JP2578250B2 - 超音波処置装置 - Google Patents

超音波処置装置

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JP2578250B2
JP2578250B2 JP2283322A JP28332290A JP2578250B2 JP 2578250 B2 JP2578250 B2 JP 2578250B2 JP 2283322 A JP2283322 A JP 2283322A JP 28332290 A JP28332290 A JP 28332290A JP 2578250 B2 JP2578250 B2 JP 2578250B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は超音波振動を利用して生体組織を切開また
は乳化したり、結石を破砕したりする超音波処置装置に
関する。
[従来の技術] 超音波振動を利用して生体組織を切開または乳化した
り、結石を破砕したりする超音波処置装置は、超音波振
動子を内蔵したハンドピースと、このハンドピースに装
着されるプローブおよび超音波振動子を励振する駆動装
置とからなる。ところで、従来、駆動装置に接続して使
用するハンドピースは種類が限られており、したがっ
て、その用途も限られている。
一方、この種の超音波処置装置は、血管や神経組織な
ど比較的弾性のある組織は切除されず温存され、その他
実質組織が切除できるという特徴から、血管の多い肝臓
手術や神経の豊富な脳外科手術などの他、あらゆる外科
手術に利用されつつある他、低侵襲のため広がりつつあ
る内視鏡下の処置にも応用され始めているなど、その適
用範囲は広い。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の超音波処置装置は、あらゆる分
野に応用の可能性があるにもかかわらず、使用のための
各種設定、例えば超音波出力、送水量等の設定を各用途
ごとに最適となるよう設定しなければならない。したが
って、各用途ごとに異なる駆動装置を用意する必要があ
る。
一方、用途に応じたハンドピース、プローブを複数種
用意し、バリエーションを増すことでそれらの駆動特性
が異なるものが多数できると、駆動装置が複雑化、大型
化してしまうという問題があった。
この発明は前記記事情に着目してなされたもので、そ
の目的とするところは、治療、手術の用途に応じたハン
ドピース、プローブのバリエーションが多岐に亘って、
しかも共通の駆動装置で使用できる超音波処置装置を提
供することにある。
[課題を解決するための手段および作用] この発明は、前記課題を解決するために、超音波振動
子を内蔵した複数種のハンドピース群と、このハンドピ
ースに装着され組織に接触させて処置する複数種のプロ
ーブ群からそれぞれ一を選択して組み合わせることがで
きる超音波処置具と、この超音波処置具が着脱自在に接
続され前記超音波振動子へ駆動電力を供給する駆動装置
とを備えた超音波処置装置において、前記超音波処置具
は、アナログ電気信号であって前記ハンドピースの種を
示すハンドピース識別手段を出力する識別信号出力手段
を有し、前記駆動装置は、前記ハンドピース識別信号を
読み込み、この読み込まれたハンドピース識別信号から
前記接続されたハンドピースの種を識別するハンドピー
ス識別手段と、前記ハンドピース識別手段のハンドピー
ス識別信号の読み込み動作を起動する起動手段とを有す
ることを特徴とする。
ハンドピースには、脳外科用の屈曲型や一般外科手術
用の標準型また整形や内視鏡併用による手術のための強
力型などの種類がある。プローブにも各種の患部処置の
ための先端形状、長さが異なるタイプや屈曲したタイプ
がある。そして、治療、手術の用途に応じてこれらのハ
ンドピース、プローブを組合わせ、駆動装置に接続する
ことにより使用する。各ハンドピースには駆動装置に接
続するためのコネクタが接続されており、さらにハンド
ピースの種類を識別する識別手段が備えられている。し
たがって、治療、手術の用途に応じてハンドピース、プ
ローブを組合わせ、コネクタを駆動装置に接続すること
により、駆動装置はハンドピースを識別し、ハンドピー
スに内蔵された超音波振動子が最適な条件で駆動され
る。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第8図は一実施例を示し、第1図に示すよう
に、標準型ハンドピース1a、強力型ハンドピース1bの2
種類である。ハンドピース1a,1bは第2図に示すよう
に、内部に超音波振動子2が内蔵されている。超音波振
動子2のホーン3には複数種のプローブ4a〜4cが選択的
に接続される。これらプローブ4a〜4cはショート型、屈
曲型、ロング型等であり、治療、手術の用途に応じて選
択してハンドピース1a,1bにねじ等によって締結され
る。ハンドピース1a,1bには信号伝達部としてのケーブ
ル5の一端が接続されており、この他端にはコネクタ6
が設けられている。7は駆動装置であり、この駆動装置
7は移動台車8に搭載されている。駆動装置7にはコネ
クタ6が接続されるコネクタ受9と送水用ローラポンプ
10が設けられている。移動台車8には吸引ポンプ11、吸
引物用タンク12が搭載され、この吸引物用タンク12は吸
引チューブ13を介してハンドピース1a,1bに接続され
る。送水用ローラポンプ10は送水パイプ14を介して生理
食塩水等の送液ボトル15に接続されるとともに、送水チ
ューブ16を介してハンドピース1a,1bに接続される。ま
た、駆動装置7には術者が操作するフットスイッチ17が
設けられている。
そして、駆動装置7にはハンドピース1a,1bが選択的
に接続され、これらハンドピース1a,1bにはプローブ4a
〜4cが選択的に接続される。ハンドピース1aと1bとでは
入力する電力量が異なる。具体的には内部の超音波振動
子2に流し込む電流値の最大値が異なるため、後述する
識別手段18によってハンドピース1a,1bの種類が識別で
きるようになっている。プローブ4a〜4cのうち、一般外
科にはショート型のプローブ4aが、脳外科等顕微鏡下手
術には屈曲型のプローブ4bが、経内視鏡下にはロング型
のプローブ4cが使用される。屈曲型とロング型のプロー
ブ4b、4cを使用する場合、ショート型のプローブ14aに
比べ、駆動時のインピーダンス特性が異なる。すなわ
ち、超音波振動子2にとって屈曲型およびロング型のプ
ローブ4b、4cの方がショート型のプローブ4aに比較して
超音波振動させる負荷が大きく、大きな電力を必要とす
る。このため、高電圧で駆動する必要がある。また、屈
曲型およびロング型のプローブ4b、4cは、これらを超音
波振動させる時に熱量がショート型のプローブ4aに比べ
て大きく、したがって、治療、手術時に送水量を多くし
て冷却をより行う必要がある。
このように使用するハンドピース1a,1bおよびプロー
ブ4a〜4cの種類によって異なる駆動特性への対応および
各種設定の変更への対処のために以下に述べる手段が備
えられている。
すなわち、コネクタ6にはハンドピース1a,1bの種類
ごとに識別する識別手段18が設けられている。この識別
手段18は、具体的には第3図(a)に示す、抵抗素子18
a、同図(b)に示す、ツェナダイオード18bでもよい。
抵抗素子18aの場合は、ハンドピース1a,1bの種類によっ
て抵抗値を変更すればよいし、ツェナダイオード18bの
場合はツェナ電圧値を変更すればよい。抵抗素子18aお
よびツェナダイオード18bのいずれの場合も、コネクタ
6には信号伝達用端子19と平行に識別用端子20が突設さ
れており、駆動装置7のコネクタ受9に接続される。
また、この識別手段18によって駆動装置7にハンドピ
ース1a,1bが接続されているか否かの判別を行うように
してもよい。さらに、ハンドピース1a,1bの種類によっ
て超音波振動子2が異なる場合、駆動装置7の駆動回路
とのマッチングを適合させるために、同図(c)に示す
ように、コネクタ6内の信号伝達用端子19の配列を変更
してもよい。
次に、駆動装置7について説明すると、第4図に示す
ように構成されている。21はコントロール部であり、こ
のコントロール部21は駆動回路22に接続されている。駆
動回路22は駆動信号の電圧Vおよび電流Iを検出する検
出回路23に接続され、この検出回路23は切換リレー24を
介して出力トランス25の1次側に接続されている。出力
トランス25の2次側はコネクタ受9の接点26に接続され
ている。また、コントロール部21は識別手段18の識別回
路27を介してコネクタ受9の接点28に接続されている。
さらに、コントロール部21は送水用ローラポンプ10お
よび吸引チューブ13の途中に設けられた電磁弁29に制御
信号が出力されるとともに、表示パネル30に表示信号が
出力される。
このように構成された超音波治療装置によると、プロ
ーブ4aを締結した一方のハンドピース1aのコネクタ6を
駆動装置7のコネクタ受9に接続すると、信号伝達用端
子19がコネクタ受9の接点29に接続され、識別用端子20
が接点28に接続される。そして、識別手段18としての抵
抗素子18aが識別回路27に接続されるとともに、超音波
振動子2は駆動回路22に接続される。
コントロール部21は、まず駆動回路22を指令してハン
ドピース1aを微弱な信号で駆動すると、その時、ハンド
ピース1aに締結されているプローブ4a〜4cの種類によっ
て電圧および電流の検出結果が異なることを利用してプ
ローブ4a〜4cの種類を識別する。具体的には屈曲型およ
びロング型のプローブ4b,4cはZ1=V/Iの値がショート型
のプローブ4aのZ2=V/Iに比べて大きいことで識別が可
能である。すなわち、第5図は縦軸にインピーダンス
Z、横軸に周波数fをとった時の特性であり、同図
(a)は、屈曲型およびロング型のプローブ4b,4cのイ
ンピーダンスはZ1で、同図(b)は、ショート型のプロ
ーブ4aのインピーダンスはZ2であり、これを比較する
と、Z1>Z2の関係が現れる。
なお、識別手段18としては、第6図に示すように、駆
動回路22と切換リレー24との間に共振点検出回路31を設
け、プローブ4a〜4cの種類によって共振点周波数が異な
るようにプローブ4a〜4cを設計、製作する。そして、第
7図(a)(b)に示すように、プローブ4a〜4cの種類
によって共振点周波数f1,f2が異なる事を検知すること
によって識別することも可能である。
このように駆動装置7がハンドピース1a,1bおよびプ
ローブ4a〜4cの種類を識別すると、識別回路27で得られ
たハンドピース1a,1bの種類判別の結果がコントロール
部21に入力される。コントロール部21は駆動回路22を指
令して超音波振動子2に入力する電力最大値を規定す
る。また、プローブ4a〜4cの種類判別の結果をもとにコ
ントロール部21は出力トランス25の巻線比を変更するご
とく、切換リレー24を動作させることによって、駆動特
性(インピーダンス)の違いに対応し、マッチングを取
って駆動可能とする。さらに、送水用ローラポンプ10の
設定を変更して最適化する。このような各設定変更は、
第8図に示す、設定ルーチンで行う。まず、コネクタ6
をコネクタ受9に接続すると、ステップS1でハンドピー
ス1aまたは1bが接続されたか否かが判別され、「YES」
のときには、表示パネル30のセットアップスイッチ30a
を押す。ステップS2でセットアップスイッチ30aがオン
されているか否かが判別され、ステップS2で「YES」の
ときは、ステップS3に移り、ハンドピース1a,1bの種類
を判別する。そして、ハンドピース1a,1bの種類判別の
結果をもとにコントロール部21は各設定変更を行う。次
に、ステップS4に移り、プローブ4a〜4cの種類を判別す
る。そして、プローブ4a〜4cの種類判別の結果をもとに
コントロール部21は各設定変更を行う。
ハンドピース1a,1bおよびプローブ4a〜4cの種類を識
別して各設定が完了すると、表示パネル30にセットアッ
プ完了の表示がなされる。その後、フットスイッチ17を
操作することによって超音波発振、送水、吸引の各動作
をコントロールすることができる。
この一実施例によれば、治療、手術の用途に応じたハ
ンドピース1a,1b、プローブ4a〜4cのバリエーションが
多岐に亘って、しかも共通の駆動装置7で使用できる。
したがって、各種の外科手術に適用することができる。
ところが、ハンドピース1a,1bを交換すると、振幅設
定、送水量設定などの各条件も変更、設定しなければな
らない。これに対し、各設定を各ハンドピース1a,1bご
とに記憶しておく手段を設けて対応を図る必要がある。
第9図〜第12図は駆動装置7の操作パネル40にICメモ
リカード等の外部記憶装置にハンドピース1a,1bの種類
とともに記憶させる手段を持った超音波治療装置を示
し、一実施例と同一構成部分を同一番号を付して説明を
省略する。第9図に示す操作パネル40には駆動装置7の
電源をオン・オフする電源スイッチ41、吸引を連続的に
行う吸引モードスイッチ42および超音波発振と同時に吸
引動作を行うシンクロスイッチ43が設けられている。44
は超音波発振の振幅を設定するレベルメータであり、ダ
ウンスイッチ44aとアップスイッチ44bが設けられてい
る。45は送水量を設定するレベルメータであり、ダウン
スイッチ45aとアップスイッチ45bが設けられている。さ
らに、超音波出力パルスモード切換用ノーマルスイッチ
46は連続、一定値で超音波出力をするモードで、第1の
脈動スイッチ47は一定周期で超音波出力のオン・オフを
行うモードで、第2の脈動スイッチ48は、第1の脈動ス
イッチ48とは違う周期で超音波出力のオン・オフを行う
モードである。
さらに、操作パネル40にはICメモリカード49を挿入す
るカード挿入口50が設けられているとともに、ICメモリ
カード49に記憶させるメモリスイッチ51が設けられてい
る。
第10図は駆動装置7の内部構造を示し、マイクロプロ
セッサユニット52は操作パネル40の表示スイッチ53と接
続されているとともに、超音波振動子2の超音波出力の
コントロールを行う制御回路54に接続されている。制御
回路54は超音波信号をアンプ55に送り、アンプ55は超音
波信号を増幅する。増幅された信号はトランス56に加え
られ、トランス56の2次側に接続された超音波振動子2
の駆動を行う。ICメモリカード49はマイクロプロセッサ
ユニット52と接続され、情報の授受を行う。また、ハン
ドピース種類検出回路57はマイクロプロセッサユニット
52と接続され、そのときのハンドピース1a,1bの有無お
よび種類をマイクロプロセッサユニット52に伝える。
第11図は駆動装置7の動作ルーチンを示し、電源スイ
ッチ41がオンされると、ステップS1でハンドピース有無
を検出し、「NO」のときには前回電源断時の設定とな
り、「YES」のときにはステップ2に移り、ICメモリカ
ード49が接続されているか否かチェックされる。ステッ
プ2で「YES」のときには、そのときに接続されている
ハンドピースに対応するパネル設定をICメモリカード49
によりマイクロプロセッサユニット52が読取り、パネル
設定を変更する。ステップ2に「NO」のときにはその時
に接続されているハンドピースに対応する設定をマイク
ロプロセッサユニット52から読み出してパネル設定を行
う。
第12図は電源スイッチ41がすでにオンされているとき
の駆動装置7の動作ルーチンを示す。ハンドピースを接
続したときに、ステップS1でICメモリカード49が接続さ
れているか否かチェックされる。ステップS1で「YES」
のときには、そのときに接続されているハンドピースに
対応するパネル設定をICメモリカード49によりマイクロ
プロセッサユニット52が読取り、パネル設定を変更す
る。ステップS1に「NO」のときには、そのときに接続さ
れているハンドピースに対応する設定をマイクロプロセ
ッサユニット52から読み出してパネル設定を行う。
ハンドピースが接続されているときにはICメモリカー
ド49を接続し、メモリスイッチ51をオンすると、そのと
きのパネル設定がハンドピースの種類とともにICメモリ
カード49に記憶される。このため、ICメモリカード49の
術者の数だけ用意すれば、術者個人個人の好みの設定を
保存することができる。また、ICメモリカード49のない
場合にはハンドピースに対応してマイクロプロセッサユ
ニット52に記憶される。このときには電源スイッチ41を
オフしたときに接続されていたハンドピースとその時の
パネル設定を組み合わせて記憶する。また、ハンドピー
スを取り替えた場合には新しいハンドピースに対する設
定を読み出してパネル設定を変更するとともに変更する
前の設定とハンドピースの種類とを組み合わせて記憶す
る。
以上の動作により、各種ハンドピースを取り替えなが
ら使用する場合でもその度ごとにパネル設定が自動的に
ハンドピースに対応するようになり、使い勝手が非常に
良くなる。また、ICメモリカード49を術者個人個人に与
える異により、1台の駆動装置7を複数の術者で使用す
る場合も、術者個人個人の設定を記憶することが可能な
ため、あたかも自分専用の装置になったような使い勝手
が得られる。
ところで、前述のように、ハンドピースに各種プロー
ブを組合わせて使用する場合、各プローブごとに所望の
先端振幅が得られるようにする必要がある。そこで、従
来は各プローブごとにプローブを構成する連結部と振動
伝達部を変えていた。
しかし、各プローブごとにプローブを構成する連結部
と振動伝達部を変えると部品の共通化が図れず、コスト
アップの原因となっていたが、連結部までの振幅値は各
プローブで同一とし、共通化して振動伝達部で所望の振
幅、先端形状が得られるように構成することにより、前
述した問題を解消できる。
すなわち、第13図に示すように、超音波振動子60に第
1のプローブ61と第2のプローブ62を交換可能に使用す
る。超音波振動子60は、ホーン63と裏打板64との間に圧
電素子65を複数枚配置し、ボルト66で締め付けることに
より構成されている。各圧電素子65間には電極67が設け
られ、電極67は駆動電源(図示しない)に接続される。
ホーン63およびボルト66の内腔は吸引路68として形成さ
れ、吸引ポンプ(図示しない)に連結される。なお、69
はカバーである。超音波振動子60は1つの共振系として
構成され、共振振動する。その際に、圧電素子65は振幅
A0に振動し、ホーン63の振幅拡大率M1により振幅が拡大
され、ホーン63の端部に振幅A0×M1の大きさで伝達され
る。第1のプローブ61は振幅拡大率M2とした連結部70と
振幅拡大率M3とした振動伝達部71とにより構成される。
振動伝達部71の内腔は吸引路72として超音波振動子60の
吸引路68に連結される。そして、第1のプローブ61と超
音波振動子60とはねじ73a,73bにより着脱自在に連結さ
れる。
ホーン63の端部の振幅A0×M1は連結部70によりA0×M1
×M2に拡大されて振動伝達部71に伝達され、A0×M1×M2
×M3の大きさとなる。これが第1のプローブ61の先端振
幅A1=A0×M1×M2×M3として組織に与えられ、組織を乳
化、吸引する。第1のプローブ61は振動伝達部71として
ストレートのチタン合金製薄肉パイプを用いているため
振動伝達部71での振幅拡大率M3=1である。
第1のプローブ61において強度的に最も疲労破壊が起
り易いのが振動伝達部71を構成するチタン合金製薄肉パ
イプの振動の節部に位置する部分があるが、破壊しない
ような連結部70の振幅拡大率M2を選択することが重要で
あり、また振動伝達部71に破壊が起こらない振幅が組織
の乳化、吸引のための所望の先端振幅になるように振動
伝達部71の薄肉パイプの肉厚、材質等を選択することが
必要である。
第2のプローブ62は、第1のプローブ61と共通の連結
部74を使用し、その先端に振動伝達部75を連結してい
る。振動伝達部75はパイプ部76とその先端に溶接により
一体的に連結した先端チップ77とで構成される。先端チ
ップ77が振幅拡大率M4を有し、振動伝達部75全体として
もM4の振幅拡大率を有する。したがって、第2のプロー
ブ62の先端振幅A2は、A2=A0×M1×M2×M3×M4となる。
第2のプローブ62は第1のプローブ61より大きな先端振
幅が必要な場合に用いられる。先端チップ77の長さは である。
また、第1および第2のプローブ61,62の全長も である。
このように共通の連結部を用いて異なる先端振幅のプ
ローブが得られるため、部品の共通化が図れ、コストダ
ウンを図ることができる。なお、振動伝達部はパイプ部
とその先端に先端チップを溶接により一体的に連結して
いるが、溶接は、TIG、レーザ、電子ビーム溶接、拡散
溶接等であり、プローブの全体の強度を高めるために真
空中での時硬効果処理を行うと効果が大である。
さらに、振動伝達部の内面、外面の酸化被膜の除去、
クラックや傷の除去を行い、強度を高めるために、流体
研磨、サンドブラスト、バフ、電界研磨、電界複合研磨
等で研磨加工すると効果が大である。
材料は、連結部、振動伝達部、先端チップともに、チ
タン合金、ジュラルミン等のアルミニウム合金等のヤン
グ率の低い材料が好ましい。
また、ハンドピースも用途によって使い分けられる
が、第14図に示すように、ハンドピース80とプローブ81
との組み合わせによって組織に作用する先端振動振幅値
が決定される。あらゆる組み合わせに対応するためのハ
ンドピース80、プローブ81側の工夫としてハンドピース
80内の超音波振動子80a、ホーン80bおよびプローブ81の
組み合わせにおいて、式(1)の関係式になり、一般的
には式(2)のごとく関係になるように、各種ハンドピ
ース80、各種プローブ81の組み合わせが決まっている。
すなわち、 MTn:ハンドピースの振幅拡大率 MPn:プローブの振幅拡大率 Mn max:各種ハンドピース・プローブの使用用途から決
まる最大振幅 としたとき、 すなわち、超音波振動子80a自体の振動振幅をホーン8
0bおよびプローブ81で拡大して先端振幅とするのである
が、どのような組み合わせによっても上記式が満足する
ような構成とすることで超音波振動子80a自体で発生さ
せるべき振幅値は一定とするようにした。これによって
駆動装置側は超音波振動子80a自体の振幅を制御するよ
うに働かせれば良いことになる。また、ハンドピース80
の判別を行って各種ハンドピース80によって超音波振動
子80aの振幅値が異なるように構成してもよい。
さらに、前述した超音波治療装置においては、切除し
た患部組織を吸引によって除去しているのが一般的であ
るが、この吸引手段は、吸引ポンプ、吸引組織回収容
器、吸引制御部とから構成されている。そして、超音波
発振のオン・オフに関係なく常時ハンドピースに連結さ
れたプローブから吸引が行われていた。しかし、常時吸
引が行われていると、プローブの先端を患部組織から離
すときに、その吸引力によって正常な組織を傷つける恐
れがある。そこで、上述した問題を解消するために、第
15図〜第17図に示す超音波治療装置を構成した。この超
音波治療装置は、第1図と基本的に同一であるため、同
一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。ハンド
ピース82と吸引物用タンク83とを接続する吸引チューブ
84には開閉弁85が設けられ、この開閉弁85とハンドピー
ス82との間の吸引チューブ84には大気に開口する分岐チ
ューブ86が接続され、この分岐チューブ86には電磁弁87
が設けられている。
そして、フットスイッチ17がオンされて超音波発振状
態にあっては、電磁弁87は閉弁状態にあるが、開閉弁85
は開弁状態にある。フットスイッチ17がオフされると、
第17図に示すように開閉弁85は閉弁状態となり、吸引チ
ューブ84はしゃ断されるが、電磁弁87がある一定時間開
弁するため、ハンドピース82内は分岐チューブ86を介し
て大気に連通し、ハンドピース82の先端の負圧は解放さ
れる。したがって、ハンドピース84と組織とを速やかに
かつ安全に離すことができる。
また、病院の手術室には強力な吸引設備が備えられて
いる。そこで、吸引ポンプ11に代って吸引チューブ84を
院内の吸引設備に接続することにより、超音波治療装置
に吸引ポンプを設けることなく吸引できる。この場合、
開閉弁85が設けられているのでいずれの設備を使用する
にあたっても吸引の開閉コントロールは可能である。ま
た、吸引チューブ84の開閉は、例えば超音波発振に連動
して吸引するモードや常に吸引を行うモードなど、用途
によって設定できる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明は、複数種のハンドピ
ースに選択的に装着される複数種のプローブを設けると
ともに、超音波振動子を駆動する駆動装置を設け、さら
に、ハンドピースを識別する手段を持った信号伝達部を
設け、ハンドピースを駆動装置に接続して駆動装置との
信号伝達を行うように構成したから、ハンドピースを駆
動装置に接続するだけでハンドピースを識別でき、治
療、手術の用途に応じたハンドピース、プローブのバリ
エーションが多岐に亘って、しかも共通の駆動装置で使
用できるという効果がある。
さらに、ハンドピース識別信号をアナログ電気信号と
することにより、ハンドピースの種類が、治療、手術の
用途に応じて極めて多様になっても、個々を識別するこ
とができる。この場合において、駆動装置の高周波部や
併用される装置が動作することによって、アナログ電気
信号にノイズが混入して、誤ったハンドピース識別信号
を読み込むおそれがあるが、この発明ではさらに起動手
段を有するので、前記高周波部等が動作していないこと
を確認の上ハンドピース識別信号を読み込むことが可能
であり、ハンドピースの誤認をなくすことができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図はこの発明の一実施例を示し、第1図は
超音波治療装置の構成図、第2図は信号伝達部の構成
図、第3図(a)〜(c)はハンドピースを識別する異
なる識別手段を示す構成図、第4図は駆動装置の内部構
造の構成図、第5図(a)(b)は識別特性を示す特性
図、第6図は識別手段の構成図、第7図(a)(b)は
識別特性を示す特性図、第8図は設定変更のルーチンを
示すフローチャート図、第9図は駆動装置の表示パネル
を示す正面図、第10図は駆動装置のブロック図、第11図
および第12図は駆動装置の動作ルーチンのフローチャー
ト図、第13図はハンドピースとプローブの縦断側面図、
第14図はハンドピースとプローブの組み合わせの種類を
示す説明図、第15図は超音波治療装置の正面図、第16図
は吸引経路の構成図、第17図はタイミングチャート図で
ある。 1a,1b……ハンドピース、2……超音波振動子、4a〜4c
……プローブ、5……ケーブル(信号伝達部)、6……
コネクタ、7……駆動装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 肘井 一也 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 窪田 哲丸 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 米国特許4768496(US,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波振動子を内蔵した複数種のハンドピ
    ース群と、このハンドピースに装着され組織に接触させ
    て処置する複数種のプローブ群からそれぞれ一を選択し
    て組み合わせることができる超音波処置具と、この超音
    波処置具が着脱自在に接続され前記超音波振動子へ駆動
    電力を供給する駆動装置とを備えた超音波処置装置にお
    いて、 前記超音波処置具は、アナログ電気信号であって前記ハ
    ンドピースの種を示すハンドピース識別手段を出力する
    識別信号出力手段を有し、 前記駆動装置は、前記ハンドピース識別信号を読み込
    み、この読み込まれたハンドピース識別信号から前記接
    続されたハンドピースの種を識別するハンドピース識別
    手段と、 前記ハンドピース識別手段のハンドピース識別信号の読
    み込み動作を起動する起動手段と、 を有することを特徴とする超音波処置装置。
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