JP2575808B2 - プラントの保安テスト方法及び装置 - Google Patents

プラントの保安テスト方法及び装置

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JP2575808B2
JP2575808B2 JP63135202A JP13520288A JP2575808B2 JP 2575808 B2 JP2575808 B2 JP 2575808B2 JP 63135202 A JP63135202 A JP 63135202A JP 13520288 A JP13520288 A JP 13520288A JP 2575808 B2 JP2575808 B2 JP 2575808B2
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  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプラントの保安テスト方法及び装置に係り、
特に、プラント運転中にプラントの各種機器に対する保
安テストを実施するに好適なプラントの保安テスト方法
及び装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、プラントの各種機器に対する保安テスト、例え
ば蒸気タービンの主要蒸気止弁の保安テストを実施する
場合、実開昭56−149003号公報に記載されているよう
に、運転員が遠隔地に滞在したままで蒸気弁の保安テス
トを実施し、そのテスト結果をフィードバックさせると
ともに後日の解析用として記録することがおこなわれて
いる。また、実開昭57−40608号公報に記載されている
ように、蒸気タービンなどに用いる多数の蒸気弁の閉鎖
テストをテスト開始の1操作で自動的に順次実施するこ
とが行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術では、運転員がテスト対象機器に対して
テスト開始の指令操作を行うだけで、保安テストを実施
することができるが、プラントの運転状態が保安テスト
に適する状態か否かを運転員が判断しなければならず、
運転員の誤操作あるいは誤確認によって保安テストを実
施してプラントの運転状態に悪影響を及ぼす恐れがあ
る。そのため、運転員は保安テスト実施前にプラントの
運転状態を十分に把握しなければならず、コンバインド
サイクルのように多数の機器により構成されるプラント
の保安テストを実施する場合には、プラントの運転状態
を確認するための作業が莫大な量となり、この作業に伴
う運転員の大きな精神的負担が問題であった。
本発明の目的は、プラントの運転状態が保安テストに
適する状態にあるときにのみ保安テストを自動的に実施
することができるプラント保安テスト方法及び装置を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本発明は、プラントの機
器群のうちテスト対象機器に対するテスト時期を設定
し、テスト対象機器がテスト実施可能状態となった時間
を計測し、この計測時間から前記テスト対象機器に対す
る保安テストのテスト時期を指定し、前記テスト対象機
器に対する保安テスト前に、プラントの運転状態情報か
らプラントの運転状態が前記テスト対象機器に対する保
安テストの実施に適した状態か否かを判定し、プラント
の運転状態が前記保安テストの実施に適する状態にある
との判定結果を得たときにのみ保安テストのテスト時期
の到来を待って前記保安テストを実施するプラントの保
安テスト方法を採用したものである。また、保安テスト
中はプラントの運転状態の変動を抑制する制御モードで
プラントを運転し、保安テスト終了後は保安テスト開始
前の制御モードによる運転に復帰する方法を採用するこ
ととしている。さらにプラントの運転状態が保安テスト
の実施に適する状態にないときには、その要因を表示す
る方法を採用している。またさらに保安テストの終了後
保安テストのテスト結果を判定し、該判定結果を表示す
る方法を採用することとしている。そして保安テストの
テスト結果が否のときには、その推定原因を表示するこ
ととしている。
また、本発明は、プラントの機器群のうちテスト対象
機器に対するテスト時期を設定する設定手段と、テスト
対象機器の状態がテスト実施可能状態になった時期を計
測する計測手段と、計測手段の計測時間からテスト対象
機器に対する保安テストのテスト時期を指定するテスト
時期指定手段と、プラントの運転状態に関するプロセス
情報を入力するプロセス情報入力手段と、前記プロセス
情報からプラントの運転状態がテスト対象機器に対する
保安テストの実施に適した状態か否かを判定するテスト
条件判定手段と、テスト時期指定手段によりテスト時期
が指定されたときテスト条件判定手段の判定結果が良で
あることを条件にテスト対象機器に保安テストの実施を
指令する指令手段とを有するプラントの保安テスト装置
を構成したものである。また保安テストのテスト結果を
判定する判定手段と、判定手段の判定結果を表示する表
示手段とを前記テスト装置に設けたプラントの保安テス
ト装置を構成したものである。
(作用) プラントの運転状態を監視するとともにテスト対象機
器に対するテスト時期を判定し、プラントの運転状態情
報からプラントの運転状態が保安テストの実施に適する
状態になったときにのみ保安テストのテスト時期の到来
を待って保安テストを実施する。これによりプラントの
運転状態が保安テストに適する状態にあるときにのみ保
安テストを自動的に実施することができる。そして保安
テスト中はプラントの運転状態に悪影響を与えない制御
モードでプラントを運転し、保安テスト終了後は保安テ
スト開始前の制御モードによる運転に復帰する。またプ
ラントの運転状態が保安テストの実施に適する状態にな
いときにはその要因を表示する。さらに保安テストの終
了後は保安テストのテスト結果を判定し、この判定結果
を表示する。そして保安テストのテスト結果が否のとき
にはその推定原因を表示する。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図に基づいて説明す
る。
第1図において、入力装置10、保安テスト自動化装置
12、プロセス情報処理装置24、プラント制御装置30、表
示装置32はコンバインドサイクルが適用されたプラント
の各種プラント機器に対する保安テストを実施するため
の装置として設けられており、保安テスト自動化装置1
2、プロセス情報処理装置24、プラント制御装置30がそ
れぞれプラント機器群26に接続されている。プラント機
器群26は、第2図に示されるように、空気圧縮機26A、
ガスタービン26B、発電機26C、蒸気タービン26D、復水
ポンプ26E、循環水ポンプ26F、復水器逆洗弁26G、高圧
蒸気加減弁26H、低圧蒸気加減弁26Iなどから構成されて
おり、各機器の状態を検出するためのセンサ(図示省
略)の出力がプラントの運転状態を示すプロセス情報と
してプロセス情報処理装置24へ供給されるようになって
いる。すなわちプロセス情報処理装置24はプロセス情報
入力手段として構成されている。
入力装置10はプラント機器群26のうちテスト対象機器
に対するテスト時期を設定する設定手段として構成され
ており、運転員の操作によりテスト対象機器を指定する
ための指定情報及びテスト項目、テスト時期に関する情
報が入力されるようになっている。そしてこれらの情報
は保安テスト自動化装置12に入力されるようになってい
る。
保安テスト自動化装置12は保安テスト実施タイミング
処理部14、テスト許可条件判定処理部16、プラント制御
モード切換指令処理部18、テスト開始、終了指令処理部
20、テスト結果判定処理部22から構成されており、テス
ト結果条件判定処理部16とテスト結果判定処理部22がそ
れぞれ表示位置32に接続されている。保安テスト実施タ
イミング処理部14はタイマの機能を有し、入力装置10か
らの情報とプロセス情報処理装置24からの情報(前回の
テスト完了状態情報)を基にテスト対象機器の状態がテ
スト実施可能状態になった時間を計測するとともに、こ
の計測時間からテスト対象機器に対する保安テストのテ
スト時期を指定するように構成されている。すなわち、
処理部14は計測手段とテスト時期指定手段を構成してい
る。そしてテスト時期を指定する信号はテスト許可条件
判定処理部16に入力される。テスト許可条件判定処理部
16はタイマやANDゲート、ORゲートなどの機能を有し、
プロセス情報処理装置24からのプロセス情報を受け、こ
のプロセス情報からプラントの運転状態がテスト対象機
器に対するテストの実施に適した状態か否かを判定する
テスト条件判定手段として構成されている。そして、テ
スト条件を判定するに際しては、各テスト項目のテスト
実施許可条件あるいは基準とプロセス情報とを比較し、
プラントの運転状態が保安テストを実施できる状態にあ
るか否かを判定することとしている。そしてこの判定結
果が良であるときには、この判定結果がテスト開始、終
了指令処理部20へ出力され、処理部20から指定テスト機
器対象に対して保安テストの実施指令が出力される。す
なわち、テスト開始、終了指令処理部20はORゲートの機
能を有し、テスト時期が指定されたとき、テスト条件の
判定結果が良であることを条件に、指定のテスト対象機
器に保安テストの実施を指示する指令手段として構成さ
れている。またテスト条件の判定結果が良であるときに
は、この判定結果がプラント制御モード切換指令処理部
18へ出力され、処理部18から制御モード切換指令がプラ
ント制御装置30へ出力される。すなわち、保安テストを
実施することによってプラントの運転状態に変動を与え
ないように、制御モードを切換える指令が出力される。
プラント制御装置30は処理部18からの指令に基づいてプ
ラント機器群26の各種機器の運転を制御することができ
るようになっている。
一方、テスト条件の判定結果が否のときには、プラン
トの運転状態が保安テストの実施に適する状態にないと
して、その要因を表示手段としての表示装置32の画面上
に表示する。
保安テストが実施されると、プラント機器群26から各
種のプロセス条件がプロセス情報処理装置24を介してテ
スト結果判定処理部22に入力され、保安テストの良否の
判定がおこなわれる。この判定に際しては、テスト結果
判定基準値とプロセス情報とを比較しておこなう。そし
てこの判定結果が表示装置32に出力され、テスト結果の
良否が表示装置32の画面上に表示されるようになってい
る。判定手段としての処理部22から判定結果が出力され
ると、テスト開始、終了指令処理部20から指定のテスト
対象機器とプラント制御モード切換指令処理部18へ終了
指令が出力される。これにより指定のテスト対象機器に
対する保安テストが終了する。さらに、保安テスト開始
前の制御モードによる運転に復帰するための指令が処理
部18からプラント制御装置30へ出力され、保安テスト開
始前の制御モードでプラントが運転される。
なお、運転員の手動操作によって保安テストを実施す
る場合には、テストスイッチ28を操作することによって
テスト対象機器に対する保安テストが実施される。
このように、本実施例においては、プラントの運転状
態が保安テストに適する状態にあるときにのみ保安テス
トを自動的に実施することができるため、プラントの運
転状態に悪影響を与えることなく、保安テストを実施す
ることができるとともに運転員の負担を軽減することが
できる。
次に、上記機能を有する具体例をコンバインドサイク
ルプラントの保安テスト項目を例として説明する。
第3図は高圧主蒸気止弁の開閉テストの例を示す。
本実施例においては、テスト対象機器の状態がテスト
実施可能状態になった時間として高圧主蒸気止弁全開状
態が24時間継続した時間としているため、高圧主蒸気止
弁の全開状態を監視して全開状態が24時間継続したとき
タイマT1から信号を出力することとしている。これは、
高圧主蒸気止弁に対する保安テストの実施時期は1日1
回であるため、前回のテストがおこなわれた後24時間後
に保安テストを実施すればよい。このため、高圧主蒸気
弁が24時間全開状態になったときタイマT1からテスト時
期を指定するための信号を出力することとしている。さ
らに、高圧主蒸気止弁は24時間以内に1回閉じることが
多いところから、高圧主蒸気止弁に対するテスト時期を
24時間に設定すれば、高圧主蒸気止弁に対する保安テス
トを省略することが可能となるためである。すなわち、
高圧主蒸気止弁に対する保安テストの目的は弁がステッ
クしておらず、トリップ時に閉じて正しく蒸気を遮断で
きることを確認するものである。このため、上記のよう
なテスト時期を設定することにより不必要なテスト操作
を省略することが可能となる。
高圧主蒸気止弁に対する保安テストを実施する場合、
この保安テストの開始前に、プラントの運転状態がテス
ト条件を満たすか否かの判定をおこなう。この判定をお
こなうに際しては、プラントの負荷、例えば発電機の負
荷が50%以上になった状態が10分以上継続、低圧主蒸気
止弁全開、高圧蒸気加減弁全開、低圧蒸気加減弁全開、
復水器の真空正常のAND条件を満たすか否かの判定をお
こなう。そしてこのAND条件が満たされ、かつ主蒸気止
弁が24時間全開状態になったときに高圧主蒸気弁に対す
る保安テストを実施する。そしてプッシュボタンが自動
側に操作されていたときには、実施指令によりテスト用
電磁弁を励磁し、高圧主蒸気止弁を閉状態とする。な
お、プッシュボタンが自動側に操作されていないときに
は、「高圧主蒸気止弁の開閉テストを実施してくださ
い。」の操作メッセージが表示装置32の画面上に表示さ
れる。そしてこの操作メッセージを基に運転員が手動用
のプッシュボタンを操作すれば、テスト用電磁弁が励磁
され、高圧主蒸気止弁が閉状態となる。
また、操作メッセージは音声によりおこなうことも可
能である。操作メッセージを出力すれば、運転員が自動
スイッチを操作するのを忘れた場合に効果的である。
高圧主蒸気止弁が閉状態になった後テスト用電磁弁が
非励磁状態となり、高圧主蒸気弁が全開状態に復帰し保
安テストが終了する。
保安テストが終了すると保安テストのテスト結果の良
否が判定される。この判定をおこなうのに際しては、次
の3項目を基におこなわれる。
(1)テスト所要時間が規定値以内 (2)テスト中の微少時間での弁開度変化率が規定値 (3)正常な弁開閉パターン(時間対弁開度)とほぼ同
一 上記3項目のすべての条件を満たしたときにはテスト
結果が良として表示され、それ以外のときにはテスト結
果が否として表示される。
テスト結果が否と判定された場合には、推定原因とし
て弁棒ステック、テスト用電磁弁異常、テスト用制御油
系統異常、差動トランスなど弁開度検出系異常の表示を
おこなう。
なお、テスト所要時間や弁開度変化率の規定値(正常
値)は主蒸気圧力をパラメータとした所要時間をあらか
じめ設定しておくことにより、より正確な判定結果を得
ることができる。また弁開閉パターンも主蒸気圧力のパ
ラメータとした複数のパターンを準備することによりよ
り正確な判定結果を得ることが可能である。
また、第3図において、符号T1,T2はタイマ、A1,A2,A
3,A4,A5,A6,A7はAND論理を、O1,O2はOR論理を、N1,N2,N
3,N4はNOT論理を示す。
保安テストのテスト結果を表示装置32に表示するとと
もに、テスト結果を記憶装置に記憶しておき、必要に応
じて、第4図に示すような保安テスト実施結果報告書と
して出力することも可能である。
また保安テストは負荷運転中におこなうが、中央給電
指令所からのAFC信号によってプラントが制御されてい
る場合には、負荷制御をALRモード(発電所側主制御モ
ード)とすることによりより安定な状態で保安テストを
実施することが可能となる。
高圧蒸気加減弁に対する保安テストをおこなう場合に
は、第5図に示されるように、実施時期を1ケ月とする
ことにより高圧主蒸気防止弁と同様に保安テストを自動
的におこなうことができる。
STトリップ電磁弁1,2に対する保安テストを実施する
場合には、第6図に示されるように、電磁弁1の実施時
期を1週間とし、電磁弁2の実施時期を1週間+αと
し、さらにテストを実行するための判定条件として蒸気
タービンが停止フェイズでないこととする。ST(蒸気タ
ービン)のトリップは通常週に1回おこなわれるため、
前回テスト実施の1週間後に実施すればよい。すなわ
ち、1週間以内にユニット停止によりSTトリップ電磁弁
が必らず非励磁状態となるので、この動作がまさしくST
トリック電磁弁の保安テストとなり、保安テストを省略
することが可能となる。しかし、STトリップ電磁弁は非
励磁状態でトリップ信号を出力するようになっているた
め、誤動作防止の観点から電磁弁を2個設け、インター
ロックをAND条件に組み、タービントリップ信号を生成
するようにしている。したがって、STトリップ電磁弁の
テストは必ず片方ずつ実施しなければならない。すなわ
ち両STトリップ電磁弁が同時に非励磁状態になるとユニ
ット停止となるため、両STトリップ電磁弁の実施タイミ
ングに若干の差αをもたせることとしている。この差α
はSTトリップ電磁弁テストの所要時間以上にする必要が
ある。
ST先行異常調速機回路に対する保安テストを実施する
場合には、第7図に示されるように、各回路A,B,Cに対
する実施時期を1週間に設定し、保安テストを実施する
ための判定条件として起動フェイズでなく、かつ停止フ
ェイズでないこと、すなわち蒸気タービンが運転中であ
ることを条件としておこなう。
また、ST非常用油ポンプに対する保安テストを実施す
る場合には、第8図に示されるように、油ポンプが停止
した状態が1週間継続された時間を実施時期とし、テス
ト条件の判定項目として起動フェイズでなくかつ停止フ
ェイズでないことを検出する。そして実施指令により油
ポンプを起動する場合、油ポンプのテスト弁のドレン側
から油を抜いて油圧を下げ、油ポンプを起動させる。そ
して油ポンプを停止させる場合には、油ポンプの吐出圧
が規定値以上になったことが一定時間以上継続されたこ
とを条件にテスト弁を通常側とし油ポンプを停止させ
る。
次に、復水器逆洗弁26Gに対する定例操作をおこなう
場合にも、第9図に示されるように、保安テストと同様
な構成でおこなうことができる。
復水器逆洗弁26Jに対する定例操作をおこなう場合に
は、逆洗弁正洗位置が24時間継続されたときを実施時期
とし、海水系統マスタ進行中でないこと、CWP(循環水
ポンプ)運転中、復水器の真空正常であることをテスト
条件の判定項目として定例操作を実施する。
復水器逆洗弁26Gに対する定例操作を自動で実施する
場合には、復水器逆洗弁26Gの逆洗操作が自動的におこ
なわれ、逆洗位置に至ったことを条件として30分後に逆
洗弁を正洗位置へ戻す処理をおこなう。そして、逆洗弁
が逆洗状態あるいは正洗状態にあるか否かにより実施結
果の良否が表示される。そして実施結果が否のときには
その推定原因として逆洗弁ステック、逆洗弁モータの電
気系の故障が表示される。
また、本実施例において自動的に定例操作をおこなう
場合には、逆洗時に復水器の真空度が低下し、場合によ
ってはプラントトリップに至ることがあるため、前述し
たようにALRモード運転によって負荷が安定した状態で
おこなうことができる。
以上、具体的な実施例について述べたが、保安テスト
及び定例操作の実施時期については、夜中より昼間に実
施したいという要望や、各テストをできるだけまとめて
能率的に実施したいという要望も当然考えられ、融通性
をもたせる必要がある。そこで、これらの要望を実現す
るために、保安テストに対するデータを一括管理する保
安テストデータベースを保安テスト自動化装置12に設
け、各テスト項目の前回の実施時期(テスト担当の運転
も含む)、実施時期、次回の実施予定時期などのデータ
と前述の要望との間に以下に示すような一定のルールを
設けることによって可能となる。
(1)昼間にテストを実施したい場合。
1日1回の保安テストの場合、例えば実施予定時期が
18:00〜24:00の時間帯のときには、この時間帯から−6
時間ずらした時間とし、実施予定時期が0:00〜6:00の時
間帯であれば、この時間帯から+6時間ずらした時間帯
を実施時期として再設定する。この方法はタイマの設定
値を可変にすることで容易に実現可能である。
(2)各テスト項目をできるだめまとめておこないたい
場合。
1日1回の保安テストの場合(2日1回のものでもさ
らにそれ以上の期間に1回のものでも当該テスト日に当
ったものもすべて含む。)、例えばある6時間の間に実
施予定のテスト項目はテスト予定実施時期を圧縮し、同
じ時間帯にまとめて実施できるようにあらためて実施時
期を再設定する。また2日に1回あるいはそれ以上の期
間に1回実施されるものについても、同様のルールによ
って実施時期を再設定することが可能である。
このように、前記各実施例においては、プラントの運
転状態が保安テスト(定例操作)に適する状態にあると
きにのみ保安テストを自動的に実施することができるた
め、プラントの運転状態に悪影響を与えることなく、保
安テストを自動的に実施することができるとともに運転
員の負担を軽減することができる。さらにテスト終了後
テスト結果を表示するとともに、プラントの運転中制御
モードを自動的に制御するようにしたため、第10図に示
されるように、保安テスト中における運転員の負担を大
幅に軽減できるとともに、運転員の誤確認あるいは誤操
作によるテスト失敗やプラントへ及ぼす悪影響を防止す
ることができる。特に、コンバインドサイクルのように
多数の機器により構成されているプラントではその効果
は大なるものがある。
因みに、コンバインドサイクルのテスト項目数とテス
トインターバルの一例を次の表1に示す。
コンバインドサイクルプラントは通常数軸(発電機の
回転軸)の発電ユニットにより構成されており、軸共通
の設備はあるにしても保安テスト項目数は概略上記テス
ト項目数の軸数倍と考えられる。これを見ても本発明を
実施した場合の効果は大なるものがある。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、プラントの運
転状態が保安テストに適する状態にあるときにのみ保安
テストを自動的に実施することができるため、プラント
の運転状態に悪影響を与えることなく保安テストを自動
的に実施することができるとともに、保安テストに要す
る運転員の負担を軽減することができる。またプラント
の運転状態が保安テストの実施に適する状態にないとき
にはその要因が表示されるため、保安テストが実施でき
ないときの処理を即座におこなうことができる。また保
安テストのテスト結果が否のときにはその推定原因が表
示されるため、保安テストに失敗したときの処理を即座
におこなうことができる。また保安テストのテスト結果
が表示されるため、テスト結果の良否を把握することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図はプラ
ントの構成図、第3図は高圧主蒸気止弁の保安テストの
作用を説明するための説明図、第4図は保安テスト実施
結果報告の内容を説明するための図、第5図は高圧蒸気
加減弁の保安テストの内容を説明するための説明図、第
6図はSTトリップ電磁弁に対する保安テストの内容を説
明するための説明図、第7図は先行異常調速機回路に対
する保安テストの内容を説明するための説明図、第8図
はST非常用油ポンプに対する保安テストの内容を説明す
るための説明図、第9図は復水器逆洗弁に対する定例操
作の内容を説明するための説明図、第10図は本発明の効
果を説明するための説明図である。 10……入力装置、 12……保安テスト自動化装置、 14……保安テスト実施タイミング処理部、 15……テスト許可条件判定処理部、 15……テスト許可条件判定処理部、 18……プラント制御モード切換指令処理部、 20……テスト開始・終了指令処理部、 22……テスト結果判定処理部、 24……プロセス情報処理装置、 26……プラント機器群、 30……プラント制御装置、 32……表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01K 23/10 F01K 23/10 A G01D 21/00 G01D 21/00 Q G05B 23/02 0360−3H G05B 23/02 C (72)発明者 杉原 雅 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (56)参考文献 実開 昭57−40608(JP,U) 実開 昭56−149003(JP,U) 実開 昭60−72904(JP,U) 実開 昭59−5703(JP,U) 特公 平6−65842(JP,B2)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラントの機器群のうちテスト対象機器に
    対するテスト時期を設定し、テスト対象機器がテスト実
    施可能状態となった時間を計測し、この計測時間から前
    記テスト対象機器に対する保安テストのテスト時期を指
    定し、前記テスト対象機器に対する保安テスト前に、プ
    ラントの運転状態情報からプラントの運転状態が前記テ
    スト対象機器に対する保安テストの実施に適した状態か
    否かを判定し、プラントの運転状態が前記保安テストの
    実施に適する状態にあるとの判定結果を得たときにのみ
    保安テストのテスト時期の到来を待って前記保安テスト
    を実施するプラントの保安テスト方法。
  2. 【請求項2】保安テスト中はプラントの運転状態の変動
    を抑制する制御モードでプラントを運転し、保安テスト
    終了後は保安テスト開始前の制御モードによる運転に復
    帰する請求項1記載のプラントの保安テスト方法。
  3. 【請求項3】プラントの運転状態が保安テストの実施に
    適する状態にないときには、その要因を表示する請求項
    1または2記載のプラントの保安テスト方法。
  4. 【請求項4】保安テストの終了後保安テストのテスト結
    果を判定し、該判定結果を表示する請求項1記載のプラ
    ントの保安テスト方法。
  5. 【請求項5】保安テストのテスト結果が否のときには、
    その推定原因を表示する請求項4記載のプラントの保安
    テスト方法。
  6. 【請求項6】プラントの機器群のうちテスト対象機器に
    対するテスト時期を設定する設定手段と、テスト対象機
    器の状態がテスト実施可能状態になった時間を計測する
    計測手段と、計測手段の計測時間からテスト対象機器に
    対する保安テストのテスト時期を指定するテスト時期指
    定手段と、プラントの運転状態に関するプロセス情報を
    入力するプロセス情報入力手段と、前記プロセス情報か
    らプラントの運転状態がテスト対象機器に対する保安テ
    ストの実施に適した状態か否かを判定するテスト条件判
    定手段と、テスト時期指定手段によりテスト時期が指定
    されたときテスト条件判定手段の判定結果が良であるこ
    とを条件にテスト対象機器に保安テストの実施を指令す
    る指令手段と、を有するプラントの保安テスト装置。
  7. 【請求項7】保安テストのテスト結果を判定する判定手
    段と、判定手段の判定結果を表示する表示手段を有する
    請求項6記載のプラントの保安テスト装置。
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