JP2584867Y2 - シートベルト用スルーアンカ - Google Patents

シートベルト用スルーアンカ

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JP2584867Y2
JP2584867Y2 JP1991045495U JP4549591U JP2584867Y2 JP 2584867 Y2 JP2584867 Y2 JP 2584867Y2 JP 1991045495 U JP1991045495 U JP 1991045495U JP 4549591 U JP4549591 U JP 4549591U JP 2584867 Y2 JP2584867 Y2 JP 2584867Y2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices
    • B60R22/24Anchoring devices secured to the side, door, or roof of the vehicle

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はウェビングを所定の位置
に案内するためにウェビングの方向を変える長穴が設け
られたシートベルト用スルーアンカの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の乗員等を座席に安全に保持
するためのシートベルト装置としては、連続ウェビング
を用いて三点式シートベルト装置としたものがある。
【0003】この種のシートベルト装置では、図3に示
す様に、ウェビング10の一端部がリトラクター(巻取
り装置)20に係止され、他端部がスルーアンカ21を
通ってセンターピラー22の下端部にボルト23によっ
て軸支されたアンカープレート27に係止されており、
アンカープレート27とスルーアンカ21との間のウェ
ビング中間部に配設されたスルータング24を車体略中
央部に立設されたバックル25に係合させることによ
り、乗員を座席26に拘束している。
【0004】上記スルーアンカ21は、例えば図4に示
す様に、上端部にボルト11が貫通する貫通孔が設けら
れ、自由端側にウェビング10が挿通されるベルトスロ
ット18を形成する長穴が設けられた金属製プレート1
4からなり、該金属製プレート14の自由端側の外表面
が一体モールド成形された樹脂被覆15により覆われて
いる。即ち、ウェビング10が挿通されるベルトスロッ
ト18の下縁側摺動面17を樹脂被覆15により形成す
ることにより、ウェビング10の摺動を円滑に成し、ウ
ェビング引き出し時及びウェビング巻取り時のスルーア
ンカ21におけるウェビング10の摺動抵抗を低減して
いる。
【0005】そして、スルーアンカ21は、センターピ
ラー22にボルト11によって揺動可能に軸支されてい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記スルー
アンカ21は、車両緊急時に金属製プレート14を介して
ウェビング張力を確実に車体へ支持させなければならな
いので、前記下縁側摺動面17の樹脂被覆15には高い
荷重が作用することになる。該樹脂被覆15は、前記ベ
ルトスロット18の下縁側金属製プレート14のエッ
ジ16を覆うことにより、ウェビング折り返し部におけ
るウェビング10の折り返し角度を大きくして前記金属
製プレート14とのウェビング10のエッジ当たりを防ぐ
必要があるので、このような樹脂被覆に使用される合成
樹脂としては、荷重作用時に変形することがない十分な
機械的強度を有する樹脂を用いる必要がある。
【0007】しかしながら、一般に機械的強度の高い樹
脂は摺動性が良くなく、摩擦係数が小さくて摺動性の良
い樹脂は強度が低いので、十分な強度を得るために摺動
性を犠牲にしていた。
【0008】このため、従来はウェビング10の摺動性
が良好とはいえず、ウェビング巻取り時の巻取り性及び
ウェビング引き出し時の操作感が良くないという問題が
あった。
【0009】即ち、本考案の目的は上記課題を解消する
ことにあり、ウェビングの摺動性が良好で機械的強度の
高い樹脂被覆を施すことによって、ウェビング巻取り時
の巻取り性及びウェビング引き出し時の操作感を向上さ
せた良好なシートベルト用スルーアンカを提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の上記目的は、ウ
ェビングを所定の位置に案内するためにウェビングの方
向を変える長穴が設けられ、車体に揺動可能に固定され
た金属製プレートを有するシートベルト用スルーアンカ
であって、少なくとも前記長穴の下縁部及び両側縁部
が、機械的強度の高い樹脂によって一体モールド成形さ
れた下層と、摩擦係数の小さい樹脂によって前記下層を
覆うように一体モールド成形された上層とからなる被覆
樹脂によって覆われていることを特徴とするシートベル
ト用スルーアンカにより達成される。
【0011】尚、上記の如き高い機械的強度を有する樹
脂としては、ポリアミド系、ポリアセタール及びポリプ
ロピレンに強化材を入れた樹脂やポリカーボネート等を
用いるのが好ましく、摩擦係数が小さく摺動性が良い樹
脂としては、ポリエチレン及びポリプロピレンなどのポ
リオレフィン樹脂やフッ素樹脂等が好ましい。
【0012】
【作用】ウェビング張力による荷重が上記長穴の下縁部
及び両側縁部に作用した際には、強い機械的強度を有す
る樹脂によって形成された下層が変形することなくこの
荷重を支持し、ウェビング折り返し部における金属製プ
レートとのウェビングのエッジ当たりを防止するので、
ウェビングと摺動する上層には強度は弱いが摺動性が良
い樹脂を用いることができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本考案の一実施例
を詳細に説明する。図1及び図2に示すシートベルト用
スルーアンカ1は、上端部にボルト11が貫通する貫通
孔7が設けられ、自由端側にウェビング10が挿通され
るベルトスロット5を形成する長穴が設けられた金属製
プレート2からなり、該金属製プレート2の自由端側の
外表面が一体モールド成形された樹脂被覆8により覆わ
れている。前記樹脂被覆8は、機械的強度の高い樹脂か
らなる下層3と、該下層3を覆うと共に摩擦抵抗が小さ
く摺動性が良い樹脂からなる上層4とからなる二層構造
を有している。
【0014】即ち、先ず、図1の右側半分に図示したよ
うに、少なくともベルトスロット5の下縁部側金属製
プレート2のエッジ9とウェビング10が接触しないよ
うに、機械的強度の高い樹脂を一体モールド成形して前
記下層3を構成する。該下層3は、ウェビング張力が作
用する金属製プレート2のエッジ9を機械的強度の高い
樹脂によって覆うことにより、ウェビング折り返し部に
おけるウェビング10の折り返し角度を大きくして前記
エッジ9とのウェビング10のエッジ当たりを防いでい
る。
【0015】次に、図1の左側半分に図示したように、
前記ベルトスロット5の周縁を含む金属製プレート2の
自由端側に前記下層3を覆うようにして摩擦抵抗が小さ
く摺動性の良い樹脂を一体モールド成形して前記上層4
を構成する。該上層4は、ベルトスロット5の下縁部6
及び両側縁部におけるウェビング10との摺動抵抗を低
減し、ウェビング10の摺動を円滑にすると共に、前記
ベルトスロット5の上縁部側の金属製プレート2のエッ
ジとウェビング10が接触しないようにこれらを被覆し
ている。
【0016】上記シートベルト用スルーアンカ1は、図
2に示したように、上端部に設けられた貫通孔7を貫通
したボルト11に揺動可能に軸支される。そして、前記
スルーアンカ1が、従来と同様にウェビング10の一端
部がリトラクター20に係止され、他端部がスルーアン
カ1を通ってセンターピラー22の下端部にボルト23
によって軸支されたアンカープレート27に係止されて
おり、アンカープレート27とスルーアンカ21との間
のウェビング中間部に配設されたスルータング24を車
体略中央部に立設されたバックル25に係合させること
によって乗員を座席に拘束する三点式シートベルト装置
に使用される場合、図2に示すように、通常の使用状態
においては上記スルーアンカ1のベルトスロット5にお
ける入側ウェビング10aはベルトスロット5で折り返
された後、出側ウェビング10bとなる。
【0017】即ち、ウェビング10はベルトスロット5
の下縁部6によって折り返され、該下縁部6及び両側縁
に沿って長手方向に摺動するが、該下縁部6及び両側
縁部はポリエチレン及びポリプロピレンなどのポリオレ
フィン樹脂やフッ素樹脂等の摺動性の良い樹脂からなる
上層4によって被覆されているので、ベルトスロット5
のウェビング折り返し部における摺動を円滑にしてウェ
ビング引き出し時及びウェビング巻取り時の操作性を良
好にすることができる。
【0018】更に、車両緊急時等でウェビング10に張
力が生じ、ベルトスロット5の下縁部6に荷重が作用し
た際には、ポリアミド系、ポリアセタール及びポリプロ
ピレンに強化材を入れた樹脂やポリカーボネート等の機
械的強度の高い樹脂からなる下層3が、下縁部6に作用
する荷重を変形することなく支持し、ウェビング折り返
し部における金属製プレート2とのウェビング10のエ
ッジ当たりを防止することができる。
【0019】従って、ウェビング10の摺動性が良好で
十分な機械的強度を有する樹脂被覆8が施され、ウェビ
ング巻取り時の巻取り性及びウェビング引き出し時の操
作感が良好なシートベルト用スルーアンカとすることが
できた。
【0020】尚、本考案のシートベルト用スルーアンカ
は上記実施例に限定されるものではなく、種々の形状を
採りうることは勿論である。例えば、上記実施例におけ
るシートベルト用スルーアンカにおいては、金属製プレ
ートの自由端側表面全体を樹脂被覆しているが、本考案
の主旨によれば、長穴の周縁部のみを樹脂被覆したスル
ーアンカにおいても適用可能である。
【0021】更に、本考案のシートベルト用スルーアン
カは、上記実施例の如くセンターピラーに設けるものに
限らず、またリトラクターに巻き取られるウェビングを
ガイドする箇所に限らず適用可能であることは勿論であ
る。
【0022】
【考案の効果】本考案のシートベルト用スルーアンカに
よれば、ウェビング張力による荷重がベルトスロットの
下縁部及び両側縁部に作用した際には、強い機械的強度
を有する樹脂によって形成された下層が変形することな
くこの荷重を支持し、ウェビング折り返し部における金
属製プレートとのウェビングのエッジ当たりを防止する
ので、ウェビングと摺動する上層には強度は弱いが摩擦
係数が小さく摺動性の良い樹脂を用いることができる。
【0023】従って、ウェビング巻取り時の巻取り性及
びウェビング引き出し時の操作感を向上させた良好なシ
ートベルト用スルーアンカを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に基づくシートベルト用スル
ーアンカの部分断面である。
【図2】図1に示したシートベルト用スルーアンカの縦
断面図である。
【図3】三点式シートベルト装置の構成を示す説明図で
ある。
【図4】従来のシートベルト用スルーアンカの縦断面図
である。
【符号の説明】
1 シートベルト用スルーアンカ 2 金属製プレート 3 下層 4 上層 5 ベルトスロット 6 下縁部 7 貫通孔 8 樹脂被覆 9 エッジ 10 ウェビング 11 ボルト 14 金属製プレート 15 樹脂被覆 16 エッジ 17 下縁側摺動面 18 ベルトスロット 20 リトラクター 21 スルーアンカ 22 センターピラー 23 ボルト 24 スルータング 25 バックル 26 座席 27 アンカープレート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビングを所定の位置に案内するため
    にウェビングの方向を変える長穴が設けられ、車体に揺
    動可能に固定された金属製プレートを有するシートベル
    ト用スルーアンカであって、少なくとも前記長穴の下縁
    及び両側縁部が、機械的強度の高い樹脂によって一体
    モールド成形された下層と、摩擦係数の小さい樹脂によ
    って前記下層を覆うように一体モールド成形された上層
    とからなる被覆樹脂によって覆われていることを特徴と
    するシートベルト用スルーアンカ。
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