JP2586050Y2 - 鞄用ファスナ施錠装置におけるスライダの引き手 - Google Patents

鞄用ファスナ施錠装置におけるスライダの引き手

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JP2586050Y2 JP8300992U JP8300992U JP2586050Y2 JP 2586050 Y2 JP2586050 Y2 JP 2586050Y2 JP 8300992 U JP8300992 U JP 8300992U JP 8300992 U JP8300992 U JP 8300992U JP 2586050 Y2 JP2586050 Y2 JP 2586050Y2
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慎路郎 山根
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美和ロック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鞄に設けられるファ
スナ施錠装置におけるスライダの引き手の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の鞄用ファスナ施錠装置としては、
鞄の開口部に2つの開閉用スライダを有するファスナを
備え、両スライダの引き手の膨出させた先端頭部をそれ
ぞれ着脱自在に嵌入させるため、鞄の開口部の何れか一
方側に固定した基体に2つの対応する凹部を設け、その
凹部を閉鎖できるように前記基体に開閉可能な蓋部材を
取り付け、前記凹部に嵌入させた引き手を錠止するため
基体と蓋部材との間に錠機構を設けてなるものが挙げら
れる。
【0003】このような従来の鞄用ファスナ施錠装置
は、例えば、特開昭62−225669号公報に開示さ
れている。
【0004】同公報の装置においては、図5に示すよう
に、各スライダ(開閉駒)の引き手50の先端頭部51
が鞄の開口部の一方側(鞄の本体側)に固定した基体の
凹部に向け下方に膨出させた形状をなしている。
【0005】即ち、施錠位置における引き手50の形状
が、該引き手の幅方向の複数の中心線l′、l′を含む
垂直平面については面対称をなすが、長さ方向の腕部5
2の中心線m′を含み、前記垂直平面と直角をなす平面
については非対称となっている。
【0006】2つのスライダを有する引き手がこのよう
な形をなす場合、ファスナの鞄に対する取付作業におい
て方向性が生じ、過ってファスナの長さ方向について左
右を逆にして取り付けると、引き手50の膨出頭部51
の向きが逆になり、凹部を有する基体に対し背側53が
向合うところとなって、錠止が不能となる。
【0007】同様にファスナを把手に関し鞄の両側に設
ける形式のものにあっても、両側のファスナの間で相互
に付け違えると上記の様な事態が生じる。
【0008】ファスナを付け違えた場合、付け直しは勿
論面倒なことであり、付け直しの際前の縫製のミシン目
と合せることは極めて難しく、不良品を発生させること
にもなる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、前述の問
題点を解決するために提案されたもので、鞄用ファスナ
施錠装置に採用するに適しており、ファスナの取付時に
ファスナの長さ方向について方向性が無いスライダの引
き手を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この考案は、鞄の開口部に2つのスライダを有する
ファスナを備え、両スライダの引き手の膨出させた先端
頭部をそれぞれ着脱自在に嵌入させるため、鞄の開口部
の何れか一方側に固定した基体に2つの対応する凹部を
設け、その凹部を閉鎖できるように前記基体に開閉可能
な蓋部材を取り付け、前記凹部に嵌入させた引き手を錠
止するため基体と蓋部材との間に錠機構を設けてなる鞄
用ファスナ施錠装置において、各スライダの引き手の形
状を、施錠位置における該引き手の幅方向の複数の中心
線を含む垂直平面及び長さ方向の中心線を含み前記垂直
平面と直角をなす平面についてそれぞれ面対称をなすよ
うに形成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】施錠状態において(図2、図3参照)、錠機構
を解錠して蓋部材を鎖線位置まで変位させると、基体の
一部が開放され、2つの凹部に膨出頭部をそれぞれ嵌入
させていた2つのスライダの引き手は手指で引き起こす
ことができるようになる。
【0012】ここに、各引き手の向きをファスナの長さ
方向に変えスライダを摺動させれば、鞄を開口させるこ
とができる。施錠するには前記とは逆に操作すればよ
い。
【0013】又、特定の2平面で面対称とされた各スラ
イダの引き手は、中心のスライダから両側に向け振り出
した時の姿が対称となるので、鞄に対するファスナの取
付作業において、ファスナの長さ方向で左右を逆にして
も同形をなし、方向性が生じない。
【0014】
【実施例】以下この考案を図面に基づいて説明する。こ
の考案に係るほとんどの部材は、鉄、鋼鉄、真鍮、アル
ミニウム等の金属材料又は強靭な合成樹脂材料で製造さ
れる。
【0015】図1〜図4において、符号1は硬質又は軟
質材料の鞄、1aは鞄1の開口部、1bは鞄本体をなす
開口部1aの一方側、1cは蓋体をなす開口部1aの他
方側、2は鞄の把手、2aは把手2の取付板、3は開口
部1aに沿って設けられたファスナをそれぞれ示す。
【0016】上記のファスナ3は2つの開閉用スライダ
4、4(開閉駒)を有し、各スライダ4には該スライダ
4と一体の連結片4aに対し基部の挿通孔5cを遊嵌さ
せた後述の引き手5が変位可能に設けられる。
【0017】引き手5はスライダ4の摺動の際に引っ張
り部材の役割を果す他に、施錠装置の一部を構成する。
【0018】2つの引き手5、5の先端頭部5aは、腕
部分5bよりも膨出させてあり、鞄1の開口部1aの何
れか一方側1b(図では鞄本体側)にねじ6,6等で固
定した基体7には、2つの対応する形状の凹部7a、7
aを設け、各引き手5の膨出頭部5aを基体7の凹部7
aの一つに着脱自在に嵌入できるようにしてある。
【0019】上記の基体7には、凹部7aを閉鎖できる
ように、開閉可能な蓋部材8が装着される。図示の蓋部
材8は、その両側板の内側に一体に設けた突条8bを基
体7の両側面に設けた凹溝7bに嵌め合せることによ
り、基体7に対し図2及び図3に示す距離dの範囲で摺
動自在とされるものであるが、縦軸又は横軸の回りに回
動可能として開閉させることにより、基体7の凹部7a
を閉鎖させるようにすることもできる。
【0020】符号9は、基体7の上面に設けた抜け止め
用のねじで、例えば蓋部材8の内側に設けた長溝(図示
せず)に嵌め込み、蓋部材8の外方への摺動の範囲を規
制する。
【0021】尚、前記の基体7は、鞄1の把手2の取付
板2aをやや大き目のものとし、その取付板で共通させ
てもよい。
【0022】施錠時前記凹部7aに嵌入させた引き手5
を錠止するために、基体7と蓋部材8との間にはシリン
ダ錠その他任意の形式の錠機構10を設ける。錠機構1
0は、基体7側又は蓋部材8側の何れかに装着される。
【0023】図示例の錠機構10は、基体7の中央部分
に設けられており、蓋部材8の円形の窓8aを通じ鍵穴
10cに対し鍵が差込まれる内筒10a、図示しないタ
ンブラー群並びにばね、及び基体7に装着され、施錠時
蓋部材8を係止するロックピン10b等からなる。
【0024】図2及び図3に示す施錠状態において、錠
機構10を解錠して蓋部材8を鎖線で示す位置まで距離
dだけ摺動させると、基体7の2つの凹部7a,7aが
開放され、それらに先端頭部5aを嵌入させていた2つ
の引き手5,5は手指で矢印A方向に引き起こすことが
できるようになる。
【0025】ここに、各引き手5の向きをファスナ3の
長さ方向に変え、各スライダ4を開放方向に引っ張れ
ば、鞄1を開口させることができる。施錠するには上記
と逆に操作すればよい。
【0026】次に、この考案の主要部分について説明す
ると、図4に明示するように、各スライダ4の引き手5
は、角円柱形をなす腕部5bの先端側に長円柱形の膨出
頭部5aを一体に接続した形のものがその一例として挙
げられる。また、腕部5bに一体に接続する膨出頭部5
aを球形とすることもできる。
【0027】更に明確に述べれば、2つのスライダ4,
4の各引き手5の形状を、施錠位置における該引き手5
の幅方向の複数の中心線l,lを含む垂直平面、及び長
さ方向の中心線mを含み上記垂直平面と直角をなす平面
についてそれぞれ面対称をなすように形成したものであ
る。
【0028】
【考案の効果】以上説明したこの考案のスライダの引き
手を、2つの開閉用スライダを有するファスナを備えた
鞄用ファスナ施錠装置に採用した場合、ファスナの長さ
方向で左右を逆にしても、中心のスライダから引き手を
両側に向け振り出した時の姿が相互に対称をなすので、
ファスナの鞄に対する取付作業時の方向性が無くなり、
方向性による付け違いが皆無となる。
【0029】したがって、鞄に対するファスナ取付作業
の効率化が計れるばかりか、不良製品の発生を低下させ
るに極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の鞄用ファスナ施錠装置におけるスラ
イダの引き手を実施した鞄の一例を示す平面図。
【図2】その拡大部分平面図。
【図3】図2のIII-III線によるその拡大部分断面図。
【図4】図2から取り出したスライダの引き手の拡大外
観斜視図。
【図5】従来のスライダの引き手の一例を示す外観斜視
図。
【符号の説明】
1 鞄 1a 開口部 3 ファスナ 4 スライダ 5 引き手 5a 先端頭部 7 基体 7a 凹部 8 蓋部材 l 幅方向の中心線 m 長さ方向の中心線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鞄の開口部に2つのスライダを有するフ
    ァスナを備え、両スライダの引き手の膨出させた先端頭
    部をそれぞれ着脱自在に嵌入させるため、鞄の開口部の
    何れか一方側に固定した基体に2つの対応する凹部を設
    け、その凹部を閉鎖できるように前記基体に開閉可能な
    蓋部材を取り付け、前記凹部に嵌入させた引き手を錠止
    するため基体と蓋部材との間に錠機構を設けてなる鞄用
    ファスナ施錠装置において、各スライダの引き手の形状
    を、施錠位置における該引き手の幅方向の複数の中心線
    を含む垂直平面及び長さ方向の中心線を含み前記垂直平
    面と直角をなす平面についてそれぞれ面対称をなすよう
    に形成したことを特徴とする鞄用ファスナ施錠装置にお
    けるスライダの引き手。
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