JP2582503Y2 - 硬貨包装機 - Google Patents

硬貨包装機

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JP2582503Y2
JP2582503Y2 JP8905292U JP8905292U JP2582503Y2 JP 2582503 Y2 JP2582503 Y2 JP 2582503Y2 JP 8905292 U JP8905292 U JP 8905292U JP 8905292 U JP8905292 U JP 8905292U JP 2582503 Y2 JP2582503 Y2 JP 2582503Y2
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wrapping
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司郎 中井
芳胤 前川
文雄 黍原
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グローリー工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、所定枚数集積された硬
貨の周囲に所定長の帯状の包装紙を巻回して包装する硬
貨包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特公平1−34846号公
報に記載された硬貨包装機が知られている。この種の硬
貨包装機は、硬貨を所定枚数(一般には50枚)集積し
た後に、包装ローラと呼ばれる3本のローラ間に保持
し、そのローラを回転させながら硬貨の周囲に帯状の包
装紙を巻き付けるとともに巻き付いた包装紙の上下端を
巻込針によって巻き込んで硬貨の包装を行なうようにな
っている。
【0003】そして、包装紙の供給は、包装紙ロールか
ら供給ローラにより引き出される帯状の包装紙を非直線
的な包装紙案内通路に沿って包装部へ送り、包装部へ送
り込まれる包装紙の先端が回転される3本のローラとこ
れらのローラによって挟持回転される集積硬貨との間に
くわえ込まれることにより、包装紙に急激な緊張を与
え、その緊張状態におかれる包装紙の軌道上に設けられ
た送り方向にV字状に突出したカッタに押し付けて切断
し、切断された包装紙片が集積硬貨の周面に巻き付けら
れるようになっている。
【0004】また、包装紙ロールを新たにセットする際
や、はさみ等で切断したために、先端が送り方向にV字
状に突出した形状になっていない包装紙ロールをセット
する際には、包装紙の先端を包装紙案内通路に送り込
み、係員の手動操作によって包装紙の先端を引っ張って
緊張させることにより、包装紙をカッタに押し付けて切
断し、先端が送り方向にV字状に突出した形状となって
いない包装紙片を取り除き、残った包装紙の先端を送り
方向にV字状に突出した形状にするようになっている。
【0005】この包装紙の先端をV字状に突出した形状
とする理由は、V字状になっていない場合、包装紙の送
り時に包装紙の幅方向の一端を先にくわえ込んで斜めに
送ったり、硬貨に斜めに巻き付けたりするといった送り
不良、巻き付け不良が生じるからである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の硬貨包装機で
は、包装紙の先端をV字状に突出した形状にするため
に、係員が手作業で包装紙の先端を引っ張ってカッタで
切断していたので、包装紙のセットに時間と手間がかか
る問題がある。
【0007】そこで、本考案は、このような点に鑑みて
なされたもので、包装紙をセットする簡単な操作だけ
で、包装紙の先端部を自動的に切断するとともに切断し
た包装紙片を排除して、残った包装紙の先端を所定形状
にすることができる硬貨包装機を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、帯状の包装紙
Pを送り出して供給する包装紙送り手段31と、複数本の
ローラ11,12,13からなる包装部1と、包装紙送り手段
31と包装部1との間に設けられ包装紙Pを非直線的に案
内するガイド手段41と、包装紙送り手段31と包装部1の
ローラ11,12,13との包装紙送り速度の差でもって包装
紙Pが引っ張られて直線的に変移するときに包装紙Pに
接触して包装紙Pを切断するカッタ51とを有し、所定枚
数集積された硬貨の周囲に所定長の帯状の包装紙Pを巻
回して包装する硬貨包装機において、前記カッタ51を前
記包装紙Pが直線的に変移するときに包装紙Pを切断す
る通常位置と前記ガイド手段41に案内された状態の包装
紙P側へ変位して包装紙Pを切断する変位位置とに移動
させるカッタ駆動手段RSDと、前記カッタ51の変位位置
への移動を許容すべく前記ガイド手段41の一部に退避可
能に設けられたガイド部43と、前記カッタ51が通常位置
に位置しているときには前記ガイド手段41の底面を成
し、カッタ51が変位位置に移動したときにはその移動に
連動して前記ガイド手段41の底面から退避する底面部材
35と、前記ガイド手段41の終端位置で包装紙Pの先端を
挟持する挟持部材61と、この挟持部材61を駆動する挟持
部材駆動手段SDと、切断指令信号を出すスイッチ手段SW
1 と、前記包装紙Pの先端が前記包装紙送り手段31に供
給された包装紙セット時に、前記スイッチ手段SW1 から
の信号により、前記包装紙送り手段31を作動させて包装
紙Pの先端を前記ガイド手段41の終端位置まで送った
後、包装紙送り手段31を停止させる紙送り制御手段92
と、この紙送り制御手段92により包装紙送り手段31を停
止させた後、前記挟持部材駆動手段SDを作動させて前記
挟持部材61により前記包装紙Pの先端を挟持させる紙挟
持制御手段93と、この紙挟持制御手段93により包装紙P
の先端を挟持させた後、前記カッタ駆動手段RSD を作動
させて前記カッタ51を変位位置に移動させることによ
り、前記包装紙Pを切断させるとともに前記底面部材35
を退避させる紙切断制御手段94と、この紙切断制御手段
94によりカッタ51を変位位置に移動させた状態で、前記
挟持部材駆動手段SDによる挟持部材61の挟持を解くこと
により切断した包装紙Pの先端を下方へ落下排除させる
紙排除制御手段95とを備えたものである。
【0009】
【作用】本考案では、包装紙Pの先端が包装紙送り手段
31に供給された包装紙Pのセット時、スイッチ手段SW1
からの信号により、包装紙送り手段31が作動されて包装
紙Pの先端がガイド手段41の終端位置まで送られた後、
包装紙送り手段31が停止される。その後、挟持部材駆動
手段SDが作動されて挟持部材61により包装紙Pの先端が
挟持される。その挟持状態で、カッタ駆動手段RSD が作
動されてカッタ51が変位位置に移動することにより、包
装紙Pが切断されるとともに、底面部材35がガイド手段
41の底面から退避される。そして、挟持部材駆動手段SD
による挟持部材61の挟持が解かれることにより、切断さ
れた包装紙Pの先端が下方へ落下排除される。
【0010】
【実施例】以下、本考案の硬貨包装機の一実施例の構成
を図1ないし図5を参照して説明する。
【0011】硬貨包装機は、図示しない機体内に、包装
する硬貨を1枚ずつ繰り出す図示しない硬貨繰出部と、
この硬貨繰出部から1枚ずつ繰り出される硬貨を所定枚
数(例えば50枚)集積する図示しない集積部と、この
集積部で集積された集積硬貨を受け入れて包装紙Pにて
包装する包装部1と、包装部1に包装紙Pを供給する包
装紙供給部2とを備えている。
【0012】包装紙Pは、例えばポリエチレン等から帯
状に形成され、ロール部Rに巻回されている。そして、
包装紙Pは、セット前の初期状態では先端部が送り方向
に対して直角に切断されており、後述するセット時およ
び包装時に送り方向にV字状に突出する所定形状に切断
され、切断された先端が直角の包装紙片は排除され、後
続の包装紙片が硬貨包装に使用される。
【0013】包装部1は、図1および図2に示すよう
に、機体側に配設された3本のローラ11,12,13を備え
ている。そして、これらのローラ11〜13間に集積部から
集積硬貨が供給され、ローラ11〜13間の間隔が狭められ
るとともに図示しないモータによりローラ11〜13が図中
矢印方向へ回転されて集積硬貨が挟持回転され、ローラ
11〜13と集積硬貨との間に包装紙Pが供給されて、集積
硬貨の周面に包装紙Pが巻き付けられる。また、図示し
ない巻込針により、集積硬貨の周面に巻き付いた包装紙
Pの上下端が巻き込まれて包装される。
【0014】包装紙供給部2は、台板21を備え、台板21
の上面前部には、包装紙セット部22が設けられている。
この包装紙セット部22には、包装紙Pのロール部Rが嵌
合装着されるドラム23が垂直状に突設されている。
【0015】台板21の包装紙セット部22の後側には、包
装紙送り手段31が配設されている。この包装紙送り手段
31は、ローラ32とこのローラ32に圧接されるローラ33と
を備えている。ローラ32は、回転軸32a を介して上面部
材34と底面部材35との間に回転自在に支持され、モータ
Mによって回転駆動されるとともに、紙送り量検知セン
サPIによって回転量すなわち包装紙Pの送り量が検知さ
れる。この紙送り量検知センサPIは、フォトインタラプ
タからなり、ローラ32と一体回転する回転検知板36のス
リット37を設けた周辺部の上下面に発光器および受光器
を臨ませている。
【0016】一方、ローラ33は、上面部材34と底面部材
35との間に固定支持された支軸38に対して回転自在とさ
れている。この支軸38は、台板21に対して固定の上下の
支持板39,40にそれぞれ回転自在に支持されており、後
述するカッタ駆動手段としてのロータリーソレノイドRS
D により正逆回動駆動される。
【0017】なお、包装紙送り手段31の包装紙Pの送り
速度よりも、包装部1での巻き付けに伴う包装紙Pの送
り速度の方が速く設定されている。
【0018】包装紙送り手段31から包装部1にかけて、
包装紙送り手段31から送り出された包装紙Pを非直線的
に包装部1へ案内するガイド手段41が配設されている。
このガイド手段41は、円弧状に形成されたガイド板42を
備え、このガイド板42の上流側の一部にはガイド部43が
分割形成されている。ガイド板42の縁部とこの縁部に対
向するガイド部43の縁部は、後述するカッタ51の形状に
対応する包装紙Pの送り方向に中央部がV字状に突出す
る形状に形成されている。そして、ガイド板42は台板21
に対して図示しない支持部材により架設状態に支持さ
れ、ガイド部43は底面部材35上に固定状態に立設されて
いる。なお、ガイド手段41の下方には、台板21は設けら
れていず、後述する排除箱72が直接臨んで配置されてい
る。
【0019】また、底面部材35のガイド部43の立設箇所
の左側には、包装紙送り手段31と包装部1のローラ11〜
13との包装紙送り速度の差でもって包装紙Pが引っ張ら
れて直線的に変移するときに包装紙Pに接触して包装紙
Pを切断するカッタ51が配設されている。このカッタ51
は、包装紙Pの送り方向に中央部がV字状に突出する形
状に形成され、支持部材52を介して底面部材35上に取り
付けられている。
【0020】そして、前記カッタ駆動手段としてのロー
タリーソレノイドRSD によって、支軸38を介して底面部
材35が揺動され、この底面部材35上のガイド部43、カッ
タ51等が一体的に移動される。すなわち、カッタ51につ
いては、包装紙Pが直線的に変移するときに包装紙Pを
切断する通常位置(図2(a) に示す位置)と、ガイド手
段41に案内された状態の包装紙P側へ変位して包装紙P
を切断する変位位置(図2(b) に示す位置)とに移動さ
れる。
【0021】また、底面部材35は、包装紙送り手段31の
下面からガイド手段41の下面を閉塞可能とする彎曲した
レバー形状に形成されており、基部が支軸38に固定され
ていて、この支軸38を中心として揺動可能とされてい
る。そして、底面部材35は、カッタ51が通常位置に位置
しているときには、ガイド手段41の底面を成し、ガイド
手段41により包装紙送り手段31から包装部1へ案内され
る包装紙Pの下縁部を案内し、一方、カッタ51が変位位
置に移動したときには、ガイド手段41の底面から退避さ
れ、ガイド手段41の下面が開口される。
【0022】ガイド板42の包装紙Pを案内する案内面終
端位置に対向して挟持部材61が配設されている。この挟
持部材61は、基板部62の上下縁部に設けられた支持片部
63,64が台板21上に立設された支軸65に対して回動自在
に嵌合され、この支軸65を中心として回動自在に支持さ
れており、基板部62のガイド板42に対向する縁部には回
動に伴いガイド板42に対して接離する挟持片部66が形成
されている。支持片部63には、スプリング67を介して挟
持部材駆動手段としてのソレノイドSDのプランジャ68が
連結されている。そして、ソレノイドSDのオフ時には、
図示しない離反用スプリングで挟持片部66がガイド板42
から離反する方向すなわち図中反時計回り方向に付勢さ
れ、一方、ソレノイドSDのオン時には、離反用スプリン
グに勝るスプリング67の弾性により図中時計回り方向に
回動されて挟持片部66が包装紙Pを介してガイド板42に
圧接するようになっている。
【0023】ガイド手段41の下方には、包装紙Pのセッ
ト時に切断した不要な包装紙片P0を排除する排除部71
が設けられている。この排除部71は排除箱72の内部にて
構成されており、この排除箱72は上方に開口する箱状に
形成されている。
【0024】なお、81は機体の前面開口を開閉する扉体
である。
【0025】また、台板21上にスイッチ手段としての紙
送りスイッチSW1 が設けられ、扉体81の開閉を検知する
扉セットスイッチSW2 が設けられている。さらに、ガイ
ド手段41の上流側と下流側、すなわちガイド部43の上流
端とガイド板42の下流端には、包装紙Pを検知する紙検
知センサS1 ,S2 がそれぞれ設けられている。
【0026】次に、図3は硬貨包装機の制御部91を示
し、この制御部91には、紙送り量検知センサPI、紙送り
スイッチSW1 、扉セットスイッチSW2 、紙検知スイッチ
S1 ,S2 からの信号を入力し、モータM、ソレノイド
SD、ロータリーソレノイドRSDの駆動を制御する。
【0027】そして、制御部91は、以下の機能を有す
る。包装紙Pの先端が包装紙送り手段31に供給された包
装紙セット時に、紙送りスイッチSW1 からの信号によ
り、包装紙送り手段31を作動させて包装紙Pの先端をガ
イド手段41の終端位置まで送った後、包装紙送り手段31
を停止させる紙送り制御手段92の機能。この紙送り制御
手段92により包装紙送り手段31を停止させた後、ソレノ
イドSDを作動させて挟持部材61により包装紙Pの先端を
挟持させる紙挟持制御手段93の機能。この紙挟持制御手
段93により包装紙Pの先端を挟持させた後、ロータリー
ソレノイドRSD を作動させてカッタ51を変位位置に移動
させることにより、包装紙Pを切断させるとともに底面
部材35を退避させる紙切断制御手段94の機能。この紙切
断制御手段94によりカッタ51を変位位置に移動させた状
態で、ソレノイドSDによる挟持部材61の挟持を解くこと
により切断した包装紙Pの先端を下方へ落下排除させる
紙排除制御手段95の機能。
【0028】次に、機体内への包装紙Pのセット時の作
用を、図4のフローチャートおよび図5のタイミングチ
ャートを参照して説明する。
【0029】機体の扉体81を開けて、台板21上の包装紙
セット部22に包装紙Pのロール部Rを装着し、このロー
ル部Rから引き出した包装紙Pの先端を包装紙送り手段
31のローラ32,33間に差し込む(ステップ1)。
【0030】そして、紙送りスイッチSW1 を押下げ操作
すると、モータMが正転される(ステップ2,3、タイ
ミングt1 )。そのため、図2(a) に示すように、包装
紙Pが、包装紙送り手段31のローラ32,33間から送り出
されて、ガイド手段41のガイド部43およびガイド板42に
沿って包装部1へ向けて非直線的に案内される。
【0031】なお、この紙送り中は、制御部91のタイマ
ー機能と、紙送り量検知センサPIと、紙検知センサS1
,S2 とにより、規定時間以内に規定長の包装紙Pが
送り出されたか監視がなされ(ステップ4,5)、例え
ば包装紙Pの先端がローラ32,33間に確実にくわえ込ま
れていなかったり、包装紙Pがガイド手段41の途中で詰
まるなどして、規定時間以上経過した場合には、動作異
常のエラー処理が行なわれる(ステップ6)。
【0032】そして、規定時間以内に規定長の包装紙P
が送り出されたことが紙送り量検知センサPIで確認され
ると、モータMがブレーキをかけて停止される(ステッ
プ7、タイミングt2 )。そのため、包装紙送り手段31
からの包装紙Pの送り出しがが停止される。この包装紙
Pの停止位置では、その包装紙Pの先端がガイド手段41
の終端位置と挟持部材61との間に挿入された状態にあ
る。
【0033】その後、ソレノイドSDがオンされ(ステッ
プ8、タイミングt3 )、挟持部材61が回動されて、包
装紙Pの先端が挟持片部66とガイド板42との間に挟持さ
れる。
【0034】その後、ロータリーソレノイドRSD が正転
され(ステップ9、タイミングt4)、図2(b) に示す
ように、支軸38を中心として底面部材35が図中時計回り
方向に回動され、カッタ51が変位位置に移動して包装紙
Pに押し当てられて包装紙Pが切断されるとともに(ス
テップ10)、底面部材35がガイド手段41の底面から退避
される。なお、先端の包装紙片P0 が切断されて残った
包装紙Pの切断部は、送り方向に中央部がV字状に突出
する形状に形成される。
【0035】その後、ソレノイドSDがオフされ(ステッ
プ11、タイミングt5 )、挟持部材61による切断された
包装紙片P0 の挟持が解除され、その包装紙片P0 が下
方へ落下して排除箱72内の排除部71に排除される(ステ
ップ12)。
【0036】その後、ロータリーソレノイドRSD が逆転
され(ステップ13、タイミングt6)、支軸38を中心と
して底面部材35が図中反時計回り方向に回動され、カッ
タ51が通常位置に復帰するとともに、底面部材35がガイ
ド手段41の底面を成す位置に復帰される。
【0037】以上のように、包装紙Pのセット時に、ガ
イド手段41の終端位置まで送られた包装紙Pの先端部を
挟持部材61で挟持した状態で、カッタ51を変位位置に移
動させて切断し、その後に挟持部材61による挟持を解除
して切断した包装紙片P0 を排除箱72に排除でき、残っ
た包装紙Pの先端を送り方向に中央部がV字状に突出す
る所定形状にすることができる。
【0038】また、硬貨の包装にあたっては、集積部に
おいて硬貨が所定枚数(例えば50枚)集積され、この
集積硬貨Cが包装部1のローラ11〜13間に供給される。
包装部1では、ローラ11〜13間で集積硬貨が挟持回転さ
れる。
【0039】この状態で、包装紙供給部2の包装紙送り
手段31により包装紙Pが送り出され、包装紙Pの先端
が、ガイド手段41に沿って非直線的に送られて、ローラ
11〜13と集積硬貨Cとの間に供給される。
【0040】そして、供給部1に供給された包装紙P
は、集積硬貨Cの周面に巻き付けられる。このとき、ロ
ーラ11〜13の巻き付ける送り速度が包装紙送り手段31の
送り速度よりも速いので、その送り速度差でもって、包
装紙Pが急激に引っ張られて直線的に変移し、カッタ51
に押し付けられて所定長の包装紙片に切断される。この
カッタ51で切断されて残る包装紙Pの先端は、送り方向
に中央部がV字状に突出する形状に形成される。
【0041】そして、図示しない巻込針により集積硬貨
Cの周面に巻き付いた包装紙片の上下端が巻き込まれて
包装される。
【0042】次に、図6は本考案の他の実施例を示し、
この実施例では、カッタ駆動手段を挟持部材駆動手段と
してのソレノイドSDと兼用した構成としている。すなわ
ち、カッタ51は支持レバー101 の先端に取り付けられ、
この支持レバー101 はカッタ51を通常位置と変位位置に
移動させるべくガイド部材102 により摺動可能に支持さ
れている。また、支持レバー101 のピン103 に支軸104
を中心として揺動可能とするリンク105 の一端の長孔10
6 が嵌合され、このリンク105 の他端のピン107 がソレ
ノイドSDのプランジャ68に連結されたリンク108 の長孔
109 に嵌合されている。
【0043】そして、包装紙Pのセット時に、包装紙P
の先端がガイド手段41の終端位置まで送られた後、ソレ
ノイドSDがオンされることにより、プランジャ68の移動
初期段階において、挟持部材61が回動して包装紙Pの先
端がガイド手段41との間に挟持される。このとき、カッ
タ51等は、リンク105 のピン107 に対してリンク108の
長孔109 が移動することで移動しない。
【0044】さらに、プランジャ68の移動が継続して、
リンク108 の長孔109 の縁部がリンク105 のピン107 に
当接すると、リンク105 が揺動して支持レバー101 が移
動し、カッタ51が変位位置へ移動されて包装紙Pが切断
されるとともに、支持レバー101 の移動に連動して底面
部材35がガイド手段41の底面から退避移動される。
【0045】その後、ソレノイドSDがオフされることに
より、プランジャ68の復帰移動初期段階において、スプ
リング67の弾性が弱まって挟持部材61が解除回動して切
断された包装紙片P0 の挟持が解除される。このとき、
底面部材35は、リンク105 のピン107 に対してリンク10
8 の長孔109 が移動することで移動しない。そのため、
挟持が解除された包装紙片P0 は落下して排除箱72に収
容される。
【0046】さらに、プランジャ68の復帰移動が継続し
て、リンク108 の長孔109 の縁部がリンク105 のピン10
7 に当接すると、リンク105 が揺動して支持レバー101
が復帰移動し、カッタ51が通常位置へ移動されるととも
に、支持レバー101 の復帰移動に連動して底面部材35が
ガイド手段41の底面位置に復帰移動される。
【0047】したがって、この実施例においても、包装
紙Pのセット時に、包装紙Pの先端部を自動的に切断す
るとともに切断した包装紙片P0 を排除できるという前
記実施例と同様の作用効果を奏する。
【0048】なお、包装紙Pのセット時に紙送り動作を
開始するスイッチ手段としては、前記実施例では紙送り
スイッチSW1 であったが、包装紙Pが上流側の包装紙送
り手段31のローラ32,33間に挿入されたことを検知する
紙検知センサS1 、扉体101が閉められたことを検知す
る扉セットスイッチSW2 のいずれかをスイッチ手段と
し、それらの検知時に包装紙Pの紙送り動作を開始する
ようにしてもよい。
【0049】
【考案の効果】本考案によれば、包装紙のセット時に、
ガイド手段の終端位置まで送られた包装紙の先端部を挟
持部材で挟持した状態で、カッタを変位位置に移動させ
て包装紙を所定形状に切断し、かつ、挟持部材による挟
持を解除して包装紙の切断した先端の包装紙片を排除で
きる。したがって、包装紙をセットする簡単な操作だけ
で、包装紙の先端部を自動的に切断するとともに切断し
た包装紙片を排除して、残った包装紙の先端を所定形状
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の硬貨包装機の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】同上実施例の平面図であり、(a) カッタの通常
位置での状態を示し、(b) はカッタの変位位置での状態
を示す。
【図3】同上実施例の制御部のブロック図である。
【図4】同上実施例の処理動作のフローチャート図であ
る。
【図5】同上実施例の処理動作のタイミングチャート図
である。
【図6】本考案の他の実施例を示す平面図であり、(a)
カッタの通常位置での状態を示し、(b) はカッタの変位
位置での状態を示す。
【符号の説明】
1 包装部 11,12,13 ローラ 31 包装紙送り手段 35 底面部材 41 ガイド手段 43 ガイド部 51 カッタ 61 挟持部材 92 紙送り制御手段 93 紙挟持制御手段 94 紙切断制御手段 95 紙排除制御手段 P 包装紙 RSD カッタ駆動手段としてのロータリーソレノイド SD 挟持部材駆動手段としてのソレノイド SW1 スイッチ手段としての紙送りスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−112918(JP,A) 特開 平3−98808(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 41/00 - 41/18

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の包装紙を送り出して供給する包装
    紙送り手段と、複数本のローラからなる包装部と、包装
    紙送り手段と包装部との間に設けられ包装紙を非直線的
    に案内するガイド手段と、包装紙送り手段と包装部のロ
    ーラとの包装紙送り速度の差でもって包装紙が引っ張ら
    れて直線的に変移するときに包装紙に接触して包装紙を
    切断するカッタとを有し、所定枚数集積された硬貨の周
    囲に所定長の帯状の包装紙を巻回して包装する硬貨包装
    機において、 前記カッタを前記包装紙が直線的に変移するときに包装
    紙を切断する通常位置と前記ガイド手段に案内された状
    態の包装紙側へ変位して包装紙を切断する変位位置とに
    移動させるカッタ駆動手段と、 前記カッタの変位位置への移動を許容すべく前記ガイド
    手段の一部に退避可能に設けられたガイド部と、 前記カッタが通常位置に位置しているときには前記ガイ
    ド手段の底面を成し、カッタが変位位置に移動したとき
    にはその移動に連動して前記ガイド手段の底面から退避
    する底面部材と、 前記ガイド手段の終端位置で包装紙の先端を挟持する挟
    持部材と、 この挟持部材を駆動する挟持部材駆動手段と、 切断指令信号を出すスイッチ手段と、 前記包装紙の先端が前記包装紙送り手段に供給された包
    装紙セット時に、前記スイッチ手段からの信号により、
    前記包装紙送り手段を作動させて包装紙の先端を前記ガ
    イド手段の終端位置まで送った後、包装紙送り手段を停
    止させる紙送り制御手段と、 この紙送り制御手段により包装紙送り手段を停止させた
    後、前記挟持部材駆動手段を作動させて前記挟持部材に
    より前記包装紙の先端を挟持させる紙挟持制御手段と、 この紙挟持制御手段により包装紙の先端を挟持させた
    後、前記カッタ駆動手段を作動させて前記カッタを変位
    位置に移動させることにより、前記包装紙を切断させる
    とともに前記底面部材を退避させる紙切断制御手段と、 この紙切断制御手段によりカッタを変位位置に移動させ
    た状態で、前記挟持部材駆動手段による挟持部材の挟持
    を解くことにより切断した包装紙の先端を下方へ落下排
    除させる紙排除制御手段とを備えたことを特徴とする硬
    貨包装機。
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