JP2002131221A - フローセル装置 - Google Patents

フローセル装置

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JP2002131221A
JP2002131221A JP2000318305A JP2000318305A JP2002131221A JP 2002131221 A JP2002131221 A JP 2002131221A JP 2000318305 A JP2000318305 A JP 2000318305A JP 2000318305 A JP2000318305 A JP 2000318305A JP 2002131221 A JP2002131221 A JP 2002131221A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セル本体内の円柱形の空洞部に充填された被
検液にその中心軸と直交する方向に沿って光を照射する
ことにより、構造を簡単できるとともに、種々の測定を
有利に行うことができるフローセル装置を提供する。 【解決手段】 フローセル装置10は、内部に円柱形空
洞部12を有するセル本体11と、空洞部内の被検液に
その中心軸と直交する方向に沿って光を照射する発光部
13と、発光部から照射されて空洞部内の被検液を通過
した光を受光する受光部15と、空洞部の中心軸を中心
として回転する回転アーム22及びその先端に連結され
たワイプ体25を有し、回転アームが回転することによ
りワイプ体が空洞部の周壁面に接触しつつ一方向に移動
するワイパー部材とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水の色度、
濁度等の光学的測定を行う分析装置に使用されるフロー
セル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水道水の品質管理を行う目的
で、水道水の色度、濁度を、フローセルを用いたプロセ
ス用色度計、濁度計によって測定することが行われてい
る。測定用の分析装置に用いるフローセル装置として
は、例えば、円筒状のセル本体の両端開口部をそれぞれ
閉塞板で閉塞し、両閉塞板をそれぞれ透明セル窓で覆
い、一方の閉塞板に形成した光透過孔から光を入射さ
せ、セル本体内に充填した被検液を透過した光を他方の
閉塞板に形成した光透過孔から射出させ、その射出光を
受光部で受光する構成を備えたものが存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のフ
ローセル装置は、円筒状セル本体内の被検液にセル本体
の軸方向に沿って光を照射するものであるため、フロー
セル装置の構造が複雑になったり、測定を行う点で不利
になったりすることがあった。
【0004】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
もので、被検液が充填される円柱形の空洞部を有するセ
ル本体を用い、この空洞部内の被検液に該空洞部の中心
軸と直交する方向に沿って光を照射することにより、構
造を簡単にすることができるとともに、種々の測定を有
利に行うことができるようにしたフローセル装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、下記第1〜第3発明のフローセル装置を提
供する。 (第1発明)内部に円柱形の空洞部を有し、この空洞部
に被検液が充填されるセル本体と、前記空洞部内の被検
液に該空洞部の中心軸と直交する方向に沿って光を照射
する発光部と、発光部から照射されて空洞部内の被検液
を通過した光を受光する受光部と、前記空洞部の中心軸
を中心として回転する回転アーム及びその先端に連結さ
れたワイプ体を有し、回転アームが回転することにより
ワイプ体が空洞部の周壁面に接触しつつ一方向に移動す
るワイパー部材とを具備することを特徴とするフローセ
ル装置。
【0006】第1発明のフローセル装置では、セル本体
をその中心軸と直交する方向において光の授受を行う構
成とした上でワイパー部材を回転させることにより、光
の入射面及び出射面を成す空洞部の周壁面を万遍なく摩
擦洗浄して、汚れや気泡を効率良く除去することができ
る。そのため、良好な測定精度を維持し、長期的に安定
して連続稼働させることができる。
【0007】第1発明のフローセル装置において、被検
液の流入路及び流出路がセル本体の空洞部の周壁面に形
成される場合、流出路の開口端は、ワイパー部材の回転
方向で光の入射部分をやや越えた位置に形成されること
が好ましい。これにより、空洞部の周壁面から除去した
汚れや気泡をワイプ体により被検液の流れ方向に沿って
移動させ、入射部分をやや越えた位置で空洞部外方に排
出することができ、除去後の汚れや気泡が空洞部内の被
検液に再度混入するような問題が回避できる。
【0008】(第2発明)内部に円柱形の空洞部を有
し、この空洞部に被検液が充填されるセル本体と、光源
及びレンズを有し、前記空洞部内の被検液に該空洞部の
中心軸と直交する方向に沿って光を照射する発光部と、
受光素子及びレンズを有し、発光部から照射されて空洞
部内の被検液を通過した光を受光する第1及び第2の受
光部とを具備するフローセル装置であって、前記発光部
並びに第1及び第2の受光部のレンズは、それぞれセル
本体の空洞部の周壁面に沿って配置されているととも
に、第1の受光部のレンズは発光部のレンズと対向する
位置に存し、第2の受光部のレンズは第1の受光部のレ
ンズと中心軸に関して所定角度隔たった位置に存するこ
とを特徴とするフローセル装置。
【0009】第2発明のフローセル装置では、被検液を
透過した透過光を第1の受光部で受光し、被検液中の濁
質成分で反射した散乱光を第2の受光部で受光すること
ができ、かつ、発光部、第1の受光部及び第2の受光部
は空洞部の中心軸に関してほぼ等しい距離に配置される
ことになるので、濁度や色度の測定を正確かつ簡便に行
うことが可能となる。
【0010】第2発明のフローセル装置において、例え
ば、セル本体が全体的に略矩形状に構成されていれば、
略矩形状における第1の辺に発光部を、第1の辺に対向
する第2の辺に第1の受光部を、第1及び第2の辺にそ
れぞれ隣接する第3の辺に第2の受光部をそれぞれ配設
することができる。これにより、透過光及び散乱光の双
方を測定するための各手段がコンパクトにまとまり、フ
ローセル装置全体が小型化できる。
【0011】(第3発明)内部に円柱形の空洞部を有
し、この空洞部に被検液が充填されるセル本体と、光源
及びレンズを有し、前記空洞部内の被検液に該空洞部の
中心軸と直交する方向に沿って光を照射する発光部と、
受光素子及びレンズを有し、発光部から照射されて空洞
部内の被検液を通過した光を受光する受光部と、空洞部
の中心軸と直交する中心軸を中心として回転する回転体
に、透過波長の異なる複数種の光透過フィルタを所定角
度間隔で設けてなる回転フィルタ部材であって、発光部
の光源とレンズとの間又は受光部のレンズと受光素子と
の間に設置され、回転体を回転させることにより前記複
数種の光透過フィルタに順次光を通過させる回転フィル
タ部材とを具備することを特徴とするフローセル装置。
【0012】第2発明のフローセル装置では、透過波長
の異なる複数種の光透過フィルタを所定角度間隔で回転
フィルタ部材に設け、回転体を回転させて光透過フィル
タに順次光を通過させることにより、測定、ゼロ校正及
びスパン校正を自動的に適正に行うことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明をさ
らに詳しく説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
フローセル装置を示す正面図、図2は図1のフローセル
装置を示す側面図である。図1では、図2に示される平
板部材を図示省略している。なお、本発明はこの実施形
態例に限定されるものではない。
【0014】図1に示すように、本フローセル装置10
はセル本体11を有している。このセル本体11は、全
体的に略矩形状を呈し、内部に、被検液が充填される円
柱形の空洞部12を有している。セル本体11には、略
矩形状における第1の辺に発光部13が、第1の辺に対
向する第2の辺に第1の受光部15が、第1及び第2の
辺にそれぞれ隣接する第3の辺に第2の受光部16がそ
れぞれ配設されている。なお、セル本体の材料にはPO
M(デルリン)や塩化ビニール等の樹脂材料を好適に使
用することができる。
【0015】発光部13は、光源33と、複数のレンズ
で構成される光学系13aとを有しており、空洞部12
内の被検液に該空洞部12の中心軸と直交する方向に沿
って光を照射する。また、第1及び第2の受光部15、
16はそれぞれ、発光部13から照射されて空洞部12
内の被検液を通過した光を受光する。
【0016】第1の受光部15は、複数のレンズで構成
される光学系15aと、受光素子15bとを有してお
り、発光部13と対向する位置(中心軸に関して対称位
置)に存する。第2の受光部16は、複数のレンズで構
成される光学系16aと、受光素子16bとを有してお
り、光学系16aは、第1の受光部15の光学系15a
と空洞部12の中心軸に関して所定角度(本例では90
゜)隔たった位置に存する。これら発光部13の光学系
13a、並びに第1及び第2の受光部15、16の光学
系15a、16aはそれぞれ、セル本体11の空洞部1
2の周壁面に沿って位置し、各光学系における最も周壁
面側のレンズは、その表面が空洞部12内にやや突出し
ている。
【0017】セル本体11にはさらに、第2の辺に近接
して、被検液を空洞部12内に流入させる流入口17に
連通する流入路19が形成され、第1の辺に近接して、
流入路19から空洞部12に流入した被検液を流出させ
る流出路20が形成されている。また、セル本体11に
は、円柱形の空洞部12の中心軸に一致する回転軸21
を中心として一方向(図1の時計回り方向)に回転する
回転アーム22が配設されている。
【0018】回転アーム22は、先端に備えた2枚の固
定部材23、23によってワイプ体25を挟持してお
り、回転アーム22及びワイプ体25により、回転時に
空洞部12の周壁面にワイプ体25を接触させつつ一方
向に移動するワイパー部材が構成される。本実施形態に
おいて、ワイプ体25は、平板形状のシリコンゴムで構
成され、固定部材23よりも径方向外方にやや突出した
状態で保持される。回転アーム22は、図3に示すよう
に、回転基部がワイパー用モータ24の回転軸24aに
連結されている。
【0019】流入路19及び流出路20はそれぞれ、空
洞部12の周壁面に開口し、流出路20の開口端は、発
光部13の光入射部分より回転アーム22が5〜10゜
回転した際のワイプ体25の接触位置近傍に形成されて
いる。また、流入口17と流入路19との間には、通常
は水抜き栓18aにより閉止される水抜き路18が配設
されている。
【0020】セル本体11における第1の辺の中央部分
には、空洞部12に連通する貫通孔27が形成され、第
1の辺における貫通孔27のさらに外側には、流出路2
0を連通する貫通孔28が形成されている。また、セル
本体11における第2の辺の中央部分には、貫通孔27
に対向する位置で空洞部12に連通する貫通孔29が形
成され、セル本体11における第3の辺の中央部分に
は、空洞部12に連通する貫通孔30が形成されてい
る。さらに、第3の辺に対向する第4の辺の中央部分に
は、空洞部12に連通する貫通孔31が形成されてい
る。
【0021】また、セル本体11には、一端が後述の残
留塩素検出センサ36に連通して第1の辺と平行に延び
る連通路34と、連通路34の他端に連通して第4の辺
と平行に延びる連通路38とが形成されている。連通路
38の先端は、セル本体11の外部に被検液を排出する
ためのドレン孔38aを成している。
【0022】貫通孔27は、内径が2段階に構成されて
おり、空洞部12に近い側の内径は他の貫通孔29、3
0、31と同じ寸法(第1の寸法)とされ、空洞部12
から離れた側の内径は、第1の寸法より大きい寸法(第
2の寸法)とされている。貫通孔27に嵌合される発光
部13は、光学系13aが円筒部材32aに嵌合され、
この円筒部材32aが、Oリングを介して第1の寸法側
の貫通孔27に液密に嵌合されている。さらに、円筒部
材32に続いて、光源33を保持した円筒部材32bが
第2の寸法側に嵌合され、円筒部材32aと共にセル本
体11にボルト止めされている。
【0023】貫通孔28には、円筒部材37がOリング
を介して液密に嵌合されてボルト止めされている。この
円筒部材37には、流出路20から流出した被検液中の
残留塩素を検出するための残留塩素検出センサ36が配
置されている。また、貫通孔29には第1の受光部15
の光学系15aを保持した円筒部材39が、貫通孔30
には第2の受光部16の光学系16aを保持した円筒部
材44が、貫通孔31には栓部材40が、それぞれOリ
ングを介して液密に嵌合されてボルト止めされている。
【0024】なお、貫通孔31には、必要に応じて、栓
部材40に代えて適宜の受光部を嵌合配置することがで
きる。また、貫通孔29、30、31は、各内径やボル
トによる締め付け構造が同じ寸法にされており、これに
より、セル本体11における第1の受光部15、第2の
受光部16、栓部材40の取付け位置が相互に取り替え
可能にされる。
【0025】また、空洞部12の周壁面に沿う2箇所に
は、被検液の導電率をチェックするための一対の電極4
5、45が配置されている。これら電極45、45に交
流信号が与えられることに基づいて導電率を測定でき
る。
【0026】図2に示すように、セル本体11の前部
(図の左側)には、空洞部12の前面を閉塞するための
平板部材46がOリング47を介して液密に接合されて
いる。平板部材46の中央部分には貫通孔49が形成さ
れており、貫通孔49には、ワイパー用モータ24の回
転軸24aに同軸に連結された回転軸50が挿通されて
いる。この回転軸50の先端部分に回転アーム22の回
転基部がスプライン結合されることで、回転アーム22
と回転軸24aとが連結されている。
【0027】貫通孔49には、円筒状軸受け部材48が
液密に嵌合された状態で平板部材46にボルト止めさ
れ、この円筒状軸受け部材48により、回転軸50が回
転自在に支持される。これにより、空洞部12内に被検
液を密封した状態で回転アーム22が回転しワイプ体2
5によって空洞部12の周壁面を摩擦洗浄する構成が得
られる。
【0028】第1の受光部15は、セル本体11の下部
において、断面が略コの字形状の支持部材50に支持さ
れている。支持部材50の下部には受光素子15bが配
設されており、空洞部12内の被検液を透過した光r
は、第1の受光部15の光学系15a、支持部材50の
円孔50a、及び、後述の光透過フィルタ(52a)を
通って受光素子15bに到達する。
【0029】また、セル本体11の前部には、図示しな
い支持部材を介してフィルタ用モータ53が支持されて
おり、空洞部12の中心軸と直交する方向に延びるフィ
ルタ用モータ53の回転軸53aには、円形板状の回転
体55の中心部が固定されている。
【0030】図4は、第1の受光部15及びその近傍を
示す図2を下方から見た底面図である。空洞部12の中
心軸と直交する中心軸(53a)を中心として回転する
回転体55は、回転軸53aを中心として所定角度間隔
でかつ回転軸53aから等しい距離に形成された円孔5
2a〜52eを有している。円孔52a〜52dにはそ
れぞれ、透過波長の異なる複数種の光透過フィルタが嵌
め込まれており、また、基準位置となる円孔eには光透
過フィルタは嵌め込まれていない。このような回転体5
5と光透過フィルタとで、受光部15のレンズ(15
a)と受光素子15bとの間に設置され、回転体55を
回転させることにより複数種の光透過フィルタに順次光
を通過させる回転フィルタ部材が構成されている。
【0031】円孔52aには660nmの波長を透過す
る光透過フィルタが嵌合され、円孔52bには、円孔5
2aと同じ光透過フィルターと、この波長で測定可能な
測定対象物質の簡易校正が可能な標準の色ガラスフィル
ターとが重ね合わせて嵌合されている。また、円孔52
cには390nmの波長を透過する光透過フィルタが嵌
合され、円孔52dには、円孔52cと同じ光透過フィ
ルターと、この波長で測定可能な測定対象物質の簡易校
正が可能な標準の色ガラスフィルターとが重ね合わせて
嵌合されている。
【0032】このようにフィルターを配置することによ
って、これらの円孔52a〜52eが、図4の反時計回
り方向に順次回動して受光部51の前面に位置すること
で、1サイクルの校正周期が得られ、自動校正が可能に
なる。なお、回転フィルタ部材は、前述の位置以外に、
発光部13の光源33とレンズ(13a)との間に配置
されても良い。その場合も上記と同様の作用効果が得ら
れる。
【0033】本フローセル装置10を用いて色度、濁度
等の測定を行なう場合は、まず、流入口17から流入路
19を経由して空洞部12内に被検液を導入する。ま
た、フィルタ用モータ53の回転により、回転体55を
連続的に回転させる。そして、発光部13から空洞部1
2内の被検液に光を照射し、被検液を透過した透過光を
第1の受光部15で受光する。
【0034】この際、第1の受光部15に向かう光の一
部は途中、濁質成分で反射して散乱光となるが、散乱光
は、第1の受光部15から中心軸21に関して90°の
位置にある第2の受光部16で受光される。これによ
り、被検液中に濁質成分が多く含まれて反射が多く、光
の透過が減少する場合でも、濁度をより正確に測定する
ことができる。この場合、被検液を満たす空洞部12が
円柱形であり、散乱光に対応する第2の受光部16の、
空洞部12の中心軸からの距離が、中心軸から発光部1
3及び第1の受光部15に対する各距離と等しくされる
ので、濁度や色度の検出時における補正が簡便になる。
【0035】上記測定中、ワイプ体25によるワイピン
グは、一定時間毎に、又は必要に応じて適宜行うことが
できる。その場合、回転アーム22が空洞部12の中心
軸に一致する回転軸21を中心として一方向に回転する
ので、空洞部12の周壁面や、空洞部12の内方にやや
突出する、発光部13の光学系13aのレンズ面(図5
参照)、第1の受光部15の光学系15aのレンズ面、
及び第2の受光部16の光学系16aのレンズ面を、定
期的に又は必要時に万遍なく摩擦洗浄し、汚れや気泡を
効率良く除去することができる。
【0036】この場合、流出路20の開口端が、ワイプ
体25の回転方向で光入射部分をやや越えた位置に形成
されているので、各光学系のレンズ面や空洞部12の周
壁面から除去された汚れや気泡は、ワイプ体25によっ
て被検液の流れ方向に沿って移動し、流出路20から空
洞部12の外方に効率良く排出される。排出後、汚れや
気泡が空洞部12内の被検液に再び混入することはない
ので、測定精度が常に良好に維持される。
【0037】また、測定時には、発光部13からの特定
波長の光を第1の受光部15に透過させる複数種の光透
過フィルタが、第1の受光部15の受光素子15bの前
面に順次位置することにより、一定の校正周期によって
適正な自動校正が行われる。
【0038】以上のように、本実施形態例では、略矩形
状のセル本体11における第1の辺に受光部13及び残
留塩素検出センサ36が、第2の辺に第1の受光部15
が、第3の辺に第2の受光部16がそれぞれ配設されて
各センサがコンパクトにまとめられている。このため、
透過光及び散乱光の双方を測定するためのフローセル装
置が無理なく小型化される。
【0039】また、本実施形態例では、セル本体11を
その中心軸と直交する方向において光の授受を行う構成
とした上でワイパー部材を回転させることにより、各光
学系のレンズ面や空洞部12の周壁面を万遍なく摩擦洗
浄して、汚れや気泡を効率良く除去することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明のフローセル装置
は、被検液が充填される円柱形の空洞部を有するセル本
体を用い、この空洞部内の被検液に該空洞部の中心軸と
直交する方向に沿って光を照射することにより、構造を
簡単にすることができるとともに、種々の測定を有利に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るフローセル装置を示
す正面図である。
【図2】図1のフローセル装置を示す側面図である。
【図3】ワイパー部材を単体で示す斜視図である。
【図4】第1の受光部及びその近傍を示すフローセル装
置の底面図である。
【図5】図1における光発光部及びその近傍を拡大して
示す正面図である。
【符号の説明】
10 本フローセル装置 11 セル本体 12 空洞部 13 発光部 13a、15a、16a 光学系(レンズ) 15 第1の受光部 15b 受光素子 16 第2の受光部 16b 受光素子 19 流入路 20 流出路 21 回転軸 22 回転アーム 24 ワイパー用モータ 25 ワイプ体 27、29、30、31 貫通孔 36 残留塩素検出センサ 46 平板部材 47 Oリング 50 支持部材 52a〜52e 円孔 53 フィルタ用モータ 53a 回転軸 55 回転体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に円柱形の空洞部を有し、この空洞
    部に被検液が充填されるセル本体と、前記空洞部内の被
    検液に該空洞部の中心軸と直交する方向に沿って光を照
    射する発光部と、発光部から照射されて空洞部内の被検
    液を通過した光を受光する受光部と、前記空洞部の中心
    軸を中心として回転する回転アーム及びその先端に連結
    されたワイプ体を有し、回転アームが回転することによ
    りワイプ体が空洞部の周壁面に接触しつつ一方向に移動
    するワイパー部材とを具備することを特徴とするフロー
    セル装置。
  2. 【請求項2】 内部に円柱形の空洞部を有し、この空洞
    部に被検液が充填されるセル本体と、光源及びレンズを
    有し、前記空洞部内の被検液に該空洞部の中心軸と直交
    する方向に沿って光を照射する発光部と、受光素子及び
    レンズを有し、発光部から照射されて空洞部内の被検液
    を通過した光を受光する第1及び第2の受光部とを具備
    するフローセル装置であって、前記発光部並びに第1及
    び第2の受光部のレンズは、それぞれセル本体の空洞部
    の周壁面に沿って配置されているとともに、第1の受光
    部のレンズは発光部のレンズと対向する位置に存し、第
    2の受光部のレンズは第1の受光部のレンズと中心軸に
    関して所定角度隔たった位置に存することを特徴とする
    フローセル装置。
  3. 【請求項3】 内部に円柱形の空洞部を有し、この空洞
    部に被検液が充填されるセル本体と、光源及びレンズを
    有し、前記空洞部内の被検液に該空洞部の中心軸と直交
    する方向に沿って光を照射する発光部と、受光素子及び
    レンズを有し、発光部から照射されて空洞部内の被検液
    を通過した光を受光する受光部と、空洞部の中心軸と直
    交する中心軸を中心として回転する回転体に、透過波長
    の異なる複数種の光透過フィルタを所定角度間隔で設け
    てなる回転フィルタ部材であって、発光部の光源とレン
    ズとの間又は受光部のレンズと受光素子との間に設置さ
    れ、回転体を回転させることにより前記複数種の光透過
    フィルタに順次光を通過させる回転フィルタ部材とを具
    備することを特徴とするフローセル装置。
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