JP2588074B2 - 冷飲料供給装置 - Google Patents

冷飲料供給装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は飲料を冷却した状態で供
給するための冷飲料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置の一例として、従来より冷
蔵庫に付設される冷水器がある。その一般的構成は、例
えば実公昭51−51506号公報に記載されるよう
に、冷蔵庫内に冷却タンクを配置すると共に、その冷却
タンク内の水を吸い上げるポンプを設け、冷蔵庫の扉の
外側には液供給ノズルを配置してこれにポンプの吐出口
を連結する構成である。この場合、ポンプとしてはケー
シング内にインペラを設けた渦巻形のものを利用するの
が一般的で、インペラを含んで構成されている吸引部は
冷却タンクの水中に没する状態で使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の装置は冷飲
料水の供給装置としては一般化している。しかし、この
装置を、そのままジュース、日本酒或いはミネラルウォ
ータ等の専用容器に充填されて流通しており、且つ、変
質し易い性質を有する飲料の冷却・供給装置として使用
しようとすると、次のような問題を生ずる。
【0004】即ち、これを例えば瓶に充填されて流通し
ている冷用日本酒の供給装置として使用する場合には、
まず日本酒を瓶から冷却タンクに移し替えてこれを冷蔵
庫内の所定位置にセットし、その冷却タンクにポンプの
吸引部を挿入するようにセットして蓋をすることにな
る。ところが、上述のように飲料を冷却タンクに移し替
える作業や、冷却タンクにポンプを投入する作業は面倒
であるばかりか、その作業の折りに飲料中にゴミ、ほこ
り、雑菌等が侵入し易いという問題がある。特に、日本
酒等のデリケートな飲料では雑菌が飲料内で繁殖し易
く、これによって味が著しく低下したり濁りを生じたり
して飲用に供し得なくなってしまう。また、これらの飲
料では、冷却タンクやポンプ或いは注出管路の内壁に析
出物が付着し易く、これを放置すると次第に層状に堆積
し、ついにはこれが飲料中に剥落・混入してしまうこと
もある。
【0005】このような雑菌の繁殖や析出物の混入を防
止するには、冷却タンクやポンプ等の飲料注出系の内部
を十分に且つ頻繁に洗浄する必要がある。しかし、従来
構造の装置では、このような作業は大変に面倒であり、
特に注出管路内やケーシング内にインペラを配置した複
雑な構造を有する渦巻形のポンプ内を十分に洗浄するこ
とは実際には容易ではない。しかも、仮に温水等によっ
て十分に洗浄できたとしても、飲料注出系の内壁に付着
している温水が飲料中に混入しないようこれを十分に除
去しなくてはならない。ところが、そのような乾燥作業
も容易ではない。従って、上述したような冷飲料水の供
給装置を日本酒等の変質し易い飲料の供給装置として利
用することはメンテナンスや衛生面から全く実用的では
ないのである。
【0006】一方、特に業務用等に利用される大型の冷
飲料供給装置にあっては、冷却タンクを密閉式に構成
し、その内部に炭酸ガスや窒素ガスを加圧状態で供給す
ることにより冷却された飲料をポンプを使用することな
く取り出し得るようにした構成も考えられている。
【0007】しかし、かかる構成としても、やはり飲料
を冷却タンクに移し替えねばならないから、その作業が
面倒であると共に、ゴミや雑菌等の侵入のおそれが依然
として残り、またポンプがない分楽になるとはいえ、飲
料注出系の掃除は極めて面倒である。しかも、加圧用の
特殊ガスを必要とすることからランニングコストも高価
になるという問題がある。
【0008】また、ポンプを省略できる構成として、冷
却タンクを上方に配置すると共に飲料の注出口をその下
方に配置して落差を利用するタイプも考えられている。
しかし、これでは液漏れが発生する可能性が高くなって
実用的ではなく、また冷却タンクと飲料注出口との位置
関係が定まってしまうので設計上の自由度が少なくなっ
て装置全体として大型化することを避け得ないという問
題がある。
【0009】本発明は従来装置の不具合を一挙に解決す
べくなされたものである。従って、本発明は、飲料注出
系の掃除等のメンテナンスが簡単で、しかも飲料へのゴ
ミや雑菌等の侵入を防止でき、更にランニングコストも
安価で且つ小型化が可能になる冷飲料供給装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の冷飲料供給装置
は、断熱箱体と、この断熱箱体を開閉可能な断熱扉と、
これらによって形成された断熱空間内に収容される飲料
容器を冷却するための冷却装置とを備え、かつ前記扉の
外側には前記飲料容器内の飲料を汲み出すための自吸式
ポンプが配される一方、前記扉にはこのポンプの吐出側
に連通する注出口を覆うようにしてカバーが開閉自在に
取り付けられるととともに、このカバーと前記扉とによ
って囲まれた空間内に前記ポンプを収容させてなる構成
としたところに特徴を有する。
【0011】
【作用】飲料を冷却するには、扉を開放して内部に飲料
容器を収納し、ポンプに連なる給液管を飲料容器の口に
挿入して扉を閉める。このように飲料を、別容器に移し
替えるのではなく、飲料本来の容器に入れたまま冷却で
きることは、その分、ゴミ、ホコリ、雑菌等が侵入する
機会が少なくなることを意味する。
【0012】また、冷却状態にある飲料を注出するに
は、断熱箱体の外部に位置する注出口体の下方に別容器
を置いてポンプを作動させればよい。ポンプは自吸式で
あるから、吸引経路に空気があっても、まず自ら空気を
吸引して飲料容器内の飲料を吸い出し、これを注出口体
からコップ内に必要な量だけ供給することができる。
【0013】更に、飲料注出系の掃除を行うには、ポン
プに連通されている給液管を温水等の洗浄液中に投入し
てポンプを必要時間だけ作動させればよい。これにて、
洗浄液が給液管、ポンプ及び吐出口体を順に流れるか
ら、それらの内壁面に飲料の析出物が付着していたとし
ても、これを除去することができる。また、このような
洗浄が終わった後は、ポンプを作動させたまま給液管を
洗浄液中から取り出せば、自吸式ポンプに吸引された空
気が給液管、ポンプ及び吐出口体を順に流れるから、飲
料注出系の内壁に付着していた温水は次第に除去され
る。そこで、扉を開けて洗浄・乾燥された給液管を再び
飲料容器中に挿入すれば、装置は再使用可能になる。
【0014】
【発明の効果】このように本発明によれば、飲料を冷却
タンクに移し替える必要がないからゴミや雑菌等の侵入
機会が著しく少なくなって飲料を長期間にわたり高品質
に維持しておくことができる。
【0015】しかも、自吸式のポンプを使用しているか
ら、密閉式の飲料容器内に高圧の特殊ガスを圧送して飲
料を送り出す従来の構成に比べて構造が極めて簡単にな
り、ランニングコストも安価になる。また、落差を利用
して冷却タンクから飲料を流し出す構成に比べても、液
漏れの問題が少ない上に飲料容器及び注出口体の配置位
置について設計上の自由度が高く、全体の小型化等を容
易に達成できる。
【0016】また、飲料注出系の掃除を飲料注出用のポ
ンプを利用して簡単に行うことができるので、メンテナ
ンスが極めて容易であり、析出物が飲料注出系の内壁に
付着し易い性質の飲料であっても、前述した雑菌の侵入
機会が少ないという事情とあいまって、高品質保存が可
能になる。さらに、発熱要素であるポンプが扉の外面、
すなわち飲料容器が収納される断熱空間の外側に設置さ
れているので、断熱空間内の冷却効率が高められる。し
かもポンプは、その注出口を覆い隠すようにして扉に取
り付けられる既設のカバー内に収容されているから、ポ
ンプ専用の設置空間を特別に確保する必要がなく、装置
自体のコンパクト性を確保しつつ美観も保持でき、また
既存構造の利用であるために、設計変更も殆ど伴わず製
造することが可能となる。また、カバーは扉に対して開
閉可能であるから、カバーを開くことでポンプを外部に
露出することができ、清掃作業がしやすくなる等、数々
の効果を得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を冷用酒の冷却・供給装置とし
て具体化した一実施例について図1ないし図6を参照し
ながら説明する。
【0018】図1は縦断面にて全体構造を示している。
ここに示すように、断熱箱体1は前面を開放した角形を
なしており、内部の冷却室2は日本酒用の飲料容器3
(一升瓶)を立てた状態で収納することができる大きさ
である。この断熱箱体1の前面側部には断熱性の扉4が
横方向に開閉可能に枢着され、扉4を閉めた状態で扉4
と断熱箱体1の前縁部との間はガスケット5にてシール
される。
【0019】上記断熱箱体1は例えば鋼板製の外箱6と
プラスチック製の内箱7との間に発泡ウレタン等の断熱
材8を充填して構成され、背部には前記冷却室2とは熱
的に絶縁された機械室9が設けられている。この機械室
9内には、公知の圧縮式の冷凍サイクルを構成するため
のコンプレッサ10及び凝縮器11等が配設されると共
に、これらを冷却するための冷却ファン12が取り付け
られている。
【0020】冷却室2内の奥部は上記機械室9を形成す
るために底面が段付状に高くなっており、ここにカバー
13を取り付けて冷却器室14が構成され、その冷却器
室14内に前記冷凍サイクルの一部を構成する冷却器1
5が配置されている。そして、その冷却器15の上方に
は循環ファン16が設けられており、冷却室2内の空気
をカバー13の下部に形成した吸引口13aから吸入し
て冷却器15に接して流通させ、カバー13の上部に形
成した冷気吐出口13bから冷却室2内に吐出すること
ができる。
【0021】上記したコンプレッサ10、凝縮器11及
び冷却器15は断熱箱体1内を冷却するための冷却装置
として機能するもので、冷凍サイクルとしては図3に示
す通り一般的な構成である。なお、同図において17は
ドライヤ、18は絞り弁としてのキャピラリチューブ、
19は冷却器15の除霜時に開放してホットガスを冷却
器15内に供給するための除霜用バルブである。
【0022】一方、前記扉4は、本体枠21に裏板22
を組み合わせると共に、両者間に断熱材23を充填して
構成されている。そして、扉4の前面上部にはポンプ2
4がネジ25にて固定され、ここに下向きに注出口体2
6が取り付けられている。上記ポンプ24はベローズタ
イプの自吸式であり、その内部構造は詳細には図4に示
すようになっている。
【0023】即ち、モータケース30内に図示しないモ
ータが配設され、このモータによって回転板31が回転
駆動される。この回転板31の偏心位置にはクランクピ
ン32が立設され、ここにコネクティングロッド33の
一端部が連結されている。また、モータケース30には
上下に伸縮可能なベローズ34が取り付けられ、そのベ
ローズ34の下部に前記コネクティングロッド33の上
端部が固定されている。ベローズ34内は吸入口体35
及び吐出口体36に連なり、各口体35,36の根元部
には吸入弁37及び吐出弁38が設けられている。従っ
て、モータが通電されて回転板31が回転されると、コ
ネクティングロッド33が上下に往復動してベローズ3
4が伸縮し、これに伴い気体或いは液体が吸入口体35
から吸入されて吐出口体36から吐出されるようにな
る。なお、上記吐出口体36は図示しないチューブによ
って前述の注出口体26に連結されている。
【0024】さて、図1に示すように上記ポンプ24の
吸入口体35には給液管40が連結されている。この給
液管40は柔軟な給液チューブ41と硬質の給液管体4
2とを連結してなり、両者とも飲料に溶出し難い材質に
よって製造され、例えば給液チューブ41はシリコン樹
脂製で、給液管体42はジュラコン樹脂製である。この
うち給液チューブ41は、一端部がポンプ24の吸入口
体35に連結されると共に、扉4を貫通して設けたパイ
プ43内を通って冷却室2内に導入され、その他端部に
給液管体42が連結される。そして、その給液管体42
は基端側がほぼ直角に屈曲すると共に途中部位に代用栓
体44が嵌合され、その代用栓体44を飲料容器3の開
口部に嵌め込むことによって給液管体42の先端が飲料
容器3内に挿入された状態になる。なお、飲料容器3
は、扉4の裏面側に取り付けた容器受け台45上に載置
される。
【0025】一方、扉4の前面側に位置する前記注出口
体26の下方には、置き台46がネジ47によって上下
位置調節可能に扉4に取り付けられると共に、更にその
下方に受け皿48が固定されている。置き台46には、
図1に示すように小分け容器49を置いて前記注出口体
26から注出される冷用酒を受けることができる。
【0026】扉4の前面には前記ポンプ24を覆う角形
のカバー50が取り付けられている。このカバー50は
上縁部を扉4の上部に固定したフック部51に引っか
け、下端鍔部をネジ52にて扉4に固定することで扉4
に取付状態となっており、内部に制御ユニット53が設
けられている。この制御ユニット53は、扉4の閉鎖時
に冷却室2内に位置するように取り付けられた温度セン
サ54からの信号に基づき前記コンプレッサ10の運転
を制御すると共に、前記ポンプ24の作動を制御する機
能を有し、図2に示すようにカバー50の前面に摘み5
5,56、押しボタンスイッチ57,58及び冷却室2
内の温度を表示するための表示器59が設けられてい
る。押しボタンスイッチ57を押すと、これを押してい
る間だけ前記ポンプ24が作動して所望量の冷用酒を注
出することができ、また押しボタンスイッチ58を押す
と、予め設定された時間だけポンプ24が作動して一定
量の冷用酒が注出される。また、摘み55を操作すれば
冷却室2内の温度を所望の値に設定でき、摘み56を操
作すれば押しボタンスイッチ58を操作したときのポン
プ24の作動時間を所望の値に設定することができる。
【0027】次に、本実施例の作用について説明する。
【0028】扉4を開放して、図1に示すように容器受
け台45上に栓を開けた一升瓶(飲料容器3)を載置
し、ここに給液管体42を挿通させた代用栓体44を嵌
合して栓をしておく。これにより給液管体42が飲料容
器3内の冷用酒内に挿入された状態となり、注出準備が
整ったことになる。このように飲料を冷却専用の別容器
に移し替えることなく、一升瓶のまま用いることができ
るから、ゴミや雑菌の混入機会は従来の構造に比べて大
きく減少する。なお、冷却室2内の奥方の余剰空間に
は、図1に示すように開栓していない一升瓶(飲料容器
3)を予備的に収納しておくとよい。
【0029】そして、扉4を閉めて電源投入状態にして
おけば、コンプレッサ10が運転され、冷却室2内ひい
ては飲料容器3内の冷用酒が冷却される。冷却室2内が
設定温度にまで冷却されると温度センサ54からの信号
に基づいてコンプレッサ10の運転が停止され、以下、
制御ユニット53は冷却室2内を設定温度に維持するよ
うにコンプレッサ10の運転を制御する。
【0030】冷用酒の注出を行うには、置き台46上に
小分け容器49を置いて制御ユニット53の例えば押し
ボタンスイッチ58を押し操作する。すると、一定時間
だけポンプ24が運転され、飲料容器3内の冷用酒が給
液管40を通って吸引されるため、飲用適温にまで冷却
された冷用酒が注出口体26から小分け容器49内に供
給される。ここで、仮に給液管40に空気が入っていた
としても、ポンプ24は自吸式であるから、まず給液管
40内から空気を吸引し、それにつれて飲料容器3内の
冷用酒も吸引することができる。従って、飲料の残量等
には全く影響を受けることなく、常に確実に飲料を小分
け容器49に供給することができる。
【0031】上述のような注出を繰り返し行うことによ
り飲料容器3内の冷用酒が空になった場合には、給液管
体42を空になった飲料容器3から引き抜いて新しい飲
料容器3内に差し替えればよい。それには、まず扉4を
開けて予備の飲料容器3を取り出し、その栓を開けて容
器受け台45上の空になった飲料容器3と交換し、その
新たな飲料容器3に空になった飲料容器3から引き抜い
た給液管体42を挿入する。この場合にも、冷用酒を一
升瓶から別容器に移し替える必要がなく、給液管体42
を差し替えるだけで済むから、作業が簡単である上に、
ゴミや雑菌の混入機会はやはり極めて少ない。
【0032】また、特に日本酒のような変質し易い飲料
を保存して供給する場合には、飲料注出系はできるだけ
頻繁に掃除を行うことが品質保持上好ましい。そこで、
本例装置では、次のようにして簡単に掃除を行うことが
できるようになっている。
【0033】まず、扉4を開放して給液管体42を飲料
容器3から抜き出し、給液管体42を給液チューブ41
から分離して外に取り出し、扉4を閉める。取り出した
給液管体42は例えば温水中でブラシ等を使用して擦れ
ば、給液管体42の外壁に付着した日本酒の析出成分等
を完全に除去することができる。
【0034】更に、扉4前面のネジ52を外し、カバー
50を軽く上に持ち上げてその上縁部をフック部51か
ら外す。これによりカバー50が扉4から分離されるか
ら、これを例えば図5に示すように断熱箱体1の上に置
いておく。そして、扉4を閉めたまま、給液チューブ4
1を手前に引いて扉4のパイプ43から引き抜き、その
先端に再び給液管体42を取り付け、同図に示すように
その先端を例えばバケツ60等に貯留した洗浄用の温水
中に投入しておく。一方、ポンプ24の注出口体26に
は排水チューブ61を接続し、その排水チューブ61の
先端は例えば排水受け用のバケツ62内に投入してお
く。
【0035】この状態で制御ユニット53の押しボタン
スイッチ58をオン操作すれば、ポンプ24の作動によ
りバケツ60中の洗浄用の温水が給液管体42及び給液
チューブ41を通ってポンプ24のベローズ34内に吸
引され、更に注出口体26から排水チューブ61を通っ
てバケツ62内に流し込まれる。このように温水が流れ
れば、給液管体42、給液チューブ41或いはベローズ
34等の飲料注出系の内壁に付着した析出物は次第に洗
い流され、本装置を長期間使用しても析出物が堆積する
おそれはなくなる。
【0036】この後は、バケツ60内に温水がない状態
でポンプ24の運転を続ければ、今度は給液管体42や
給液チューブ41等の飲料注出系の全体に空気が流れる
から、内壁に付着している温水はこれによって蒸発さ
れ、特に温風乾燥機等を使用して乾燥させなくとも、飲
料注出系全体を十分に乾燥させることができる。そし
て、以上の作業によって飲料注出系は十分に清浄化され
たことになるから、給液管体42を給液チューブ41に
接続して飲料容器3内に挿入し、扉4を閉めれば、掃除
作業は全て終了する。なお、このような掃除作業は扉4
を閉じたまま行うことができるから、その間に冷却室2
内の温度が上昇してしまうおそれはない。
【0037】このように本例装置を使用するにあたって
は、日本酒の専用容器として一般的に流通している一升
瓶をそのまま利用することができ、飲料の移し替え作業
は不要である。この種の容器は、十分に滅菌した上で内
部に飲料が充填されているから、内部の雑菌量は極めて
少なく、これを貯蔵用としても利用できることは極めて
合理的である。しかも、上述のように飲料の移し替え作
業が不要であることは、取扱い上簡便であるばかりか、
その作業に起因してゴミや雑菌等が飲料内に侵入する機
会が無くなることを意味するから、飲料(本実施例では
冷用酒)の保存上、その品質を長期間にわたって高く維
持できることになる。
【0038】また、自吸式のポンプ24を利用して飲料
を吸引するようにしているから、飲料容器3は自由な位
置に設置でき、装置全体の高さ寸法を低くすることがで
き、しかも落差を利用して飲料を供給するものとは異な
って液漏れのおそれがなく、また特殊ガスを使って飲料
を圧送する構成とは異なってランニングコストも安価に
できる。
【0039】加えて、自吸式のポンプ24を使っている
ことから、そのポンプ24を利用して温水等を飲料注出
系内に強制的に流すことにより掃除を簡単に行うことが
できる。このため、飲料注出系の内壁等に析出物が付着
し易いような飲料を供給する場合であっても、例えば定
期的な掃除によってその析出物が堆積してしまうことを
未然に防止することができるから、長期間にわたり衛生
的に使用することができる。
【0040】しかも、上述のような飲料注出系の掃除の
後には、自吸式のポンプ24を利用して内部の乾燥まで
行うことができるから、洗浄に使った水が飲料に混入し
て味を悪くしてしまうようなことも簡単に防止できる。
【0041】なお、上記実施例では、飲用容器3として
一升瓶を利用する場合について説明したが、飲用容器の
形状はこれに限らず、一般に飲料が充填されて流通して
いる各種の専用容器を利用することができる。例えば、
現在、日本酒はキュービティナと称される大型の紙製パ
ッケージに充填されて供給されることもある。これを利
用する場合には、図6に示すように容器受け台46を扉
4から取り外して冷却室2内にそのキュービティナ70
を収納すればよい。
【0042】また、自吸式ポンプとしては上記実施例に
示したベローズタイプのものに限らず、ダイアフラムタ
イプのものでもよい。更に、注出用のポンプ24は上記
実施例のように1個のみ設けるに限らず、これを複数個
設けて図7に示すように注出口体26を複数個備えた多
連形の冷飲料供給装置としてもよい。この場合には、1
つの冷却室として1台の冷却装置で冷却できることは勿
論である。
【0043】その他、本発明は冷用酒のみに限らず、ワ
イン、ジュース、ミネラルウォータ、コーヒー、茶、ス
ープ等、冷やして飲用に供される飲料の供給用に広く利
用することができる等、要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断側面図
【図2】正面図
【図3】冷凍サイクルの構成図
【図4】ポンプの部分断面図
【図5】掃除方法を示すための部分縦断面図
【図6】大型の飲料容器を収納した場合の縦断側面図
【図7】異なる実施例を示す正面図
【符号の説明】
1…断熱箱体 2…冷却室 3…飲料容器 4…扉 10…コンプレッサ 11…凝縮器 15…冷却器 24…ポンプ 26…注出口体 40…給液管 41…給液チューブ 42…給液管体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱箱体と、この断熱箱体を開閉可能な
    断熱扉と、これらによって形成された断熱空間内に収容
    される飲料容器を冷却するための冷却装置とを備え、 かつ前記扉の外側には前記飲料容器内の飲料を汲み出す
    ための自吸式ポンプが配される一方、前記扉にはこのポ
    ンプの吐出側に連通する注出口を覆うようにしてカバー
    が開閉自在に取り付けられるととともに、このカバーと
    前記扉とによって囲まれた空間内に前記ポンプを収容さ
    せてなることを特徴とする冷飲料供給装置。
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