JP2577776B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2577776B2
JP2577776B2 JP63131273A JP13127388A JP2577776B2 JP 2577776 B2 JP2577776 B2 JP 2577776B2 JP 63131273 A JP63131273 A JP 63131273A JP 13127388 A JP13127388 A JP 13127388A JP 2577776 B2 JP2577776 B2 JP 2577776B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は感熱記録材料に係わる物で、更に詳細には通
常無色乃至淡色の染料前駆体と、加熱時反応して該染料
前駆体を発色させる顕色剤及び増感剤を分散剤と共に水
中に微細粒子状に分散し、夫々の分散液をバインダー、
と共に混合して支持体に塗布して乾燥する事により製造
される感熱記録材料に係わる物である。
(B)従来技術及び問題点 感熱記録材料は基本的に下記手順で製造される。即
ち、先ず染料前駆体、顕色剤及び増感剤単独あるいは混
合して分散剤を含む水中に分散し、サンドミル、又はボ
ールミル等で処理して微細化し、微細粒子よりなる分散
液とする。
次に染料前駆体微細分散液、顕色剤微細分散液及び増
感剤、微細分散液ならびにバインダー等をよく撹拌し、
混合して得た感熱塗液を紙等の基材上に均一に塗布、乾
燥し感熱発色層を形成する。しかる後、スーパーカレン
ダーで表面を平滑にして感熱記録材料が得られる。
上記の感熱塗液に用いられる分散剤及びバインダーに
は次の性質が要求される。
(1)分散剤とバインダーは相溶性が良好で、染料前駆
体、顕色剤及び増感剤の分散液とバインダーを混合する
際に均一に混合すること。
(2)分散剤の粘度が過度に高く、その結果としてサン
ドミル等の破砕効率を低下させる事が無いこと。又、発
泡性が低く、且つ消泡が早いこと。
(3)染料前駆体、顕色剤又は増感剤と反応を生じたり
する好ましくない相互作用が無いこと。
(4)バインダーは膠着力が高く、感熱記録材料とした
際に充分なピッキング強度を示すこと。
このような分散剤及びバインダーは非常に限られてお
り、主たる分散剤、兼バインダーとしてポリビニルアル
コールが用いられる例が多い(例えば特開昭59−22792
号公報)が、更に粉砕効率を上げる目的でスチレン−無
水マイレン酸コポリマーの如き水溶性高分子である分散
剤を用いて染料前駆体微細分散液、顕色剤微細分散液及
び増感剤微細分散液を得た後、ポリビニルアルコールを
混合し使用される。
しかし、上記の構成では、プリンター等に装着されて
いる加熱によって感熱発色層を発色させるサーマルヘッ
ドの発熱部の付近に熱可融性物質が付着してサーマルヘ
ッドを損傷したり印字品質の低下をきたす所謂ガスが発
生する為、多くの場合カスの発生量を抑える目的で高い
吸油量を示すケイ酸、尿素樹脂顔料、又は軽質炭酸カル
シウム等の顔料が単独、又は混合使用される。しかし顔
料の添加量が多くなると同じ温度迄昇温させるに要する
熱量が増加し、同一印加エネルギーでの発色濃度が低下
する所謂感度低下を起す等悪影響を生ずる。又、カス抑
制効果も不満足なレベルであった。
(C)発明の目的 本発明の目的は感熱記録材料に於てカスの発生量が少
ない感熱記録材料を得る事である。
(D)問題点を解決するための手段 本発明者等は、主として微粒子化した通常無色ないし
淡色の染料前駆体と、加熱時反応して該染料前駆体を発
色させる顕色剤及び増感剤、並びにバインダーを含有す
る感熱発色層を支持体に設けた感熱記録材料に於て、分
散剤及びバインダーの混合物のデュポン製熱分析システ
ム990型のTMAモジュールNo.943を用いて熱機械分析を行
なって得られた軟化点を70℃以上にする事により感度を
低下させる事無くカスの付着量を低減させ得る事を見出
した。
分散剤とバインダーは従来技術の項で述べた特性を有
し、又直上の条件を満たす組合わせであれば如何なる組
合わせでも良いが、その選択は簡単では無い。単にその
一方、又は双方に軟化点が高い組合わせを選択しても混
合物の軟化点はかえって下る場合が多い。
例えば分散剤としてメチルセルロースとバインダーと
してポリビニルアルコールの組合わせの場合、共に軟化
点は70以上であるが、重量比1:3の混合物の軟化点は50
℃であった。
この中で分散剤がスルホン酸基含有ポリビニルアルコ
ールであり、バインダーがポリアクリルアミド、又は、
アクリルアミドとアクリロニトリルのコポリマーである
組合わせ、夫々がメチルセルロース、アクリルアミドと
アクリロニトリルのコポリマーである組合わせ、及び夫
々がヒドロキシエチルセルロース、アクリルアミドとア
クリロニトリルのコポリマーである組合わせが諸条件を
満たす。
染料前駆体、顕色剤及び増感剤に対する分散剤の添加
率は1〜7%が適当である。1%未満であるとサンドミ
ル等での破砕効率が低下し、又7%以上であると感度が
低下する。更に好ましい添加率は1〜3%である。
バインダー添加率は7〜20%が適当である。7%より
少なくなるに従って感熱層のピッキング強度が低下し、
遂にはカレンダー処理工程で塗層の一部がロールを汚す
トラブルを起す。又多くなるに従い感度の低下が認めら
れるが、20%を超えるとこれが著しくなる。
更に好ましい添加率は7〜10%である。
又、本発明の分散剤とバインダーの組合わせの他に感
熱塗液の保水性向上、或いはカブリ防止の目的でその他
の水溶性高分子が添加される場合がある。
上記の場合、これ等すべての混合物の軟化点が70℃以
上であれば同等の効果が得られる。
本発明の感熱記録材料は通常支持体として、紙、合成
紙、或いはフィルムが用いられ、エアーナイフ、ブレー
ド、ロール等のコーターヘッドを有する塗工装置を用い
て該支持体上に感熱発色層を塗布する事によって得られ
る。
又、カス、感度、及び印字品質の改良のため、支持体
と感熱発色層の間に1乃至2層の、主として白色乃至淡
色の顔料及びバインダーよりなる中間層が設けられる場
合が多い。
中間層に用いられる吸油性顔料としては、吸油度JISK
−5101に定める測定法において60ml/100g以上が望まし
いが60ml/100g以下の顔料を併用しても良い。顔料の粒
径は、その平滑性の点から体積平均粒径で5.0ミクロン
以下、好ましくは1μ以下が望ましい。具体的には、ケ
イ酸、炭酸カルシウム被覆ケイ酸、カオリン、焼成カオ
リン、タルク、ろう石、ケイソウ土、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネ
シウム、酸化チタン、炭酸バリウム、尿素−ホルマリン
ピグメント、バルーン状プラスチックピグメント等から
選ばれる。
支持体に塗布する際は、これらの顔料を分散剤と共に
分散し、でんぷん誘導体、ポリビニルアルコール、スチ
レン−無水マイレン酸等の水溶性高分子接着剤、スチレ
ン−ブタジエンラテックス、アクリル樹脂エマルジョン
等の疎水性ポリマーのエマルジョンを加えることが一般
的である。
中間層には染料前駆体、顕色剤、増感剤のうち1種、
又は2種以上を同時に添加する事も可能である。
中間層上に設けられる感熱発色層としては、染料前駆
体、顕色剤、増感剤、バインダー及び前記成分の微粒子
化の際に用いる分散剤を主成分とするが、必要に応じヘ
ッド摩耗防止、スティッキング防止等の目的でワックス
類、金属石ケンなどが添加され、さらに前記の吸油性顔
料が混入されても良い。
本発明に用いられる染料前駆体としては、一般の感圧
記録紙、感熱記録紙等に用いられるものであれば特に制
限されない、具体的な例をあげれば(1)トリアリール
メタン系化合物として3,3−ビス(p−ジメチルアミノ
フェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(クリスタル
・バイオレット・ラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)
−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェ
ニルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2
−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミ
ノフタリド、3,3−ビス−(1,2−ジメチルインドール−
3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
−(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチ
ルアミノフタリド、3,3−ビス−(2−フェニルインド
ール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−
p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロー
ル−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等:
(2)ジフェニルメタン系化合物として、4,4′−ビス
−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル、N
−ハロフェニルロイコオーラミン、N−2,4,5−トリク
ロロフェニルロイコオーラミン等:(3)キサンテン系
化合物として、ローダミンB−アニリノラクタム、ロー
ダミンB−p−クロロアニリノラクタム、3−ジエチル
アミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−フェニルフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(3,4−ジクロルアニリノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−エチル−トリルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−エチル−トリルアミノ−
6−メチル−7−フェニチルフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラン、3−
ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N
−イソプロピル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフ
リル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
等:(4)チアジン系化合物として、ベンゾイルロイコ
メチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレン
ブルー等:(5)スピロ系化合物として、3−メチル−
スピロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフ
トピラン、3,3′−ジクロロ−スピロ−ジナフトピラ
ン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−メチ
ルナフト−(3−メトキシ−ベンゾ)スピロピラン、3
−プロピル−スピロ−ジベンゾピラン等、或いはこれら
の混合物を挙げることができる。
これらは用途及び希望する特性により決定される。
顕色剤としては、一般に感熱記録紙に使用される酸性
物質、すなわち電子受容性の化合物が用いられ、特にフ
ェノール誘導体、芳香族カルボン酸誘導体が用いられ
る。
顕色剤としては、一般に感熱記録紙に使用される酸性
物質、すなわち、電子受容性の化合物が用いられ、特に
フェノール誘導体、芳香族カルボン酸誘導体が用いられ
る。例えば、フェノール、p−t−ブチルフェノール、
p−フェニルフェノール、1−ナフトール、2−ナフト
ール、p−ヒドロキシアセトフェノン、2,2′−ジビド
ロキシビフェニル、4,4′−イソプロピリデンジフェノ
ール、4,4′−イソプロピリデンビス(2−t−ブチル
フェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−ク
ロロフェノール)、4,4′−シクロヘキシリデンジフェ
ノール、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサ
ン、ジフェノール酢酸メチルエステル、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(3−アリル−4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4′−
メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イ
ソプロピルオキシジフェニルスルホン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルフィド、4,4′−チオビス(2−
t−ブチル−5−メチル)フェノール、7−ビス(4−
ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキシヘプタン、
ノボラック型フェノール樹脂等があり、芳香族カルボン
酸誘導体としては、例えば、安息香酸、p−t−ブチル
安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル、p
−ヒドロキシ安息香酸イソプロピルエステル、p−ヒド
ロキシ安息香酸ベンジルエステル、没食子酸ラウリルエ
ステル、没食子酸ステアリルエステル、サリチルアニリ
ド、5−クロロサリチルアニリド、5−t−ブチルサリ
チル酸の亜鉛等の金属塩、ヒドロキシナフトエ酸の亜鉛
等の金属塩等が挙げられる。
ワックス類としては、パラフィンワックス、カルナバ
ロウワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエ
チレンワックスの他、高級脂肪酸アミド、例えばステア
リン酸アミド、エチレンビスステアロアミド、高級脂肪
酸エステル等があげられる。
金属石鹸としては、高級脂肪酸多価金属塩即ち、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン
酸カルシウム、オレイン酸亜鉛等があげられる。
増感剤としては、融点が80〜140℃のシャープな融点
をもつもので、熱応答性の良好なもので具体的には、安
息香酸やテレフタル酸のエステル類、ナフタレンスルホ
ン酸エステル類、ナフチルエーテル誘導体、アントリル
エーテル誘導体、脂肪族エーテル系その多フェナントレ
ン、フルオレン等の増感剤が使用できる。又、前記のワ
ックス類も増感剤として使用できる。
(E)作用 感熱記録材料はサーマルプリンター等に装着されてい
るサーマルヘッドを押圧し、発熱ドットに通電、加熱し
て発色させる。この際、発熱部の付近に染料前駆体等の
熱可融性化合物が付着して所謂カスを生ずる。ところ
が、分散剤とバインダーの混合物の軟化点を特定する事
によりカスは著しく低減される。
この差は、通常カス低減の目的で感熱発色層に添加さ
れる顔料の添加率が低い場合に顕著になり、軟化点が70
℃以上では顔料を加えない場合でもカスはほとんど発生
しないが、軟化点が低くなるに従って増加し、65℃以上
では著しく多くなる。
上記のカスの差が生ずる機構の全ては明らかでは無い
が、主な機構は分散剤とバインダーがサーマルヘッドと
溶融した熱可融性化合物との接触を妨げる支柱として機
能している事に起因すると考えられる。第1図、第2図
は中間層を有し、感熱発色層は顔料を含まず、分散剤と
して軟化点35℃のスルホン酸基含有ポリビニルアルコー
ルを染料前駆体、顕色剤、増感剤の夫々に対して5%、
バインダーとして軟化点70℃のポリビニルアルコールを
同10%用いた(混合物の軟化点は60℃であった。)感熱
記録材料(実施例の試料No.3(比較例1)と同一物であ
る。)に印字した際の、発色部の電子顕微鏡写真であ
る。(印字は株式会社大倉電気(大阪)製印字装置TH−
PMD、サーマルヘッドの抵抗は185Ω、ドット密度8ドッ
ト/mm、印加電圧11v、通電時間1.3msで行なった。) 第3図、第4図は感熱層のバインダーをポリビニルア
ルコールより軟化点86℃のポリアクリルアミドにかえた
(混合物の軟化点は80℃であった。)他は第1図、第2
図と同様な感熱記録材料(実施例の試料No.6(実施例)
と同一物である。)の発色部の電子顕微鏡写真である。
第3図、第4図の方が、バインダーが形成していると
考えられる。頂部が平らに見える台、又は支柱の如き構
造が目立ち、その間は空間になっているように見える。
即ち、その間に存在した染料前駆体等の有機可融物は中
間層に吸収されているように見える。
このような支柱の如き構造は溶融した染料前駆体、顕
色剤及び増感剤とサーマルヘッドとの接触を妨げる機能
を有し、且つ溶融した染料前駆体等の中間層への移行、
ならびに混合を容易にしていると考えられる。
一方、第1図、第2図では溶融乃至軟化したバインダ
ーを含む有機可融物が中間層の表面を覆っている。この
ような構造は溶融した染料前駆体等とサーマルヘッドと
の接触を容易にし、且つ中間層への移行を妨げていると
考えられ、カスには不利であろう。
(F)実施例 次に本発明を実施例により更に詳細に説明する。
部及び%はいずれも重量基準である。
実施例1 中間層塗布紙の調製。
焼成カオリン(エンゲルハード製アンシレックス) 100
部 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.8部 48%スチレン−ブタジエンラテックス(日本合成製JSR0
692) 130 部 水 130 部 以上をホモジナイザーで分散液とし、これに20%リン
酸エステル化澱粉(日本食品製、MS−4600)水溶液を25
部加え、よく混合した後、40g/m2の上質紙に固形分6g/m
2塗布乾燥した。
染料前駆体分散液の調製……A液 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン 1 部 10%スルホン酸基含有ポリビニルアルコール水溶液 0.5
部 水 3.5部 この混合物をビーズミルで平均粒径2μになる迄粉砕
した。
顕色剤分散液の調製……B液 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 1 部 10%スルホン酸基含有ポリビニルアルコール水溶液 0.5
部 水 3.5部 この混合物をビーズミルで平均粒径2μになる迄粉砕
した。
増感剤分散液の調製……C液 2−ベンジルオキシナフタレン 1 部 10%スルホン酸基含有ポリビニルアルコール水溶液 0.5
部 水 3.5部 この混合物をビーズミルで平均粒径2μになる迄粉砕
した。
感熱発色層の形成 A液 15部 B液 20部 C液 25部 10%ポリビニルアルコール水溶液 12部 水 8部 を混合、撹拌して塗液とした。これを中間層を設けた紙
に染料前駆体の量で0.5g/m2になる様に塗布、乾燥し、
次に感熱発色層の表面のBEKK平滑度が400〜500secにな
るようにスーパーカレンダー処理し感熱記録材料を得
た。
これを試料No.3(比較例)とする。
試料No.3(比較例)に於いて、感熱発色層の形成に
於けるバインダー水溶液である10%ポリビニルアルコー
ル水溶液にかえて10%低分子量ポリアクリルアミド水溶
液、10%カルボキシル基含有ポリビニルアルコール水溶
液、10%イソブチレン−無水マイレン酸−スチレンコポ
リマー水溶液、10%ポリアクリルアミド水溶液、10アク
リルアミドとアクリロニトリルのコポリマー水溶液を等
量用いた他は全く同様にして試料No.1(比較例)、No.2
(比較例)、No.4(比較例)、No.6(実施例)、No.7
(実施例)を得た。用いた10%高分子水溶液と試料No.
を表1に示す。
又、試料No.6(実施例)に於いて感熱発色層の形成
に於ける10%ポリアクリルアミド水溶液にかえて5%ポ
リアクリルアミド水溶液を用いた他は全く同様にして試
料No.5(実施例)を得た。
又、試料No.3(比較例)に於いて染料前駆体、顕
色剤、増感剤の各分散液の調製に於ける分散剤水溶液
である10%スルホン酸基含有ポリビニルアルコール水溶
液にかえて、10%メチルセルロース水溶液を用いた他は
全く同様にして試料No.8(比較例)を、10%ヒドキシエ
チルセルロース水溶液を用いた他は全く同様にしてNo.1
2(比較例)を得た。
又、試料No.8(比較例)に於いて、感熱発色層の形
成に於ける10%ポリビニルアルコール水溶液にかえて10
%ポリアクリルアミド水溶液を用いた他は全く同様にし
て試料No.9(比較例)を5%アクリルアミドとアクリロ
ニトリルのコポリマー水溶液を用いた他は全く同様にし
て試料No.10(実施例)を10%アクリルアミドとアクリ
ロニトリルのコポリマー水溶液を用いた他は全く同様に
してNo.11(実施例)を得た。
又、試料No.12(比較例)に於いて感熱発色層の形
成に於ける10%ポリビニルアルコールにかえて10%アク
リルアミドとアクリロニトリルのコポリマー水溶液を用
いた他は全く同様にしてNo.13(実施例)を得た。
以上全試料の一覧を表1に示す。
以上の試料を印字装置TH−PMDで印字し、マクベス濃
度計で印字部の反射濃度を測定し、又、サーマルヘッド
に付着したカスの量を顕微鏡観察により評価した。結果
を表1に示す。又、分散剤とバインダーを実添加量の重
量比で混合し、0.0247g/cm2(風乾)担当のフィルムを
用いて軟化点を測定した。試験法は後にまとめて記す。
本結果も表1に示す。
試験方法 〔軟化点〕 分散剤及びバインダーの水溶液の所定量を採取、よく
混合し、風乾で0.0247g/cm2になる量をシャーレにと
り、40℃の恒温乾燥機中で8時間以上乾燥して測定用試
料を得る。
軟化点は25℃の室内で昇温速度10℃/min、加圧針直径
2.5mm、荷重10gの条件下でデュポン製熱分析システム99
0型のTMAモジュールNo.943を用いて熱機械分析を行なっ
て測定した。
〔印字〕
株式会社大倉電気(大阪)製印字装置TH−PMD、サー
マルヘッドの抵抗185Ω、ドット密度8ドット/mm、印加
電圧11V、通電時間1.3msで行なった。
〔発色濃度〕
マクベス濃度計で反射濃度を測定した。
〔カス〕
印字を終えたサーマルヘッドの発熱部分近傍を肉眼、
ならびに顕微鏡で観察し、5段階評価した。評価基準は
下記の通り。
1……顕微鏡観察でもカスの付着がほとんど認められな
い物。実用的に可。
2……カスの付着量が極めてわずかである物。実用的に
許容出来る限度。
3……カスの付着量が評価1と同5の中間である物。実
用的に不可。
4……カスの付着量が評価5に次いで多く、肉眼でも明
らかに認められる物。実用的に不可。
5……カスの付着量が最も多いグループ。
実施例2 実施例1の試料No.3(比較例)の感熱発色層の形成
に於いて A液 15 部 B液 20 部 C液 25 部 焼成カオリン(エンゲルハード製アンシレックス)2
部 軽質炭酸カルシウム(白石カルシウム株式会社製ユニバ
70) 3 部 10%ポリビニルアルコール水溶液 17 部 水 50.3部 を混合、撹拌して塗液とした。本塗液を、中間層を設け
た紙にかえて40g/m2の上質紙に染料前駆体の量で0.55g/
m2になる様に塗布、乾燥し、次に感熱発色層の表面のBE
KK平滑度が400〜500secになるようにスーパーカレンダ
ー処理し、感熱記録材料を得た。
これを試料No.14(比較例)とする。
次に上記実施例試料No.14(比較例)に於いて、10%
ポリビニルアルコール水溶液にかえて10ポリアクリルア
ミド水溶液を用いた他は全く同様にして試料No.15(実
施例)を得た。
試料は印字後発色濃度を測定し、カスを評価した。
結果を表2に示す。
(G)発明の効果 表1に明らかな如く、分散剤とバインダーの混合物の
軟化点が70℃以上となる組合わせであると、通常カス発
生量低減の目的で感熱発色層に添加される顔料を除いて
も実用的レベル迄カス発生量が減少する。
又、表2に見る如く、顔料を添加した場合、カスレベ
ルが改良されるが、やはり本発明が有効であることが判
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明外の印字発色後の感熱記録
材料の表面電子顕微鏡写真を示し、第3図及び第4図は
本発明の印字発色後の感熱記録材料の表面電子顕微鏡写
真を示す。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主として微粒子化した通常無色ないし淡色
    の染料前駆体、加熱時反応して該染料前駆体を発色させ
    る顕色剤及び増感剤、並びにバインダーを含有する感熱
    発色層を支持体に設けた感熱記録材料に於て、分散剤及
    びバインダーの混合物の軟化点が70℃以上である事を特
    徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】染料前駆体、顕色剤及び増感剤に対する分
    散剤の添加率が1〜7%であり、且つバインダーの添加
    率が7〜20%である請求項1の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】分散剤がスルホン酸基含有ポリビニルアル
    コールであり、バインダーがポリアクリルアミドまた
    は、アクリルアミドとアクリロニトリルのコポリマーで
    ある請求項2の感熱記録材料。
  4. 【請求項4】分散剤がメチルセルロースであり、且つバ
    インダーがアクリルアミドとアクリロニトリルのコポリ
    マーである請求項2の感熱記録材料。
  5. 【請求項5】分散剤がヒドロキシエチルセルロースであ
    り、且つバインダーがアクリルアミドとアクリロニトリ
    ルのコポリマーである請求項2の感熱記録材料。
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