JP2580435Y2 - ブラシ保持装置 - Google Patents

ブラシ保持装置

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JP2580435Y2
JP2580435Y2 JP1991100939U JP10093991U JP2580435Y2 JP 2580435 Y2 JP2580435 Y2 JP 2580435Y2 JP 1991100939 U JP1991100939 U JP 1991100939U JP 10093991 U JP10093991 U JP 10093991U JP 2580435 Y2 JP2580435 Y2 JP 2580435Y2
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brush
brush box
box
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cap
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雄三 荒川
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Mitsuba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、直流機におけるブラシ
保持装置に関し、特に、ブラシ箱の変形を防止する技術
に係り、例えば、直流モータに利用して有効なものに関
する。
【0002】
【従来の技術】直流モータに使用されるブラシ保持装置
として、ブラシが摺動自在に嵌挿されるブラシ箱がこれ
を固定するためのベースと共に、樹脂を用いられて一体
的に成形されているとともに、ブラシ箱の一端部にはキ
ャップがこれを閉塞するように冠着されており、このキ
ャップでブラシスプリングの反力を受けてブラシをコミ
テータに摺接させるように構成されているものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このようなブラシ保持
装置においては、樹脂により成形されているブラシ箱の
側壁が熱により内側に倒れ易いため、ブラシが摺動しに
くくなる傾向がある。
【0004】すなわち、ベースとブラシ箱とが共にナイ
ロン系樹脂等の熱可塑性樹脂を用いられて成形されてい
るため、ブラシの温度が高くなると、ブラシ箱のブラシ
との接触面が変形してブラシの摺動性が悪くなる。
【0005】また、ベースとブラシ箱とが一体成形され
ていると、型割の関係からブラシ箱の開口端側にバリが
発生するため、ブラシの摺動性が阻害されることがあ
る。
【0006】本考案の目的は、ブラシの摺動不良の発生
を防止することができるブラシ保持装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係るブラシ保持
装置は、両端が開口された角筒形状に形成されて筒中
部が収容部(5)を形成しているブラシ箱(4)と、
収容部(5)に前端部が収容部(5)の前端開口から
突出するように配されて筒心方向に摺動自在に嵌入され
ているブラシ(1)と、前記ブラシ(1)のピグテール
(2)が挿通され前記ブラシ箱(4)の一側壁に筒心方
向に延びて一端において開口するように開設されている
ピグテール挿通孔(6)と、前記ブラシ箱(4)の後端
前記収容部(5)を閉塞するように冠着されているキ
ャップ(10)と、後端が前記キャップ(10)に当接
するように前記収容部(5)に収容され前記ブラシ
(1)をコミテータ(16)の方向に付勢するブラシス
プリング(9)とを備えており、前記ブラシ箱(4)
樹脂製ベース(3)に固定されているブラシ保持装置に
おいて、前記ベース(3)には前記ブラシ箱(4)を挿
入可能な開口部(7)が開設されているとともに、この
開口部(7)の両側面には径方向外側端が開口した一対
のストッパ溝(8)、(8)がそれぞれ形成されてお
り、前記ブラシ箱(4)は耐熱性樹脂を用いられて成形
されており、このブラシ箱(4)の両側面底部には一対
のストッパ(15)がそれぞれ膨出形成されており、前
記ブラシ箱(4)は前記開口部(7)に外側端部から前
記両ストッパ(15)、(15)が前記両ストッパ溝
(8)、(8)にそれぞれ嵌入されて固定されているこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】前記した手段によれば、ブラシ箱がベースと別
体で成形され、しかも、ブラシ箱が耐熱性樹脂が用いら
れて成形されているため、ブラシの温度が高くなっても
ブラシ箱が変形するのが抑制される。その結果、ブラシ
の温度上昇に伴って、ブラシ箱のブラシとの接触抵抗が
増加するのを抑制することができる。また、ストッパが
ブラシ箱の側面底部に配されているため、ベースの開口
部に対してブラシ箱が固定された状態においてブラシ箱
におけるブラシが摺動する部分が変形することはなく、
ブラシは安定して摺動することができる。
【0009】
【実施例】図1は本考案の一実施例であるブラシ保持装
置を示す分解斜視図、図2はその組立状態における一部
省略正面断面図である。
【0010】本実施例において、本考案に係るブラシ保
持装置は、ピグテール2が植設されているブラシ1を保
持するためのブラシ箱4を一対(一方のみが図示されて
いる。他の構成要素についても同じ。)備えており、ブ
ラシ箱4はこのブラシ保持装置を直流モータ等に固装す
るためのベース3に着脱自在に装着されるようになって
いる。なお、ブラシ箱4を含めて他の構成要素は中心を
挟んで対称形に形成されているため、一方について代表
的に説明する。
【0011】ベース3は熱可塑性樹脂の一例であるナイ
ロン系樹脂が用いられて、コミテータ16を囲むように
円形リング形状に一体成形されており、このベース3に
はブラシ箱4を着脱自在に挿入するための開口部7が一
対、直径方向において互いに対向するように配されて、
径方向両端および上面が開口した一定幅一定深さの溝形
状に開設されている。さらに、この開口部7の両側壁面
にはストッパ溝8が一対、ベース3の底部側に径方向に
延在するように没設されている。また、ベース3の上面
における外側位置には開口部7に隣接して、後述するキ
ャップの抜け止め爪と係合するための係合部12が一
対、垂直方向上向きにそれぞれ膨出形成されている。
【0012】一方、ブラシ箱4はフェノール系樹脂等の
耐熱性樹脂であって熱硬化性樹脂として構成された樹脂
が用いられて、両端(以下、前後端と称する。)が開口
された略正方形の角筒形状に形成されている。ブラシ箱
4の中空部によって形成されている収容部5内にはその
内径形状と略同一形状に形成されたブラシ1が、前端開
口から前端部が突出し得るように配されて前後方向に摺
動自在に嵌入されている。
【0013】このブラシ箱4の上壁にはピグテール挿通
孔6が、中央において前後方向に細長く開設されてお
り、この挿通孔6にはブラシ1に植設されたピグテール
2が摺動自在に挿通されている。そして、ブラシ箱4の
両側壁にはストッパ溝8と嵌合可能なストッパ15が一
対、底部において前後方向に延在するように配されてそ
れぞれ膨出形成されている。
【0014】このように構成されているブラシ箱4の後
端部にはキャップ10が後端開口を閉塞するとともに、
収容部5内に収容されたブラシスプリング9の反力を受
け得るように冠着されている。このキャップ10はナイ
ロン系樹脂等の通常の樹脂が用いられて一体成形されて
おり、ブラシ箱4の端面外形形状より大きい長方形平盤
形状に形成されている。このキャップ10にはブラシス
プリング位置決め突起11が、ブラシ箱側を向く端面の
略中央部に配されて一体的に突設されており、ブラシス
プリング9はこの突起11に同心円的に配されることに
より、位置決めされている。
【0015】キャップ10には抜け止め部片13が一
対、左右の端辺における略中央部にそれぞれ配されて、
互いに平行な状態で前方向に延びるように一体的に突設
されており、両抜け止め部片13、13の先端部には各
係合爪14がそれぞれ内向きに突設されている。そし
て、キャップ10のブラシ箱4への冠着状態において、
両抜け止め部片13、13の各係合爪14は各係合部
12それぞれに係合されている。これにより、キャ
ップ10はブラシ箱4の後端部に抜け止め状態で冠着さ
れている。したがって、キャップ10はブラシスプリン
グ9の反力を受けてブラシ5を前方に付勢することによ
り、ブラシ5をコミテータ16に所定の弾性力下で摺接
させることになる。
【0016】このブラシ保持装置が回転電機に用いられ
てブラシ保持装置がヨーク17に固定されると、キャッ
プ10はその外側面がヨーク17に当接した状態にな
り、これによって背面側を支持されるようになってい
る。このため、キャップ10によってブラシ箱4をベー
ス3に確実に固定することができる。
【0017】次に、前記構成にかかるブラシ保持装置に
おけるブラシ箱の変形防止作用について説明する。
【0018】直流モータの発熱等に伴う温度サイクルに
より、樹脂によりそれぞれ製作されているベース3およ
びブラシ箱4はそれぞれ膨張および収縮する。しかも、
ブラシ箱4内にはブラシ1が挿入されているため、ブラ
シ1の温度上昇に伴う影響を受けることになる。
【0019】しかし、本実施例においては、ブラシ箱4
はベース3と別体に成形され、しかも、ベース3が熱可
塑性樹脂のナイロン系樹脂によって成形されているのに
対して、ブラシ箱4は熱硬化性樹脂のフェノール系樹脂
によって成形されているので、ベース3が変形するのよ
りもブラシ箱4が変形されるのが抑制される。このた
め、ブラシ箱4のブラシ1との接触面が変形するのが防
止され、ブラシ1の摺動性が悪化するのを防止すること
ができる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
ベースとブラシ箱とが別体にそれぞれ構成されており、
しかも、ブラシ箱が耐熱性樹脂により一体成形されて、
ブラシ箱がベースに着脱自在に装着されているため、ブ
ラシの温度上昇によってブラシ箱のブラシとの接触面が
変形するのを防止することができ、ブラシの摺動性が低
下するのを防止することができる。また、ストッパがブ
ラシ箱の側面底部に配されているため、ベースの開口部
に対してブラシ箱が固定された状態においてブラシ箱に
おけるブラシが摺動する部分が変形することはなく、ブ
ラシは安定して摺動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるブラシ保持装置を示す
分解斜視図である。
【図2】その組立状態における一部省略正面断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ブラシ、2…ピグテール、3…ベース、4…ブラシ
箱、5…収容、6…ピグテール挿通孔、7…開口部、
8…ストッパ溝、9…ブラシスプリング、10…キャッ
プ、11…ブラシスプリング位置決め突起、12…係合
部、13…抜け止め部片、14…係合爪、15…ストッ
パ、16…コミテータ、17…ヨーク。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が開口された角筒形状に形成され
    筒中空部が収容部(5)を形成しているブラシ箱(4)
    と、前記収容部(5)に前端部が収容部(5)の前端開
    口から突出するように配されて筒心方向に摺動自在に嵌
    入されているブラシ(1)と、前記ブラシ(1)のピグ
    テール(2)が挿通され前記ブラシ箱(4)の一側壁に
    筒心方向に延びて一端において開口するように開設され
    ているピグテール挿通孔(6)と、前記ブラシ箱(4)
    の後端に前記収容部(5)を閉塞するように冠着されて
    いるキャップ(10)と、後端が前記キャップ(10)
    に当接するように前記収容部(5)に収容され前記ブラ
    (1)をコミテータ(16)の方向に付勢するブラシ
    スプリング(9)とを備えており、前記ブラシ箱(4)
    が樹脂製ベース(3)に固定されているブラシ保持装置
    において、前記ベース(3)には前記ブラシ箱(4)を挿入可能な
    開口部(7)が開設されているとともに、この開口部
    (7)の両側面には径方向外側端が開口した一対のスト
    ッパ溝(8)、(8)がそれぞれ形成されており、 前記ブラシ箱(4)は耐熱性樹脂を用いられて成形され
    ており、このブラシ箱(4)の両側面底部には一対のス
    トッパ(15)がそれぞれ膨出形成されており、 前記ブラシ箱(4)は前記開口部(7)に外側端部から
    前記両ストッパ(15)、(15)が前記両ストッパ溝
    (8)、(8)にそれぞれ嵌入されて固定されているこ
    とを特徴とするブラシ保持装置。
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JPH0543759U JPH0543759U (ja) 1993-06-11
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JP4814778B2 (ja) * 2006-12-20 2011-11-16 日信工業株式会社 電動モータ
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