JP2579980Y2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

Info

Publication number
JP2579980Y2
JP2579980Y2 JP2215993U JP2215993U JP2579980Y2 JP 2579980 Y2 JP2579980 Y2 JP 2579980Y2 JP 2215993 U JP2215993 U JP 2215993U JP 2215993 U JP2215993 U JP 2215993U JP 2579980 Y2 JP2579980 Y2 JP 2579980Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
entrance
brazing
washer
heat exchanger
exit portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2215993U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0684186U (ja
Inventor
邦彦 西下
忠章 石川
康之 長倉
隆司 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Corp filed Critical Bosch Corp
Priority to JP2215993U priority Critical patent/JP2579980Y2/ja
Priority to US08/125,309 priority patent/US5358034A/en
Priority to KR1019930019584A priority patent/KR940007502A/ko
Publication of JPH0684186U publication Critical patent/JPH0684186U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2579980Y2 publication Critical patent/JP2579980Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、主に車両用空調装置
に用いられる熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】熱交換媒体を通すチューブエレメントを
フィンを介して積層し、チューブエレメントのタンク部
に熱交換媒体の出入口となる出入口部が一体に形成され
ている熱交換器においては、出入口パイプを出入口部に
トーチろう付け等の手段で固定しなければならない。こ
の場合、出入口部のプレートの厚さは0.6mm前後と
薄いため、トーチろう付けの際に出入口部が溶けてしま
う不都合がある。この不具合を解消する手段としては、
図6に示されるように、出入口部3のろう付代16の先
端を切削し、この切削した先端にワッシャ4を外嵌し、
この状態で熱交換器を炉中に入れて出入口部3にワッシ
ャ4を予めろう付けしておき、このワッシャ4によって
出入口パイプ5のトーチろう付け時の熱を吸収して、出
入口部3の溶解を防ぐようにすることが考えられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、出入口部3の先端にワッシャ4をろう付けして
動かないようにしておいても、出入口パイプ5のトーチ
ろう付け時には、ワッシャ4と出入口部3とを固定する
ろう材が加熱されて再溶解すると共に、ワッシャ自体が
熱膨張してしまい、図7の矢印で示されるように、ワッ
シャ4がろう付け代16との当接部分に対して傾いてし
まう虞れがある。このワッシャ4の傾きは、出入口部3
との間に隙間を形成するので、炉中ろう付け時に施され
たろう材が流れてろう付け不良をきたし、気密漏れの原
因となる。
【0004】そこで、この考案は、出入口部の先端に設
けられたワッシャが、出入口パイプのトーチろう付け時
に傾いてしまうのを防ぎ、ワッシャと出入口部との良好
なろう付けを保証して気密漏れを防止することができる
熱交換器を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして、上記課題を達
成するために、この考案の要旨とするところは、2枚の
成形プレートを接合してなるチューブエレメントをフィ
ンを介して積層し、所定の前記チューブエレメントに前
記2枚の成形プレートに形成された湾状片を接合して出
入口部が形成されている熱交換器において、前記出入口
部の表面から突出するろう付代を該出入口部の先端から
所定の巾だけ切削し、前記各湾状片の表面に前記出入口
部の先端から前記ろう付代の切削巾と略等しい巾をあけ
て凸部を設け、前記出入口部の先端にワッシャを外嵌し
たことにある。
【0006】
【作用】したがって、出入口部の先端に取り付けられた
ワッシャは、ろう付代と凸部とによって傾きが阻止され
るので、出入口部に出入口パイプをトーチろう付けする
際に、例えワッシャと出入口部との間のろう材が再溶解
したりワッシャ自体が熱膨張しても、ワッシャを所定の
場所に固定して、ワッシャ4と出入口部3との間に隙間
が形成されるのを防ぐことができ、そのため、上記課題
を達成することができるものである。
【0007】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
【0008】図1において、熱交換器は、積層されたチ
ューブエレメント1a,1b間にフィン2を介挿すると
共に、積層途中に配されたチューブエレメント1b,1
bに熱交換媒体の出入口となる出入口部3,3を突出形
成し、この出入口部3,3にワッシャ4,4を外嵌する
と共に、このワッシャ4,4を外嵌した出入口部3,3
に出入口パイプ5,5が挿着されている。
【0009】チューブエレメント1a,1bは、略矩形
状のもので、下記する成形プレート10a,10bを2
枚最中合わせに接合して構成される。
【0010】成形プレート10a,10bは、例えばア
ルミニウム若しくはアルミニウム合金等から成り、プレ
スにより厚さ約0.6mmに成形されているもので、長
手方向の一端側にタンク形成用膨出部11,12が膨出
形成され、該タンク形成用膨出部11,12の間から他
端側に向けて突条13が延設されていると共に、該突条
13の周縁に前記タンク形成用膨出部11,12に通じ
る略U字状の通路形成用膨出部14が膨出形成されてい
る。また、この成形プレート10a,10bの他端側に
は、チューブエレメント間の間隔を規定するための突当
部15が屈曲形成されている。
【0011】さらに、成形プレート10a,10bの接
合部周縁には、ろう付けのためのろう付代16が外側に
向けて突出形成されている。
【0012】そして、成形プレート10bのタンク形成
用膨出部11,12の側方には、湾状片17,17が突
出形成されており、該湾状片17,17を接合すること
により、円形状の出入口部3が構成されている。
【0013】かかる成形プレート10a,10bを2枚
最中合わせに接合することでチューブエレメント1a,
1bが構成され、その一端側では相対するタンク形成用
膨出部11,12から一対のタンク18,19が構成さ
れ、内部には相対する通路形成用膨出部14から略U字
状の熱交換媒体通路22が構成され、前記タンク部1
8,19は熱交換媒体通路22を介して連通するように
なっている。
【0014】そして、上記チューブエレメント1a,1
bは、チューブエレメント1aを主体に積層され、その
積層途中にチューブエレメント1bを配するようになっ
ており、両端のタンク18,19及びチューブエレメン
ト突当部15を隣接する同士で当接して複数段に積層さ
れ、当接されたタンク同士は、各タンク形成用膨出部1
1,12に形成されたタンク連通孔20,21を介して
連通するようになっている。
【0015】なお、この積層略中央のチューブエレメン
ト1の図示前方のタンク形成用膨出部には、タンク連通
孔が形成されておらず、図示前方のタンク18の連通は
略中央で仕切られるようになっており、左側ブロックと
右側ブロックとに分けられている。また、各チューブエ
レメントを構成する成形プレートは、例えば、A300
3のアルミ材の両面にA4004のシリコンを含有した
アルミ合金からなるろう材を付着させて構成されてい
る。
【0016】したがって、この熱交換器は、例えば図示
左方の出入口パイプ5からそれに連通の左側ブロックの
出入口側タンク群(図示前方左側のタンク18の連通に
より構成)に流入された熱交換媒体が、左側ブロックの
各チューブエレメント1a,1bの熱交換媒体通路22
内を流れ、図示後方のタンク群(図示後方の全てのタン
ク19の連通により構成)に導かれ、このタンク群内を
平行移動して右側ブロックの各チューブエレメント1
a,1bの熱交換媒体通路22内を流れ、右側ブロック
の出入口側タンク群(図示前方右側のタンク18の連通
により構成)に集められ、図示右方の他方の出入口パイ
プ5から排出される(又は逆の経路をたどる)、所謂4
パスのフローパターンを有している。
【0017】図2乃至図5に、出入口部3近傍の詳細な
構造が示されている。
【0018】出入口部3に形成されているろう付代16
は、出入口部3の先端からワッシャ4の巾(L)だけ欠
落している。また、湾状片17に形成されているろう付
代16の先端近傍には、湾状片表面からの突出量が除々
に小さくなるテーパ状の傾斜部16aが形成されてお
り、この傾斜部16aの先端の突出量は、ワッシャ4の
径方向の厚みと等しくなっている。
【0019】ここで、ワッシャ4は、例えばA3003
のアルミ材の両面にA4004のシリコンを含有したア
ルミ合金からなるろう材を付着させて構成されているも
ので、軸方向の巾が1乃至2mmになるよう形成されて
いる。
【0020】また、湾状片17,17には、成形プレー
トのプレス成形時に同時に成形された凸部23が設けら
れている。この実施例において凸部23は、湾状片の表
面から外側に向かって半球状に突出しているもので、湾
状片毎にろう付代16とろう付代16との間に所定の間
隔をおいて2つづつ形成されている。各凸部23から湾
状片17の先端までの巾は、ろう付代16を切削した巾
(L)と等しくなっており、前記ワッシャ4は、出入口
部3に外嵌されると、ろう付代16の先端に当接される
と共に、凸部23にも同時に当接されて位置決めされる
ようになっている。
【0021】湾状片17,17には、凸部23の他に、
内側に向かって半球状に突出する凹部24が、同じくプ
レス成形により一体に形成されている。凹部24は、こ
の実施例において、凸部23と凸部23との間に形成さ
れ、出入口部3に挿入される出入口パイプ5の先端と当
接して、この出入口パイプ5を位置決めするようになっ
ている。
【0022】上記構成において、熱交換器を組み立てる
には、先ず、所望する位置にチューブエレメント1bが
位置するようにチューブエレメント1aをフィン2と交
互に積層し仮組する。そして積層方向にある程度の圧力
で押し付けて、出入口部3にワッシャ4を嵌め付ける。
その後、本来の組付け圧力で積層方向に押圧し、その状
態を維持するために積層されたチューブエレメントの全
体を囲むようクランクを嵌め付け、そのままの状態で炉
中ろう付けする。これにより出入口部3の先端には、ワ
ッシャ4がろう接されることになる。そして、炉中ろう
付けが完了した後に出入口パイプ5を取り付けるには、
出入口パイプ5を出入口部3に挿入し、出入口パイプ5
と出入口部3とをトーチろう付けにてろう接する。
【0023】このような作業過程において、出入口部3
に外嵌されたワッシャ4は、炉中ろう付けが終了した段
階で、ろう付代16と凸部23とに当接して固定されて
いるので、その後、出入口パイプ5を出入口部3に挿入
してトーチろう付けする場合でも、ワッシャ4が傾いて
しまうことがない。その結果、ワッシャ4と出入口部3
とを接合していたろう材を流してしまうことなく、出入
口部3と出入口パイプ5とをろう接することができ、気
密洩れのない、信頼性の高い熱交換器を提供することが
できるものである。
【0024】また、出入口パイプ5を出入口部3にトー
チろう付けする際には、600度前後の高温が出入口部
3に局所的にかかるが、出入口部3先端に取付けられた
ワッシャ4によってその熱が吸収されるので、出入口部
3を溶かすことなく出入口パイプ5をろう接することが
できる。それに加えて、ろう付代16の先端近傍はテー
パ状に形成されて、ろう付代16の先端ががワッシャ4
の外径より突出しないようになっているので、ろう付代
16がトーチろう付け時の炎を直接受けて溶解してしま
うのを防ぐことができる。
【0025】しかも、出入口パイプ5のトーチろう付け
時には、出入口パイプ5と出入口部3との間にろう材が
流れ込むだけでなく、ワッシャ4と出入口部3との間に
も流れ込むので、例え炉中ろう付け時にワッシャ4のろ
う付けが不充分であっても、トーチろう付けの際に完全
なろう付けが可能となり、ろう付け不良の低減を図れる
ものである。
【0026】尚、この実施例においては、ワッシャ4を
位置決めする凸部23が各湾状片17に2つづつ形成さ
れているが、1つであっても、3つ以上であっても差し
支えなく、ワッシャの傾きを防ぐという同様の効果が得
られるものである。
【0027】
【考案の効果】以上述べたように、この考案によれば、
熱交換器の出入口部に設けられているろう付代にワッシ
ャを当接させるだけでなく、湾状片に形成される凸部に
もワッシャを当接して、ワッシャの回動を阻止したの
で、出入口部に出入口パイプをトーチろう付けする場合
でも、ワッシャが傾くのを防ぎ、引いては、ワッシャと
出入口部との良好なろう付けを確保して気密漏れの虞れ
をなくすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例に係る熱交換器の斜視図であ
る。
【図2】この考案に係る熱交換器の出入口部近傍を示す
分解斜視図である。
【図3】この考案に係る熱交換器の出入口部近傍を示す
側面図である。
【図4】熱交換器の出入口部を構成する湾状片とこれに
ろう接する出入口パイプを示す図である。
【図5】図3のV−V線断面を示す拡大図である。
【図6】従来の熱交換器に係る出入口部近傍を示す分解
斜視図である。
【図7】従来の熱交換器に係る出入口部にワッシャを外
嵌した斜視図である。
【符号の説明】
1a,1b チューブエレメント 2 フィン 3 出入口部 4 ワッシャ 5 出入口パイプ 10a,10b 成形プレート 16 ろう付代 17 湾状片 18,19 タンク 23 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 杉田 隆司 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番 地 株式会社ゼクセル 江南工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F28F 9/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の成形プレートを接合してなるチュ
    ーブエレメントをフィンを介して積層し、所定の前記チ
    ューブエレメントに前記2枚の成形プレートに形成され
    た湾状片を接合して出入口部が形成されている熱交換器
    において、前記出入口部の表面から突出するろう付代を
    該出入口部の先端から所定の巾だけ切削し、前記各湾状
    片の表面に前記出入口部の先端から前記ろう付代の切削
    巾と略等しい巾をあけて凸部を設け、前記出入口部の先
    端にワッシャを外嵌したことを特徴とする熱交換器。
JP2215993U 1992-09-25 1993-04-02 熱交換器 Expired - Lifetime JP2579980Y2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2215993U JP2579980Y2 (ja) 1993-04-02 1993-04-02 熱交換器
US08/125,309 US5358034A (en) 1992-09-25 1993-09-23 Heat exchanger
KR1019930019584A KR940007502A (ko) 1992-09-25 1993-09-24 열교환기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2215993U JP2579980Y2 (ja) 1993-04-02 1993-04-02 熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0684186U JPH0684186U (ja) 1994-12-02
JP2579980Y2 true JP2579980Y2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=12075058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2215993U Expired - Lifetime JP2579980Y2 (ja) 1992-09-25 1993-04-02 熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2579980Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0684186U (ja) 1994-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070246207A1 (en) Heat Exchanger
JP2579980Y2 (ja) 熱交換器
JPH0443753Y2 (ja)
JPS62798A (ja) 熱交換器
JPH0429257Y2 (ja)
JPH07294160A (ja) 片タンク構造の積層型熱交換器
JP2603363Y2 (ja) 熱交換器
JP2592989Y2 (ja) 熱交換器
JP2553617Y2 (ja) 熱交換器
JP2597831Y2 (ja) 熱交換器
JPH0645153Y2 (ja) 積層型熱交換器
JPS61184394A (ja) 熱交換器
JPH05118774A (ja) 積層式熱交換器
JP2548466Y2 (ja) 熱交換器
JPH063076A (ja) 積層型熱交換器の製造方法
JP2575021Y2 (ja) アルミニウム材製熱交換器
JPH04121595A (ja) 熱交換器
JPH10332224A (ja) 積層型蒸発器
JP2510737Y2 (ja) 熱交換器
JPH0842992A (ja) 熱交換器
JPH0842991A (ja) 熱交換器
KR19990032400U (ko) 열교환기의 튜브
JPH0966359A (ja) 熱交換器の成形方法
JPH06300479A (ja) 熱交換器における配管取付け構造
JPH1151590A (ja) 積層型熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080619

Year of fee payment: 10