JP2575088Y2 - リーチ式フォークリフトのスリップ防止装置 - Google Patents

リーチ式フォークリフトのスリップ防止装置

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JP2575088Y2
JP2575088Y2 JP1993010918U JP1091893U JP2575088Y2 JP 2575088 Y2 JP2575088 Y2 JP 2575088Y2 JP 1993010918 U JP1993010918 U JP 1993010918U JP 1091893 U JP1091893 U JP 1091893U JP 2575088 Y2 JP2575088 Y2 JP 2575088Y2
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圭三 荻野
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日本輸送機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、リーチ式フォークリフ
トのスリップ防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に略示するごとく、リーチ式
フォークリフト40は、車両本体41と、該車両本体4
1から前方に突出するリーチレッグ42と、該リーチレ
ッグ42に沿って前後に移動し得るマスト装置43とを
具え、該マスト装置43には、周知のごとくリフトシリ
ンダ(図示せず)の伸縮により昇降動しうるフォーク3
が装着されている。
【0003】又、車両本体41には、操舵兼駆動輪であ
るドライブホイール5が車両本体41に対して揺動可能
なギヤケース6に装着されている。かかる構成を図5に
基づき詳細に説明すると、ドライブホイール5は、その
内部に歯車減速機を組み込んだギヤケース6に装着さ
れ、電動機45の駆動力にて回転駆動される。尚、ギヤ
ケース6は、旋回ギヤ44に噛合するステアリングギヤ
(図示せず)により操舵可能にサポート20に軸受され
る。
【0004】サポート20は、その上部を上部平行リン
ク22に回動自在に支承され、該上部平行リンク22の
他端は、車両本体41内部に固着されている支持ブラケ
ット46に回動自在に支承される。又、サポート20に
は、下方に向けて垂下するサポートリンク部21が形成
され、該サポートリンク部21の下端部には下部平行リ
ンク23がピン32にて回動自在に枢着されている。
【0005】下部平行リンク23は、車両本体41に固
着されている支持ブラケット26にその略中間点をピン
25にて回動自在に支承されると共に、他端側は、キャ
スタ輪34の上方にまで延出する延出部23Aが形成さ
れている。又、前記上部平行リンク22の背面側には、
ブラケット29が溶着されており、該ブラケット29
と、車両本体41に固着された支持片35との間には、
スプリング28を弾性挿入したスルーボルト27が介装
されている。
【0006】尚、スプリング28の下端はバネ受け片4
7で受けとめられると共に、スルーボルト27の上端は
ロックナット30でブラケット29からの抜け止めが施
される。従って、スプリング28の復元力によりスルー
ボルト27が下方へ押しやられ、ドライブホイール5を
常時下方に向けて付勢するごとく作用が得られる。
【0007】又、前記ピン25には、キャスタリンク2
4が回動自在に支承され、その端部にはキャスタ輪34
が装着されている。尚、前記延出部23Aと、キャスタ
リンク24との間にはスプリング33が弾性挿入されて
いるため、キャスタ輪34を下方に押しつける作用が得
られる。
【0008】以上のように構成されているため、ドライ
ブホイール5に作用する軸重が大きい場合には、サポー
ト20が車両本体41に対して上昇するため上部平行リ
ンク22並びに下部平行リンク23を上方に押し上げ、
延出部23Aがスプリング33を介してキャスタ輪34
を地上に押しつける作用が得られる。これにより、ドラ
イブホイール5の軸重がキャスタ輪34へ分担され、車
両のバランス、即ち横安定性を担保し得る。
【0009】他方、ドライブホイール5に作用する軸重
が小さいときは、上記とは逆に、サポート20は車両本
体41に対して下降するため、下部平行リンク23は、
ピン25を支点として左回りに回動し、キャスタ輪34
への押しつけ力を小さくする。これによりキャスタ輪3
4の分担荷重を減らし、ドライブホイール5の分担荷重
を増加させ、発進時のスリップを防止している。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】ところで、リーチ式フ
ォークリフト40は、図4に略示するごとく、フォーク
3に負荷Wを載置して、しかもマスト装置43を前方に
位置させた状態(以下、単に「リーチアウト」とい
う。)では、重心位置が前方に移動するためドライブホ
イール5に作用する軸重が小さくなる。これにより、発
進時等にはスリップが生じ易く、特に、冷凍倉庫等の路
面の摩擦係数が小さい場所では発進不能になる場合があ
る。
【0011】然して、上述のようなリーチアウト状態に
おいてもドライブホイール5に十分な軸重が得られるよ
う、前記スプリング28にバネ係数が大なるものを選定
することも考えられるが、その場合、フォーク3に負荷
Wを載置せず、しかもマスト装置43を車両本体41側
へ繰り入れた状態(以下、単に「リーチイン」とい
う。)では、ドライブホイール5とキャスタ輪34との
バランスが悪くなり、横安定性が損なわれ、旋回時等に
は転倒してしまう虞がある。
【0012】つまり、上部平行リンク22を常時下方へ
付勢するスプリング28の選定のみで、リーチイン状態
での横安定性を担保しつつ、リーチアウト状態でのスリ
ップを防止するという両目的を同時に達成することは、
自ずと限界がある。特に安全性を考慮して横安定性を重
視したスプリング28の選定をすると、やはり、負荷時
のリーチアウト状態においてはドライブホイール5に十
分な軸重が得られず、スリップが発生してしまうという
問題がある。
【0013】本考案は、かかる問題点に鑑み案出された
もので、その目的は、フォーク3に載置された負荷に応
じて、ドライブホイール5と、キャスタ輪34との分担
比率をシリンダを用いて強制的に変化させ、ドライブホ
イール5に十分な軸重を与えてスリップを防止しうる装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は、車両本体から
前方に向けて突出するリーチレッグに沿ってマスト装置
を前後に移動可能に装着し、該マスト装置にはリフトシ
リンダにより昇降自在なフォークを具えると共に、車両
本体には、同車両本体に対し揺動可能に駆動輪を装着し
たリーチ式フォークリフトにおいて、ピストンロッドの
伸縮により前記駆動輪を揺動させ得るシリンダを設け、
前記リフトシリンダのボトム側へ接続された管路から分
岐させた分岐管路を、前記シリンダが駆動輪の軸重を増
すように作動する側のシリンダ室に接続してなる構成と
し、上述の課題を解決したものである。
【0015】
【作用】フォーク3に負荷Wを載置していない状態で
は、リーチイン、リーチアウトのいずれの状態において
も、重心位置は比較的後方にあるため、リーチ式フォー
クリフト1には殆どスリップは生じることがない。かか
る場合には、主として上部平行リンク22にはスプリン
グ28の復元力が作用することから、ドライブホイール
5と、キャスタ輪34のバランスが保たれリーチ式フォ
ークリフト1の横安定性が担保される。
【0016】又、フォーク3に負荷Wを載置した状態で
は、リーチイン、リーチアウトのいずれの状態でも重心
位置が前方に移動する。特にリーチアウトの場合には重
心位置が大きく前方に移動してスリップし易くなるが、
この場合、上部平行リンク22にはスプリング28の復
元力に加えて負荷wの重量に応じたシリンダ7による推
力が得られる。これにより、キャスタ輪34の分担荷重
を減らしてドライブホイール5の分担荷重を増加させ、
スリップを防止できる。
【0017】
【実施例】本考案の一実施例について、以下、図1乃至
図2に基づき説明する。尚、従来と同一の箇所には同一
の符号を付し、ここでの説明は省略する。
【0018】図1に略示するごとく、本考案は、リフト
シリンダ2と、該リフトシリンダ2に作動油を供給する
管路15と、該管路15から分岐する管路14と、該管
路14をドライブホイール5を装着したギヤケース6を
揺動させ得るシリンダ7に接続して構成される。
【0019】リーチ式フォークリフト1は、従来と略同
一の構成を有しているが、図2に示すごとく、上部平行
リンク22の裏面に溶着されているブラケット29には
シリンダ7が、本例ではそのピストンロッド7Aを下向
きに連結されている。尚、シリンダ7の底側は車両本体
41の支持ブラケット31に回動自在に支承される。
【0020】従って、シリンダ7のピストンロッド7A
を伸張させると、上部平行リンク22が押し下げられる
と共に、下部平行リンク23がピン25を中心に左回り
に回動する。これにより、キャスタ輪34を押し下げて
いるスプリング33の付勢力を弱め、ひいてはキャスタ
輪34の分担荷重を減らしてドライブホイール5の軸重
を増加させることができる。
【0021】次に、図1に基づき油圧系統について説明
すると、作動油が貯えられるタンク13と、油圧用電動
機Mにより駆動されるポンプ12と、該ポンプ12から
送り出される圧油を切り換えるコントロール弁9と、該
コントロール弁9に接続される管路15は、フローコン
トロール弁8を介してリフトシリンダ2のボトム側へ接
続される。
【0022】さらに、前記管路15には管路14が分岐
接続されており、この管路14は、本例では前記シリン
ダ7のボトム側に接続される。尚、シリンダ7には、タ
ンク13への戻り管路16が接続される。
【0023】以上のようであるから、コントロール弁9
を操作してポートaに切り換えると、タンク13に貯え
られている作動油は、油圧用電動機Mにより駆動される
ポンプ12により送り出され、コントロール弁9、管路
15、フローコントロール弁8を経てリフトシリンダ2
のボトム側へ供給される。これにより、リフトシリンダ
2のピストンロッドが上昇し、フォーク3を用いて荷上
げ作業が行える。
【0024】この際、管路15から分岐する管路14に
も圧油が送られ、シリンダ7のボトム側へも供給され
る。従って、フォーク3に負荷Wが存在すると、上部平
行リンク22には、通常の前記スプリング28の復元力
に加えて、負荷Wの重量にリフトシリンダ2のピストン
断面積に対するシリンダ7のそれの比を乗じた力が付加
される。
【0025】これにより、上記したごとく、キャスタ輪
34の分担荷重を減らし、ドライブホイール5の分担荷
重を増加させ得る。尚、ドライブホイール5と、キャス
タ輪34との軸重の分担比率は、最大で全ての軸重がド
ライブホイール5に荷担される状態まで設定できる。
【0026】又、負荷Wが存在しない場合には、フォー
ク3や、リフトブラケット等(不図示)の昇降部材の重
量に上記ピストンの断面積比を乗じた押しつけ力が付加
されるが、かかる力は極めて小さく、実際にはスプリン
グ28の復元力のみと考えて良い。
【0027】尚、シリンダ7のピストン径を任意に設定
することにより、リーチ式フォークリフト1の最大負荷
時には前の2輪のロードホイール4と、ドライブホイー
ル5の計3輪で路面に接地するように構成して、よりス
リップを確実に防止することができる。
【0028】以上詳述したが、本考案は、上記実施例に
限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範
囲内において種々変形することができることは言うまで
もない。
【0029】
【考案の効果】上述のごとく、フォークに荷を載置し、
特にマスト装置を前方に繰り出したリーチアウト状態の
ごとく、最もスリップし易い状態においては、ドライブ
ホイールの分担荷重を増やし、発進時等のスリップを防
止できる。又、フォークに荷を載置していない状態で
は、ドライブホイールとキャスタ輪とで荷重を適度に分
担しの横安定性が確保できる。
【0030】さらに、リフトシリンダに圧油を供給する
管路から分岐させた管路によりシリンダへ油圧を供給し
ているため、フォークに載置された負荷の重量に応じて
自動的に、ドライブホイールに付与する軸重のバランス
制御ができ、しかも、特別な油圧源を用いる事がないか
ら構成が簡素化でき、製作コストを低減しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を説明するための油圧回路図で
ある。
【図2】本考案の実施例を示す正面図である。
【図3】リーチ式フォークリフトの側面図である。
【図4】リーチ式フォークリフトの側面図である。
【図5】従来の構成を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 リーチ式フォークリフト 2 リフトシリンダ 3 フォーク 4 ロードホイール 5 ドライブホイール 6 ギヤケース 7 シリンダ 8 フローコントロール弁 9 コントロール弁 10 操作レバー 11 逆止弁 12 ポンプ 13 タンク 14 管路 15 管路 16 戻り管路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両本体から前方に向けて突出するリー
    チレッグに沿ってマスト装置を前後に移動可能に装着
    し、該マスト装置にはリフトシリンダにより昇降自在な
    フォークを具えると共に、車両本体には、同車両本体に
    対し揺動可能に駆動輪を装着したリーチ式フォークリフ
    トにおいて、ピストンロッドの伸縮により前記駆動輪を
    揺動させ得るシリンダを設け、前記リフトシリンダのボ
    トム側へ接続された管路から分岐させた管路を、前記シ
    リンダが駆動輪の軸重を増すように作動する側のシリン
    ダ室に接続してなるリーチ式フォークリフトのスリップ
    防止装置。
JP1993010918U 1993-02-18 1993-02-18 リーチ式フォークリフトのスリップ防止装置 Expired - Lifetime JP2575088Y2 (ja)

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JPH0663597U JPH0663597U (ja) 1994-09-09
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JP2011225126A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Nippon Yusoki Co Ltd ウォーキーフォークリフト
JP2011230526A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Nippon Yusoki Co Ltd ウォーキーフォークリフト
JP5725990B2 (ja) * 2011-06-14 2015-05-27 住友ナコ マテリアル ハンドリング株式会社 リーチ式フォークリフトおよびサスペンション機構

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