JP2574844Y2 - 免震アイソレータ - Google Patents
免震アイソレータInfo
- Publication number
- JP2574844Y2 JP2574844Y2 JP1991098750U JP9875091U JP2574844Y2 JP 2574844 Y2 JP2574844 Y2 JP 2574844Y2 JP 1991098750 U JP1991098750 U JP 1991098750U JP 9875091 U JP9875091 U JP 9875091U JP 2574844 Y2 JP2574844 Y2 JP 2574844Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- seismic isolation
- outer peripheral
- plate
- hardness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Springs (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、構造物等が受ける地震
動を軽減するために使用される免震アイソレータに関す
る。
動を軽減するために使用される免震アイソレータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から免震アイソレータとしては複数
枚の鉄板からなる金属板と各金属板間に配置された天然
ゴムからなるゴム板とにより構成された積層ゴムが使わ
れている。また、このような免震アイソレータにおいて
振動を速やかに吸収するために、積層ゴムの金属板とゴ
ム板とを互いに全面的もしくは部分的に非接着状態にし
て水平方向の変形動作に際してゴム板の非接着面が金属
板に対して所定の摩擦力をもって追従し有効な振動吸収
効果を発揮するようにしたものがある(例えば特開平2
−176227号公報参照)。
枚の鉄板からなる金属板と各金属板間に配置された天然
ゴムからなるゴム板とにより構成された積層ゴムが使わ
れている。また、このような免震アイソレータにおいて
振動を速やかに吸収するために、積層ゴムの金属板とゴ
ム板とを互いに全面的もしくは部分的に非接着状態にし
て水平方向の変形動作に際してゴム板の非接着面が金属
板に対して所定の摩擦力をもって追従し有効な振動吸収
効果を発揮するようにしたものがある(例えば特開平2
−176227号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかして、前記複数の
金属板とゴム板とを互いに全面的もしくは部分的に非接
着状態とした免震アイソレータは、例えば周知のオイル
ダンパ機構を積層ゴムとは別途に設けたものに比べて、
小さい設置面積で有効な振動吸収効果を発揮しうるとい
う利点がある。しかし大荷重が常時鉛直に付加されてい
ることにより、ゴム板が長期間のうちにクリープを生じ
て周縁部に広がる傾向があり、さらには金属板周縁部か
ら外方にはみ出してきたり金属板のそりが発生して所定
の免震特性が維持されないおそれがある。
金属板とゴム板とを互いに全面的もしくは部分的に非接
着状態とした免震アイソレータは、例えば周知のオイル
ダンパ機構を積層ゴムとは別途に設けたものに比べて、
小さい設置面積で有効な振動吸収効果を発揮しうるとい
う利点がある。しかし大荷重が常時鉛直に付加されてい
ることにより、ゴム板が長期間のうちにクリープを生じ
て周縁部に広がる傾向があり、さらには金属板周縁部か
ら外方にはみ出してきたり金属板のそりが発生して所定
の免震特性が維持されないおそれがある。
【0004】本考案はこのような従来の難点を解消すべ
くなされたもので、ゴム板のはみ出しや金属板のそりを
防止しうる免震アイソレータを提供することを目的とす
る。
くなされたもので、ゴム板のはみ出しや金属板のそりを
防止しうる免震アイソレータを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の免震アイソレー
タは、複数の金属板とゴム板とをそれぞれ互いに全面的
もしくは部分的に非接着状態で交互に積層してなる免震
アイソレータにおいて、各ゴム板が中心部ゴムとその周
縁の外周部ゴムとから構成され、前記外周部ゴムは前記
ゴム板総面積の少なくとも10%の面積を有し、かつゴ
ム硬度が50以上であり、前記中心部ゴムはゴム硬度が
前記外周部ゴムより小さいものであることを特徴とする
ものである。
タは、複数の金属板とゴム板とをそれぞれ互いに全面的
もしくは部分的に非接着状態で交互に積層してなる免震
アイソレータにおいて、各ゴム板が中心部ゴムとその周
縁の外周部ゴムとから構成され、前記外周部ゴムは前記
ゴム板総面積の少なくとも10%の面積を有し、かつゴ
ム硬度が50以上であり、前記中心部ゴムはゴム硬度が
前記外周部ゴムより小さいものであることを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】本考案の免震アイソレータは、複数の金属板と
ゴム板とを互いに接着面積を減じた状態で交互に積層さ
れていることにより、水平方向の変形動作に際してゴム
板の非接着面が金属板に対して所定の摩擦力をもって追
従し有効な振動吸収効果を発揮することを利用したもの
であり、さらに各ゴム板を、中心部ゴムと中心部ゴムよ
り硬質の外周部ゴムとから構成したことにより、ゴム板
の外方へのはみ出しや金属板のそりを長期間に亙って防
止することが可能である。
ゴム板とを互いに接着面積を減じた状態で交互に積層さ
れていることにより、水平方向の変形動作に際してゴム
板の非接着面が金属板に対して所定の摩擦力をもって追
従し有効な振動吸収効果を発揮することを利用したもの
であり、さらに各ゴム板を、中心部ゴムと中心部ゴムよ
り硬質の外周部ゴムとから構成したことにより、ゴム板
の外方へのはみ出しや金属板のそりを長期間に亙って防
止することが可能である。
【0007】
【実施例】次に本考案の実施例について説明する。
【0008】図1は本考案の免震アイソレータの一実施
例を示している。すなわち鉄板からなる複数枚の金属板
10と、各金属板間に装入された天然ゴムからなる複数
枚のゴム板11と、上、下端部にそれぞれ装着された外
金具12、13とを備えている。また各ゴム板11は、
予め円板状に成形されて各金属板10間に装入され、金
型(図示せず)に収容されて加硫されるが、各金属板1
0に対して全面的に非接着状態もしくは部分的に非接着
状態とされている。
例を示している。すなわち鉄板からなる複数枚の金属板
10と、各金属板間に装入された天然ゴムからなる複数
枚のゴム板11と、上、下端部にそれぞれ装着された外
金具12、13とを備えている。また各ゴム板11は、
予め円板状に成形されて各金属板10間に装入され、金
型(図示せず)に収容されて加硫されるが、各金属板1
0に対して全面的に非接着状態もしくは部分的に非接着
状態とされている。
【0009】しかして、各ゴム板11は図2に示される
ように中心部ゴム11aとその周縁の外周部ゴム11b
とから構成されている。外周部ゴム11bはゴム板11
の総面積の10〜20%の面積を有し、かつゴム硬度が
50〜60であり、中心部ゴム11aはゴム硬度が外周
部ゴム11bより小さいものである。
ように中心部ゴム11aとその周縁の外周部ゴム11b
とから構成されている。外周部ゴム11bはゴム板11
の総面積の10〜20%の面積を有し、かつゴム硬度が
50〜60であり、中心部ゴム11aはゴム硬度が外周
部ゴム11bより小さいものである。
【0010】次表は、ゴム板に対する外周部ゴムの占め
る面積(%)と外周部ゴムのゴム硬度を種々変えたとき
のクリープ(%) をそれぞれ測定した数値を示している。
る面積(%)と外周部ゴムのゴム硬度を種々変えたとき
のクリープ(%) をそれぞれ測定した数値を示している。
【0011】
【表1】 なお上記クリープはそれぞれ次式で表される。
【0012】 クリープ(%) =クリープ量(沈込量)(mm)/ゴム総厚さ(mm)×100 表1から本考案の免震アイソレータは、かなり安定した
クリープ量となることが分かる。
クリープ量となることが分かる。
【0013】
【考案の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
考案の免震アイソレータは複数の金属板とゴム板とを互
いに接着面積を減じた状態で交互に積層されていること
により、水平方向の変形動作に際して安定した免震性能
を維持するものであり、さらに各ゴム板を、中心部ゴム
と中心部ゴムより硬質の外周部ゴムとから構成したこと
により、ゴム板の外方へのはみ出しや金属板のそりを長
期間に亙って防止する。
考案の免震アイソレータは複数の金属板とゴム板とを互
いに接着面積を減じた状態で交互に積層されていること
により、水平方向の変形動作に際して安定した免震性能
を維持するものであり、さらに各ゴム板を、中心部ゴム
と中心部ゴムより硬質の外周部ゴムとから構成したこと
により、ゴム板の外方へのはみ出しや金属板のそりを長
期間に亙って防止する。
【図1】本考案の一実施例を示す正面図。
【図2】図1要部の拡大横断面図。
10………金属板 11………ゴム板 11a……中心部ゴム 11b……外周部ゴム 12、13…外金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 小谷 一郎 (56)参考文献 特開 昭59−47540(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 1/00 - 7/00 E04B 1/36 E04H 9/02 331
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の金属板とゴム板とをそれぞれ互い
に全面的もしくは部分的に非接着状態で交互に積層して
なる免震アイソレータにおいて、各ゴム板が中心部ゴム
とその周縁の外周部ゴムとから構成され、前記外周部ゴ
ムは前記ゴム板総面積の少なくとも10%の面積を有
し、かつゴム硬度(JIS K6301のスプリング式
硬さ試験機による硬さ、以下同じ。)が50以上であ
り、前記中心部ゴムはゴム硬度が前記外周部ゴムより小
さいものであることを特徴とする免震アイソレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991098750U JP2574844Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 免震アイソレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991098750U JP2574844Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 免震アイソレータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0547564U JPH0547564U (ja) | 1993-06-25 |
JP2574844Y2 true JP2574844Y2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=14228142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991098750U Expired - Lifetime JP2574844Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 免震アイソレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574844Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010180959A (ja) * | 2009-02-05 | 2010-08-19 | Bridgestone Corp | 免震装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0101235A3 (en) * | 1982-08-13 | 1986-02-12 | Avon Rubber Plc | Resilient assemblies |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP1991098750U patent/JP2574844Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0547564U (ja) | 1993-06-25 |
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