JP2585746Y2 - 歯車ポンプ又はモータ - Google Patents

歯車ポンプ又はモータ

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JP2585746Y2
JP2585746Y2 JP6214092U JP6214092U JP2585746Y2 JP 2585746 Y2 JP2585746 Y2 JP 2585746Y2 JP 6214092 U JP6214092 U JP 6214092U JP 6214092 U JP6214092 U JP 6214092U JP 2585746 Y2 JP2585746 Y2 JP 2585746Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種の油圧機器分野等
において利用される歯車ポンプ又はモータ(以下、歯車
ポンプとして説明する)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に従来の歯車ポンプの全体縦断面を
示し、図3および図4にその構成要素であるリヤカバー
の正面図および斜視図を示す。フロントカバーについて
もリヤカバーと略同様の構成であるため図示省略してい
る。この歯車ポンプは、一対の歯車1、2を噛合状態で
収容する眼鏡形の孔31を有したボディ3と、該ボディ
3の右側の開口端面32に接合されるべき接合面41を
有しその接合面41の中央に前記ボディ3の孔31内に
嵌装される印籠部42が突設されたリヤカバー4と、該
ボディ3の左側の開口端面33に接合されるべき接合面
51を有しその接合面51の中央に前記ボディ3の孔3
1内に嵌装される印籠部52が突設されたフロントカバ
ー5と、それらのカバー4、5の印籠部42、52の端
面43、53に開口し前記両歯車1、2の支軸11、1
2、21、22をその内に嵌装して支承する軸受部4
4、45、54、55と、前記カバー4、5の印籠部端
面43、53における軸受部44、45、54、55の
外周に沿って凹設され高低圧区画用の3の字ガスケット
6が装着される圧力バランス溝46、56と、前記カバ
ー4、5の接合面41、51における印籠部43、53
を包囲する位置に凹設され外部漏れ防止用の環状ガスケ
ット7が装着される環状溝47、57とを具備してな
る。3の字ガスケット6と環状ガスケット7とはそれら
の溝46、56、47、57の形状に対応してつくられ
る別体物である。そして、前記歯車1、2の両側面に歯
側面をシールするための軸心方向に移動可能な眼鏡形の
サイドプレート61を添設し、これらのサイドプレート
61の背面に位置する前記圧力バランス溝46、56に
圧液を導くことで該サイドプレート61を歯車1、2の
側面に向かって適度な液圧力で押圧し、その状態で、歯
車1、2、ボディ孔31およびサイドプレート6によっ
て囲繞される容積空間に流体を閉じ込め、吸込ポートI
N側から吐出ポートOUT側へ連続的に流体を移送する
という周知のポンプ作用を営むようになっている。すな
わち、歯車1、2の作動とともに、3の字ガスケット6
の両端6a、6aが配設される部位が吸込側シール位置
Sとなって、その位置Sよりも進み側に高圧が、また遅
れ側に低圧がそれぞれ現れ、その位置Sでのシール効果
が高いほど内部漏れの少ない高効率なポンプであると言
うことができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述した構
造は、ボディ3と両カバー4、5との間で生じる内部漏
れを完全には防止することができないという解決すべき
課題を抱える。以下、その事情をボディ3とリヤカバー
4との間の漏れに代表して説明すると、従来ポンプにお
いてはボディ3とカバー4とを組立て可能にするために
図5に示すようにボディ孔31の内径Db が印籠部42
の外径Dm よりも大きく設定されており、そのため、印
籠部42がボディ孔31にその最下端A点において接触
しても、A点から左右方向にずれるに従って印籠部42
の外周42aとボディ孔31との間に大きな隙間Eがで
きている。また、組立てをより容易にするために、図6
に示すように印籠部外周42aをその端面43側から接
合面41側に向かってテーパ状に拡径させているが、こ
のようにすることで印籠部外周42aとボディ孔31と
の間に断面三角形状の隙間Fができている。そして、そ
れらの隙間E、Fを通じて流体が吸込側シール位置Sの
近傍に集まってくる。しかして、この部位に配設される
3の字ガスケット6の端部6aは厚み寸法が印籠部42
の突出高さよりも小さく、印籠部外周42aの全てを覆
っているわけではない。すなわち、ガスケット6が存在
しない部位に対応する印籠部外周42aとボディ孔31
との間はメタルシールでもたせるようにしている。同様
に、カバー接合面41(図において模様を付した部位)
とボディ開口端面32との間も密着度を高めてメタルシ
ール効果に期待している。しかるに、この種のメタルシ
ールはガスケットに比べて一般にシール効果が低く、し
かもボディ3とカバー4との取付け姿勢がわずかでもね
じれていたり、あるいはボディ開口端面32やカバー接
合面41の面仕上げが粗い場合等には、そのシール効果
がさらに低下する。そのため、流体は比較的容易に吸込
側シール位置Sを通過することができる。すなわち、図
4に矢印Xで示すように印籠部外周42aに沿って吸込
ポートINに流れ込む流体や、矢印Yで示すようにカバ
ー接合面41に沿って吸込ポートINに流れ込む流体
や、あるいは矢印Zで示すようにカバー接合面41から
一旦環状溝47に流れ込み再びカバー接合面41に乗り
上げて吸込ポートINに流れ込む流体が発生する。この
ため、従来の歯車ポンプは内部漏れが大きく、容積効率
の向上を阻む要因になっている問題がある。
【0004】本考案は、このような課題に着目し、従
来、印籠部と接合面とによる3次元的な形状に起因し
て、メタルシールに頼らざるを得ないと考えられていた
部分に、簡単な構成要素を付加するだけで内部漏れを効
果的に低減し得る歯車ポンプ又はモータを提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0006】すなわち、本考案に係る歯車ポンプ又はモ
ータは、この種のポンプ/モータとしての一般的な構成
を備えてなるものにおいて、吸込み側シール位置に配設
される3の字形ガスケットの両端部と環状ガスケットの
対応する部位とを軸方向に伸びる舌片および軸に垂直な
方向に伸びる舌片を介して一体化するとともに、それら
の舌片の形状に対応した舌片装着用の凹欠部を前記印籠
部の外周面および前記カバーの接合面に設け、この舌片
がメタルシール部位である印籠部外周面及びカバーの接
合面に配設されるように構成したことを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】このようなシール構造により、かかるガスケッ
トの一体物をカバーに取り付けると、3の字形ガスケッ
トが圧力バランス溝に装着され、環状ガスケットが環状
溝に装着されるとともに、軸方向に伸びる舌片が印籠部
の外周に設けた凹欠部に装着され、軸に垂直な方向に伸
びる舌片がカバーの接合面に設けた凹欠部に装着され
る。そして、その状態でボディ開口端面とカバー接合面
とを緊締接合すると、それらの舌片は吸込側シール位置
を半径方向に横断して3の字ガスケットと環状ガスケッ
トの間を連絡する。そのため、従来において印籠部外周
とボディ孔内周、およびボディ端面とカバー接合面がそ
れぞれメタル接触であった不具合が解消される。すなわ
ち、本考案によればこの吸込側シール位置を横切ってガ
スケットである舌片が介在することで、高圧流体がかか
る吸込側シール位置の近傍に集まったとしても、その吸
込側シール位置を越えてまで低圧側に漏れることが有効
に防止される。そのため、本考案によると吸込側シール
位置におけるシール効果を従来に比べて確実に向上さ
せ、内部漏れを大幅に低減化できる効果が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図1を参照して
説明する。なお、図4と共通する部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0009】この歯車ポンプは、前述した3の字形ガス
ケット6の両端部6aと環状ガスケット7の対応する部
位7aとの間を、軸方向に伸びる舌片8aおよび軸に垂
直な方向に伸びる舌片8bを介して連絡し、全体として
一体形のガスケット10を構成している。それらの舌片
8a、8bの厚み寸法はガスケット6、7の厚み寸法に
等しくしてある。一方、前記印籠部42の外周面42a
には、前記舌片8aの形状に対応した舌片装着用の凹欠
部9aが凹設してあり、前記リヤカバー4の接合面41
には、前記舌片8bの形状に対応した舌片装着用の凹欠
部9bが凹設してある。
【0010】このようなシール構造により、かかる一体
形ガスケット10をケース4に装着すると、3の字形ガ
スケット6が圧力バランス溝46に装着され、環状ガス
ケット7が環状溝47に装着されるとともに、軸方向に
伸びる舌片8aが凹欠部9aに装着され、軸に垂直な方
向に伸びる舌片8bが凹欠部9bに装着されることにな
る。そして、その状態でボディ開口端面32とカバー接
合面41とを緊締接合すると、それらの舌片8a、8b
は吸込側シール位置Sを半径方向に横断して3の字ガス
ケット6と環状ガスケット7の間を連絡することにな
る。そのため、従来において印籠部外周42aとボディ
孔内周31、およびボディ開口端面32とカバー接合面
41がそれぞれメタル接触であった不具合が解消され
る。すなわち、本考案によればこの吸込側シール位置S
を横切ってガスケットである舌片8a、8bが介在する
ことで、高圧流体が吸込側シール位置Sの近傍に集まっ
たとしても、その吸込側シール位置Sを越えてまで低圧
ポートIN側に漏れることが有効に防止される。そのた
め、本考案によると吸込側シール位置Sにおけるシール
効果を従来に比べて確実に向上させ、内部漏れを大幅に
低減化できる効果が得られる。そして、このように容積
効率が向上すると、特に高温使用時において流体の粘度
が低下したときにポンプ性能が格段に向上する効果が得
られる。また、ボディ3とリヤカバー4との取付状態が
多少ねじれていたり、ボディ開口端面32やカバー接合
面41の面仕上げが多少粗い場合にも、舌片8a、8b
の存在により一定のシール効果が維持されるので、加
工、組付精度を多少落としても所要の容積効率を確保す
ることができるという実用的な効果も伴うことになる。
【0011】なお、このような構造をボディ3とフロン
トカバー5との間に適用することができるのは勿論であ
り、各構成要素の具体的な断面形状なども、本考案の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0012】
【考案の効果】本考案に係る歯車ポンプ又はモータは、
3の字ガスケットと環状ガスケットとを軸方向に伸びる
舌片および軸に垂直な方向に伸びる舌片を介して連結
し、ケース側にはそれらの舌片を収容し得る凹欠部を設
けたため、ボディ開口端面とケース接合面とを当接させ
たとき、吸込側シール位置においてそれらの舌片が3の
字ガスケットと環状ガスケットの間を横断して存在する
ことになり、従来メタルシールであった部位、すなわ
ち、印籠部外周とボディ孔内周の間およびボディ開口端
面とケース接合面の間が確実にシールされ、内部漏れが
効果的に防止されることになる。その結果、このシール
構造を歯車ポンプ又はモータに適用すると、従来に比べ
て容積効率を確実に向上させ、特に高温使用時における
性能向上を果たす効果が得られる。また、容積効率を低
下させずにボディやカバーの加工、組付工数を簡略化さ
せられるという実用的な効果も伴う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、リヤカバーおよびガ
スケットの分解斜視図。
【図2】従来の歯車ポンプを示す全体縦断面図。
【図3】同ポンプのリヤカバーを示す正面図。
【図4】従来例に係るリヤカバーおよびガスケットを示
す分解斜視図。
【図5】従来の漏れの原因を説明するための図。
【図6】従来の漏れの原因を説明するための図。
【符号の説明】
1、2…歯車 3…ボディ 4…リヤカバー 5…フロントカバー 6…3の字ガスケット 6a…両端部 7…環状ガスケット 7a…対応する部位 8a、8b…舌片 9a、9b…凹欠部 11、12、21、22…支軸 31…ボディ孔 32、33…開口端面 41、51…接合面 42、52…印籠部 43、53…印籠部端面 44、45、54、55…軸受部 46、56…圧力バランス溝 47、57…環状溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−50292(JP,A) 実開 平2−99278(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 2/18 F03C 2/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の歯車を噛合状態で収容し得る孔を有
    したボディと、該ボディの左右の開口端面にそれぞれ接
    合されるべき接合面を有しその接合面の中央に前記ボデ
    ィの孔に嵌装される印籠部が突設された一対のカバー
    と、それらのカバーの印籠部端面に開口し前記両歯車の
    支軸をその内に嵌装して支承する軸受部と、前記カバー
    の印籠部端面における軸受部の外周に沿って凹設され高
    低圧区画用の3の字形ガスケットが装着される圧力バラ
    ンス溝と、前記カバーの接合面における印籠部を包囲す
    る位置に凹設され外部漏れ防止用の環状ガスケットが装
    着される環状溝とを具備してなる歯車ポンプ又はモータ
    において、 前記3の字形ガスケットの両端部と前記環状ガスケット
    の対応する部位とを軸方向に伸びる舌片および軸に垂直
    な方向に伸びる舌片を介して一体化するとともに、それ
    らの舌片の形状に対応した舌片装着用の凹欠部を前記印
    籠部の外周面および前記カバーの接合面に設け、この舌
    片がメタルシール部位である印籠部外周面及びカバーの
    接合面に配設されるように構成したことを特徴とする歯
    車ポンプ又はモータ。
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