JP2576573Y2 - 回転椅子の自動復帰装置 - Google Patents

回転椅子の自動復帰装置

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JP2576573Y2
JP2576573Y2 JP1993044932U JP4493293U JP2576573Y2 JP 2576573 Y2 JP2576573 Y2 JP 2576573Y2 JP 1993044932 U JP1993044932 U JP 1993044932U JP 4493293 U JP4493293 U JP 4493293U JP 2576573 Y2 JP2576573 Y2 JP 2576573Y2
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敦郎 邑上
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転椅子の自動復帰装
置に関するものであり、更に詳しくは、座板を脚柱に回
転可能に取り付け、この脚柱に固着したカムに対して座
板に取り付けた回動腕のローラをバネ手段で押当するこ
とにより、回転した椅子の座板を元の位置に自動復帰さ
せるように構成された回転椅子の自動復帰装置の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6、図7に従来の回転椅子の自動復帰
装置の1例を示す。この自動復帰装置の構造は、まず、
椅子の座板a下面に取り付けられた回転座bが、脚柱c
上端の支持筒dに対して回転可能に取り付けられいる。
前記支持筒dの上部には平面視略ハート形のカムeが固
着されており、一方、前記回転座b下面には、回動腕g
の一端が軸fで回転座bに対して回動可能に軸着される
とともに、その先端はバネ手段hにより前方へ弾性付勢
した状態で取り付けられており、該回動腕gの中間部下
面に回動自在に軸着されたローラiが前記脚柱c上端の
支持筒dに固着されたカムeの外周縁に押当されてい
る。この回転椅子の自動復帰装置によれば、椅子に人が
座っていない普通の状態では、回転座b下面の回動腕g
に軸着されたローラiがハート形のカムeの後部に形成
された凹部j内に位置しており、椅子の座板aは正面を
向いた状態で回転固定されている。そして、椅子に人が
座って座板aを回転させると、該座板a下面の回転座b
が座板aとともに回転することにより、回動腕gのロー
ラiがバネ手段hの弾性付勢力に抗して図中想像線で示
すようにカムeの凹部jから出て該カムeの外周縁にそ
って移動するが、人が椅子から離れると、カムeの外周
縁に押当されている回動腕gのローラiはバネ手段hの
弾性付勢によって再びカムeの凹部j方向に戻ろうとし
て回転座bを回転させ、もって椅子の座板aは正面を向
いた元の状態に自動的に回転復帰するのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の回転椅子の自動復帰装置においては、脚柱
cに固着されたカムeの外周縁にバネ手段hの弾性付勢
力により押当されているローラiは、軸fにより回転座
bに回動可能に軸着されている回動腕gの下面に突出し
た状態で軸着されており、カムeとローラiとの接触点
P1の高さH1と、回動腕gと回転座bとの軸着点P2
の高さH2とが△Hだけがずれている。このため、ロー
ラiがバネ手段hの弾性付勢力によりカムeの外周縁に
押当されることで、前記回動腕gと回転座bとの軸着点
P2に対して、軸fが後方へ捩られるような曲げモーメ
ントが加わり、回動腕gを回転座bに対して軸着してな
る軸fが破損し易いという問題があった。そこで本考案
では、前記回動腕gと回転座bとの軸着点P2に無理な
曲げモーメントが加わることなく、したがって回動腕g
を回転座bに回動可能に軸着してなる軸fが破損したり
するおそれがなく、耐久性に優れた回転椅子における自
動復帰装置を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案に回転椅子における自動復帰装置は、座板に
取り付けた回転座を脚柱に対して回転可能に取り付け、
一端を前記回転座に回動可能に軸着した回動腕に取り付
けたローラを弾性付勢手段により前記脚柱に固着したカ
ムに押当してなる回転椅子の自動復帰装置において、前
記ローラを取り付けた回動腕の中間部分を上下方向に凹
設することにより、脚柱に固定したカムとこれに押当さ
れる回動腕のローラとの接触点と、前記回動腕の回転座
への軸着点とが同じ高さとなるようにしてなる。
【0005】
【作用】上記のような本考案に係る回転椅子の自動復帰
装置では、椅子に人が座っていない普通の状態では、回
転座に軸着された回動腕のローラが脚柱に固着されたカ
ムの外周縁に設けられた凹所にあり、椅子の座板は正面
を向いた状態で回転固定されている。そして、椅子に人
が座って座板を回転させると、座板下面の回転座が座板
とともに回転し、回動腕のローラが弾性付勢力に抗して
該カムの外周縁にそって移動するが、人が椅子から離れ
ると、カムの外周縁に押当されている回動腕のローラが
弾性付勢によって再びカム外周縁の凹所の位置に戻ろう
として回転座を回転させ、もって椅子の座板が正面を向
いた元の状態に自動的に回転復帰する。この場合に、脚
柱に固定したカムとこれに押当されているローラとの接
触点と、該ローラを取り付けた回動腕と回転座との軸着
点とは同じ高さにあるので、回動腕のローラが脚柱のカ
ムに対して弾性付勢手段により押当された状態でも、回
動腕と回転座との軸着点に曲げモーメントが加わること
がない。
【0006】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本考案
を更に詳細に説明する。図1は本考案に係る自動復帰装
置1を採用した回転椅子Aの1例を示す一部を破断した
側面図であり、図2は前記回転椅子Aにおける自動復帰
装置1部分を下方から見た分解斜視図、図3は同じく自
動復帰装置1の側断面説明図、図4は自動復帰装置1の
底面図、そして図5は背面図である。
【0007】この回転椅子Aは、床面Fに固着された脚
柱3の上端部に、座板2が前記自動復帰装置1を介して
回転、および自動復帰可能に取り付けられている。その
構造は、まず、前記座板2の下面に座受4が固着され、
この座受4の内部両側にスライドレール5が取り付けら
れており、このスライドレール5に回転座6がスライダ
ー7により前後摺動可能に取り付けられるとともに、前
記回転座6は引っ張りバネ8により常に座受4の後方へ
弾性付勢されている。前記回転座6の下面からは回転軸
9が突設されており、この回転軸9は前記脚柱3の上端
に回動不能に固着された支持筒10に貫挿され、回転軸
9下端に取り付けたCリング13により抜け防止された
状態で、支持筒10の上下に取り付けたブッシュ11、
12を介して支持筒10内に回動自在に支持されてい
る。
【0008】前記脚柱3の上端に回動不能に固着された
支持筒10の上部に板状カム14が回動不能に固着され
ている。前記カム14は、回転椅子Aの後側に位置して
凹部14aが形成されるとともに、該凹部14aの両側
から前側の頂部14bに向かって左右に次第に膨出した
平面視略ハート状に形成されている。一方、前記座板2
の下面に座受4を介して取り付けられている回転座6の
下面における回転軸9の後方一側には、回転座6下面か
ら下方に突出した軸受部15が設けられ、該軸受部15
の下端には回動腕16が軸17によって回動自在に軸着
されており、該回動腕16は他端に固着された縦軸18
の上下に取り付けられた引っ張りバネ19、19によっ
てカム14の上下で回転軸9方向に弾性付勢されて、回
動腕16の中間部に回動自在に軸着されたローラ20が
前記支持筒10上部に固着された板状のカム14の外周
縁に押当された状態で取り付けられている。
【0009】そして、本考案では、前記ローラ20をカ
ム14に対してバネ19の弾性力により押当させている
回動腕16を、図5に示すように、前記ローラ20の左
右で上下方向に屈曲形成して凹設し、この凹部16aに
ローラ20を取り付けることで、カム14とローラ20
との接触点P1と、回動腕16を回転座6下面の軸受部
15に対して軸17により回動自在に軸着してなる軸着
点P2の高さが同じになるように設けてなる。更に、図
示した実施例においては、前記ローラ20として、上下
外周縁に鍔部20a、20aを設けたものを用いてい
る。
【0010】上記のような本考案に係る自動復帰装置1
を用いてなる回転椅子Aでは、人が座っていない普通の
状態では、回転座6がバネ8、8の弾性付勢力によって
座受4の一番後方まで引っ張られた状態にあり、椅子の
座板2は床面Fに固着された脚柱3に対して最も前方に
よった位置にある。また、回転座6に軸着された回動腕
16のローラ20は、床面Fに固着された脚柱3上端の
支持筒10に固着されたハート状カム14の後部に形成
さた凹部14a内にあり、椅子の座板2は前方を向いた
状態で回転固定されている。そして、椅子に人が座って
座板2を右、または左に回転させると、座板2下面の座
受4に取り付けられた回転座6が座板2とともに回転
し、回動腕16のローラ20がバネ19、19による弾
性付勢力に抗してカム14の凹所14aから出て左右に
膨出した外周縁にそって移動するが、人が椅子から離れ
ると、カム14の外周縁の膨出部分に押当されている回
動腕16のローラ20はバネ19、19の弾性付勢によ
って再びカム14後部の凹部14aに戻ろうとして回転
座6を回転させ、もって椅子の座板2は元のように正面
を向いた状態に自動的に回転復帰する。
【0011】また、この実施例では、脚柱3に取り付け
られた回転座6と、座板2下面に固着された座受4とが
前後に互いに摺動自在に取り付けられるとともに、引っ
張りバネ8、8により回転座6が常に座受4の後方に弾
性付勢された状態で取り付けられていることから、椅子
に人が座って座板2をバネ8の弾性力に抗して後方へ引
いた状態で、人が椅子から離れたときには、座板2は座
受4とともにバネ8、8の弾性力によって回転座6に対
して前方へ移動し、元の位置まで自動復帰する。このよ
うに、座板2に固着された座受4に対して回転座6が前
後摺動自在、かつ自動復帰可能に設けられ、更にこの回
転座6が脚柱3に対して回転、かつ自動復帰自在に設け
られていることから、座板2が前後方向のどの位置で、
かつどのような回転角度にあっても、人が椅子から離れ
たときには、座板2が最も前方位置でかつ前方に向いた
状態に自動復帰するので、椅子が通路にはみ出して邪魔
になることがない。
【0012】また、実施例のものでは、前記座板2の回
転復帰に際しては、カム14は、その前側に形成された
頂部14bを挟んで左右に膨出した状態に形成されてい
ることから、座板2がいずれの角度にあっても、より少
ない回転で正面を向いた状態に回転復帰する。更に、本
考案においては、脚柱3に固定されたカム14とこれに
押当されているローラ20との接触点P1と、このロー
ラ20を取り付けた回動腕16と回転座6との軸着点P
2とを同じ高さとする一方、前記回動腕16の他端も、
これに固着した縦軸18の上下をカム14の上下で引っ
張りバネ19、19で弾性付勢してなることから、カム
14に対してローラ20がバネ19の弾性力により押当
された状態でも回動腕16と回転座6との軸着点P2に
曲げモーメントが加わることがなく、回動腕16を回転
座6に対して回動自在に軸着してなる軸17に無理な力
がかかって破損したりすることがなく、耐久性に優れて
いる。更に、実施例のように、カム14に押当されるロ
ーラ20として、その上下に鍔部20a、20aを設け
たものを用いた場合には、ローラ20がカム14の外周
縁から外れることなくカム14に対して常に確実に押当
させておくことができるのである。
【0013】
【考案の効果】以上のように、本考案に係る回転椅子の
自動復帰装置によれば、座板に取り付けた回転座を脚柱
に対して回転可能に取り付け、一端を前記回転座に回動
可能に固定した回動腕に取り付けたローラを前記脚柱に
固着したカムに押当してなる回転椅子の自動復帰装置に
おいて、前記脚柱に固着したカムとこれに押当されてい
るローラとの接触点と、前記回動腕と回転座との軸着点
とが同じ高さにあるので、カムにローラが押当された状
態でも回動腕と回転座との軸着点に曲げモーメントが加
わることがなく、回動軸を回転座に対して回動可能に軸
着している軸が破損したりするおそれがなく、耐久性に
優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動復帰装置1を採用した回転椅
子Aの1例を示す一部を破断した側面図。
【図2】前記自動復帰装置1部分を下方から見た分解斜
視図。
【図3】同じく自動復帰装置1の側断面説明図。
【図4】自動復帰装置1の底面図。
【図5】自動復帰装置1の背面図。
【図6】従来の自動復帰装置の背面図。
【図7】従来の自動復帰装置の底面図。
【符号の説明】
P1 カムとローラとの接触点 P2 回動腕と回転座との軸着点 A 回転椅子 F 床面 1 自動復帰装置 2 座板 3 脚柱 4 座受 5 スライドレール 6 回転座 7 スライダー 8 バネ 9 回転軸 10 支持筒 11 ブッシュ 12 ブッシュ 13 Cリング 14 カム 14a 凹部 14b 頂部 15 軸受部 16 回動腕 17 軸 18 縦軸 19 バネ 20 ローラ 20a 鍔部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座板に取り付けた回転座を脚柱に対して
    回転可能に取り付け、一端を前記回転座に回動可能に固
    定した回動腕に取り付けたローラを弾性付勢手段により
    前記脚柱に回転不能に固着したカムに押当してなる回転
    椅子の自動復帰装置において、前記ローラを取り付けた
    回動腕の中間部分を上下方向に凹設することにより、脚
    柱に固着したカムとこれに押当される回動腕のローラと
    の接触点と、前記回動腕の回転座への軸着点とが同じ高
    さとなるようにしたことを特徴とする回転椅子の自動復
    帰装置。
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CN102846062B (zh) * 2012-08-17 2015-11-11 浙江大丰实业股份有限公司 一种可复位的移动旋转式座椅

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