄積性蛍光体シートに密着露光
させ、前記放射性標識物質の位置情報など画像情報を蓄
積記録させるが、密着露光後、前記放射線画像情報が蓄
積記録された前記蓄積性蛍光体シートは、暗所で遮光性
の蓄積性蛍光体シート用ホルダに収納され、放射線画像
情報読取装置まで該ホルダ内に収納されたまま持ち運ば
れ、前記読取装置において、前記ホルダから取り出され
て、前記読取装置にセットされる。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍
光体シートを蓄積性蛍光体シート用ホルダに収納して放
射線画像情報読取装置まで持ち運び、前記ホルダから取
り出して前記読取装置にセットするのは、簡便ではな
く、従って、前記蓄積性蛍光体シートを前記ホルダに収
納したまま前記読取装置にセットし、装置内で自動的に
ホルダを開蓋して前記シートを取り出し、自動的に読取
部へ移送することが可能な簡単な機構が求められてい
た。
しかし、単位時間当りの処理枚数があまり多くない、
オートラジオグラフィなどにおいては、低コスト化の必
要性からそれに用いられる蓄積性蛍光体シート用ホルダ
は、蓄積性蛍光体シートの収納空間を規定する2つの合
成樹脂等製のケーシングからなる簡単な構造を有する薄
い直方体の遮光性箱体である。このようなホルダはロッ
ク機構も簡単であるため、ロック力もばらつきが多く、
低コストかつ簡単な機構で自動開蓋を正確に所定の位置
で行うことが困難であった。
病院等のように短時間に多数の撮影を行い、撮影後多
量の蓄積性蛍光体シートの読み取りを行う場合に用いら
れるカセッテは、アルミ等の金属製で、ロック機構も堅
固であり、読取装置内での自動開蓋が可能であるが、コ
ストが高いという問題がある。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、簡
単な構造で低コストの蓄積性蛍光体シート用ホルダを用
い、蓄積性蛍光体シートが収納された該ホルダを、例え
ば、放射線画像情報読取装置のホルダ装着口にセットす
るだけで、遮光された暗室内へ移送され、前記暗室内で
自動的に開蓋され、前記ホルダ内の蓄積性蛍光体シート
が自重により自動的に前記読取装置の読取部あるいは搬
送系に移送されることを可能とする簡単な機構の蓄積性
蛍光体シートの自動挿入機構を提供するにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、本発明は、2つのケーシ
ングと、これらの両ケーシングを開閉可能に連結するヒ
ンジと、前記両ケーシングをロックするマグネットロッ
ク手段とを備え、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積
性蛍光体シートを収納するための蓄積性蛍光体シート用
ホルダ、 該蓄積性蛍光体シート用ホルダを装着するための遮光
可能な装着口および前記蓄積性蛍光体シートを送出する
送出口とを有する光密なハウジング、 該ハウジング内において、前記蓄積性蛍光体シート用
ホルダを支持し、所定位置まで移動するホルダ移動機
構、および、 前記所定位置において、一方のケーシングを把持する
把持部材と、他方のケーシングを把持する把持部材と、
これらの両把持部材の少なくとも一方を前記両ケーシン
グの開閉方向に動かす駆動手段とを備え、前記蓄積性蛍
光体シート用ホルダを開放して、収納されていた蓄積性
蛍光体シートを自重により前記送出口に送出するホルダ
開閉機構とを有することを特徴とする蓄積性蛍光体シー
トの自動挿入機構を提供するものである。
前記蓄積性蛍光体シート用ホルダは、前記ヒンジが設
けられた辺の逆側の辺に前記マグネットロック機構を有
しているのが好ましい。
また、蓄積性蛍光体シート用ホルダは、マグネットロ
ック機構側の端面において、両ケーシングに爪部を有し
ているのが好ましい。
また、前記両把持部材は、それぞれ、前記両ケーシン
グの爪部と掛合するものであるのが好ましい。
また、前記ホルダ移動機構は、リニア移動ガイドと、
前記把持部材が固着された移動台と、前記移動台と前記
リニア移動ガイドの間に設けられるリニア軸受と、駆動
源と、前記移動台と駆動源とを移動可能に連結するリン
ク機構とを有するのが好ましい。
また、前記移動台に固着された把持部材は、一方のケ
ーシングの爪部と掛合するものであるのが好ましい。
また、前記ホルダ開閉機構の他方のケーシングの把持
部材は、前記蓄積性蛍光体シート用ホルダの前記他方の
ケーシングを支持する支持部材であるのが好ましい。
また前記他方のケーシングの把持部材は蓄積性蛍光体
シート用ホルダのヒンジ側を中心に回動するのが好まし
い。
また、前記駆動手段は、前記他方のケーシングの把持
部材と当接するカムと該カムを回転する駆動源からなる
のが好ましい。
また、蓄積性蛍光体シートの自動挿入機構は、鉛直方
向に対し0〜90°、好ましくは45〜75°の角度をもって
配置されるのが好ましい。
〈発明の作用〉 本発明の蓄積性蛍光体シートの自動挿入機構は、例え
ば放射線画像情報読取装置などへの蓄積性蛍光体シート
の自動供給装置として用いられるもので、2つのケーシ
ングからなり、これらの両ケーシングにより形成される
空間に蓄積性蛍光体シートを収納してマグネットロック
された蓄積性蛍光体シート用ホルダを、前記読取装置内
の遮光されたハウジングのホルダ装着口に装着すれば、
前記蓄積性蛍光体シート用ホルダを移動機構、例えば、
リニア移動ガイドとリンク機構からなる移動機構により
前記ハウジング内の所定の位置へ移送し、この遮光され
たハウジングすなわち暗室内の前記所定の位置で一方の
ケーシングと他方のケーシングとをそれぞれ別々の把持
部材により把持し、例えば、両ケーシングのマグネット
ロック機構近傍にある爪部とそれぞれ両把持部材とを掛
合し、両把持部材の一方をホルダの開閉方向に動かし
て、例えば、他方のケーシングの把持部材を前記ホルダ
のヒンジ側を回動中心として回動させて、前記ホルダを
開き、内部に収納された蓄積性蛍光体シートを、自重に
より、前記ホルダの内面、例えば、他方のケーシングの
内面に沿って自然落下させて、前記ハウジングの送出口
から送出するものである。従って、前記ハウジングの送
出口を前記読取装置の読取部に直接または搬送手段を介
して接続させておくことにより、自動的に前記読取部へ
搬送することができる。
こうして、本発明の蓄積性蛍光体シートの自動挿入機
構によりオートラジオグラフィなどの場合に放射線画像
が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートを収納し、運搬す
るのに用いられる簡単な構成の蓄積性蛍光体シート用ホ
ルダを用い、該ホルダから所要の部位、例えば、前記読
取装置の読取部などへの蓄積性蛍光体シートの自動供給
が可能となる。
〈実施態様〉 以下に、本発明に係る蓄積性蛍光体シートの自動挿入
機構を添付の図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるわけではない。
第1図は、本発明の蓄積性蛍光体シートの自動挿入機
構の模式的断面側面図であり、放射線画像情報読取装置
の蓄積性蛍光体シート自動供給装置として用いた場合を
模式的に示すものである。
同図に示すように、本発明の自動挿入機構100は、蓄
積性蛍光体シート12を1枚収納する蓄積性蛍光体シート
用ホルダ10と、挿入装置40からなり、挿入装置40の下方
には放射線画像読取装置42の移送経路44、その搬送下流
側には読取装置42の読取部の副走査搬送系46が連設され
ている。
本発明に用いられる蓄積性蛍光体シート用ホルダ10を
第2図および第3図に示す。
これらの図に示すように、蓄積性蛍光体シート用ホル
ダ10は、蓄積性蛍光体シート12の蛍光体層側の面である
表面12aを覆う表側ケーシング14と前記蓄積性蛍光体シ
ートの支持体側の面である裏面12bを支持し、蓄積性蛍
光体シート12を収納しうる内部空間が画成された箱状の
裏側ケーシング16とを有し、裏側ケーシング16の一辺に
ヒンジ18により表側ケーシング14が回動自在に取り付け
られている。この表側ケーシング14は、裏側ケーシング
16に対して開閉し、表側ケーシング14が閉じた状態では
蓄積性蛍光体シート12を光密に保持するような構成とす
るのが好ましい。なお、表側ケーシングの開閉は、回動
によるものに限定されない。
また、表側ケーシング14および裏側ケーシング16のヒ
ンジ18と反対側(以下、前側という)の辺には、表側ケ
ーシング14が閉じた状態でロックするためのマグネット
ロック手段20が設けられる。このマグネットロック手段
20は、表側ケーシング14の前側の辺の接合部分には、マ
グネットシート22が取り付けられ、裏側ケーシング16の
前側の辺の接合部分には対応して磁性体24が取り付けら
れる。
なお、マグネットシート22および磁性体24の取付位置
を入れ換えてもよいし、吸着力が十分であれば磁性体24
の代りにマグネットシート22を吸着する別のマグネット
シートを取り付けてもよい。なお、表側ケーシング14お
よび裏側ケーシング16は、塩化ビニル樹脂、ポリプロピ
レン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合
体(ABS樹脂)などの合成樹脂、アルミニウム等の金属
などで作製されるが、磁性体で構成したり、磁性体を含
有させた樹脂等で構成する場合は、磁性体24は取り付け
なくともよい。
また、蓄積性蛍光体シート用ホルダ10の前辺には、ホ
ルダ10の開蓋が容易なように閉じた状態で凹部26が形成
される。従って、表側ケーシング14および裏側ケーシン
グ16の前端には爪部28,29が設けられている。
凹部26は、図示のものに限定されるわけではない。
また、蓄積性蛍光体シート用ホルダ10の両側辺の一方
の辺のみには、例えば、露光済蓄積性蛍光体シート12を
収納したホルダ10を第1図に示すような本発明の自動挿
入機構100の装着口56に装着する際に表裏を間違えない
ように、凹部30を形成しておくのが好ましい。凹部30
は、表側ケーシング14または裏側ケーシング16のどちら
か一方に形成してもよいが、第1図に示すように、前辺
の凹部26と同様に、ホルダ10が閉じた状態で凹部30が形
成されるように、両ケーシング14および16に段部311,31
1を形成しておくのが好ましい。凹部30の形状は、どの
ようなものでもよいし、凹部30の代りに任意の形状の凸
部を形成しておいてもよい。
なお、このように凹部30または凸部などを一方の側辺
のみに設けたホルダ10を用いる場合は、本発明の蓄積性
蛍光体シートの自動挿入装置100のホルダ装着口56は、
ホルダ10に対応する形状とし、逆に入れた場合に装着で
きないように構成すれば読取エラーなどを防止できるの
で効果的である。
また、表側ケーシング14の内面には、全面にすべり材
34が敷設される。すべり材34は、ホルダ10が蓄積性蛍光
体シートが収納されて閉じられている時、蓄積性蛍光体
シート12の表面12aと密着していても自動挿入装置100に
装着してホルダ10を自動的に開蓋した際に蓄積性蛍光体
シート12は容易にすべり、ホルダ10から出て前記読取装
置の搬送手段等に移送されるようにするためである。す
べり材34は、蓄積性蛍光体シート12の保護層および蛍光
体層に有害でなく、蓄積性蛍光体シート12の表面12aと
適当なすべりを生じるものであれば何でもよく、例え
ば、ペフ(商品名、東レ(株)製)を用いるのが好まし
い。
一方、裏側ケーシング16の内面には、蓄積性蛍光体シ
ート12をホルダ10に収納した際に、表側ケーシング14の
内面のすべり材34に蓄積性蛍光体シートを均等に押し付
けておき、浮きやずれを防止するための押え部材38が、
接着などにより取り付けられている。第2図において
は、この押え部材38は、裏側ケーシング16の内面全面に
取り付けられているけれども、本発明はこれに限定され
ず所要の形状および大きさの押え部材を複数箇所に取り
付けておいてもよい。この押え部材38は、スポンジ、ゴ
ム、ウレタン、発泡スチロール等の発泡合成樹脂などの
弾力性のある材料で構成されるのが好ましい。
本発明に用いられる蓄積性蛍光体シート12の具体的構
造は、一般的には、第4図に示すように、支持体aと、
その上に設けられた蛍光体層bと、この蛍光体層bの表
面を物理的あるいは化学的に保護するための保護層c
と、前記支持体aの裏面に設けられた裏層dとを積層し
たものである(例えば、特開昭55−146447号公報参
照)。
この場合、支持体aはポリエチレンテレフタレート等
の有機高分子材料、紙等により形成されており、蛍光体
層bはニトロセルロース等の有機高分子材料からなる結
合剤と、この結合剤中に分散された蓄積性蛍光体粒子に
より形成されている。さらに、保護層cはポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、
ポリアミドあるいはセルロース誘導体等の被膜により形
成されており、また、裏層dは好適にはポリプロピレン
等が用いられている。ここで、保護層cと裏層dは必ず
しも設けなくともよい。
第1図に示すように、挿入装置40は、遮光可能なハウ
ジング50と、ハウジングイ50内にホルダ移動機構52およ
びホルダ開蓋機構54を有している。ハウジング50は、少
なくとも蓄積性蛍光体シート用ホルダ10を完全に収納
し、光密な状態で自動開蓋できる空間を有するもので、
上方にホルダ10を装着するための装着口56と装着口56を
遮光する開閉可能な蓋58を有し、下方に蓄積性蛍光体シ
ート12を移送経路44へ送出する送出口60を有しており、
送出口60は通常読取装置42内にあるので、開放のままで
よいが、開閉可能な蓋を設けてもよい。ここで、蓋58
は、装着口56の内側に設けてもよいし、自動的に開閉す
るようにしてもよい。前述したように装着口56の形状
は、蓄積性蛍光体シート用ホルダ10の装着方向断面に適
合する形状とし、ホルダ10の側面の凹部30や凸部によ
り、ホルダ10の表裏を間違えないようにしておくのが好
ましい。
第1図および第5図に示すように、ホルダ移動機構52
は、2本のリニア移動ガイド62,62と、このリニア移動
ガイド62,62に沿って移動し、中央に長孔64を有する移
動台66と、移動台66をリニア移動ガイド62,62に移動可
能に支持させるリニア軸受68,68と、モータなどの駆動
源70と、一端は長孔64に移動可能に嵌合し、他端は駆動
源70と連結されるリンク72と、蓄積性蛍光体シート用ホ
ルダ10の表側ケーシング14の下端部を支持し、その爪部
28と掛合する下向の鉤部74aを有し、移動台66の下側に
固定される把持部材74と、ホルダ10の裏側ケーシング16
と接して、ホルダ10を下から支持するガイドの働きをも
つ把持部材76とを有する。
ここで、長孔64とリンク72はリンク機構を構成する。
リンク72はクランク状の形状をし、駆動源70に連結され
ているが、これに限定されるわけではなく、駆動源70の
回転に応じてリンク72の腕部72aが回転するような構成
であればどのようなものでもよい。リンク72の腕部72a
が回転することによりリンク72の先端部は円を描き、長
孔64内を往復して移動台66を移動させるがリンク72の先
端部が長孔64から抜けないように長孔64を貫通した側で
は長孔の短径より大きい部材を取り付けておくのがよ
い。
第1図および第5図に示すホルダ移動機構52は、以上
のように構成されるが、本発明はこれに限定されるわけ
ではなく、ホルダ10をハウジング50内に完全に収容し、
所定の位置まで移動できるものであれば、ホルダ10全
体、あるいはホルダ10の両側のケーシング14および16の
一方のみを支持して移動するものであってもよい。この
他、ホルダ10の移動を支持もしくは案内するガイドを設
けてもよい。
開蓋機構54は、第1図に示すように、前述したよう
に、ホルダ10の表側ケーシング14の爪部28と掛合する鉤
部74aを有する表側ケーシング把持部材74と、下方に裏
側ケーシング16の爪部29と掛合する鉤部76aを有し、上
方すなわちホルダ10が装着された時ヒンジ18側の端部が
1点で支持され、この1点を支点として下方にすなわち
ホルダ10の開閉方向に回動可能な裏側ケーシング把持部
材76と、この把持部材76を回動するカム78と、この把持
部材76を常に上方に付勢するばね部材80とカム78を回転
させる図示しないモータなどの駆動源とを有する。
ここで、カム78および駆動源は駆動手段を構成する。
また、両把持部材74,76の鉤部74a,76aは、図示のものに
限定されず、これと掛合するホルダ10の両ケーシング1
4,16の爪部28,29の形状に応じて様々な形状のものを用
いることができる。また逆に、爪部28,29の形状および
設ける位置も図示のものに限定されず、様々な形状、位
置のものが可能であり、蓄積性蛍光体シート用ホルダの
形状の自由度を大きくすることができる。
図示のカム78は一方向に回転するのみで、把持部材76
の回動が可能であるので、モータなどの駆動源の正逆回
転の必要がない。
把持部材76を支点77を中心にして回動する駆動手段は
カム78およびモータなどの回転駆動源を用いるものに限
定されず、ソレノイド、エアシリンダ、油圧シリンダ、
ギア、ピニオン、ラック、リンクなど様々な駆動手段を
用いることができる。
本発明の蓄積性蛍光体シートの自動挿入機構100は、
ホルダ10を下向きに装着口56に装着して、開蓋機構54に
より両ケーシング14,16を開くものであるが、両ケーシ
ング14,16はマグネットロック手段20によりロックされ
ているので、運搬中および装置または挿入装置40で移送
中は確実にロックされ、開蓋機構54により容易かつ確実
に開放され、蓄積性蛍光体シート12の自重によりホルダ
10の内面すべり材34に接しつつすべって自然落下し、ハ
ウジング50の送出口60から送出され、移送経路44、読取
搬送手段46へ送られる。
従って、本発明の蓄積性蛍光体シートの自動挿入機構
100は、蓄積性蛍光体シート12を自然落下させて供給す
るものであるので、ホルダ10からすべり出すことができ
ればどのように配置してもよいが、鉛直方向に対し0〜
90°の角度を持って配置されるのがよいが、この配置角
度は蓄積性蛍光体シート用ホルダ10の装着角度を表わす
ものとする。より好ましくは45°〜75°の角度である。
本発明に係る蓄積性蛍光体シートの自動挿入機構は基
本的には以上のように構成されるものであり、以下にそ
の作用を説明する。
第7a図に示すように本発明の蓄積性蛍光体シートの自
動挿入機構100の挿入装置40内の移動台66は最上部にあ
り、従って把持部材74も最上部にある。この時、放射線
画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート12を収納
した蓄積性蛍光体シート用ホルダ10を装着口56に装着す
ると、ホルダ10の表側ケーシング14の爪部28が最上部に
ある把持部材74の鉤部74aと掛合し、ホルダ10を確実に
支持する。
次に、第7b図に示すように、駆動源70が回転を始め、
リンク72が回転すると、リンク72の先端部が円弧を描く
とともに、長孔64内を移動して、移動台66を下降させる
と、把持部材74により支持されているホルダ10も下降
し、最下部まで移動し、把持部材76の先端の鉤部76とホ
ルダ10の裏側ケーシング16の爪部29は確実に掛合する。
把持部材76も最上部に回動しており、ホルダ10を支持
し、移送案内するガイドとして機能する。
こうして、ホルダ10は完全にハウジング50内に収容され
る。この時、蓋58は装着口56にふさいで、ハウジング50
内は遮光され、光密に保たれる。ホルダ10の先端部(開
放端部)は、送出口60を臨む位置に配される。
次に、開蓋機構54の把持部材76には、ホルダ10のマグ
ネットロック手段20の吸着力に抗して第6a図に示す状態
からカム78の回転力により、下向きの力が加えられ、第
6b図に示すようにカム78が回転して、把持部材76は押し
下げられ、ホルダ10の両ケーシング14,16を開く。この
ため、第1図に示すように、蓄積性蛍光体シート12は、
ホルダ10の裏側ケーシング16のすべり材34に接しながら
自重によりすべり落ち、送出口60から送り出され、自然
落下により読取装置42の移送経路44、さらに読取部の走
査搬送手段46へ移送される。
ホルダ10から蓄積性蛍光体シート12が送り出されてし
まうと、カム78はさらに回転すると、ばね80により把持
部材76が上昇し、ホルダ10の両ケーシングを閉じ、マグ
ネットロック手段20にロックされ、ホルダ移動手段52に
よりホルダ10は上昇し、装着口56から外部へその一部が
放出される。
この後、ホルダ10は装着口56から取り出され、一方蓄
積性蛍光体シート12は読取に供される。
〈発明の効果〉 以上、詳述したように本発明によれば、簡単であるが
確実なマグネットロック手段を用いた、簡単な構造の蓄
積性蛍光体シート用ホルダを用い、露光済の蓄積性蛍光
体シートを収納したまま、装着口に装着するだけで、簡
単な機構により自動的に遮光されたハウジングすなわち
暗室に収容し、移動して、蓄積性蛍光体シート用ホルダ
を開き、内部に収納されていた蓄積性蛍光体シートを自
重により自然落下させて所定部位、例えば放射線画像情
報読取装置などの読取部へ移送することができる。
従って、本発明の蓄積性蛍光体シートの自動挿入機構
を用いることにより、蓄積性蛍光体シートを収納したま
まの蓄積性蛍光体シート用ホルダからの蓄積性蛍光体シ
ートの自動挿入、自動供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る蓄積性蛍光体シートの自動挿入
機構の一実施例の部分断面側面図である。 第2図は、本発明に用いられる蓄積性蛍光体シート用ホ
ルダの一実施例の斜視図である。 第3図は、本発明に用いられる蓄積性蛍光体シート用ホ
ルダの部分切欠側面断面図である。 第4図は、本発明に用いられる蓄積性蛍光体シートの斜
視図である。 第5図は、本発明に用いられるホルダ移動機構の一実施
例の平面図である。 第6a図および第6b図は、それぞれ、本発明に用いられる
開蓋機構の作用を示す側面図である。 第7a図および第7b図は、それぞれ、本発明の蓄積性蛍光
体シートの自動挿入機構の作用を示す部分断面側面図で
ある。 符号の説明 10…蓄積性蛍光体シート用ホルダ、12…蓄積性蛍光体シ
ート、14…表面ケーシング、16…裏面ケーシング、20…
マグネットロック手段、28,29…爪部、34…すべり材、4
0…挿入装置、50…ハウジング、52…ホルダ移動機構、5
4…開蓋機構、56…装着口、60…送出口、62…リニア移
動ガイド、64…長孔、66…移動台、68…リニア軸受、70
…駆動源、72…リンク、74,76…把持部材、74a,76a…鉤
部、78…カム、80…ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−166449(JP,A) 特開 昭54−16995(JP,A) 特開 昭51−113486(JP,A) 特開 昭58−68033(JP,A) 特開 昭57−112742(JP,A) 特開 昭57−63525(JP,A) 特開 昭63−235232(JP,A) 特開 昭62−8139(JP,A) 特開 昭63−261347(JP,A) 特開 昭62−92933(JP,A) 特開 昭62−90643(JP,A) 特開 平1−109342(JP,A) 実開 昭61−165542(JP,U) 実開 昭57−205139(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つのケーシングと、これらの両ケーシン
    グを開閉可能に連結するヒンジと、前記両ケーシングを
    ロックするマグネットロック手段とを備え、放射線画像
    情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートを収納するた
    めの蓄積性蛍光体シート用ホルダ、 該蓄積性蛍光体シート用ホルダを装着するための遮光可
    能な装着口および前記蓄積性蛍光体シートを送出する送
    出口とを有する光密なハウジング、 該ハウジング内において、前記蓄積性蛍光体シート用ホ
    ルダを支持し、所定位置まで移動するホルダ移動機構、
    および、 前記所定位置において、一方のケーシングを把持する把
    持部材と、他方のケーシングを把持する把持部材と、こ
    れらの両把持部材の少なくとも一方を前記両ケーシング
    の開閉方向に動かす駆動手段とを備え、前記蓄積性蛍光
    体シート用ホルダを開放して、収納されていた蓄積性蛍
    光体シートを自重により前記送出口に送出するホルダ開
    閉機構とを有することを特徴とする蓄積性蛍光体シート
    の自動挿入機構。
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JPS61166449A (ja) * 1985-01-16 1986-07-28 Fuji Photo Film Co Ltd 感光性画像記録シ−ト取出装置
JPS61165542U (ja) * 1985-04-02 1986-10-14

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