JP2570846Y2 - 内燃機関の慣性吸気通路構造 - Google Patents
内燃機関の慣性吸気通路構造Info
- Publication number
- JP2570846Y2 JP2570846Y2 JP8798592U JP8798592U JP2570846Y2 JP 2570846 Y2 JP2570846 Y2 JP 2570846Y2 JP 8798592 U JP8798592 U JP 8798592U JP 8798592 U JP8798592 U JP 8798592U JP 2570846 Y2 JP2570846 Y2 JP 2570846Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake
- collector
- combustion engine
- internal combustion
- inertial
- Prior art date
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- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案はＶ型内燃機関の慣性吸
気通路構造の改良に関する。
気通路構造の改良に関する。
【０００２】
【従来技術】Ｖ型内燃機関の吸気効率を高める方法とし
て、吸気の慣性力を利用した慣性吸気の考えがあり、吸
気行程の連続しない気筒間で吸気通路を接続し、かつそ
の長さを適切に設定することにより、吸気干渉を防ぎつ
つ効率よく気筒に吸気を送り込むようにした吸気通路構
造が知られており、これについては従来から種々の提案
があり、たとえば実開昭５９−１６８５６９号にも示さ
れている。
て、吸気の慣性力を利用した慣性吸気の考えがあり、吸
気行程の連続しない気筒間で吸気通路を接続し、かつそ
の長さを適切に設定することにより、吸気干渉を防ぎつ
つ効率よく気筒に吸気を送り込むようにした吸気通路構
造が知られており、これについては従来から種々の提案
があり、たとえば実開昭５９−１６８５６９号にも示さ
れている。
【０００３】慣性吸気に必要な吸気通路の有効長は、慣
性吸気を働かせるときの要求機関回転数との関係で決ま
り、Ｖ型内燃機関の場合、同一の長さに設定される左右
のバンクからの吸気通路は対称的に形成されることが多
い。
性吸気を働かせるときの要求機関回転数との関係で決ま
り、Ｖ型内燃機関の場合、同一の長さに設定される左右
のバンクからの吸気通路は対称的に形成されることが多
い。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】ところで、Ｖ型内燃機
関を搭載する車両の構造等の関係から吸気通路をでき限
りコンパクトにすることなどが要求されるが、対称構造
の吸気通路は、ときとして吸気通路の小型化の障害とな
り、車両の種類によっては搭載上の制約から、慣性吸気
にとって必ずしも最適な通路長に設定できないことがあ
った。
関を搭載する車両の構造等の関係から吸気通路をでき限
りコンパクトにすることなどが要求されるが、対称構造
の吸気通路は、ときとして吸気通路の小型化の障害とな
り、車両の種類によっては搭載上の制約から、慣性吸気
にとって必ずしも最適な通路長に設定できないことがあ
った。
【０００５】本考案はこのような問題を解決することを
目的とする。
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本考案はＶ型内燃機関の
左右のバンクの、互いに吸気行程の連続しない気筒間を
接続する少なくとも２つの独立通路をもつ吸気分岐管
と、これら左右の吸気分岐管を合流させるコレクタと、
コレクタの上流に接続される吸気ダクトとを備えた内燃
機関の慣性吸気通路構造において、前記吸気分岐管は吸
気マニホールドとの接続部分において独立通路が互いに
並列し、かつコレクタとの接続部分において上下に重な
るように途中をひねって形成され、コレクタの内部は左
右の吸気分岐管の上下の独立通路と互いに接続する２つ
の空間に分離されるように水平な隔壁で仕切られる。
左右のバンクの、互いに吸気行程の連続しない気筒間を
接続する少なくとも２つの独立通路をもつ吸気分岐管
と、これら左右の吸気分岐管を合流させるコレクタと、
コレクタの上流に接続される吸気ダクトとを備えた内燃
機関の慣性吸気通路構造において、前記吸気分岐管は吸
気マニホールドとの接続部分において独立通路が互いに
並列し、かつコレクタとの接続部分において上下に重な
るように途中をひねって形成され、コレクタの内部は左
右の吸気分岐管の上下の独立通路と互いに接続する２つ
の空間に分離されるように水平な隔壁で仕切られる。
【０００７】
【作用】内部に吸気干渉を起こさない気筒間を接続する
独立通路をもつ吸気分岐管と、内部を隔壁で上下に分離
されたコレクタを接続することにより、吸気分岐管とコ
レクタとを慣性吸気作用に必要な通路とすることがで
き、吸気分岐管のみで所定の慣性吸気効率を維持するの
に比較して、全体の通路長さを大幅に短縮することが可
能となり、吸気通路の短縮化、小型化が達成される。
独立通路をもつ吸気分岐管と、内部を隔壁で上下に分離
されたコレクタを接続することにより、吸気分岐管とコ
レクタとを慣性吸気作用に必要な通路とすることがで
き、吸気分岐管のみで所定の慣性吸気効率を維持するの
に比較して、全体の通路長さを大幅に短縮することが可
能となり、吸気通路の短縮化、小型化が達成される。
【０００８】
【実施例】図１〜図３に本考案の実施例を示す。
【０００９】１Ａと１ＢはＶ型８気筒内燃機関の左右の
バンク（それぞれ４気筒のシリンダブロック）を示し、
それぞれに吸気マニホールド２Ａ，２Ｂが接続する。吸
気マニホールド２Ａ，２Ｂには吸気行程が連続しない２
つの気筒間を互いに接続する２つの内部通路が形成さ
れ、これらの接続口３は水平な連結フランジ面４におい
て、左右方向に並列した状態でそれぞれ開口する。各吸
気マニホールド２Ａ，２Ｂにはそれぞれ吸気分岐管５
Ａ，５Ｂが接続し、各吸気分岐管５Ａ，５Ｂの内部には
前記それぞれの接続口３に接続する２つの独立通路６が
形成される。これら左右の吸気分岐管５Ａ，５Ｂは、共
通のコレクタ７に連結するのであるが、コレクタ７には
内部をそれぞれの独立通路６と接続するように、上下の
空間９Ａ，９Ｂに仕切る隔壁８が設けられる。
バンク（それぞれ４気筒のシリンダブロック）を示し、
それぞれに吸気マニホールド２Ａ，２Ｂが接続する。吸
気マニホールド２Ａ，２Ｂには吸気行程が連続しない２
つの気筒間を互いに接続する２つの内部通路が形成さ
れ、これらの接続口３は水平な連結フランジ面４におい
て、左右方向に並列した状態でそれぞれ開口する。各吸
気マニホールド２Ａ，２Ｂにはそれぞれ吸気分岐管５
Ａ，５Ｂが接続し、各吸気分岐管５Ａ，５Ｂの内部には
前記それぞれの接続口３に接続する２つの独立通路６が
形成される。これら左右の吸気分岐管５Ａ，５Ｂは、共
通のコレクタ７に連結するのであるが、コレクタ７には
内部をそれぞれの独立通路６と接続するように、上下の
空間９Ａ，９Ｂに仕切る隔壁８が設けられる。
【００１０】したがって、吸気分岐管５Ａ，５Ｂの内部
に形成される独立通路６は、吸気マニホールド２Ａ，２
Ｂとの連結部分においては、左右方向に並列して開口す
るが、コレクタ７との連結部分では上下方向に並列、つ
まり上下に重なるように開口し、このため各独立通路６
は両端に至るまでの間で９０度だけひねられた状態で折
曲形成される。
に形成される独立通路６は、吸気マニホールド２Ａ，２
Ｂとの連結部分においては、左右方向に並列して開口す
るが、コレクタ７との連結部分では上下方向に並列、つ
まり上下に重なるように開口し、このため各独立通路６
は両端に至るまでの間で９０度だけひねられた状態で折
曲形成される。
【００１１】コレクタ７の入口には合流した吸気ダクト
１０が連結され、この実施例では吸気ダクト１０の内部
通路も隔壁８で分離されたコレクタ７の上下の空間９
Ａ，９Ｂとそれぞれ接続するように、軸方向に延びる隔
壁（図示せず）で仕切られており、かつ、その途中には
上下の通路を短絡させる切換バルブ１１が設けられ、慣
性吸気する回転領域以外で上下の通路を短絡することに
より、独立通路有効長を変化させ、慣性吸気領域以外で
の吸気充てん効率をも良好にする。
１０が連結され、この実施例では吸気ダクト１０の内部
通路も隔壁８で分離されたコレクタ７の上下の空間９
Ａ，９Ｂとそれぞれ接続するように、軸方向に延びる隔
壁（図示せず）で仕切られており、かつ、その途中には
上下の通路を短絡させる切換バルブ１１が設けられ、慣
性吸気する回転領域以外で上下の通路を短絡することに
より、独立通路有効長を変化させ、慣性吸気領域以外で
の吸気充てん効率をも良好にする。
【００１２】なお、慣性吸気の目的のためには、少なく
とも吸気分岐管５Ａ，５Ｂとコレクタ７の部分を、吸気
行程の連続しない気筒間を接続する独立した通路とすれ
ばよく、必要に応じてこの実施例のように、吸気ダクト
１０の部分にまで延長することで、所定の慣性吸気効果
を得るのに、さらに全体として必要な吸気通路の短縮化
が可能となるのである。
とも吸気分岐管５Ａ，５Ｂとコレクタ７の部分を、吸気
行程の連続しない気筒間を接続する独立した通路とすれ
ばよく、必要に応じてこの実施例のように、吸気ダクト
１０の部分にまで延長することで、所定の慣性吸気効果
を得るのに、さらに全体として必要な吸気通路の短縮化
が可能となるのである。
【００１３】以上のように構成したので、吸気ダクト１
０からコレクタ７に流入した吸気は、上下の空間９Ａ，
９Ｂに接続する左右の吸気分岐管５Ａ，５Ｂに分かれ、
各バンク１Ａ，１Ｂの気筒に対して、吸気行程の順に吸
入される。吸気行程の連続しない気筒間を結ぶ独立通路
６、コレクタ７の内部空間９Ａ，９Ｂによって、所定の
長さの慣性吸気通路を構成したので、所定の回転領域に
おいて、吸気干渉の影響を無くし、効率よく吸気を各気
筒に供給することができる。
０からコレクタ７に流入した吸気は、上下の空間９Ａ，
９Ｂに接続する左右の吸気分岐管５Ａ，５Ｂに分かれ、
各バンク１Ａ，１Ｂの気筒に対して、吸気行程の順に吸
入される。吸気行程の連続しない気筒間を結ぶ独立通路
６、コレクタ７の内部空間９Ａ，９Ｂによって、所定の
長さの慣性吸気通路を構成したので、所定の回転領域に
おいて、吸気干渉の影響を無くし、効率よく吸気を各気
筒に供給することができる。
【００１４】そしてこのように、慣性吸気通路を吸気分
岐管５Ａ，５Ｂだけでなく、コレクタ７の内部をも隔壁
８で分離して構成したので、慣性吸気に必要な吸気通路
の有効長さを確保するのに、従来の分岐管だけによるも
のに比較して、全体の吸気通路を大幅に短縮することが
でき、その小型化がはかれる。
岐管５Ａ，５Ｂだけでなく、コレクタ７の内部をも隔壁
８で分離して構成したので、慣性吸気に必要な吸気通路
の有効長さを確保するのに、従来の分岐管だけによるも
のに比較して、全体の吸気通路を大幅に短縮することが
でき、その小型化がはかれる。
【００１５】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、Ｖ型内燃
機関の左右のバンクの、互いに吸気行程の連続しない気
筒間を接続する少なくとも２つの独立通路をもつ吸気分
岐管と、これら左右の吸気分岐管を合流させるコレクタ
と、コレクタの上流に接続される吸気ダクトとを備えた
内燃機関の慣性吸気通路構造において、前記吸気分岐管
は吸気マニホールドとの接続部分において独立通路が互
いに並列し、かつコレクタとの接続部分において上下に
重なるようにひねって形成され、コレクタの内部は左右
の吸気分岐管の上下の独立通路と互いに接続するように
水平な隔壁で２つの空間に分離したので、吸気分岐管と
コレクタとを慣性吸気作用に必要な通路とすることがで
き、分岐管のみで所定の慣性吸気効率を維持するのに比
較して、全体の通路長さを大幅に短縮することが可能と
なり、吸気通路の短縮化、小型化が達成される。
機関の左右のバンクの、互いに吸気行程の連続しない気
筒間を接続する少なくとも２つの独立通路をもつ吸気分
岐管と、これら左右の吸気分岐管を合流させるコレクタ
と、コレクタの上流に接続される吸気ダクトとを備えた
内燃機関の慣性吸気通路構造において、前記吸気分岐管
は吸気マニホールドとの接続部分において独立通路が互
いに並列し、かつコレクタとの接続部分において上下に
重なるようにひねって形成され、コレクタの内部は左右
の吸気分岐管の上下の独立通路と互いに接続するように
水平な隔壁で２つの空間に分離したので、吸気分岐管と
コレクタとを慣性吸気作用に必要な通路とすることがで
き、分岐管のみで所定の慣性吸気効率を維持するのに比
較して、全体の通路長さを大幅に短縮することが可能と
なり、吸気通路の短縮化、小型化が達成される。
【図１】本考案の実施例を示す平面図である。
【図２】同じく分解斜視図である。
【図３】同じく要部の斜視図である。
１Ａ バンク １Ｂ バンク ２Ａ 吸気マニホールド ２Ｂ 吸気マニホールド ５Ａ 吸気分岐管 ５Ｂ 吸気分岐管 ６ 独立通路 ７ コレクタ ８ 隔壁 ９Ａ 空間 ９Ｂ 空間 １０ 吸気ダクト
Claims (1)
- 【請求項１】 Ｖ型内燃機関の左右のバンクの、互いに
吸気行程の連続しない気筒間を接続する少なくとも２つ
の独立通路をもつ吸気分岐管と、これら左右の吸気分岐
管を合流させるコレクタと、コレクタの上流に接続され
る吸気ダクトとを備えた内燃機関の慣性吸気通路構造に
おいて、前記吸気分岐管は吸気マニホールドとの接続部
分において独立通路が互いに並列し、かつコレクタとの
接続部分において上下に重なるように途中をひねって形
成され、コレクタの内部は左右の吸気分岐管の上下の独
立通路と互いに接続する２つの空間に分離されるように
水平な隔壁で仕切られることを特徴とする内燃機関の慣
性吸気通路構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8798592U JP2570846Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 内燃機関の慣性吸気通路構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8798592U JP2570846Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 内燃機関の慣性吸気通路構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0653725U JPH0653725U (ja) | 1994-07-22 |
| JP2570846Y2 true JP2570846Y2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=13930117
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8798592U Expired - Lifetime JP2570846Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 内燃機関の慣性吸気通路構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2570846Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007023863A (ja) * | 2005-07-14 | 2007-02-01 | Toyota Motor Corp | 吸気装置 |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP8798592U patent/JP2570846Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0653725U (ja) | 1994-07-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |