JP2585531B2 - 芳香族ポリアミド繊維からなる補強筋 - Google Patents
芳香族ポリアミド繊維からなる補強筋Info
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- JP2585531B2 JP2585531B2 JP61104030A JP10403086A JP2585531B2 JP 2585531 B2 JP2585531 B2 JP 2585531B2 JP 61104030 A JP61104030 A JP 61104030A JP 10403086 A JP10403086 A JP 10403086A JP 2585531 B2 JP2585531 B2 JP 2585531B2
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- Japan
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- concrete
- aromatic polyamide
- adhesive layer
- core material
- polyamide fiber
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- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、建築・土木の分野において広汎に使用でき
る補強筋に関するものである。
る補強筋に関するものである。
（ロ）従来技術 従来、橋梁、ダム、各種高層建築物等の構築に用いる
コンクリート構造体として、内部に補強鉄筋を埋設した
鉄筋コンクリート造や、補強鉄筋のみならず、補強鉄骨
をも内部に埋設した鉄骨鉄筋コンクリート造（いわゆ
る、SRC造）がある。
コンクリート構造体として、内部に補強鉄筋を埋設した
鉄筋コンクリート造や、補強鉄筋のみならず、補強鉄骨
をも内部に埋設した鉄骨鉄筋コンクリート造（いわゆ
る、SRC造）がある。
そして、これら補強鉄筋ないし補強鉄骨は、コンクリ
ートが引張力に弱いことに鑑み、コンクリート中に埋設
されるものである。
ートが引張力に弱いことに鑑み、コンクリート中に埋設
されるものである。
（ハ）発明が解決しようとする問題点 しかし、上記鉄筋コンクリート造、あるいは鉄骨鉄筋
コンクリート造においては、鉄筋の比重が大きいので、
その構築、埋設作業が重労働となり、また、コンクリー
トの性質の経時変化によって、補強鉄筋・鉄骨が腐食す
るという問題も生じていた。
コンクリート造においては、鉄筋の比重が大きいので、
その構築、埋設作業が重労働となり、また、コンクリー
トの性質の経時変化によって、補強鉄筋・鉄骨が腐食す
るという問題も生じていた。
なお、かかる腐食を防止するために、補強鉄筋・鉄骨
の表面に予め塗装を行った後に使用するものがあるが、
従来の塗装剤はコンクリートとの接着性が良好でなく、
さらに補強鉄筋の重量が増すため、その構築・埋設作業
がさらに困難となっていた。
の表面に予め塗装を行った後に使用するものがあるが、
従来の塗装剤はコンクリートとの接着性が良好でなく、
さらに補強鉄筋の重量が増すため、その構築・埋設作業
がさらに困難となっていた。
本発明は、このような従来技術が有する問題点を解決
することのできる芳香族ポリアミド繊維からなる補強筋
を提供することを目的としている。
することのできる芳香族ポリアミド繊維からなる補強筋
を提供することを目的としている。
（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、複数本の芳香族ポリアミド繊維からなる芯
材の外表面にコンクリート接着層を塗布形成するとも
に、同コンクリート接着層を前記芯材の内部にまで含浸
させ、一定太さの棒状の補強筋を形成し、しかも、前記
コンクリート接着層は、カルボキシ変性スチレン、メタ
クリル酸シクロヘキシル主成分としてなる複合ポリマー
エマルジョンを酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄を主
成分とした主剤に混和して生成した混合物からなること
を特徴とする芳香族ポリアミド繊維からなる補強筋に係
るものである。
材の外表面にコンクリート接着層を塗布形成するとも
に、同コンクリート接着層を前記芯材の内部にまで含浸
させ、一定太さの棒状の補強筋を形成し、しかも、前記
コンクリート接着層は、カルボキシ変性スチレン、メタ
クリル酸シクロヘキシル主成分としてなる複合ポリマー
エマルジョンを酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄を主
成分とした主剤に混和して生成した混合物からなること
を特徴とする芳香族ポリアミド繊維からなる補強筋に係
るものである。
（ホ）作用及び効果 本発明では、複数本の芳香族ポリアミド繊維からなる
芯材の外表面にコンクリート接着層を塗布形成するとも
に、同コンクリート接着層を前記芯材の内部にまで含浸
させ、一定太さの棒状の補強筋を形成しているので、補
強筋として十分な強度を有することになる。
芯材の外表面にコンクリート接着層を塗布形成するとも
に、同コンクリート接着層を前記芯材の内部にまで含浸
させ、一定太さの棒状の補強筋を形成しているので、補
強筋として十分な強度を有することになる。
また、前記コンクリート接着層を、特に水中使用にお
いて、芳香族ポリアミド繊維に対して強力な接着力を発
揮するのみならず、コンクリートに対しても強力な接着
力を発揮する、カルボキシ変性スチレン、メタクリル酸
シクロヘキシル主成分としてなる複合ポリマーエマルジ
ョンを酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄を主成分とし
た主剤に混和して生成した混合物から形成している。
いて、芳香族ポリアミド繊維に対して強力な接着力を発
揮するのみならず、コンクリートに対しても強力な接着
力を発揮する、カルボキシ変性スチレン、メタクリル酸
シクロヘキシル主成分としてなる複合ポリマーエマルジ
ョンを酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄を主成分とし
た主剤に混和して生成した混合物から形成している。
したがって、かかる補強筋をコンクリート構造体に用
いた場合は、上記した組成を有するコンクリート接着層
を介して、水中使用におけるコンクリート躯体と芳香族
ポリアミド繊維からなる補強筋とを強力に一体化するこ
とができる。
いた場合は、上記した組成を有するコンクリート接着層
を介して、水中使用におけるコンクリート躯体と芳香族
ポリアミド繊維からなる補強筋とを強力に一体化するこ
とができる。
（ヘ）実施例 以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発明を詳説
する。
する。
第１図及び第２図に本発明に係る補強筋の断面構造を
示しており、図中、１は棒状の芯材であり、２は同芯材
１を包みこむように形成したコンクリート接着層であ
る。
示しており、図中、１は棒状の芯材であり、２は同芯材
１を包みこむように形成したコンクリート接着層であ
る。
本発明は、実質的に、複数本の芳香族ポリアミド繊維
（アラミッド）からなる芯材１の外表面にコンクリート
接着層２を塗布形成するともに、同コンクリート接着層
２を前記芯材１の内部にまで含浸させ、一定太さの棒状
の補強筋を形成している。
（アラミッド）からなる芯材１の外表面にコンクリート
接着層２を塗布形成するともに、同コンクリート接着層
２を前記芯材１の内部にまで含浸させ、一定太さの棒状
の補強筋を形成している。
また、前記コンクリート接着層２は、カルボキシ変性
スチレン、メタクリル酸シクロヘキシル主成分としてな
る複合ポリマーエマルジョンを酸化珪素、酸化カルシウ
ム、酸化鉄を主成分とした主剤に混和して生成した混合
物から形成している。
スチレン、メタクリル酸シクロヘキシル主成分としてな
る複合ポリマーエマルジョンを酸化珪素、酸化カルシウ
ム、酸化鉄を主成分とした主剤に混和して生成した混合
物から形成している。
ここに、芳香族ポリアミド繊維とは、高引張強度、高
耐熱強度、高対屈曲性を有するポリアミド系の繊維をい
い、市販されているものを使用することができる。
耐熱強度、高対屈曲性を有するポリアミド系の繊維をい
い、市販されているものを使用することができる。
また、複合ポリマーエマルジョンとは、例えば、特願
昭57−33499号や特願昭59−92112号において開示したも
のをいい、かかる複合ポリマーエマルジョンは、例え
ば、以下の成分構成を有する。
昭57−33499号や特願昭59−92112号において開示したも
のをいい、かかる複合ポリマーエマルジョンは、例え
ば、以下の成分構成を有する。
カルボキシ変性スチレンブタジエン 45％ メタクリル酸シクロヘキシル 24％ メタノール ５％ 脂肪酸ソーダ石鹸 １％ 水 25％ また、主剤は以下の成分構成を有するものとすること
ができる。
ができる。
白色セメント 28.0％ 珪砂（SiO2） 71.6％ 鉄粉（Fe3O4） 0.2％ 亜鉛華（ZnO） 0.1％ チタン白（TiO2） 0.1％ なお、上記コンクリート接着層２を形成する主剤と複
合ポリマーエマルジョンの割合は、３〜5:1とするのが
好ましい。
合ポリマーエマルジョンの割合は、３〜5:1とするのが
好ましい。
また、かかるコンクリート接着層２の芯材１への形成
方法としては、各種形態が考えられるが、その一例を第
３図に示す。
方法としては、各種形態が考えられるが、その一例を第
３図に示す。
すなわち、第３図に示すように、箱体３の内部に複数
の芯材１を緊張状態に張り、その後、複合ポリマーエマ
ルジョンと主剤とからなるコンクリート接着層形成用泥
漿を投入し、いわゆるどぶづけを行うことによって形成
できる。
の芯材１を緊張状態に張り、その後、複合ポリマーエマ
ルジョンと主剤とからなるコンクリート接着層形成用泥
漿を投入し、いわゆるどぶづけを行うことによって形成
できる。
この場合、複合ポリマーエマルジョンは芯材１の外表
面のみならず、第２図に示すようにその内部まで含浸
し、芳香族ポリアミド繊維同士の接着効果を図ることが
でき、棒状とした芯材１に適度の硬さを持たせることが
できる。
面のみならず、第２図に示すようにその内部まで含浸
し、芳香族ポリアミド繊維同士の接着効果を図ることが
でき、棒状とした芯材１に適度の硬さを持たせることが
できる。
また、かかる複合ポリマーエマルジョンと主剤とから
なる接着層２は、すぐれが物理及び化学特性を有するも
のであり、以下の効果を得ることができる。
なる接着層２は、すぐれが物理及び化学特性を有するも
のであり、以下の効果を得ることができる。
高引張強度を有する芳香族ポリアミド繊維からなる
芯材１を実質的に強力な付着力を有する複合ポリマーエ
マルジョンと主剤またはセメントからなるコンクリート
接着層２によってコンクリートに接着するようにし、し
かも、同コンクリート接着層２は芯材１の外表面のみな
らずその内部まで含浸しているので、両者を強力に一体
化でき、地震力等にたいして協働して抵抗せしめること
ができ、建築物等のコンクリート構造体の損壊を確実に
防止することができる。
芯材１を実質的に強力な付着力を有する複合ポリマーエ
マルジョンと主剤またはセメントからなるコンクリート
接着層２によってコンクリートに接着するようにし、し
かも、同コンクリート接着層２は芯材１の外表面のみな
らずその内部まで含浸しているので、両者を強力に一体
化でき、地震力等にたいして協働して抵抗せしめること
ができ、建築物等のコンクリート構造体の損壊を確実に
防止することができる。
また、かかる芯材１及びコンクリート接着層２は、
ともに、コンクリート本体が経時変化によって性質を変
えないので、コンクリート構造体の長寿命化を図ること
ができる。
ともに、コンクリート本体が経時変化によって性質を変
えないので、コンクリート構造体の長寿命化を図ること
ができる。
また、芯材１を比重の軽い芳香族ポリアミド繊維に
よって形成したので、補強筋の構築・埋設作業を容易か
つ迅速に行うことができる。
よって形成したので、補強筋の構築・埋設作業を容易か
つ迅速に行うことができる。
第４図は、本発明を鉄筋コンクリート造のコンクリー
ト構造体11に適用した場合を示す。
ト構造体11に適用した場合を示す。
同図において、コンクリート構造体11は矩形断面を有
する梁として示されており、コンクリート本体12（PCコ
ンクリートも含む）の上下に複数の補強筋13を埋設する
ことによって構成されている。
する梁として示されており、コンクリート本体12（PCコ
ンクリートも含む）の上下に複数の補強筋13を埋設する
ことによって構成されている。
また、第５図は、本発明をSRC造のコンクリート構造
体11に適用した場合を示す。
体11に適用した場合を示す。
同図において、コンクリート構造体11は矩形断面を有
する梁として示されており、コンクリート本体12（PCコ
ンクリートも含む）の中央にＨ型鋼からなる補強鉄骨14
を埋設するとともに、その両側に複数の補強筋15を埋設
することによって構成されている。
する梁として示されており、コンクリート本体12（PCコ
ンクリートも含む）の中央にＨ型鋼からなる補強鉄骨14
を埋設するとともに、その両側に複数の補強筋15を埋設
することによって構成されている。
上記構成において、補強筋13,15は、本発明に係る構
成を具備するものであり、芳香族ポリアミド繊維からな
る芯材１の全周面に複合ポリマーエマルジョンと主剤と
からなるコンクリート接着層２を形成することによって
製造されるものである。
成を具備するものであり、芳香族ポリアミド繊維からな
る芯材１の全周面に複合ポリマーエマルジョンと主剤と
からなるコンクリート接着層２を形成することによって
製造されるものである。
第１図は本発明に係る補強筋の正面図、第２図は同横断
面図、第３図はコンクリート接着層の形成方法の説明
図、第４図は鉄筋コンクリート造のコンクリート構造体
の断面図、第５図はSRC造のコンクリート構造体の断面
図である。 図中、 1:芯材 2:コンクリート接着層 13:補強筋 14:補強鉄骨 15:補強筋
面図、第３図はコンクリート接着層の形成方法の説明
図、第４図は鉄筋コンクリート造のコンクリート構造体
の断面図、第５図はSRC造のコンクリート構造体の断面
図である。 図中、 1:芯材 2:コンクリート接着層 13:補強筋 14:補強鉄骨 15:補強筋
Claims (1)
- 【請求項１】複数本の芳香族ポリアミド繊維からなる芯
材（１）の外表面にコンクリート接着層（２）を塗布形
成するともに、同コンクリート接着層（２）を前記芯材
（１）の内部にまで含浸させ、一定太さの棒状の補強筋
を形成し、しかも、前記コンクリート接着層（２）は、
カルボキシ変性スチレン、メタクリル酸シクロヘキシル
主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンを酸化珪
素、酸化カルシウム、酸化鉄を主成分とした主剤に混和
して生成した混合物からなることを特徴とする芳香族ポ
リアミド繊維からなる補強筋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61104030A JP2585531B2 (ja) | 1986-05-06 | 1986-05-06 | 芳香族ポリアミド繊維からなる補強筋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61104030A JP2585531B2 (ja) | 1986-05-06 | 1986-05-06 | 芳香族ポリアミド繊維からなる補強筋 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62260947A JPS62260947A (ja) | 1987-11-13 |
| JP2585531B2 true JP2585531B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=14369843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61104030A Expired - Lifetime JP2585531B2 (ja) | 1986-05-06 | 1986-05-06 | 芳香族ポリアミド繊維からなる補強筋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2585531B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DK8504588A (ja) * | 1982-03-01 | 1987-04-09 | ||
| JPS60119848A (ja) * | 1983-11-30 | 1985-06-27 | 三井建設株式会社 | 繊維補強コンクリ−ト並びにその施工法 |
| JPS60203761A (ja) * | 1984-03-28 | 1985-10-15 | 財団法人鉄道総合技術研究所 | プレストレストコンクリ−ト用緊張材 |
-
1986
- 1986-05-06 JP JP61104030A patent/JP2585531B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62260947A (ja) | 1987-11-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
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| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
| R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |