JP2579775B2 - クロック切替装置 - Google Patents

クロック切替装置

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JP2579775B2
JP2579775B2 JP23815087A JP23815087A JP2579775B2 JP 2579775 B2 JP2579775 B2 JP 2579775B2 JP 23815087 A JP23815087 A JP 23815087A JP 23815087 A JP23815087 A JP 23815087A JP 2579775 B2 JP2579775 B2 JP 2579775B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、バースト同期クロックパルスとライン同期
クロックパルスを、テレビジョン信号の標準/非標準の
別に応じて選択的に切替出力し、切替指示直後は少なく
とも基本クロック周期が経過した後で被選択クロックパ
ルスを出力させるようにしたクロック切替装置に関す
る。
(従来の技術) 最近、テレビジョン画像の画質改善を図る試みの1つ
としてIDTV(Improved Definition TV)が提案されてい
る。これは、現行の放送方式(例えばNTSC方式)を変更
することなくテレビジョン受像機側で画像の精細度を高
めるもので、具体的には水平走査線の補間を行って標準
の水平走査周波数(15.75kHz)を2倍(31.5kHz)に変
換して525本の水平走査線を1/60秒ごとに画面表示する
ことにより、通常のインタレース走査で見られるインタ
ラインフリッカをなくし、垂直解像度の向上を図るよう
にしている。
IDTVでは、テレビジョン信号をディジタル信号として
処理するため、基準タイミング信号となるクロックパル
スがA/D変換やD/A変換には勿論、上述のような水平走査
周波数に倍速変換や色復調、動き検出等の処理に必要と
なる。
一般に、この種のクロックパルスは、元の(入力)テ
レビジョン信号の色副搬送波(サブキャリア)に同期し
たものが用いられ、PLL回路によりつくられるのが普通
である。
(発明が解決しようとする問題点) NTSC方式のテレビジョン信号は、色副搬送波周波数f
scが水平走査周波数f11と常に所定の位相関係にあり、
かつ次式の関係をもつ大きさに選ばれている。
f sc=(f11/2)×455 ・・・(1) そこで、例えば周波数4f scのクロックパルスを例に
とると、1フィールド当たりの水平走査線数は262.5本
であるから、1フィールド当たりのクロックパルス数は
次のようになる。
4×(262.5/2)×455=238875 ・・・(2) しかし、ホームビデオ等の記録再生では、記録再生時
に時間軸変動(ジッタ)が生じやすく、しかも輝度信号
と色信号が別々に処理されるために、再生されたテレビ
ジョン信号において色副搬送波とフィールドとの関係が
NTSC方式の基準から外れたものとなりやすい。
このようなNTSC方式の基準から外れた、いわば非標準
のテレビジョン信号に対して式副搬送波に同期したクロ
ックパルスを用いると、IDTVのディジタル信号処理は画
質改善をもたらすどころか、却って種々の妨害を生じや
すいものであった。従って、このような場合には、むし
ろライン(水平同期信号)に同期したクロックパルスを
用いるとよく、そうすることで、IDTVの画質改善効果は
多少は低下するが、妨害の発生を防止することができ
る。
このため、入力したテレビジョン信号がNTSC方式の基
準を満たしているかどうかを判定し、基準を満たす標準
NTSC信号の場合には、副搬送波に同期したクロックパル
スを使用し、基準を満たさない非標準NTSC信号の場合に
は、ラインに同期したクロックパルスを使用するように
切替を行えばよい。
しかし、こうしたクロックパルスの切替の際に基本ク
ロック幅(周期)よりも狭いクロックパルスが出力され
た場合、フィールドメモリやラインメモリにおいて書込
/読出のタイミングがずれるなどの不具合が発生するお
それがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、バ
ースト同期クロックパルスとライン同期クロックパルス
を、テレビジョン信号の標準/非標準の別に応じて選択
的に切替出力し、切替指示直後は少なくとも基本クロッ
ク周期が経過した後で被選択クロックパルスを出力させ
るようにしたクロック切替装置を提供することを目的と
するものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は、テレビジョン信
号に含まれる色副搬送波を周波数逓倍しバースト同期ク
ロックパルスを生成するバースト同期クロック生成手段
と、上記テレビジョン信号に含まれる水平同期信号を周
波数逓倍してライン同期クロックパルスを生成するライ
ン同期クロック生成手段と、入力される選択信号に応じ
て上記バースト同期クロック信号と上記ライン同期クロ
ック信号とを切替えて出力するクロック切替回路であっ
て、上記選択信号の切替直後に到来する被選択クロック
パルスを最初の1パルスを除き出力するクロック切替回
路と、上記テレビジョン信号が、水平同期信号と色副搬
送波との周波数関係が正常な標準信号であるか又は該周
波数関係が崩れた非標準信号であるかを判定し、上記標
準信号であれば上記バースト同期クロックパルスを選択
させ、上記非標準信号であれば上記ライン同期クロック
パルスを選択させる上記選択信号を出力する標準/非標
準判定回路であって、上記テレビジョン信号に含まれる
垂直同期信号に同期してリセットされるカウンタで上記
バースト同期クロックパルスを計数し、上記カウンタか
ら出力された計数値を上記テレビジョン信号に含まれる
垂直同期信号に同期してラッチ回路でラッチし、ラッチ
した値と基準値とを比較することにより標準信号である
か又は非標準信号であるかを判定する標準/非標準判定
回路とを具備することを特徴とするものである。
また、本発明は、前記クロック切替回路が、標準信号
と非標準信号の別に応じた2値レベルを有する前記選択
信号を前記ライン同期クロックパルスに同期してラッチ
した信号及び該ラッチ信号をさらに前記ライン同期クロ
ックパルスに同期してラッチした信号を極性比較し、両
信号が2値レベルの一方において互いに同極性であると
きにゲートを通過させる第1のクロック切替部と、前記
選択信号を前記バースト同期クロックパルスに同期して
ラッチした信号及び該ラッチ信号をさらに前記ライン同
期クロックパルスに同期してラッチした信号を極性比較
し、両信号が前記2値レベルの他方において互いに同極
性であるときにゲートを通過させる第2のクロック切替
部とを具備することを特徴とするものである。
(作用) 本発明によれば、選択信号のレベルが定常状態、例え
ば“L"の状態にあるときは、第1及び第2のラッチ手段
はクロックパルスに応動してそれぞれ定常的に“L"をラ
ッチし、それらの出力信号は定常的に(“L",“L")で
ある。
しかし、ある時点で選択信号のレベルが“L"から“H"
に変化すると、その直後のクロックパルスに応動して第
1のラッチ手段が選択信号の“H"レベルをラッチしてそ
れを取り込む。このとき、第2のラッチ手段は同じクロ
ックパルスに応動して第1のラッチ手段の出力信号をラ
ッチするが、“H"になる直前の“L"を取り込む。しか
し、第1及び第2のラッチ手段の出力信号は(“H",
“L")となる。
次の(第2番目の)クロックパルスが入ると、それに
応動して第1及び第2のラッチ手段はそれぞれ“H"レベ
ルを取り込み、それぞれの出力信号は(“H",“H")と
なる。
従って、両ラッチ手段の出力信号が(“H",“H")の
ときにゲート手段が開いてクロックパルスを通すように
設定すれば、上記第2番目のクロックパルスから出力が
開始されることになる。すなわち、出力開始の指示から
基本クロックパルス幅(周期)の経過後にクロックパル
スが出力されることになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。第
1図は、本発明のクロック切替装置の要部を構成する標
準/非標準判定回路とクロック切替回路の一実施例を示
す回路構成図、第2図は、第1図に示したクロック切替
回路各部の信号波形図、第3図は、第1図に示した標準
/非標準判定回路とクロック切替回路を組み込んで構成
した本発明のクロック切替装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
第3図において、IDTV処理を受ける入力テレビジョン
信号SVはバースト抜取回路100と同期分離回路102に供給
され、これらの回路からカラーバースト信号BCと垂直同
期信号VD及び水平同期信号HDが得られる。
カラーバースト信号BCはPLL回路104に入力され、PLL
回路104よりカラーバースト信号f scに位相ロック(同
期)したクロックパルス8f scが生成される。このクロ
ックパルス8f scは、クロック切替回路118の一方の入力
端子に供給されるとともに、分周回路108に入力され
る。分周回路108は、クロックパルス8f scを分周して2
つのクロックパルスf sc,4f scを生成する。これらのク
ロックパルスf sc,4f scは、クロック切替回路114,118
のそれぞれの一方の入力端子に切替される。
一方、水平同期信号HDはPLL回路106に入力され、この
信号に位相ロック(同期)した色副搬送波BCの8倍の周
波数に相当するクロックパルス8fSHが生成される。この
クロックパルス8fSHはクロック切替回路118の他方の入
力端子に供給されるとともに、分周回路110で2つのク
ロックパルスfSH,4fSHに分周される。これらのクロック
パルスfSH,4fSHは、クロック切替回路114,116のそれぞ
れの他方の入力端子に供給される。
また、同期分離回路102より出力された垂直同期信号V
Dと分周回路108からのクロックパルス4f scは、標準/
非標準判定回路112に供給される。この判定回路112は、
テレビジョン信号SVがNTSC方式の基準式(2)を満たし
ているかどうかを検出し、その検出結果に応じた二値レ
ベルのクロック選択信号SEを出力する。すなわち、上式
(2)の基準が満たされているときは、標準NTSC信号と
判定してSEのレベルを“L"とし、その基準が満たされて
いないときは、非標準NTSC信号と判定してSEのレベルを
“H"とする。
選択信号SEが“L"のとき(標準NTSC信号)のときは、
各クロック切替回路114,116,118においてカラーバース
ト信号(色副搬送波)BCに同期したクロックパルスf s
c,4f sc,8f scがそれぞれ選択され出力される。しか
し、選択信号SEが“H"すなわちテレビジョン信号が非標
準NTSC信号であるときは、各クロック切替回路114,116,
118において水平同期信号HD(ライン周波数)に同期し
たライン同期クロックパルスfSH,4fSH,8fSHがそれぞれ
選択され出力される。
クロック切替回路114,116,118よりそれぞれ選択出力
されたクロックパルスf sc(fSH),4f sc(4fSH),8f s
c(8fSH)はシステムクロックとしてIDTVの各処理部(A
/D変換器、倍速変換器、色復調回路、動き検出回路、Y/
C補間回路、D/A変換器等)に供給される。
標準/非標準判定回路112とクロック検出回路114の具
体的構成例は、第1図に例示されるが、他のクロック切
替回路116,118も回路114と同様の構成をとる。
まず、標準/非標準判定回路112において、カラーバ
ースト信号BCに同期した分周回路108からのクロックパ
ルス4f scがカウンタ10に入力される。カウンタ10は、
1フィールド周期ごとにクロックパルス4f scを計数
し、計数値を18ビットのパラレルデータとして出力す
る。このカウンタ出力C0〜17はラッチ回路12に取り込ま
れ、上位10ビットDC8〜17と下位8ビットDC0〜7とに分
離される。
前述の式(2)からも明らかなように、NTSC方式で
は、1フィールド当たりの水平走査線数は262.5本であ
るから、1フィールド当たりのクロックパルス4f scの
個数は238875でなければならない。つまり、厳密なNTSC
信号であれば、カウンタ10の出力DC0〜17が3A51A(H)
となり、この場合には上位10ビットDC8〜17が[3A5(11
10100101)]で、下位8ビットDC0〜7が[1A(0001101
0)]である。
さて、カウンタ出力の下位8ビットDC0〜7は全加算
器14で[66(01100110)]と加算される。この加算によ
って桁上がりCYがでれば、この桁上がりCYは加算器16で
カウンタ出力の上位10ビットDC8〜17に加算される。こ
のような桁上がりCYが発生するのは、下位8ビットDC0
〜7が[9A]以上のときであり、厳密なNTSC信号であれ
ば[1A]+[66]=[80]で桁上がりCYは発生しない。
加算器16の出力は一致判定回路18で基準値[3A5]と
比較される。従って、カウンタ出力の上位10ビットDC8
〜17が[3A6]の場合は当然に基準値と一致しないの
で、一致判定回路18より不一致信号“H"が出力される。
また、カウンタ出力の上位10ビットDC8〜17が[3A5]の
場合であっても、全加算器14で桁上がりCYが出ると、加
算値18の出力が[3A6]となって、やはり基準値と一致
せず、この場合も不一致信号“H"が出力される。この不
一致信号“H"が出ると、入力テレビジョン信号SVは非標
準NSTC信号であると判定されたことになる。しかして、
不一致信号“H"はオアゲート回路26を介して“H"の選択
信号SEとしてクロック回路114に与えられ、これにより
水平同期信号HDに同期したライン同期クロックパルスf
SHが選択される。
しかし、厳密なNTSC信号の場合のように、カウンタ出
力の上位10ビットDC9〜17が[3A5]でかつ桁上がりCYが
発生しないときは、加算器16の出力が基準値と一致し、
一致判定回路18より一致信号“L"が出力される。また、
カウンタ出力の上位10ビットDC8〜17が[3A4]であって
も、桁上がりCYが出れば、つまり下位8ビットDC0〜7
が[8A]〜[FF]の範囲内であれば、加算器18の出力が
[3A5]となるので、この場合も一致信号“L"が出力さ
れる。
全加算器14の出力は減算器20に供給され、そこで[80
(10000000)]を減算される。従って、厳密なNTSC信号
の場合、減算器20の出力は[00]となる。次に、減算器
20の出力は2の補数→絶対値変換回路(2′S→ABS)2
2で絶対値に変換され、この絶対値はコンパレータ24で
ウィンドウ値[6]と比較される。この結果、絶対値が
ウィンドウ値よりも小さいときコンパレータ出力は“L"
となり、大きいときコンパレータ出力は“H"となる。前
者(“L")の場合はカウンタ出力の下位8ビットDC0〜
7に関して当該テレビジョン信号SVが厳密なNTSC信号か
それに近いテレビジョン信号、つまり標準NTSC信号であ
ると判定されたことを意味し、後者(“H")の場合はそ
うでないこと、つまり非標準NTSC信号であると判定され
たことを意味する。
コンパレータ出力“H"が発生すると、これはオアゲー
ト26を介して“H"の選択信号SEとしてクロック同期回路
114に与えられ、これにより水平同期信号HDに同期した
クロックパルスfSHが選択される。また、“L"のコンパ
レータ出力が発生し、かつ一致判定回路18より一致信号
“L"が発生すると、オアゲート26の出力(選択信号SE)
が“L"となり、これによりクロックパルス回路114にお
いてカラーバースト信号BCに同期したクロックパルスf
scが選択出力される。
なお、標準/非標準判定回路112において、D型F・F
28,30,34、ノアゲート32及びアンドゲート36は、1フィ
ールド周期ごとにラッチ回路12にデータラッチ信号LA
を、またカウンタ10にリセット信号RSを与える。
また、実施例では、式(2)に対応して1フィールド
期間当たりのクロックパルス4f scの個数で標準/非標
準の判定を行うようにしたが、他のクロックパルスf s
c,8f scについて同様に判定を行うことも可能である。
次に、クロック切替回路114の構成を説明する。
第1図において、D型F・F40,42、ノアゲート44及び
アンドゲート46は、水平同期信号HDに同期したライン同
期クロックパルスfSHを選択的に出力する第1のクロッ
ク切替部を構成する。図示のように、判定回路112から
の選択信号SEがD型F・F40のデータ入力端子(D)と
ノアゲート44の一方の入力端子に与えられ、D型F・F4
0の反転出力信号(Qバー)は、D型F・F42のデータ入
力端子(D)とノアゲート44の一方の入力端子に与えら
れ、D型F・F42の出力信号(Q)がノアゲート44の他
方の入力端子に与えられる。そして、ノアゲート44の出
力信号がアンドゲート46の一方の入力端子に与えられる
とともに、ライン同期クロックパルスfSHが両D型F・F
40,42のクロック入力端子(C)とアンドゲート46の他
方の入力端子(C)とアンドゲート46の他方の入力端子
とに与えられる。
一方、D型F・F50,52、ノアゲート54及びアンドゲー
ト56は、カラーバースト信号BCに同期したパルス同期ク
ロックパルスf scを選択的に出力する第2のクロック切
替部を構成する。このクロック切替部では、D型F・F5
0の出力信号(Q)がD型F・F52のデータ出力端子
(D)とノアゲート54の一方の入力端子に与えられ、ま
たバースト同期クロックパルスf scが両D型F・F50,52
のクロック入力端子(C)とアンドゲート56の他方の入
力端子に与えられる。その他の部分は、上述の第1のク
ロック切替部と同じ構成である。
第1及び第2のクロック切替部は、ラッチ回路である
D型F・F40と50の出力態様が、前者がQバーであるの
に対し、後者がQである点が異なるだけであるが、言う
までもなく、このことによってクロックパルスの択一的
選択が可能であり、選択信号SEによって択一された両ク
ロック切替部の出力信号は、オアゲート60を介してクロ
ック切替回路114から出力される。
次に、第2図とともにクロック切替回路114の動作を
説明する。
ここでは、最初にバースト同期クロックパルスf scが
選択されており、時刻t0で非標準NTSC信号が検出されて
選択信号SEが“L"から“H"に立ち上がったとする(第2
図D)。そうすると、第2のクロックパルス切替部にお
いては、その直後のクロックパルスf sc,i(第2図B)
の立ち上がり応動してF.F50が選択信号SEのレベル
(“H")を取り込み(ラッチし)、“H"の出力信号を発
生する(第2図H)。これにより、ノアゲート54の出力
信号が“H"から“L"に変化し(第2図J)、その結果ア
ンドゲート56はクロックパルスf scに対して遮断状態と
なり、クロックパルスf scの出力が停止される。
一方、第1のクロック切替部においては、時刻t0の直
後のクロックパルスfSH,i(第2図C)の立ち上がりに
応動してF・F40が選択信号SEのレベル(“H")を取り
込み(ラッチし)、その反転出力信号(Qバー)を“L"
に変化させる(第2図E)。そして、次のクロックパル
スfSH,i+1に応動してF・F42がF・F40の反転出力信
号のレベル(“L")を取り込み(ラッチし)その出力信
号(Q)を“L"とする(第2図F)。これにより、ノア
ゲート44の両入力信号が“L"となり、その出力信号が
“H"に変化する(第2図G)。その結果、アンドゲート
46はクロックパルスfsHに対して開いた状態となり、そ
れを出力端子側に通過させる。しかして、第2図(A)
に示すように、バースト同期クロックパルスf scに代わ
りライン同期クロックパルスfSHが出力される。この
際、切替直後の最初のクロックパルスfSH,iはキャンセ
ルされ、その次のクロックパルスfSH,i+1から出力が
開始される。
こうしてライン同期クロックパルスfSHに切り替えら
れた後、しばらくして時刻t1で標準NTSC信号が入力され
選択信号SEが“H"から“L"に変化したとする(第2図
D)。そうすると、今度は第1のクロックパルス切替部
においてF・F40の反転出力信号と42の出力信号が順次
“H"に変化してノアゲート44の出力信号が“L"となって
クロックパルスfSHが遮断されるとともに、第2のクロ
ックパルス切替部においてF・F50,52の出力信号が順次
“L"に変化し、ノアゲート54の出力信号が“H"となり、
クロックパルスf scがアンドゲート56,オアゲート60を
通って出力される。この切替の際にも、切替直後の最初
のクロックパルスf sc,jはキャンセルされ、その次のク
ロックパルスf sc,j+1から出力が開始される。
このように、この実施例では、クロックパルスf sc
(fSH)の出力を開始する際に、最初のクロックパルスf
sc(fSH,i)がキャンセルされて次のクロックパルスf
sc,j+1(fSH,i+1)から出力されるので、基本クロ
ックパルス周期Toより狭い間隔でクロックパルスが各処
理部に与えられることがなく、これにより種々の不都合
が防止される。
例えば、第2図(A)の点線で示すように、切替直後
の最初のクロックパルスf sc,jが出力されたとすると、
このクロックパルスと直前のクロックパルスとの間隔は
基本クロックパルス周期Toよりもかなり狭いものとなる
が、このような狭いパルスに対し処理部の間で応答でき
るものとできないものが出て、タイミング関係にバラツ
キを起こすことがある。例えば、ラインメモリにおいて
は、クロックパルスf sc,jが書込用クロック端子には取
り込まれても、読出用クロックパルス端子には取り込ま
れない事態が発生することがあり、そうした場合に書込
みと読出しのタイミングがずれて画像信号に障害が生じ
てしまう。
しかし、この実施例では、上述のようにクロックパル
スf sc,jは与えられず、その次のクロックパルスf sc,j
+1が与えられるので、そのような障害が発生すること
はない。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、テレビジョン
信号に含まれる色副搬送波を周波数逓倍しバースト同期
クロックパルスと、水平同期信号を周波数逓倍してライ
ン同期クロックパルスを、テレビジョン信号が水平同期
信号と色副搬送波の周波数関係が正常な標準信号である
か否かを示す選択信号に応じて択一的に選択するととも
に、選択信号の切替直後に到来する被選択クロックパル
スについては、最初の1パルスの除き出力するよう構成
したから、テレビジョン信号をディジタル信号処理する
上で、正常なテレビジョン信号に対してはバースト同期
クロックパルスを基準クロック信号として、高品位の画
像処理を可能にし、また例えば家庭用VTRの再生信号の
ように水平同期信号とカラーバースト信号の周波数関係
が崩れた非標準テレビジョン信号に対しては、フィール
ド内処理に限定した画像処理に徹することで、画質改善
効果は多少は低下するものの妨害の発生を防止すること
ができ、ディジタル信号処理による倍速変換や色復調或
いは動き検出等を柱とするIDTVに有効なクロックパルス
を提供することができ、さらに切替指示直後は少なくと
も基本クロック周期が経過した後で被選択クロックパル
スを出力されることで、クロックパルス切替直後に不可
避的に過渡的周期異常を示すクロックパルスを、1パル
ス分をキャンセルすることができ、これにより例えばク
ロックパルス切替時に基本クロック周期よりも狭いクロ
ックパルスが出力されたために、フィールドメモリやラ
インメモリにおいて書込/読出のタイミングがずれてし
まい、クロックパルスが書込用クロック端子には取り込
まれても、読出用クロックパルス端子には取り込まれ
ず、画像信号に障害を生じさせてしまう等の不都合を良
好に排除し、高品位のテレビジョン信号再生が可能であ
る等の優れた効果を奏する。
また、本発明は、クロック切替回路が、標準信号と非
標準信号の別に応じた2値レベルを有する前記選択信号
を前記ライン同期クロックパルスに同期してラッチした
信号及び該ラッチ信号をさらに前記ライン同期クロック
パルスに同期してラッチした信号を極性比較し、両信号
が2値レベルの一方において互いに同極性であるときに
ゲートを通過させる第1のクロック切替部と、前記選択
信号を前記バースト同期クロックパルスに同期してラッ
チした信号及び該ラッチ信号をさらに前記ライン同期ク
ロックパルスに同期してラッチした信号を極性比較し、
両信号が前記2値レベルの他方において互いに同極性で
あるときにゲートを通過させる第2のクロック切替部と
を具備するため、第1のクロック切替部もまた第2のク
ロック切替部も、それぞれ縦列接続された一対のラッチ
回路と該一対のラッチ回路の出力を論理判断するゲート
回路をもって構成することができ、しかも第1のクロッ
ク切替部と第2のクロック切替部は、ラッチ信号の極性
が互いに逆極性であるように内部結線するだけで、ライ
ン同期クロックパルスとバースト同期クロックパルスを
択一的に選択でき、従って同一回路素子をもって構成
し、安定な動作を約束することができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のクロック切替装置の要部を構成する
標準/非標準判定回路とクロック切替回路の一実施例を
示す回路構成図、第2図は、第1図に示したクロック切
替回路各部の信号波形図、第3図は、第1図に示した標
準/非標準判定回路とクロック切替回路を組み込んで構
成した本発明のクロック切替装置の一実施例を示すブロ
ック図である。 40,42,50,52……D型フリップフロップ(F・F) 44,54……ノアゲート 46,56……アンドゲート 112……標準/非標準判定回路 114,116,118……クロック切替回路
フロントページの続き (72)発明者 千住 幸徳 大阪府大阪市淀川区宮原3丁目5番24号 日本電気ホームエレクトロニクス株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭50−49935(JP,A) 特開 昭55−159218(JP,A) 特開 昭59−221114(JP,A) 実開 昭60−177569(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビジョン信号に含まれる色副搬送波を
    周波数逓倍しバースト同期クロックパルスを生成するバ
    ースト同期クロック生成手段と、前記テレビジョン信号
    に含まれる水平同期信号を周波数逓倍してライン同期ク
    ロックパルスを生成するライン同期クロック生成手段
    と、入力される選択信号に応じて前記バースト同期クロ
    ック信号と前記ライン同期クロック信号とを切替えて出
    力するクロック切替回路であって、前記選択信号の切替
    直後に到来する被選択クロックパルスを最初の1パルス
    を除き出力するクロック切替回路と、前記テレビジョン
    信号が、水平同期信号と色副搬送波との周波数関係が正
    常な標準信号であるか又は該周波数関係が崩れた非標準
    信号であるかを判定し、前記標準信号であれば前記バー
    スト同期クロックパルスを選択させ、前記非標準信号で
    あれば前記ライン同期クロックパルスを選択させる前記
    選択信号を出力する標準/非標準判定回路であって、前
    記テレビジョン信号に含まれる垂直同期信号に同期して
    リセットされるカウンタで前記バースト同期クロックパ
    ルスを計数し、前記カウンタから出力された計数値を前
    記テレビジョン信号に含まれる垂直同期信号に同期して
    ラッチ回路でラッチし、ラッチした値と基準値とを比較
    することにより標準信号であるか又は非標準信号である
    かを判定する標準/非標準版低回路とを具備することを
    特徴とするクロック切替装置。
  2. 【請求項2】前記クロック切替回路は、標準信号と非標
    準信号の別に応じた2値レベルを有する前記選択信号を
    前記ライン同期クロックパルスに同期してラッチした信
    号及び該ラッチ信号をさらに前記ライン同期クロックパ
    ルスに同期してラッチした信号を極性比較し、両信号が
    2値レベルの一方において互いに同極性であるときにゲ
    ートを通過させる第1のクロック切替部と、前記選択信
    号を前記バースト同期クロックパルスに同期してラッチ
    した信号及び該ラッチ信号をさらに前記ライン同期クロ
    ックパルスに同期してラッチした信号を極性比較し、両
    信号が前記2値レベルの他方において互いに同極性であ
    るときにゲートを通過させる第2のクロック切替部とを
    具備することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    クロック切替装置。
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