JP2578119Y2 - 油圧モータ - Google Patents

油圧モータ

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JP2578119Y2
JP2578119Y2 JP1991068222U JP6822291U JP2578119Y2 JP 2578119 Y2 JP2578119 Y2 JP 2578119Y2 JP 1991068222 U JP1991068222 U JP 1991068222U JP 6822291 U JP6822291 U JP 6822291U JP 2578119 Y2 JP2578119 Y2 JP 2578119Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば建設機械用の
駆動装置などに適用されるもので、複数個のピストンを
往復運動させてポンプ作用を行わせるように構成された
圧モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3はこの種の従来一般の油圧モータの
構成を示す縦断面図、図4は図3のA−A線に沿った断
面図であり、同図において、1は駆動軸で、ハウジング
2に回転自在に支承されている。3は上記駆動軸1にス
プラインを介して一体回転可能に連結され、かつ駆動軸
1の周りにその軸心と平行な複数個のピストン室4が形
成されているシリンダブロック、5は上記ピストン室4
内にそれぞれ上記駆動軸1の軸心と平行な方向に往復運
動自在に嵌合されたピストン、6は上記駆動軸1の軸心
に対して所定の傾斜角度αを有し、上記ピストン5の往
復運動行程を規制するように上記ハウジング2に固定さ
れた斜板、8は上記各ピストン5の一端に相対回転可能
に接合される複数個のシューで、上記斜板8に面接触し
て油圧モータの運転時に相対的に摺動しながら、駆動軸
1の周りを回転する。
【0003】9は弁板で、図4に明示するように、上記
シリンダブロック3に対向する面に円弧状の流体吸入用
低圧口10および流体吐出用高圧口11とが形成されて
いる。この弁体9の低圧口10および高圧口11と同一
の円弧線上に上記各ピストン室4につながる開口12が
配置されており、これら開口12が上記シリンダブロッ
ク3の回転にともない、上記低圧口10および高圧口1
1に交互に連通する。上記ピストン室4内の圧力は、ピ
ストン5が吸入行程にあるとき、低圧口10の圧力とほ
ぼ一致し、吐出行程にあるとき、高圧口11の圧力にほ
ぼ一致する。なお、13はバルブブロックで、上記弁板
9を固定する。4はスプリングで、上記シリンダブロ
ック3を弁板9に押圧する。
【0004】ところで、ピストン5が吸入行程から吐出
行程に移行するとき、および、吐出行程から吸入行程に
移行するとき、即ち、上記開口12が低圧口10を出て
高圧口11の手前に達したとき、および、高圧口11を
出て低圧口10の手前に達したとき、開口12はほぼ遮
断された状態にあり、ピストン室4内の圧力が低圧口1
0から高圧口11の圧力に遷移する昇圧行程、および、
高圧口11から低圧口10の圧力に遷移する降圧行程に
あって、高圧口11に連通する瞬間、および、低圧口1
0に連通する瞬間はピストン室4内の圧力が急激に変化
して、内部にシリンダブロック3の回転に同調した周期
的な衝撃力を発生し、油圧モータの騒音、振動発生の原
因となる。
【0005】このような昇圧行程および降圧行程でのピ
ストン室4内の圧力変化を緩やかにするために、従来一
般の油圧モータにおいては、図5および図6に示すよう
に、高圧口11および低圧口10に連通する導油用の切
欠溝14を弁板9に設けたり、あるいは図7および図8
に示すように、弁板9のバルブブロック13に対向する
側の面に形成した油溝15を介して高圧口11および低
圧口10に連通する主導油孔16を弁板9に設けてい
る。これにより、昇圧行程において、切欠溝14もしく
は主導油孔16の絞り作用で高圧口11の流体が徐々に
開口12を経てピストン室4内に流入されることにな
り、昇圧行程での圧力変化率を小さくして衝撃力を緩和
するように構成されている。
【0006】ところが、上記構成の従来一般の油圧モ
タにおいては、昇圧行程において、ピストン室4の開口
12が切欠溝14もしくは主導油孔16と連通する瞬間
に、ピストン室4と高圧口11との圧力差が大きいた
め、上記切欠溝14もしくは主導油孔16からの流体が
噴流状態で開口12に流入する。このような高速の流体
が開口12付近のシリンダブロック3部分や弁板9部分
に衝突し、噴流中の泡が潰されて高圧となり、その衝突
部分の表面にキャビテーションエロージョン(以下、壊
食と称す)を発生する。このような壊食は、油圧モータ
の効率を劣化させるばかりでなく、油圧モータの寿命の
低下につながる。
【0007】そこで、上記のような壊食の発生防止対策
として、本出願人は、先に特開昭57−171086号
(特公昭61−45073号公報に示されているよう
な構成のものを提案している。その提案構成を簡単に説
明すると、図9および図10に示すように、シリンダブ
ロック3の回転により、切欠溝14よりも先にピストン
室4の開口12に通じる副導油孔17を弁板9に穿設
し、この副導油孔17を油溝15を介して高圧口11お
よび低圧口10に連通させたもの、あるいは、図11お
よび図12に示すように、シリンダブロック3の回転に
より、主導油孔16よりも先にピストン室4の開口12
に通じる副導油孔17を弁板9に穿設し、この副導油孔
17を油溝15を介して高圧口11および低圧口10に
連通させたものである。
【0008】上記した先提案の構成によれば、図10あ
るいは図12に示すように、シリンダブロック3の回転
にともない副導油孔17がピストン室4の開口12に連
通する状態になったとき、切欠溝14あるいは主導油孔
16から主噴流18がシリンダブロック3と弁板9との
摺動面に沿って噴出し始める。このとき、副導油孔17
からは既に副噴流19がピストン室4の軸線とほぼ平行
に噴出されており、この副噴流19によって主噴流18
の噴出方向が噴出角θの大きくなる方向に変換される。
これにより、主噴流18がピストン室4の内壁に衝突す
るまでの距離を大きくして、銅合金などの比較的硬度の
低い摺動材料から構成されている上記摺動面部分の噴流
による壊食の発生を抑制する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上記したような構成の
本出願人による先提案の油圧モータでは、切欠溝14あ
るいは主導油孔16と副導油孔17との距離が大きいた
めに、主噴流18の噴出圧が強い場合、副噴流19によ
って主噴流18の噴出角θを十分に大きくすることがむ
ずかしく、壊食の発生防止効果の面で未だ改善の余地が
あった。また、弁板9の高圧口11および低圧口10側
にそれぞれ切欠溝14を形成してなるものでは、切欠溝
14より主噴流18が噴出される前の時点から副導油孔
17より副噴流19が噴出されており、この噴流19が
図13のように、高圧口11から低圧口10に貫流する
ことになり、これが流体ロスとなる。このために、容積
効率等の性能の低下をまねく可能姓があった。特に、ス
リップ性能が重要な油圧モータの場合は、そのスリップ
性能を保持させる上で、切欠溝14の先に副導油孔17
を形成することがむずかしい。
【0010】この考案は上記実情に鑑みてなされたもの
で、スリップ性能の低下を招くことなく、噴流による壊
食の発生を十分に防止することができる油圧モータを提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案に係る油圧モータは、一端を高圧口に開口
し、他端を上記導油用切欠溝に開口する副導油孔を上記
弁板に設け、この副導油孔からの噴流を上記導油用切欠
溝からピストン室の開口へ向かう主噴流に当てて、その
主噴流の方向をほぼピストン室の軸線に沿った方向に変
化させるように構成したものである。
【0012】
【作用】上記構成によれば、シリンダブロックの回転に
ともない、切欠溝から主噴流がシリンダブロックと弁板
との摺動面に沿って噴出し始めるとほぼ同時に、副導油
孔から副噴流がピストン室の軸線とほぼ平行に噴出され
て、上記主噴流の基端部近くに当たり、これにより、主
噴流の噴出方向がほぼピストン室の軸線に沿った方向に
変化される。ここで、上記副導油孔が切欠溝に開口して
設けられているために、主噴流の噴出圧が強い場合であ
っても、副噴流によって主噴流をほぼピストン室の軸線
に沿った方向に十分に変化させることができる。また、
副噴流が流体ロスにならないので、容積効率などの性能
の低下を招くこともない。
【0013】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面にもとづい
て説明する。なお、油圧モータ全体の構成は図3で示す
−般的なものと同一であるため、図示および説明を省略
し、要部についてのみ以下に説明する。また、以下の説
明において、既述した従来例に相当する部分には、同一
の符号を付して、説明する。
【0014】図1は、この考案に係る油圧モータにおけ
る要部の正面図、図2は図1のB−B線に沿った断面図
であり、同図において、14は弁板9に形成した導油用
の切欠溝で、高圧口11および低圧口10に連通してい
る。20は副導油孔で、上記切欠溝14の領域内におけ
る弁板9に穿設されており、この副導油孔20は油溝1
5を介して高圧口11および低圧口10に連通されてい
る。
【0015】以上のように構成されている油圧モータに
おいては、シリンダブロック3の回転にともない、高圧
口11もしくは低圧口10の流体が切欠溝14から主噴
流18となって、シリンダブロック3と弁板9との間の
通路を通じて徐々に開口12を経てピストン室4内に流
入されることになり、昇圧もしくは降圧行程での圧力変
化率を小さくして衝撃力を緩和する。ここで、上記切欠
溝14を通じて噴出される主噴流18のピストン室4の
軸線aに対する傾斜角θ1は大きいが、その主噴流18
の噴出とほぼ同時に、副導油孔20から副噴流19がピ
ストン室4の軸線aに対してほぼ平行に噴出されて、こ
の副噴流19が上記主噴流18の基端部近くに当たる。
これにより、主噴流18の噴出方向が変えられて、ピス
トン室4の軸線aに対する傾斜角θ2が小さくなり、ほ
ぼピストン室4の軸線aに沿った方向となる。
【0016】上記のように、主噴流18の噴出圧が強い
場合であっても、その主噴流18にごく近い位置から噴
出される副噴流19により主噴流18をほぼピストン室
4の軸線aに沿った方向に十分に変化させることができ
て、開口12付近のシリンダブロック3部分や弁板9部
分の壊食の発生を防止することができる。また、副噴流
19が主噴流18とほぼ同時に噴出されるので、副噴流
19による流体ロスはほとんど生じないので、性能、と
くに容積効率の低下を招くこともない。
【0017】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、一端
を高圧口に開口し、他端を上記導油用切欠溝に開口する
副導油孔を上記弁板に設け、上記副導油孔からの噴流を
上記導油用切欠溝からピストン室の開口へ向かう主噴流
に当てて、その主噴流の方向をほぼピストン室の軸線に
沿った方向に変化させるように構成しているので、主噴
流の勢いが強い場合であっても、その主噴流の方向変換
を十分に行わせて壊食現象の発生防止効果を高めること
ができる。また、副導油孔から噴出される副噴流が流体
ロスとならないので、容積効率の低下など性能の低下を
生じることがなく、切欠溝によるスリップ性能を良好に
持することができる。したがって、この考案は壊食防
止効果とスリップ性能を確保することができる油圧モー
タを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による油圧モータの要部の
正面図である。
【図2】図1のB−B線に沿った断面図である。
【図3】従来一般の油圧モータの構成を示す縦断面図で
ある。
【図4】図3のA−A線に沿った断面図である。
【図5】騒音防止対策を施した弁板の正面図である。
【図6】図5のC−C線に沿った断面図である。
【図7】騒音防止対策を施した他の弁板の正面図であ
る。
【図8】図7のD−D線に沿った断面図である。
【図9】壊食の発生防止対策が施された先提案の弁板の
正面図である。
【図10】図9のE−E線に沿った断面図である。
【図11】壊食の発生防止対策が施された先提案の他の
弁板の正面図である。
【図12】図11の線に沿った断面図である。
【図13】図9および図10の場合の課題を説明する弁
板の断面図である。
【符号の説明】
1 駆動軸 2 ハウジング 3 シリンダブロック 4 ピストン室 9 弁板 10 低圧口 11 高圧口 12 ピストン室開口 14 導油用切欠溝 18 主噴流 19 副噴流 20 副導油孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに回転自在に支承された駆動軸
    と、この駆動軸に一体回転可能に連結されかつ駆動軸の
    周りにその軸心と平行な複数個のピストン室が形成され
    ているシリンダブロックと、上記各ピストン室内に往復
    運動自在に嵌合されたピストンと、流体吸入用の低圧口
    および流体吐出用の高圧口を有しているとともに上記シ
    リンダブロックの回転にともないピストン室の開口を上
    記低圧口、高圧口に連通させる導油用の切欠溝を形成し
    ている弁板とを備えた油圧モータにおいて、一端を高圧
    口に開口し、他端を上記導油用切欠溝に開口する副導油
    孔を上記弁板に設け、この副導油孔からの噴流を上記導
    油用切欠溝からピストン室の開口へ向かう主噴流に当て
    て、その主噴流の方向をほぼピストン室の軸線に沿った
    方向に変化させるように構成したことを特徴とする油
    ータ。
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