JP2579426Y2 - 安全ベルト用リトラクタ - Google Patents

安全ベルト用リトラクタ

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JP2579426Y2
JP2579426Y2 JP1992003215U JP321592U JP2579426Y2 JP 2579426 Y2 JP2579426 Y2 JP 2579426Y2 JP 1992003215 U JP1992003215 U JP 1992003215U JP 321592 U JP321592 U JP 321592U JP 2579426 Y2 JP2579426 Y2 JP 2579426Y2
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shaft
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修一 菅野
省吾 林
義信 近藤
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Fuji Kiko Co Ltd
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Fuji Kiko Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/415Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency with additional means allowing a permanent locking of the retractor during the wearing of the belt

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は緊急ロック機構と自動
ロック機構とを切換可能な安全ベルト用リトラクタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の安全ベルト装置のリトラクタ
は、座席に着座した者の前方移動を阻止するために設け
られているが、これには、着座者がベルトを装着した後
は自動的に巻取りのみを行い、ベルトの引出しは阻止す
る自動ロック機構(ALR)を有するものと、装着した
後も巻取り・引出しを行うことができ、緊急時に作動す
るウェビングセンサー若しくはビークルセンサーによっ
て作動するロック機構で引出しを阻止する緊急ロック機
構(ELR)を有するものとがある。
【0003】しかしながら、自動ロック機構を有するリ
トラクタは、乗員が装着した後はウェビングの引出しが
できないので装着感が良好ではなく、むしろ、装着後も
巻取り・引出しができる緊急ロック機構を有するものが
適している。
【0004】ところで、チャイルドシート等の補助座席
を座席装置に装着し、又は荷物を座席に載置するとき
は、自動ロック機構を有するリトラクタの方が、ベルト
を装着した後は補助座席や荷物を座席に締付固定できる
ので、有利である。そこで、自動ロック機構と緊急ロッ
ク機構を併有するリトラクタが提供されている。例え
ば、実開昭63−145747号及び実開平2−226
4号公報記載の考案である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
63−145747号公報記載の考案によれば、自動ロ
ック機構と緊急ロック機構との切り換えに、ガイド体を
摺動する一対のピンを用いているから、切り換えフリク
ションが大きくて、引出し及び巻き込みに悪影響が生じ
る。また、ALRツースである制動レバーの原位置復帰
が重力によるため、レイアウト上の傾きが制約される。
さらに、ALR設定範囲の変更には、前記ピンの位置と
起動レバー、第1及び第2アクチュエータ部の形状の2
部品の変更が必要になる。
【0006】そして、実開平2−2264号公報記載の
考案によれば、コントロールプレートのフランジ部と凸
部が回転面に対し垂直方向に設けられているため、全体
形状が厚くなる。また、全量引出し時のコントロールレ
バーの端面がフランジ部よりも更に突き出た位置にある
から全体形状が厚くなる。さらに、ALRツースがビー
クルセンサーのセンサーアームを兼用しているのでその
摩滅が早く、しかも、ビークルセンサーが機能障害を生
じる危惧がある。
【0007】そこで、この考案は上記欠点を全て解決し
た安全ベルト用リトラクタを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案にかかる安全ベ
ルト用リトラクタは、ハウジングにウェビングが捲回さ
れる巻取軸を回転可能に設け、この巻取軸に一体回転可
能に軸着されたラチェットホイールと、前記巻取軸に回
動自在に遊嵌されたカムホイールと、前記ハウジングに
回動可能に軸支されると共に前記カムホイールと連動し
て前記ラチェットホイールに係脱するパウルとを有する
緊急ロック機構及び前記カムホイールに回動可能に軸支
されると共に前記ラチェットホイールと係脱可能なツー
スを有する自動ロック機構を設け、前記巻取軸に減速機
構を介してカム部材を連動回転可能に設け、このカム部
材に所定角度範囲の切換突起をそれぞれ半径方向へ突出
して設け、この切換突起及び前記ツースに係脱するツー
ス切換アームを揺動可能にトグルスプリングで付勢して
設けることにより、緊急ロック機構と自動ロック機構と
を切換可能にし、前記カム部材にロックストッパーを設
け、このロックストッパーと当接する突起部を前記ツー
ス切換アームに設けることにより、ウェビングを全量引
き出した後、ウェビングを若干量巻取った時点で自動ロ
ック機構に切 り換えられるようにし、さらに前記緊急ロ
ック機構を被覆すると共に前記減速機構、カム部材及び
ツース切換アームを収納するケースを上記ハウジングに
設けたことを特徴とする。
【0009】
【0010】そして上記減速機構は、巻取軸に連結した
太陽歯車とそれに噛合する遊星歯車及びその遊星歯車が
噛合する内周歯部を形成したカム部材とから構成され、
又は、巻取軸に偏心軸を介して係合する外周歯部と、そ
の外周歯部よりも1歯多い内周歯部を形成したカム部材
とから構成されることを特徴とする。
【0011】
【作用】ウェビングを全量引き出してELRをALR機
能に切り換えると、カム部材が所定の範囲で回動し、カ
ム部材の切換突起によりツース切換アームが揺動してツ
ースをラチェットホイールに係合可能な状態に保持して
ウェビングの引出しを阻止しつつウェビングを常に巻き
込む状態に保持する。そして、ウェビングが所定量巻き
込まれると、カム部材が所定の範囲で逆回転してツース
切換アームを揺動させ、ツースをラチェットホイールか
ら離してもとのELRの状態に戻す。
【0012】
【実施例】以下にこの考案にかかるリトラクタの実施例
を説明する。図1に示したように、コ字型をしたハウジ
ング1の両側壁1a,1bを貫通して巻取軸2が回転可
能に軸支され、一方の側壁1aから突出する巻取軸2に
はラチェットホイール3が一体回転可能に軸着され、他
方の側壁1bから突出する巻取軸2の他端部に巻取りば
ね(図示略)の内端部が連結され、その巻取りばねの外
端部を連結したばねケース4が側壁1bに固定されてい
る。巻取軸2にはリール5が貫通して支持され、リール
5には巻取軸2に端部を連結したウェビングが捲回され
る。
【0013】ラチェットホイール3の歯部3aに係脱す
るパウル6が、ハウジング1に植設した軸7に回動可能
に軸支され、そのパウル6の端部にはピン8が突設され
ている。また、後記するフライホイール21のラチェッ
ト歯部22と係脱可能なツース9を備えたスタンドマン
ボックス10が、側壁1aに固定されている。スタンド
マンボックス10は、ハウジング1に衝撃が加わると揺
動するスタンドマン11(重錘)がツース9を押して回
動させることによりフライホイール21と係合させ、巻
取軸2の回転を阻止する公知のビークルセンサーであ
る。
【0014】巻取軸2の欠円形断面とした径小端部2a
に、カムホイール12がその中心孔12aを介して回動
自在に遊嵌され、そのカムホイール12の外周縁には前
記パウル6のピン8を係合する長孔13が形成されてい
る。この長孔13はカムホイール12がウェビング引き
出し方向へ回動するとピン7を引き寄せてパウル6をラ
チェットホイール3に係合させるとともに、また、ウェ
ビング巻き取り方向へ回動するとピン8を遠去けてパウ
ル6をラチェットホイール3から引き離すためのもので
ある。
【0015】これらラチェットホイール3、パウル6及
びカムホイール12により巻取軸2の回転を阻止するロ
ック機構を構成している。
【0016】カムホイール12の内周面には歯部14が
形成されている。さらに、このカムホイール12と軸7
との間に復帰ばね15が弾装されている。カムホイール
12の歯部14と係脱する爪突起16を一部に形成した
フック19が、巻取軸2の径小端部2aの異形断面に嵌
合固定されたフックリテーナー17にスプリング18を
介して係合されてカムホイール12内に遊嵌して収納さ
れる。
【0017】フックリテーナー17とフック19とは、
フックリテーナー17に突設した突起17a,17bが
遊嵌する穴19aと凹部19bとを有して係合し、ま
た、フック19にはその孔19cにばね20の一端部2
0aが挿入され、ばね20の他端部20bはフライホイ
ール21に係止している。フライホイール21はその中
心孔21aがフックリテーナー17の軸部17cに回動
自在に遊嵌され、その外周面にラチェット歯部22を形
成してある。これらフックリテーナー17、スプリング
18、フック19、ばね20及びフライホイール21は
所謂ウェビングセンサーを構成する。
【0018】そして上記全構成を被覆するとともに、以
下の構成を収納するケース23が側壁1aにねじ24に
て固定され、そのケース23の孔25から突出する巻取
軸2の径小端部2aに太陽歯車26が冠着固定され、そ
の太陽歯車26と噛合する遊星歯車27が、ケース23
の外底部に穿設した孔28にその軸29を回転可能に挿
入されて内周歯部30に噛合し、巻取軸2の回転数を検
出するための減速機構を形成している。遊星歯車27は
固定位置にて回転し、周回移動はしない。内周歯部30
はカム部材31に形成されている。
【0019】カム部材31は、図5に示したように、そ
の外周縁部に面を異にする切換突起32,33と一方の
切換突起32と同じ面のロックストッパー34をそれぞ
れ半径方向へ突出して一体形成してある。なお、図5に
おいて、aはALRがON作動する範囲、bはALRが
OFF作動する範囲、cはALRがOFFされてウェビ
ングが全量巻き込まれるまでの範囲、をそれぞれ示す。
このカム部材31と係脱して揺動するツース切換アーム
35がケース23に軸38にて揺動可能に軸支される。
【0020】ツース切換アーム35は、図4及び図5に
示したように、切換突起33と摺接する摺接部35a
と、切換突起32と当接する摺接部35cと、ロックス
トッパー34と当接する突起部35bとを有する。突起
部35bはウェビングを全量引き出して後若干量を巻き
取らせることによりELRをALRに切り換えるために
形成されている。したがって、全量を引き出した段階で
直ちにELRをALRに切り換えることとするなら、ロ
ックストッパー34と突起部35bを設けるまでもな
い。このツース切換アーム35はトグルスプリング36
の一端部と連結され、そのトグルスプリング36の他端
部はケース23に突設したピン37に支持されている。
したがって、ピン37とツース切換アーム35の軸38
を結ぶ中心線Lの左右両側へ揺動可能である。
【0021】さらに、図4に示したように、このツース
切換アーム35とケース23に設けた開口39を貫通す
る突起部40を介して係合するツース41が、カムホイ
ール12の内底に突設したピン42に回動可能に軸支さ
れ、そのツース41はラチェットホイール3の歯部3a
と係脱可能である。ツース41はばね43にて常に歯部
3aから離れる方向へ回転付勢されている。なお、ケー
ス23にはケース蓋44がねじ45にて冠着される。
【0022】図6はこの考案の他例を示すものであり、
図示のように、前記太陽歯車と遊星歯車からなる減速機
構の代わりに、所謂タウメル機構を用いたものである。
カバー23には内周歯部51が形成され、その内周歯部
51に係合する外周歯部52を形成したギヤ53が偏心
軸54を介して巻取軸2の径小端部2aに係合してい
る。ギヤ53には突起55が形成され、この突起55を
係合する半円形の溝56がカム部材50に巻取軸2を中
心として形成されている。
【0023】なお、太陽歯車26、遊星歯車27、カム
部材31の内周歯部30及び内周歯部30、外周歯部5
1の設定条件や、カム部材31の切換突起32の設定位
置を変えることにより、ALRからELRへの切換位置
を適宜設定できる。
【0024】そこで、上記実施例の作用を説明する。先
ず初めに、緊急ロック機については、ウェビングをゆ
っくりと引き出すと、巻取軸2が回転してフックリテー
ナー17が回転し、このフックリテーナー17とスプリ
ング18を介して連結されたフック19が同方向へ回転
しようとし、フック19がばね20を介してフライホイ
ール21を同方向へ回転させることにより、ウェビング
の必要量が引き出させる。このとき、巻取軸2が回転し
て太陽歯車26が回転することにより、固定位置で回転
する遊星歯車27が回転し、これによりカム部材31が
回動するが、ウェビングの全量を引き出すまでの間、カ
ム部材31はツース切換アーム35をそのままの状態に
保持して切換中立位置にある(図7(a),図7(b)
参照)。
【0025】そこで、ウェビングを装着し、その状態に
おいてウェビングに急激な引き出し力が加わると、巻取
軸2が引出し方向へ回転し、フックリテーナー17が同
方向へ回転し、フックリテーナー17とスプリング18
で連結されたフック19が、同じくばね20で連結され
たフライホイール21の慣性力による回転遅れを生じる
ことに影響されて揺動し、その爪突起16がカムホイー
ル12の歯部14に係合し、カムホイール12が復帰ば
ね15に力に抗し回動してその長孔13がピン8を介し
てパウル6をラチェットホイール3の歯部3aに係合さ
せて、巻取軸2のウェビング引出し方向への回転が阻止
されるから、ウェビングの引出しは阻止される。したが
って、ウェビングの装着者は座席に拘束される。
【0026】また、車両走行中に車体が衝撃を受ける
と、スタンドマン11が揺動してツース9を押し上げて
フライホイール21のラチェット歯部22と係合させる
ビークルセンサーが作動することにより、パウル6をラ
チェットホイール3の歯部3aに係合させて巻取軸2の
ウェビングの引き出し方向への回転はできなくなる。
【0027】つぎに、自動ロック機については、緊急
ロック機が可能な状態において、ウェビングの全量を
引き出す。すなわち、ウェビングをゆっくりと引き出す
と、巻取軸2が回転してフックリテーナー17が回転
し、フックリテーナー17とスプリング18を介して連
結されたフック19が同方向へ回転しようとし、フック
19がばね20を介してフライホイール21を同方向へ
回転させ、太陽歯車26が回転することにより、固定位
置で回転する遊星歯車27が回転し、これによりカム部
材31が回動する。
【0028】図7(a)〜(c)に示したように、カム
部材31が矢示A方向へ回動してその切換突起33がツ
ース切換アーム35の摺接部35aを共に移動させ、こ
れによりトグルスプリング36を回動させながらツース
切換アーム35を揺動させる。トグルスプリング36の
一端部が中心線Lの一方から他方側に移動すると、ツー
ス切換アーム35がカム部材31側へ押圧付勢され、ウ
ェビングが矢示D方向へ完全に引き出されると(図7
c)、突起部35bがロックストッパー34と当接し、
ツース41がラチェットホイール3の歯部3aと係合す
るのを留保する。
【0029】そこで、図7(d)に示したように、ウェ
ビングが矢示W方向へ巻き取られ始めて巻取軸2が若干
回転すると、カム部材31が矢示B方向へ逆回転してロ
ックストッパー34から突起部35bが離れることによ
り、ツース切換アーム35が突起部40を押してツース
41をラチェットホイール3の歯部3aと係合させ、カ
ムホイール12が回動し、その長孔13がピン8を介し
てパウル6をラチェットホイール3の歯部3aに係合さ
せる。
【0030】かくして、ALRを全量引出しにセットし
た状態でも直ちにALRが機能しないようにして、ウェ
ビングを若干量戻すことにより、ALRに切換わる構造
としたから、各部品の寸法精度の違いによるガタが出て
も、ALR切換ができなくなることがない。したがっ
て、ALR機能の作動を確実に行うことができる。ま
た、組付けに手間を要求されないため、組付け性も向上
する。
【0031】その後、図7(e)に示したように、ウェ
ビングは巻取軸2を巻き取り付勢するばねの力でリール
5に巻き込まれる。パウル6はカムホイール12が復帰
ばね15の力でもとの位置に戻ることで復帰し、ツース
41はラチェットホイール3の歯部3aを飛び越えるこ
とが出来るので、巻取軸2は巻き取り方向への回転が可
能である。しかし、引き出し方向への回転はツース41
によって阻止される。そのため、チャイルドシート等の
補助座席を座席に装着すれば、補助座席は常に緩みなく
座席に締付固定される。
【0032】つぎに、補助座席を取り払ってウェビング
の余長を巻き取らせると、巻取軸2が巻き取り方向へ回
転することにより、図7(f)に示したように、カム部
材31が更に回転してその切換突起32がツース切換ア
ーム35の摺接部35cに当接し、摺接部35cをカム
部材31の半径方向へ押出し、よって、トグルスプリン
グ36の一端部が中心線Lの反対側に変位してツース切
換アーム35をもとの状態に戻す。したがって、図7
(g)に示したように、突起部40の押圧が解除され、
ばね43の力でツース41が回動して歯部3aから離れ
る。かくして、ウェビングの所定量がリール5に巻き取
られると、再び緊急ロック機が可能な状態となる。
【0033】
【考案の効果】以上に説明したこの考案によれば、巻取
軸の回転数を検出し、ウェビングを全量引き出して自動
ロック機構となり、そこから所定量巻き取った時点で
急ロック機構に切り換わるリトラクタであって、乗員が
着座して使用するときは緊急ロック機構が作動し、ま
た、座席にチャイルドシート等の補助座席を装着したと
きは自動ロック機構が作動できるようにした安全ベルト
巻取り装置を得ることができる。
【0034】しかも、ツース切換アームを回転するよう
にしたので切換フリクションが小さいために、ウェビン
グの引出・巻き込み力への影響が少ない。また、自動ロ
ック機構用のツースに付勢スプリングを設けたので、切
換突起の変更のみで自動ロック機構範囲の変更が可能と
なる。さらに、切換突起を回転面と平行方向に設置した
ので、機構の幅寸法を薄くできるほか、切換突起と同じ
高さにロックストッパーを設け、自動ロック機構機能専
用ツースを設定したから、ELRセンサー機能への影響
が少ない。
【0035】そのうえ、ウェビングを組み付けるとき、
自動ロック機構を全量引出しにセットした状態でも直ち
自動ロック機構が機能しないようにして、ウェビング
を若干量戻すことにより、自動ロック機構に切換わる構
造としたから、各部品の寸法精度の違いによるガタが出
ても、自動ロック機構切換ができなくなることがない。
したがって、自動ロック機構機能の作動を確実に行うこ
とができる。また、組付けに手間を要求されないため、
組付け性も向上する、等の効果を奏する。
【0036】また、ロック機構とロック切換の部分とを
ケースによって分けると共に、この切換の部分(減速機
構26,27、カム部材31、ツース切換アーム35)
をケ ースに収納する構造であるため、ロック機構を組み
付けた後にケースと切換の部分を組み付ければよいの
で、組付性も向上する。さらに、カムホイールに自動ロ
ック機構のツースを軸支すると共に、ロック機構の部分
とロック切換の部分とをケースにて分ける構造になって
いるので、緊急ロック機構の機能への影響が少なくて済
む。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す分解斜視図。
【図2】図1の組付け要部正面図。
【図3】要部縦断正面図。
【図4】図3のケース23を切欠したA矢視要部図。
【図5】部分正面図。
【図6】減速機構の他例を示す縦断側面図。
【図7】(a)〜(g)は要部の作用説明図。
【符号の説明】
1…ハウジング、2…巻取軸、3…ラチェットホイー
ル、5…リール、6…パウル、10…スタンドマンボッ
クス、12…カムホイール、13…長孔、14…歯部、
16…爪突起、17…フックリテーナー、19…フッ
ク、20…ばね、21…フライホイール、22…ラチェ
ット歯部、23…ケース、26…太陽歯車、27…遊星
歯車、31…カム部材,32,33…切換突起、34…
ロックストッパー、35…ツース切換アーム、35b…
突起部、41…ツース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−149245(JP,A) 実開 昭63−956(JP,U) 実開 平3−126745(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 22/36 B60R 22/34

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングにウェビングが捲回される巻
    取軸を回転可能に設け、この巻取軸に一体回転可能に軸
    着されたラチェットホイールと、前記巻取軸に回動自在
    に遊嵌されたカムホイールと、前記ハウジングに回動可
    能に軸支されると共に前記カムホイールと連動して前記
    ラチェットホイールに係脱するパウルとを有する緊急ロ
    ック機構及び前記カムホイールに回動可能に軸支される
    と共に前記ラチェットホイールと係脱可能なツースを有
    する自動ロック機構を設け、前記巻取軸に減速機構を介
    してカム部材を連動回転可能に設け、このカム部材に所
    定角度範囲の切換突起をそれぞれ半径方向へ突出して設
    け、この切換突起及び前記ツースに係脱するツース切換
    アームを揺動可能にトグルスプリングで付勢して設ける
    ことにより、緊急ロック機構と自動ロック機構とを切換
    可能にし、前記カム部材にロックストッパーを設け、こ
    のロックストッパーと当接する突起部を前記ツース切換
    アームに設けることにより、ウェビングを全量引き出し
    た後、ウェビングを若干量巻取った時点で自動ロック機
    構に切り換えられるようにし、さらに前記緊急ロック機
    構を被覆すると共に前記減速機構、カム部材及びツース
    切換アームを収納するケースを上記ハウジングに設けた
    ことを特徴とする安全ベルト用リトラクタ。
  2. 【請求項2】 減速機構が巻取軸に連結した太陽歯車と
    それに噛合する遊星歯車及びその遊星歯車が噛合する内
    周歯部を形成したカム部材とから構成されることを特徴
    とする請求項1に記載の安全ベルト用リトラクタ。
  3. 【請求項3】 減速機構が巻取軸に偏心軸を介して係合
    する外周歯部と、その外周歯部よりも1歯多い内周歯部
    を形成したカム部材とから構成されることを特徴とする
    請求項1に記載の安全ベルト用リトラクタ。
JP1992003215U 1992-01-31 1992-01-31 安全ベルト用リトラクタ Expired - Lifetime JP2579426Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992003215U JP2579426Y2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 安全ベルト用リトラクタ
US07/986,030 US5294070A (en) 1992-01-31 1992-12-04 Seat belt retractor
DE69214797T DE69214797T2 (de) 1992-01-31 1992-12-11 Sicherheitsgurtaufroller
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