JP2583510Y2 - キャビネット - Google Patents

キャビネット

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JP2583510Y2
JP2583510Y2 JP1992045298U JP4529892U JP2583510Y2 JP 2583510 Y2 JP2583510 Y2 JP 2583510Y2 JP 1992045298 U JP1992045298 U JP 1992045298U JP 4529892 U JP4529892 U JP 4529892U JP 2583510 Y2 JP2583510 Y2 JP 2583510Y2
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道晴 田崎
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、書類等のファイリング
用のキャビネットにおける全ての抽斗の同時施錠と、一
つの抽斗を引き出した際の他の抽斗の引き出し移動の阻
と、跳ね上げ式扉の施解錠を行うことができるキャビ
ネットの抽斗施錠および安全係止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数段の抽斗を有するキャビネットにお
いては、抽斗内の秘密保持等のために全ての抽斗に対し
て施錠する施錠装置が一般に設けられている。また、複
数段の抽斗を有するキャビネットにおいては、同時に複
数個の抽斗が引き出されると重心が不安定になりキャビ
ネットが倒れてしまう虞れがあることから、実公昭56
−20547号公報に開示されているように、1つの抽
斗の使用中に他の抽斗の引き出し移動を阻止する安全係
止装置を設けることが一般的である。さらには、実公昭
63−13722号公報に開示されているように、これ
ら両装置を組み込んだキャビネットも用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、全抽斗
の施錠と安全係止とを行うことができる従来のキャビネ
ットにおいては、施錠装置と安全係止装置とが各々独立
に組み込まれており、それらの動作も各々独立になされ
るものとなっているため、キャビネットの内部構造が複
雑なものとなり、部品点数が多く組立て作業を著しく困
難にする原因となっていた。
【0004】したがって、本考案の目的は、キャビネッ
トにおける全抽斗の施錠と安全係止と、跳ね上げ式の扉
の施解綻軽い力で行うことができる一体化構造の施錠
および安全係止装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の考案は、複数段の抽斗を出し入れ可
能に収容すると共に所定の抽斗の前面を覆う少なくとも
1つの跳ね上げ式の扉を有するキャビネット本体と、キ
ャビネット本体の側壁内面に沿って縦設され施錠操作部
により上下動される第1の作動杆と、第1の作動杆に沿
って縦設され且つ前記跳ね上げ式の扉の位置に対応して
配置された係合部材を介して第1の作動杆に連結され、
該第1の作動杆と連動して全抽斗を収納位置にロックす
施錠位置とその上方にあって全抽斗を収納位置から出
し入れ可能に解放する解錠位置との間を上下に移動可能
に且つ第1の作動杆に対し該解錠位置とその上方にあっ
て1つの抽斗が引き出されたときに他の抽斗を収納位置
にロックする安全係止位置との間を単独に移動可能に
けられた第2の作動杆と、第1及び第2の作動杆に設け
られ、第2の作動杆を安全係止位置に着脱可能に保持す
る保持部材とを備え、前記第1の作動杆にはその上下動
と連動して前記跳ね上げ式の扉の施錠及び解錠を行う鍵
板が前記係合部材を介して連結されていることを特徴と
するものである。
【0006】請求項2記載の考案は、前記各抽斗の側部
に係合ピンが突設されており、各係合ピンに対応して第
2の作動杆にガイド部材が固設されており、各ガイド部
材には第2の作動杆が角錠位置にあるとき係合ピンを抽
斗の引き出し方向に通過させると共に第2の作動杆を解
錠位置から安全係止位置へと移動させる前下がりの傾斜
溝が形成され、該傾斜溝の上方及び下方のガイド部材の
後部面は第2の作動杆が施錠位置及び安全係止位置にあ
るときそれぞれ収納位置にある抽斗の係合ピン と当接し
て抽斗の引き出しを阻止するように形成されていること
を特徴とするものである。
【0007】請求項3記載の考案は、前記鍵板はその中
途部が横軸を介してキャビネット本体の側壁の内側に揺
動可能に枢着され、前記鍵板の一端は前記跳ね上げ式の
扉と係合可能に形成され、前記鍵板の他端には前記係合
部材が一体に形成され、前記係合部材が前記第1の作動
杆に形成された係合穴に嵌入すると共に、前記第2の作
動杆に形成された係合穴に対し上下方向に遊動可能に係
合していることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1記載のキャビネットの抽斗施錠および
安全係止装置は、 第1の作動杆に沿ってキャビネット本体の側壁の内側
に縦設された第2の作動杆が第1の作動杆と連動して解
錠位置とその下方の施錠位置との間を上下動し、且つ、
単独に解錠位置とその上方の安全係止位置との間を上下
動し得るように係合部材を介して連結されている。 第1の作動杆および第2の作動杆には第2の作動杆を
安全係止位置に着脱可能に保持するための保持部材が設
けられている。 前記第1の作動杆にはその上下動と連動して前記跳ね
上げ式の扉の施錠及び解錠を行う鍵板が前記係合部材を
介して連結されている。という各構成が有機的に結合さ
れているものであり、かかる構成により、 (a)第1の作動杆を介して行う施解r錠操作では第2
の作動杆が保持部材によって安全係止位置に保持される
ことがない。したがって、施解錠操作を軽い力で容易に
行うことができる。 (b)いずれか1つの抽斗が引き出されて第2の作動杆
が解錠位置から安全係止位置へと移動したときに第1の
作動杆および第2の作動杆に設けられた保持部材が第2
の作動杆を安全係止位置に着脱可能に保持するので、抽
斗の出し入れ動作中に第2の作動杆の荷重による抵抗を
受けて動作が重くなることを防止できる。 (c)第1の作動杆はキャビネット本体の側壁内面に沿
って縦設されており、第2の作動杆は跳ね上げ式の扉の
位置に対応して配置された係合部材を介して第1の作動
杆に連結されており、跳ね上げ式の扉の施錠及び解錠を
行う鍵板は前記第1の作動杆の上下動と連動するように
該係合部材を介して第1の作動杆と連結されているの
で、跳ね上げ式の扉が最上段から最下段までのいずれの
抽斗を覆う位置にあっても、また、跳ね上げ式の扉が複
数個であっても、跳ね上げ式の扉の施錠及び解錠を行う
鍵板と第1の作動杆とを、跳ね上げ式の扉の位置に対応
して配置される係合部材を介して容易に連結することが
できる。という効果を奏することができる。
【0009】請求項2記載のキャビネットの抽斗施錠お
よび安全係止装置においては、第2の作動杆が解錠位置
にあるとき、各ガイド部材の傾斜溝はキャビネット本体
に収納されている各抽斗の係合ピンを抽斗引き出し方
向に通過させ得る位置にあるので、所望の抽斗を引き出
すことができる。何れか1つの抽斗が引き出されると
き、係合ピンが対応するガイド部材の前下がりの傾斜溝
を通過しつつその傾斜溝に沿ってガイド部材を上方に押
すので、第2の作動杆は解錠位置からその上方の安全係
止位置へと移動する。そして、第2の作動杆が安全係止
位置へと上昇したとき、第1および第2の作動杆に設け
られた保持部材が互いに係合して第2の作動杆を第1の
作動杆に対し安全係止位置に保持する。
【0010】第2の作動杆が安全係止位置にあるとき
は、キャビネット本体内に収納されている他の抽斗の係
合ピンは対応するガイド部材の傾斜溝の下方の後部面に
当接することにより、該他の抽斗の引き出し移動が阻止
される。一方、第2の作動杆が安全係止位置にあるとき
引き出された抽斗に対応するガイド部材の傾斜溝の前端
開口は該抽斗の係合ピンを受け入れる位置にあるので、
引き出された抽斗は支障なくキャビネット本体内に戻す
ことができる。
【0011】その抽斗をキャビネット本体内に戻すとき
は、係合ピンが対応するガイド部材の傾斜溝を通過しつ
つ該傾斜溝に沿ってガイド部材を下方に押すので、その
力で保持部材が互いに離脱し、第2の作動杆が安全係止
位置から下降して解錠位置に戻る。したがって、その後
所望の抽斗を引き出すことが可能となる。
【0012】施錠操作部を施錠操作すると第1の作動杆
が下方に移動するので、第2の作動杆は係合部材を介し
て第1の作動杆と連動し解錠位置から施錠位置へと下降
する。第2の作動杆が施錠位置にあるとき、各ガイド部
材の傾斜溝の上方の後部面が収納位置にある抽斗の係合
ピンと当接する位置にあるので、全ての抽斗を収納位置
にロックすることができる。
【0013】請求項3記載のキャビネットの抽斗施錠お
よび安全係止装置においては、前記鍵板の中途部が横軸
を介してキャビネット本体の側壁の内側に揺動可能に枢
着され、前記鍵板の一端は前記跳ね上げ式の扉と係合可
能に形成され、前記鍵板の他端には前記係合部材が一体
に形成され、前記係合部材が前記第1の作動杆に形成さ
れた係合穴に嵌入すると共に、前記第2の作動杆に形成
された係合穴に対し上下方向に遊動可能に係合している
ので、最小部品点数にて第1の作動杆と鍵板とを連動可
能に連結することができる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本考案の実施
例につき詳細に説明する。
【0015】図1は本考案を適用するファイリング用キ
ャビネット10の斜視図である。このキャビネット10
は、左右の側板12A,12Bを有するキャビネット本
体12と、3段の抽斗14,16とを有している。下方
の2段の抽斗16は把っ手16Aを把持して前方に引き
出せば書類が容易に出し入れできるので、前面壁を有す
る箱形のものとなっている。一方、高い位置にある最上
段の抽斗14では書類の出し入れが容易でないため、そ
の前面が開放された形状をなしており、キャビネット本
体12には抽斗12の前面を覆うための跳上げ式の扉1
5が設けられている。更に、その作用は後述するが、各
抽斗14,16の両側部には係合ピン18が設けられて
いる。また、キャビネット本体12の上板部前面にキー
シリンダ錠20が取り付けられており、キー操作によっ
て後述の如く、全部の抽斗14,16及び跳上げ式の扉
15の施錠及び解錠を行うことができるようになってい
る。
【0016】図2はファイリング用キャビネット10の
要部の分解斜視図であり、図1の右側上方部に対応して
いる。以下に説明する構造はキャビネット10の左側に
おいても同様である。以下においては図3と図4をも併
せて参照する。キャビネット本体12の右側側板12B
の前部内側は、図に示すような断面形状の側板前補強部
材22がスポット溶接されている。この側板前補強部材
22は、縦方向に形成された縦溝24を有しており、こ
の縦溝24は底面24Bと両側面24Aとを有してい
る。また、側板12Bとの間に空間を有する部分には孔
22Aと22Bとが形成されている。これらの孔の作用
は後述する。
【0017】上記縦溝24には断面がコの字状の第1の
作動杆26が上下方向に摺動可能に挿入されている。そ
の第1の作動杆26の上端には孔30Aを有したコの字
状の断面を有する鍵棒受け板30が第1の作動杆26と
向かい合わせ方向にスポット溶接によって固定されてい
る。この孔30Aに係合している鍵棒28を上記のキー
シリンダ20のキー操作によって回転させて第1の作動
杆26を縦溝24に対して上下に摺動させることができ
る。この鍵棒受け板30の直下には一方の保持部材をな
すプラスチック製の係止具32が係止具取付板34を介
して取り付けられている。この係止具取付板34は第1
の作動杆26に対してスポット溶接されて固定されてい
る。更にその下方の所定位置には係止孔36Aを有した
鍵板係止板36が第1の作動杆26に対してスポット溶
接されて固定されている。
【0018】コの字状の断面形状を有する第2の作動杆
38が第1の作動杆26に対向する向きで重ねて配設さ
れ、互いに上下方向に摺動可能に構成されている。この
第2の作動杆38の上端には他方の保持部材をなすプラ
スチック製の係止突片40が固定されている。この係止
突片40は係止具32に対しスナップイン嵌合可能に形
成されている。これら保持具としては例えば実開昭56
−20547号に開示されているものを用いることがで
きる。また、係止具32と係合突片40とは上下逆に第
1及び第2の作動杆に取り付けてもよい。
【0019】更に各抽斗14,16の側部の係合ピン1
8に対応する位置にはプラスチック製のガイド部材42
が第2の作動杆38に対して例えばワンタッチの押し込
み方式で固定されている。この3個のガイド部材42は
同一形態であり、キャビネット10の前方に向かって前
下りの傾斜溝42Aを有し、この傾斜溝42Aは各抽斗
の係合ピン18を通過させることができるものとなって
いる。またガイド部材42の傾斜溝42Aの上方及び下
方の後部面は抽斗の係合ピン18を係止することのでき
る係止面42Bをなしている。各抽斗を引き出す際に上
記係合ピン18とガイド部材42の傾斜溝42Aとが摺
接するだけであり、この傾斜溝は短く、かつ、このガイ
ド部材はプラスチック製であるためほとんど騒音は発生
しない。
【0020】第2の作動杆38には上下に長い長孔38
Aが形成されている。一方、図3をも併せて参照すると
分かり易いが、鍵板44なる部材の軸44Aが上述の側
板前補強部材22の孔22Aに軸支されて回動可能に取
り付けられている。該鍵板44の後端係合部44Bは、
第2の作動杆38の長孔38Aを通して第1の作動杆2
6に固定された鍵板係止板36の係止孔36Aに係合し
ている。すなわち、鍵板44は第1の作動杆26と第2
の作動杆38とを連結する係合部材としての役割も果た
している。また図3に示されているように、鍵板44の
前端係合部44Cは跳上げ式の扉15の係合孔15Aに
係合可能に構成されている。すなわち、第1の作動杆2
6の上下移動に伴って鍵板44が軸44Aを中心として
回動し、これによって鍵板44の前端係合部44Cが跳
上げ式の扉15の係合孔15Aに係合し、またその係合
が解除される。
【0021】上記鍵板44の側面を覆って該鍵板の作動
を保護するプラスチック製のカバー部材46が、上下の
係止部46Bを上述した側板前補強部材22の孔22B
に係止させることによって固定されている。このカバー
部材46には鍵板44の作動を干渉しないように切り欠
き46A,46Cが設けられている。またその内部の下
方にマグネット48を保持しており、内部に鉄片15B
を固定した跳上げ式の扉15を閉じる場合にその扉を閉
位置で保持する役目を果たす。この扉15がカバー部材
46に直接接触することを避けると共に確実に閉じるた
めに、マグネット48の前部に貼り付けた鉄片50に吸
着させる。
【0022】以下においては図5から図7を参照しなが
ら、以上の構成による装置の作動を説明する。図5は解
錠操作したときの状態を示しており、このとき、第1の
作動杆26は所定量持上げられており、第2の作動杆3
8は第1の作動杆26により鍵板44の後端係合部44
Bを介して施錠位置から解錠位置まで同様に持ち上げら
れている。この状態では、各抽斗14,16の側部の係
合ピン18は第2の作動杆38に固定されている各ガイ
ド部材42の傾斜溝42Aに侵入可能に臨んだ位置にあ
る。また、鍵板44はその後端の係合部44Bが第2の
作動杆38の長孔38A内で上方に引き上げられてお
り、このため軸44A(図3参照)を中心として回動
し、前端の係合部44Cが跳上げ式の扉15との係合が
解除されている。以上の状態のため、何れの抽斗14,
16も引き出すことができる。
【0023】また、施錠状態にすると図6の状態にな
る。この状態では図2に示す鍵棒28の作用によって第
1の作動杆26が下方位置に押し下げられており、この
ため鍵板44の後端係合部44Bは下降し、軸44Aを
中心に回動して前端係合部44Cが最上段の抽斗14の
前部を覆う跳上げ式の扉15に係合する。これと共に第
1の作動杆26の鍵板係止板36の係止孔36Aに係合
している鍵板44の後端係合部44Bが第2の作動杆3
8の長孔38Aの下縁に当接し、該第2の作動杆38を
解錠位置から施錠位置へと引き下げる。このため、第2
の作動杆38に固定されているガイド部材42もその分
位置を下げる。その結果、各抽斗14,16の側部の係
合ピン18との相対位置がずれ、該各係合ピン18はガ
イド部材42の傾斜溝42Aの上方の後部係止面42B
と当接することとなる。したがって、何れの抽斗をも引
き出すことはできなくなる。
【0024】このように、本実施例では、鍵板44の後
端係合部44Bを介して第1の作動杆26と第2の作動
杆38とが連結されているため、キー操作による第1の
作動杆26の上下動に連動して第2の作動杆38が解錠
位置と施錠位置との間を上下動することができる。一
方、鍵板44と第2の作動杆38との係合は長孔38A
により遊嵌状態となっているので、後述の図7において
説明するように、第2の作動杆38は第1の作動杆26
に対し解錠位置とその上方の安全係止位置との間を移動
することができる。
【0025】第2の作動杆38が図5に示す解錠位置に
あるとき、跳上げ式の扉15を上方へ跳ねあげて、最上
段の抽斗14を引き出すと図7のようになる。この場
合、抽斗14の側部の係合ピン18は前下りに傾斜した
傾斜溝42Aを水平に通過するので、ガイド部材42は
第2の作動杆38と共に上昇し、最も上昇した位置すな
わち安全係止位置で第2の作動杆38の上端の係止突片
40が第1の作動杆26の係止具32に押入される。こ
れら係止突片40と係止具32はプラスチックでできて
おり、係合は弾性的に行われ、力を作用させれば再び引
き離すことができる。すなわち、抽斗14をキャビネッ
ト本体12内に押し込めば、その係合ピン18がガイド
部材42の傾斜溝42Aを後方に通過する際にガイド部
材42は第2の作動杆38と共に下降するため、両係止
部材40,32は分離し、第2の作動杆38は図5の解
錠位置に戻る。したがって、他の抽斗16を引き出すこ
とができるようになる。
【0026】再び抽斗14を引き出した状態の図7に戻
ると、該抽斗14を引き出す作用によって第1の作動杆
26に対して第2の作動杆38が上昇するため、残りの
抽斗16の側部の係合ピン18に対してガイド部材42
が上昇している。したがって、各係合ピン18は各ガイ
ド部材42の傾斜溝44Aの下方の後端係止面42Bに
当接することとなる。したがって、キャビネット本体1
2内に収納されている抽斗16を引き出そうとすると係
合ピン18がガイド部材42の係止面42Bに当接する
ので抽斗16の引き出し移動が禁止される。同様に、下
方の何れかの抽斗16,16を引き出すと、残りの抽斗
14,16の引き出し移動が阻止される。したがって、
重心バランスの不安定化によるキャビネット10の傾斜
や転倒を防止することができる。
【0027】なお、上記実施例では最上段の抽斗14の
みを前面開放形の抽斗とし、キャビネット本体12にそ
の前面を覆う跳上げ式の扉15を設けたが、複数弧若し
くは全ての抽斗を同様の前面開放形抽斗とし、各々に跳
上げ式の扉を設けてもよい。また、全ての抽斗を上記実
施例の抽斗16と同様の構成としてもよい。この場合、
跳上げ式の扉15を省略することができ、さらに、跳上
げ式の扉15を施錠するための鍵板44を省略すること
ができる。この場合には、第1の作動杆26と第2の作
動杆38とを連結するために、上記実施例における鍵板
44の後端係合部44Bと同等の係合部材を第1の作動
杆26に固着又は一体形成すればよい。
【0028】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案に
よれば、第1の作動杆と第2の作動杆との連係動作によ
り、全ての抽斗の施錠と解錠との切換えと、何れか1つ
の抽斗が引き出されたときの残りの抽斗の安全係止と
跳ね上げ式の扉の施錠および解錠とをそれぞれ軽い力で
行うことができると共に、構造が簡素化され、部品点数
が低減され、組立て性に優れた一体形施錠および安全係
止装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る装置の適用されているファイリン
グ用キャビネットの斜視図である。
【図2】本考案の一実施例に係る施錠および安全係止装
置の主要部の分解斜視図である。
【図3】図2に示す施錠および安全係止装置の主要部の
側面図である。
【図4】図2に示す施錠および安全係止装置の主要部の
平面図である。
【図5】図2に示す施錠および安全係止装置の作動説明
図であって、解錠状態の側面図である。
【図6】図2に示す施錠および安全係止装置の作動説明
図であって、施錠状態の側面図である。
【図7】図2に示す施錠および安全係止装置の作動説明
図であって、安全係止状態の側面図である。
【符号の説明】
12 キャビネット本体 14,16 抽斗 15 跳上げ式の扉 18 係合ピン 20 キーシリンダ錠(施錠操作部) 26 第1の作動杆 28 鍵棒 32 係止具(保持部材) 38 第2の作動杆 38A 長孔 40 係止突片(保持部材) 42 ガイド部材 42A 傾斜溝 42B 後部係止面 44 鍵板

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の抽斗を出し入れ可能に収容する
    と共に所定の抽斗の前面身覆う少なくとも1つの跳ね上
    げ式の扉を有するキャビネット本体と、 キャビネット本体の側壁内面に沿って縦設され施錠操作
    部により上下動される第1の作動杆と、 第1の作動杆に沿って縦設され且つ前記跳ね上げ式の扉
    の位置に対応して配置された係合部材を介して第1の作
    動杆に連結され、該第1の作動杆と連動して全抽斗を収
    納位置にロックする施錠位置とその上方にあって全抽斗
    を収納位置から出し入れ可能に解放する解錠位置との間
    上下に移動可能に且つ第1の作動杆に対し該解錠位置
    とその上方にあって1つの抽斗が引き出されたときに他
    の抽斗を収納位置にロックする安全係止位置との間を
    独に移動可能に設けられた第2の作動杆と、 第1及び第2の作動杆に設けられ、第2の作動杆を安全
    係止位置に着脱可能に保持する保持部材とを備え、 前記第1の作動杆にはその上下動と連動して前記跳ね上
    げ式の扉の施錠及び解錠を行う鍵板が前記係合部材を介
    して連結されている ことを特徴とするキャビネットの抽
    斗施錠および安全係止装置。
  2. 【請求項2】 前記各抽斗の側部に係合ピンが突設され
    ており、各係合ピンに対応して第2の作動杆にガイド部
    材が固設されており、各ガイド部材には第2の作動杆が
    解錠位置にあるとき係合ピンを抽斗の引き出し方向に通
    過させると共に第2の作動杆を解錠位置から安全係止位
    置へと移動させる前下がりの傾斜溝が形成され、該傾斜
    溝の上方及び下方のガイド部材の後部面は第2の作動杆
    が施錠位置及び安全係止位置にあるときそれぞれ収納位
    置にある抽斗の係合ピンと当接して抽斗の引き出しを阻
    止するように形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のキャビネットの抽斗施錠および安全係止装置。
  3. 【請求項3】 前記鍵板はその中途部が横軸を介してキ
    ャビネット本体の側壁の内側に揺動可能に枢着され、前
    記鍵板の一端は前記跳ね上げ式の扉と係合可 能に形成さ
    れ、前記鍵板の他端には前記係合部材が一体に形成さ
    れ、前記係合部材が前記第1の作動杆に形成された係合
    穴に嵌入すると共に、前記第2の作動杆に形成された係
    合穴に対し上下方向に遊動可能に係合していることを特
    徴とする請求項1又は2記載のキャビネットの抽斗施錠
    および安全係止装置。
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