JP2571103B2 - 発音特性を有する容器蓋 - Google Patents

発音特性を有する容器蓋

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JP2571103B2 JP63154803A JP15480388A JP2571103B2 JP 2571103 B2 JP2571103 B2 JP 2571103B2 JP 63154803 A JP63154803 A JP 63154803A JP 15480388 A JP15480388 A JP 15480388A JP 2571103 B2 JP2571103 B2 JP 2571103B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <技術分野> 本発明は、発音特性を有する容器蓋、更に詳しくは、
開封時に「ポン」という心地好い音を発生する簡易開封
型容器蓋に関する。
<従来技術> 周知の如く、飲料等の容器のための簡易開封型容器蓋
として、例えば特開昭50−144577号公報、特開昭52−12
5084号及び特開昭54−133988号公報に開示されている形
態の容器蓋が、従来から広く実用に供されている。かか
る容器蓋は、天面壁、この天面壁の周縁から垂下する筒
状スカート壁、及び上記スカート壁の特定部位から突出
する把持片を含み、上記把持片の基縁両側から上記スカ
ート壁及び上記天面壁を通って延びる一対の破断ライン
が形成されている殻体と、かかる殻体の上記天面壁の内
面に配設された密封用ライナとを具備している。
<従来技術の問題点> 而して、容器内に収容される内容物がシャンパン酒或
いはシャンパン酒風炭酸飲料等の場合、開封時に「ポ
ン」という心地よい音を発生することが要求されるが、
従来の容器蓋はかかる要求を充分に満足せしめることが
できない。
<発明の技術的課題> 本発明の主たる技術的課題は、上述した従来の容器蓋
に改良を加えて、開封時に「ポン」という心地よい音が
発生されるようになすことである。
本発明の他の技術的課題は、容器内容物の加熱減菌処
理等に起因して過激な温度変化に晒された場合にも、上
記発音特性が毀損されることなく維持されるようになす
ことである。
<発明の解決手段> 本発明によれば、上記主たる技術的課題の達成のため
に、上述した従来の容器蓋に、 (イ)容器口頚部内に緊密に嵌入される、垂下長さが3m
m以上である円筒状密封垂下部を形成すること、 (ロ)ライナと殻体の天面壁の内面とを、把持片側の少
なくとも半分の領域においては相互に非接着乃至弱接着
せしめ、残りの領域において少なくとも部分的に相互に
強接着せしめること、 という改良が加えられる。
即ち、本発明によれば、天面壁、該天面壁の周縁から
垂下する筒状スカート壁、及び該スカート壁の特定部位
から突出する把持片を含み、該把持片の基端両側から該
スカート壁及び該天面壁を通って延びる一対の破断ライ
ンが形成されている殻体と、該殻体の該天面壁の内面に
配設された密封用ライナとを具備する容器蓋において、 該ライナは、容器口頚部内に緊密に嵌入される、垂下
長さが3mm以上である円筒状密封垂下部を有し、 該ライナと該天面壁の内面とは、該把持片側の少なく
とも半分の領域においては相互に非接着乃至弱接着され
ており、残りの領域において少なくとも部分的に相互に
強接着されている、 ことを特徴とする容器蓋が提供される。
該ライナの該円筒状密封垂下部の垂下長さは、5mm乃
至10mmであるのが好ましい。
上記他の技術的課題は、円板形状基部とこの円板形状
基部の下面から垂下する円筒状密封垂下部とを有する形
態のライナにおいて、円板形状基部の、円筒状密封垂下
部の内側に存在する中央領域の少なくとも周縁部は2mm
以上の厚さを有するようにせしめることによって、或い
は円板形状基部の、円筒状密封垂下部の内側に存在する
中央領域の下面と円筒状密封垂下部の内周面との間に、
周方向に間隔を置いて複数本の補強リブを形成すること
によって、達成される。
<発明の作用> 本発明の容器蓋においては、殻体の把持片に力を加え
て一対の破断ラインを破断して開封操作を遂行する際、
開封操作の最終時点近くまでは、殻状の把持片側の少な
くとも半分の領域においてはライナが殻体の天面壁の内
面に対して非接着乃至弱接着である故に、一対の破断ラ
インの破断が進行しても、ライナはほとんど影響を受け
ず、ライナの円筒状密封垂下部は容器口頚部内に緊密に
嵌入され続け、従って容器内の圧力は維持され続ける。
そして、開封操作の最終時点においては、ライナと天面
壁の内面との残りの領域における強接着に起因して、把
持片に加えられる引張力によってライナが上昇せしめら
れ、加えてかかるライナの上昇が容器内の圧力によって
促進され、かくして容器内の圧力が瞬時に解放される。
そして、容器内圧のかかる瞬時の解放によって、「ポ
ン」という心地好い音が発生される。
過激な温度変化に晒されると、ライナにおける上記円
筒状密封垂下部が半径方向内側に変形される傾向がある
が、上述した如く、ライナの円板形状基部の中央領域の
少なくとも周縁部を厚くせしめ、或いはライナの円板形
状基部の中央領域の下面と円筒状密封垂下部の内周面と
の間に複数本の補強リブを形成すると、円筒状密封垂下
部の上記変形を防止乃至抑制することができ、かくして
所要発音特性の毀損を充分確実に回避することができ
る。
<発明の好適具体例> 以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成され
た容器蓋の好適具体例について詳細に説明する。
第1図及び第2図を参照して説明すると、全体を番号
2で示す図示の容器蓋は、殻体4とライナ6とを具備し
ている。殻体4は、アルミニウム基合金薄板、クロム処
理鋼薄板及びブリキ薄板の如き適宜の金属薄板から形成
されている本体8を有する。この本体8は、円形天面壁
10、この天面壁10の周縁から垂下する円筒状スカート壁
12、及び特定部位にてスカート壁12の自由端から突出す
る把持片14を有する。図示の具体例においては、把持片
14の自由端には、別個に形成されたリング16が堅固に連
結されている。かかるリング16は、本体8と同様に適宜
の金属薄板から形成し、所謂巻締連結によって把持片14
の自由端に連結することができる。所望ならば、本体8
とリング16とを単一金属薄板から一体に形成することも
できる。或いは、ポリプロピレン又はポリエチレンの如
き適宜の合成樹脂材料からリンク16を成形することもで
きる。上記スカート壁12の自由端には、上記把持片14の
基縁の両側に対応して略三角形状の切欠き18が形成され
ている。そして、本体8には、上記切欠き18からスカー
ト壁12及び天面壁10を通って延びる一対の破断ライン20
が形成されている。かかる一対の破断ライン20は、所謂
スコアでよい。図示の具体例における一対の破断ライン
20は、上記切欠き18から略鉛直にスカート壁12を横切っ
て上方に延び、次いで相互に漸次離隔する方向に天面壁
10を通って延び、再びスカート壁12へ進行してスカート
壁12の上部にて終了している。勿論、一対の破断ライン
20は図示の形態に限られるものではなく、所望ならば、
天面壁10を相互に平行に延在せしめることもできるし、
天面壁10の周縁に沿って円弧状に延在せしめることもで
きる。
第2図に図示する如く、ライナ6は、殻体4の天面壁
10の内面に配設されている。かようなライナ6は、軟化
状態の合成樹脂素材を天面壁10の内面に供給し、次いで
かかる合成樹脂素材を所要形状に型押する、所謂型押成
形法によって好都合に形成することができる。ライナ6
を形成するための好適合成樹脂材料としては、低密度ポ
リエチレン、結晶性エチレン−プロピレン共重合体等の
ホレフイン樹脂、或いは軟質塩化ビニル樹脂を挙げるこ
とができる。
本発明に従って構成された容器蓋2においては、上記
ライン6は、密封すべき容器の口頚部内に緊密に嵌入さ
れる円筒状密封垂下部22を有することが重要である。か
かる垂下部22の垂下長さlは、3mm以上であるのが重要
であり、特に5mm乃至10mmであるのが好ましい。垂下部2
2の垂下長さが過剰に短いと、後の説明から理解される
如く、開封の際の発音が不充分になる傾向がある。一
方、垂下部22の垂下長さが過剰に長くなると、所要合成
樹脂材料量が過大になると共に、開封操作が困難にな
る。第2図と共に第3図を参照することによって理解さ
れる如く、図示の具体例におけるライナ6は、天面壁10
の内径と略同一の外径を有する薄肉円板形状基部24を有
し、かかる基部24の下面から上記円筒状密封垂下部22が
垂下している。更に、上記基部24の下面には、上記垂下
部22の外側にこれと同心状に形成された環状突条26も形
成されている。
更に、本発明に従って構成された容器蓋2において
は、ライナ6の基部24の上面と殻体4の天面壁10の内面
とが、特定の領域において非接着乃至弱接着状態で残り
の領域において強接着状態であることが重要である。語
句「非接着乃至弱接着」は、全く接着されていない或い
は開封操作の際に容易に剥離され得る程度に弱接着され
ていることを意味し、語句「強接着」は、開封操作の際
に剥離されない程度に強く接着されていることを意味す
る。第3図を参照して説明すると、ライナ6の基部24の
上面と天面壁10の内面とは、上記把持片14側の少なくと
も半分の領域、従って第3図において直線28よりも右側
の領域においては非接着乃至弱接着であることが重要で
ある。そして、残りの領域、従って第3図において直線
28よりも左側の領域において、少なくとも部分的に強接
着されていることが重要である。上記直線28よりも右側
の領域においてライナ6の基部24の上面と天面壁10の内
面とが強接着されると、後の説明から理解される如く、
開封の際の発音が不充分になる。他方、上記直線28より
も左側の領域においてもライナ6の基部24の上面と天面
壁10の内面とが強接着されていない場合には、開封の際
に殻体4とライナ6とが完全に分離されてしまって所謂
の開封操作を遂行することができなくなってしまう。
第3図を参照して説明を続けると、図示の具体例にお
いては、上記直線28よりも幾分左方を上記直線28と平行
に延びる直線30よりも右側の領域32においてライナ6の
基部24の上面と天面壁10の内面とは非接着乃至弱接着状
態である。そして、上記直線30よりも左側の領域、即ち
交差斜線を施した領域34の全体において、ライナ6の基
部24の上面と天面壁10の内面とは強接着されている。ラ
イナ6の基部24の上面と天面壁10の内面とを一部領域に
おいて非接着乃至弱接着状態にせしめ、残部領域におい
て強接着状態にせしめるためには、例えば、天面壁10の
内面にライナ6を型押成形する前、更に詳しくは金属薄
板から殻体4の本体8を形成する前に、金属薄板の片面
(本体8の内面になる側の片面)の全体に、ライナ6に
対して強接着特性を有する接着層を塗布し、しかる後に
非接着乃至弱接着状態にせしめることが必要な領域にお
いて選択的にライナ6に対して非接着乃至弱接着特性を
有する非接着乃至弱接着層を上記接着層上に積層する、
等のそれ自体は公知の種々の方法を採用すればよい。
第4図を参照して説明すると、上述した通りの容器蓋
2は、ガラス又は適宜の合成樹脂から形成することがで
きるそれ自体は周知の形態でよい容器の口頚部36に適用
することができる。口頚部36は上面が開口された略円筒
形状であり、その外周面には係止あご部38が形成されて
いる。かかる口頚部36に容器蓋2を装着して口頚部36を
密封するためには、口頚部36に容器蓋2を被嵌して下方
に押圧する。かくすると、第4図に図示する如く、ライ
ナ6の円筒状密封垂下部22が口頚部36内に緊密に嵌入
し、そしてまたライナ6の環状突条26(第2図)が口頚
部36の頂面に緊密に押付けられ、かくして口頚部36が充
分確実に密封される。そして、容器蓋2を下方に押圧し
た状態を維持している間に、スカート壁12の自由端部を
半径方向内側に変形せしめて、口頚部36の上記係止あご
部38に係止せしめる。
口頚部36を開封する際には、リング16に指をかけて半
径方向外方に、次いで上方に引張る。かくすると、一対
の破断ライン20(第1図)が漸次破断される。而して、
一対の破断ライン20の破断が進行して開封操作の最終時
点近くになると、第5図に図示する通りの状態になる
が、この間には一対の破断ライン20の破断に応じて殻体
4は図示する通りの形態まで大幅に変形される。しかし
ながら、第3図を参照して説明した如く把持片14側の少
なくとも半分の領域32においてライナ6の基部24の上面
と天面壁10の内面とは非接着乃至弱接着状態である故
に、殻体4の上記変形に付随してライナ6が移動乃至変
形されることはほとんどなく、従って、容器の口頚部36
内に緊密に嵌入しているライナ6の垂下部22によって、
口頚部36は密封され続ける。殻体4の上記変形に付随し
てライナ6が幾分上昇されたとしても、ライナ6の垂下
部22は比較的長く下方に垂下している故に、口頚部36の
密封が破られることはない。第5図に図示する通りの状
態から更にリング16が上方に引張られると、第3図を参
照して説明した把持片14の反対側の領域34においてはラ
イナ6の基部24の上面と天面壁10の内面とは強接着状態
である故に、殻体4の上昇に付随してライナ6も上昇さ
れる。そして、ライナ6のかかる上昇は容器内圧によっ
て促進される。かくして、ライナ6は第6図に図示する
状態まで急激に上昇され、この間に容器内圧が解放され
る。かかる容器内圧の解放は瞬時になされ、それ故に容
器内圧の解放時に「ポン」という心地好い音が発生され
る。しかる後に、容器蓋2の全体、即ち殻体4及びライ
ナ6が口頚部36から完全に除去される。
第7図及び第8図は、本発明に従って構成された容器
蓋の修正例を図示している。この修正例においては、殻
体4はその全体が金属薄板から一体に形成されている。
殻体4に形成されている一対の破断ライン20は、スカー
ト壁12の自由端に形成されている切欠き18から略鉛直に
スカート壁12を横切って上方に延び、次いで天面壁10を
その周縁に沿って円弧状に延び、しかる後に再びスカー
ト壁12へ進行してスカート壁12の上部にて終了してい
る。第7図及び第8図に図示する修正例のライナ6にお
いては、円板形状基部24の中央領域、即ち円筒状密封垂
下部22の内側に存在する中央領域の厚さtが、第1図乃
至第6図に図示する具体例に比べて相当増大せしめられ
ている。上記厚さtは、ライナ6を形成する合成樹脂材
料の種類等にも依存するが、過激な温度変化に晒されて
も円筒状密封垂下部22の変形を防止乃至抑制して所要発
音特性を維持するという所期の目的から見て、2mm以上
であることが重要であり、例えば3mm程度に設定するこ
とができる。所望ならば、円板形状基部24の中央領域の
全体の厚さを増大せしめることに代えて、中央領域の周
縁部のみを厚くせしめることもできる。この場合、中央
領域の下面を円錐形状にせしめて、中心から周縁部に向
けて厚さが漸次増大するようになすこともできる。第7
図及び第8図に図示する修正例のライナ6においては、
更に、第1図乃至第6図の具体例のライナ6における環
状突条26に代えて、円板形状基部24の外周縁から下方に
垂下する外側垂下片27を形成している。かかる外側垂下
片27は、上記環状突条26と同様に、容器の口頚部36(第
4図乃至第6図)に容器蓋2が所要通りに装着される
と、口頚部36の頂面に緊密に押付けられる。更にまた、
第1図乃至第6図に図示する具体例においては、ライナ
6の円筒状密封垂下部22は殻体4のスカート壁12の自由
端を越えて下方に突出しているが、第7図及び第8図に
図示する修正例においては、ライナ6の円筒状密封垂下
部22の垂下長さlが幾分短かくせしめられており、円筒
状密封垂下部22の下端は殻体4のスカート壁12の自由端
よりも若干上方に位置する。第7図及び第8図に図示す
る修正例における上述した点以外の構成は、第1図乃至
第6図に図示する具体例と実質上同一である。
第9図及び第10図は、ライナ6の変形例を図示してい
る。この変形例においては、ライナ6の円板形状基部24
の中央領域の中心に比較的低い突起25が形成されてい
る。そして、この突起29から周方向に間隔を置いて半径
方向に延びる6本の補強リブ31が形成されている。かか
る補強リブ31の上面は円板形状基部24の下面に接続さ
れ、半径方向外側端部は円筒状密封垂下部22の内周面に
接続されている。換言すれば、上記補強リブ31は円板形
状基部24の下面と円筒状密封垂下部22の内周面との間に
配設されている。ライナ6を形成するために必要な合成
樹脂材料の量を可及的に小さくして、過激な温度変化に
晒されても円筒状密封垂下部22の変形を防止乃至抑制し
て所要発音特性を維持するという見地から、上記補強リ
ブ31の下面は半径方向外方に向って下方に傾斜し、従っ
て上記補強リブ31の厚さは半径方向外方に向って漸次増
大せしめられているのが好ましい。第9図及び第10図に
図示するライナ6の上述した点以外の構成は、第7図及
び第8図に図示する修正例におけるライナ6と実質上同
一である。
<実施例> 実施例1 ライナの円板形状基部の中央領域の厚さが増大されて
いないことを除けば第7図及び第8図に図示する通りの
形態の容器蓋を、次の通りにして製造した。厚さ0.24mm
のアルミニウム基合金薄板(JIS・5052番)から殻体を
プレス成形した。殻体の天面壁の内面における強接着領
域(第3図において交差斜線を施した領域34)には、プ
レス成形前に接着塗料として、極性基含有オレフイン樹
脂を含有するエポキシ系塗料を施した。次いで、殻体の
天面壁の内面に、ポリエチレン樹脂(メルトインデック
ス3g/10分)製ライナを型押成形した。かくして製造し
た容器蓋の主要部寸法は次の通りである。
殻体外径D……27.1mm スカート壁高さH……7.1mm 円筒状密封垂下部垂下長さl……6.00mm 円筒状密封垂下部外径d1……18.30mm 円筒状密封垂下部外径d2……15.30mm 円板形状基部中央領域厚さt……0.35mm 第4図に図示する通りの形態の口頚部を有する250ml
用ガラス瓶に、稀硫酸−重曹法によって3volの炭酸ガス
含有液体を充填し、次いで打栓圧(容器蓋天面に加えら
れる押圧力)250kgで容器蓋を口頚部に所要通りに装着
し、かくして口頚部を密封した。
上述した通りにして口頚部を密封したガラス瓶を5℃
の温度下で24時間放置した。しかる後に、5℃の温度下
で口頚部から容器蓋を所要通りに除去して口頚部を開封
し、かかる開封の際の発音を、ガラス瓶口頚部から10cm
離れた点にて、リオン株式会社製騒音計(商品番号NA−
20)で測定した。更に、口頚部開封後に、容器蓋のライ
ナにおける円筒状密封垂下部の外径d1−afを測定した。
10個の実施例1についてこの測定結果は、下記第1表の
通りであり、充分に良好な発音特性を有することが確認
された。
更に、加熱処理後の発音実験として、口頚部を密封し
た後に、75℃の温度下で1分間加熱し、しかる後に5℃
の温度下で24時間放置したことを除けば上記実験と同様
にして、発音値及び筒状密封垂下部の外径を測定した。
測定結果は下記第2表の通りであり、所要の発音特性が
得られなかった。尚、第2表において発音値の欄の符号
「×」は、30dB以下であり、実質上発音されなかったこ
とを意味する。
実施例2 第7図及び第8図に図示する如く、ライナの円板形状
基部の中央領域の厚さをt=3.0mmに増大せしめたこと
を除けば実施例1と同一の容器蓋を製造した。
そして、かかる容器蓋について、実施例1についての
上記加熱処理後の発音実験と同様にして、発音値及び円
筒状密封垂下部の外径を測定した。測定結果は下記第2
表の通りであり、過激な温度変形に晒されたにもかかわ
らず良好な発音特性が維持されることが確認された。
実施例3 ライナの円板形状基部の中央領域の厚さを増大せしめ
ることに代えて、第9図及び第10図に図示する如く、6
本の補強リブを形成したことを除けば実施例2と同一の
容器歌を製造した。補強リブに関する主要部寸法は次の
通りである。
補強リブ内側端厚さt1……1.25mm 補強リブ外側端厚さt2……2.65mm 補強リブ周方向幅w……1.90mm 上記容器蓋について、実施例2の場合と同様に加熱処
理後の発音実験を遂行し、発音値及び円筒状密封垂下部
の外径を測定した。測定結果は下記第2表の通りであ
り、実施例2に比べれば若干劣るが、過激な温度変形に
晒されたにもかかわらず良好な発音特性が維持されるこ
とが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って構成された容器蓋の一具体例
を示す斜面図。 第2図は、第1図の容器蓋の断面図。 第3図は、第1図の容器蓋の底面図。 第4図は、第1図の容器蓋を容器の口頚部に適用して口
頚部を密封した状態を示す断面図。 第5図は、容器の口頚部を開封する操作の最終時点近く
の状態を示す断面図。 第6図は、容器の口頚部を開封する操作の最終時点にお
ける発音時の状態を示す断面図。 第7図は、本発明に従って構成された容器蓋の修正例を
示す斜面図。 第8図は、第7図の容器蓋の断面図。 第9図は、本発明に従って構成された容器蓋の更に他の
修正例を示す断面図。 第10図は、第9図の容器蓋の部分底面図。 2……容器蓋 4……殻体 6……ライナ 8……殻体の本体 10……天面壁 12……スカート壁 14……把持片 16……リング 20……破断ライン 22……ライナの円筒状密封垂下部 24……ライナの円板形状基部 31……補強リブ 32……非接着乃至弱接着領域 34……強接着領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 英毅 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラ ウンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 立田 雅一 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラ ウンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 辻 澄夫 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラ ウンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 荒瀬 進 大阪府大阪市西淀川区佃4丁目4番7号 日本クラウンコルク株式会社大阪工場 内 (72)発明者 仲島 正直 大阪府大阪市西淀川区佃4丁目4番7号 日本クラウンコルク株式会社大阪工場 内 (56)参考文献 実開 昭62−19928(JP,U) 実開 昭61−103341(JP,U) 実開 昭58−52138(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天面壁、該天面壁の周縁から垂下する筒状
    スカート壁、及び該スカート壁の特定部位から突出する
    把持片を含み、該把持片の基端両側から該スカート壁及
    び該天面壁を通って延びる一対の破断ラインが形成され
    ている殻体と、該殻体の該天面壁の内面に配設された密
    封用ライナとを具備する容器蓋において、 該ライナは、容器口頚部内に緊密に嵌入される、垂下長
    さが3mm以上である円筒状密封垂下部を有し、 該ライナと該天面壁の内面とは、該把持片側の少なくと
    も半分の領域においては相互に非接着乃至弱接着されて
    おり、残りの領域において少なくとも部分的に相互に強
    接着されている、ことを特徴とする容器蓋。
  2. 【請求項2】該ライナの該円筒状密封垂下部の垂下長さ
    は5mm乃至10mmである、請求項1記載の容器蓋。
  3. 【請求項3】該ライナは円板形状基部を有し、該円筒状
    密封垂下部を該円筒形状基部の下面から垂下し、該円板
    形状基部の、該円筒状密封垂下部の内側に存在する中央
    領域の少なくとも周縁部は2mm以上の厚さを有する、請
    求項1又は2記載の容器蓋。
  4. 【請求項4】該ライナは円板形状の基部を有し、該円筒
    状密封垂下部は該円板形状基部の下面から垂下し、該円
    板形状基部の、該円筒状密封垂下部の内側に存在する中
    央領域の下面と該円筒状密封垂下部の内周面との間に
    は、周方向に間隔を置いて複数本の補強リブが形成され
    ている、請求項1又は2記載の容器蓋。
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