JP2581974B2 - ダンプカー兼用貨物車 - Google Patents

ダンプカー兼用貨物車

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JP2581974B2
JP2581974B2 JP1083727A JP8372789A JP2581974B2 JP 2581974 B2 JP2581974 B2 JP 2581974B2 JP 1083727 A JP1083727 A JP 1083727A JP 8372789 A JP8372789 A JP 8372789A JP 2581974 B2 JP2581974 B2 JP 2581974B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、建設車両等を運搬するために、車体に枢支
したダンプフレーム上をスライドする荷箱を備えた貨物
車に関し、特に、荷箱をダンプフレームに固定した状態
においては、土砂等を運搬するダンプカーとしても使用
可能なダンプカー兼用貨物車に関する。
(2)従来の技術 従来、建設車両等を運搬する貨物車は車体に枢支した
ダンプフレーム上をスライドする荷箱を備えており、傾
斜したダンプフレームから荷箱を後方にスライドさせ、
この荷箱の後端部を接地させた状態で車両の積卸しを行
っている。また、この貨物車は荷箱をダンプフレームに
固着することにより、土砂等を運搬する通常のダンプカ
ーとしても使用できるようになっている。
ところで上記ダンプカー兼用貨物車においては、荷箱
の後部を開閉し得る煽戸と、この煽戸の下端部と荷箱と
の間を揺動可能且つ着脱可能に枢支連結する下部連結機
構と、同煽戸の上端部と荷箱との間を揺動可能且つ着脱
可能に枢支連結する上部連結機構と、荷箱をダンプフレ
ームに対して固定する固定状態とその固定を解除する固
定解除状態とを選択的に切換操作可能なスライド阻止装
置と、このスライド阻止装置が前記固定状態にある時に
下部連結機構が荷箱の水平姿勢で連結作動状態となり、
また同荷箱の傾斜姿勢で連結解除状態となるように荷箱
の姿勢変化に連動して下部連結機構を切換動作させる煽
戸開閉装置とを備えたものを本出願人は既に提案(特願
昭62-255542号)しており、このものでは、ダンプカー
として使用すべくスライド阻止装置により荷箱をダンプ
フレームに固定した場合には、ダンプフレームと共に荷
箱を傾動させた時にその荷箱の姿勢変化に連動して煽戸
開閉装置が下部連結機構を連結解除状態に自動的に切換
え、煽戸を上部連結機構の枢支連結部回りに自重で揺動
させて荷箱上の土砂等を排出し得るようになっている。
一方、貨物車として使用すべくスライド阻止装置を上記
固定解除位置に切換えて荷箱をダンプフレームに対し後
方へスライドさせる場合には、前記下部連結機構とは別
個独立した荷箱スライド時専用の第2の下部連結機構を
以て煽戸の下端部を荷箱に枢支連結して、その枢支連結
部回りに煽戸を伏倒させることにより荷箱と路面間での
車両等の積卸しを可能としており、その際に該煽戸は歩
み板として利用可能である。
(3)発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来のものでは、煽戸の下端部と荷
箱間を着脱可能に枢支連結するための下部連結機構とし
て、煽戸開閉機構により作動して荷箱の姿勢変化に連
動するもの(荷箱をダンプフレームに固定しダンプカー
として使用する場合)と、手動操作により連結・解除
が任意に切換えられるもの(荷箱を後方へスライドさせ
貨物車として使用する場合)との都合二系統の、互いに
独立した下部連結機構が必要であるため、全体として構
造が複雑化し、取扱い操作も面倒である等の問題があっ
た。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたもので、従来
のものの上記問題を全て解決することができる、構造簡
単なダンプカー兼用貨物車を提供することを目的とす
る。
B.発明の構成 (1)課題を解決するための手段 前記課題を解決するために請求項1の発明は、車体に
傾動自在に枢支したダンプフレーム上に前後スライド自
在に支持した荷箱と、この荷箱の後部を開閉し得る煽戸
と、この煽戸の下端部と荷箱との間を揺動可能且つ着脱
可能に枢支連結する下部連結機構と、同煽戸の上端部と
荷箱との間を揺動可能且つ着脱可能に枢支連結する上部
連結機構と、荷箱をダンプフレームに対して固定する固
定状態とその固定を解除する固定解除状態とを選択的に
切換操作可能なスライド阻止装置と、このスライド阻止
装置が前記固定状態にある時に前記下部連結機構が荷箱
の水平姿勢で連結作動状態となり、また同荷箱の傾斜姿
勢で連結解除状態となるように荷箱の姿勢変化に連動し
て下部連結機構を切換動作させる煽戸開閉装置とを備え
てなるダンプカー兼用貨物車において、前記スライド阻
止装置と下部連結機構との間を、そのスライド阻止装置
が前記固定状態にある時にはその固定状態を維持したま
ま前記煽戸開閉装置を有効に機能させて該下部連結機構
の前記切換動作を許容するが同スライド阻止装置が前記
固定解除状態にある時には前記煽戸開閉装置を無効とし
て該下部連結機構を連結作動状態にロックする煽戸ロッ
ク装置を介して連結したことを特徴とし、また請求項2
の発明は、前記ダンプカー兼用貨物車において、前記ス
ライド阻止装置と下部連結機構との間を、そのスライド
阻止装置が前記固定解除状態にある時に前記煽戸開閉装
置を無効として該下部連結機構を連結作動状態にロック
する煽戸ロック装置を介して連結し、その煽戸ロック装
置と前記下部連結機構との間には、前記煽戸開閉装置に
よる前記下部連結機構の前記切換動作が前記スライド阻
止装置を前記固定状態に維持したまま許容されるよう
に、所定の遊びを設けたことを特徴とする。
(2)作用 スライド阻止装置を上記固定解除状態に切換操作して
荷箱のダンプフレームへの固定を解除すると、煽戸ロッ
ク装置が煽戸開閉装置を無効として下部連結機構を連結
作動状態にロックするため、この状態から荷箱を傾動又
はスライドさせても下部連結機構は連結作動状態を維持
する。従ってこの状態で荷箱を傾動及びスライドさせ、
上部連結機構を連結解除状態にすれば、下部連結機構の
枢支連結部回りに煽戸を伏倒させて荷箱と路面間での車
両等の積卸しを可能とする。
一方、スライド阻止装置を上記固定状態に切換操作し
て荷箱をダンプフレームに固定した状態において、ダン
プフレームと一体に荷箱を傾動させると、その荷箱の姿
勢変化に連動して煽戸開閉装置が下部連結機構をそれま
での連結作動状態より連結解除状態に自動的に切換える
が、この切換動作によってもスライド阻止装置は下部連
結機構に連動することなく固定状態に維持される。而し
て斯かる下部連結機構の連結解除状態への切換によれ
ば、荷箱の傾動に伴い煽戸が自重でその上部連結機構の
枢支連結部回りに揺動し、荷箱に搭載した土砂等が排出
される。
(3)実施例 以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
第1図〜第3図に示すように、このダンプカー兼用貨
物車Vは車体1の後端にヒンジシャフト2で枢支したダ
ンプフレーム3を備えている。このダンプフレーム3は
車体1との間に装着したダンプ用シリンダ4によってヒ
ンジシャフト2を中心にして後方に揺動自在に支持され
ており、このダンプフレーム3の上部には荷箱5がスラ
イド用シリンダ6で前後にスライド自在に支持されてい
る。第5図に示すように、前記荷箱5の底部に設けた主
桁7のフランジ7aと補助フレーム8の間隙には、ダンプ
フレーム3のフランジ3aの上下両面に固着したスライダ
ー9が嵌合しており、荷箱5は前記スライダー9に案内
されながらダンプフレーム3に沿って前後方向にスライ
ドするようになっている。
前記荷箱5の後部には、その後部を開閉し得る煽戸10
が配設されており、この煽戸10の下端部と荷箱5との間
には、その間を揺動可能且つ着脱可能に枢支連結する下
部連結機構Plが、また同煽戸10の上端部と荷箱5との間
には、その間を揺動可能且つ着脱可能に枢支連結する上
部連結機構Puがそれぞれ設けられる。
上記ダンプカー兼用貨物車Vを土砂等を運搬するダン
プカーとして使用する場合には、第2図に示すように、
ダンプフレーム3に荷箱5を固定した状態でダンプ用シ
リンダ4を伸長し、このダンプフレーム3を荷箱5と共
に後方に傾斜させる。これにより、荷箱5の後部に設け
た煽戸10がその上端部(即ち前記上部連結機構Puの枢支
連結部)を中心に揺動し、荷箱5に搭載した土砂等の排
出が行われる。
また、上記ダンプカー兼用貨物車Vを車両を運搬する
貨物車として使用する場合には、ダンプ用シリンダ4を
伸長してダンプフレーム3を後方に揺動させ、さらにス
ライド用シリンダ6を伸長して荷箱5を後方にスライド
させる。そして、荷箱5の後端に設けたスキッド11が接
地した状態で煽戸10をその下端部(即ち前記下部連結機
構Plの枢支連結部)を中心にして後方に伏倒させること
により、荷箱5と路面間での車両の積卸しが可能とな
り、その際に、この煽戸10を渡り板として利用すること
ができる。
第4図に示すように、荷箱5の下面には、荷箱5をダ
ンプフレーム3に対して固定する固定状態とその固定を
解除する固定解除状態とを切換可能なスライド阻止装置
Aと、このスライド阻止装置Aが前記固定状態にある時
に前記下部連結機構Plが荷箱5の水平姿勢で連結作動状
態となり、また同荷箱5の傾斜姿勢で連結解除状態とな
るように荷箱5の姿勢変化に連動して該下部連結機構Pl
を切換動作させる煽戸開閉装置Bと、前記スライド阻止
装置Aと下部連結機構Pl間に設けられて、該阻止装置A
が固定状態にある時にはその固定状態を維持したまま煽
戸開閉装置Bを有効に機能させて該下部連結機構Plの前
記切換動作を許容するが同阻止装置Aが固定解除状態に
ある時には煽戸開閉装置Bを無効として下部連結機構Pl
を連結作動状態にロックする煽戸ロック装置Cと、前記
スライド阻止装置Aを前記固定状態と固定解除状態とに
選択的に切換操作し得る操作装置Dとが設けられてお
り、前記煽戸ロック装置Cと下部連結機構Plとの間に
は、煽戸開閉装置Bによる下部連結機構Plの前記切換動
作がスライド阻止装置Aを前記固定状態に維持したまま
許容されるように、所定の遊び(後述する長孔46aとピ
ン42との相互間の摺動ストロークsに相当)が設けられ
る。
第4図および第6図に示すように、操作装置Dは荷箱
5の下面に垂設した垂直軸12を備えており、この垂直軸
12の外周には第1短管13と第2短管14が挿通されてピン
15で抜け止めが施されている。第1短管13には操作レバ
ー16と駆動アーム17が固着されており、この駆動アーム
17に一端を枢支した連結部材18の他端には前記スライド
阻止装置Aと煽戸ロック装置Cに接続するロッド19が固
着されている。
一方、第2短管14にはダンプフレーム3に固着した規
制部材20に当接可能なローラ21を先端に有する規制アー
ム22が固着されており、この規制アーム22に設けたスプ
リングフック23と前記連結部材18に設けたスプリングフ
ック24の間にはスプリング25が張設されている。そし
て、第6図および第7図に示すように、対向する第1短
管13の下面と第2短管14の上面には、両短管13,14が所
定角度だけ相対回転できるように切欠き13a,14aが設け
られている。したがって、前記スプリング25によって第
1短管13が連結部材18、駆動アーム17を介して矢印a方
向に付勢され、また第2短管14が矢印b方向に付勢され
た状態において、前記両切欠き13a,14a間に隙間26が形
成される。
第4図、第8B図および第9B図に示すように、スライド
阻止装置Aは荷箱5の後部下面に設けた左右一対のブラ
ケット27に軸支した連結シャフト28を備えており、この
連結シャフト28に固着した一方の従動アーム29には前記
操作装置Dのロッド19が連結されている。連結シャフト
28には一対の補助アーム30が固着されており、この補助
アーム30と荷箱5の下面にピン31で枢支した一対のスラ
イド阻止部材32がロッド33で連結されている。したがっ
て、操作レバー16が第4図の実線の位置にあるとき、第
8B図に示すようにスライド阻止部材32がダンプフレーム
3の係止部材34に係合して荷箱5の後方へのスライドを
阻止するとともに、操作レバー16が第4図の鎖線の位置
にあるとき、第9B図に示すようにスライド阻止部材32が
ダンプフレーム3の係止部材34から離脱して荷箱5の後
方へのスライドを許容するようになっている。
第4図、第8C図および第8D図に示すように、荷箱5の
後端にはピン35で枢支した一対のフック36が設けられて
おり、このフック36によって煽戸10の下端部に設けたロ
ックピン37を係止するようになっており、而して前記フ
ック36およびロックピン37が互いに協働して本発明の前
記下部連結機構Plを構成している。
前記煽戸開閉装置Bは荷箱5の下面に枢軸38で枢支し
たベルクランク39を備えており、その一方の端部には車
体1に固着した受台40に当接可能なローラ41が設けられ
るとともに、その他方の端部に設けたピン42は後端を前
記フック36に連結したロッド43の先端に連結されてい
る。そして、前記ロッド43と荷箱5の間にはスプリング
44が張設されており、前記フック36をロックピン37から
離脱する方向に付勢している。したがって、ダンプフレ
ーム3と荷箱5が水平姿勢にあるとき、第8C図に示すよ
うにベルクランク39のローラ41が受台40に当接し、前記
スプリング44の弾発力に抗してフック36をロックピン37
に係合させている。また、ダンプフレーム3と荷箱5が
後方に傾斜すると、第8D図に示すようにベルクランク38
のローラ41が受台40から離間する。これにより、前記ス
プリング44の弾発力によってフック36がロックピン37か
ら離脱し、煽戸10の下端部が自重で開かれる。
第4図、第9C図および第9D図に示すように煽戸ロック
装置Cは前記一方の従動アーム29と他方の従動アーム3
9′に連結したロッド45を備えており、このロッド45の
先端に固着した連結部材46に形成した長孔46aには前記
ベルクランク38に設けたピン42が摺動自在に係合してい
る。したがって、第9C図に示すように、荷箱5をスライ
ドさせるためにロッド19を前方に移動させてスライド阻
止部材32を係止部材34から離脱させたとき、ロッド45が
前方に移動して連結部材46の長孔46aの後端がベルクラ
ンク39のピン42に当接し、ベルクランク39は図示の位置
にロックされる。これにより、第9D図に示す位置に荷箱
5をスライドさせた際にベルクランク39のローラ41が受
台40から離間しても、スプリング44によるロッド43の移
動が阻止され、フック36はロックピン37に係合した状態
に保持される。
次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作用につ
いて説明する。
ダンプカー兼用貨物車Vをダンプカーとして使用する
際、操作装置Dの操作レバー16は第8A図の実線位置に保
持されており、そのロッド19は後方に移動した状態にあ
る。これにより、第8B図に示すようにスライド阻止装置
Aのロッド33が後方に引かれ、スライド阻止部材32はダ
ンプフレーム3に設けた係止部材34に係合している。ま
た、第8C図に示すように煽戸開閉装置Bのベルクランク
39のローラ41が受台40に当接することによりロッド43が
前方に引かれ、フック39は煽戸10の下端部のロックピン
37に係合している。
この状態からダンプフレーム3を第8D図の位置に傾斜
させると、スライド阻止部材32によってダンプフレーム
3に固定された荷箱5は該ダンプフレーム3と一体で傾
斜する。そして、荷箱5の傾斜によりベルクランク39の
ローラ41が受台40から離間すると、スプリング44の弾発
力でロッド43が後方に引かれ、フック36は煽戸10の下端
部のロックピン37から離脱する。これにより、煽戸10は
自重でその上端部を中心に後方に揺動し、荷箱5に搭載
した土砂等が排出される。なお、受台40から離間したベ
ルクランク39がスプリング44によって時計方向に回動す
る際、そのピン42は煽戸ロック装置Cの連結部材46の長
孔46aに沿って逃がされ、前記ロッド43の動きを妨げな
いようになっている。
上述のようにして荷箱5に搭載した土砂等の排出が完
了してダンプフレーム3を水平位置に復帰させると、第
8C図に示すようにベルクランク39が受台40に当接し、フ
ック36が再び煽戸10のロックピン37が係止する。
ダンプカー兼用貨物車Vを貨物車として使用する際、
操作装置Dの操作レバー16を第9A図の実線位置に回動さ
せることにより、そのロッド19は前方に牽引される。こ
れにより、第9B図に示すようにスライド阻止装置Aのロ
ッド33が前方に押圧され、スライド阻止部材32はダンプ
フレーム3に設けた係止部材34から離脱する。続いて、
ダンプフレーム3を後方に傾斜させてからスライド用シ
リンダ6(第3図)を伸長すると、既にダンプフレーム
3との固定が解除されている荷箱5は後方にスライドし
て第9D図の位置に達する。このとき、第10A図に示すよ
うに、荷箱5のスライドによって操作装置Dの第2短管
14に設けた規制アーム22のローラ21がダンプフレーム3
に設けた規制部材20に当接するが、この規制アーム22の
ローラ21は鎖線の位置に回動して規制部材20を乗越え、
スプリング25の弾発力で再び実線の位置に復帰する。そ
の際、第2短管14の回転は、この第2短管14の切欠き14
aと第1短管13の切欠き13aにより形成された間隙26(第
7図参照)の作用で、第1短管および駆動アーム17に伝
達されないようになっている。
荷箱5が第9D図の位置にスライドすると、煽戸開閉装
置Bのベルクランク39のローラ41が受台40から離間す
る。しかしながら、このとき前記操作装置Dの操作レバ
ー16によってロッド19が前方に引かれているため、従動
アーム29に連結された煽戸ロック装置Cのロッド45が前
方に押圧され、その連結部材46の長孔46aの後端にベル
クランク39のピン42が当接した状態にある。したがっ
て、フック36に連結したロッド43がスプリング44の弾発
力で後方に移動しようとしても、前記連結部材46の長孔
46aによってベルクランク39の時計方向への回動が規制
されるため、フック36は煽戸10のロックピン37に係合し
た位置に強制的に保持される。
このようにして、荷箱5を後方にスライドさせたとき
には、煽戸10のロックピン37は前記フック36で保持され
た状態にあるため、このロックピン37を中心にして後方
に倒伏させた煽戸10を渡り板として車両の積卸しを行う
ことができる。
上述のようにして車両の積卸しが完了して煽戸10を閉
鎖した後、スライド用シリンダ6を収縮させて荷箱5を
前方にスライドさせると、操作装置Dの第2短管14に設
けた規制アーム22は、そのローラ21がダンプフレーム3
に設けた規制部材20に後方から当接し、第10B図の実線
の位置に回動する。その際、規制アーム22を取り付けた
第2短管14の回転は、この第2短管14の切欠き14aと第
1短管13の切欠き13aの係合(第7図参照)により第1
短管に伝達され、駆動アーム17を実線の位置に自動的に
復帰させる。これにより、スライド阻止装置Aのスライ
ド阻止部材32も第8B図の位置に復帰し、荷箱5はダンプ
フレーム3に再び固定される。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記
実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載された本発明を逸脱することなく、種々の小設計変更
を行うことが可能である。
例えば、操作装置Dの操作レバー16を手動で回転させ
る代わりに、油圧または電気を用いることが可能であ
る。また、煽戸ロック装置Cのベルクランク39側にピン
42を設け、連結部材46側に長孔46aを設ける代わりに、
ベルクランク39側に長孔を設け、連結部材46側にピンを
設けてもよい。
C.発明の効果 前述の本発明のダンプカー兼用貨物車によれば、スラ
イド阻止装置を固定状態に切換操作して荷箱をダンプフ
レームに固定した状態において、ダンプフレームと共に
荷箱を傾動させると、その荷箱の姿勢変化に連動して煽
戸開閉装置が下部連結機構をそれまでの連結作動状態よ
り連結解除状態に自動的に切換動作させるようにしたの
で、煽戸は自重でその上部連結機構の枢支連結部回りに
揺動し、荷箱に搭載した土砂等をスムーズに排出するこ
とができる。一方、スライド阻止装置を固定解除状態に
切換操作して荷箱のダンプフレームへの固定を解除した
時には煽戸ロック装置が煽戸開閉装置を無効として下部
連結機構を連結作動状態にロックするようにしたので、
このロック状態から荷箱を傾動又はスライドさせても下
部連結機構は連結作動状態を維持し、従って斯かる状態
で荷箱を傾動及びスライドさせ、上部連結機構を連結解
除状態とすれば、下部連結機構の枢支連結部回りに煽戸
を伏倒させることができるから、荷箱と路面間での車両
等の積卸しが可能となる。
また特に上記スライド阻止装置が固定解除状態にある
時には煽戸開閉装置を無効として下部連結機構を連結作
動状態にロックする煽戸ロック装置を介して該スライド
阻止装置と下部連結機構との間を機械的に連結させたこ
とから、従来装置において必須とされていた荷箱スライ
ド時専用の、第2の下部連結機構を特別に用意しなくて
も、荷箱スライド時に煽戸下端部と荷箱との間を確実に
枢支連結することができ、それだけ構造の簡素化が図ら
れコスト節減に寄与することができる。しかも単一の操
作系で以て、作動態様の相異なるスライド阻止装置と煽
戸ロック装置とを同時に且つ機械的に連動させることが
できるため、操作性が頗る良好であり、その上、スライ
ド阻止装置の固定解除状態への切換に連動して煽戸ロッ
ク装置を確実に作動させることができるから、装置の信
頼性向上にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるダンプカー兼用貨物車
の全体側面図、第2図はそのダンプカーとしての使用状
態を示す全体側面図、第3図はその貨物車としての使用
状態を示す全体側面図、第4図は荷箱の平面図、第5図
は第4図のV−V線断面図、第6図は第4図のVI方向矢
視図、第7図は第6図のVII-VII線断面図、第8A図〜第8
D図はダンプカーとしての使用時における操作装置の平
面図と荷箱後部の部分拡大側面図、第9A図〜第9D図は貨
物車としての使用時における操作装置の平面図と荷箱後
部の部分拡大側面図、第10A図および第10B図は操作装置
の平面図である。 A……スライド阻止装置、B……煽戸開閉装置、C……
煽戸ロック装置、Pl……下部連結機構、Pu……上部連結
機構、s……遊びとしての摺動ストローク、1……車
体、3……ダンプフレーム、5……荷箱、10……煽戸、
36……フック

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体(1)に傾動自在に枢支したダンプフ
    レーム(3)上に前後スライド自在に支持した荷箱
    (5)と、この荷箱(5)の後部を開閉し得る煽戸(1
    0)と、この煽戸(10)の下端部と荷箱(5)との間を
    揺動可能且つ着脱可能に枢支連結する下部連結機構(P
    l)と、同煽戸(10)の上端部と荷箱(5)との間を揺
    動可能且つ着脱可能に枢支連結する上部連結機構(Pu)
    と、荷箱(5)をダンプフレーム(3)に対して固定す
    る固定状態とその固定を解除する固定解除状態とを選択
    的に切換操作可能なスライド阻止装置(A)と、このス
    ライド阻止装置(A)が前記固定状態にある時に前記下
    部連結機構(Pl)が荷箱(5)の水平姿勢で連結作動状
    態となり、また同荷箱(5)の傾斜姿勢で連結解除状態
    となるように荷箱(5)の姿勢変化に連動して下部連結
    機構(Pl)を切換動作させる煽戸開閉装置(B)とを備
    えてなるダンプカー兼用貨物車において、 前記スライド阻止装置(A)と下部連結機構(Pl)との
    間を、そのスライド阻止装置(A)が前記固定状態にあ
    る時にはその固定状態を維持したまま前記煽戸開閉装置
    (B)を有効に機能させて該下部連結機構(Pl)の前記
    切換動作を許容するが同スライド阻止装置(A)が前記
    固定解除状態にある時には前記煽戸開閉装置(B)を無
    効として該下部連結機構(Pl)を連結作動状態にロック
    する煽戸ロック装置(C)を介して連結したことを特徴
    とする、ダンプカー兼用貨物車。
  2. 【請求項2】車体(1)に傾動自在に枢支したダンプフ
    レーム(3)上に前後スライド自在に支持した荷箱
    (5)と、この荷箱(5)の後部を開閉し得る煽戸(1
    0)と、この煽戸(10)の下端部と荷箱(5)との間を
    揺動可能且つ着脱可能に枢支連結する下部連結機構(P
    l)と、同煽戸(10)の上端部と荷箱(5)との間を揺
    動可能且つ着脱可能に枢支連結する上部連結機構(Pu)
    と、荷箱(5)をダンプフレーム(3)に対して固定す
    る固定状態とその固定を解除する固定解除状態とを選択
    的に切換操作可能なスライド阻止装置(A)と、このス
    ライド阻止装置(A)が前記固定状態にある時に前記下
    部連結機構(Pl)が荷箱(5)の水平姿勢で連結作動状
    態となり、また同荷箱(5)の傾斜姿勢で連結解除状態
    となるように荷箱(5)の姿勢変化に連動して下部連結
    機構(Pl)を切換動作させる煽戸開閉装置(B)とを備
    えてなるダンプカー兼用貨物車において、 前記スライド阻止装置(A)と下部連結機構(Pl)との
    間を、そのスライド阻止装置(A)が前記固定解除状態
    にある時に前記煽戸開閉装置(B)を無効として該下部
    連結機構(Pl)を連結作動状態にロックする煽戸ロック
    装置(C)を介して連結し、その煽戸ロック装置(C)
    と前記下部連結機構(Pl)との間には、前記煽戸開閉装
    置(B)による前記下部連結機構(Pl)の前記切換動作
    が前記スライド阻止装置(A)を前記固定状態に維持し
    たまま許容されるように、所定の遊び(s)を設けたこ
    とを特徴とする、ダンプカー兼用貨物車。
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