JP2572535B2 - 冷凍機用キャンドモータ冷却装置 - Google Patents

冷凍機用キャンドモータ冷却装置

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JP2572535B2
JP2572535B2 JP5249097A JP24909793A JP2572535B2 JP 2572535 B2 JP2572535 B2 JP 2572535B2 JP 5249097 A JP5249097 A JP 5249097A JP 24909793 A JP24909793 A JP 24909793A JP 2572535 B2 JP2572535 B2 JP 2572535B2
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lubricating oil
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍用圧縮機に使用す
るキャンドモータの冷却に係わり、特に開放型冷凍機を
使用して電動機密閉型冷凍機として利用するための装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍機用キャンドモータでは
冷凍機のシールを廃止して冷凍機の潤滑系統の潤滑油の
一部が直接モータ冷却に使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】冷凍機の潤滑系統は蒸
発器側圧力変化を受けており、圧力の急激な低下で潤滑
油に含まれた冷媒ガスによるオイルフォーミングによっ
て潤滑油量が減少するため、キャンドモータの冷却不足
や冷凍機軸受の潤滑不良が発生する危険性があった。そ
のため、冷凍機側の影響を受けない潤滑系統をキャンド
モータに設け、潤滑油量の変動を無くしキャンドモータ
の冷却を安定させる必要がある。
【0004】開放型冷凍機の駆動装置側に設置されてい
るメカニカルシールは、その気密性能をシール摺動面に
加圧された潤滑油を供給することで確保されている。こ
の供給された潤滑油がキャンドモータの潤滑回路へ漏れ
出るため潤滑回路の内部圧力が上昇し、冷凍機停止中に
メカニカルシールから冷凍機側へモータ側の潤滑油が逆
流してモータに封入された潤滑油が不足する危険性があ
る。このため、モータ側から冷凍機側に潤滑油を戻しモ
ータ内部の圧力と封入量を一定にする必要がある。
【0005】潤滑油冷却には冷却水や液冷媒を使用して
冷却する必要があるが、配管内部を潤滑油が流れる方式
では、潤滑油の摩擦損失により循環ポンプ動力が大きく
なるる。そのような無効動力を小さくするため潤滑油の
摩擦損失に影響を与えない冷却方式が必要である。
【0006】本発明は冷凍用圧縮機に使用するキャンド
モータの冷却装置の改良であって、キャンドモータ冷却
専用の独立した潤滑系統(回路)を構成し、冷凍機側の
圧力変化による冷却効率低下を防止することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の冷凍機用キャンドモータ冷却装置は、冷凍
機に使用する循環ポンプ内蔵のキャンドモータと冷凍機
の間に伝達継手室と、キャンドモータ、伝達継手室、外
部配管で構成された潤滑回路を設けて冷凍機で使用され
る冷凍機油を封入し、この潤滑油を前記キャンドモータ
の回転子軸と結合した循環ポンプで循環させ、伝達継手
室に設置した冷却水又は液冷媒を給送する冷却コイルに
より潤滑油を冷却してキャンドモータを冷却する。
【0008】前記の潤滑回路と冷凍機を隔離している冷
凍機のメカニカルシールから漏れた油等を冷凍機に逃す
逆止弁を持った均圧配管を冷凍機と潤滑回路との間に設
置することにより、メカニカルシールの気密性を安定さ
せるものである。
【0009】さらに、上記の外部配管には、伝達継手室
からキャンドモータに内蔵の循環ポンプの吸込み側に接
続配管され、外部において冷却水又は液冷媒を給送する
外管内を通して外面より冷却する二重管式潤滑油冷却部
を設ける。
【0010】
【作用】本発明は上記の構成で、キャンドモータ・伝達
継手室・外部配管で構成された潤滑回路に封入された油
は、キャンドモータによる冷凍機の運転と同時に、モー
タ回転子に直結された循環ポンプにより送り出された油
は、軸受を潤滑して回転子とキャンとの間を冷却しなが
ら伝達継手室へ流れる。伝達継手室では冷却コイルによ
り潤滑油が冷却され、外部配管により再び循環ポンプに
給油され、図1の矢印に示すように循環される。
【0011】開放型冷凍機のメカニカルシールから漏れ
た油は、キャンドモータの潤滑回路の圧力を上昇させる
ばかりでなく、メカニカルシールに作用してシール性能
を低下させることになるが、伝達継手室と冷凍機とをモ
ータ側から冷凍機側だけに流れる逆止弁を備えた均圧配
管を設けて、伝達継手室に漏れた油は冷却コイルで冷却
されると共にその内部の圧力が上がると、逆止弁を経て
冷凍機オイルチャンバーへ戻されるため、潤滑油が冷凍
機の圧力変化に伴うオイルフォーミングを受けない。
【0012】また、モータ内部の圧力と潤滑油の封入量
をほぼ一定に保てて、冷凍機のメカニカルシールの気密
性能が低下することがなく、冷凍機の圧力変化がモータ
の潤滑油回路に現れない潤滑回路の独立性を確保でき
る。
【0013】又、外部配管にて外面から冷却する二重管
式潤滑油冷却部を併用しても、潤滑系統の摩擦損失を増
加させないので出力の大きいモータでは有効である。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明装置の好適な実
施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施例に記
載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配
置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明を
それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明にすぎな
い。
【0015】図1は、開放型冷凍機に直結されたキャン
ドモータ冷却装置の断面図、図2はその一部拡大断面図
であって、図1、図2において、1はキャンドモータ2
で駆動される開放型冷凍機、3はキャンドモータに内蔵
の循環ポンプで、モータの回転子に直結された循環ポン
プ3の羽根3aにより送り出された油は、軸受を潤滑し
て回転子とキャンとの間を冷却しながら冷凍機1とキャ
ンドモータ2の間に設置した伝達継手室4へ流れる。
【0016】伝達継手室4には、その室壁部を通じて内
部に冷却コイル5を設置し、伝達継手室4では、冷却コ
イル5により前記の潤滑油が冷却され、伝達継手室4か
らキャンドモータ2の循環ポンプ3の吸込み側に吸引さ
れるように配設した外部配管6により再び循環ポンプ3
に給油される。外部配管6には、外管に冷却水又は液冷
媒を給送するようにした補助である二重管式潤滑油冷却
部7が設けてある。8は冷凍機との均圧配管出口であ
る。
【0017】モータ側に独立した前記潤滑回路を形成す
るだけでは、図2に示すように、メカニカルシール11
から僅かな油等が漏れているため、独立した潤滑回路の
圧力が上昇しメカニカルシール11の気密性能が低下す
るため、前記のようにモータ側から冷凍機1に油を戻す
回路として均圧配管9を設け、又、その配管回路にはモ
ータ側から冷凍機側だけに流れる逆止弁10を設けたも
のである。12はキャンドモータのモータ軸と、冷凍機
1の駆動軸とを連結する歯車形軸継手である。
【0018】図3は、伝達継手室と冷凍機のオイルチャ
ンバーとを均圧配管9で繋いだ構成図を示すもので、伝
達継手室4に漏れた油等は均圧配管9から逆止弁10を
経て冷凍機側チャンバーへ戻る。又、逆止弁10により
冷凍機側からの逆流は防止されている。
【0019】
【発明の効果】以上のような構成を採用した本発明によ
れば、開放型冷凍機を密閉型冷凍機として使用できるだ
けでなく、前記した課題を解決し得て、冷凍機の圧力変
動によるオイルフォーミングのためキャンドモータ等の
冷却効率が低下されることを防止出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍機用キャンドモータ冷却装置の断
面図である。
【図2】冷凍機のメカニカルシール部との関連を示す拡
大断面図である。
【図3】本発明装置における均圧配管の構成図である。
【符号の説明】
1 開放型冷凍機 2 キャンドモータ 3 循環ポンプ 3a 羽根 4 伝達継手室 5 冷却コイル 6 外部配管 7 二重管式潤滑油冷却部 8 均圧配管出口 9 均圧配管 10 逆止弁 11 メカニカルシール 12 歯車形軸継手

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機とキャンドモータの間に伝達継手
    室と、キャンドモータ・伝達継手室・外部配管で構成さ
    れた潤滑回路を設けて冷凍機で使用される冷凍機油を封
    入し、この潤滑油を回転子と結合した内蔵循環ポンプで
    循環させ、伝達継手室に設置したコイル冷却管により潤
    滑油を冷却すると共に、潤滑回路と冷凍機を隔離してい
    る冷凍機のメカニカルシールから漏れた油等を冷凍機に
    逃す逆止弁を持った均圧配管を冷凍機と潤滑回路との間
    に設置してなる冷凍機用キャンドモータ冷却装置。
  2. 【請求項2】 外部配管は、伝達継手室からキャンドモ
    ータに内蔵の循環ポンプに接続され、冷却水又は液冷媒
    を給送する外管内を通す二重管式潤滑油冷却部とする請
    求項1記載の冷凍機用キャンドモータ冷却装置。
JP5249097A 1993-10-05 1993-10-05 冷凍機用キャンドモータ冷却装置 Expired - Fee Related JP2572535B2 (ja)

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JPS5285904U (ja) * 1975-12-24 1977-06-27
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JPH0129321Y2 (ja) * 1986-09-03 1989-09-06
JP2691055B2 (ja) * 1990-07-12 1997-12-17 三菱重工業株式会社 二重管式オイルクーラ

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