JP2572776Y2

JP2572776Y2 - ビデオテープレコーダ

Info

Publication number: JP2572776Y2
Application number: JP1990013352U
Authority: JP
Inventors: 泰人荒木
Original assignee: Funai Electric Co Ltd
Current assignee: Funai Electric Co Ltd
Priority date: 1990-02-14
Filing date: 1990-02-14
Publication date: 1998-05-25
Anticipated expiration: 2005-02-14
Also published as: JPH03106546U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本考案はビデオテープを装着して録画再生を行うビデ
オテープレコーダに関する。

「従来の技術」従来、１本のビデオテープに複数内容の録画部を形成
する場合、各録画部の先頭位置に頭出し信号を予め記録
させ、この頭出し信号の検出により希望する録画部の先
頭を再生位置に自動的に移動させる技術（ビデオインデ
ックスサーチシステム）があった。

「考案が解決しようとする問題点」前記従来技術は、ビデオテープの頭出し信号を読取る
制御ヘッドと、該ヘッド位置までビデオテープを引出す
高速頭出し用テープガイドピンを設けていたが、そのテ
ープガイドピンを取付ける高速頭出し用台板を一定高さ
に支持させる構造であったから、前記ヘッドに対するテ
ープガイドピンの取付高さ精度が要求されると同時に、
前記台板及び台板支持機構及び制御ヘッド支持機構にも
同様の加工組立精度を必要とする等の製造上の問題があ
った。

「問題点を解決するための手段」然るに、本考案は、テープの頭出し信号を読取る制御
ヘッド位置にテープガイドピンを介してテープを引出す
ビデオテープレコーダにおいて、該テープガイドピンを
固設する台板と、シャーシ上に立設固定され、該台板を
水平回転及び昇降自在に軸支する支点軸と、該支点軸に
巻装し台板下面を圧接するバネと、該支点軸上端側に螺
着し、該バネとにより該台板の高さ調整を行うナット
と、該台板の該支点軸取付位置と該テープガイドピン取
付位置との間に昇降自在に設ける水平回転ガイド体と
を、設けたことを特徴とするものである。

「作用」従って、テープガイドピンの取付において、バネ及び
ナットにより台板の高さ調整を行い得、水平回転ガイド
体を設けることで、台板の傾きを防止してシャーシに水
平に昇降し得るものである。

「実施例」以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第
１図は要部の説明図、第２図は平面説明図であり、平面
視矩形状のデッキシャーシ（１）上面に左右側板（２）
（３）を立設固定させ、ローディングモータ（４）によ
って駆動するローディングギヤ機構（５）（６）を各側
板（２）（３）外側に配設させると共に、前後及び上下
に移動自在に各側板（２）（３）間にカセットホルダ
（７）を架設させ、該ホルダ（７）にビデオカセット
（８）を出入させるように構成している。

またテープ走行モータ（９）と、該モータ（９）によ
って回転させるフライホイール（10）と、フライホイー
ル（10）上に立設固定させるキャプスタン軸（11）と、
該軸（11）に接合させるピンチローラ（12）と、カセッ
ト（８）のリール軸に係入させる巻取及び巻戻リール軸
（13）（14）と、ローディングシャーシ（15）上に移動
自在に設けるテープローディングピン（16）（17）と、
回転自在なシリンダドラム及びビデオヘッドを備える映
像ヘッド部（18）と、映像消去ヘッド（19）と、音声ヘ
ッド部（20）とを、デッキシャーシ（１）上面に配設さ
せるもので、ホルダ（７）を介してリール軸（13）（1
4）にカセット（８）を装着時、カセット（８）のビデ
オテープ（21）をローディングピン（16）（17）によっ
て引出し、映像ヘッド部（18）のシリンダドラム外周に
ビデオテープ（21）を半巻装させ、キャプスタン軸（1
1）とピンチローラ（12）によってテープ（21）を定速
走行させて録画再生を行うように構成している。

さらに、第１図及び第３図に示す如く、ビデオテープ
（21）は中央部に映像信号入力用映像帯域（21a）と
し、テープ（21）上端縁に音声信号入力用音声帯域（21
b）を、またテープ（21）下端縁に頭出し信号入力用制
御帯域（21c）を夫々形成すると共に、テープ（21）の
音声帯域（21b）に摺接させるオーディオヘッド（22）
と、テープ（21）の制御帯域（21c）に摺接させる制御
ヘッド（23）と、各ヘッド（22）（23）のテープ送り上
手側に位置させる消去ヘッド（24）とを、音声ヘッド部
（20）に設けて、ヘッド取付板（25）を介してシャーシ
（１）上に支持させている。

また、リール軸（13）（14）に装着したカセット
（８）から音声ヘッド部（20）位置にビデオテープ（2
1）を引出す高速頭出し用テープガイドピン（26）を設
け、高速頭出し用台板（27）の一端側上面にガイドピン
（26）を立設固定させるもので、デッキシャーシ（１）
上に立設固定させる支点軸（28）に台板（27）他端側を
水平回転及び昇降自在に軸支させ、軟質ナイロンナット
（29）を支点軸（28）上端側に螺着させ、支点軸（28）
に巻装させるバネ（30）を台板（27）下面に圧接させる
と共に、水平回転ガイド体（31）を台板（27）中間に昇
降自在に設け、前記ナット（29）の螺出入操作により台
板（27）を高さ調整自在に取付けている。

そして、組立作業完了後で、テープ（21）の走行調整
を終了した後にナット（29）を螺出入させ、台板（27）
の高さを調整し、制御ヘッド（23）に対するガイドピン
（26）の高さを調整し、ガイドピン（26）によって走行
案内するテープ（21）の制御帯域（23）を制御ヘッド
（23）に相対させるもので、巻取又は巻戻状態でテープ
（21）を高速移動させ乍ら、制御帯域（23）の頭出し信
号を制御ヘッド（23）に読取らせる高速頭出し動作を行
わせるように構成している。

また、軟質素材であるナイロンナット（29）を用いて
台板（27）を取付けるから、高さ調整後の振動等による
台板（27）の歪変形を防止し、ガイドピン（26）を所定
高さに支持するものである。

従って、ガイドピン（26）を一定高さに組付けていた
従来構造に比べ、ガイドピン（26）及び台板（27）及び
支点軸（28）などの加工組立寸法誤差が発生しても、ナ
ット（29）の高さ調整によってガイドピン（26）を適正
高さに支持できると共に、台板（27）の歪変形をナット
（29）の軟質性によって防ぐもので、テープ（21）の高
速頭出し制御の誤動作をなくし、制御ヘッド（23）によ
ってテープ（21）の頭出し信号を適正に読取らせ、希望
する録画部分の先頭位置を再生位置に自動的に正確に到
達させることができるものである。

「考案の効果」以上実施例から明らかなように本考案は、テープ（2
1）の頭出し信号を読取る制御ヘッド（23）位置にテー
プガイドピン（26）を介してテープ（21）を引出すビデ
オテープレコーダにおいて、該テープガイドピン（26）
を固設する台板（27）と、シャーシ（１）上に立設固定
され、該台板（27）を水平回転及び昇降自在に軸支する
支点軸（28）と、該支点軸（28）に巻装し台板（27）下
面を圧接するバネ（30）と、該支点軸（28）上端側に螺
着し、該バネ（30）とにより該台板（27）の高さ調整を
行うナット（29）と、該台板（27）の該支点軸（28）取
付位置と該テープガイドピン（26）取付位置との間に昇
降自在に設ける水平回転ガイド体（31）とを、設けたも
ので、テープガイドピン（26）の取付において、バネ
（30）及びナット（29）により台板（27）の高さ調整を
行うことができ、水平回転ガイド体（31）を設けること
で、台板（27）の傾きを防止してシャーシ（１）に水平
に昇降できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す要部の説明図、第２図
は平面説明図、第３図は部分平面図である。（21）……テープ（23）……制御ヘッド（26）……テープガイドピン（27）……台板

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】テープ（21）の頭出し信号を読取る制御ヘ
ッド（23）位置にテープガイドピン（26）を介してテー
プ（21）を引出すビデオテープレコーダにおいて、該テ
ープガイドピン（26）を固設する台板（27）と、シャー
シ（１）上に立設固定され、該台板（27）を水平回転及
び昇降自在に軸支する支点軸（28）と、該支点軸（28）
に巻装し台板（27）下面を圧接するバネ（30）と、該支
点軸（28）上端側に螺着し、該バネ（30）とにより該台
板（27）の高さ調整を行うナット（29）と、該台板（2
7）の該支点軸（28）取付位置と該テープガイドピン（2
6）取付位置との間に昇降自在に設ける水平回転ガイド
体（31）とを、設けたことを特徴とするビデオテープレ
コーダ。