JPH082380A - シートベルト用リトラクター - Google Patents

シートベルト用リトラクター

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Publication number
JPH082380A
JPH082380A JP7061524A JP6152495A JPH082380A JP H082380 A JPH082380 A JP H082380A JP 7061524 A JP7061524 A JP 7061524A JP 6152495 A JP6152495 A JP 6152495A JP H082380 A JPH082380 A JP H082380A
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JP
Japan
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winding
spring
webbing
seat belt
gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP7061524A
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English (en)
Inventor
Satoshi Hirase
敏 平瀬
Bai Matsuki
培 松木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP7061524A priority Critical patent/JPH082380A/ja
Priority to US08/425,495 priority patent/US5558293A/en
Publication of JPH082380A publication Critical patent/JPH082380A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/44Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻取り力軽減機構のバネ手段を小型化すると
共に耐久性を高め、シートベルト装着時に乗員に作用す
るウェビングの圧迫感を軽減できる良好なシートベルト
用リトラクターを提供する。 【構成】 巻取りバネ9がベース1に回動可能に支持さ
れた巻取り軸4をウェビング巻取り方向に付勢すると共
に、巻取りバネ20が巻取り軸4に対して該巻取りバネ
9と並列的に配置される。巻取りバネ20の付勢力を巻
取り軸4に対して巻取りバネ9と同方向に作用させると
共に、巻取りバネ9の付勢力により巻取りバネ20を弾
性エネルギー蓄積方向に付勢できるように巻取り軸4と
巻取りバネ20との間に遊星歯車装置18を配設する。
シートベルト装着時には蓄積される巻取りバネ20の弾
性エネルギーが巻取りバネ9の付勢力を相殺し、低減さ
れたウェビング巻取り方向の付勢力が前記巻取り軸4に
作用するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートベルトのリト
ラクター(巻取り装置)に関し、特にシートベルト装着
時のウェビング巻取り力を軽減する巻取り力軽減機構
(テンションレデューサ)を備えたシートベルト用リト
ラクターの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の乗員等を座席に安全に保持
するためのシートベルト装置は、ウェビング,バック
ル,取付け器具及びリトラクター等から構成される。前
記リトラクターは、シートベルト不使用時に自動的にウ
ェビングを引込む装置であり、シートベルト使用時には
自由にウェビングの長さが変えられる巻取り装置であ
る。このようなリトラクターにおいては、巻取りバネの
巻取り力に抗してウェビングを引出すことにより巻取り
バネを巻締めし、この巻取り力によりウェビングを引込
むのが一般的であった。
【0003】しかし、このようなリトラクターでは、ウ
ェビングの引出しにより巻取りバネを巻締めするため、
ウェビングの引出しに伴い巻取り力が増加するのが一般
的である。従って、通常の巻取り装置からウェビングを
引出して装着するシートベルト装置では、シートベルト
装着時のウェビング巻取り力が強くなって乗員の圧迫感
が増し、使用性が良くないという問題点があった。特
に、ラップベルトとショルダーベルトを連続ウェビング
とし、ショルダーベルト側にリトラクターを設置したも
のでは、リトラクターのウェビング巻取り量が増大す
る。このために、巻取りバネのウェビング巻取り力を乗
員の拘束時に適当になる様に設定すると、シートベルト
格納時にウェビング巻取り力が不充分となり、逆にシー
トベルト格納時のウェビング巻取り力を充分に設定する
と、シートベルト装着時の乗員拘束力が強くなり過ぎる
という問題点がある。
【0004】そこで、これらの問題点を解消するため、
例えば特公昭55−14661号公報に開示されている
ように、本体と巻取り部材との間に設けられ、シートベ
ルトの引出しにともなって該巻取り部材に巻取り用バネ
力を付与する第1及び第2のバネと、これら第1及び第
2のバネの接続態様を切替えて巻取り部材に付与する巻
取り用バネ力を選択し、シートベルト装着時に小さな巻
取り用バネ力を前記巻取り部材に作用させる制御手段と
を備えたシートベルト巻取り装置が提案されている。
【0005】即ち、前記シートベルト巻取り装置は、第
1のバネと第2のバネを直列に接続すると共に第1のバ
ネより第2のバネを強く設定し、制御手段がこれら第1
及び第2のバネの本体及びシートベルトに対する接続態
様を切り替え、シートベルト格納時においてはシートベ
ルトに第2のバネの強いバネ力を作用させて充分なウェ
ビング巻き込み力を保持し、シートベルト装着時におい
ては第1のバネの弱いバネ力のみを作用させることによ
り、乗員の圧迫感を減少させるべくシートベルト張力を
軽減する巻取り力軽減機構を備えたものである。
【0006】又、特公昭55−39349号公報に開示
されているシートベルト巻取装置は、第1の巻取りばね
と第2の巻取りばねを互いにギヤにより咬合連動せしめ
ると共に、第2の巻取りばねにラチェットギヤを併設
し、該ラチェットギヤにベルト引出し方向の回動は許す
がベルト巻き込み方向への回動を阻止する如く付勢され
たフックを設け、該フックをクラッチ機構によりベルト
使用部分においてラチェットギヤと係合させることによ
って、ベルト巻き込み方向に回動する時には第2の巻取
りばねが第1の巻取りばねの巻戻り力によりギヤを介し
て巻締めが増加され、該第1の巻取りばねの巻戻り力を
相殺するように作用して乗員の圧迫感を減少させるもの
である。
【0007】更に、特開平1−141147号公報等に
開示されているように、シートベルトを巻取るための巻
取りリールと、該巻取りリールをウェビング巻取り方向
に付勢するスプリング(巻取りバネ)とを備え、該スプ
リングとして巻取りリールを巻取り方向に常時付勢する
主スプリングと、巻取り方向の付勢力が断続手段(クラ
ッチ手段)によって断続可能に巻取りリールに与えられ
る付加スプリングとを設け、該主スプリングと該付加ス
プリングとを並列的に配置したシートベルト巻取装置が
提案されている。
【0008】即ち、通常のウェビング巻取り時において
は双方のスプリングの合成付勢力により充分な巻き込み
力を保持し、シートベルト装着時においては主スプリン
グの付勢力のみによってシートベルトを乗員の身体にフ
ィットさせ、乗員に不必要な圧迫感を与えることのない
ようにシートベルト装着時のウェビング巻取り力を軽減
する巻取り力軽減機構を備えたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭55−39349号公報に開示されているシートベ
ルト巻取装置は、シートベルト装着時に巻取りシャフト
がベルト巻き込み方向に回動する時のみクラッチ機構が
作用し、第2の巻取りばねが第1の巻取りばねの巻戻り
力によって巻締められ、該第1の巻取りばねの巻戻り力
を相殺するように作用する。そこで、シートベルト格納
時には第1の巻取りばねの巻戻り力だけでウェビング巻
取り力を付与しなければならず、該第1の巻取りばねを
小型化してリトラクターの省スペース化を図ることが困
難である。
【0010】又、上記特開平1−141147号公報に
開示されているシートベルト巻取装置は、並列的に配置
された2本のスプリングのウェビング巻取り方向の合成
付勢力によってシートベルト格納時におけるウェビング
巻取り力を得ており、シートベルト装着時においては付
加スプリングの付勢力を断続手段で遮断することにより
主スプリングの付勢力のみがウェビング巻取り力として
作用するように構成されている。そこで、シートベルト
装着時の圧迫感を少なくするために主スプリングの付勢
力を付加スプリングの付勢力に比べて小さくしようとす
ると、相対的に付加スプリングの付勢力が大きくなり、
耐久性に問題がある。
【0011】更に、第1のバネと第2のバネが直列に接
続される上記特公昭55−14661号公報等に開示さ
れているシートベルト巻取り装置では、第1のバネの巻
取りトルクが第2のバネの巻取りトルクに比べ小さいの
で、制御手段を切替えてテンションレデューサを解除し
た際には第1のバネが第2のバネの巻取りトルクによっ
て急激に巻締められ衝撃的に全巻締め状態に達すると共
に、シートベルト格納時には常に第1のバネが全巻締め
状態に巻締められる。そこで、テンションレデューサを
解除した際には、巻取りトルクが小さい第1のバネに過
大な応力がかかり、耐久性を向上させるためには慎重な
設計を要するという問題がある。
【0012】即ち、本発明の目的は上記課題を解消する
ことにあり、シートベルト装着時には乗員に作用するウ
ェビングの圧迫感を軽減すると共に乗員のシートベルト
装着解除後は充分な巻取り力をウェビングへ加えること
ができる巻取り力軽減機構を備えたシートベルト用リト
ラクターであって、バネ手段を小型化できると共に耐久
性を高めることができる良好なシートベルト用リトラク
ターを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ベ
ースに回動可能に支持されたウェビング巻取り軸と、該
巻取り軸をウェビング巻取り方向に付勢する第1バネ手
段と、前記巻取り軸に対して該第1バネ手段と並列的に
配置された第2バネ手段と、該第2バネ手段の付勢力を
前記巻取り軸に対して前記第1バネ手段の付勢力と同方
向に作用させると共に、前記第1バネ手段の付勢力によ
り前記第2バネ手段を弾性エネルギー蓄積方向に付勢で
きるように巻取り軸と第2バネ手段との間に配設された
歯車手段とを備え、シートベルト装着時には蓄積される
前記第2バネ手段の弾性エネルギーが前記第1バネ手段
の付勢力を相殺し、低減されたウェビング巻取り方向の
付勢力が前記巻取り軸に作用するように構成されたシー
トベルト用リトラクターにより達成される。
【0014】尚、本発明における前記歯車手段とは、従
動部である巻取り軸を前記第1バネ手段及び前記第2バ
ネ手段にそれぞれ連結されて付勢された二つの駆動部に
より駆動すると共に、シートベルト格納時には前記二つ
の駆動部が同方向に移動し、シートベルト装着時には前
記二つの駆動部が逆方向に相対移動するように構成され
た歯車手段である。
【0015】即ち、前記歯車手段としては、一端がベー
ス側に固定された前記第1バネ手段の他端に接続されて
巻取り軸と一体的に回転する太陽歯車と、一端がベース
側に固定された前記第2バネ手段の他端に接続されて前
記太陽歯車の同軸上を回転する内歯歯車と、これら太陽
歯車と内歯歯車との間に配設された遊星歯車を支持する
キャリア部材とからなる遊星歯車装置を備え、ウェビン
グ引出し時には前記遊星歯車がストッパー手段により自
転及び内歯歯車に対する相対移動を拘束されると共に、
シートベルト装着時には前記キャリア部材がウェビング
巻取り方向の回転を拘束されるように構成された歯車手
段が好ましい。
【0016】更に、前記ストッパー手段としては、遊星
歯車の側面に突設された係合突起と内歯歯車に形成され
た係合突起とから成るストッパー手段が用いられ、好ま
しくは対向して圧接される前記各係合突起の対向面が内
歯歯車の周方向に対してほぼ垂直な面とされる。又、好
ましくは前記遊星歯車の係合突起と前記内歯歯車の係合
突起とが、遊星歯車の歯先ピッチ円の外側で互いに対向
して係合するように構成されている。
【0017】
【作用】上記構成によれば、シートベルト格納時には、
歯車手段により第2バネ手段の付勢力が巻取り軸に対し
て第1バネ手段の付勢力と同方向に作用させられるの
で、第1バネ手段と第2バネ手段の合成付勢力によって
十分なウェビング巻取り方向の付勢力が巻取り軸に作用
する。また、シートベルト装着時には、歯車手段により
第2バネ手段が第1バネ手段の付勢力によって弾性エネ
ルギー蓄積方向に付勢されるので、蓄積される該第2バ
ネ手段の弾性エネルギーが前記第1バネ手段の付勢力を
相殺し、低減されたウェビング巻取り方向の付勢力が巻
取り軸に作用する。
【0018】そこで、第1バネ手段及び第2バネ手段の
付勢力がシートベルト装着時又は格納時にかかわらず夫
々有効に作用するので、各バネ手段にかかる負担が軽減
されると共に加わる応力もそれぞれ小さくなり、各バネ
手段を小型化できると共に耐久性をも向上させることが
できる。更に、減速機能を有する遊星歯車装置等の歯車
手段を用いることにより、シートベルト装着時に第1バ
ネ手段の付勢力を相殺するように作用する第2バネ手段
に連結された駆動部(内歯歯車)の回転が、第1バネ手
段に連結された駆動部(太陽歯車)の回転に比して減速
され、巻取り力軽減機構が作動した後に巻取られるウェ
ビングの巻量によって第2バネ手段の付勢力が大きく変
化するのを抑えることができる。
【0019】また、対向して圧接される遊星歯車の係合
突起と内歯歯車の係合突起の各対向面を内歯歯車の周方
向に対してほぼ垂直な面とすることにより、各対向面の
間に作用する圧縮力によって遊星歯車がラジアル方向に
押しつけられて太陽歯車及び内歯歯車に食いつきを起こ
すような力を作用し難くすることができる。また、遊星
歯車の係合突起と内歯歯車の係合突起の各対向面が遊星
歯車の歯先ピッチ円の外側で互いに対向して係合するよ
うに構成することにより、遊星歯車の軸孔の拡径が可能
となると共に係合突起自体も大きくすることができる。
【0020】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例
を詳細に説明する。図1乃至図4に示す本発明の第1実
施例に基づくシートベルト用リトラクターは、その大部
分がコの字断面を有するベース1と、ベース1の両側板
1aの貫通穴2に嵌まる一対のプラスチックブッシュ5
と、これらプラスチックブッシュ5と同一軸線上でベー
スに入る巻取りリール7と、これらを貫通する巻取り軸
4をウェビング巻取り方向に付勢する第1バネ手段であ
る巻取りバネ9と、前記巻取り軸4に対して該巻取りバ
ネ9と並列的に配置された第2バネ手段である巻取りバ
ネ20と、該巻取りバネ20の付勢力を前記巻取り軸4
に対して前記巻取りバネ9の付勢力と同方向に作用させ
ると共に、前記巻取りバネ9の付勢力により前記巻取り
バネ20を弾性エネルギー蓄積方向に付勢できるように
前記巻取り軸4と前記巻取りバネ20との間に配設され
た歯車手段である遊星歯車装置18と、これら巻取りバ
ネ9,20及び遊星歯車装置18を覆うべく側板1aの
外側に固定されたロアカバー10及びアッパーカバー2
7とを備えており、ウェビング29を巻取り方向に付勢
するウェビング巻取り機構と共に乗員のシートベルト装
着時におけるウェビング巻取り力を軽減するための巻取
り力軽減機構(テンションレデューサ)が構成されてい
る。
【0021】そして、ウェビング29の一端は巻取りリ
ール7に巻取り可能に接続されており、他端は車体の適
宜箇所に取付けられている。巻取り軸4の図示しない他
端部には、緊急時にウェビングの引出しを阻止するため
の図示しない公知の緊急ロック機構が配置される。本発
明に係る巻取り力軽減機構を構成する前記遊星歯車装置
18は、図4に示すように、巻取り軸4の一端の方形部
4aに嵌まる太陽歯車であるメインギア8と、外周部に
ラチェット歯17aを有し、前記アッパーカバー27の
内壁面に突設された支軸27aに回転自在に軸支される
キャリア部材であるラチェットホイール17と、該ラチ
ェットホイール17の支軸17bに回転自在に支持され
て前記メインギア8と噛み合う遊星歯車16と、前記ア
ッパーカバー27の支軸27aに回転自在に軸支されて
遊星歯車16と噛み合う内歯15aを有する内歯歯車で
ある円盤状のリテーナ15とにより構成される。
【0022】前記メインギア8の係止溝8aには、他端
部を前記ロアカバー10の係止部10aに係止された巻
取りバネ9の一端部が保持され、メインギア8及び巻取
り軸4を介して巻取りリール7をウェビング巻取り方向
(図2中、矢印X1 方向)へ付勢している。また、前記
リテーナ15の係止溝15cには、他端部を前記アッパ
ーカバー27の係止部に係止された巻取りバネ20の一
端部が保持され、該リテーナ15を前記矢印X1 方向へ
付勢している。
【0023】図5に示すように、リテーナ15の内歯1
5aの内方には係合突起15bが形成されており、図2
に示すように該リテーナ15の底面に対向する遊星歯車
16の側面に形成された係合突起16aと係合すること
により、該遊星歯車16の反時計回り方向の自転及びリ
テーナ15に対する相対移動を拘束するストッパー手段
を構成している。前記係合突起16aは、遊星歯車16
の歯先ピッチ円内に納まるように遊星歯車16の側面に
突設されている。そして、図2中反時計回り方向に自転
する遊星歯車16の回転方向に対し前方側に位置する前
記係合突起16aの側面16bが、前記リテーナ15の
係合突起15bの対向面15cとリテーナ15のラジア
ル方向に対向するように圧接される。
【0024】テンションレデューサを作動させる為、シ
ートベルトに付いたタングプレートとバックルとの正常
な結合を検知する結合検知部26は、図示しないシート
ベルトに取り付けられたタングプレートとバックルが正
常な結合状態にある時にその状態を検知する公知の検知
回路により構成される。例えば、タングプレートがバッ
クルに正常に挿入された時に、予めバックル内に設置さ
れたスイッチが検知信号を出力するように構成しておく
ことが考えられる。
【0025】又、前記結合検知部26の検知信号に基づ
いて前記ラチェットホイール17の回転を阻止し、リテ
ーナ15をメインギア8に対し逆方向に相対回転するよ
うに切り換える切り換え手段は、図3に示すロアカバー
10の保持部10c内に固定される電磁ソレノイド21
と、該電磁ソレノイド21のプランジャ部22に嵌挿さ
れるコイルスプリング23と、電磁ソレノイド21のプ
ランジャ先端部22aに挿通される係合穴24aを有す
るロックアーム24と、ロアカバー10の外側面に突設
されてロックアーム24の係合ボス穴24bを挿通する
支軸10bとにより構成される。
【0026】次に、上記巻取り力軽減機構の動作につい
て説明する。先ず、乗員が乗車し、シートベルトを装着
する前の状態について述べる。この際、ウェビング巻取
り機構はウェビング29の巻取りを完了しており、図2
の状態で静止している。この時、タングプレートはバッ
クルに挿着されておらず、結合検知部26からは検知信
号が発信されず、電磁ソレノイド21は励磁されていな
い。そこで、切り換え手段のロックアーム24は、図2
に示すようにコイルスプリング23のばね力により支軸
10bを中心に反時計回り方向(矢印Y1 方向)へ回転
付勢され、その先端係合部24cが前記ラチェットホイ
ール17のラチェット歯17aと噛み合わない状態とな
る。
【0027】ここで、メインギア8は巻取りバネ9によ
り矢印X1 方向へ付勢されているが、ウェビング29が
全量巻取り状態であるため、それ以上回転できない。ま
た、リテーナ15は同様に矢印X1 方向へ巻取りバネ2
0により付勢されているが、図2に示した状態では、メ
インギア8及びリテーナ15の双方と噛み合う遊星歯車
16の係合突起16aがリテーナ15の係合突起15b
と圧接し、リテーナ15は遊星歯車16に対し矢印X1
方向へ相対移動できない。ここで、遊星歯車16はメイ
ンギア8とも噛み合っている為、リテーナ15はメイン
ギア8に対しても矢印X1 方向へ相対回転できず、図2
のように静止している。
【0028】この状態でウェビング29が引出される
と、巻取り軸4に嵌合されたメインギア8がウェビング
引出し方向(図中、矢印X2 方向)に回転する。この
時、リテーナ15はメインギア8に対し矢印X1 方向へ
の相対回転ができない為、メインギア8及び遊星歯車1
6と共に巻取り軸4と直結状態となって減速されること
なく矢印X2 方向に回転する。そこで、巻取り軸4には
巻取りバネ9のばね付勢力F1 と巻取りバネ20のばね
付勢力F2 との合成付勢力がウェビング巻取り力Fとし
て作用する。即ち、この状態でウェビング29から手を
放せば、2本の巻取りバネ9,20による十分な巻取り
トルクによって良好な巻取りを行うことができる。
【0029】次に、シートベルト装着時には、リトラク
ターからウェビング29が適量引出された後にシートベ
ルト装置のタングプレートとバックルとが結合され、結
合検知部26から検知信号が発信されると、電磁ソレノ
イド21が励磁され、切り換え手段のロックアーム24
はコイルスプリング23のばね力に抗して支軸10bを
中心に時計回り方向へ回転し、先端係合部24cが前記
ラチェットホイール17のラチェット歯17aと噛み合
うロック状態となる。
【0030】そして、シートベルトを乗員の体にフィッ
トさせる為にウェビング29から手を放すと、メインギ
ア8は巻取りバネ9のばね付勢力F1 によって矢印X1
方向へ回転する。ここで、ラチェットホイール17はロ
ックアーム24により矢印X1 方向の回転が拘束されて
いるので、該ラチェットホイール17に突設された支軸
17bを回転軸とする遊星歯車16はメインギア8に対
して矢印X1 方向へ公転できず、該メインギア8と噛み
合っている遊星歯車16は図6に示すようにメインギア
8と反対の時計回り方向へ自転させられる。
【0031】そこで、内歯15aが遊星歯車16と噛み
合っているリテーナ15は、メインギア8に対し減速さ
せられ、巻取り軸4のウェビング巻取り方向と反対の矢
印X 2 方向へ回転させられる。そして、該リテーナ15
の係止溝15cに一端が保持された巻取りバネ20は、
メインギア8の矢印X1 方向の回転に応じ、弾性エネル
ギー蓄積方向である矢印X2 方向に巻締められる。
【0032】従って、シートベルト装着時には、巻取り
バネ20のばね付勢力F2 が巻取り軸4のウェビング巻
取り方向には作用しなくなると共に、メインギア8を矢
印X1 方向に回転させる巻取りバネ9のばね付勢力によ
り矢印X2 方向に巻締められて巻取り軸4のウェビング
巻取り方向と逆方向に作用する前記巻取りバネ20の巻
締まり力が前記巻取りバネ9のばね付勢力F1 を相殺す
るという二重の効果で前記巻取りリール7に作用するウ
ェビング巻取り力Fを減少させる。即ち、巻取りリール
7のウェビング巻取り力Fを減少させることによって、
乗員がシートベルト装着時に圧迫感を感じないようにシ
ートベルト張力を軽減することができる。そこで、この
状態でウェビング29を引出すと、シートベルト装着時
にタングプレートとバックルを結合する為に適量引き出
されたウェビング29の引出し量までは、上述の如く巻
取りリール7のウェビング巻取り力Fが減少させられた
状態となるので、軽い力でウェビング29を引出すこと
ができる。
【0033】しかしながら、タングプレートとバックル
を結合する為に引き出された引出し量以上にウェビング
29をシートベルト装着時に引き出すと、前述のように
遊星歯車16の係合突起16aがリテーナ15の係合突
起15bとほぼラジアル方向に対向するように圧接され
て遊星歯車16は自転が阻止されるので、該遊星歯車1
6はメインギア8に対してそれ以上は矢印X1 方向へ回
転できなくなり、リテーナ15はメインギア8及び遊星
歯車16を介して巻取り軸4と直結状態となって減速さ
れることなく矢印X2 方向に回転する。そこで、シート
ベルト格納時の場合と同様に、巻取りバネ9のばね付勢
力F1 と巻取りバネ20のばね付勢力F2 との合成付勢
力に抗してウェビング29を引出すことになる。
【0034】この時、前記先端係合部24cが前記ラチ
ェット歯17aと噛み合ってラチェットホイール17の
矢印X1 方向の回転はロックアーム24により阻止され
ているが、ロックアーム24の係合ボス穴24bは支軸
10bに対して遊嵌状態なので隙間があり、その分ロッ
クアーム24の反時計回り方向の揺動が許容され、先端
係合部24cは図7に示すようにラチェット歯15aか
ら非係合方向へ逃げることができるので、ラチェットホ
イール17は矢印X2 方向へ自由に回転できる。又、こ
の状態でウェビング29から手を放すと、前述のように
ラチェットホイール17の矢印X1 方向の回転が阻止さ
れてシートベルト張力が軽減された状態となる。
【0035】次に、降車のためシートベルト装置のバッ
クルが解離され、結合検知部26から検知信号が発信さ
れなくなると、電磁ソレノイド21が励磁されなくな
り、ロックアーム24はラチェットホイール17の回転
力により支軸10bを中心に図7中反時計回り方向に回
転させられ、ロック状態が解除される。この後、ロック
アーム24はコイルスプリング23のばね力によって先
端係合部24cがラチェット歯17aと噛み合わない位
置に保持される。
【0036】そして、メインギア8及びリテーナ15は
それぞれ巻取りバネ9,20によりウェビング巻取り方
向へ回転し、メインギア8及びリテーナ15は巻取りリ
ール7が全量巻取り状態となるまで回転する。この際、
リテーナ15は回転負荷がかからない状態で巻取りバネ
20により瞬時にウェビング巻取り方向へ回転し、前述
の係合突起15bが係合突起16aと係合し巻取り軸4
と直結状態となり、メインギア8と共に一体となりウェ
ビング巻取り方向へ回転する。
【0037】即ち、シートベルト格納時には、巻取りバ
ネ20のばね付勢力F2 が巻取りバネ9のばね付勢力F
1 に対して同方向に作用させられるので、巻取り軸4に
は巻取りバネ9のばね付勢力F1 と巻取りバネ20のば
ね付勢力F2 との合成付勢力がウェビング巻取り力Fと
して矢印X1 方向に作用する。また、シートベルト装着
時には、遊星歯車装置18のリテーナ15がメインギア
8に対し減速させられて巻取り軸4と逆方向へ相対回転
させられることにより、巻取りバネ20はメインギア8
の矢印X1 方向の回転に応じて弾性エネルギー蓄積方向
である矢印X2 方向に巻締められ、該巻取りバネ20の
巻締まり力が巻取りバネ9のばね付勢力F1 を相殺する
ので、巻取り軸4には低減されたウェビング巻取り力F
が作用し、シートベルト張力が軽減される。
【0038】そこで、巻取りバネ9及び巻取りバネ20
の付勢力がシートベルト装着時又は格納時にかかわらず
夫々有効に巻取り軸4に作用するので、各巻取りバネ
9,20にかかる負担が軽減されると共に加わる応力も
それぞれ小さくなり、各巻取りバネ9,20を小型化で
きると共に耐久性をも向上させることができる。従っ
て、各巻取りバネ9,20のリトラクターにおける占有
容積を小さくすることができ、該リトラクターを車両に
搭載する際の取付けスペースの点で有利である。
【0039】次に、上記の如き巻取り力軽減機構(テン
ションレデューサ)における巻取りトルクの状態につい
て図8を参照しながら説明する。図8は、ウェビング全
量巻取り状態を0とし、ウェビングの引出しに伴って回
転する巻取り軸の回転数によるリトラクターの巻取りト
ルクの状態をグラフに示したものである。シートベルト
装着時のリトラクターの巻取りトルクは、巻取りバネ9
の巻取りトルクから、巻締められて生じた巻取りバネ2
0の巻締まりトルクを減速比:R(リテーナ15のメイ
ンギヤ8に対する減速比)で割った値を差し引いたもの
となる。例えば、タングプレートがバックルに挿着され
た時(a点)の巻取り軸4の回転数をn、ウェビング2
9を乗員の体にフィットさせた時(b点)の回転数を
(n−Δn)、この時の巻取りバネ9の巻取りトルクを
Mbとする。ここで、巻取りバネ20が係止されたリテ
ーナ15は巻取りバネ9が係止されたメインギア8の回
転に対し減速されて逆方向に相対回転し、その時の該リ
テーナ15の回転数は巻取り軸4が(n+Δn/R)回
転した時(c点)の回転数となるので、巻締められて生
じた巻取りバネ20の巻締まりトルクはTScとなる。即
ち、ウェビング29を乗員の体にフィットさせた時の巻
取り軸4の巻取りトルクをTR とすると、TR =TMb
Sc/Rとなる。
【0040】ところで、タングプレートをバックルに挿
着してからウェビングを乗員の体にフィットさせるまで
のウェビング巻取り量(Δn)が多いと、巻取りバネ9
の巻取りトルクを相殺する巻取りバネ20の巻締まりト
ルクの増加が大きくなり、少量だけ巻取らせた時との装
着感が異なってくるので、リテーナ15の回転を減速し
て装着感の変化を小さくしていると共に、巻取りバネ2
0の巻締まりを抑え耐久性を向上させている。また、図
8に示した巻取りトルク曲線では、説明のためにウェビ
ング巻取り量(Δn)を大きくとっているが、実際のシ
ートベルト装置ではもっと短い範囲のウェビング巻取り
量でウェビングが乗員の体にフィットするので、巻締め
られて生じる巻取りバネ20の巻締まりトルクの立上り
の影響は減速により殆ど無視できる。
【0041】そこで、上記第1実施例における重要な点
は、シートベルト装着時の遊星歯車装置18の作用によ
ってリテーナ15がメインギア8の回転に対し逆方向に
相対回転すると共に、減速される点である。即ち、シー
トベルト装着時に巻取りバネ9の付勢力を相殺するよう
に作用する巻取りバネ20の巻締め回転数がメインギア
8の回転数を減速比Rで除した値となり、巻締められて
生じる巻取りバネ20の巻締まりトルクの立上りは少な
くなる。従って、巻取りバネ20の巻締まりトルクの立
上りによるウェビング装着感の変化が少なく、良好なウ
ェビング装着感が得られる。
【0042】図9は、本発明の第2実施例における歯車
手段である遊星歯車装置30の要部拡大図である。遊星
歯車装置30は、上記第1実施例における遊星歯車装置
18とほぼ同様の構成を有しているが、ウェビング引出
し時における遊星歯車28の自転及びリテーナ25に対
する相対移動を拘束するストッパー手段の構成が異なっ
ている。
【0043】本第2実施例の遊星歯車装置30における
ストッパー手段は、リテーナ25の内歯25aの内方に
形成された係合突起25bと、該リテーナ25の底面に
対向する遊星歯車28の側面に形成された係合突起28
aとで構成されている。前記係合突起28aは、遊星歯
車28の歯先ピッチ円内に納まるように遊星歯車28の
側面に突設されている。そして、図9中反時計回り方向
に自転する遊星歯車28の回転方向に対し後方側に位置
する前記係合突起28aの側面28bが、前記リテーナ
25の係合突起25bの対向面25cとほぼ周方向に対
向するように圧接される。即ち、シートベルトを装着す
る前の状態では、メインギア8及びリテーナ25の双方
と噛み合う遊星歯車28の係合突起28aがリテーナ2
5の係合突起25bと周方向に圧縮力が作用するように
圧接し、リテーナ25は遊星歯車28に対し矢印X1
向へ相対移動できない。ここで、遊星歯車28はメイン
ギア8とも噛み合っている為、リテーナ25はメインギ
ア8に対しても矢印X1 方向へ相対回転できず、図9の
ように静止している。
【0044】ここで、前記係合突起25bと前記係合突
起28aとの係合動作について説明する。図9に示した
初期の状態からメインギア8が矢印X2 方向へ回転しよ
うとすると、遊星歯車28は図中反時計回り方向へ自転
しながらメインギア8に対して矢印X1 方向へ相対移動
しようとし、リテーナ25はメインギア8に対して矢印
1 方向へ相対回転しようとする。そこで、仮に前記係
合突起25bと前記係合突起28aとの干渉を無視する
と、図10(a)乃至図10(c)に図示したように、
リテーナ25はメインギア8に対して矢印X1 方向へ相
対回転するので、遊星歯車28は反時計回り方向へ自転
しながらメインギア8に対して矢印X1 方向へ相対移動
する。図10から明らかなように、実際にはメインギア
8に対して矢印X1 方向へ相対移動しようとする遊星歯
車28の係合突起28aと、メインギア8に対して矢印
1 方向へ相対回転しようとするリテーナ25の係合突
起25bとが干渉してこの様な状態は起こり得ない。即
ち、リテーナ25の係合突起25bが矢印X1 方向へ回
転する移動量は、遊星歯車28が図10中反時計回り方
向へ自転しながら矢印X1 方向へ公転する移動量よりも
多いので、リテーナ25の係合突起25bと遊星歯車2
8の係合突起28aとは係合することとなる。
【0045】従って、前記係合突起25bの対向面25
cと前記係合突起28aの側面28bとが互いに周方向
に対向して圧接されるように係合すると、遊星歯車28
は自転が阻止されてメインギア8に対してそれ以上は矢
印X1 方向へ相対移動できなくなると共に、リテーナ2
5もメインギア8に対して矢印X1 方向へ相対回転でき
なくなる。これに対し、前記係合突起25bがメインギ
ア8に対して矢印X2方向へ相対移動し、前記遊星歯車
28が図中時計回り方向へ自転しながら矢印X2 方向へ
相対移動する際には、前記係合突起25bと前記係合突
起28aとは係合しないので、遊星歯車28が自転しな
がらメインギア8に対して矢印X2 方向へ相対移動でき
ると共に、リテーナ25もメインギア8に対して矢印X
2 方向へ相対回転できる。
【0046】そして、上記第1実施例と同様に、リトラ
クターからウェビング29が適量引出された後にシート
ベルト装置のタングプレートとバックルとが結合され、
ロックアーム24がラチェットホイール17の矢印X1
方向の回転をロックする。この後、シートベルトが乗員
の体にフィットするまでウェビング29が少量巻き取ら
れ、メインギア8は矢印X1 方向へ回転するが、ラチェ
ットホイール17の矢印X1 方向の回転がロックされて
いる為、遊星歯車28はメインギア8に対する矢印X1
方向への相対移動を阻止され、その場でメインギア8と
反対の時計回り方向へ自転する。この間、この遊星歯車
28と噛み合うリテーナ25は、上述した係合突起28
aと係合突起25bとから成るストッパー手段がリテー
ナ25の矢印X2 方向への相対回転は許容する構成とな
っている為、矢印X2 方向へ回転して巻取りバネ20を
弾性エネルギー蓄積方向である矢印X2 方向に巻締める
ことにより、シートベルト張力を軽減する。
【0047】ところで、上述の如き遊星歯車装置30に
おけるストッパー手段においては、対向して圧接される
前記係合突起28aの側面28bと、前記係合突起25
bの対向面25cとが、リテーナ25の周方向に対して
ほぼ垂直な面とされており、これら側面28bと対向面
25cとの間ではほぼリテーナ25の周方向に圧縮力が
作用する。そこで、側面28bがリテーナ25の対向面
25cに圧接されて自転が阻止されると共にメインギア
8に対して矢印X1 方向へ相対移動できなくなる噛み合
い状態の遊星歯車28には、側面28bと対向面25c
との間に作用する圧縮力によって該遊星歯車28をリテ
ーナ25及びメインギア8のラジアル方向に押しつけて
両ギアに食いつきを起こさせようとする力が作用し難く
なる。
【0048】従って、テンションレデューサ非作動時に
ストッパー手段が係合し、直結状態にある遊星歯車28
は、テンションレデューサが作動してリテーナ25がメ
インギア8に対して矢印X2 方向へ相対回転し始める
際、ギアの食いつきによる抵抗がなくなり、ウェビング
操作性が向上する。図11及び図12は、上記側面28
bと対向面25cとの間に作用する圧縮力の作用方向を
説明するための遊星歯車装置30の概略断面図であり、
図11の状態は対向面25cが側面28bに対して作用
する圧縮力の作用方向が周方向に対して角度αだけ半径
方向内方へ向かうように側面28b及び対向面25cを
傾斜させた場合を示し、図12の状態は対向面25cが
側面28bに対して作用する圧縮力の作用方向が周方向
に対して角度βだけ半径方向外方へ向かうように側面2
8b及び対向面25cを傾斜させた場合を示す。
【0049】即ち、図11の様な場合、対向面25cが
側面28bに対して作用する圧縮力のラジアル方向成分
はメインギア8の回転中心方向を向いており、遊星歯車
28はメインギア8に押しつけられる。又、図12の様
な場合、対向面25cが側面28bに対して作用する圧
縮力のラジアル方向成分はメインギア8の半径方向外方
を向いており、遊星歯車28はリテーナ25に押しつけ
られる。そこで、それぞれ傾斜角度α及びβを小さくす
れば、各ラジアル方向成分も小さくなり、ギアの食いつ
きを防止することができる。
【0050】更に、図11の様な場合の遊星歯車28は
前記圧縮力のラジアル方向成分によってリテーナ25を
半径方向外方に向けて押し広げると共に遊星歯車28自
身もメインギア8に押しつけられるので、部品精度や組
立て精度のバラツキ等により傾斜角度αが大きくなって
しまった際には、メインギア8と遊星歯車28とリテー
ナ25とが全て食いつきを起こす可能性がある。これに
対し、図12の様な場合の遊星歯車28はリテーナ25
にのみギアが食いつく方向に力を受け、メインギア8に
は影響を与えないので、傾斜角度βが大きくなってしま
った際には、遊星歯車28とリテーナ25のみが食いつ
きを起こし、メインギア8は食いつきを起こさない。そ
して、テンションレデューサが作動すると巻取りバネ9
の付勢力を受けたメインギア8はバックラッシ分回転し
てから遊星歯車28と噛み合い、該遊星歯車28とリテ
ーナ25との食いつきを外す効果がある。
【0051】即ち、前記傾斜角度α及びβを0度に設定
できれば、上記側面28bと対向面25cとの間に作用
する圧縮力のラジアル方向成分が0となって食いつきを
完全に防止することができるが、部品精度や組立て精度
のバラツキ等により傾斜角度α及びβを完全に0度に設
定することは困難であるので、対向面25cが側面28
bに対して作用する圧縮力の作用方向が周方向に対して
角度βだけ半径方向外方へ向かうように予め側面28b
及び対向面25cを傾斜させる方が特に好ましい。
【0052】図13及び図14は、本発明の第3実施例
における歯車手段である遊星歯車装置40の要部拡大図
及び要部分解斜視図である。本第3実施例の遊星歯車装
置40は、上記第1,第2実施例における遊星歯車装置
18,30とほぼ同様の構成を有しているが、ウェビン
グ引出し時における遊星歯車43の自転及びリテーナ4
5に対する相対移動を拘束するストッパー手段の構成が
異なっている。
【0053】遊星歯車装置40におけるストッパー手段
は、リテーナ45の内歯45aとフランジ部45dとの
間に形成された係合支持部45bと、該リテーナ45の
底面に対向する遊星歯車43の側面に形成された係合突
起43aとで構成されている。前記係合突起43aは、
遊星歯車43の歯先ピッチ円の外側に突出する突出先端
部を以て遊星歯車43の側面に突設されている。そし
て、図13中反時計回り方向に自転する遊星歯車43の
回転方向に対し前方側に位置する前記係合突起43aの
側面43bが、前記リテーナ45の係合支持部45bの
対向面45cとほぼ周方向に対向するように圧接され
る。また、図15に示すように、前記係合支持部45b
はリテーナ45の内歯45aとフランジ部45dとの間
に3ヵ所形成され、各係合支持部45bの間には、前記
係合突起43aとの干渉を防ぐ為の空間46が形成され
ており、係合突起43aが係合支持部45bと非係合な
状態では、遊星歯車43はリテーナ45に対して自転し
ながら相対移動することができる。
【0054】従って、前記係合支持部45bの対向面4
5cと前記係合突起43aの側面43bとが互いに周方
向に対向して圧接されるように係合すると、遊星歯車4
3は自転が阻止されてメインギア41に対してそれ以上
は矢印X1 方向へ相対移動できなくなると共に、リテー
ナ45もメインギア41に対して矢印X1 方向へ相対回
転できなくなる。これに対し、前記係合支持部45bが
メインギア41に対して矢印X2 方向へ相対移動し、前
記遊星歯車43が図中時計回り方向へ自転しながら矢印
2 方向へ相対移動する際には、前記係合支持部45b
と前記係合突起43aとは係合しないので、遊星歯車4
3が自転しながらメインギア41に対して矢印X2 方向
へ相対移動できると共に、リテーナ45もメインギア4
1に対して矢印X2 方向へ相対回転できる。
【0055】そして、上記各実施例と同様に、リトラク
ターからウェビング29が適量引出された後にシートベ
ルト装置のタングプレートとバックルとが結合され、ロ
ックアーム24がラチェットホイール17の矢印X1
向の回転をロックする。この後、図16に示すように、
シートベルトが乗員の体にフィットするまでウェビング
29が少量巻き取られ、メインギア41は矢印X1 方向
へ回転するが、ラチェットホイール42の矢印X1 方向
の回転がロックされている為、遊星歯車43はメインギ
ア41に対する矢印X1 方向への相対移動を阻止され、
その場でメインギア41と反対の時計回り方向へ自転す
る。この間、この遊星歯車43と噛み合うリテーナ45
は、上述した係合突起43aと係合支持部45bとから
成るストッパー手段がリテーナ45の矢印X2 方向への
相対回転は許容する構成となっている為、矢印X2 方向
へ回転して巻取りバネ20を弾性エネルギー蓄積方向で
ある矢印X2 方向に巻締めることにより、シートベルト
張力を軽減する。
【0056】ところで、上述の如き遊星歯車装置40に
おけるストッパー手段においては、前記係合支持部45
bと圧接するべく遊星歯車43の側面に突設される前記
係合突起43aが遊星歯車43の歯先ピッチ円の外側に
突出しており、該係合突起43aの側面43bが遊星歯
車43の歯先ピッチ円の外側で前記係合支持部45bの
対向面45cとほぼ周方向に対向する。そこで、前記ラ
チェットホイール42の支軸42bに軸支される該遊星
歯車43の軸孔の拡径が可能となると共に係合突起43
a自体も大きくすることができ、前記支軸42bの径を
大きくして支持剛性を上げると共に係合突起43aの耐
係止力を高めることができる。
【0057】また、対向して圧接される前記係合突起4
3aの側面43bと、前記係合支持部45bの対向面4
5cとが、リテーナ45の周方向に対してほぼ垂直な面
とされており、これら側面43bと対向面45cとの間
ではほぼリテーナ45の周方向に圧縮力が作用する。そ
こで、側面43bがリテーナ45の対向面45cに圧接
されて自転が阻止されると共にメインギア41に対して
矢印X1 方向へ相対移動できなくなる噛み合い状態の遊
星歯車43には、側面43bと対向面45cとの間に作
用する圧縮力によって該遊星歯車43をリテーナ45及
びメインギア41のラジアル方向に押しつけて両ギアに
食いつきを起こさせようとする力が作用し難くなる。
【0058】従って、テンションレデューサ非作動時に
ストッパー手段が係合し、直結状態にある遊星歯車43
は、テンションレデューサが作動してリテーナ45がメ
インギア41に対して矢印X2 方向へ相対回転し始める
際、ギアの食いつきによる抵抗がなくなり、ウェビング
操作性が向上する。更に、テンションレデューサが解除
され、前記遊星歯車43の係合突起43aと前記リテー
ナ45の係合支持部45bとが係合して直結状態へ復帰
する時、遊星歯車43は係合突起43aの突出先端部が
リテーナ45の前記空間46に入り込んで浮き上がりを
防止されるので、確実な係合が保証される。
【0059】図17は、本発明の第4実施例における歯
車手段である遊星歯車装置50の要部拡大図である。遊
星歯車装置50は、上記第2実施例における遊星歯車装
置30とほぼ同様の構成を有しているが、ウェビング引
出し時における遊星歯車53の自転及びリテーナ55に
対する相対移動を拘束するストッパー手段の構成が異な
っている。
【0060】本第4実施例の遊星歯車装置50における
ストッパー手段は、リテーナ55の内歯55aの内方に
形成された係合突起55bと、該リテーナ55の底面に
対向する遊星歯車53の側面に形成された係合突起53
aとで構成されている。前記係合突起53aは、遊星歯
車53の歯先ピッチ円内に納まるように遊星歯車53の
側面に突設されている。そして、図17中反時計回り方
向に自転する遊星歯車53の回転方向に対し後方側に位
置する前記係合突起53aの側面53bが、前記リテー
ナ55の係合突起55bの対向面55cと対向するよう
に圧接される。
【0061】即ち、前記係合突起55bの対向面55c
と前記係合突起53aの側面53bとが互いに周方向に
対向して圧接されるように係合すると、遊星歯車53は
自転が阻止されてメインギア51に対してそれ以上は矢
印X1 方向へ相対移動できなくなると共に、リテーナ5
5もメインギア51に対して矢印X1 方向へ相対回転で
きなくなる。これに対し、前記係合突起55bがメイン
ギア51に対して矢印X2 方向へ相対移動し、前記遊星
歯車53が図中時計回り方向へ自転しながら矢印X2
向へ相対移動する際には、前記係合突起55bと前記係
合突起53aとは係合しないので、遊星歯車53が自転
しながらメインギア51に対して矢印X2 方向へ相対移
動できると共に、リテーナ55もメインギア51に対し
て矢印X2 方向へ相対回転できる。従って、上記各実施
例と同様に、リトラクターからウェビング29が適量引
出された後にシートベルト装置のタングプレートとバッ
クルとが結合され、シートベルトが乗員の体にフィット
するまでウェビング29が少量巻き取られると、シート
ベルト張力が軽減された状態となる。
【0062】更に、図18に示したように、前記対向面
55c及び前記側面53bは、遊星歯車53の回転軸線
に対してそれぞれ角度θ1 及び角度θ2 だけ傾斜するよ
うに形成されている。そこで、遊星歯車53の係合突起
53aがリテーナ55の係合突起55bと係合する際に
は、該遊星歯車53がスラスト方向(図18中、上方)
へ移動し、係合突起53aと係合突起55bとが確実に
係合するように構成されている。
【0063】ここで、前記対向面55c及び前記側面5
3bの傾斜角度θ1 及びθ2 は、遊星歯車53がスラス
ト方向へ多少移動しても係合突起53aと係合突起55
bの位置関係により遊星歯車53とリテーナ55の噛み
合いの位相がズレないように5〜10度位の角度とされ
る。又、対向面55cの傾斜角度θ1 を側面53bの傾
斜角度θ2 よりも少し大きめにしておくと、係合突起5
5bの遊星歯車53側の先端部Cが係合突起53aの基
部側でぶつかるので、係合突起53aと係合突起55b
とが係合する瞬間にラチェットホイール52の支軸52
bの根元に加わる曲げモーメントが小さくなる。そこ
で、前記支軸52bは、径を大きくして支持剛性を上げ
なくても、十分な耐衝撃強度を有することができる。
【0064】一方、前記ラチェットホイール52が回転
自在に軸支されるように軸孔52cを形成されたラチェ
ットホイール52の支持部56には、各遊星歯車53と
係合可能な係止突起56aが遊星歯車中心方向へそれぞ
れ突設されている。そして、遊星歯車53をラチェット
ホイール52の支軸52bに組付ける際には、図19
(a)の向きに遊星歯車53の歯の位相を合わせ、係止
突起56aと干渉しないように避けて組付ける。そして
更に、リテーナ55とラチェットホイール52とを組付
ける際には、図19(b)の向きに遊星歯車53の歯の
位相を合わせ、係止突起56aにより各遊星歯車53が
支軸52bから抜け落ちないようにする。従って、遊星
歯車53をラチェットホイール52の支軸52bに組付
けた後は、リテーナ55と組み合わせる為に該ラチェッ
トホイール52を逆さにしても遊星歯車53が脱落する
ことがないので、遊星歯車装置50の組付性を向上する
ことができる。
【0065】尚、本発明におけるウェビング装着時の巻
取り力軽減装置の構成は上記各実施例の構成に限るもの
ではなく、種々の構成を採りうることは勿論である。例
えば、上記各実施例においてはシートベルトの乗員装着
時の検出を電気的に行い、電磁ソレノイド21によりロ
ックアーム24をラチェットホイール17のラチェット
歯17aに噛み合わせることによって、遊星歯車装置1
8のリテーナ15をメインギア8に対し逆方向に相対回
転するように切り換える切り換え手段を用いたが、機械
的手段によりロックアームを作動させても良い。
【0066】又、本発明における歯車手段が上記各実施
例の遊星歯車装置18,30,40,50の構成に限ら
れるものでないことは勿論であり、従動部である巻取り
軸を前記第1バネ手段及び前記第2バネ手段にそれぞれ
連結されて付勢された二つの駆動部により駆動すると共
に、シートベルト格納時には前記二つの駆動部が同方向
に移動し、シートベルト装着時には前記二つの駆動部が
逆方向に相対移動するように切り換え可能な歯車手段で
あれば良く、例えばベベルギア及びピニオンギア、或い
はラック及びピニオンギア等を備えた他の歯車手段を用
いることができる。
【0067】
【発明の効果】即ち、本発明の巻取り力軽減機構によれ
ば、シートベルト格納時には、歯車手段により第2バネ
手段の付勢力が巻取り軸に対して第1バネ手段の付勢力
と同方向に作用させられるので、第1バネ手段と第2バ
ネ手段の合成付勢力によって十分なウェビング巻取り方
向の付勢力が巻取り軸に作用する。また、シートベルト
装着時には、歯車手段により第2バネ手段が第1バネ手
段の付勢力によって弾性エネルギー蓄積方向に付勢され
るので、蓄積される該第2バネ手段の弾性エネルギーが
前記第1バネ手段の付勢力を相殺し、低減されたウェビ
ング巻取り方向の付勢力が巻取り軸に作用する。
【0068】そこで、第1バネ手段及び第2バネ手段の
付勢力がシートベルト装着時又は格納時にかかわらず夫
々有効に作用するので、各バネ手段にかかる負担が軽減
されると共に加わる応力もそれぞれ小さくなり、各バネ
手段を小型化できると共に耐久性をも向上させることが
できる。更に、減速機能を有する遊星歯車装置等の歯車
手段を用いることにより、シートベルト装着時に第1バ
ネ手段の付勢力を相殺するように作用する第2バネ手段
に連結された駆動部の回転が、第1バネ手段に連結され
た駆動部の回転に比して減速され、巻取り力軽減機構が
作動した後に巻取られるウェビングの巻量によって第2
バネ手段の付勢力が大きく変化するのを抑えることがで
きる。
【0069】従って、シートベルト装着時には乗員に作
用するウェビングの圧迫感を軽減すると共に乗員のシー
トベルト装着解除後は充分な巻取り力をウェビングへ加
えることができる巻取り力軽減機構を備えたシートベル
ト用リトラクターであって、バネ手段を小型化できると
共に耐久性を高めることができる良好なシートベルト用
リトラクターを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づくシートベルト用リ
トラクターの部分断面正面図である。
【図2】図1に示したシートベルト用リトラクターの概
略A−A断面図である。
【図3】図1に示したシートベルト用リトラクターの要
部分解斜視図の一部である。
【図4】図3に示したシートベルト用リトラクターの残
り部分の要部分解斜視図である。
【図5】図4に示したリテーナの全体斜視図である。
【図6】本発明における歯車手段の動作を説明するため
の要部拡大図である。
【図7】本発明における歯車手段の動作を説明するため
の要部拡大図である。
【図8】ウェビング巻取りトルクとリトラクターの巻取
軸回転数の関係を示すグラフである。
【図9】本発明の第2実施例に基づく歯車手段の要部拡
大図である。
【図10】図9に示したストッパー手段の係合動作を説
明するための歯車手段の要部拡大断面図である。
【図11】図9に示したストッパー手段に作用する圧縮
力の作用方向を説明するための歯車手段の概略断面図で
ある。
【図12】図9に示したストッパー手段に作用する圧縮
力の作用方向を説明するための歯車手段の概略断面図で
ある。
【図13】本発明の第3実施例に基づく歯車手段の要部
拡大図である。
【図14】図13に示した歯車手段の要部分解斜視図で
ある。
【図15】図14に示したリテーナの全体斜視図であ
る。
【図16】図13に示したストッパー手段の係合動作を
説明するための歯車手段の要部拡大断面図である。
【図17】本発明の第4実施例に基づく歯車手段の部分
破断拡大図である。
【図18】図17に示した歯車手段の概略B−B断面図
である。
【図19】図17に示した遊星歯車の組付け手順を説明
するための要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ベース 1a 側板 4 巻取り軸 7 巻取りリール 8 メインギア 9 巻取りバネ 10 ロアカバー 15 リテーナ 16 遊星歯車 17 ラチェットホイール 18 遊星歯車装置 20 巻取りバネ 21 電磁ソレノイド 24 ロックアーム 26 結合検知部 27 アッパーカバー 29 ウェビング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに回動可能に支持されたウェビン
    グ巻取り軸と、該巻取り軸をウェビング巻取り方向に付
    勢する第1バネ手段と、前記巻取り軸に対して該第1バ
    ネ手段と並列的に配置された第2バネ手段と、該第2バ
    ネ手段の付勢力を前記巻取り軸に対して前記第1バネ手
    段の付勢力と同方向に作用させると共に、前記第1バネ
    手段の付勢力により前記第2バネ手段を弾性エネルギー
    蓄積方向に付勢できるように巻取り軸と第2バネ手段と
    の間に配設された歯車手段とを備え、 シートベルト装着時には蓄積される前記第2バネ手段の
    弾性エネルギーが前記第1バネ手段の付勢力を相殺し、
    低減されたウェビング巻取り方向の付勢力が前記巻取り
    軸に作用するように構成されたシートベルト用リトラク
    ター。
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