JP2587041Y2 - 自動車エンジンの遠隔始動装置 - Google Patents

自動車エンジンの遠隔始動装置

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JP2587041Y2
JP2587041Y2 JP1992034901U JP3490192U JP2587041Y2 JP 2587041 Y2 JP2587041 Y2 JP 2587041Y2 JP 1992034901 U JP1992034901 U JP 1992034901U JP 3490192 U JP3490192 U JP 3490192U JP 2587041 Y2 JP2587041 Y2 JP 2587041Y2
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JP
Japan
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engine
water temperature
time
transmitter
automobile engine
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JP1992034901U
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Inventor
宏一郎 芳賀
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カルソニック株式会社
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車エンジンの遠隔
始動装置に係り、特にエンジン水温に応じてクランキン
グ時間を設定することによりエンジン始動の確実性を高
めたものに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンの遠隔始動装置は、乗員
が乗車する前にエンジンを十分に暖機しておく等の目的
で使用されており、一般に、発信者が操作する送信機
と、この送信機から送信されたエンジン始動指令を受信
する受信機と、自動車エンジンを始動するエンジンスタ
ータを前記エンジン始動指令に基づいて所定のクランキ
ング時間だけ作動させる制御手段とから構成されている
(例えば実開昭61−174250号公報参照)。送信
機にはエンジン始動スイッチが設けられており、また、
制御手段は多くは各スイッチやセンサ類からの入力信号
に基づいてエンジンを総合的に制御するエンジンコント
ロールユニットで構成されている。受信機、自動車エン
ジン、エンジンスタータおよびエンジンコントロールユ
ニットは車両に搭載されている。
【0003】この遠隔始動装置において、従来、エンジ
ンスタータの作動(クランキング)制御は次のようにな
されていた。すなわち、送信機のエンジン始動スイッチ
がオンされると、受信機がエンジン始動指令を受信し、
受信機は所定の始動条件が満足されていればエンジンス
タータを所定の時間(例えばガソリン車は約5秒、ディ
ーゼル車は約9秒)作動させてエンジンを始動させる。
そしてエンジンが始動しないときは自動的に所定の回数
(例えばガソリン車は3回、ディーゼル車は2回)の再
始動を行い、それでも始動しないときは停止処理を行っ
て自動的に停止していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエンジンスタータのクランキング制御にあっ
ては、始動前のエンジン水温の高低にかかわらずクラン
キング時間が一定の短時間に固定されているため(例え
ばガソリン車で約5秒)、特にエンジン水温が低いとき
にエンジンが始動しないおそれがある。
【0005】すなわち、一般に、エンジン水温が低くな
り特にマイナス温度になると、それに応じてエンジンス
タータのクランキング時間を長くとる必要がある。図4
はこれを説明するためのデータグラフであり、同図によ
ればエンジン水温が低くなるほど初爆時間(クランキン
グを開始してから最初にエンジンが爆発するまでの時
間)および完爆時間(最初にエンジンが爆発してから完
全にエンジンが立ち上がるまでの時間)が長くなる傾向
があることが分かる。クランキング時間としては少なく
とも初爆時間と完爆時間とを足した時間だけ必要である
から、エンジン水温が特に低い状況にあっては上記の約
5秒のクランキング時間ではかかる状況に対応すること
ができず、クランキング時間の不足によりエンジンが始
動しえない場合がありうる。
【0006】本考案は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、どんなエンジン水温のとき
でも確実にエンジンを始動させることができる自動車エ
ンジンの遠隔始動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案は、発信者が操作する送信機と、この送信機か
ら送信されたエンジン始動指令を受信する受信機とを備
え、自動車エンジンを始動するエンジンスタータを前記
エンジン始動指令に基づいて所定のクランキング時間作
動させるようにしてなる自動車エンジンの遠隔始動装置
において、前記自動車エンジンの水温を検出する水温検
出手段と、あらかじめ設定されたエンジン水温対必要ク
ランキング時間の特性値データを記憶する記憶手段と、
前記水温検出手段により検出されたエンジン始動前のエ
ンジン水温データと前記記憶手段に記憶されている前記
特性値データとに基づいて当該エンジン水温の値に応じ
たクランキング時間を設定する設定手段とを有すること
を特徴とする。
【0008】
【作用】このように構成した本考案にあっては、発信者
が送信機を操作してエンジン始動指令を送信しこの指令
を受信機が受信すると、設定手段は、水温検出手段によ
り検出されたエンジン始動前のエンジン水温データと記
憶手段に記憶されている特性値データとに基づいて、当
該エンジン水温の値に対応する必要クランキング時間の
値を選択し、クランキング時間をその値に設定する。エ
ンジンスタータの制御手段はこのクランキング時間によ
りエンジンスタータを作動させて自動車エンジンを始動
する。このように、始動前のエンジン水温の値に応じて
必要とされるだけのクランキング時間が設定されるの
で、どんなエンジン水温のときでも確実にエンジンを始
動させることができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本考案の一実施例に係る自動車エンジン
の遠隔始動装置の概略ブロック図、図2は同実施例の動
作フローチャート、図3はエンジン水温対必要クランキ
ング時間の特性曲線を示すグラフである。
【0010】図1に示すように、この自動車エンジンの
遠隔始動装置は、発信者が操作する送信機10と、この
送信機10から送信されたエンジン始動指令を受信し、
自動車エンジン11を始動するエンジンスタータ12を
前記エンジン始動指令に基づいて所定のクランキング時
間だけ作動させる制御手段としての受信機13とを有し
ている。この受信機13にはエンジン11の始動を知ら
せるためのホーン14が接続されている。一方、自動車
エンジン11の制御はエンジンコントロールユニット1
5により行われるようになっており、このエンジンコン
トロールユニット15には、エンジン冷却水温を検出す
る水温検出手段としての水温センサ16と、これ以外の
エンジン11の各種制御に必要な入力信号を出力する各
スイッチやセンサ類17(例えばイグニッションスイッ
チ、クランク角センサ、ノックセンサ、O2 センサ等)
が接続されている。
【0011】送信機10には、エンジン11を始動、確
認、停止するためのエンジンスイッチ18が設けられて
おり、このスイッチ18をスタート位置にスライドする
とエンジン始動指令が発信されるようになっている。こ
のエンジンスイッチ18はエンジン11が始動した際に
ホーン14を鳴らすことを要求するエンジン始動確認ス
イッチの機能をも併有している。また、このスイッチ1
8をストップ位置にスライドするとエンジン停止指令が
発信されるようになっている。
【0012】受信機13はアンテナ19と受信機本体2
0とで構成されている。受信機本体20は記憶手段とし
てのメモリ21および設定手段としてのマイコン22を
内蔵しており、メモリ21には、あらかじめ設定された
図3に示すようなエンジン始動前水温Twoに対する必要
クランキング時間Tc の特性値データが記憶されてい
る。この特性値データは車両に搭載しているエンジン1
1によって実験的に決定されるものであって、前述した
ように一般にエンジン水温が低下するほど必要とされる
クランキング時間が長くなる傾向があるため、これに対
応しうるよう、エンジン11の種類ごとにエンジン水温
に応じたエンジン始動に必要とされるクランキング時間
を実験に基づいてあらかじめ決定したものである。ま
た、マイコン22は、エンジンコントロールユニット1
5からエンジン水温信号を読み取り、メモリ21に格納
されているエンジン始動前水温対必要クランキング時間
の特性値データをルックアップして、当該エンジン水温
の値に対応する必要クランキング時間の値を選択し、ク
ランキング時間をその値に設定するように構成されてい
る。
【0013】なお、自動車エンジン11、エンジンスタ
ータ12、受信機13、ホーン14、エンジンコントロ
ールユニット15および各種センサ等16、17は車両
に搭載されている。
【0014】次に、本実施例の遠隔始動装置の動作を、
図2に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、
発信者が送信機10のエンジンスイッチ18をスタート
位置にスライドしてこれをオンすると、受信機13がエ
ンジン始動指令を受信し(S1)、内蔵マイコン22が
エンジンコントロールユニット15から水温センサ16
により検出されたエンジン始動前のエンジン水温Twoの
値を読み取る(S2)。それからマイコン22は、メモ
リ21に記憶されているエンジン始動前水温対必要クラ
ンキング時間の特性値データ(図3参照)をルックアッ
プして、ステップ2で読み取ったエンジン始動前水温T
woの値に対応するクランキング時間Tc の値を選択して
この値をクランキング時間として設定する(S3)。
【0015】それから、受信機13は、所定のエンジン
始動安全チェックを行い、すべての始動条件が満足され
ていればエンジンスタータ12のクランキングを開始す
る。すなわち、エンジンスタータ12をステップ4で設
定されたクランキング時間だけ作動させて自動車エンジ
ン11を始動する(S4)。
【0016】それから、受信機13は、オルタネータの
発電状態からエンジン11が始動したかどうかを判断し
(S5)、その結果エンジン11が始動したと判断した
場合には、内蔵されているタイマをスタートさせる(S
6)。エンジン始動から所定時間経過するまでに発信者
が送信機10のエンジンスイッチ18を操作してエンジ
ン始動確認指令を発信すると、受信機13はこれを受信
して、ホーン14を約1秒間鳴らす(S7〜S9)。発
信者はホーン14が鳴ったことにより、エンジン11が
正常に始動したことを確認することができる。これに対
し、ステップ5においてエンジン始動に失敗したと判断
した場合には、エンジン始動の失敗が2回以内(ガソリ
ン車の場合)かどうかを判断し(S10)、そうであれ
ばステップ4に戻って再度エンジン始動を行うが、3回
以上失敗したと判断した場合には所定の停止処理を行っ
て動作を停止させる(S11)。
【0017】このように、本実施例によれば、あらかじ
めエンジン始動前水温Twoに対する必要クランキング時
間Tc の特性曲線を設定しておき、この特性曲線に基づ
いてエンジン始動時にエンジン水温に応じたクランキン
グ時間を設定するようにしたので、低水温時を含めてど
んなエンジン水温の時であっても必ずエンジン11を始
動することが可能になり、エンジン始動の確実性が向上
する。
【0018】なお、本実施例では、記憶手段と設定手段
をそれぞれ受信機本体20に内蔵されているメモリ21
とマイコン22とで構成しているが、これに限らず、そ
れらをコントロールユニット15に内蔵のメモリおよび
マイコンで構成することももちろん可能である。
【0019】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、エン
ジンを遠隔始動させる際にエンジン水温に応じたクラン
キング時間を設定するようにしたので、どんなエンジン
水温のときでもエンジンを始動させることができるよう
になり、エンジン始動の確実性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る自動車エンジンの遠隔
始動装置の概略ブロック図である。
【図2】同実施例の動作フローチャートである。
【図3】エンジン水温対必要クランキング時間の特性曲
線を示すグラフである。
【図4】エンジン水温と初爆・完爆時間との関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
10…送信機 11…自動車エンジン 12…エンジンスタータ 13…受信機 14…ホーン 15…エンジンコントロ
ールユニット 16…水温センサ 20…受信機本体 21…メモリ(記憶手段) 22…マイコン(設定手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // F02N 15/00 F02N 15/00 C (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02N 11/08 F02D 41/00 - 45/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発信者が操作する送信機(10)と、この送信
    機(10)から送信されたエンジン始動指令を受信する受信
    機(13)とを備え、自動車エンジン(11)を始動するエンジ
    ンスタータ(12)を前記エンジン始動指令に基づいて所定
    のクランキング時間作動させるようにしてなる自動車エ
    ンジンの遠隔始動装置において、 前記自動車エンジン(11)の水温を検出する水温検出手段
    (16)と、あらかじめ設定されたエンジン水温対必要クラ
    ンキング時間の特性値データを記憶する記憶手段(21)
    と、前記水温検出手段(16)により検出されたエンジン始
    動前のエンジン水温データと前記記憶手段(21)に記憶さ
    れている前記特性値データとに基づいて当該エンジン水
    温の値に対じたクランキング時間を設定する設定手段(2
    2)とを有することを特徴とする自動車エンジンの遠隔始
    動装置。
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JPH0596468U JPH0596468U (ja) 1993-12-27
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