JP2574163Y2 - 比色計用測定セル - Google Patents

比色計用測定セル

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JP2574163Y2
JP2574163Y2 JP1991057652U JP5765291U JP2574163Y2 JP 2574163 Y2 JP2574163 Y2 JP 2574163Y2 JP 1991057652 U JP1991057652 U JP 1991057652U JP 5765291 U JP5765291 U JP 5765291U JP 2574163 Y2 JP2574163 Y2 JP 2574163Y2
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cell
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重之 秋山
一彦 足利
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、比色計用測定セルに関
する。
【0002】
【従来の技術】ボイラー水などを管理するものとして、
ボイラー水の一部を被検液としてサンプリングし、発色
試薬を用いて被検液中のシリカ濃度を測定する比色計が
ある。図2は、従来の比色計の構成を示すもので、この
図において、1は被検液を収容するための測定セルで、
硬質のポリ塩化ビニル樹脂(PVC)を貼り合わせ、被
検液2を収容するセル空間3は直方体または立方体形状
に形成されている。この測定セル1の相対向する側壁
4,5には、開口6,7がそれぞれ形成され、各開口
6,7には、窓押さえ8,9によって光透過性のセル窓
10,11が嵌め込まれている。そして、一方のセル窓
10の外方には、集光レンズ12を介して可視光線を発
する光源13が設けられ、他方のセル窓11の外方に
は、干渉フィルタ14を介して検出器15が設けられて
いる。16,17はシール部材である。
【0003】18は測定セル1内に収容された被検液2
を攪拌するための攪拌で、測定セル1の底部外側に設
けられ、モータ19によって回転駆動されるマグネット
20と、セル空間3の下方に設けられ、マグネット20
の回転によって回転する攪拌用回転子21とからなる。
22は被検液2を測定セル1内に導入したり、これを測
定セル1外に導出するための導入・導出用配管(以下、
配管と言う)で、測定セル1の底部に形成された開口2
3に接続され、開閉弁としての電磁弁24を備えてい
る。25は試薬注入部で、複数の試薬注入ノズル25
a,25b,25cを備えている。26はオーバーフロ
ー排出管である。
【0004】このように構成された比色計において、配
管22を介して被検液2を測定セル1内に導入し、オー
バーフローさせることによって計量を行った後、攪拌機
18によって被検液2を攪拌しながら、試薬注入ノズル
25a,25b,25cによって、反応試薬A(モリブ
デン酸アンモニウム)、反応試薬B(酒石酸)、反応試
薬C(1−アミノ2−ナフトール4−スルホン酸)をこ
の順に被検液2に加える。これによって、シリカイオン
特有のモリブデン酸ブルーを発色する。そして、光源か
ら発せられた光は被検液2を透過して検出器15に至
る。これによって、波長815nm(ナノメータ)にお
ける吸光度が求められ、予め作成した検量線から被検液
2中のシリカ濃度が測定される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
測定セル1は、PVCを貼り合わせて製作するものであ
るから、比較的短い20mmから比較的長い100mm
程度のものは比較的容易に製作できるといった利点があ
るが、長さが100mmを超えるものや、比較的大きな
内径のものは製作が困難である。そして、測定セル1の
構成材料としてPVCを用いているため、セル内壁面に
試薬などが付着し、共存成分の隠蔽反応が不完全になる
といった問題点がある。
【0006】また、測定セル1の内部空間3が直方体ま
たは立方体形状であるため、底部のコーナー部(図2に
おいて、符号27で示す部分)における被検液2の排出
が完全ではなく、次回の測定に悪影響が及ぼされる。さ
らに、測定セル1の底部が全て水平な平面であるから、
測定後において被検液2および試薬を排出したり、測定
セル1内壁を共洗いした後に被検液2を排出するのに時
間がかかるといった不都合がある。
【0007】本考案は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、試薬がセル内壁面に
付着したりせず、また、被検液を迅速かつ確実に排出す
ることができる比色計用測定セルを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案においては、内部に被検液を収容するための
セル空間が形成され、側部に光源に対応するセル窓と検
出器に対応するセル窓とを対向配置すると共に、底面部
、モータによって回転駆動されるマグネットと、この
マグネットの回転によって回転する攪拌用回転子とから
なる攪拌器を備えた比色計用測定セルにおいて、前記測
定セルとして、撥水性樹脂ブロックを加工して内部に平
面視円形のセル空間を有するように形成すると共に、セ
ル空間の内部底面を水平に形成し、この内部底面と内部
側面との間に傾斜部を形成し、さらに、この傾斜部に連
なる前記内部底面の角部に開口を設けてこの開口に被検
液のセル空間内への導入・導出用配管を接続し、しかも
前記攪拌用回転子を、水平な前記内部底面上に配置する
一方、前記マグネットを前記底面部の外側に対向配置
ている。
【0009】
【作用】上記構成によれば、比較的小型のものは勿論の
こと、例えば直径50mm、長さ50mmといった比較
的大径および長寸のものも容易に製作することができる
と共に、撥水性樹脂よりなるから被検液などの付着がな
いと共に、セル空間の内部底面と内部側面との間に傾斜
部を形成してあるので、被検液は従来よりも早く排出
し、また、洗浄も早く行える。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説
明する。
【0011】図1は、本考案に係る測定セルを用いた比
色計の構成を示し、この図において、図2に示した符号
と同一符号は同一物また相当物を示している。図1にお
いて、30は本考案に係る測定セルで、第1セルブロッ
ク31と第2セルブロック32とから構成されている。
第1セルブロック31は、ポリプロピレン樹脂やフッ素
樹脂などのように撥水性を有する樹脂ブロックからな
り、例えば直径と深さが等しくなるように切削加工され
て、内部に平面視円形のセル空間33が形成されてい
る。そして、第2セルブロック32は、適宜の樹脂より
なり、試薬注入ノズル25a,25b,25cやオーバ
ーフロー排出管26を挿通させるようにして、セル空間
33を覆っている。
【0012】第1セルブロック31の相対向する側壁3
4,35には、段部を有する開口36,37がそれぞれ
形成され、各開口36,37には、窓押さえ38,39
によって光透過性のセル窓40,41が嵌め込まれてい
る。そして、一方のセル窓40の外方には、集光レンズ
12を介して赤外光源13が設けられ、他方のセル窓4
1の外方には、干渉フィルタ14を介して検出器15が
設けられている。なお、42,43はシール部材であ
る。
【0013】セル空間33の最下部に対応する第1セル
ブロック31の表面である内部底面44は水平に形成し
てあり、その水平部分に、攪拌用回転子19が設けられ
ている。そして、内部底面44と内部側面45との間に
はその全周にわたって30〜45゜の勾配を有する傾斜
部46が形成されている。また、内部底面44の角部に
開口47が形成してあり、この開口47に被検液のセル
空間内への導入・導出用配管が接続されている。さら
に、被検液2を攪拌するための攪拌器18は、測定セル
1の底部外側に設けられモータ19によって回転駆動さ
れるマグネット2 0と、セル空間3の下方に設けれマ
グネット20の回転によって回転する攪拌用回転子21
とからなる。つまり、前記攪拌用回転子21を、傾斜部
46に連なる水平な前記内部底面44上に配置する一
方、前記マグネット20を前記底部外側に対向配置して
ある。
【0014】上述のように構成された比色計を、例えば
火力発電所における水質管理用シリカ分析計として使用
する場合、被検液2中にリン酸イオンが共存する缶水
(例えば100〜200ppb)や主蒸気(5〜10p
pbシリカ)を測定し、給水である純水(3〜10pp
b)などの被検液2を1台の比色計で測定することがで
きる。
【0015】そして、上記実施例に示した測定セル30
においては、そのセルブロックが樹脂よりなるものであ
るから、切削加工が行いやすく、容易に任意の寸法のも
のを得ることができる。そして、特に、第1セルブロッ
ク31は撥水性樹脂よりなるから、被検液などの付着が
なく、共存するリン酸イオンの隠蔽効果が大きいと共
に、セル空間の内部底面44と内部側面45との間には
傾斜部46を形成してあると共に、底面44最下部に配
22を接続しているので、被検液2を早く排出するこ
とができ、所謂液切れがよい。
【0016】その結果、測定後において被検液2および
試薬を排出したり、測定セル30内壁を共洗いした後に
被検液2を排出する場合、従来よりも早く、しかも、共
洗いに要する被検液2の料が少なくて済む他、確実に被
検液2などの排出を行うことができる。そして、所望の
測定をそれだけ早く行え、また、高濃度シリカ(例えば
200ppb以上)と低濃度シリカ(例えば200pp
b未満)とを交互に測定するような場合、高濃度の被検
液2の影響を低く押さえることができ、精度の高い測定
を行なえる。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
測定セルとして撥水性樹脂ブロックを 用いたので、試薬
がセル内壁面に付着したりすることはない。 また、内部
に平面視円形のセル空間を形成し、このセル空間の内部
底面を水平に形成するとともに、この内部底面と内部側
面との間に傾斜部を形成し、内部底面の角部に開口を設
けてこの開口に被検液のセル空間内への導入・導出用配
管を接続したので、被検液を迅速かつ確実に排出するこ
とができ、測定を速やかに行うことができると共に、
高濃度の被検液と低濃度の被検液とを交互に連続して測
定するような場合でも、前の測定の影響を受けることな
く、精度の高い測定結果を得ることができる。特に、本
考案では、攪拌用回転子が回転するのに支障を来さない
よう攪拌用回転子を傾斜部に連なる水平な前記内部底面
上に配置している。つまり、攪拌用回転子の回転中セル
空間の傾斜部に接触させることなく、攪拌用回転子を水
平な前記内部底面に平行な水平面内で回転させることが
できる。 さらに、水平な前記内部底面上に攪拌用回転子
を配置し、この状態の攪拌用回転子に対してマグネット
を底面部の外側に対向配置するので、攪拌用回転子およ
びマグネット間の距離を短く設定できる。よって、小型
のマグネットを用いても攪拌用回転子の攪拌力を軽減す
ることなく攪拌用回転子を回転でき、また、マグネット
を駆動するモータも小型のもので済む。すなわち、コス
ト安、省エネ化に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る測定セルを用いた比色計の構成を
概略的に示す図である。
【図2】従来の測定セルを用いた比色計の構成を概略的
に示す図である。
【符号の説明】
2…被検液、13…光源、15…検出器、16…攪拌
器、19…モータ、20…マグネット、21…攪拌用回
転子、22…導入・導出用配管、30…測定セル、31
…撥水性樹脂ブロック、33…セル空間、40…セル
窓、41…セル窓、44…傾斜部に連なる水平な内部底
面、45…内部側面、46…傾斜部、47…開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−68843(JP,A) 特開 昭56−145334(JP,A) 実開 昭48−89285(JP,U) 特公 昭36−10400(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 21/00 - 21/61

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に被検液を収容するためのセル空間
    が形成され、側部に光源に対応するセル窓と検出器に対
    応するセル窓とを対向配置すると共に、底面部に、モー
    タによって回転駆動されるマグネットと、このマグネッ
    トの回転によって回転する攪拌用回転子とからなる攪拌
    器を備えた比色計用測定セルにおいて、前記測定セルと
    して、撥水性樹脂ブロックを加工して内部に平面視円形
    のセル空間を有するように形成すると共に、セル空間の
    内部底面を水平に形成し、この内部底面と内部側面との
    間に傾斜部を形成し、さらに、この傾斜部に連なる前記
    内部底面の角部に開口を設けてこの開口に被検液のセル
    空間内への導入・導出用配管を接続し、しかも前記攪拌
    用回転子を、水平な前記内部底面上に配置する一方、前
    記マグネットを前記底面部の外側に対向配置してある
    とを特徴とする比色計用測定セル。
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