JP2585525Y2 - エジェクタ装置 - Google Patents

エジェクタ装置

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JP2585525Y2
JP2585525Y2 JP1993003968U JP396893U JP2585525Y2 JP 2585525 Y2 JP2585525 Y2 JP 2585525Y2 JP 1993003968 U JP1993003968 U JP 1993003968U JP 396893 U JP396893 U JP 396893U JP 2585525 Y2 JP2585525 Y2 JP 2585525Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は圧縮空気等の作動流体を
供給して負圧を発生させるエジェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エジェクタ装置はその本体に設けられた
給気ポートから排気ポートに向けて圧縮空気を流し、両
ポート間に設けられたディフューザ部に空気を吸引させ
ることにより負圧を発生させる装置であり、従来のエジ
ェクタ装置の一例を概略的に示すと、図5の通りであ
る。
【0003】エジェクタ本体1は給気ポート2aとこの
給気ポート2aから流入した圧縮空気を排出する排気ポ
ート2bとを有し、これらのポートの間には図示しない
ディフューザが設けられている。更にこのエジェクタ本
体1は、ディフューザの部分に空気を吸引させるための
吸引ポート2cを有している。図示しない空圧源からの
圧縮空気は、作動流体供給ポート3及び作動流体流路4
を通って給気ポート2aに送られ、マフラ5から外部に
排出されるようになっており、この作動流体流路4を開
閉するために供給エア制御用の電磁弁6が設けられてい
る。
【0004】バキュームカップV等の負圧機器は、真空
流路7によって吸引ポート2cに接続されており、この
真空流路7にはエジェクタ本体1に向かう流れを案内
し、逆方向の流れを阻止するチェツク弁8が設けられて
いる。更に真空流路7は真空破壊流路9により作動流体
供給ポート3に接続されており、この真空破壊流路9を
開閉するために真空破壊エア制御用の電磁弁10が設け
られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このような構造の従来
のエジェクタ装置を用いて、例えば、バキュームカップ
VによりワークWを吸着しながら搬送する場合には、電
磁弁6に通電することによりエジェクタ本体1内に圧縮
空気を流す。これにより、バキュームカップVは真空流
路7を通じて負圧状態となり、ワークWを吸着しつつ搬
送することができる。
【0006】バキュームカップVにワークWが吸着され
て所定の真空度が得られた状態のもとで、作動流体の供
給を停止しても、チェック弁8の作動によりバキューム
カップV内には空気が流入しないので、吸着状態が保持
される。ただし、吸着搬送している途中で、バキューム
カップV内に空気が漏入して真空度が低下した場合に
は、再度エジェクタ本体1に圧縮空気を供給すれば、真
空度を高めることができる。ワークWがバキュームカッ
プVにより所定の位置まで搬送されたならば、バキュー
ムカップVからワークWを外すために、電磁弁10に通
電がなされる。これにより、バキュームカップV内には
圧縮空気が供給されてカップV内の真空が破壊されて、
ワークWがバキュームカップVから外される。ワークW
が外されるのは、エジエクタ本体1が作動しているとき
もあれば、停止しているときもある。
【0007】しかしながら、従来の上記構成のエジェク
タ装置にあっては、バキュームカップV内の負圧状態を
解除するために、真空破壊エア制御用の電磁弁10を作
動させても、所定のタイミングでワークWが外れない場
合があった。この理由は、バキュームカップV内の負圧
状態を解除するために、電磁弁10を作動させて圧縮空
気を真空破壊流路9からバキュームカップVに供給する
ようにしても、真空破壊流路9からの圧縮空気がエジェ
クタ本体1に向けて真空流路7を通って流出することが
あるからであると推測される。
【0008】本考案の目的は、負圧機器に対して負圧を
供給していた状態から負圧の供給を停止させる際に、正
確なタイミングで負圧の供給を停止させることができる
ようにすることにある。
【0009】本考案の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
考案のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0011】すなわち、本考案のエジェクタ装置は、作
動流体が供給される給気ポートと該給気ポートから流入
した作動流体が流出する排気ポートと前記給気ポートか
ら前記排気ポートへの流れに開口した吸引ポートとが設
けられたエジェクタ本体を有し、負圧機器を作動するエ
ジェクタ装置において、作動流体供給ポートと前記給気
ポートとを結ぶ作動流体流路を開閉する開閉弁と、前記
吸引ポートに接続され前記吸引ポートに向かう流れを案
内し逆方向の流れを阻止するチェック弁を有する真空流
路と、前記作動流体供給ポートに連通される真空破壊流
路と、前記真空流路と前記真空破壊流路との間に設けら
れ、前記真空流路を前記負圧機器に連通させる位置と、
前記真空破壊流路を前記負圧機器に連通させる位置とに
作動する3ポート切換弁とを有し、前記エジェクタの作
動および不作動とは無関係に、前記真空破壊流路を介し
て前記負圧機器に圧縮空気を供給し得るようにしたこと
を特徴とするものである。
【0012】
【作用】上記構成のエジェクタ装置にあっては、負圧機
器に対して負圧を供給する際には、3ポート切換弁を真
空供給位置に設定した状態で開閉弁により作動流体流路
を開放状態に設定する。これにより、エジェクタ本体の
作動により接続ポートを介して負圧機器には負圧が供給
されることになる。
【0013】負圧の供給を停止させる際には、エジェク
タ本体が作動していても不作動であっても、3ポート切
換弁を真空破壊位置に設定する。これにより、作動流体
供給ポートから真空破壊流路を通って供給された流体
は、真空流路内に流入することなく、所定のタイミング
で確実に負圧機器に向けて案内される。
【0014】
【実施例】以下、図示する本考案の実施例に基づいて本
考案を詳細に説明する。図1は本考案の一実施例に基づ
くエジェクタ装置を示す概略構造図であり、エジェクタ
本体1は図5に示されたものと同様に、給気ポート2a
とこの給気ポート2aから流入した作動流体としての圧
縮空気を流出する排気ポート2bとを有している。給気
ポート2aは、図示しない空圧源が接続される作動流体
供給ポート3に対して作動流体流路4により接続されて
おり、この流路4を通って供給された圧縮空気は、排気
ポート2bから排気流路11を通り、マフラ5を経て外
部に排出される。
【0015】この作動流体流路4を開閉するために、こ
の流路4には供給エア制御用の電磁弁6が開閉弁として
設けられている。この電磁弁6は通常は流路4の2つの
ポートを閉じ、通電された時に両ポートを連通させる。
【0016】エジェクタ本体1の吸引ポート2cには真
空流路12が接続されており、この真空流路12にはエ
ジェクタ本体1に向かう流れを案内して、逆方向の流れ
を阻止するためのチェック弁8が設けられており、更に
この真空流路12には、ここを流れる空気の中のゴミを
除去するためにフィルタ13が設けられている。
【0017】先端に負圧機器としてのバキュームカップ
Vが設けられた負圧ホース14は、作動流体供給ポート
3に接続された真空破壊流路15と前記真空流路12と
に選択的に接続されるようになっており、これらの流路
の間には、真空破壊エア制御用の電磁弁16が3ポート
切換弁として設けられている。この電磁弁16は、前記
真空破壊流路15の真空破壊ポート17aと、真空流路
12の真空供給ポート17bと、負圧ホース14により
外部の負圧機器に連通される接続ポート17cとを有し
ている。
【0018】この電磁弁16は、通常では接続ポート1
7cを真空供給ポート17bに連通させて真空破壊流路
15を閉塞させる真空供給位置と、通電がなされること
により接続ポート17cを真空破壊ポート17aに連通
させて真空供給ポート17bを閉塞させる真空破壊位置
とに作動する。
【0019】このような構造のエジェクタ装置を使用し
て、例えば、図示するようにバキュームカップVにより
ワークWを吸着しながら、このワークWを搬送する場合
には、電磁弁6にのみ通電することにより作動流体供給
ポート3からエジェクタ本体1に圧縮空気を供給する。
これにより、吸引ポート2cが負圧状態となり、真空流
路12及び負圧ホース14を介してバキュームカップV
は負圧状態となる。
【0020】真空流路12には真空スイッチ18が設け
られており、バキュームカップV内の真空度が所定の真
空度となったことが検出された場合には、電磁弁6に対
する通電が解かれるが、チェック弁8により空気の漏入
が防止されてバキュームカップV内の真空度は保持され
る。もしも、真空度が設定値よりも低下した場合には電
磁弁6が再度作動することになる。
【0021】バキュームカップVによりワークWが所定
の位置まで搬送されたならば、電磁弁16を通電して、
この電磁弁16を真空破壊位置にすると、接続ポート1
7cは真空破壊ポート17aに連通され、真空流路12
は閉塞されることになる。したがって、作動流体供給ポ
ート3からの圧縮空気は、真空流路12内の圧力に影響
されることなく、エジェクタ本体1の作動及び不作動と
は無関係に、真空破壊流路15を通って、所定のタイミ
ングで確実にバキュームカップVに供給されることにな
り、ワークWはバキュームカップVへの吸着が解かれる
ことになる。このときに、真空破壊流路15を流れる圧
縮空気の量は、流量調整機構19により調整されるよう
になっている。
【0022】図2は図1に示したエジェクタ装置のより
具体的構造を示す断面図であり、図3は図2に示した真
空破壊エア制御用の電磁弁が真空供給位置となっている
状態を示す断面図、図4は図2において省略した電磁弁
6の詳細を示す断面図である。
【0023】図示するエジェクタ装置は、第1と第2の
2つのブロックB1,B2を有し、これらのブロック内
にはエジェクタ本体1が形成されており、第1ブロツク
B1に第2ブロックB2の反対側に位置させて取り付け
られた第3ブロックB3に流量調整機構19が形成され
ている。更に、第3ブロックB3には第4ブロックB4
が取り付けられている。
【0024】上記4つのブロックB1〜B4は、アダプ
タAを介してマニホールドMに取り付けられており、こ
れらのブロックB1〜B4相互及びこれらのブロックと
アダプタA等は、図示しないボルトやねじ等により相互
に締結されている。
【0025】第1のブロックB1の内部に形成されたエ
ジェクタ本体1は、ノズル20aとこれと同心に配置さ
れたディフューザ20bとを有している。給気ポート2
aに供給された圧縮空気を、ノズル20aからディフュ
ーザ20bに向けて噴射させると、いわゆるベンチュリ
ー効果によって、ディフューザ20bとノズル20aと
の接続部に圧縮空気の流れに開口して設けられた吸引ポ
ート2cの部分が負圧状態となる。
【0026】エジェクタ本体1の排気ポート2bから排
出された圧縮空気を外部に案内するために、第1ブロッ
クB1及びアダブタAには排気流路11が形成されてお
り、排気ポート2bからの圧縮空気は、アダプタAに装
着されたマフラ5により消音された後に、排気口21か
ら外部に流出される。
【0027】図示しない空圧源に接続された作動流体供
給ポート3は、マニホールドMに形成されており、この
ポート3から伸びてマニホールドM、アダプタA、及び
第2ブロックB2には作動流体流路4が形成されてい
る。ノズル20aの中心と同心の位置に形成された作動
流体流路4aは、連通孔4bを介して第2ブロックB2
の作動流体流路4に連通されており、この作動流体流路
4aの開口端部には弁座22が形成されている。
【0028】第2ブロックB2には供給エア制御用の電
磁弁6がヨーク6aの部分で取り付けられており、この
電磁弁6のプランジャ6bの先端に設けられた弁体6c
が、弁座22に圧接するようになっている。プランジャ
6bはヨーク6aに取り付けられたボビン6e内に軸方
向に摺動自在に装着されており、このボビン6eの後端
部には固定コア6fが嵌合されている。ボビン6eに
は、その外周に導線等を巻回してソレノイド6dが形成
されており、その周囲は、例えば樹脂等からなるハウジ
ング6gによって密封状態となっている。
【0029】ソレノイド6dに対しては、ハウジング6
gに直接あるいは着脱自在に接続される給電ケーブル6
hを介して電力が供給されるようになっている。尚、電
磁弁6の外端面は、カバー6iにより覆われている。
【0030】このプランジャ6bの先端部側に形成され
た流体室23とエジェクタ本体1の給気ポート2aとを
連通させる作動流体流路4cが前記流路4aの外側に位
置させて複数本形成されている。
【0031】電磁弁6のプランジャ6bには、ばね部材
27により弁体6bが弁座22に圧接する方向の弾発力
が付勢されており、ソレノイド6dに通電された場合に
は、作動流体流路4aが開かれて、エジェクタ本体1に
圧縮空気が供給される。
【0032】第4ブロックB4には、真空破壊エア制御
用の電磁弁16がそのヨーク16aの部分で取り付けら
れており、この電磁弁16のプランジャ16bは電磁弁
6のプランジャ6bに対向している。この電磁弁16は
前記電磁弁6と同様の構造となっており、電磁弁16を
構成する各部材にあって電磁弁6を構成する各部材と共
通する部材には同一の符号a〜iが付されている。
【0033】電磁弁16のプランジャ16bの先端に設
けられた弁体16cに対向させて、ブロックB4内に形
成された真空破壊ポート17aの開口部には、弁体16
cが圧接する弁座30が設けられている。この真空破壊
ポート17aは、作動流体流路4から分岐してブロック
B1〜B4に形成された真空破壊流路15により作動流
体供給ポート3に連通している。ただし、真空破壊流路
15を直接作動流体供給ポート3に接続するようにした
り、空圧源に接続するようにしても良い。
【0034】第4ブロックB4には、真空破壊ポート1
7aに対して反対側に位置させて真空供給ポート17b
が形成されており、このポート17bの開口部に形成さ
れた弁座31と当接する弁体32がブロックB4内に配
置されている。両弁体16c、32の間隔を一定にして
これらを連動させるために、ブロックB4内には軸方向
に摺動自在にプランジャピン33が装着されている。こ
のプランジャピン33は、図2にあっては作図上の便宜
のために、1本のみが図示されているが、実際のエジェ
クタ装置にあっては、複数本装着されている。
【0035】弁体32には真空供給ポート17bを閉じ
る方向の弾発力を付勢するばね部材34が弁体32とリ
テーナ35との間に装着され、このばね部材34の弾発
力よりも強い弾発力を弁体16cに対して真空破壊ポー
ト17aを閉じる方向に付勢するばね部材36がプラン
ジャ16bに装着されている。したがって、ソレノイド
16dに対して通電がなされていない場合には、図3に
示されるように、弁体16cが真空破壊ポート17aを
閉じる一方、プランジャピン33により弁体32は弁座
31から離れて真空ポート17bを開放することにな
る。そして、ソレノイド16dに電力が供給されると、
プランジャ16bが後退移動することから、図2に示す
ように、弁体16cが弁座30から離反して真空破壊ポ
ート17aを開放すると共に、弁体32は弁座31に圧
接して真空供給ポート17bを閉じる。
【0036】真空供給ポート17bはブロックB1,B
3,B4に形成された真空流路12aに連通されてお
り、エジェクタ本体1の吸引ポート2cに連通させてブ
ロックB1、アダプタA、マニホールドMに形成された
真空流路12bは、ブロックB1とアダプタAとの間に
配置された環状のシール材40の外側に形成された真空
流路12cを介して真空流路12aに連通されており、
これらの真空流路12a〜12cにより図1に示した真
空流路12が形成されている。
【0037】アダプタA内には、真空流路12b内にお
いて吸引ポート2cに向かう流れを許容し、逆方向の流
れを阻止するチェック弁8が設けられている。更に、マ
ニホールドM内には、真空流路12b内を流れるゴミ等
の異物を捕捉するためのフィルタ13が組み込まれてい
る。このフィルタ13は、マニホールドMにねじ止めさ
れた蓋体41により着脱自在に保持されている。
【0038】電磁弁16によって真空破壊ポート17a
と真空供給ポート17bの何れかに連通される接続ポー
ト17cは第4ブロックB4に形成されており、このポ
ート17cは負圧ホース14によりバキュームカップV
等の負圧機器に接続されるようになっている。なお、接
続ポート17cの位置は、第4ブロックB4に限定され
ることなく、ブロックB4,B3,B1、アダプタA、
マニホールドM等の中に流路を延長することにより任意
の位置に設けることができる。また、負圧機器として
は、図示するようなバキュームカップV以外に種々のも
のを使用することができる。真空破壊流路15を流れる
空気の量を調整するための流量調整機構19は、図2に
示されるように、第3ブロックB3に固着されたボディ
44と、これにねじ結合されるねじ軸45とを有し、ね
じ軸45の先端には真空破壊流路15の開度を調整する
テーパー状のニードル46が設けられている。ねじ軸4
5の基端部には、ノブ47が設けられると共に、ねじ軸
45にはロックナット48がねじ結合されている。
【0039】第4ブロックB4には、弁座30に圧接し
た弁体16cを手動でも離反させ得るようにするため
に、押しピン51が軸方向に摺動自在に設けられてい
る。この押しピン51はばね部材52の弾発力により通
常は後退限位置となっており、先端部には、前進移動に
よりプランジャ16bの先端面に当接するテーパー部5
3が形成されている。第2ブロックB2には、電磁弁6
の弁体6cを弁座22から離反させるために、前記押し
ピン51と同様の構造の押しピン51aが設けられてい
る。
【0040】図2〜図4に示したエジェクタ装置を用い
て負圧機器を作動させる手順を説明する。負圧機器に対
して負圧を供給するには、電磁弁6のソレノイド6dに
通電することにより、ばね部材27の弾発力に抗してプ
ランジャ6bを後退移動させる。
【0041】これにより、弁体6cが弁座22から離反
して作動流体流路4が開放され、作動流体供給ポート3
からの圧縮空気がエジェクタ本体1の給気ポート2aに
供給される。
【0042】このときには、図3に示すように、電磁弁
16のソレノイド16dには通電がなされておらず、弁
体16cは弁座30に圧接し、弁体32は弁座31から
離反しており、電磁弁16は真空供給位置となってい
る。したがって、エジェクタ本体1のノズル20aから
デイフューザ20bに噴出される高速の空気流によっ
て、この空気流に開口した吸引ポート2cは負圧状態と
なり、この負圧は、真空流路12及び負圧ホース14を
介して負圧機器としてのバキュームカップVに供給され
る。
【0043】真空スイッチ18が真空流路12b内の圧
力が所定の圧力となったことを検出したならば、電磁弁
6に対する通電が解かれて負圧の発生が停止される。こ
のときには、チェック弁8により負圧機器内の圧力が保
持される。
【0044】負圧機器に対する負圧の供給を停止させる
場合には、電磁弁16のソレノイド16dに通電する
と、図2に示すように、電磁弁16は真空破壊位置とな
り、真空破壊ポート17aと接続ポート17cとが連通
状態となる。これにより、真空破壊流路15を通って作
動流体供給ポート3からの圧縮空気が負圧機器に供給さ
れるので、負圧状態が迅速に解除される。
【0045】負圧が解除される際には、弁体32が弁座
31に圧接して真空ポート17bと接続ポート17cと
の連通が解除されているので、真空破壊流路15からの
圧縮空気はエジェクタ本体1側に入り込むことがなく、
負圧解除のタイミングを高い精度で設定するこどができ
る。
【0046】なお、本考案は前記実施例に限定されるこ
となく、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
ることは言うまでもない。
【0047】
【考案の効果】本願において開示される考案のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0048】(1) 以上のように、本考案によれば、負圧
機器に接続される接続ポートを真空供給ポートに連通さ
せる真空供給位置と、接続ポートを真空破壊ポートに連
通させる真空破壊位置とに作動する3ポート切換弁を有
するので、負圧機器の負圧状態を解除する際には、真空
破壊流路は真空流路とは遮断された状態となって負圧機
器には真空破壊流路のみが連通状態となる。
【0049】(2) この結果、負圧機器における負圧状態
の解除を行なう場合には、エジェクタ本体がそれまで作
動していても、あるいは不作動であっても、必ず一定の
タイミングで真空破壊により負圧の解除を行なうことが
でき、負圧機器の制御を高精度で行なうことが可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるエジェクタ装置を示す
概略構造図である。
【図2】本考案のエジェクタ装置の具体的構造を示す断
面図である。
【図3】図2に示された電磁弁が真空供給位置となった
状態を示す断面図である。
【図4】図2において一部のみが示された電磁弁の詳細
を示す断面図である。
【図5】従来のエジェクタ装置を示す概略構造図であ
る。
【符号の説明】
1 エジェクタ本体 2a 給気ポート 2b 排気ポート 2c 吸引ポート 3 作動流体供給ポート 4 作動流体流路 5 マフラ 6 供給エア制御用の電磁弁(開閉弁) 7 真空流路 8 チェック弁 9 真空破壊流路 10 電磁弁 11 排気流路 12 真空流路 13 フィルタ 14 負圧ホース 15 真空破壊流路 16 真空破壊エア制御用の電磁弁(3ポート切換
弁) 17a 真空破壊ポート 17b 真空供給ポート 17c 接続ポート 18 真空スイッチ 19 流量調整機構 20a ノズル 20b ディフューザ 21 排気口 22 弁座 23 流体室 27 ばね部材 30 弁座 31 弁座 32 弁体 33 プランジャピン 34 ばね部材 35 リテーナ 36 ばね部材 40 シール材 41 蓋体 44 ボディ 45 ねじ軸 46 ニードル 47 ノブ 48 ロックナット 51 押しピン 52 ばね部材 53 テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04F 5/44 F04F 5/20

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動流体が供給される給気ポートと該給
    気ポートから流入した作動流体が流出する排気ポートと
    前記給気ポートから前記排気ポートへの流れに開口した
    吸引ポートとが設けられたエジェクタ本体を有し、負圧
    機器を作動するエジェクタ装置において、 作動流体供給ポートと前記給気ポートとを結ぶ作動流体
    流路を開閉する開閉弁と、前記吸引ポートに接続され前記吸引ポートに向かう流れ
    を案内し逆方向の流れを阻止するチェック弁を有する真
    空流路と、 前記作動流体供給ポートに連通される真空破壊流路と、 前記真空流路と前記真空破壊流路との間に設けられ、前
    記真空流路を前記負圧機器に連通させる位置と、前記真
    空破壊流路を前記負圧機器に連通させる位置とに作動す
    る3ポート切換弁とを有し、 前記エジェクタの作動および不作動とは無関係に、前記
    真空破壊流路を介して前記負圧機器に圧縮空気を供給し
    得るようにしたことを特徴とする エジェクタ装置。
JP1993003968U 1993-02-12 1993-02-12 エジェクタ装置 Expired - Fee Related JP2585525Y2 (ja)

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