JP2582986B2 - こんろの制御装置 - Google Patents

こんろの制御装置

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JP2582986B2
JP2582986B2 JP4107089A JP10708992A JP2582986B2 JP 2582986 B2 JP2582986 B2 JP 2582986B2 JP 4107089 A JP4107089 A JP 4107089A JP 10708992 A JP10708992 A JP 10708992A JP 2582986 B2 JP2582986 B2 JP 2582986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーナ等によって加熱
される調理容器に接触して温度を検知する温度センサを
備え、その検知温度に基づいてバーナ等の加熱の停止等
の加熱力の抑制をするこんろの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガスこんろでは、調理物の焦げ
付きや調理油の発火等を防止するために、調理容器に接
触して調理物の温度を検知する温度センサがこんろバー
ナの中心部に備えられ、温度センサの検知温度が所定の
条件に達したときに加熱を停止する加熱停止制御が行わ
れるものがある。ここで、煮物料理においては、調理物
の温度が一定温度になった後に焦げ付きが始まるときの
温度は、調理容器の種類や調理物の量等に応じて異なる
ため、加熱停止のための温度を調理容器等に応じて適切
に決定するために、温度センサの検知温度の平衡状態を
検出して、この平衡状態が検出されたときの平衡検出温
度に基づいて、加熱停止のための温度を決定するものが
考えられており、多くは平衡検出温度に対して所定の温
度を加算した温度が決定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、調理では火力
調節が行われ、例えば、調理容器に土鍋を使用した場合
に、弱火のとき平衡状態であったものを中火あるいは強
火に変更すると、土鍋自体の温度上昇に伴って温度セン
サの検知温度が上昇するため、焦げ付きが始まった場合
の現象と類似した状態になる。このため、それまでの弱
火での平衡検出温度に基づいて加熱停止のための温度が
決められていると、火力変更時の温度上昇によって焦げ
付きが生じたものと誤検知してしまい、加熱が停止され
る等のために円滑な調理ができない場合が生じるという
問題がある。
【0004】本発明は、鍋底等の調理容器に接触して温
度を検知する温度センサの検知温度に基づいて加熱の停
止等の加熱力の抑制をするこんろの制御装置において、
煮物料理の場合に、火力の変更を行ったとき、誤って自
動消火されて早切れが生じる等の不具合を防止し、円滑
な調理ができることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、バーナへのガ
ス供給路中に、手動により前記バーナへのガス供給量を
調節するガス量調節弁と前記バーナへのガスの供給を抑
制するための電磁ガス弁を設けるとともに、前記バーナ
に加熱される調理容器に接触する温度センサを備えたこ
んろの制御装置において、前記温度センサの検知温度に
基づいて前記調理容器内の調理物の温度が平衡状態であ
ることを検出する平衡検出手段と、該平衡検出手段によ
り平衡状態が検出されたときの平衡検出温度に基づいて
前記電磁ガス弁によるガスの供給抑制のための基準温度
を決定する基準温度決定手段と、該基準温度決定手段に
より決定された前記基準温度に基づいて前記電磁ガス弁
によるガスの供給抑制制御を行う供給抑制制御手段と、
前記ガス量調節弁と連動する調節位置検出器と、前記温
度センサの検知温度が前記平衡検出温度に対して所定の
温度差を生じたとき、前記所定の温度差に相当する前記
ガス量調節弁によるガス量調節のための操作が前記調節
位置検出器の出力値により検出された場合に前記基準温
度を解除する基準温度解除手段とを備えることを技術的
手段とする。また、特に、検知温度が平衡検出温度に対
して高くなる側に変化した場合の温度差について、適用
すると効果が大きい。さらに、所定の温度差に相当する
操作が位置検出器の出力値によって検出されて基準温度
が解除されるとき、調節位置検出器の出力値の変化量に
応じて基準温度を変更するとよい。
【0006】
【作用】本発明では、温度センサの検知温度に基づいて
平衡状態の検出が行われ、平衡状態が検出されたときの
平衡検出温度に基づいて、ガスの供給抑制制御のための
基準温度が決定される。一旦、平衡状態が検出された後
に、火力変更のためのガス量変更操作によって検知温度
が変化し、検知温度が平衡検出温度に対して所定の温度
差を生じたときには、その温度差に相当するガス量調節
弁によるガス量の変更操作が位置検出器の出力値によっ
て検出されるため、平衡検出温度に基づいて決められた
基準温度が解除されるため、それまでの基準温度に基づ
いた供給抑制制御は行われない。従って、例えば、検知
温度が上昇して基準温度に達しても、誤った焦げ付きの
検知によって、ガスの供給が抑制されることがなく、バ
ーナの火力が抑制されあるいは停止することがない。逆
に、位置検出器の出力値によりガス量の変更操作が検出
されないまま、検知温度が基準温度に達した場合には、
ガスの供給抑制制御が行われるため、バーナによる加熱
が抑制あるいは停止されるため、焦げつきを防止でき
る。また、平衡検出温度に基づいて決められた基準温度
が解除されるときに、位置検出器の出力値の変化量に応
じて基準温度が変更されるため、変化した加熱量に対応
した新たな基準温度を決定することができる。
【0007】
【発明の効果】本発明では、平衡状態が検出されてガス
の供給抑制制御のための基準温度が決まった後でも、平
衡検出温度に対して所定の温度差を生じたきに、ガス量
調節弁による火力変更の操作が検知された場合には、平
衡検出温度に基づいた基準温度による電磁ガス弁による
ガスの供給抑制が行われないため、例えば、火力変化に
よる温度上昇の場合には、誤検知して早切れをすること
がなく円滑に調理を続けることができる。従って、非常
に使い勝手がよい。逆に、火力の変更操作が検知されな
い状態で、検知温度が上昇した場合には、焦げつきを生
じる前に、速やかに消火できる。請求項3の発明では、
火力変更の程度に応じて、新たな基準温度を決定できる
ため、火力の変更後も、円滑な調理を行うことができ
る。
【0008】
【実施例】次に本発明を図に示す実施例に基づいて説明
する。図1に示すガステーブル1において、2、3は2
つのこんろバーナ、4Aはグリルの加熱室を開閉するた
めのグリル扉、5、6、7は各こんろバーナ2、3およ
びグリルバーナ4をそれぞれ操作するための点消火ボタ
ン、20はこんろバーナ3の作動状態を設定するための
操作パネルである。2a、3aは各こんろバーナ2、3
に加熱される鍋等の調理容器の温度を検知するためのサ
ーミスタを内蔵した温度センサであり、各温度センサ2
a、3aは、図示しないばねによってガステーブル1の
上方へ向かって弾性を与えられて支持されていて、調理
容器がこんろに載せられたときに、調理容器の底部が温
度センサ2a、3aを押し下げて、温度センサ2a、3
aの上端の温度検知部が調理容器等に対して押圧接触し
て密着する。
【0009】燃料ガスを供給するガス管11から、各バ
ーナ2、3、4に対応して分岐した供給管12、13、
14には、図2に示すとおり、各点消火ボタン5〜7の
操作によってそれぞれ開閉される開閉弁およびガステー
ブル1の正面の点消火ボタン5、6、7に近接して設け
られた火力調節レバー5a、6a、7aの操作によって
それぞれガス供給量を調節するガス量調節弁が一体にさ
れたメイン弁12a、13a、14aと、各点消火ボタ
ン5〜7の操作によってそれぞれ開かれ、その後は制御
回路30による通電制御によって開弁維持あるいは閉弁
される電磁ガス遮断弁としての電磁安全弁12b、13
b、14bがそれぞれ設けられ、さらに、こんろバーナ
3への供給管13は2つの細い管に分岐して合流し、そ
の一方には、こんろバーナ3の温調制御のために開閉制
御される電磁弁13cが設けられている。
【0010】なお、各バーナ2〜4には、点火のための
火花放電を行う点火電極15、16、17と、燃焼熱を
感知して起電力を発生するサーモカップル15a、16
a、17aがそれぞれ備えられている。
【0011】操作パネル20には、こんろバーナ3に関
して、天麩羅等の揚げ物料理、煮込み料理等の煮込み料
理、湯沸かしにおける沸騰後の保温、焼物料理をそれぞ
れ温調制御あるいは時間制御によって行うための調理キ
ー21〜23と、それらを取り消すための取消キー24
が設けられ、各調理の選択状態を表示するLEDが備え
られている。以上の構成を有するガステーブル1におい
て、各バーナ2〜4は、ガステーブル1内に設けられた
制御回路30によって制御される。
【0012】制御回路30は、商用電源により作動し、
マイクロコンピュータを中心として構成されたもので、
制御回路30による制御としては、各点消火ボタン5〜
7の操作に応じて各バーナ2〜4の点火制御および各サ
ーモカップル15a〜17aに基づいた着火・失火検知
制御が行われる。また、こんろバーナ3については、上
記調理キー21〜23の操作に応じた温調制御、時間制
御、沸騰検知後の保温制御が行われる。
【0013】さらに、各こんろバーナ2、3について
は、煮物調理における焦げ付きと油物料理における調理
油の発火を防止を行うために、カット温度Tcに基づい
て消火動作を行う自動消火機能が設けられており、制御
装置30は、本発明の平衡検出手段、基準温度決定手
段、供給抑制制御手段、基準温度解除手段、基準温度変
更手段となっている。自動消火機能におけるカット温度
Tcは、煮物料理の焦げ付き防止のための温度と油物料
理の発火防止(ここで発火防止とは発火の虞のある状態
を防止することである。)のための温度とでは大きく異
なり、油物料理においては調理中に誤って消火動作が行
われないように円滑な調理を可能にする必要があるとと
もに、煮物料理においては、調理容器の種類あるいは調
理量によって焦げ付き防止のための温度に差を与える必
要があるため、各調理条件に応じたカット温度Tcを設
定する必要がある。
【0014】本実施例では、煮物料理であるか油物料理
であるかを自動的に判別する自動判別機能と、判別結果
に応じた適切なカット温度Tcを自動設定するための平
衡検出機能とを有しており、燃焼中の各温度センサ2
a、3aの検知温度Tに基づいて燃焼停止のための適切
なカット温度Tcを、使用者に設定の負担を与えること
なく、自動的に決定することができる。
【0015】ここでは、平衡検出の有無と調理初期にお
ける温度上昇の速度とに基づいて煮物料理と油物料理と
の判別を行うとともに、煮物料理においては、この平衡
状態を検出したときの温度を平衡検出温度Thとして決
定し、この平衡検出温度Thに基づいてカット温度Tc
を決定する。
【0016】始めに、図3を参考にして、平衡検出制御
について説明する。平衡検出制御では、検知温度Tが1
00℃に達した時点から200℃未満の間で、平衡状態
の検出のための温度センサ2a、3aの検知温度Tを1
5秒毎に抽出(サンプリング)して温度データとする。
平衡状態になったか否かを判別するために、本実施例で
は、2つの条件を設けており、第1の条件は、15秒毎
に抽出された9個の温度データに基づいた30秒間毎の
連続する7個の温度差について、その値がすべて±2℃
以内であることである。また、第2の条件は、第1の条
件が満たされたときの連続した7個の温度差について、
最も新しい温度データと最も古い温度との温度差が、±
4℃以内であることであり、この第2の条件が満たされ
たとき、平衡状態が検出されたと判別する。また、この
時の最新の温度データとして抽出された検知温度Tnが
平衡状態を検出したことを示す平衡検出温度Thとして
決定される。以上の平衡状態の検出のための判別は、平
衡状態が検出された後も、15秒間隔で最新の検知温度
Tnが温度データとして抽出されたときに、最も古い温
度データを削除して得られる9個の温度データについて
何度も繰り返し行われる。
【0017】本実施例では、初めて平衡状態が検出され
て平衡検出温度Thが決定された後は、新たに検出され
た平衡検出温度Thが、前回の平衡検出温度Thより低
くなった場合には、こんろバーナ2の火力調節によって
加熱力が弱められたために温度センサ2aによって検知
される温度が低くなった場合と考えられるため、新たな
平衡検出温度Thとして変更する。なお、平衡検出制御
は、検知温度Tが100℃未満に下がった場合にはそれ
までの平衡検出温度Thはクリアされ、検知温度Tが1
00℃に達したときに再度開始される。
【0018】次に以上の平衡検出制御の結果と、検知温
度Tが100℃に達した後の温度上昇結果に基づいて煮
物料理と油物料理とを自動判別して各カット動作を行う
自動判別機能の制御動作について、図4に基づいて説明
する。点消火ボタン5によってこんろバーナ2の点火操
作を行って加熱を開始したとき、温度センサ2aによっ
て検知される調理容器の検知温度Tが100℃以上にな
っているかそれとも100℃より低いかを判別し、10
0℃未満の場合には(ステップ1においてNO)、10
0℃に達するまで待機する。検知温度Tが100℃以上
に達した場合には(ステップ1においてYES)、温度
上昇の傾きを判別するための初期温度上昇時間t1の計
時を開始し、またこのとき、上述した平衡状態の検出の
ために温度センサ2aの検知温度Tの抽出を開始し(ス
テップ2)、この平衡検出制御は、200℃まで行われ
る。
【0019】その後、検知温度Tが150℃に達したか
否かを判別し、150℃に達しない間(ステップ3にお
いてNO)で、ステップ2より計時されている初期温度
上昇時間t1が150秒を経過するまでの間は(ステッ
プ4においてNO)、ステップ3へ移行して繰り返し検
知温度Tが150℃に達したか否かを判別する。150
秒経過するまでの間に検知温度Tが150℃に達しない
場合には(ステップ4においてYES)、一旦煮物料理
として判別して、その後さらに220℃に達するまで
に、平衡状態が検出されるか否かを判別する(ステップ
5)。
【0020】220℃に達するまでに、平衡状態が検出
された場合には(ステップ5においてYES)、煮物料
理であると判定して、後述する煮物カット動作を行う
(ステップ10)。平衡状態が検出されない場合には
(ステップ5においてNO)、検知温度Tが220℃に
達するまでの間は(ステップ6においてNO)、ステッ
プ5へ移行して、繰り返し平衡検出の判別を行い、22
0℃に達するまでに、平衡状態が検出されない場合には
(ステップ6においてYES)、カット温度Tcを24
0℃または270℃に設定する油物カット動作を行う
(ステップ30)。
【0021】一方、150秒経過するまでの間に検知温
度Tが150℃に達した場合には(ステップ3において
YES)、一旦油物料理として判別するが、煮物料理の
可能性もあるため、220℃に達するまで(ステップ8
においてNO)、平衡状態の検出の有無を判別する(ス
テップ7)。220℃に達するまでに、平衡状態が検出
されない場合には(ステップ8においてYES)、油物
カット動作を行う(ステップ30)。
【0022】220℃に達するまでに、平衡状態が検出
された場合には(ステップ7においてYES)、平衡状
態が検出されたときの平衡検出温度Thに基づく次の判
定を行う。平衡検出温度Thが、100℃以上で120
℃以下の場合には(ステップ9において「100℃≦T
h≦120℃」)、煮物料理であると判定し、ステップ
10へ移行して、煮物カット動作を行う。
【0023】平衡検出温度Thが、120℃より高く1
40℃以下の場合には(ステップ9において「120℃
<Th≦140℃」)、カット温度Tcを200℃とし
た状態を強制的に30分間継続させることができるよう
にした強制200℃カット動作へ移行する(ステップ5
0)。ここで、調理が油物料理であれば、煮物カット動
作におけるカット温度Tcより高い200℃がカット温
度Tcであるため円滑な調理ができ、煮物料理であった
としても、焦げ付きが始まるまでにかなりの時間が掛か
り、30分程度では焦げ付かないため、どちらの調理で
あっても支障がない。ステップ50の強制200℃カッ
ト動作が終了すると、ステップ10の煮物カット動作へ
移行する。従って、煮物料理の水分が30分の間に減っ
てきても、焦げ付きが生じ始めるときには、煮物カット
動作によって確実に加熱を停止できる。
【0024】なお、ステップ9において、平衡検出温度
Thが140℃を越える場合には(「Th>140
℃」)、ステップ8へ移行して、220℃になったとき
に、ステップ30の油物カット動作へ移行する。
【0025】次に、図5に基づいて、ステップ10の煮
物カット動作について説明する。上記の自動判別制御に
おいて、煮物料理と判定されてステップ10へ移行する
と、平衡検出温度Thに20℃を加えた温度がカット温
度Tc(=Th+20℃)として決定される(ステップ
11)。その後、検知温度Tが、カット温度Tcに達し
たか否かを判別し、検知温度Tがカット温度Tcより低
い場合には(ステップ12においてNO)、カット温度
Tcに達するまで待機する。
【0026】煮物料理では、弱火が用いられることが多
く、一旦平衡状態が検出された後に調理物の追加等を行
って、さらに弱火から中火あるいは強火への火力の調節
が行われることがある。こうした場合に、すでに平衡検
出温度Thに基づいて決定されているカット温度Tcま
で検知温度Tが上昇したとき、電磁安全弁12bが閉じ
られて、ガスの供給が停止されると、円滑な調理の妨げ
になる。そこで、ここでは、図6、図7に示すように、
火力調節レバー5aに連動する可動接点を有する可変抵
抗器31が設けられていて、可変抵抗器31の抵抗値が
火力調節レバー5aの位置検出器の出力値として制御回
路30で必要に応じて読み込まれるようになっている。
【0027】可変抵抗器31の抵抗値の読み込みは、平
衡状態が検出されたときに行われ、その値は、そのとき
同時に決定されるカット温度Tcに対応した値として記
憶される。そして、検知温度Tがカット温度Tcに達し
た場合に(ステップ12においてYES)、再び、可変
抵抗器31の抵抗値が読み込まれ、火力調節レバー5a
に連動する可動接点を有する可変抵抗器31の抵抗値
が、平衡検出時の抵抗値に対して火力増大側へ変化した
か否かが判別される。
【0028】抵抗値の火力増大側への変化がなく、火力
が増大されたことが検出されない場合には(ステップ1
3においてNO)、後述する消火条件が満たされるか否
かを判別する(ステップ14)。抵抗値の火力増大側へ
の変化があり、火力が増大されたことが検出された場合
には(ステップ13においてYES)、平衡検出温度T
hに基づいて決定されたカット温度Tcを解除して(ス
テップ15)、ステップ5へ移行し、再び平衡状態が検
出されたとき、新たな平衡検出温度Thに基づいて、改
めてカット温度Tcを決定する。ステップ14におい
て、消火条件が満たされない場合には(NO)、ステッ
プ12へ移行し、再び検知温度Tがカット温度Tcに達
したか否かを判別する。消火条件が満たされる場合には
(ステップ14においてYES)、焦げ付きエラー検知
として、所定のシーケンスによって消火動作を行って
(ステップ16)、電磁安全弁12bを閉じてこんろバ
ーナ2への燃料ガスの供給を停止し、ブザー、ランプ等
で消火動作の報知を行う。
【0029】次に、上記のステップ14における消火条
件の判別について説明する。消火条件の判別では、検知
温度Tがカット温度Tcに達したら、温度センサ2aの
検知温度Tを0.5秒毎に繰り返し抽出し、抽出して得
られた温度データに基づいて2通りの判別を行う。第1
の判別では、抽出して得られた連続する4個の温度デー
タに関して、その4個の温度データのうちの最高温度T
maxと最低温度Tminとの温度差ΔTmを算出し、
温度差ΔTmが所定温度差Tx(5℃)未満か否かを判
別し、18秒間に抽出される温度データに基づいて得ら
れるすべての温度差ΔTmについて、連続してすべて所
定温度差Tx(5℃)未満である場合に、第1の消火条
件が満たされたと判別する。また、第2の判別では、第
1の消火条件が満たされた場合に、そのときの18秒間
における最後の温度データと最初の温度データとの温度
差ΔTpを求め、温度差ΔTp≧0であることを第2の
消火条件として設定し、これが満たされた場合を消火条
件が満たされたと判別する。なお、カット温度Tcに基
づいた消火条件の判別とは別に、検知温度Tが290℃
に達した場合には、エラー検知として直ちに消火動作を
行う。
【0030】以上のとおり、本発明では、ガス量の変更
によって検知温度Tが上昇した場合には、それまでの平
衡検出温度Thに基づいて決定されたカット温度Tcに
よるカット動作が行われないため、焦げつきの誤検知に
よって早切れすることがなく、使い勝手がよい。また、
火力変更が行われないまま、検知温度Tがカット温度T
cに達した場合には、速やかに消火動作が行われるた
め、焦げつきを生じることがない。
【0031】上記実施例では、火力増大操作があった場
合に、単純にカット温度Tcを解除するようにしたが、
平衡検出温度Thに基づいて上記のとおり決定されるカ
ット温度Tcに代えて、例えば、平衡検出温度Thに3
0℃を加えた温度を、次に平衡状態が検出されるまでの
仮りのカット温度として設定しておくようにしてもよ
い。また、上記実施例では、火力増大操作があったか否
かを、検知温度Tがカット温度Tc以上になったときに
判別したが、カット温度Tcより低い温度(例えば、平
衡検出温度Thに15℃を加えた温度)に達したときに
判別し、このとき火力増大操作が検知された場合に、カ
ット温度Tcの解除あるいは仮りのカット温度の設定を
行うようにしてもよい。上記実施例では、可変抵抗器3
1の抵抗値が、平衡検出時の抵抗値に対して火力増大側
へ変化したか否かのみを判別したが、可変抵抗器31の
抵抗値に基づいて、火力調節の程度を検出し、その変化
量に応じて新たなカット温度Tcを決定するようにして
もよい。この場合、例えば、弱火から強火へ変更された
ことが検出された場合には、平衡検出温度Thに40℃
を加算した温度あるいはそれまでのカット温度Tcに2
0℃を加算した温度を決定し、弱火から中火へ変更され
たことが検出された場合には、平衡検出温度Thに30
℃を加算した温度あるいはそれまでのカット温度Tcに
10℃を加算した温度を決定し、中火から強火へ変更さ
れたことが検出された場合には、平衡検出温度Thに3
0℃を加算した温度あるいはそれまでのカット温度Tc
に10℃を加算した温度を決定するとよい。以上の実施
例では、火力が、強火側へ変化した場合のみについて説
明したが、弱火方向へ変更された場合についても、同様
の制御を行うようにしてもよい。その場合には、カット
温度Tcを解除したとき仮のカット温度を設定する場合
には、平衡検出温度Thに10℃を加算した温度を設定
しておくとよい。また、火力の変化量に対応したカット
温度Tcを決定する場合には、例えば、強火から中火へ
変更されたことが検出された場合には、平衡検出温度T
hに10℃を加算した温度あるいはそれまでのカット温
度Tcに10℃を減算した温度を決定し、強火から弱火
へ変更されたことが検出された場合には、平衡検出温度
Thをそのままカット温度Tcとしあるいはそれまでの
カット温度Tcに20℃を減算した温度を決定し、中火
から弱火へ変更されたことが検出された場合には、平衡
検出温度Thに10℃を加算した温度あるいはそれまで
のカット温度Tcに10℃を減算した温度を決定すると
よい。以上の実施例では、供給抑制制御として電磁安全
弁12bによるガス供給停止を行うものを示したが、小
火にするものでもよい。また、ガス量の調節位置を検出
するものとして、可変抵抗器31を用いたが、火力調節
レバー5aの位置を赤外線センサによって検出するもの
でもよい。また、ガス量調節位置をガス通路内を通過す
るガス量によって検出するものとして、ガス流量センサ
を用いてもよく、ガス量に応じて加熱されるサーモカッ
プルの信号を用いてもよい。なお、平衡検出の方法とし
ては、他に、例えば温度上昇傾斜が単に所定値以下にな
った場合を平衡検知としたり、温度上昇傾斜の変化率に
基づいて平衡検知を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すガステーブルの外観の斜
視図である。
【図2】本発明の実施例のガステーブルの構成を示す概
略図である。
【図3】本発明の実施例の平衡検出制御における温度デ
ータの抽出および温度差の算出を説明するためのタイム
チャートである。
【図4】本発明の実施例における煮物カット動作と油物
カット動作とを自動判別するための自動判別機能の制御
動作を説明するための流れ図である。
【図5】本発明の実施例における煮物カット動作を示す
流れ図である。
【図6】本発明の実施例における火力調節レバーと可変
抵抗器との関係を説明するための図である。
【図7】本発明の実施例における火力調節レバーと可変
抵抗器との関係を説明するための他の図である。
【符号の説明】
2 こんろバーナ(バーナ) 2a 温度センサ 12 供給管(ガス供給路) 12a メイン弁(ガス量調節弁) 12b 電磁安全弁(電磁ガス弁) 30 制御回路(こんろの制御装置、平衡検出手段、基
準温度決定手段、供給抑制手段、基準温度解除手段、基
準温度変更手段) 31 可変抵抗器(位置検出器)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナへのガス供給路中に、手動により
    前記バーナへのガス供給量を調節するガス量調節弁と前
    記バーナへのガスの供給を抑制するための電磁ガス弁を
    設けるとともに、前記バーナに加熱される調理容器に接
    触する温度センサを備えたこんろの制御装置において、 前記温度センサの検知温度に基づいて前記調理容器内の
    調理物の温度が平衡状態であることを検出する平衡検出
    手段と、該平衡検出手段により平衡状態が検出されたと
    きの平衡検出温度に基づいて前記電磁ガス弁によるガス
    の供給抑制のための基準温度を決定する基準温度決定手
    段と、該基準温度決定手段により決定された前記基準温
    度に基づいて前記電磁ガス弁によるガスの供給抑制制御
    を行う供給抑制制御手段と、前記ガス量調節弁と連動す
    る調節位置検出器と、前記温度センサの検知温度が前記
    平衡検出温度に対して所定の温度差を生じたとき、前記
    所定の温度差に相当する前記ガス量調節弁によるガス量
    調節のための操作が前記調節位置検出器の出力値により
    検出された場合に前記基準温度を解除する基準温度解除
    手段とを備えることを特徴とするこんろの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の温度差を生じるための前記検
    知温度が、前記平衡検出温度に対して高い温度に設定さ
    れたことを特徴とする請求項1記載のこんろの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記基準温度解除手段は、前記基準温度
    を解除するとき、前記基準温度を前記調節位置検出器の
    出力値の変化量に応じた温度に変更する基準温度変更手
    段を備えることを特徴とする請求項1または2のいずれ
    かに記載のこんろの制御装置。
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