JP2576653Y2 - コンクリートパネルの取付構造 - Google Patents

コンクリートパネルの取付構造

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JP2576653Y2
JP2576653Y2 JP1992027061U JP2706192U JP2576653Y2 JP 2576653 Y2 JP2576653 Y2 JP 2576653Y2 JP 1992027061 U JP1992027061 U JP 1992027061U JP 2706192 U JP2706192 U JP 2706192U JP 2576653 Y2 JP2576653 Y2 JP 2576653Y2
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仁 前川
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小野田エー・エル・シー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばインサートナッ
ト等の取付部材が埋設されたコンクリートパネルを躯体
の柱に取り付けるための取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば軽量気泡コンクリートパネル(以
下「ALCパネル」という)を躯体の柱に取り付けて外
壁を構成するパネルの取付構造としては、従来、図7に
示すものが公知である。
【0003】これは、柱1に定規アングル2を上下に沿
わせて溶接し、ここに横長のALCパネル3を取り付け
る構成である。各ALCパネル3の両端部寄りには所定
位置に予めインサートナット4が埋設されており、この
インサートナット4にイナズマプレートと称する取付板
5がボルト6にて固定され、その取付板5を定規アング
ル2に溶接するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、柱1の太さ
は建築物の設計仕様により様々に相違する。しかるに、
上記構成では、定規アングル2を柱1に直接に溶接する
構成であるから、柱1の太さ寸法によって定規アングル
2間の寸法も相違することになる。この寸法が相違すれ
ば取付板5間の寸法も相違し、ひいてはALCパネル3
に埋設されているインサートナット4間の寸法も相違す
ることになる。このため、従来のALCパネルの取付構
造を採用すると、結局、建築物の設計仕様に応じてAL
Cパネル3へのインサートナット4の埋設位置を異なら
せる必要があり、柱1の太さ寸法に応じて多種のALC
パネル3を製造しておかねばならないという問題があっ
た。
【0005】本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、柱の太さ寸法が相違しても標準化され
たコンクリートパネルを取り付けることができるコンク
リートパネルの取付構造を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の取付構造は、コ
ンクリートパネル側に埋設された取付部材と、躯体の柱
側に溶接によって固定された補助金物と、この補助金物
と前記取付部材とを溶接によって連結する定規アングル
とを備え、前記補助金物は、一定間隔をもって対向する
両側面に一対の溶接面部が形成された断面ほぼコの字形
状をなすとともに、前記柱におけるコンクリートパネル
の対向面に対して相互の中心軸を揃えるようにして取り
付けられ、さらに前記定規アングルは前記補助金物の両
側面にそれぞれ取り付けて、両定規アングルが補助金物
をスペーサとして一定寸法だけ離間して対向する構造で
あることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】柱に固定された補助金物の溶接面部に2本の定
規アングルが上下に延びて溶接され、コンクリートパネ
ルはその定規アングルに取付部材を介して固定される。
ここで、補助金物の溶接面部は所定の間隔寸法を隔てて
対向する構成であるから、ここに溶接されている2本の
定規アングル間の寸法は、柱の太さ寸法に関係なく、常
に一定になる。従って、コンクリートパネルに埋設され
ている取付部材の位置は常に一定で良く、標準化するこ
とができる。
【0008】
【考案の効果】このように本考案によるコンクリートパ
ネルの取付構造によれば、柱の太さ寸法に係わらず、コ
ンクリートパネルの取付部材の位置は一定で良いから、
コンクリートパネルの仕様を標準化することができると
いう効果を奏する。
【0009】
【実施例】以下、本考案をALCパネルを建物の外壁と
して構成する場合の横壁構法に適用した一実施例につい
て図1ないし図4を参照して説明する。
【0010】図1はALCパネル11を躯体に取り付け
た状態を建物の外側から見た様子を示している。この実
施例の場合、躯体の柱12としては角形鋼を利用してお
り、ここに複数の補助金物13が間欠的に固定されてい
る。その固定間隔は、ALCパネル11の幅が600mm
であるとき、例えば600mm〜900mmである。
【0011】この補助金物13は、図4に示すようにコ
字形断面の開口側に互いに逆向きに延びる底辺部13a
を有するいわゆるハット形鋼により構成され、互いに所
定の間隔寸法D(本実施例では約50mm)にて対向する
一対の溶接面部13bを有し、長さ寸法は本実施例では
約100mmである。そして、その底辺部13aが柱12
の建物の外壁側となる面に溶接され、柱12に沿って上
下に延びる形態で固定されている。
【0012】上記補助金物13の各溶接面部13bに
は、L形鋼により形成した定規アングル14がやはり溶
接によって上下に延びる形態で固定されている。
【0013】一方、ALCパネル11は標準化された仕
様のものであり、図3に示すように長手方向の両端部か
ら内側に所定寸法Xだけずれた部分に取付部材に相当す
る2個のインサートナット15がそれぞれ埋設されてい
る。これらのインサートナット15はALCパネル11
の製造時に埋設されたもので、例えば内部の図示しない
補強筋と一体化して成形型内に収納し、その状態で成形
型内にALC原料(発泡性のセメントスラリー)を注入
固化させて製造されている。
【0014】上記各インサートナット15にはボルト1
6が螺合されており、これにてイナズマプレートと称さ
れている2枚の段付取付板17をALCパネル11の両
端部に固定している。これらの段付取付板17は、図2
に示すように先端部が定規アングル14をALCパネル
11との間に挟み付けた状態で溶接されており、これに
てALCパネル11が定規アングル14ひいては柱12
に取り付けられた状態になっている。
【0015】なお、上記段付取付板17は角座金18を
介してボルト16にて固定されると共に、段付取付板1
7に形成されたボルト挿通孔17aは上下に長くなって
おり、地震や強風によって躯体に層間変位が生じた場合
でもALCパネル11に無理な力が作用しないようにし
ている。
【0016】次に、上記構成によってALCパネル11
を躯体に固定するための作業手順を述べる。
【0017】まず、躯体の柱12に補助金物13を間欠
的に溶接して固定する。次に、各補助金物13の両溶接
面部13b,13bに2本の定規アングル14を下げ振
り等を利用して傾きのないように溶接する。一方、AL
Cパネル11の両端部寄りにある各インサートナット1
5にはボルト16を螺合して、2個の段付取付板17を
緩く取り付けておく。そして、そのALCパネル11を
クレーン等によって吊上げ、柱12に宛がってボルト1
6を締め付け、各段付取付板17を定規アングル14に
溶接すれば、ALCパネル11の取付が完了する。
【0018】上記した本実施例においては、補助金物1
3の2つの溶接面部13b間の寸法Dは標準化された一
定値であるから、ここに溶接した2本の定規アングル1
4の間隔寸法も柱12の太さに関係なく一定値となる。
このため、ALCパネル11に設けられている2個のイ
ンサートナット15の埋設位置も柱12の太さ寸法に関
係なく、一定のものが使用できる。
【0019】例えば、図2に示したものよりも太い柱2
0に、ALCパネル11を取り付けた状態を示すと図5
の通りであり、図2の場合と同一仕様のALCパネル1
1が利用できることが明かである。
【0020】このことは、建築物の設計仕様に応じて柱
の太さが異なるという事情があっても、常に同一仕様の
ALCパネルを使うことができることを意味し、多種類
のALCパネルを製造して在庫とする必要がなくなるこ
とを意味する。この結果、ALCパネルの仕様を標準化
して大量生産することができるようになり、その分、製
造コストの削減や製品管理の合理化を図ることができ
る。
【0021】なお、本考案は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、例えば次のように変更し
て実施することができる。
【0022】(1)上記実施例では、角形鋼を柱12と
して利用した構成を示したが、これに限らず、H形鋼を
柱として利用する場合にも同様に採用することができ
る。その一例は図6に示した通りの構造となり、H形鋼
21の一方の面に補助金具13を溶接し、その溶接面部
13bに定規アングル14を溶接すればよい。その他
は、上記実施例と同一であるから、同一部分には同一符
号を付して説明を省略する。
【0023】(2)上記実施例では、ALCパネル11
に取付部材としてインサートナット15を埋設した例を
示したが、これに限らず、図示はしないがアンカーボル
トを取付部材として埋設したものであってもよい。
【0024】その他、ALCパネルに限らずプレキャス
トコンクリートパネルの取付構造にも適用することがで
きる等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すもので、建物の外側か
ら見た要部の斜視図
【図2】建物の内側から見た要部の斜視図
【図3】取付状態の横断面図
【図4】補助金具の斜視図
【図5】異なる太さの柱に取り付けた様子を示す図3相
当図
【図6】H形鋼の柱に取り付けた状態を示す横断面図
【図7】従来の取付構造を示す横断面図
【符号の説明】
11…ALCパネル(コンクリートパネル) 12,20,21…柱 13…補助金物 13b…溶接面部 14…定規アングル 15…インサートナット(取付部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 622 E04B 2/56 622C 622J 622W 642 642B 642C E04F 13/08 101 E04F 13/08 101B 13/14 102 13/14 102E (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/88 - 2/96 E04B 2/56 E04F 13/08 101 E04F 13/14 102

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートパネル側に埋設された取付
    部材と、躯体の柱側に溶接によって固定された補助金物
    と、この補助金物と前記取付部材とを溶接によって連結
    する定規アングルとを備え、 前記補助金物は、一定間隔をもって対向する両側面に一
    対の溶接面部が形成された断面ほぼコの字形状をなすと
    ともに、前記柱におけるコンクリートパネルの対向面に
    対して相互の中心軸を揃えるようにして取り付けられ、
    さらに前記定規アングルは前記補助金物の両側面にそれ
    ぞれ取り付けて、両定規アングルが補助金物をスペーサ
    として一定寸法だけ離間して対向する構造であることを
    特徴とするコンクリートパネルの取付構造。
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JP6071135B2 (ja) * 2013-05-14 2017-02-01 住友ゴム工業株式会社 可撓性継手の固定構造
JP6126177B2 (ja) * 2015-08-12 2017-05-10 株式会社エービーシー商会 目隠しパネルの配列構造

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JPH0776463B2 (ja) * 1987-04-24 1995-08-16 旭化成工業株式会社 パネルの横積み取付部の構造
JP3057206U (ja) * 1998-09-01 1999-04-09 木塚株式会社 内ポケットを備えた裏地のないジャンパー

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